JPH04116085A - 車椅子兼用エレベータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は一般乗用と車椅子用とを兼用した車椅子兼用エ
レベータに関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種の車椅子兼用エレベータとして、特開平２
−１３５８３号公報或いはカタログ「三菱標準車椅子用
エレベータ」に掲載の技術を挙げることができる。

第５図は従来の車椅子兼用エレベータの平面図である。

図において、（１）は車椅子、（２）は車椅子の乗客で
ある。

（３）は乗場、（４）は乗場の壁、（５）は乗場の壁（
４）に取付けられた乗場釦である。前記乗場釦（５）は
−船乗用乗場釦とその下方の車椅子の乗客（２）が操作
し易い位置に取付けられた車椅子専用乗場釦とが上下に
並べて取付けられたものである。（６）は乗場扉である
。

（７）はエレベータかご、（８）はエレベータかご扉、
（９）はエレベータかご（７）の袖壁（１０）に取付け
られた一般乗用エレベータかご内操作盤である。（１１
）はエレベータかご（７）の壁（１２）の側面において
車椅子の乗客（２）が操作し易い位置に取付けられた車
椅子専用エレベータかご内操作盤、（１３）はエレベー
タかご（７）の壁（１２）の背面に取付けられた鏡であ
る。

次に、上記のように構成された従来の車椅子兼用エレベ
ータの操作を説明する。

車椅子の乗客（２）が利用するときは、まず、車椅子専
用の乗場釦（５）を押してエレベータかご（７）を呼ぶ
。そして、エレベータかご（７）か到着したら、正面を
向いたまま前進してエレベータかご（７）内に乗込む。

次に、車椅子専用エレベータかご内操作盤（１１）の行
先釦を押して行先階に運転させる。このとき、エレベー
タの制御盤（図示しない）は車椅子専用の乗場釦（５）
と車椅子専用エレベータかご内操作盤（１１）の行先釦
が押されたことを検知して車椅子の乗客（２）による利
用であることを判別し、乗場扉（６）及びエレベータか
ご扉（８）の戸開放時間を通常より長く、戸閉速度を通
常より遅くして車椅子（１）での利用を容易かつ安全に
行なえるようにしている。

次に、エレベータかご（７）が昇降しているときは、車
椅子の乗客（２）はそのまま正面即ち壁（１２）の背面
を向いたままの姿勢でいる。そして、行先階に到着した
らそのまま後退して降りる。

このとき、車椅子の乗客（２）は壁（１２）の背面に取
付けられた鏡（１３）をバックミラーとして利用し、後
方の安全を確認しながら降りる。なお、このときも乗込
むときと同様に、行先階の乗場扉（６）及びエレベータ
かご扉（８）の戸開放時間を通常より遅くしているので
、容易かつ安全に降りることができる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の車椅子兼用エレベータは、上記のように構成され
ているから、一般乗客が知らずにまたは間違えて或いは
いたずらにより車椅子専用の乗場釦（５）や車椅子専用
エレベータかご内操作盤（１１）の行先釦を押した場合
も車椅子専用運転に入る。このため、乗場扉（６）及び
エレベータかご扉（８）の開閉速度が遅くなり、また、
開放時間も長くなって、エレベータの運行効率を不必要
に低下させてしまうことがあった。

そこで、本発明は、車椅子で利用するときのみ、即ち、
本当に必要なときのみ車椅子専用運転を行なうことがで
きるようにして、間違いやいたずらなどによって運行効
率か低下するのを防止することができる車椅子兼用エレ
ベータの提供を課題とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明にかかる車椅子兼用エレベータは、乗場に設けら
れてエレベータかごを呼ぶ乗場釦と、エレベータかご内
に設けられて行先階を指示する車椅子専用のかご内操作
釦と、乗場の車椅子を検出する車椅子検出器とを備え、
前記車椅子検出器が作動したとき、制御盤により、戸開
放時間を長くし、戸閉速度を遅くする車椅子専用の戸開
閉制御を行なうようにしたものである。

［作用］ 本発明においては、車椅子検出器が乗場の車椅子を検出
すると、制御盤が車椅子専用の戸開閉制御を行ない、乗
場釦或いは車椅子専用のかご内操作釦が押されてエレベ
ータかごが着床したときに、戸開放時間を長くし、戸閉
速度を遅くする。

また、一般乗客が知らずにまたは間違えて或いはいたず
らにより車椅子専用の乗場釦や車椅子専用のかご内操作
釦を押しても、車椅子検出器は作動しないので、制御盤
は車椅子専用の戸開閉制御を行なわない。このため、不
必要な車椅子専用運転は無くなる。

［実施例コ 〈第一実施例〉 まず、本発明の第一実施例を第１図及び第３図に基づい
て説明する。

第１図は本発明の第一実施例による車椅子兼用エレベー
タの側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第１図
の車椅子検出器の斜視図である。

