JP2007084238A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】各階床で乗場の位置方向が異なる建物に設置されるエレベータの乗客が乗りかご内に乗り込んだ際の向きを変えることなく行先階で乗りかごから降りられるようにする。
【解決手段】かご呼びに応答して乗りかご2の昇降が開始すると、かご制御装置4は出発階の乗場扉の方向および行先階の乗場扉の方向が180度異なる2方向のいずれであるかを判別する。かご制御装置4は出発階で開扉した乗場ドアの方向が乗りかご2の行先階の乗場ドアの方向と同じである場合には、出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるように乗りかご2の回転をかご回転駆動装置17に指示する。するとかご回転駆動装置17は乗りかご2を180度回転させる。乗りかご2が行先階に着床すると乗場ドアとかごドアとを係合させてこれらが開扉する。
【選択図】 図1
【解決手段】かご呼びに応答して乗りかご2の昇降が開始すると、かご制御装置4は出発階の乗場扉の方向および行先階の乗場扉の方向が180度異なる2方向のいずれであるかを判別する。かご制御装置4は出発階で開扉した乗場ドアの方向が乗りかご2の行先階の乗場ドアの方向と同じである場合には、出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるように乗りかご2の回転をかご回転駆動装置17に指示する。するとかご回転駆動装置17は乗りかご2を180度回転させる。乗りかご2が行先階に着床すると乗場ドアとかごドアとを係合させてこれらが開扉する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、昇降路内で回転可能な乗りかごを備えるエレベータに関する。
従来、各階床によって乗場の位置方向が異なる建物に設置されるエレベータとして、例えば特許文献1に開示されたように、乗場ドアの位置方向が異なり、乗りかごの単一のかご扉を行先階の乗場ドアと係合させるために乗りかごを回転制御するエレベータがある。
特開平9−169478号公報
エレベータの利用者には車椅子を用いる身障者など、乗りかごに乗り込んだ後で当該乗りかご内で自身の向きを変えることが困難な者がいる。前述したようなエレベータは乗場の位置方向が階床ごとに異なる場合でもかご扉と乗場ドアを係合させることができるが、このような形態では、車椅子の利用者は出発階の乗場から前進して乗りかごに乗り込んで当該乗りかごが目的階に到着しても前述した利用者が乗りかごから降りるのに大変不便である。
そこで、本発明の目的は、各階床で乗場の位置方向が異なる建物に設置され、乗客が乗りかご内に乗り込んだ際の向きを変えることなく行先階で乗りかごから降りることが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータは、2つのかご扉を有し、かご枠に軸支されて回転可能に構成された乗りかごを備え、乗りかごの出発階で開扉した乗場扉の位置方向を判別し、乗りかごの行先階で開扉させる乗場扉の位置方向を判別し、前述のように判別した出発階で開扉した乗場扉の位置方向と行先階で開扉させる乗場扉の位置方向とが同じである場合には、出発階で開閉したかご扉と異なるかご扉が行先階で開扉させる乗場扉の位置方向を向くように乗りかごを回転させることを特徴とする。
本発明に係わるエレベータでは、各階床で乗場の位置方向が異なる建物に設置され、乗客は乗りかご内に乗り込んだ際の向きを変えることなく行先階で乗りかごから降りることができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの外観を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの水平断面図である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの外観を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの水平断面図である。
このエレベータのかご枠1にはかご中心軸1aを介して乗りかご2が取り付けられる。乗りかご2は直接かご枠1に固定されていないので乗りかご2はかご中心軸1aを中心として回転駆動することができる。ここでは乗りかご2の形状は円筒状であるが8角形以上の多角形でも良い。
かご枠1は図示しない昇降路ガイドレールに接し、昇降用ロープに繋がっている。かご枠1の側板には着床スイッチ3が取り付けられる。着床スイッチ3は乗りかご2が昇降により階床に到着したことを検出する。具体的には、着床スイッチ3は乗りかご2が着床した階床に設置された検出板と接触することで乗りかご2が階床に到着したことを検出する。
