JP2004010264A - 車椅子兼用エレベータ乗降支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車椅子利用者の乗降を安全にし、かつ車椅子を誤操作することがないようにする。
【解決手段】本発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置は、車椅子利用者(1)によって乗り場(2)の車椅子専用操作盤(3)が操作された時、乗り場に設置された荷重センサ(4)とモニタカメラ(5)の動作出力に基づいて車椅子利用者のエレベータ乗り込みを判断し、エレベータを車椅子運転モードに切り換える。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置は、車椅子利用者(1)によって乗り場(2)の車椅子専用操作盤(3)が操作された時、乗り場に設置された荷重センサ(4)とモニタカメラ(5)の動作出力に基づいて車椅子利用者のエレベータ乗り込みを判断し、エレベータを車椅子運転モードに切り換える。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車椅子兼用エレベータ乗降支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータ乗り場に車椅子専用押しボタンが設置されている場合、車椅子利用者はエレベータに乗り込むために乗り場で車椅子専用押しボタンを押し、かごが到着して扉が開いてからかごに乗り込む。かごに乗り込んでからは、かごの側板に設置されているかご室内車椅子専用操作盤で行先階ボタンを押し、かごが行先階に到着したときに、通常はかごの正面扉と逆側に設置されている鏡を頼りにして、後ろ向きのまま正面扉の方へ移動し、乗り場に降りていく。
【0003】
鏡が設置されている場合であっても、車椅子に乗った状態で後ろ向きに移動するのは危険であるため、狭いかご室内で180°の方向転換をして、正面扉が開いてから前向きになって乗り場に降りることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような車椅子兼用エレベータでは、かごの正面扉と逆側に設置されている鏡を頼りにして、後ろ向きに正面扉の方に杉動し、乗り場に降りていく場合、車椅子を後進させるための操作性が不安定で、リターンパネルにぶつかったり、正面扉に挟まれたりする等の危険が生じてしまう虞がある。
【0005】
また、狭いかご室内で180°転回して、正面扉が開いてから乗り場に降りる場合には、かご室内に多数の一般乗客が存在するとき、車椅子の方向転換が不自由であり、一般乗客にぶつかったり時間がかかったりする虞もある。
【0006】
そこで本発明は車椅子利用者の乗降を安全にし、かつ車椅子を誤操作することのない車椅子兼用エレベータ乗降支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に係る発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置は、乗り場に設置された車椅子専用操作盤の前の床に埋設された荷重センサと、車椅子専用操作盤を操作する車椅子利用者をモニタするモニタカメラと、車椅子専用操作盤が操作された時に荷重センサおよびモニタカメラの動作出力に基づいて車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者か否かを判別する判別手段と、この判別手段によって車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者であると判別された時、エレベータを車椅子運転モードに切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、乗り場の床に埋設され、かごが到着し正面扉が開いた時、発光して車椅子停止位置を知らせる案内灯を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が停止すべき最先端位置に車椅子運転モードの時のみ迫り上がる車椅子用の車止めを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が所定の停止位置に停止する前に車椅子停止位置を知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室内の床の車椅子停止位置に埋設された荷重センサと、車椅子停止位置に停止した車椅子をかご室内でモニタするモニタカメラと、荷重センサおよびモニタカメラの検出出力に基づいて車椅子停止位置に停止したのが車椅子利用者の車椅子か否かを判別する手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