JP2019004682A - モータ制御装置、モータ駆動システム、及び、モータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置、モータ駆動システム、及び、モータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のマイコンの動作停止時における一致性を確保するモータ制御装置を提供する。【解決手段】ECU(モータ制御装置)101は、複数のモータ駆動回路701、702と、複数のマイコン401、402とを備える。複数のマイコン401、402は、電源に接続された電源生成回路161、162が生成するマイコン電源により動作する。複数のマイコン401、402のうち少なくとも一つのマイコンは、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定し、その情報を停止判定信号として他マイコンに送信する停止判定部531、532を有する。一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信したマイコンは、少なくとも他マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる。これにより、複数のマイコン間で停止判定のタイミングがずれた場合でも、実際の動作停止タイミングを揃えることができる。【選択図】図7

Description

本発明は、複数のマイコンによりモータの駆動を制御するモータ制御装置、それを備えるモータ駆動システム、及び、モータ制御方法に関する。
従来、冗長的に設けられた複数のマイコンでモータの駆動を制御するモータ制御装置が知られている。
例えば特許文献1には、電動パワーステアリング制御装置の制御ユニットにおいて、メインマイコン又はサブマイコンのいずれかが異常のとき、正常なマイコンで制御を継続する技術が開示されている。
特開第2015−81013号公報
たとえ複数のマイコンでモータ駆動を行う構成であっても、例えば複数のマイコンが同じ電源に基づき動作する場合には、電源の失陥という共通の要因により全てのマイコンが停止し制御を継続できない。したがって、複数のマイコンへの供給電源を独立の構成としたうえで、他マイコンの動作状況に拠らず、自マイコンが制御可能であるときには制御を行う構成とする必要がある。
ところが単純に電源を独立化するだけでは、例えば各マイコンへの供給電圧の差や電源生成回路の特性ばらつき等により、各マイコンに供給される電源のOFF/ONタイミングがずれる場合がある。それにより、マイコンや電源に故障が発生していないにもかかわらず、一部のマイコンのみが停止し、他のマイコンのみが動作する状況が起こりうる。
特に、車両スイッチ信号のOFF/ONに応じて各マイコンが自マイコンの停止/起動を判断する構成を想定する。この構成では、複数のマイコンの動作を停止させる時、各マイコンが認識する車両スイッチ信号の情報のずれや、各マイコン内の制御状態の違いにより、電源OFFによる動作停止判定のタイミングが各マイコンでずれる場合がある。
例えばマイコンによりモータの駆動力を制御し、運転者の操舵トルクを軽減させるアシスト制御を行う電動パワーステアリング装置に適用した場合を考える。車両スイッチ信号がOFF/ONされたとき各マイコンが独自に動作の停止を判定すると、あるマイコンはアシスト制御を継続し続けているにもかかわらず、他のマイコンは、一度電源を遮断してから再度起動してしまう可能性が生じる。その結果、本来、他マイコンから受信すべき信号が途絶することにより誤ったフェイル判定をしたり、他マイコンとタイミング同期を行っている場合、タイミング同期ができなくなったりするおそれがある。
また、電動パワーステアリング装置においてマイコン起動時の異常診断でアシスト停止状態を前提とした異常判断を行う場合には、他マイコンによるモータ駆動によるアシスト力発生により、誤った異常判定がされるおそれがある。或いは、あるマイコンだけが停止することにより、本来の狙いとは異なるアシスト力が出力され、操舵感の低下を招いたり、運転者に不安を与えたりするという問題が発生する。このように複数のマイコンの動作停止時に制御状態や動作タイミング等の一致性が崩れるという問題について、特許文献1には何ら言及されていない。
本発明は上述の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、複数のマイコンの動作停止時における一致性を確保するモータ制御装置を提供することにある。また、そのモータ制御装置を備えるモータ駆動システム、及び、そのモータ制御装置によるモータ制御方法を提供することにある。
本発明のモータ制御装置は、複数のモータ駆動回路(701、702)と、複数のマイコン(401、402)と、を備える。複数のモータ駆動回路は、例えば複数の巻線組を有する一つ以上のモータ(80)を駆動する。複数のマイコンは、電源(111、112)に接続された電源生成回路(161、162)が生成するマイコン電源により動作し、複数のモータ駆動回路にそれぞれ指令するモータ駆動信号を生成する駆動信号生成部(451、452)を有する。
マイコン及びモータ駆動回路は、互いに対応して設けられており、それら一群の構成要素の単位を「系統」と定義する。各系統の構成要素が対応する巻線組への通電を制御することにより、モータ制御装置はモータを駆動する。また、複数のマイコンについて、各マイコンにとって、そのマイコン自身のことを「自マイコン」という。