乗りかご2の上部にはかご制御装置4が設けられる。かご制御装置4は機械室よりテールコード11を介して供給される各種制御情報や電力等をドア制御ユニット5やかご操作盤あるいは照明機器等に分配する。ドア制御ユニット5はかご制御装置4からのかごドア制御信号や駆動用電力を取り込み、ドア駆動用モータ6の制御を司る。
図2に示すように、乗りかご2はかごドア9a,9bを備える。かごドア9a,9bは180度対向した2方向のそれぞれを向くように乗りかご2に設けられる。
図1に示したドア制御ユニット5、ドア駆動用モータ6、ホールドアロック解除装置7、ドア駆動連動ベルト8及びホールドア連動フック10はかごドア9aの駆動機構であるが、かごドア9b用の同様の機構も当該乗りかご2に設けられる。
かごドア9aには駆動ベルト8が取り付けられる。ドア駆動用モータ6がドア駆動ベルト8に動力を伝達することによりかごドア9aが開閉する。乗場側(ホール側)には乗場ドアの駆動装置が取り付けられていない。よって、かごドア9aがホールドア連動フック10を介して乗場ドアの図示しないフックに引っ掛けて同時駆動させる。
ここで、ホールドア連動フック10の係合のみで乗場ドアが開く構成であると、乗客が乗場ドアを乗場側から手動にて開閉することも可能となる。この構成では誤操作により昇降路に転落する懸念が伴い極めて危険であるので、乗場側の機構には誤解放を防止するロックが設けられており、通常時はロックが掛かって乗場ドアが開かないようになっている。そして乗場ドアの開扉時にはホールドアロック解除装置7についているアームが伸び、乗場側のロック機構を押さえることでロックが解除されるようになっている。このようにして、乗場ドア及びかごドア部の安全が保たれる。
かご枠1にはかご回転駆動装置17が設けられる。かご回転駆動装置17は内部にモータ及び減速機を有する。かご回転駆動装置17モータ及び減速機から発生する駆動力を物理的に円筒形状乗りかご2に伝達する。具体的には、図1に示すように、乗りかご2の外周部に接するようにモータ軸の回転用歯車が取り付けられており、乗りかご2側に回転用歯車に合致するための溝が設けられる。なお、駆動力伝達の手段として、歯車に代えて駆動用ベルト等を用いても良い。
乗りかご2には回転終了検出装置18が設けられる。また、乗りかご2には検出用フック18aが取り付けられる。
かご回転駆動装置17の機能により乗りかご2が回転駆動をする際に乗りかご2側の検出用フック18aが回転終了検出装置18の接触を検出することで乗りかご2の回転終了を認識する。これにより乗りかご2の回転を高精度にて所定の位置にて止めることができる。検出用フック18aは図1に示したものとは別に、乗りかご2の側板上の180度異なる位置にも設けられる。
かごドア9aのホールドア連動フック10にはフック吸収装置19が取り付けられる。フック吸収装置19はホールドアロック解除装置7と同様に、吸引や張り出しが切り替えられる機構となっている。すなわち、フック吸収装置19は円筒形状乗りかご2の回転時にホールドア連動フック10をかごドア9側に吸引して乗場ドア側の連動駆動用のアームにあたらないようにしたものである。
図3は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置の内部回路の構成例を示すブロック図である。
かご制御装置4はかご回転制御部21、扉方向判定部22および階床情報記憶部23を備える。
かご制御装置4はかご回転制御部21、扉方向判定部22および階床情報記憶部23を備える。
扉方向判定部22は乗りかご2が着床して開扉したかごドアがかごドア9aおよびかごドア9bのいずれであるかを判定する。
階床情報記憶部23は、各階床の乗場の乗場ドアの位置方向を記憶する。乗場ドアの位置方向は180度異なる2方向のいずれかである。
図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの階床情報記憶部23に記憶された階床情報テーブルの構成例を表形式で示した図である。
この階床情報テーブルは、各階床の情報と各階床の乗場扉方向の情報を関連付けて管理するテーブルである。階床情報テーブル上の“方向1”と“方向2”は180度異なる方向である。
この階床情報テーブルは、各階床の情報と各階床の乗場扉方向の情報を関連付けて管理するテーブルである。階床情報テーブル上の“方向1”と“方向2”は180度異なる方向である。
次に、以上示した構成のエレベータの動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご制御装置4がかご呼びに応答して(ステップS2)乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させると(ステップS3)、かご制御装置4は出発階および次に応答する呼びに対応した階床である行先階の情報を扉方向判別部22に出力する。出発階とは乗りかご2の昇降前に着床していた階床である。