室内の車椅子専用操作盤の操作ボタンを押圧操作することにより行き先階が登録され、かごが行き先階に到着したとき、かご室内の一般利用者に車椅子利用者が降りることを知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、乗り場の床に埋設され、かごが行き先階に到着する時に発光する表示灯と、かごが行き先階に到着する時にかご室から卓椅子利用者が降りてくることを乗り場の利用者にアナウンスするためのスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方とを乗り場に備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、車椅子利用者を乗せた車椅子をかご室から乗り場に搬送するために、行き先階に停止したかごの一部を車椅子を乗せたままラックピニオンギヤ装置によって乗り場に移動させる搬送装置をかご室室に備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図9は本発明の実施の形態を示すものである。
【0016】
図1〜4を参照して本発明の実施の形態における乗り場およびかご室内の機器配置状況を説明する。図1および図2は乗り場2の機器配置状態を示す説明図である。乗り場2の近辺には車椅子専用操作盤3が設置され、車椅子専用操作盤3の近辺の床には、車椅子利用者1の荷重(車椅子自体の荷重とそれに乗っている利用者の荷重等を加えたもの)を検出する荷重センサ4が埋設されている。さらに車椅子利用者1が専用操作盤3の操作ボタンを押圧操作する場面を撮影するモニタカメラ5が天井に設置されている。乗り場2のドア正面床には車椅子の乗り込み待機位置を示す複数の案内灯6が埋設され、壁にはスピーカ7および案内表示板8が設けられている。
【0017】
図3は、車椅子利用者1が乗り込んだかご室内の状況を示す説明図であり、かご9の床には複数の車椅子用案内灯10が車椅子の停止ゾーンを示すように埋設されると共に、そこに停止した車椅子利用者1の荷重を検知する荷重センサ11が埋設され、停止ゾーンの先端位置に車椅子用の車止め12が上下方向に動き得るように配置されている。
【0018】
案内灯6,10はランプまたはLED等によって構成される。案内表示板8,14は車椅子利用者1および一般乗客に対して車椅子利用者1が乗降することに関連して注意を促すための表示を行うものであり、その具体例については後述する。車止め12は車椅子利用者1が乗り込む車椅子運転モードの時のみ、かご9の床面から迫り上がって車椅子に対する車止め機能を果たし、一般運転モードの時はかご室床面と同一レベルにまで沈下し、一般利用者に対して障害とならないように処理される。
【0019】
かご9内の壁には案内用スピーカ13、案内表示板14、入り口付近の車椅子利用者をモニタするためのモニタカメラ15、および車椅子利用者のためのかご内専用操作盤16が設けられている。スピーカ13および案内表示板14の機能は、すでに述べたスピーカ7および案内表示板8のそれと同一であり、車椅子利用者1が乗降するとに関連して注意を促すために用いられる。
【0020】
図4は、車椅子利用者1がかご9に乗り込んだり、かご9から降りたりするときの支援のために、かご9の床の乗り場側の一部が乗り場側へ移動できるように構成された搬送用床装置の構成図を示すものである。すなわち、かご9の床の乗り場側の一部が移動床17として構成され、かご9が停止階に停止した時、移動床17が乗り場側に移動した状態を示している。移動床17は、側面部に係合溝18を形成しており、それに対向する床固定部の側面部には係合溝18と係合するラックピニオンギヤ19が設けられている。ラックピニオンギヤ19を正転方向または逆転方向に回転駆動することにより、移動床17を乗り場側に移動したり、かご床の元の位置に移動したりすることができる。
【0021】
図5は本発明による乗降支援制御手段21を含む制御装置20を示すものである。制御装置20は乗り場呼びまたはかご内行き先登録の内容に応じてかご9を昇降制御する通常の制御機能を備えていることはもちろんであるが、ここではそれらの周知の制御機能の詳細説明は省略し、本発明に関わる乗降支援制御手段21について説明する。乗降支援制御手段21には、乗り場2から車椅子専用操作盤3、荷重センサ4、およびモニタカメラ5の各出力信号が導入され、かご9から荷重センサ11、モニタカメラ15、およびかご内専用操作盤16の各出力信号が導入される。乗降支援制御手段21は、これらの入力信号に基づき後述の演算処理を行ってその都度必要な適切な出力信号、すなわち発光灯6、スピーカ7、案内表示板8、案内灯10、車止め12、スピーカ13、案内表示板14、およびラックピニオンギヤ19を選択的に駆動するための出力信号をそれぞれドライバ(D)22〜29を介して出力する。