第一の態様のモータ制御装置は、上記の基本構成に加え、さらに以下の構成を備える。複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコンは、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定し、その情報を停止判定信号として他マイコンに送信する停止判定部(531、532)を有する。一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信したマイコンは、少なくとも他マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる。
これにより、本発明のモータ制御装置は、供給電圧や電源生成回路の特性の違いにより複数のマイコン間で停止判定のタイミングがずれた場合でも、実際の動作停止タイミングを揃えることができる。したがって、複数のマイコンの動作停止時における一致性を確保することができる。
第二の態様のモータ制御装置は、上記の基本構成を前提とし、さらに、複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、動作を同時に停止する。第三の態様のモータ制御装置は、上記の基本構成を前提とし、さらに、複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、モータの駆動を同時に停止する。
また、上記基本構成のモータ制御装置によるモータ制御方法が提供される。このモータ制御方法の自マイコン停止判定ステップ(S72)では、複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコンが有する停止判定部(531、532)が、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定する。停止判定信号送信ステップ(S73)では、自マイコン停止判定ステップでの判定に基づき、自マイコンの動作が停止されようとしていることの情報を停止判定信号として他マイコンに送信する。他マイコン停止判定ステップ(S74)では、自マイコンが一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信する。動作停止ステップ(S77)では、自マイコンが、少なくとも他マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる。
各実施形態のECUが機電一体式のモータ駆動システムとして適用される電動パワーステアリング装置の構成図。 各実施形態のECUが機電別体式のモータ駆動システムとして適用される電動パワーステアリング装置の構成図。 二系統機電一体式モータの軸方向断面図。 図3のIV−IV線断面図。 多相同軸モータの構成を示す模式図。 各実施形態によるECU(モータ制御装置)の全体構成図。 第1実施形態によるECU(モータ制御装置)の構成図。 比較例の動作1を説明する図。 比較例の動作2を説明する図。 比較例の動作3を説明する図。 比較例の動作4を説明する図。 比較例の動作5Aを説明する図。 比較例の動作5Bを説明する図。 比較例の動作5Bを示すタイムチャート。 第1実施形態の動作を説明する図。 第1実施形態の動作を示すタイムチャート。 第1電源開閉回路接続/開放判定の簡易的なフローチャート。 第2電源開閉回路接続/開放判定の簡易的なフローチャート。 他マイコンからの停止判定信号の受信に上限待ち時間を設ける場合のマイコン停止処理のフローチャート(1)。 同上のフローチャート(2)。 二系統駆動でのアシスト停止処理のタイムチャート。 アシスト停止処理の基本フローチャート。 マイコン間通信異常判定処理を含むアシスト停止処理のフローチャート。 電源電圧低下の時間差による遅延期間を示すタイムチャート。 他系統停止判定の判別処理のフローチャート。 第2実施形態によるECU(モータ制御装置)の構成図。 第3実施形態によるECU(モータ制御装置)の構成図。 第4実施形態によるECU(モータ制御装置)の構成図。 第4実施形態によるマイコンリセット処理のフローチャート。
以下、モータ制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態において、「モータ制御装置」としてのECUは、車両の電動パワーステアリング装置に適用され、操舵アシストトルクを出力するモータの通電を制御する。また、ECU及びモータにより「モータ駆動システム」が構成される。複数の実施形態で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、以下の第1〜第4実施形態を包括して「本実施形態」という。
最初に、各実施形態に共通する事項として、適用される電動パワーステアリング装置の構成、モータ駆動システムの構成等について、図1〜図6を参照して説明する。図1、図2に、電動パワーステアリング装置90を含むステアリングシステム99の全体構成を示す。図1には、ECU10がモータ80の軸方向の一方側に一体に構成されている「機電一体式」の構成が図示され、図2には、ECU10とモータ80とがハーネスで接続された「機電別体式」の構成が図示される。なお、図1、図2における電動パワーステアリング装置90はコラムアシスト式であるが、ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置にも同様に適用可能である。
