JP2004010024A - 車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法 - Google Patents

車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冗長なシステムを備えているにも拘わらず、システムを低コストとすることができる車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール10の回転操作に応じて、舵取機構200を駆動する第1モータ36、第2モータ37を含む第1システムSY1,第2システムSY2を備える。第1ECU21,第2ECU22はシステムの異常を相互監視し、異常なシステムを停止する。各システムの正常時、第1ECU21,第2ECU22は、自身のシステムの第1モータ36、第2モータ37を駆動制御して、各モータの協働により舵取機構200を駆動する。両システムのいずれかが異常時、他のシステムのECUが単独で自身のシステムのモータを駆動回路を介して駆動制御して、舵取機構200を駆動する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアバイワイヤ式の操舵制御装置や電動パワーステアリング制御装置に使用される車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の操舵輪を制御する装置として、ステアリングホイールと、前輪(操舵輪)に連結する操舵用ギヤボックスとを機械的に分離したステアバイワイヤ式の操舵制御装置が公知である。
【0003】
この操舵制御装置は、ステアリングホイールと操舵用ギヤボックスとを直結しないで、ステアリングホイールの操舵角を検出し、検出した操舵角に応じてモータを介して操舵用ギヤボックスを駆動するようにされている。
【0004】
この種の操舵制御装置では、装置の故障時に確実にステアリング操作が続行できるよう、何らかのフェールセーフ機能を設けている。
そのフェィルセーフ機能を果たすものとして、2つの冗長なシステムを備えた構成が提案されている(特開2002−37112号)。
【0005】
1つのシステムは、主システムとされ、操舵輪に連結したシャフトを駆動する1つのモータと、同モータを駆動する1つの駆動回路、及び前記駆動回路を介してモータを駆動制御する1つの制御回路や制御に必要な各種センサが設けられている。又、他の1つのシステムは、副システムとされ、主システムと同様の構成を備えている。
【0006】
2つのシステムを備えた装置では、各モータを正常時には、相互干渉しないようにして、両システムの各モータを同時に駆動制御し、主システム側のモータにて、ステアリングホイールの操舵角に応じてシャフトを駆動する。
【0007】
そして、主システム側になんらかの失陥があった場合には、そのモータを停止させ、残る副システム側のモータにてシャフトを駆動するようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の場合、正常時には実際にシャフトを駆動する主システムのモータ出力と、正常時には実際にシャフトを駆動しない副システムのモータ出力は、同じとしている。
【0009】
又、両モータの出力仕様を同じとしているため、モータの低コスト化には問題があり、その結果、操舵制御装置として高コストの原因となる。
なお、特開2002−37112号の提案した技術と異なり、正常時には、副システムのモータを停止させ、主システムが失陥時に副システムに切替えるようにしたとしても、両モータの出力仕様が同じであると、モータの低コスト化に困難性がある。
【0010】
又、このような複数(2つ以上)の冗長なシステムを備え、各システムのモータの出力仕様が同じである場合、ステアバイワイヤ式の操舵制御装置に限らず、モータの低コスト化に同様の問題がある。
【0011】
本発明の目的は、冗長なシステムを備えているにも拘わらず、システムを低コストとすることができる車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、操舵ハンドルの回転操作に応じて、操舵輪の舵取機構を駆動する電動モータを含むシステムを複数備え、前記各システムは、前記電動モータと、前記電動モータを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を前記操舵ハンドルの回転操作に応じて制御する制御手段とを備えた車両の操舵制御装置において、各システムの制御手段はシステムの異常を相互監視し、異常なシステムを停止する異常監視手段を含み、各システムが正常時には、各システムの制御手段は、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、少なくとも1つのシステムが異常時には、他のシステムの制御手段が自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、又は少なくとも1つのシステムが異常時には、単独で自身のシステムの電動モータを同システムの駆動手段を介して駆動制御して、前記舵取機構を駆動することを特徴とする車両の操舵制御装置を要旨とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1において、前記各システムの電動モータは、互いに共通のロータを備え、同ロータの周囲に複数のシステムの電動モータ用のステータが配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2において、前記ステータは、複数の突極を備え、同突極を共通の突極として異なるシステムの電動モータの巻線がそれぞれ巻装されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3において、前記共通の突極に配置された異なるシステムの電動モータの巻線は、同相となるようにそれぞれ巻装されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記異常監視手段を含む制御手段は、異常監視手段が異常なシステムを停止する際に、異常なシステムにおける電動モータの発電制動を防止する発電制動防止手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、請求項5において、前記電動モータは、発電制動防止用の相開放リレーを備