【0022】
乗降支援制御手段21は、乗り場2に車椅子利用者1がかご9に乗り込むために待機していることを、車椅子専用操作盤3の操作のほかに、荷重センサ4による検出荷重およびモニタカメラ5による撮影映像に基づいて検知する。同様に、かご9から降りようとしている車椅子利用者1が居ることを、車椅子専用操作盤16の操作のほかに、荷重センサ11による検出荷重およびモニタカメラ15による撮影映像に基づいて検知する。
【0023】
車椅子と一口に言っても電動車椅子もあれば、電動車椅子より軽量で乗用車等に搭載可能な折り畳み式の車椅子もある。そこで、例えば軽量な車椅子の荷重を約30kg、利用者体重を50kgとして、計80kg以上の荷重が荷重センサ4によって検出されたときに、モニタカメラ5で得られた画像データが図示していない面像検出装置に予め記憶させた「車椅子に利用者が乗っている状態を示す画像データ」と合致した場合に車椅子利用者であると判断する。また、車椅子利用者に付添人が付いている場合があるため、その画像データも画像検出装置に記憶させておいて判別するのがよい。しきい値となる荷重検出装置への設定荷重は、車椅子製造技術の進歩に伴い変化し得るので可変にしておくのがよい。
【0024】
車椅子利用者を判別する装置が1つだけでは誤判別する虞があるため、2つの判別装置で判別するようにすることもできる。
【0025】
図6は、本発明による車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の動作を説明するためのフローチャートである。制御動作は図1の乗降支援制御手段21を通して行われる。以下においては、乗り場2で待っている車椅子利用者1がかご9に乗り込み、所望の目的階に到着し、そこでかご9から降りるまでの一連の動作について説明する。
【0026】
一連のフローは、車椅子利用者1がエレベータの乗り場2に到着し、車椅子専用操作盤3の操作ボタンを押して呼び登録をし(ステップK1)、かつ荷重センサ4による検出荷重およびモニタカメラ5による撮影映像に基づいて車椅子利用者1がかご9に乗り込もうとしているものと判断される(ステップK2)ことによって車椅子運転モードに入る(ステップK3)。因みに、車椅子運転モード以外の時は、一般利用者を対象にした一般運転モードで運転される。車椅子運転モードに入った後、かご9が到着し、かつ正面扉が開いたとき、ドライバ25を介して、かご9の床に埋め込んである案内灯10を点灯させ(ステップK4)、車椅子停止位置を車椅子利用者1および一般利用者に認識させると共に、ドライバ26を介して、かご床の車止め12を浮上駆動する(ステップK5)。車止め12を迫り上げた後、車椅子停止位置を車椅子利用者1と一般の利用者に認識させるために、内蔵の音声合成装置によりスピーカ13を介してまず一般の利用者に対して例えば「車椅子利用者の方が乗車してまいりますので、案内灯の内側ゾーンには入らないで下さい」とアナウンスし、かつ、車椅子利用者に対しては例えば「車止めに車椅子の前輪が当たるように車椅子を止めて下さい」とアナウンスする。また案内表示板14によっても、上述のアナウンス内容を例えば図7(a),(b)のように表示して、一般利用者および車椅子利用者に注意を促す(ステップK6)。
【0027】
車椅子利用者1がかご9内の車椅子停止位置に停止した後、車椅子停止位置に車椅子利用者1のみが停止しているかを判別するために、案内灯10の内側ゾーンの床に配置した荷重センサ11およびかご9内の天井付近に設置したモニタカメラ15の検出結果に従って判別し(ステップK7)、その判別の結果、車椅子停止位置に停止しているのは車椅子利用者1ではないか、車椅子利用者1のみではなかった場合には、スピーカ13を介して一般利用者に対し、案内灯10で示されるゾーン内に入らないよう協力を求めるアナウンスを例えば「一般の利用者の方は案内灯の内側ゾーンには入らないで下さい」と行う(ステップK8)。車椅子停止位置に停止しているのは車椅子利用者1であると判断されると、かご9内の車椅子専用操作盤16の操作ボタンにより行き先階が登録されることにより(ステップK9)、かご9は図示していないエレベータ制御装置により行き先階に向かって昇降駆動される(ステップK10)。
【0028】
ステップK7における断基準としては、かご室の荷重センサ11およびモニタカメラ15の検出データと、乗り場2側で車椅子利用者1と判断したときの荷重センサ4およびモニタカメラ5の検出データとが合致したときに、車椅子利用者が案内灯10の内側に設定された停止位置に正しく乗車したと判新するようにすればよい。
【0029】