ステアリングシステム99は、ハンドル91、ステアリングシャフト92、ピニオンギア96、ラック軸97、車輪98、及び、電動パワーステアリング装置90等を含む。ハンドル91にはステアリングシャフト92が接続されている。ステアリングシャフト92の先端に設けられたピニオンギア96は、ラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が設けられる。運転者がハンドル91を回転させると、ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92が回転する。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によりラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の変位量に応じた角度に一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置90は、操舵トルクセンサ93、ECU10、モータ80、及び、減速ギア94等を含む。操舵トルクセンサ93は、ステアリングシャフト92の途中に設けられ、運転者の操舵トルクを検出する。図1、図2に示す形態では、二重化された操舵トルクセンサ93は、第1トルクセンサ931及び第2トルクセンサ932を含み、第1操舵トルクtrq1及び第2操舵トルクtrq2を二重に検出する。操舵トルクセンサが冗長的に設けられない場合、一つの操舵トルクtrqの検出値が二系統共通に用いられてもよい。以下、冗長的に検出された操舵トルクtrq1、trq2を用いることに特段の意味が無い箇所では、一つの操舵トルクtrqとして記載する。
ECU10は、操舵トルクtrq1、trq2に基づいて、モータ80が所望のアシストトルクを発生するようにモータ80の駆動を制御する。モータ80が出力したアシストトルクは、減速ギア94を介してステアリングシャフト92に伝達される。ECU10は、回転角センサが検出したモータ80の電気角θ1、θ2及び操舵トルクセンサ93が検出した操舵トルクtrq1、trq2を取得する。ECU10は、これらの情報やECU10内部で検出したモータ電流等の情報に基づき、モータ80の駆動を制御する。
モータ80の軸方向の一方側にECU10が一体に構成された機電一体式モータ800の構成について、図3、図4を参照して説明する。図3に示す形態では、ECU10は、モータ80の出力側とは反対側において、シャフト87の軸Axに対して同軸に配置されている。なお、他の実施形態では、ECU10は、モータ80の出力側において、モータ80と一体に構成されてもよい。モータ80は、三相ブラシレスモータであって、ステータ840、ロータ860、及びそれらを収容するハウジング830を備えている。
ステータ840は、ハウジング830に固定されているステータコア845と、ステータコア845に組み付けられている二組の三相巻線組801、802とを有している。第1巻線組801を構成する各相巻線からは、リード線851、853、855が延び出している。第2巻線組802を構成する各相巻線からは、リード線852、854、856が延び出している。ロータ860は、リア軸受835及びフロント軸受836により支持されているシャフト87と、シャフト87が嵌入されたロータコア865とを有している。ロータ860は、ステータ840の内側に設けられており、ステータ840に対して相対回転可能である。シャフト87の一端には永久磁石88が設けられている。
ハウジング830は、リアフレームエンド837を含む有底筒状のケース834と、ケース834の一端に設けられているフロントフレームエンド838とを有している。ケース834及びフロントフレームエンド838は、ボルト等により互いに締結されている。各巻線組801、802のリード線851、852等は、リアフレームエンド837のリード線挿通孔839を挿通してECU10側に延び、基板230に接続されている。
ECU10は、カバー21と、カバー21に固定されているヒートシンク22と、ヒートシンク22に固定されている基板230と、基板230に実装されている各種の電子部品とを備えている。カバー21は、外部の衝撃から電子部品を保護したり、ECU10内への埃や水等の浸入を防止したりする。カバー21は、外部からの給電ケーブルや信号ケーブルが外部接続用コネクタ部214と、カバー部213とを有している。外部接続用コネクタ部214の給電用端子215、216は、図示しない経路を経由して基板230に接続されている。
基板230は、例えばプリント基板であり、リアフレームエンド837と対向する位置に設けられ、ヒートシンク22に固定されている。基板230には、二系統分の各電子部品が系統毎に独立して設けられており、完全冗長構成をなしている。本実施形態では基板230は一枚であるが、他の実施形態では、二枚以上の基板を備えるようにしてもよい。基板230の二つの主面のうち、リアフレームエンド837に対向している面をモータ面237とし、その反対側の面、すなわちヒートシンク22に対向している面をカバー面238とする。
モータ面237には、複数のスイッチング素子241、242、回転角センサ251、252、カスタムIC261、262等が実装されている。本実施形態では複数のスイッチング素子241、242は各系統について6個であり、モータ駆動回路の三相上下アームを構成する。回転角センサ251、252は、シャフト87の先端に設けられた永久磁石88と対向するように配置される。カスタムIC261、262及びマイコン401、402は、ECU10の制御回路を有する。カスタムIC261、262には、例えば図7に示すクロック監視部661、662等が設けられる。