えており、異常監視手段が異常なシステムを停止する際に、前記発電制動防止手段は、異常なシステムの電動モータの前記相開放リレーをオフ作動することを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1において、各システムの制御手段は、前記各システムの電動モータの正常時の出力が、互いに同じ出力となるように制御することを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明は、請求項7において、少なくとも1つのシステムが異常になった際、残りの他のシステムの制御手段は、正常時の出力と同じ出力となるように制御することを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項において、前記各システムの電動モータの回転変位を検出する回転変位検出手段を共通にして設け、同回転変位検出手段にて検出した検出値に基づいて、各システムの制御手段は各システムの電動モータを制御することを特徴とする。
【0021】
請求項10の発明は、操舵ハンドルの回転操作に応じて、操舵輪の舵取機構を駆動する電動モータを含むシステムを複数備え、前記各システムは、前記電動モータと、前記電動モータを駆動する駆動手段を含み、前記駆動手段を前記操舵ハンドルの回転操作に応じて制御する車両の操舵制御方法において、各システムが正常時には、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、少なくとも1つのシステムが異常時には、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、又は少なくとも1つのシステムが異常時には、単独で自身のシステムの電動モータを駆動制御して、自身のシステムの電動モータにより前記舵取機構を駆動することを特徴とする車両の操舵制御方法を要旨とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両に搭載されるステアバイワイヤ式の操舵制御装置(以下、単に操舵制御装置という)に具体化した一実施形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は本実施形態の操舵制御装置の概念図を示している。
操舵制御装置は、ステアリングホイール10(操舵ハンドル)を含む操作機構100と、舵取機構200と、制御部300を備えている。
【0024】
(操作機構100)
操作機構100のステアリングホイール10は、図示しない車両に対して回転可能に支持された回転軸11に連結されている。反力付与モータ12は、回転軸11に対して付設され、ステアリングホイール10に操舵反力を付与する。
【0025】
反力付与モータ12は回転軸11と一体の出力軸を備えた駆動モータ(例えばブラシレスDCモータ)により構成されている。弾性機構13は、回転軸11のステアリングホイール10とは反対側の端部と図示しない車両との間に連結されている。弾性機構13は、例えば、渦巻きばね等の弾性部材から構成されている。反力付与モータ12がステアリングホイール10にトルクを付与していないときに、前記弾性機構13はその弾性力により、ステアリングホイール10を中立位置(直進操舵位置)に復帰させるようにされている。
【0026】
回転軸11には、回転軸11の回転角に対応するステアリングホイール10の操舵角を検出するための第1操舵角センサ14及び第2操舵角センサ15が設けられている。又、回転軸11には、ステアリングホイール10に加えられた操作トルクを検出するための第1トルクセンサ16及び第2トルクセンサ17が設けられている。
【0027】
第1操舵角センサ14、及び第1トルクセンサ16は第1ECU21に接続されている。又、第2操舵角センサ15、第2トルクセンサ17は、第2ECU22に接続されている。
【0028】
(舵取機構200)
次に舵取機構200を図2を参照して説明する。図2は操舵制御装置の舵取機構200の要部拡大図を示している。
【0029】
中空円筒状の第1シャフトハウジング30と中空円筒状の第2シャフトハウジング31と、中空円筒状のモータハウジング32とは、同軸となるようにかつ一体になるように互いに連結されており、図示しない車両のボディに対して支持されている。すなわち、モータハウジング32は、前記両ラックハウジングに対して、ボルト33,34(図2参照)によって結合されている。
【0030】
第1シャフトハウジング30と第2シャフトハウジング31とモータハウジング32とから構成された筒状体内には、シャフト35が回転不能かつ軸線方向に移動可能に内蔵されている。シャフト35の両端部は図示しないタイロッドを介して左右の前輪(操舵輪)Tが連結されている。なお、モータハウジング32は舵取機構200のハウジングとしても機能している。
【0031】
次に、モータハウジング32内の構成を図2及び図3を用いて説明する。
モータハウジング32内には一対のモータ(電動モータ)が設けられている。以下、それぞれ第1モータ36及び第2モータ37といい、両モータは三相同期式ブラシレスDCモータを構成する。
【0032】
第1モータ36及び第2モータ37は、互いに共通の固定子を構成するステータ38及び互いに共通のロータを構成するモータシャフト39とを有する。
そして、ステータ38には、モータハウジング32の内周に嵌合するようにして複数の突極40が互いに等角度隔てて設けられている。本実施形態では、突極40は12個設けられている。これら突極40のそれぞれに第1モータ36の第1モータ巻線41及び第2モータ37の第2モータ巻線42が絶縁ボビン44を介して巻回されている。本実施形態では、第1モータ巻線41が突極40のモータハウジング32側に配置され、第2モータ巻線42がモータシャフト39側に巻装されている(図3参照)。
【0033】
第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42はモールド成型により絶縁性樹脂が被覆されている。
本実施形態では、第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42は、巻装された共通の突極40が同相、同極性になるように同突極40に対して巻装されるとともに、後述する第1駆動回路55及び第2駆動回路57にてそれぞれ制御される。
【0034】