車椅子利用者1の降りるべき行き先階に近付いたら、行き先階に到着したとき、かご室内の一般の利用者に車椅子利用者1が降りることを知らせるために、スピーカ13によって例えば「車椅子利用者の方が降ります」とアナウンスし、車椅子利用者1に対しては例えば「車椅子搬送用の床が動きますので、車椅子の車止めをしたままにしておいて下さい」とアナウンスする。また案内表示板14には、上記のアナウンス内容を図8(a),(b)に示すように表示する(ステップK11)。これと同時に、行き先階の乗り場2の利用者にもかご9から車椅子利用者が乗り場2の床に埋設している案内灯6近辺に降りてくることをかご9が行き先階に到着する前に、行き先階の乗り場2の案内灯6を点灯する(ステップK12)と共に、スピーカ7によって例えば「車椅子利用者の方が降りてまいりますので、案内灯が点灯している内側には入らないで下さい」とアナウンスし、また案内表示板8によって上記のアナウンス内容を図9に示すように表示し(ステップK13)、車椅子利用者の降車スペースを確保するようにする。
【0030】
かご9が行き先階に到着して停止しドアが開いたら、車椅子利用者1を乗り場2側に搬送支援するために、ドライバ29を介してラックピニオンギヤ19を駆動することにより、車椅子利用者を乗せた状態の移動床17を乗り場2側へと移動させる(ステップK14)。荷重センサ11の出力により、車椅子利用者1がかご9から降りたことを確認できたら(ステップK15)、移動床17をかご9内の元の位置へと移動する(ステップK16)ことにより、通常運転モードに復帰する(ステップK17)。
【0031】
以上詳述した発明の実施の形態によれば、車椅子利用者はかごに乗車してから行き先階の乗り場に降車するまで、車椅子を操作することがないため、車椅子操作による誤動作を防ぎ、転倒防止やかご室内の側板やリターンパネルヘの接触を防止し、車椅子利用者の乗降を安全にし、かつ心理的負担を軽減させ得る車椅子兼用エレベータ乗降支援装置を提供することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、車椅子利用者はかごに乗車してから乗り場に降車するまで、車椅子を操作することがないため、車椅子操作による誤動作を防ぎ、転倒防止やかご室内の側板やリターンパネルヘの接触を防ぎ、車椅子利用者の乗降を安全にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による乗り場の機器配置を示す正面図。
【図2】図1の乗り場の機器配置を示す斜視図。
【図3】本発明の実施の形態によるかご内の機器配置を説明するための斜視図。
【図4】(A)は本発明の実施の形態によるかごの床の一部が移動床として構成された状態を示す斜視図、(B)は同移動床の平面図。
【図5】本発明の実施の形態による車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の制御系の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【図7】車椅子利用者がかご室に乗り込む時のかご室内案内表示板の表示例を示す説明図。
【図8】車椅子利用者がかご室から降りる時のかご室内案内表示板の表示例を示す説明図。
【図9】車椅子利用者がかご室から降りる時の乗り場の案内表示板の表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1 車椅子利用者
2 乗り場
3 車椅子専用操作盤
4 荷重センサ
5 モニタカメラ
6 案内灯
7 スピーカ
8 案内表示板
9 かご室
10 案内灯
11 荷重センサ
12 車止め
13 スピーカ
14 案内表示板
15 モニタカメラ
16 車椅子専用操作盤
17 移動床
18 溝
19 ラックピニオンギヤ
20 制御装置
21 乗降支援制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は車椅子兼用エレベータ乗降支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータ乗り場に車椅子専用押しボタンが設置されている場合、車椅子利用者はエレベータに乗り込むために乗り場で車椅子専用押しボタンを押し、かごが到着して扉が開いてからかごに乗り込む。かごに乗り込んでからは、かごの側板に設置されているかご室内車椅子専用操作盤で行先階ボタンを押し、かごが行先階に到着したときに、通常はかごの正面扉と逆側に設置されている鏡を頼りにして、後ろ向きのまま正面扉の方へ移動し、乗り場に降りていく。
【0003】
鏡が設置されている場合であっても、車椅子に乗った状態で後ろ向きに移動するのは危険であるため、狭いかご室内で180°の方向転換をして、正面扉が開いてから前向きになって乗り場に降りることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような車椅子兼用エレベータでは、かごの正面扉と逆側に設置されている鏡を頼りにして、後ろ向きに正面扉の方に杉動し、乗り場に降りていく場合、車椅子を後進させるための操作性が不安定で、リターンパネルにぶつかったり、正面扉に挟まれたりする等の危険が生じてしまう虞がある。