カバー面238には、マイコン401、402、コンデンサ281、282、及び、インダクタ271、272等が実装されている。特に、第1マイコン401及び第2マイコン402は、同一の基板230の同一側の面であるカバー面238に、所定間隔を空けて配置されている。コンデンサ281、282は、電源から入力された電力を平滑化し、また、スイッチング素子241、242のスイッチング動作等に起因するノイズの流出を防止する。インダクタ271、272は、コンデンサ281、282と共にフィルタ回路を構成する。
図5、図6に示すように、ECU10の制御対象であるモータ80は、二組の三相巻線組801、802が同軸に設けられた三相ブラシレスモータである。巻線組801、802は、電気的特性が同等であり、例えば特許第5672278号公報の図3に参照されるように、共通のステータに互いに電気角30degずらして配置されている。これに応じて、巻線組801、802には、例えば、振幅が等しく位相が30degずれた相電流が通電されるように制御される。
図6において、第1巻線組801と、第1巻線組801の通電制御に係る第1マイコン401及びモータ駆動回路701等との組み合わせを第1系統GR1とする。第2巻線組802と、第2巻線組802の通電制御に係る第2マイコン402及び第2モータ駆動回路702等との組み合わせを第2系統GR2とする。第1系統GR1と第2系統GR2とは、全て独立した2組の要素群から構成されており、いわゆる「完全二系統」の冗長構成をなしている。
明細書中、必要に応じて、第1系統GR1の構成要素又は信号には語頭に「第1」を付し、第2系統GR2の構成要素又は信号には語頭に「第2」を付して区別する。各系統に共通の事項については、「第1、第2」を付さず、まとめて記載する。また、第1系統の構成要素又は信号の符号の末尾に「1」を付し、第2系統の構成要素又は信号の符号の末尾に「2」を付して記す。以下、ある構成要素にとって、その構成要素が含まれる系統を「自系統」といい、他方の系統を「他系統」という。同様に、二系統のマイコン401、402について、自系統のマイコンを「自マイコン」といい、他系統のマイコンを「他マイコン」という。
ECU10の第1コネクタ部351には、第1電源コネクタ131、第1車両通信コネクタ311、及び、第1トルクコネクタ331が含まれる。第2コネクタ部352には、第2電源コネクタ132、第2車両通信コネクタ312、及び、第2トルクコネクタ332が含まれる。コネクタ部351、352は、それぞれ単一のコネクタとして形成されていてもよいし、複数のコネクタに分割されていてもよい。
第1電源コネクタ131は、第1電源111に接続される。第1電源111の電力は、電源コネクタ131、電源リレー141、第1モータ駆動回路701、及び、モータリレー731を経由して、第1巻線組801に供給される。また、第1電源111の電力は、第1マイコン401及び第1系統GR1のセンサ類にも供給される。第2電源コネクタ132は、第2電源112に接続される。第2電源112の電力は、電源コネクタ132、電源リレー142、第2モータ駆動回路702、及び、モータリレー732を経由して、第2巻線組802に供給される。電源が冗長的に設けられない場合、二系統の電源コネクタ131、132は共通の電源に接続されてもよい。
車両通信ネットワークとしてCANが冗長的に設けられる場合、第1車両通信コネクタ311は、第1CAN301と第1車両通信回路321との間に接続され、第2車両通信コネクタ312は、第2CAN302と第2車両通信回路322との間に接続される。CANが冗長的に設けられない場合、二系統の車両通信コネクタ311、312は、共通のCAN30に接続されてもよい。また、CAN以外の車両通信ネットワークとして、CAN−FD(CAN with Flexible Data rate)やFlexRay等、どのような規格のネットワークが用いられてもよい。車両通信回路321、322は、自系統及び他系統の各マイコン401、402との間で双方向に情報を通信する。
第1トルクコネクタ331は、第1トルクセンサ931と第1トルクセンサ入力回路341との間に接続される。第1トルクセンサ入力回路341は、第1トルクコネクタ331が検出した操舵トルクtrq1を第1マイコン401に通知する。第2トルクコネクタ332は、第2トルクセンサ932と第2トルクセンサ入力回路342との間に接続される。第2トルクセンサ入力回路342は、第2トルクコネクタ332が検出した操舵トルクtrq2を第2マイコン402に通知する。
マイコン401、402における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。マイコン401、402は、クロック生成回路651、652が生成した基準クロックにより動作する。クロック監視部661、662は、クロック生成回路651、652により生成された基準クロックをそれぞれ監視する。基準クロックの生成、監視について、詳しくは後述する。
第1マイコン401は、第1モータ駆動回路701のスイッチング素子241の動作を操作するモータ駆動信号Dr1を生成し、第1モータ駆動回路701に指令する。また、第1マイコン401は、第1電源リレー駆動信号Vpr1、及び、第1モータリレー駆動信号Vmr1を生成する。第2マイコン402は、第2モータ駆動回路702のスイッチング素子242の動作を操作するモータ駆動信号Dr2を生成し、第2モータ駆動回路702に指令する。また、第2マイコン402は、第2電源リレー駆動信号Vpr2、及び、第2モータリレー駆動信号Vmr2を生成する。マイコン401、402が生成した電源リレー駆動信号Vpr1、Vpr2は、自系統の電源リレー141、142に指令される他、他マイコンにも通知される。