例えば、U相、V相、W相にそれぞれなる第1モータ巻線41がそれぞれ巻装された各突極40には、U相、V相、W相にそれぞれなる第2モータ巻線42がそれぞれ巻装されている。又、Uバー相、Vバー相、Wバー相にそれぞれなる第1モータ巻線41が、それぞれ巻装された各突極40には、Uバー相、Vバー相、Wバー相にそれぞれなる第2モータ巻線42がそれぞれ巻装されている。なお、「バー」が付された相は、「バー」が付されていない相とは突極40が逆の極性になるように巻装方向が逆方向になっていることを意味する。又、以下の説明では、断りがなければU相及びUバー相になる巻線を単にU相巻線ということがある。他の相についても、同様に「〜相巻線」ということがある。
【0035】
そして、各突極40に巻装された巻線は、モータの回転方向に沿って、U1,U1バー,V1,V1バー,W1,W1バー,U2,U2バー,V2,V2バー,W2,W2バーの順に配置されている。なお、U1,U2は同じ極性となるU相であり、U1バー,U2バーは同じ極性となるU相である。他のV,Wについても同じ意味である。
【0036】
又、第1モータ36及び第2モータ37は出力が同じとされている。すなわち、本実施形態では、両モータの出力を同じくするために、第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42の各突極40に対する巻数は同じとされ、かつ、後述する第1駆動回路55及び第2駆動回路57から出力される励磁電流が同じとされている。すなわち、第1ECU21及び第2ECU22は、第1駆動回路55及び第2駆動回路57から出力される励磁電流が同じとなるように制御する。そして、両モータが同時に作動している際の両モータの合成出力トルクは、各モータの出力トルクの2倍とされている。
【0037】
又、モータシャフト39は、中空円筒状であり、シャフト35の軸心方向の中間部において同軸的にシャフト35の外側に遊嵌されている。モータシャフト39は、その一端側が第1ベアリング45を介してモータハウジング32と、第1シャフトハウジング30に対して支持されている。
【0038】
モータシャフト39の他端側は、中間部分よりも拡径された中空円筒状のナット保持部47が一体に形成されている。ナット保持部47は第2ベアリング46を介してモータハウジング32と、第2シャフトハウジング31に対して自身の軸心の周りで回動自在に支持されている。
【0039】
以上により、モータシャフト39は、第1及び第2ベアリング45,46を介して第1及び第2シャフトハウジング30,31とモータハウジング32に回転可能に支持される。
【0040】
又、モータシャフト39の軸線方向の中間部分のステータ38と対向する位置には、永久磁石48が外設して一体回転可能に固定されている。そして、ステータ38の第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42のうち少なくとも何れか一方に電流が流れると、永久磁石48を備えたモータシャフト39には軸心を中心軸とする回転力が発生し、モータシャフト39が回転するようになっている。
【0041】
又、モータシャフト39のナット保持部47内にはボールねじナット49が同軸的に内嵌されている。このボールねじナット49の内周面には螺旋状のボールねじ溝50が設けられている。
【0042】
シャフト35の外周面には軸線方向の所定範囲に螺旋状のボールねじ溝51が設けられている。そして、このボールねじ溝51と前記ボールねじ溝50との間には、図示しない多数のボールが転動可能に受容されている。このように、シャフト35のボールねじ溝51とボールねじナット49とによりボールねじ構造を備えたボールねじ機構が形成されている。
【0043】
そして、このボールねじ機構によりモータシャフト39の正逆回転の出力トルクをシャフト35の軸線方向の往復動の推力に変換する。
又、前記両モータのステータ38と第1ベアリング45との間には、第1回転角センサ52,第2回転角センサ53がモータシャフト39の軸線方向に沿って並設されている。この第1回転角センサ52,第2回転角センサ53は、ロータリーエンコーダにて構成されている。
【0044】
両回転角センサは、それぞれモータシャフト39の回転に応じてπ/2ずつ位相の異なる2相パルス列信号と基準回転位置を表す零相パルス列信号を第1ECU21及び第2ECU22に入力する。
【0045】
(制御部300)
次に、制御部300について説明する。
第1ECU21及び第2ECU22はそれぞれマイクロコンピュータを含んだ電子制御ユニットにて構成されている。
【0046】
第1ECU21は、第1駆動回路55,第3駆動回路56を介して第1モータ36と反力付与モータ12とを制御する。同様に、第2ECU22は、第2駆動回路57,第4駆動回路58を介して、第2モータ37及び反力付与モータ12を制御する。
【0047】
すなわち、第1ECU21は、第1操舵角センサ14が検出した操舵角に対応する転舵角(操舵輪の転舵角)が得られるように、かつ、そのために、モータシャフト39に必要な推力が得られるように第1駆動回路55を介して第1モータ36を制御するための舵取り制御を実行する。従って、第1モータ36の舵取り制御は、転舵角が操舵角と対応するように制御する位置制御と、そのためにモータシャフト39に必要な推力、すなわち、出力トルクを得るためのトルク制御とが含まれる。
【0048】
第1駆動回路55は、駆動手段に相当する。
又、第1モータ36のみでモータシャフト39を駆動した場合に、第1モータ36にて得られる推力(出力トルク)は、車両走行中においては、路面反力が小さいため、正常時と同じ転舵範囲が得られるように、設定されている。
【0049】
なお、車両が走行停止した場合において、据え切り操舵を行ったときには、路面反力が大きいため、第1モータ36のみでの推力では、正常時よりも範囲が狭まった操舵範囲が得られるものとされている。
【0050】
第1ECU21は、トルク制御のために、後述するフィードバック制御を実行する。
又、第1ECU21は、第1操舵角センサ14が検出した操舵角に対応した操作反力がステアリングホイール10に与えられるように、第3駆動回路56を介して反力付与モータ12を制御する。
【0051】
一方、第2ECU22は、第2操舵角センサ15が検出した操舵角に対応した転舵角(操舵輪の転舵角)が得られるように第2駆動回路57を介して第2モータ37を制御する。
【0052】