【0005】
また、狭いかご室内で180°転回して、正面扉が開いてから乗り場に降りる場合には、かご室内に多数の一般乗客が存在するとき、車椅子の方向転換が不自由であり、一般乗客にぶつかったり時間がかかったりする虞もある。
【0006】
そこで本発明は車椅子利用者の乗降を安全にし、かつ車椅子を誤操作することのない車椅子兼用エレベータ乗降支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に係る発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置は、乗り場に設置された車椅子専用操作盤の前の床に埋設された荷重センサと、車椅子専用操作盤を操作する車椅子利用者をモニタするモニタカメラと、車椅子専用操作盤が操作された時に荷重センサおよびモニタカメラの動作出力に基づいて車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者か否かを判別する判別手段と、この判別手段によって車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者であると判別された時、エレベータを車椅子運転モードに切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、乗り場の床に埋設され、かごが到着し正面扉が開いた時、発光して車椅子停止位置を知らせる案内灯を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が停止すべき最先端位置に車椅子運転モードの時のみ迫り上がる車椅子用の車止めを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が所定の停止位置に停止する前に車椅子停止位置を知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室内の床の車椅子停止位置に埋設された荷重センサと、車椅子停止位置に停止した車椅子をかご室内でモニタするモニタカメラと、荷重センサおよびモニタカメラの検出出力に基づいて車椅子停止位置に停止したのが車椅子利用者の車椅子か否かを判別する手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、かご室内の車椅子専用操作盤の操作ボタンを押圧操作することにより行き先階が登録され、かごが行き先階に到着したとき、かご室内の一般利用者に車椅子利用者が降りることを知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、乗り場の床に埋設され、かごが行き先階に到着する時に発光する表示灯と、かごが行き先階に到着する時にかご室から卓椅子利用者が降りてくることを乗り場の利用者にアナウンスするためのスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方とを乗り場に備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置において、車椅子利用者を乗せた車椅子をかご室から乗り場に搬送するために、行き先階に停止したかごの一部を車椅子を乗せたままラックピニオンギヤ装置によって乗り場に移動させる搬送装置をかご室室に備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図9は本発明の実施の形態を示すものである。
【0016】
図1〜4を参照して本発明の実施の形態における乗り場およびかご室内の機器配置状況を説明する。図1および図2は乗り場2の機器配置状態を示す説明図である。乗り場2の近辺には車椅子専用操作盤3が設置され、車椅子専用操作盤3の近辺の床には、車椅子利用者1の荷重(車椅子自体の荷重とそれに乗っている利用者の荷重等を加えたもの)を検出する荷重センサ4が埋設されている。さらに車椅子利用者1が専用操作盤3の操作ボタンを押圧操作する場面を撮影するモニタカメラ5が天井に設置されている。乗り場2のドア正面床には車椅子の乗り込み待機位置を示す複数の案内灯6が埋設され、壁にはスピーカ7および案内表示板8が設けられている。
【0017】
図3は、車椅子利用者1が乗り込んだかご室内の状況を示す説明図であり、かご9の床には複数の車椅子用案内灯10が車椅子の停止ゾーンを示すように埋設されると共に、そこに停止した車椅子利用者1の荷重を検知する荷重センサ11が埋設され、停止ゾーンの先端位置に車椅子用の車止め12が上下方向に動き得るように配置されている。