マイコン401、402は、マイコン間通信により、相互に情報を送受信可能である。マイコン401、402は、マイコン間通信にて、電流検出値や電流指令値等を相互に送受信し、第1系統GR1及び第2系統GR2を協働させてモータ80を駆動することが可能である。マイコン間通信の通信フレームには、電流検出値等が含まれる。その他、電流指令値、電流制限値、アップデートカウンタ、ステータス信号、及び、誤り検出値信号であるCRC信号、またはチェックサム信号等が含まれる場合もある。なお、本実施形態はマイコン間通信の通信内容に依らず適用可能であり、必要に応じてその他の情報を送受信してもよく、あるいは前記データの一部ないし全部が含まれていなくてもよい。
各マイコンが他マイコンからの電源リレー駆動信号Vpr1、Vpr2を受信しているにもかかわらず、マイコン間通信で他マイコンからの信号を受信しない場合には、他マイコンは正常であり、マイコン間通信の異常であると判断される。一方、各マイコンが他マイコンからの電源リレー駆動信号Vpr1、Vpr2を受信せず、且つ、マイコン間通信で他マイコンからの信号を受信しない場合には、他マイコンが異常であると判断される。
第1モータ駆動回路701は、複数のスイッチング素子241を有する三相インバータであって、第1巻線組801へ供給される電力を変換する。第1モータ駆動回路701のスイッチング素子241は、第1マイコン401から出力されるモータ駆動信号Dr1に基づいてオンオフ作動が制御される。第2モータ駆動回路702は、複数のスイッチング素子242を有する三相インバータであって、第2巻線組802へ供給される電力を変換する。第2モータ駆動回路702のスイッチング素子242は、第2マイコン402から出力されるモータ駆動信号Dr2に基づいてオンオフ作動が制御される。
第1電源リレー141は、第1電源コネクタ131と第1モータ駆動回路701との間に設けられ、第1マイコン401からの第1電源リレー駆動信号Vpr1により制御される。第1電源リレー141がオンのとき、第1電源111と第1モータ駆動回路701との間の通電が許容され、第1電源リレー141がオフのとき、第1電源111と第1モータ駆動回路701との間の通電が遮断される。第2電源リレー142は、第2電源コネクタ132と第2モータ駆動回路702との間に設けられ、第2マイコン402からの第2電源リレー駆動信号Vpr2により制御される。第2電源リレー142がオンのとき、第2電源112と第2モータ駆動回路702との間の通電が許容され、第2電源リレー142がオフのとき、第2電源112と第2モータ駆動回路702との間の通電が遮断される。
本実施形態の電源リレー141、142は、MOSFET等の半導体リレーである。電源リレー141、142がMOSFETのように寄生ダイオードを有する場合、電源リレー141、142に対し寄生ダイオードの向きが逆向きになるように直列接続される図示しない逆接保護リレーを設けることが望ましい。また、電源リレー141、142は、メカリレーであってもよい。
第1モータリレー731は、第1モータ駆動回路701と第1巻線組801との間の各相電力経路に設けられ、第1マイコン401からの第1モータリレー駆動信号Vmr1により制御される。第1モータリレー731がオンのとき、第1モータ駆動回路701と第1巻線組801との間の通電が許容され、第1モータリレー731がオフのとき、第1モータ駆動回路701と第1巻線組801との間の通電が遮断される。第2モータリレー732は、第2モータ駆動回路702と第2巻線組802との間の各相電力経路に設けられ、第2マイコン402からの第2モータリレー駆動信号Vmr2により制御される。第2モータリレー732がオンのとき、第2モータ駆動回路702と第2巻線組802との間の通電が許容され、第2モータリレー732がオフのとき、第2モータ駆動回路702と第2巻線組802との間の通電が遮断される。
第1電流センサ741は、第1巻線組801の各相に通電される電流Im1を検出し、第1マイコン401に出力する。第2電流センサ742は、第2巻線組802の各相に通電される電流Im2を検出し、第2マイコン402に出力する。回転角センサ251、252が冗長的に設けられる場合、第1回転角センサ251は、モータ80の電気角θ1を検出し、第1マイコン401に出力する。第2回転角センサ252は、モータ80の電気角θ2を検出し、第2マイコン402に出力する。回転角センサが冗長的に設けられない場合、例えば第1回転角センサ251が検出した第1系統の電気角θ1に基づき、第2系統の電気角θ2を「θ2=θ1+30deg」の式により算出してもよい。
[ECUの構成]
以下、各実施形態のECUの構成及び作用効果について実施形態毎に説明する。図6に示す二系統冗長に関する各構成については、適宜記載を省略する。各実施形態のECUの符号は、「10」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図7〜図25を参照して説明する。図7に示すように、ECU101は、第1巻線組801の通電を制御する第1系統制御部601、及び、第2巻線組802の通電を制御する第2系統制御部602を含む。各系統の制御部601、602は、電源開閉回路151、152、電源生成回路161、162、クロック生成回路651、652、クロック監視部661、662、マイコン401、402及びモータ駆動回路701、702を含む。言い換えれば、互いに対応する電源開閉回路、電源生成回路、クロック生成回路、マイコン及びモータ駆動回路を含む一群の構成要素の単位を「系統」という。電源開閉回路151、152は電源経路191、192の途中に設けられる。電源開閉回路151、152は、例えばMOSFETで構成され、マイコン401、402の電源開閉判定部551、552からの指示に従って接続又は開放される。