又、第2ECU22は、第2操舵角センサ15が検出した操舵角に対応する転舵角(操舵輪の転舵角)が得られるように、かつ、そのために、モータシャフト39に必要な推力(出力トルク)が得られるように第2駆動回路57を介して第2モータ37を制御するための舵取り制御を実行する。従って、第2モータ37の舵取り制御は、転舵角が操舵角と対応するように制御する位置制御と、そのためにモータシャフト39に必要な推力、すなわち、出力トルクを得るためのトルク制御とが含まれる。
【0053】
第2駆動回路57は、駆動手段に相当する。
又、第2モータ37のみでモータシャフト39を駆動した場合に、第2モータ37にて得られる推力(出力トルク)は、車両の走行中においては、正常時と同じ転舵範囲が得られるように、設定されている。
【0054】
なお、車両が走行停止した場合において、据え切り操舵を行ったときには、路面反力が大きいため、第2モータ37のみでの推力では、正常時よりも範囲が狭まった操舵範囲が得られるものとされている。
【0055】
第2ECU22は、トルク制御のために、後述するフィードバック制御を実行する。
又、第2ECU22は、第2操舵角センサ15が検出した操舵角に対応した操作反力がステアリングホイール10に与えられるように、第4駆動回路58を介して反力付与モータ12を制御する。
【0056】
又、第1回転角センサ52及び第2回転角センサ53からの2相パルス列信号及び零相パルス列信号は、所定のサンプリング周期で第1ECU21及び第2ECU22に入力されている。そして、第1ECU21及び第2ECU22は入力された各パルス列信号に基づいて第1モータ36及び第2モータ37におけるモータシャフト39のステータ38に対する回転位置が判断できるようになっている。又、両回転角センサがいずれも正常時には、第1ECU21及び第2ECU22は、共通の回転角センサの入力値(各パルス列信号)を採用する。本実施形態では、第1回転角センサ52の入力値を採用する。そして、第1回転角センサ52が異常時には、第2回転角センサ53の入力値を採用する。
【0057】
上記のように本実施形態の操舵制御装置は、2つのシステムを備えた冗長な構成とされている。
1つのシステムは、すなわち第1システムSY1は、第1ECU21、第1操舵角センサ14,第1トルクセンサ16、第1駆動回路55、第3駆動回路56及び第1モータ36などから構成されている。
【0058】
他の残りのシステム、すなわち他の1つのシステム(第2システムSY2)は、第2ECU22、第2操舵角センサ15、第2トルクセンサ17、第2駆動回路57、第4駆動回路58及び第2モータ37などから構成されている。
【0059】
ここで、第1駆動回路55の構成及びその周辺回路の詳細を図4を参照して説明する。図4は第1駆動回路55及びその周辺回路の電気回路図である。
なお、第2駆動回路57及びその周辺回路は第1駆動回路55及びその周辺回路と同じ構成である。このため、図4では、括弧内には、第2駆動回路57及びその周辺回路に適用した場合、第1駆動回路55とその周辺回路の説明した構成に対応する構成の符号を付して、第2駆動回路57及びその周辺回路の説明は省略する。
【0060】
第1駆動回路55は、FET(Field−Effect Transistor) 81U,82Uの直列回路と、FET81V,82Vの直列回路と、FET81W,82Wの直列回路とを並列に接続して構成されている。各直列回路には、車両に搭載されたバッテリB、あるいは発電機の電圧が印加されている。図1及び図4では、各直列回路はバッテリBに接続されていることが図示されている。そして、FET81U,82U間の接続点83Uが第1モータ巻線41のU相巻線に接続され、FET81V,82V間の接続点83Vが第1モータ巻線41のV相巻線に接続され、FET81W,82W間の接続点83Wが第1モータ巻線41のW相巻線に接続されている。
【0061】
3相の励磁電流路のうちの2つには電流センサ71,72が設けられ、各電流センサ71,72は、第1モータ36に対する3相の励磁電流Iu,Iv,Iwのうちの2つの励磁電流Iu,Ivを検出して第1ECU21に出力する。
【0062】
FET81U,82U、FET81V,82V及びFET81W,82Wには、第1ECU21からPWM制御信号が入力される。
第1駆動回路55は、PWM制御信号に対応した3相の励磁電流を発生して、3相の励磁電流路を介して第1モータ36にそれぞれ供給する。
【0063】
ここで、第1ECU21のフィードバック制御について説明する。
第1ECU21は、入力した2つの励磁電流Iu,Ivに基づいて、励磁電流Iwを算出する。そして、第1ECU21は、これらの3相の励磁電流をモータ電流とし、同モータ電流と、目標電流値との偏差を算出して、第1モータ36のフィードバック制御を実行する。第1ECU21は、このフィードバック制御を行う際に、PI制御(比例・積分制御)や、PWM制御(チョッパ制御)を行う。
【0064】
なお、前記目標電流値は、第1操舵角センサ14、第1回転角センサ52等の検出値に基づいて第1ECU21が設定する。
そして、第1ECU21は、前記PWM制御によって得られたPWM制御信号を第1駆動回路55に出力する。
【0065】
なお、第2ECU22の第2モータ37に対するフィードバック制御については、第2ECU22が属する第2システムSY2において、同様に実行する。
図1、図4において、バッテリB(又は発電機)と直列回路印加点P1との間に、電源リレー90が設けられている。電源リレー90は常閉リレー接点であって、第2ECU22の制御信号により、オフする。
【0066】
さらに、第1駆動回路55のFET81UとFET82Uの接続点83Uと第1モータ36のU相巻線の接続点間には,相開放リレー210が設けられている。又、第1駆動回路55のFET81WとFET82Wの接続点83Wと第1モータ36のW相巻線の接続点間には,相開放リレー220が設けられている。相開放リレー210,220は、常閉リレー接点であって、第2ECU22の制御信号により、オフする。
【0067】
又、第1ECU21及び第2ECU22は、自らが演算した第1モータ36及び第2モータ37のそれぞれの実際の回転位置や、自身のシステムのセンサ類の検出値や、モータ制御に必要な他の情報及びエラー情報αを常に相互に通信して交換する相互監視機能(ウォッチ・ドッグ機能)を備えている。例えば、共通のモータシャフト39であるため、両ECUがそれぞれ演算したモータシャフト39の回転位置が一致したとき、各ECUはそれぞれ他のECUが正常であると判定し、異常であれば、エラー情報αを他のECUに通信する。