【0018】
案内灯6,10はランプまたはLED等によって構成される。案内表示板8,14は車椅子利用者1および一般乗客に対して車椅子利用者1が乗降することに関連して注意を促すための表示を行うものであり、その具体例については後述する。車止め12は車椅子利用者1が乗り込む車椅子運転モードの時のみ、かご9の床面から迫り上がって車椅子に対する車止め機能を果たし、一般運転モードの時はかご室床面と同一レベルにまで沈下し、一般利用者に対して障害とならないように処理される。
【0019】
かご9内の壁には案内用スピーカ13、案内表示板14、入り口付近の車椅子利用者をモニタするためのモニタカメラ15、および車椅子利用者のためのかご内専用操作盤16が設けられている。スピーカ13および案内表示板14の機能は、すでに述べたスピーカ7および案内表示板8のそれと同一であり、車椅子利用者1が乗降するとに関連して注意を促すために用いられる。
【0020】
図4は、車椅子利用者1がかご9に乗り込んだり、かご9から降りたりするときの支援のために、かご9の床の乗り場側の一部が乗り場側へ移動できるように構成された搬送用床装置の構成図を示すものである。すなわち、かご9の床の乗り場側の一部が移動床17として構成され、かご9が停止階に停止した時、移動床17が乗り場側に移動した状態を示している。移動床17は、側面部に係合溝18を形成しており、それに対向する床固定部の側面部には係合溝18と係合するラックピニオンギヤ19が設けられている。ラックピニオンギヤ19を正転方向または逆転方向に回転駆動することにより、移動床17を乗り場側に移動したり、かご床の元の位置に移動したりすることができる。
【0021】
図5は本発明による乗降支援制御手段21を含む制御装置20を示すものである。制御装置20は乗り場呼びまたはかご内行き先登録の内容に応じてかご9を昇降制御する通常の制御機能を備えていることはもちろんであるが、ここではそれらの周知の制御機能の詳細説明は省略し、本発明に関わる乗降支援制御手段21について説明する。乗降支援制御手段21には、乗り場2から車椅子専用操作盤3、荷重センサ4、およびモニタカメラ5の各出力信号が導入され、かご9から荷重センサ11、モニタカメラ15、およびかご内専用操作盤16の各出力信号が導入される。乗降支援制御手段21は、これらの入力信号に基づき後述の演算処理を行ってその都度必要な適切な出力信号、すなわち発光灯6、スピーカ7、案内表示板8、案内灯10、車止め12、スピーカ13、案内表示板14、およびラックピニオンギヤ19を選択的に駆動するための出力信号をそれぞれドライバ(D)22〜29を介して出力する。
【0022】
乗降支援制御手段21は、乗り場2に車椅子利用者1がかご9に乗り込むために待機していることを、車椅子専用操作盤3の操作のほかに、荷重センサ4による検出荷重およびモニタカメラ5による撮影映像に基づいて検知する。同様に、かご9から降りようとしている車椅子利用者1が居ることを、車椅子専用操作盤16の操作のほかに、荷重センサ11による検出荷重およびモニタカメラ15による撮影映像に基づいて検知する。
【0023】
車椅子と一口に言っても電動車椅子もあれば、電動車椅子より軽量で乗用車等に搭載可能な折り畳み式の車椅子もある。そこで、例えば軽量な車椅子の荷重を約30kg、利用者体重を50kgとして、計80kg以上の荷重が荷重センサ4によって検出されたときに、モニタカメラ5で得られた画像データが図示していない面像検出装置に予め記憶させた「車椅子に利用者が乗っている状態を示す画像データ」と合致した場合に車椅子利用者であると判断する。また、車椅子利用者に付添人が付いている場合があるため、その画像データも画像検出装置に記憶させておいて判別するのがよい。しきい値となる荷重検出装置への設定荷重は、車椅子製造技術の進歩に伴い変化し得るので可変にしておくのがよい。
【0024】
車椅子利用者を判別する装置が1つだけでは誤判別する虞があるため、2つの判別装置で判別するようにすることもできる。
【0025】
図6は、本発明による車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の動作を説明するためのフローチャートである。制御動作は図1の乗降支援制御手段21を通して行われる。以下においては、乗り場2で待っている車椅子利用者1がかご9に乗り込み、所望の目的階に到着し、そこでかご9から降りるまでの一連の動作について説明する。
【0026】