図中、第５図と同一符号は従来の構成部分と同一または
相当する部分であるから、ここではその説明を省略する
。

図において、（２１）は機械室（図示しない）に設けら
れた制御盤、（２２）は乗場（３）の床（３ａ）に埋設
された車椅子（１）の有無を検出する車椅子検出器であ
る。前記車椅子検出器（２２）は乗場扉（６）から所定
距離手前に埋設され、車椅子（１）の両輪で作動できる
よう二列に並べられている。そして、この車椅子検出器
（２２）は十数側のマイクロスイッチ（２３）を並べ、
また、乗場（３）の床（３ａ）に埋設されるため、前記
マイクロスイッチ（２３）を埃、水から守る目的でビニ
ールなどの厚手の弾性体シート（２４）で覆い、これら
をステンレス製のフェースプレートを有する金属製の箱
（２５）に収納したものである。

次に、上記のように構成された本実施例の車椅子兼用エ
レベータの動作を説明する。

車椅子の乗客（２）か乗場の床（３ａ）に埋設された車
椅子検出器（２２）の上に乗ると、この車椅子検出器（
２２）は車椅子（１）の存在を検出してこの出力を制御
盤（２１）に送信する。すると、制御盤（２１）はこの
前後に押された車椅子専用の乗場釦（５）による呼びは
車椅子利用者によるものと判断して車椅子専用運転を行
ない、エレベータかご（７）が呼びのある階に到着した
ら、乗場扉（６）及びエレベータかこ扉（８）の戸開放
時間を長くするとともに戸閉速度を遅くして、車椅子の
乗客（２）のエレベータかこ（７）への乗込みを容易か
つ安全に行なえるようにする。

次に、車椅子の乗客（２）がエレベータかご（７）に乗
込んでから車椅子専用エレベータかこ内操作盤（１１）
の行先釦を押すと、制御盤（２１）は、この車椅子専用
エレベータかご内操作盤（１１）の行先釦も車椅子利用
者によるものと判断して、エレベータかご（７）が行先
階に到着したとき、戸開放時間を長くし、戸閉速度を遅
くして、車椅子の乗客（２）が容易かつ安全に降りられ
るようにする。

即ち、制御盤（２１）は、車椅子専用の乗場釦（５）や
車椅子専用エレベータかご内操作盤（１１）の行先釦が
押されても、車椅子検出器（２２）が車椅子（１）を検
出しない限り車椅子専用運転は行なわない。

このように、上記第一実施例の車椅子兼用エレベータは
、乗場（３）に設けられてエレベータかご（７）を呼ぶ
車椅子専用の乗場釦（５）と、エレベータかご（７）内
に設けられて行先階を指示する車椅子専用のかご内操作
釦である車椅子専用エレベータかご内操作盤（１１）の
行先釦と、乗場（３）の車椅子（１）を検出する車椅子
検出器（２２）とを備え、前記車椅子検出器（２２）が
作動したとき、制御盤（２１）により、戸開放時間を長
くし、戸閉速度を遅くする車椅子専用の戸開閉制御を行
なうようにしたものである。

したがって、上記第一実施例によれば、車椅子検出器（
２２）が乗場（３）の車椅子（１）を検出すると、制御
盤（２１）が車椅子専用の戸開閉制御を行ない、車椅子
の乗客（２）が乗降するとき、戸開放時間を長くし、戸
閉速度を遅くするので、容易かつ安全に乗降できる。

また、一般乗客が知らずにまたは間違えて或いはいたず
らにより車椅子専用の乗場釦（５）や車椅子専用エレベ
ータかご内操作盤（１１）の行先釦を押しても、車椅子
検出器（２２）は作動しないので、制御盤（２１）は車
椅子専用の戸開閉制御を行なわない。このため、不必要
な車椅子専用運転を無くすことができ、エレベータの運
行効率の低下を防止することができる。

ところで、上記第一実施例の車椅子検出器（２１）は、
マイクロスイッチ（２３）により車椅子（１）を検出し
ているが、本発明を実施する場合には、これに限定され
るものではなく、乗場（３）の床（３ａ）に埋設される
箱体の上面に車椅子（１）の車輪が入る四部を形成し、
この凹部の両側に光電管スイッチを設けて検出すること
もできる。或いは、金属検知器や画像パターン認識によ
り判断する画像認識装置などによって検出することもで
きる。これらの金属検知器や画像認識装置を用いると、
乗場の壁（４）や乗場（３）の天井に取付けることもで
きるので、乗客の靴や車椅子（１）によって車椅子検出
器（２２）が破損するのを防止することができる。更に
、乗場（３）の床（３ａ）に車椅子検出器（２２）を設
けたときの埃や水の付着による誤動作や乗客の靴の接触
による誤動作を防ぐことができる。

〈第二実施例〉 次に、本発明の第二実施例を第４図に基づいて説明する
。

第４図は本発明の第二実施例による車椅子兼用エレベー
タの側面図である。図中、第１図及び第２図と同一符号
は第一実施例の構成部分と同一または相当する部分であ
るから、ここではその説明を省略する。