【0068】
そして、1つのシステム(本実施形態では第1システムSY1又は第2システムSY2)が、他のシステム(本実施形態では第2システムSY2又は第1システムSY1)が異常であると判定すると、他のシステムのECUの反力付与モータ12の制御及びを停止させる。さらに、1つのシステムは他のシステム(第1駆動回路55又は第3駆動回路56)の電源リレー90、相開放リレー210、相開放リレー220をオフする。
【0069】
このように第1ECU21、第2ECU22は異常監視手段及び発電制動防止手段に相当する。
(実施形態の作用)
さて、上記のように構成された、操舵制御装置の作用を説明する。
【0070】
(回転角センサ異常の場合)
図5は、第1回転角センサ52の異常を監視するための、第1システムSY1の第1ECU21が実行する回転角センサ異常監視処理のフローチャートであり、所定周期毎に実行する。
【0071】
まず、S10(以下、Sはステップをいう)において、ECU内に入力された第1回転角センサ52の入力値が異常であるか、否かを判定する。異常とは、例えば、入力値である2相パルス列信号がπ/2ずつ位相が異なることが正常である場合、その位相がπ/2ずつ位相が異ならなかったり、2相パルス列信号のうち、一方の相が正常時のパルス列にならなかったりする場合である。
【0072】
第1回転角センサ52の入力値が異常でない場合には、このフローチャートを一旦終了する。又、S10で異常であると第1ECU21が判定すると、S20で、第2回転角センサ53の入力値をその後の各種制御に採用するようにセットし、この回転角各センサ異常処理を終了する。
【0073】
従って、前記回転角センサ異常監視処理で異常と判定した場合は、第1ECU21は、第2回転角センサ53の入力値を採用して、この入力値に基づいて、第1モータ36の位置制御や、トルク制御を行う。
【0074】
次に第2システムSY2の第2ECU22では、図5のフローチャートで示した第1ECU21と同様の回転角センサ異常監視処理を所定周期毎に実行する。従って、第2ECU22においても、回転角センサ異常監視処理で異常と判定した場合は、第2回転角センサ53の入力値を採用して、この入力値に基づいて、第2モータ37の位置制御や、トルク制御を行う。
【0075】
(第2システム異常の場合)
図6は、第2システムSY2の異常を監視するため、第1システムSY1の第1ECU21が実行する第2システム異常監視処理のフローチャートであり、所定周期毎に実行する。
【0076】
S30で、第2ECU22から入力される演算した第2モータ37の実際の回転位置、自身のシステムのセンサ類の検出値やモータ制御に必要な他の情報に基づいて第2システムSY2が異常か否かを判定する。第2システムSY2の異常にはセンサ類(第2操舵角センサ15、第2トルクセンサ17)の異常、第2ECU22の異常、第2駆動回路57の異常等、第2システムSY2を構築する各構成の異常が含まれる。例えば、第2駆動回路57の異常では、第2駆動回路57内の断線によるモータ電流と目標電流値との偏差異常がある。
【0077】
第1ECU21が、S30で第2システムSY2の正常を判定すると、このフローチャートを一旦終了する。
第1ECU21が、S30で第2システムSY2の異常を判定すると、S40で、第2駆動回路57を停止する。具体的には、第1ECU21は第2駆動回路57の電源リレー90をオフ作動し、相開放リレー210,220をオフ作動するとともに、第2ECU22にエラー情報αを送信して、このフローチャートを一旦終了する。
【0078】
第2ECU22は、第1ECU21からエラー情報αを入力すると、第2駆動回路57へのPWM制御信号の入力を停止する。又、電源リレー90及び相開放リレー210,220がオフされている。この結果、第2モータ37の第2モータ巻線42への励磁電流の供給が絶たれる。このとき、第2モータ37の分の推力(出力トルク)はなくなり、第1システムSY1の第1モータ36は継続して駆動されているため、モータシャフト39の推力(出力トルク)は半分になる。なお、このように他のシステムが異常になった際にも、残りのシステムの第1ECU21は、正常時の出力トルク(出力)と同じ出力トルク(出力)となるように制御する。
【0079】
しかし、車両が走行中においては、正常時のモータシャフト39の推力(出力トルク)の半分の推力(出力トルク)であっても、十分に前輪(操舵輪)Tの転舵が可能である。
【0080】
又、相開放リレー210,220がオフされているため、第2モータ37では発電することがなく、第1モータ36の推力を減殺する発電制動が生ずることはない。
【0081】
(第1システム異常の場合)
図7は、第1システムSY1の異常を監視するため、第2システムSY2の第2ECU22が実行する第1システム異常監視処理のフローチャートであり、所定周期毎に実行する。
【0082】
S50で、第1ECU21から入力される演算した第1モータ36の実際の回転位置、自身のシステムのセンサ類の検出値やモータ制御に必要な他の情報に基づいて第1システムSY1が異常か否かを判定する。第1システムSY1の異常にはセンサ類(第1操舵角センサ14、第1トルクセンサ16)の異常、第1ECU21の異常、第1駆動回路55の異常等、第1システムSY1を構築する各構成の異常が含まれる。例えば、第1駆動回路55の異常では、第1駆動回路55内の断線によるモータ電流と目標電流値との偏差異常がある。
【0083】
第2ECU22が、S50で第1システムSY1の正常を判定すると、このフローチャートを一旦終了する。
第2ECU22がS50で第1システムSY1の異常を判定すると、S60で、第1駆動回路55を停止する。具体的には、第2ECU22は第1駆動回路55の電源リレー90をオフ作動し、相開放リレー210,220をオフ作動するとともに、第1ECU21にエラー情報αを送信して、このフローチャートを一旦終了する。
【0084】
第1ECU21は、第2ECU22からエラー情報αを入力すると、第1駆動回路55へのPWM制御信号の入力を停止する。又、電源リレー90及び相開放リレー210,220がオフされている。この結果、第1モータ36の第1モータ巻線41への励磁電流の供給が絶たれる。このとき、第1モータ36の分の推力(出力トルク)はなくなり、第2システムSY2の第2モータ37は継続して駆動されているため、モータシャフト39の推力(出力トルク)は半分になる。なお、このように他のシステムが異常になった際にも、残りのシステムの第2ECU22は、正常時の出力トルク(出力)と同じ出力トルク(出力)となるように制御する。