まず、乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご制御装置4がかご呼びに応答して(ステップS2)乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させると(ステップS3)、かご制御装置4は出発階および次に応答する呼びに対応した階床である行先階の情報を扉方向判別部22に出力する。出発階とは乗りかご2の昇降前に着床していた階床である。
そして、扉方向判別部22は階床情報記憶部23から階床情報テーブルを読み出し、かご制御装置4からの情報で示される出発階に該当する階床と階床情報テーブル上で関連付けられる乗場扉方向の情報を読み出すことで出発階の乗場扉の方向を判別する(ステップS4)。扉方向判別部22は、この判別結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する。
次に、扉方向判別部22は、かご制御装置4からの情報で示される行先階に該当する階床と階床情報テーブル上で関連付けられる乗場扉方向の情報を読み出すことで行先階の乗場扉の方向を判別する(ステップS5)。扉方向判別部22は、この判別結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する。
かご回転制御部21は、扉方向判別部22からの信号に含まれる情報をもとに乗りかご2の出発階で開扉した乗場ドアの方向と乗りかご2の行先階の乗場ドアの方向とを比較することで、乗りかご2の回転が必要であるか否かを判別する(ステップS6)。
具体的には、かご回転制御部21は、出発階で開扉した乗場ドアの方向が乗りかご2の行先階の乗場ドアの方向と異なると判別した場合には、出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ車椅子利用の乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるので乗りかご2の回転が必要ないとみなし(ステップS6のNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、かご回転制御部21は、前述のように比較した方向と同じであると判別した場合には、出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ車椅子利用の乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるように乗りかご2の回転が必要であるとみなし(ステップS6のYES)、乗りかご2の回転を指示するための制御信号をかご回転駆動装置17に出力する。
かご回転駆動装置17はかご回転制御部21からの制御信号を入力すると、内部モータおよび減速器を駆動させて乗りかご2を180度回転させる。ここで、出発階で開扉したかごドアがかごドア9aである場合には、行先階の乗場ドアとともに開扉させる対象となるかごドアはかごドア9bである。
乗りかご2が行先階に着床すると、かご制御装置4はこれを認識する。乗りかご2が180度回転すると回転終了検出装置18は回転終了信号をかご制御装置4に出力する。かご制御装置4は乗りかご2の着床を認識している状態で回転終了信号を受信すると、ホールドアロック解除装置7とフック吸収装置19に制御信号を出力してホールドアロックを解除してフックを吸収し乗場ドアとかごドア9bとを係合させてこれらを開扉する(ステップS7)。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの乗りかご2内の乗客は、乗りかご2が行先階の乗場に到着した場合に、乗りかご2内で自身の方向を変えることなく当該乗りかご2から行先階の乗場に降りることができる。また、乗りかご2が満員であっても乗客は出発階で乗り込んだ順に行先階の乗場に降りることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置の内部回路の構成例を示すブロック図である。図7は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの内部のかごドアと連なる側面を示す図である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置の内部回路の構成例を示すブロック図である。図7は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの内部のかごドアと連なる側面を示す図である。
本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置4は、第1の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置4と異なり、身障者呼び検出部24をさらに備える。
また、図7に示すように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの乗りかご2内には身障者用かご操作盤25が備えられる。身障者用かご内操作盤25の設置箇所の高さは図示しない一般用のかご内操作盤の設置箇所の高さより低い。