図において、（３１）はエレベータかご（７）の天井に
設けられた車椅子検出器で、ＩＴＶカメラ等で撮影した
乗場（３）の画像をパターン認識により判断して車椅子
（１）の有無を検出する画像認識装置を使用したもので
ある。この車椅子検出器（３１）は車椅子専用の乗場釦
（５）の呼びに応えてエレベータかご（７）が呼びのあ
る階に到着し、乗場扉（６）及びエレベータかご扉（８
）が開いたときに、車椅子（１）の有無を検出する。

そして、車椅子（１）が有れば、第一実施例と同様に、
制御盤（２１）に信号を送る。すると、制御盤（２１）
は車椅子専用の戸開閉制御に入り、乗場扉（６）及びエ
レベータかご扉（８）の戸開放時間を長くするとともに
戸閉速度を遅くして、車椅子でのエレベータかご（７）
への乗込みを容易かつ安全に行なえるようにする。

次に、車椅子の乗客（２）がエレベータかご（７）に乗
込んで車椅子専用エレベータかご内操作盤（１１）の行
先釦を押すと、制御盤（２１）は、この車椅子専用エレ
ベータかご内操作盤（１１）の行先釦も車椅子利用者に
よるものと判断して、エレベータかご（７）が行先階に
到着したとき、戸開放時間を長くし、戸閉速度を遅くし
て、車椅子の乗客（２）が容易かつ安全に降りられるよ
うにする。

このように、上記第二実施例の車椅子兼用エレベータは
、第一実施例の車椅子検出器（２２）を車椅子検出器（
３１）にしたものであるから、第一実施例と同様の作用
と効果を期待することができる。

特に、この第二実施例は、車椅子検出器（３１）をエレ
ベータかご（７）に設けているから、各階の乗場（３）
毎に車椅子検出器（３１）を設ける必要がなく、コスト
ダウンを図ることができる。

ところで、上記第二実施例の車椅子検出器（３１）は、
画像認識装置を使用しているが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、金属検知器等エ
レベータかご（７）に取付けて乗場（３）の床（３ａ）
上の車椅子（１）の有無を検出できるものであればよい
。

また、上記第二実施例の車椅子検出器（３１）は、エレ
ベータかご（７）の天井に取付けているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、エレ
ベータかご（７）の床や壁（１２）に取付けてもよい。

但し、乗にや車椅子（１）と接触して乗客が受傷したり
、車椅子検出器（３１）が破損し易いので、これらの位
置はできる限り避けた方がよい。

なお、上記各実施例において、車椅子専用エレベータか
ご内操作盤（１１）は、一般にエレベータかご（７）の
室内は狭くて向きを変えにくいため、袖壁（１０）の−
船乗用のエレベータがご内操作盤とは別個に車椅子の乗
客（２）でも操作できるようエレベータかご（７）の壁
（１２）の側面の低い位置にも設ける必要がある。しか
し、乗場釦（５）は必ずしも一般乗用と車椅子専用とに
分ける必要はなく、車椅子の乗客（２）が届く位置にあ
れば兼用とすることもできる。なお、兼用にしても車椅
子検出器による車椅子（１）の検出に基づいて車椅子専
用運転が行なわれるので、所望の効果が失われることは
ない。

［発明の効果コ 以上のように、本発明の車椅子兼用エレベータは、乗場
に設けられてエレベータかごを呼ぶ乗場釦と、エレベー
タかご内に設けられて行先階を指示する車椅子専用のか
ご内操作釦と、乗場の車椅子を検出する車椅子検出器と
を備え、前記車椅子検出器が作動したとき、制御盤によ
り、戸開放時間を長くし、戸閉速度を遅くする車椅子専
用の戸開閉制御を行なうようにしたものである。したが
って、一般乗客が知らずにまたは間違えて或いはいたず
らにより車椅子専用の乗場釦や車椅子専用のかご内操作
釦を押したときは、車椅子検出器は作動しないので、制
御盤は車椅子専用の戸開閉制御を行なわない。このため
、不必要な車椅子専用運転を無くすことができ、エレベ
ータの運行効率の低下を防止することができる。

夕の側面図、第５図は従来の車椅子兼用エレベータの平
面図である。

図において、 に車椅子　　　　　　３：乗場 ５：乗場釦　　　　　　６：乗場扉 ７：エレベータかご　　８：エレベータかご扉１１：車
椅子専用エレベータかご内操作盤２１：制御盤 ２２．３１：車椅子検出器 である。

なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

代理人　弁理士　大暑　増雄　外２名

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例による車椅子兼用エレベー
タの側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第１図
の車椅子検出器の斜視図、第４図は本発明の第二実施例
による車椅子兼用エレベー第４図 ３１：車枠了−検出器

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 乗場に設けられ、エレベータかごを呼ぶ乗場釦と、 エレベータかご内に設けられ、行先階を指示する車椅子
   専用のかご内操作釦と、 乗場の車椅子を検出する車椅子検出器と、 前記車椅子検出器が作動したときに、戸開放時間を長く
   し、戸閉速度を遅くする車椅子専用の戸開閉制御を行な
   う制御盤と を具備することを特徴とする車椅子兼用エレベータ。