【0085】
しかし、車両が走行中においては、正常時のモータシャフト39の推力(出力トルク)の半分の推力(出力トルク)であっても、十分に前輪(操舵輪)Tの転舵が可能である。
【0086】
又、相開放リレー210,220がオフされているため、第1モータ36では発電することがなく、第2モータ37の推力を減殺する発電制動が生ずることはない。
【0087】
本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1) 本実施形態の操舵制御装置では、ステアリングホイール10(操舵ハンドル)の回転操作に応じて、前輪T(操舵輪)の舵取機構200を駆動する第1モータ36、第2モータ37(電動モータ)を含む第1システムSY1,第2システムSY2を備えるようにした。そして、各システムは、第1モータ36、第2モータ37と、第1モータ36、第2モータ37をそれぞれ駆動する第1駆動回路55、第2駆動回路57(駆動手段)と、両駆動回路をステアリングホイール10の回転操作に応じてそれぞれ制御する第1ECU21、第2ECU22(制御手段)とを備えるようにした。
【0088】
又、各システムの第1ECU21,第2ECU22はシステムの異常を相互監視し、異常なシステムを停止する異常監視手段とした。さらに、各システムが正常時には、各システムの第1ECU21,第2ECU22は、自身のシステムの第1モータ36、第2モータ37を各駆動回路を介して駆動制御して、各モータの協働により舵取機構200を駆動するようにした。
【0089】
そして、第1システムSY1又は第2システムSY2のいずれかが異常時には、他のシステムのECUが単独で自身のシステムのモータを駆動回路を介して駆動制御して、舵取機構200を駆動するようにした。
【0090】
このため、第1システムSY1及び第2システムSY2がともに正常時には、両システムの第1モータ36、第2モータ37の協働により、舵取機構200を駆動することができる。この結果、両モータの出力トルクを従来と異なり、下げることができ、モータのコストを低減することができる。ひいては、両システムを備えた操舵制御装置のコストを低減することができる。
【0091】
又、特開2002−37112号の2つのシステムを備えた装置では、各モータを正常時には、相互干渉しないようにして、両システムが両システムの各モータを同時に駆動制御するようしている。しかし、この技術では、正常時には、両システムの各モータを同時に駆動するが、実際には、一方のシステムのみのモータで転舵する構成である。このため、正常時に実際にシャフトを駆動していない他方のシステム側のモータを駆動する分、電力消費がロスとなる問題がある。
【0092】
本実施形態では、両システムとも正常時には、シャフト35を駆動する構成であるため、この様に電力消費がロスすることはない。
(2) 本実施形態では、第1システムSY1、第2システムSY2の第1モータ36、第2モータ37は、互いに共通のモータシャフト39(ロータ)を備えるようにした。又、モータシャフト39の周囲に両システムのステータ38を配置した。
【0093】
この結果、第1モータ36及び第2モータ37に使用する部品であるロータを共通化(共用)しているため、部品点数が少なくなり、コストを低減することができる。
【0094】
又、ロータであるモータシャフト39を共通化しているため、それぞれ両システムの電動モータのロータを個別に設ける場合に比して、小型化及び軽量化もできる。
【0095】
(3) 本実施形態では、ステータ38は、複数の突極40を備え、同突極40を共通の突極として第1システムSY1及び第2システムSY2の第1モータ36及び第2モータ37の第1モータ巻線41(巻線)及び第2モータ巻線42(巻線)をそれぞれ巻装した。
【0096】
この結果、ステータ38の突極40を共通化(共用)しているため、個別に両モータ用のステータを必要としない。すなわち、ステータ38の部品点数を減らすことができ、コストを低減することができる。
【0097】
又、ステータ38を共通化(共用)しているため、両システムの電動モータのステータを個別に設ける場合に比して、小型化及び軽量化もできる。
(4) 本実施形態では、共通の突極40に配置された第1システムSY1及び第2システムSY2の第1モータ36及び第2モータ37の第1モータ巻線41及及び第2モータ巻線42は、互いに同相となるようにそれぞれ巻装した。
【0098】
この結果、上記(3)の作用効果を容易に実現することができる。
(5) 本実施形態では、異常監視手段として機能する第1ECU21及び第2ECU22(制御手段)は、異常なシステムを停止する際に、異常なシステムにおける第1モータ36又は第2モータ37(モータ)の発電制動を防止する発電制動防止手段とした。
【0099】
この結果、異常なシステム側のモータによる発電制動が防止できるため、異常なシステム側の第1モータ36又は第2モータ37(モータ)の停止時に、他の正常のシステム側の第2モータ37又は第1モータ36(モータ)の推力(出力トルク)を減殺することがない。
【0100】
(6) 本実施形態では、第1モータ36及び第2モータ37は、発電制動防止用の相開放リレー210,220を備えている。そして、第1ECU21又は第2ECU22(異常監視手段)が異常なシステムを停止する際に、第1ECU21又は第2ECU22(発電制動防止手段)は、異常なシステムのモータの相開放リレー210,220をオフ作動する。
【0101】
この結果、上記(5)の作用効果を容易に実現することができる。
(7) 本実施形態では、第1システムSY1及び第2システムSY2の第1ECU21又び第2ECU22(制御手段)は、各システムの第1モータ36及び第2モータ37の正常時の出力トルク(出力)が、互いに同じ出力トルク(出力)となるように制御するようにした。
【0102】
この結果、両モータの合成出力トルクは2倍として、正常時には、舵取機構200を良好に駆動する推力が得られる。
又、本実施形態では、一方のシステムの異常があって、同システムのモータが停止された場合、他方のシステムのモータ(第1モータ36又は第2モータ37)は、車両が走行中においては、正常時と同じ転舵範囲が得られるように、設定されているため、何ら走行中の転舵に支障を来すことがない。