また、各階床の乗場には図示しない身障者用乗場操作盤が備えられる。この身障者用乗場操作盤の設置箇所の高さは図示しない一般用の乗場操作盤の設置箇所の高さより低い。
また、各階床の乗場には図示しない身障者用乗場操作盤が備えられる。この身障者用乗場操作盤の設置箇所の高さは図示しない一般用の乗場操作盤の設置箇所の高さより低い。
身障者呼び検出部24は身障者用かご操作盤25による操作によりかご制御装置4側で登録済のかご呼びがある場合に、この呼びに対応する階床情報を含む信号をかご回転制御部21に出力する。
また、身障者呼び検出部24は身障者用乗場操作盤の操作による呼びに応答して着床した後、この乗りかご2内の一般用かご操作盤の操作によるかご呼びがかご制御装置4側で登録済のかご呼びである場合に、この呼びに対応する階床情報を含む信号をかご回転制御部21に出力する。かご回転制御部21はこの情報を内部メモリに記憶する。
また、身障者呼び検出部24はかご制御装置4側で応答が終了した呼びがある場合にはこの呼びに関する階床情報をかご回転制御部21に出力する。かご回転制御部21はこの階床情報の内部メモリから消去する。
次に、以上説明したエレベータの動作について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は、乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
ここでは、乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は、乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
かご回転制御部21は階床情報が内部メモリに記憶されている場合には身障者用かご操作盤25による操作によるかご呼び及び身障者用乗場操作盤の操作による呼びに応答して着床した後、この乗りかご2内の一般用かご操作盤の操作によるかご呼びのいずれかがかご制御装置4側で登録されているので身障者が乗りかご2に乗っている(ステップS11のYES)と判別する。
するとかご回転制御部21は乗場ドアの方向の判別を指示する旨を示す制御信号を扉方向判別部22に出力する。かご制御装置4はこの判別結果を認識すると乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させる(ステップS3)。
扉方向判別部22はかご回転制御部21からの制御信号を入力すると出発階の乗場ドアの方向の情報を階床情報記憶部23から読み出し、この読み出し結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する(ステップS4)。以降は第1の実施形態で説明したステップS5以降の処理に移行する。
一方、かご回転制御部21は階床情報が内部メモリに記憶されていない場合には身障者用かご操作盤25による操作によるかご呼び及び身障者用乗場操作盤の操作による呼びに応答して着床した後、この乗りかご2内の一般用かご操作盤の操作によるかご呼びのいずれもかご制御装置4側で登録されていないので、身障者が乗りかご2に乗っていない(ステップS11のNO)と判別する。
かご制御装置4はこの判別結果を認識すると乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させたのち(ステップS12)ステップS1の処理に戻る。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータでは、身障者用かご操作盤25による操作によるかご呼び及び身障者用乗場操作盤の操作による呼びに応答して着床した乗りかご2内の一般用かご操作盤の操作によるかご呼びのいずれかがかご制御装置4側で登録されている場合で、かつ、乗りかご2の出発階で開閉した乗場ドアの位置方向と行先階の乗場ドアの位置方向が同じである場合に、乗りかご2の回転制御を行なうので、身障者が乗りかご2に乗っている状況でのみ乗りかご2の回転制御がなされる。
健常者が乗りかご2に乗っている場合に乗りかご2が回転するとバランスを崩すなどして乗り心地を損ねてしまうが、このエレベータでは健常者のみが乗りかご2に乗っている状況では健常者の乗り心地を保つことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は第2の実施形態で示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータは本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータと異なり、健常者が乗りかご2の中で向きを変えることなく前進するだけで乗りかご2から降りることができるように乗りかご2の乗客が健常者のみである場合でも乗りかご2を回転させる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は第2の実施形態で示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータは本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータと異なり、健常者が乗りかご2の中で向きを変えることなく前進するだけで乗りかご2から降りることができるように乗りかご2の乗客が健常者のみである場合でも乗りかご2を回転させる。