電源生成回路161、162は、車両スイッチ信号経路181、182を経由して車両スイッチ信号Sw1、Sw2が入力される。エンジン車両におけるイグニッションON/OFF信号や、ハイブリッド車両におけるレディON/OFF信号が車両スイッチ信号に相当する。各マイコン401、402は、対応する電源生成回路161、162に車両スイッチ信号Sw1、Sw2が入力されている状態であるか否かを認識する。また、電源開閉回路151、152が接続されたとき、電源電圧P1、P2が電源生成回路161、162に供給される。電源生成回路161、162は、供給された電源電圧P1、P2を用いて、各マイコン401、402を動作させるマイコン電源を生成する。
第1クロック生成回路651及び第2クロック生成回路652は、第1マイコン401及び第2マイコン402が動作の基準とする基準クロックをそれぞれ独立して生成する。第1クロック監視部661は、第1クロック生成回路651により生成され第1マイコン401に出力された基準クロックを監視する。第2クロック監視部662は、第2クロック生成回路652により生成され第2マイコン402に出力された基準クロックを監視する。また、クロック監視部661、662は、基準クロックの異常を検出すると、マイコン401、402にリセット(図中「RESET」)信号を出力する。
マイコン401、402は、CAN301、302を経由して入力される車両情報や、各センサから入力される操舵トルクtrq1、trq2、相電流Im1、Im2、電気角θ1、θ2等の情報が入力される。マイコン401、402は、これらの各種入力情報に基づく制御演算によりモータ駆動信号Dr1、Dr2を生成し、モータ駆動回路701、702に出力する。ここで、制御演算のタイミングは、クロック生成回路651、652が生成したクロックに基づいて決定される。
モータ駆動回路701、702は、マイコン401、402から指令されたモータ駆動信号Dr1、Dr2に基づいて、巻線組801、802に通電する。典型的には、モータ駆動回路701、702は、MOSFET等の複数のスイッチング素子がブリッジ接続された電力変換回路である。また、モータ駆動信号Dr1、Dr2は、各スイッチング素子をON/OFFさせるスイッチング信号である。例えば三相ブラシレスモータを駆動する本実施形態では、モータ駆動回路701、702は三相インバータである。
各マイコン401、402は、駆動信号生成部451、452、停止判定部531、532及び電源開閉判定部551、552を有している。各マイコン401、402は、制御プログラムやパラメータ等の固定値を格納するROM、演算処理結果を一時的に記憶保持するRAM等を独立に備えており、相手マイコンのROM、RAMを参照することができない。このことを前提として、マイコン401、402間には、信号線541、542が設けられている。駆動信号生成部451、452は、例えば電圧指令信号のDUTYとPWMキャリアとを比較することで、PWM信号であるモータ駆動信号Dr1、Dr2を生成し、モータ駆動回路701、702に指令する。
停止判定部531、532は、電源生成回路161、162へ入力される車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧低下に基づいて、「自マイコンの動作が停止されようとしていること」を判定する。つまり、停止判定部531、532は、自マイコンの動作が既に停止したことではなく、今後の動作停止が予測される状態であることを判定する。
停止判定部531、532は、その情報を停止判定信号として、自マイコン内部の電源開閉判定部551、552に通知すると共に、信号線541、542を経由して他マイコンに送信する。すなわち、第1マイコン401の停止判定部531による停止判定信号は、第1マイコン401の電源開閉判定部551に通知されると共に、信号線541を経由して第2マイコン402の電源開閉判定部552に送信される。第2マイコン402の停止判定部532による停止判定信号は、第2マイコン402の電源開閉判定部552に通知されると共に、信号線542を経由して第1マイコン401の電源開閉判定部551に送信される。
信号線541、542は、他の用途の信号線と共用されてもよく、専用に設けられてもよい。停止判定信号の通信は、例えば電流等の情報を通信するマイコン間のシリアル通信を用いて行われる。或いは、停止判定信号の通信は、信号線に代えて、マイコンポートの出力レベルを用いて行われる。電源開閉判定部551、552は、対応する電源生成回路161、162に対し、接続又は開放の指示を出力する。なお、電源生成回路161、162の初期値が開放状態であるノーマリーオープン型の構成では、接続指示を出力しないことが開放指示の出力とみなされる。一方、電源生成回路161、162の初期値が接続状態であるノーマリークローズ型の構成では、開放指示を出力しないことが接続指示の出力とみなされる。