【0103】
(8) 本実施形態では、1つのシステムが異常になった際、残りの他のシステムの第1ECU21又は第2ECU22(制御手段)は、正常時の出力トルクと同じ出力トルクとなるように制御するようにした。
【0104】
このように、1つのシステムが異常になった際、残りの他のシステムの第1ECU21又は第2ECU22(制御手段)における第1モータ36又は第2モータ37に対する制御は、正常時と同じ制御である。このため、異常時における残った他のシステムのモータ制御が複雑化することはなく、同モータ制御用の制御プログラムを簡便にできる効果がある。
【0105】
(9) 本実施形態では、第1システムSY1、第2システムSY2の第1モータ36、第2モータ37の回転変位を検出する第1回転角センサ52又は第2回転角センサ53(回転変位検出手段)を共通にして設けた。そして、第1回転角センサ52又は第2回転角センサ53にて検出した検出値に基づいて、各システムの第1ECU21及び第2ECU22(制御手段)は第1モータ36、第2モータ37を制御するようにした。
【0106】
この結果、2つの回転角センサの検出値を同時にそれぞれ採用して第1モータ36及び第2モータ37を駆動制御する場合に比して、両センサの検出値差(信号差)による電流制御の歪が低減でき、電流制御の歪みによる音の発生や振動を抑制することができる。
【0107】
(10) 本実施形態では、ステアリングホイール10(操舵ハンドル)の回転操作に応じて、前輪T(操舵輪)の舵取機構200を駆動する第1モータ36、第2モータ37(電動モータ)を含む第1システムSY1,第2システムSY2を備えるようにした。
【0108】
又、各システムは、第1モータ36、第2モータ37と、第1モータ36、第2モータ37をそれぞれ駆動する第1駆動回路55、第2駆動回路57(駆動手段)を含み、両駆動回路をステアリングホイール10の回転操作に応じてそれぞれ制御するようにした。
【0109】
加えて、各システムが正常時には、自身のシステムの第1モータ36、第2モータ37をそれぞれ第1駆動回路55、第2駆動回路57を介して駆動制御して、各モータの協働により舵取機構200を駆動するようにした。
【0110】
そして、第1システムSY1又は第2システムSY2のいずれかが異常時には、他のシステムが単独で自身のシステムのモータを駆動回路を介して駆動制御して、舵取機構200を駆動するようにした。
【0111】
この結果、両モータの出力トルクを従来と異なり、下げることができ、モータのコストを低減することができる。ひいては、両システムを備えた操舵制御装置のコストを低減することができる。
【0112】
なお、本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
(1) 前記実施形態では、システムは、第1システムSY1及び第2システムSY2の2つのシステムとしたが、3つ以上のシステム、すなわち、第1モータ36及び第2モータ37以外に、第3モータを含む複数のモータを駆動制御するためのシステムを設けてもよい。
【0113】
この場合、1つのシステムが異常になった際、残りのシステムのモータを駆動制御し、この残りのシステムのモータにて、舵取機構200を駆動するようにしてもよい。従って、正常時には、複数の全システムに係るモータの合成出力で、舵取機構200を駆動し、1つのシステムが異常の場合には、残りのシステムのモータの合成出力トルクにて舵取機構200を駆動することになる。
【0114】
(2) 又、上記(1)の別例において、1つのシステムではなく、2つ以上のシステムが異常の場合、異常ではない残りのシステムが1つの際には単独で、或いは異常ではない残りのシステムが複数の際には、協働して舵取機構200を駆動するようにしてもよい。
【0115】
(3) 前記実施形態では、共通の突極40に、第1モータ36及び第2モータ37の第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42をそれぞれ巻装した。
これに代えて、ステータ38に対して第1モータ巻線41専用の突極と第2モータ巻線専用の突極とを配置して、これらの専用の突極に対して、それぞれ第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42を巻装してもよい。
【0116】
例として、3相のブラシレスDCモータの場合では、下記のように各相を配置する。
1) U,U,Uバー,Uバー,Wバー,Wバー,W,W,……
又は、
2) U,Uバー,U,Uバー,Wバー,W,Wバー,W,……
なお、この場合、第1実施形態とは異なり、突極数は第1実施形態よりも2倍の数となる。
【0117】
(4) 前記実施形態では、共通の突極40に、第1モータ36及び第2モータ37の第1モータ巻線41及び第2モータ巻線42をそれぞれ巻装したが、さらに、第3モータ巻線を巻装してもよい。すなわち、第3モータ及び、第3モータを駆動制御するための第3システムを設けること。
【0118】
この場合、各モータの出力を同じくするために、第1モータ巻線41、第2モータ巻線42、第3モータ巻線の各突極40に対する巻数は同じとし、かつ、第1駆動回路55、第2駆動回路57、第3駆動回路から出力する励磁電流を同じとするように、各システムのECUはモータを制御する。
【0119】
そして、他の1つ又は2つのシステムが異常の場合、正常な残りの2つのシステム又は1つのシステムが同システムのモータを駆動するようにする。
なお、各システムにおいて、他の2つのシステムが異常であって、単独でモータシャフト39を駆動する場合に、十分に、走行時において、推力(出力トルク)が得られるものであれば、必ずしも、各モータの出力を同じとする必要はない。
【0120】
(5) 前記実施形態では、第1モータ36及び第2モータ37は、共通のモータシャフト39(ロータ)及びステータ38を含むように構成したが、各モータをそれぞれ別個のモータとしてもよい。例えば、1つのモータは、前記実施形態と同様にシャフト35の周りにモータシャフト39、ステータ38を設ける構成とする。他の電動モータは、シャフト35にラックを設けて、ラックアンドピニオン機構を介して他の電動モータを連結する構成としてもよい。
【0121】
(6) 前記実施形態では、第1回転角センサ52,第2回転角センサ53をロータリーエンコーダにて構成したが、第1モータ36,第2モータ37と所定の電気角を有して第1モータ36,第2モータ37の回転変位を検出するものであれば、その他の回転変位検出手段、例えばレゾルバ等に具体化してもよい。