しかし乗りかご2の回転終了タイミングが乗りかご2の行先階に着床タイミングより後である場合には乗りかご2が着床した後に当該乗りかご2の回転終了までの待ち時間が生ずることになる。本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータはこの問題を解消するものである。
このエレベータのかご回転制御部21は乗りかご2の回転開始から回転終了までの所要時間を内部メモリに記憶している。また、このエレベータでは必要時は乗りかご2の昇降開始から3秒後に乗りかご2の回転を開始する。
図9は、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
ここでは乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
この処理でかご回転制御部21が「YES」と判別した場合には前述したステップS3以降の処理に移行する。
一方、ステップS11の処理で「NO」と判別された場合には、かご回転制御部21は乗りかご2の出発階から次に応答するかご呼びにしたがった次の行先階までの昇降の所要時間を計算する(ステップS2,S21)。
かご回転制御部21は乗りかご2の出発階から次の行先階までの昇降の所要時間から3秒を減算した時間が、前述した内部メモリに記憶される乗りかご2の回転開始から回転終了までの所要時間以上であるか否かを判別する(ステップS22)。
かご回転制御部21はステップS22の処理で「NO」と判別した場合には乗りかご2を回転させてもこの乗りかご2が行先階に着床するまでに乗りかご2の回転が終了しないとみなす。この場合、かご制御装置4が乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させた(ステップS23)のちステップS1の処理に戻る。
一方、かご回転制御部21はステップS22の処理で「YES」と判別した場合には乗りかご2を回転させた場合にこの乗りかご2が行先階に着床するまでに乗りかご2の回転が終了するとみなす。
この場合、かご制御装置4が乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させた(ステップS24)のち、かご回転制御部21は出発階の乗場ドアの方向の情報を階床情報記憶部23から読み出し、この読み出し結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する(ステップS4)。以降は第1の実施形態で説明したステップS5以降の処理に移行する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータでは、身障者が乗りかご2に乗っていない状態で、かつ目的階で戸開するまでの時間がかご回転制御をおこなわない場合と比較して長くなる場合には、乗りかご2の出発階で開閉した乗場ドアの位置方向と行先階の乗場ドアの位置方向が同じであっても乗りかご2の回転制御を行なわない。これにより乗りかご2が行先階に到着しても乗りかご2の回転のために乗りかご2内の乗客が行先階の乗場に降りられるまでの待ち時間が長くなる事態を回避できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は第2の実施形態で示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図10は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置の内部回路の構成例を示すブロック図である。図11は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの内部のかごドアと連なる側面を示す図である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は第2の実施形態で示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図10は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置の内部回路の構成例を示すブロック図である。図11は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの乗りかごの内部のかごドアと連なる側面を示す図である。