一連のフローは、車椅子利用者1がエレベータの乗り場2に到着し、車椅子専用操作盤3の操作ボタンを押して呼び登録をし(ステップK1)、かつ荷重センサ4による検出荷重およびモニタカメラ5による撮影映像に基づいて車椅子利用者1がかご9に乗り込もうとしているものと判断される(ステップK2)ことによって車椅子運転モードに入る(ステップK3)。因みに、車椅子運転モード以外の時は、一般利用者を対象にした一般運転モードで運転される。車椅子運転モードに入った後、かご9が到着し、かつ正面扉が開いたとき、ドライバ25を介して、かご9の床に埋め込んである案内灯10を点灯させ(ステップK4)、車椅子停止位置を車椅子利用者1および一般利用者に認識させると共に、ドライバ26を介して、かご床の車止め12を浮上駆動する(ステップK5)。車止め12を迫り上げた後、車椅子停止位置を車椅子利用者1と一般の利用者に認識させるために、内蔵の音声合成装置によりスピーカ13を介してまず一般の利用者に対して例えば「車椅子利用者の方が乗車してまいりますので、案内灯の内側ゾーンには入らないで下さい」とアナウンスし、かつ、車椅子利用者に対しては例えば「車止めに車椅子の前輪が当たるように車椅子を止めて下さい」とアナウンスする。また案内表示板14によっても、上述のアナウンス内容を例えば図7(a),(b)のように表示して、一般利用者および車椅子利用者に注意を促す(ステップK6)。
【0027】
車椅子利用者1がかご9内の車椅子停止位置に停止した後、車椅子停止位置に車椅子利用者1のみが停止しているかを判別するために、案内灯10の内側ゾーンの床に配置した荷重センサ11およびかご9内の天井付近に設置したモニタカメラ15の検出結果に従って判別し(ステップK7)、その判別の結果、車椅子停止位置に停止しているのは車椅子利用者1ではないか、車椅子利用者1のみではなかった場合には、スピーカ13を介して一般利用者に対し、案内灯10で示されるゾーン内に入らないよう協力を求めるアナウンスを例えば「一般の利用者の方は案内灯の内側ゾーンには入らないで下さい」と行う(ステップK8)。車椅子停止位置に停止しているのは車椅子利用者1であると判断されると、かご9内の車椅子専用操作盤16の操作ボタンにより行き先階が登録されることにより(ステップK9)、かご9は図示していないエレベータ制御装置により行き先階に向かって昇降駆動される(ステップK10)。
【0028】
ステップK7における断基準としては、かご室の荷重センサ11およびモニタカメラ15の検出データと、乗り場2側で車椅子利用者1と判断したときの荷重センサ4およびモニタカメラ5の検出データとが合致したときに、車椅子利用者が案内灯10の内側に設定された停止位置に正しく乗車したと判新するようにすればよい。
【0029】
車椅子利用者1の降りるべき行き先階に近付いたら、行き先階に到着したとき、かご室内の一般の利用者に車椅子利用者1が降りることを知らせるために、スピーカ13によって例えば「車椅子利用者の方が降ります」とアナウンスし、車椅子利用者1に対しては例えば「車椅子搬送用の床が動きますので、車椅子の車止めをしたままにしておいて下さい」とアナウンスする。また案内表示板14には、上記のアナウンス内容を図8(a),(b)に示すように表示する(ステップK11)。これと同時に、行き先階の乗り場2の利用者にもかご9から車椅子利用者が乗り場2の床に埋設している案内灯6近辺に降りてくることをかご9が行き先階に到着する前に、行き先階の乗り場2の案内灯6を点灯する(ステップK12)と共に、スピーカ7によって例えば「車椅子利用者の方が降りてまいりますので、案内灯が点灯している内側には入らないで下さい」とアナウンスし、また案内表示板8によって上記のアナウンス内容を図9に示すように表示し(ステップK13)、車椅子利用者の降車スペースを確保するようにする。
【0030】
かご9が行き先階に到着して停止しドアが開いたら、車椅子利用者1を乗り場2側に搬送支援するために、ドライバ29を介してラックピニオンギヤ19を駆動することにより、車椅子利用者を乗せた状態の移動床17を乗り場2側へと移動させる(ステップK14)。荷重センサ11の出力により、車椅子利用者1がかご9から降りたことを確認できたら(ステップK15)、移動床17をかご9内の元の位置へと移動する(ステップK16)ことにより、通常運転モードに復帰する(ステップK17)。
【0031】
以上詳述した発明の実施の形態によれば、車椅子利用者はかごに乗車してから行き先階の乗り場に降車するまで、車椅子を操作することがないため、車椅子操作による誤動作を防ぎ、転倒防止やかご室内の側板やリターンパネルヘの接触を防止し、車椅子利用者の乗降を安全にし、かつ心理的負担を軽減させ得る車椅子兼用エレベータ乗降支援装置を提供することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、車椅子利用者はかごに乗車してから乗り場に降車するまで、車椅子を操作することがないため、車椅子操作による誤動作を防ぎ、転倒防止やかご室内の側板やリターンパネルヘの接触を防ぎ、車椅子利用者の乗降を安全にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による乗り場の機器配置を示す正面図。