【0122】
(7) 前記実施形態では、ステアバイワイヤ式の操舵制御装置に具体化したが、電動パワーステアリング制御装置に具体化してもよい。例えば、シャフト35を、ラックシャフトとして構成し、同ラックシャフトに対してステアリングホイールとラックアンドピニオンで連結する構成とする。このようにしても、冗長なシステムを備えているにも拘わらず、システムを低コストとすることができる効果を奏する。
【0123】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1乃至請求項10に記載の発明によれば、冗長なシステムを備えているにも拘わらず、システムを低コストとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の操舵制御装置の全体を示す概略図。
【図2】同じく操舵制御装置の舵取機構200の要部拡大図。
【図3】同じくモータハウジング32内の構成を示す断面図。
【図4】同じく第1駆動回路55及びその周辺回路の電気回路図。
【図5】第1ECU21が実行する回転角センサ異常監視処理のフローチャート。
【図6】第1ECU21が実行する第2システム異常監視処理のフローチャート。
【図7】第2ECU22が実行する第1システム異常監視処理のフローチャート。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール
21…第1ECU(制御手段、異常監視手段、発電制動防止手段)
22…第2ECU(制御手段、異常監視手段、発電制動防止手段)
36…第1モータ(電動モータ)
37…第2モータ(電動モータ)
38…ステータ
39…モータシャフト(ロータ)
40…突極
41…第1モータ巻線(巻線)
42…第2モータ巻線(巻線)
52…第1回転角センサ(発電制動防止手段)
53…第2回転角センサ(発電制動防止手段)
55…第1駆動回路(駆動手段)
57…第2駆動回路(駆動手段)
200…舵取機構
210,220…相開放リレー
T…前輪(操舵輪)
SY1…第1システム
SY2…第2システム

Claims (10)

  1. 操舵ハンドルの回転操作に応じて、操舵輪の舵取機構を駆動する電動モータを含むシステムを複数備え、前記各システムは、前記電動モータと、前記電動モータを駆動する駆動手段と、前記駆動手段を前記操舵ハンドルの回転操作に応じて制御する制御手段とを備えた車両の操舵制御装置において、
    各システムの制御手段はシステムの異常を相互監視し、異常なシステムを停止する異常監視手段を含み、
    各システムが正常時には、各システムの制御手段は、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、
    少なくとも1つのシステムが異常時には、他のシステムの制御手段が自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、又は少なくとも1つのシステムが異常時には、単独で自身のシステムの電動モータを同システムの駆動手段を介して駆動制御して、前記舵取機構を駆動することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 前記各システムの電動モータは、互いに共通のロータを備え、同ロータの周囲に複数のシステムの電動モータ用のステータが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  3. 前記ステータは、複数の突極を備え、同突極を共通の突極として異なるシステムの電動モータの巻線がそれぞれ巻装されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の操舵制御装置。
  4. 前記共通の突極に配置された異なるシステムの電動モータの巻線は、同相となるようにそれぞれ巻装されていることを特徴とする請求項3に記載の車両の操舵制御装置。
  5. 前記異常監視手段を含む制御手段は、異常監視手段が異常なシステムを停止する際に、異常なシステムにおける電動モータの発電制動を防止する発電制動防止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の車両の操舵制御装置。
  6. 前記電動モータは、発電制動防止用の相開放リレーを備えており、異常監視手段が異常なシステムを停止する際に、前記発電制動防止手段は、異常なシステムの電動モータの前記相開放リレーをオフ作動することを特徴とする請求項5に記載の車両の操舵制御装置。
  7. 各システムの制御手段は、前記各システムの電動モータの正常時の出力が、互いに同じ出力となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  8. 少なくとも1つのシステムが異常になった際、残りの他のシステムの制御手段は、正常時の出力と同じ出力となるように制御することを特徴とする請求項7に記載の車両の操舵制御装置。
  9. 前記各システムの電動モータの回転変位を検出する回転変位検出手段を共通にして設け、同回転変位検出手段にて検出した検出値に基づいて、各システムの制御手段は各システムの電動モータを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の車両の操舵制御装置。
  10. 操舵ハンドルの回転操作に応じて、操舵輪の舵取機構を駆動する電動モータを含むシステムを複数備え、
    前記各システムは、前記電動モータと、前記電動モータを駆動する駆動手段を含み、前記駆動手段を前記操舵ハンドルの回転操作に応じて制御する車両の操舵制御方法において、
    各システムが正常時には、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、
    少なくとも1つのシステムが異常時には、自身のシステムの電動モータを各駆動手段を介して駆動制御して、各電動モータの協働により前記舵取機構を駆動し、又は少なくとも1つのシステムが異常時には、単独で自身のシステムの電動モータを駆動制御して、自身のシステムの電動モータにより前記舵取機構を駆動することを特徴とする車両の操舵制御方法。
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