本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータは、乗りかご2に乗り込んだ身障者が乗りかご2内の身障者用かご操作盤25を操作してかご呼びを行なうが、身障者が健常者と一緒に乗りかご2に乗りこんだ場合で、身障者が身障者用かご操作盤25の操作に手間取っている間に健常者が一般用のかご操作盤を操作すると、乗りかご2の回転制御がなされなくなる。本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータはこの問題を解消するものである。
本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置4は第2の実施形態にしたがったエレベータのかご制御装置4と異なり方向指定検出部26をさらに備える。
また、図7に示すように、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの乗りかご2内には身障者用かご操作盤25の左右に身障者用方向指定釦31,32がそれぞれ備えられる。方向指定検出部26は身障者用方向指定釦31が押下された場合にこれを示す情報をかご回転制御部21に出力する。また、方向指定検出部26は身障者用方向指定釦32が押下された場合にこれを示す情報をかご回転制御部21に出力する。かご回転制御部21はこの情報を内部メモリに記憶する。
また、かご回転制御部21は1つの呼びへの応答が終了すると身障者方向指定釦31または32の押下に関する情報を内部メモリから消去する。
次に、以上説明したエレベータの動作について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
ここでは乗りかご2が着床して開扉した(ステップS1)のち、かご回転制御部21は乗りかご2の出発階の乗場ドアが閉扉して昇降を開始した場合に身障者呼び検出部24からの信号入力に基づいた階床情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS11)。
この処理でかご回転制御部21が「YES」と判別した場合には前述したステップS3以降の処理に移行する。
一方ステップS11の処理で「NO」と判別された場合には、かご制御装置4がかご呼びにしたがって乗りかご2の開扉していたかご扉を閉扉させて当該乗りかご2の昇降を開始させた(ステップS31,32)のち、かご回転制御部21は身障者方向指定釦31または32の押下に関する情報が内部メモリに記憶されているか否かを判別する(ステップS33)。
この処理でかご回転制御部21が「NO」と判別した場合にはステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS33の処理でかご回転制御部21が「YES」と判別した場合には扉方向判別部22は階床情報記憶部23から階床情報テーブルを読み出し、かご制御装置4からの情報で示される出発階に該当する階床と階床情報テーブル上で関連付けられる乗場扉方向の情報を読み出すことで出発階の乗場扉の方向を判別する(ステップS4)。扉方向判別部22はこの判別結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する。
次に、扉方向判別部22はかご制御装置4からの情報で示される行先階に該当する階床と階床情報テーブル上で関連付けられる乗場扉方向の情報を読み出すことで行先階の乗場扉の方向を判別する(ステップS5)。扉方向判別部22はこの判別結果を示す信号をかご回転制御部21に出力する。
そしてかご回転制御部21は内部メモリに記憶される身障者方向指定釦31または32の押下に関する情報を読み出して、押下された釦が身障者方向指定釦31および32のいずれであるかを判別する(ステップS34)。
かご回転制御部21は押下された釦が身障者方向指定釦31であると判別した場合には乗りかご2内の乗客が行先階で開扉させたいかごドアがかごドア9aであると判別する。また、かご回転制御部21は押下された釦が身障者方向指定釦32であると判別した場合には乗りかご2内の乗客が行先階で開扉させたいかごドアがかごドア9bであると判別する。
かご制御装置4は昇降を開始した乗りかご2の出発階で開閉した乗場ドアとかごドアの位置関係を認識している。かご回転制御装置21はこれらの情報をもとに乗りかご2の回転を要するか否かを判別する(ステップS6)。
具体的には、かご回転制御装置21はかご制御装置4が認識している位置関係である乗場ドアとかごドアの位置関係の情報をもとに、出発階で開閉した乗場ドアと重なり合っていたかごドアの種別を認識する。