【図2】図1の乗り場の機器配置を示す斜視図。
【図3】本発明の実施の形態によるかご内の機器配置を説明するための斜視図。
【図4】(A)は本発明の実施の形態によるかごの床の一部が移動床として構成された状態を示す斜視図、(B)は同移動床の平面図。
【図5】本発明の実施の形態による車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の制御系の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置の動作例を説明するためのフローチャート。
【図7】車椅子利用者がかご室に乗り込む時のかご室内案内表示板の表示例を示す説明図。
【図8】車椅子利用者がかご室から降りる時のかご室内案内表示板の表示例を示す説明図。
【図9】車椅子利用者がかご室から降りる時の乗り場の案内表示板の表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1 車椅子利用者
2 乗り場
3 車椅子専用操作盤
4 荷重センサ
5 モニタカメラ
6 案内灯
7 スピーカ
8 案内表示板
9 かご室
10 案内灯
11 荷重センサ
12 車止め
13 スピーカ
14 案内表示板
15 モニタカメラ
16 車椅子専用操作盤
17 移動床
18 溝
19 ラックピニオンギヤ
20 制御装置
21 乗降支援制御手段
Claims (8)
- 乗り場に設置された車椅子専用操作盤の前の床に埋設された荷重センサと、前記車椅子専用操作盤を操作する車椅子利用者をモニタするモニタカメラと、前記車椅子専用操作盤が操作された時に前記荷重センサおよびモニタカメラの動作出力に基づいて前記車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者か否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記車椅子専用操作盤を操作したのが車椅子利用者であると判別された時、エレベータを車椅子運転モードに切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- 乗り場の床に埋設され、かごが到着し正面扉が開いた時、発光して車椅子停止位置を知らせる案内灯を備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が停止すべき最先端位置に前記車椅子運転モードの時のみ迫り上がる車椅子用の車止めを備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- かご室に乗り込んだ車椅子利用者の車椅子が所定の停止位置に停止する前に車椅子停止位置を知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- かご室内の床の車椅子停止位置に埋設された荷重センサと、前記車椅子停止位置に停止した車椅子をかご室内でモニタするモニタカメラと、前記荷重センサおよびモニタカメラの検出出力に基づいて前記車椅子停止位置に停止したのが車椅子利用者の車椅子か否かを判別する手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- かご室内の車椅子専用操作盤の操作ボタンを押圧操作することにより行き先階が登録され、かごが行き先階に到着したとき、かご室内の一般利用者に車椅子利用者が降りることを知らせるスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方をかご室内に備えたことを特徴とする請求項3記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- 乗り場の床に埋設され、かごが行き先階に到着する時に発光する表示灯と、かごが行き先階に到着する時にかご室から卓椅子利用者が降りてくることを乗り場の利用者にアナウンスするためのスピーカおよび案内表示板の少なくとも一方とを乗り場に備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
- 車椅子利用者を乗せた車椅子をかご室から乗り場に搬送するために、行き先階に停止したかごの一部を車椅子を乗せたままラックピニオンギヤ装置によって乗り場に移動させる搬送装置をかご室室に備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子兼用エレベータ乗降支援装置。
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