第1実施形態では、第1マイコン401及び第2マイコン402のいずれの電源開閉判定部551、552も、自マイコンの停止判定信号が通知されると共に、他マイコンの停止判定信号を受信する。電源開閉判定部551、552は、自マイコンの停止判定信号、及び、他マイコンから受信した停止判定信号に基づいて、対応する電源開閉回路151、152に開放指示を出力する。その結果、電源生成回路161、162でのマイコン電源の生成が停止されるため、自マイコンの動作は実際に停止する。つまり、電源開閉判定部551、552は、対応する電源開閉回路151、152に開放指示を出力することにより、自マイコンの動作を実際に停止させる。
次に、第1実施形態のECU101の動作を説明する前に、この実施形態により解決する課題を理解するため、比較例のECUの動作について図8〜図14を参照して説明する。図8〜図13では、マイコン401、402内の駆動信号生成部451、452の図示を省略する。また、ブロックの枠線及びブロック間の矢印について、基本的に細線、細破線で示すものはOFF状態を示し、太線で示すものはON状態を示す。比較例のECU109は、第1実施形態のECU101に対し、マイコン401、402間に信号線541、542を備えず、各マイコン401、402が自マイコンの停止判定信号のみに基づいて独自に動作を停止するものである。
また、図8〜図13では、ECU109の動作電源を供給する電源システムとして、個別の電源111、112を備える構成例を示す。第1電源111は、第1車両スイッチ121が設けられた第1車両スイッチ信号経路181を経由して第1電源生成回路161に接続される。第1車両スイッチ121がONすると、第1車両スイッチ信号Sw1が第1電源生成回路161に入力される。また、第1電源111は、第1車両スイッチ121の手前で第1車両スイッチ信号経路181から分岐した第1電源経路191を経由して、第1電源開閉回路151に接続される。第1電源開閉回路151の入力側には、常時、第1電源電圧P1が供給されている。
同様に第2電源112は、第2車両スイッチ122が設けられた第2車両スイッチ信号経路182を経由して第2電源生成回路162に接続される。第2車両スイッチ122は、第1車両スイッチ121のON/OFF信号SSを受信し、第1車両スイッチ121と共にON/OFFする。第2車両スイッチ122がONすると、第2車両スイッチ信号Sw2が第2電源生成回路162に入力される。また、第2電源112は、第2車両スイッチ122の手前で第2車両スイッチ信号経路182から分岐した第2電源経路192を経由して、第2電源開閉回路152に接続される。第2電源開閉回路152の入力側には、常時、第2電源電圧P2が供給されている。
ただし、電源システムの構成例はこれに限らない。例えば、一つの共通電源に対し第1車両スイッチ121及び第2車両スイッチ122が並列に接続され、車両スイッチ121、122の手前で車両スイッチ信号経路181、182から電源経路191、192が分岐されるように構成されてもよい。個別の電源111、112を用いる場合、電源111、112の電圧そのものに差が生じる可能性がある。また、一つの共通電源を用いる場合であっても、配線抵抗や電圧検出回路のA/D変換特性のばらつき等により、各マイコン401、402が認識する電圧には差が生じる可能性がある。このような電圧差による影響については後述する。
<比較例の動作1>
図8を参照する。初期状態では第1車両スイッチ121及び第2車両スイッチ122はOFFされている。このとき、車両スイッチ信号Sw1、Sw2は電源生成回路161、162に入力されない。ここでは、電源開閉判定部551、552が電源生成回路161、162に対し、初期値として開放指示を出力する構成を想定する。電源開閉回路151、152の接続/開放状態について、図中のブロック内に[接続]又は[開放]と記す。
電源開閉回路151、152が開放していると、電源生成回路161、162に電源電圧P1、P2が供給されないため、電源生成回路161、162はマイコン電源を生成しない。図中の電源生成回路161、162のブロック内に、マイコン電源を生成する状態を[生成]、マイコン電源を生成しない状態を[非生成]と記す。なお、電源開閉判定部551、552が電源生成回路161、162に対し、初期値として接続指示を出力する構成では、次の動作2と動作3とが一段階で実現される。
<比較例の動作2>
図9を参照する。第1車両スイッチ121がONされると、第1車両スイッチ信号Sw1が第1電源生成回路161に入力される。また、第1車両スイッチ121と共に第2車両スイッチ122もONし、第2車両スイッチ信号Sw2が第2電源生成回路162に入力される。ここで、電源生成回路161、162への車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力は、信号通信機能のみを有し、電源電圧の供給を伴わないものとする。
<比較例の動作3>
図10を参照する。動作2において、各マイコン401、402は、車両スイッチ信号Sw1、Sw2が電源生成回路161、162に入力されたことを検知すると、その後、任意のタイミングで、電源開閉判定部551、552から電源開閉回路151、152へ接続指示を出力する。これにより、ブロック矢印で示すように電源開閉回路151、152を経由して、電源生成回路161、162に電源電圧P1、P2が供給される。供給された電源電圧P1、P2を用いて電源生成回路161、162がマイコン電源を生成することで、マイコン401、402が起動する。