かご回転制御装置21は出発階で閉扉したかごドアの種別と前述のように認識した乗りかご2内の乗客が行先階で開扉させたいかごドアの種別とが異なる場合で、出発階で開扉した乗場ドアの方向が行先階の乗場ドアの方向と異なると判別した場合には出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ車椅子利用の乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるので乗りかご2の回転が必要ないとみなし、ステップS1の処理に戻る。
また、かご回転制御装置21は出発階で開閉した乗場ドアと重なり合っていたかごドアの種別と、前述のように認識した乗りかご2内の乗客が行先階で開扉させたいかごドアの種別とが異なる場合で、出発階で開扉した乗場ドアの方向が行先階の乗場ドアの方向と同じであると判別した場合には、出発階の乗場から前進して乗りかご2に乗り込んだ車椅子利用の乗客が行先階で当該乗りかご2から前進して乗りかご2から降車できるように乗りかご2の回転が必要であるとみなし、乗りかご2の回転を指示するための制御信号をかご回転駆動装置17に出力する。
また、かご回転制御装置21は出発階で開閉した乗場ドアと重なり合っていたかごドアの種別と、前述のように認識した乗りかご2内の乗客が行先階で開扉させたいかごドアの種別とが同じである場合には、乗りかご2内の乗客による身障者方向指定釦31または32の誤操作であるとみなし、ステップS1の処理に戻る。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータでは、乗りかご2が身障者用乗場操作盤の操作無しに着床して、身障者による身障者かご操作盤25の操作無しに乗りかご2が昇降を開始した後でも身障者方向指定釦31または32の押下がなされると、この押下された釦と対応する方向にあるかごドアが行先階で乗客が開扉させたいドアであるとみなして必要時に乗りかご2を回転させることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
このエレベータの昇降路の一部は建物外を見渡せる展望ゾーンとなっている。昇降路の展望ゾーンの側壁の一部は透明な部材となっている。また、乗りかごのかごドア9a,9bおよび側壁の一部は乗りかご2の外側が見渡せるような透明な部材である。
このエレベータのかご制御装置4は昇降路における展望ゾーンに該当する位置の情報を内部メモリに記憶している。
次に、以上説明したエレベータの動作について説明する。ここで説明する動作は第1の実施形態で説明した出発階で開閉した乗場ドアおよび行先階で開扉させる乗場ドアとの位置関係に基づいた乗りかご2の回転とは独立した動作である。図13は、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは乗りかご2の出発階および行先階が展望ゾーン外であると仮定する。まず第1の実施形態で説明したステップS1乃至S3の処理がなされると、かご制御装置4は乗りかご2の現在位置を認識し、前述した展望ゾーンの位置情報を内部メモリから読み出して、この位置情報と現在位置の情報とを照合することで乗りかご2が昇降路の展望ゾーンに進入したか否かを判別する(ステップS41)。
乗りかご2が昇降路の展望ゾーンに進入したとかご制御装置4が判別した場合には(ステップS41のYES)、かご回転制御部21は乗りかご2の360度の回転を指示するための制御信号をかご回転駆動装置17に出力する。
以上説明したように、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータでは、展望エリアで乗りかご2を回転させることで、かごが満員状態でも利用者の全員が景観を眺望できるサービスを乗客に提供できる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
このエレベータの乗りかご2はその内部に図示しない報知装置を備える。ここでは、報知装置は音声出力装置である。報知装置は内部メモリに報知メッセージの音声データを記憶する。
次に、以上説明したエレベータの動作について説明する。図14は、本発明の第6の実施形態にしたがったエレベータの動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは第1の実施形態で説明したステップS1乃至S5の処理がなされた後、ステップS6の処理で「YES」と判別された場合には、かご制御装置4は乗りかご2内の報知装置に対し、乗りかご2の回転を示す報知を行なう旨の制御信号を出力する。報知装置はかご制御装置4からの制御信号を入力すると、報知メッセージの音声データを内部メモリから読み出してこれを乗りかご2内で再生する(ステップS51)。報知メッセージは例えば「かごが回転します、ご注意ください」との音声である。
そして、かご回転制御部21は乗りかご2の360度の回転を指示するための制御信号をかご回転駆動装置17に出力する(ステップS7)。
以上説明したように、本発明の第6の実施形態にしたがったエレベータでは、乗りかご2が回転している際に、これを予め乗客に知らせることができる。よって、乗りかご2内の乗客は乗りかご2が不意に回転することでバランスを崩さずに済むようになる。
ここでは、この報知装置は音声再生装置であって、この音声再生装置から必要時に音声メッセージを出力する構成としたが、報知装置を表示装置とし、この表示装置から乗りかご2の回転を示す文字メッセージを必要時に表示させる構成としてもよい。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…かご枠、1a…かご中心軸、2…乗りかご、3…着床スイッチ、4…かご制御装置、5…ドア制御装置、6…ドア駆動用モータ、7…ホールドアロック解除装置、8…ドア駆動ベルト、9a,9b…かごドア、10…ホールドア連動フック、11…テールコード、17…かご回転駆動装置、18…回転終了検出装置、18a…フック、19…フック吸収装置、21…かご回転制御部、22…扉方向判定部、23…階床情報記憶部、24…身障者呼び検出部、25…身障者用かご操作盤、26…方向指定検出部、31,32…身障者用方向指定釦。
Claims (6)
- 2つのかご扉を有し、かご枠に軸支されて回転可能に構成された乗りかごと、
前記乗りかごの出発階で開扉した乗場扉の位置方向を判別する第1の判別手段と、
前記乗りかごの行先階で開扉させる乗場扉の位置方向を判別する第2の判別手段と、
前記第1の判別手段により判別した方向と前記第2の判別手段により判別した方向とが同じである場合には、前記出発階で開閉したかご扉と異なるかご扉が前記第2の判別手段により判別した位置方向を向くように前記乗りかごを回転させる回転制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 身障者が操作するための身障者用乗場操作盤を各階床の乗場にさらに備え、
前記乗りかごは身障者が操作するための身障者用かご操作盤を有し、
前記乗りかごの出発階が前記身障者用乗場操作盤の操作による乗場呼びにより着床した階床であるか否かを判別する第3の判別手段と、
前記乗りかごの行先階が前記身障者用かご操作盤の操作により行先階登録された階床であるか否かを判別する第4の判別手段とをさらに備え、
前記第1および第2の判別手段は、前記乗りかごの出発階が前記身障者用乗場操作盤の操作による乗場呼びにより当該乗りかごが着床した階床であると前記第3の判別手段が判別した場合および前記乗りかごの行先階が前記身障者用かご操作盤の操作により行先階登録された階床であると前記第4の判別手段が判別した場合の少なくともいずれかである際に前記乗場扉の位置方向を判別する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごが行先階の乗場に着床するまでの時間を計算する昇降時間計算手段と、
前記回転制御手段による当該乗りかごの回転開始から終了までの所要時間と前記昇降所要時間とに基づいて、前記乗りかごが行先階に着床するまでに当該乗りかごの回転が終了するか否かを判別する第3の判別手段と
をさらに備え、
前記回転制御手段は、前記乗りかごが行先階に着床するまでに当該乗りかごの回転が終了すると前記第3の判別手段が判別した場合に前記出発階での閉扉後の予め定められたタイミングで前記乗りかごの回転を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごは身障者が前記乗りかごの行先階での降車口となるかご扉の種別を指定するための身障者用指定釦をさらに備え、
前記回転制御手段は、前記乗りかごの出発階が前記身障者用乗場操作盤の操作による乗場呼びにより当該乗りかごが着床した階床であると前記第3の判別手段が判別した場合および前記乗りかごの行先階が前記身障者用かご操作盤の操作により行先階登録された階床であると前記第4の判別手段が判別した場合のいずれでもない際でも、前記身障者用指定釦が押下され、前記第1の判別手段により判別した方向と前記第2の判別手段により判別した方向とが同じであり、前記出発階で開扉したかご扉の種別と前記身障者用指定釦により指定されたかご扉の種別とが異なる際に前記乗りかごを回転させる
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。 - 昇降路の予め定められたエリアの壁面の少なくとも一部および前記乗りかごの側面の少なくとも一部が昇降路外の観望用の透明板であり、
前記乗りかごの位置が前記昇降路における前記定められたエリアに位置する場合に、前記第1および第2の判別手段によりそれぞれ判別した方向の相違の有無に関わらず前記乗りかごを回転させる
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記回転制御手段が前記乗りかごを回転させる際にこの旨を前記乗りかご内で報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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