なお、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力に伴って、電源111、112の電圧が車両スイッチ信号経路181、182を経由して電源生成回路161、162に供給される構成としてもよい。その場合、図9にブロック矢印で示すように、動作2の段階で電源生成回路161、162に電源電圧が供給される。そして、電源生成回路161、162がマイコン電源を生成し、マイコン401、402が起動する。また、動作3の段階では、電源生成回路161、162は、車両スイッチ信号経路181、182、及び、電源経路191、192の両方を経由して電源電圧が供給される。図9では、この場合を想定し、電源生成回路161、162のブロックに[生成]と記す。
<比較例の動作4>
図11を参照する。第1車両スイッチ121がOFFされると、第2車両スイッチ122もOFFする。すると、電源生成回路161、162への車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力が停止する。しかし、電源開閉回路151、152が接続されているので、電源電圧P1、P2は、ブロック矢印で示すように電源開閉回路151、152を経由して、電源生成回路161、162に供給され続ける。
<比較例の動作5A>
図12を参照する。車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力が停止すると、各マイコン401、402の停止判定部531、532は、自マイコンの電源開閉判定部551、552に停止判定信号を通知する。それを受け、電源開閉判定部551、552は、電源開閉回路151、152へ開放指示を出力する。すると、電源生成回路161、162への電源電圧P1、P2の供給が遮断され、マイコン電源が生成されなくなり、各マイコン401、402が動作を停止する。
ここで、複数のマイコン401、402による停止判定及び電源開閉判定タイミングが理想的に一致すると仮定すると、マイコン401、402は、同時に動作を停止する。しかしながら、あるタイミングで各マイコン401、402の停止判定及び電源開閉判定に不一致が生じた場合、次のような問題が生じると考えられる。
<比較例の動作5B>
図13を参照する。例えば、第1マイコン401は第1車両スイッチ信号Sw1の電圧低下を検知して停止判定を行い、第2マイコン402は第2車両スイッチ信号Sw2の電圧低下を検知して停止判定を行う構成を想定する。この構成では、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧差により、各マイコン401、402の判定結果で異なる場合がある。図13の例では、第1車両スイッチ信号Sw1がOFFされたとき、第2車両スイッチ信号Sw2はONのままである。このとき、第1マイコン401のみが停止判定され、第2マイコン402は停止判定されずに、電圧供給及びマイコン電源生成が継続する。
なお、上述の通り、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧差は、二つの電源111、112の電圧差によるものに限らない。例えば、一つの電源から分岐して電圧供給される構成においても、配線抵抗や各電源生成回路161、162の特性ばらつきにより、停止判定の基準となる電圧に差が生じる可能性がある。
ここで、さらに図14を参照する。図14には、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧低下、及び、マイコン401、402の動作停止のタイミングを示す。車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧は、OFFレベルよりも上の範囲がON状態に該当する。第1車両スイッチ信号Sw1及び第2車両スイッチ信号Sw2は、時刻q0に同時に電圧低下し始める。第1車両スイッチ信号Sw1は、時刻q1sに先に電圧低下が完了してOFF状態となり、第2車両スイッチ信号Sw2は、時刻q2sに遅れて電圧低下が完了してOFF状態となる。
第1マイコン401は、時刻q1sからマイコン停止処理を開始し、処理期間Za1後の時刻q1eに動作を停止する。第2マイコン402は、時刻q1eから待ち期間Zb後の時刻q2sからマイコン停止処理を開始し、処理期間Za2後の時刻q2eに動作を停止する。待ち期間Zbでは第1マイコン401のみが停止し、第2マイコン402が動作している状態となる。この場合、第2マイコン402は、第1マイコン401から受信すべき信号として、例えば同期信号を受信することができなくなる。そのため、同期信号の受信途絶を監視して異常判定を行う場合、外部電圧に由来する要因であるにもかかわらず、誤ってECU109の異常であると判定するおそれがある。
また、待ち期間Zb、又は、第2マイコン402の処理期間Za2中の時刻rs1に第1車両スイッチ121が再びONされた場合、第2マイコン402が既に動作している状態で、第1マイコン401が起動する。このとき、各マイコン401、402の動作開始タイミングにずれが生じる。そこで、図7に示す通り、第1実施形態のECU101は、二つのマイコン401、402間に信号線541、542を設け、各マイコンの停止判定部531、532による停止判定信号を他マイコンに相互に通信する。
<第1実施形態のECUの動作>
次に図15、図16を参照し、第1実施形態のECU101の動作について説明する。図15では、図13に示す比較例の動作5Bと同様に、第1車両スイッチ信号Sw1がOFFされ、第2車両スイッチ信号Sw2はONしている状況を想定する。
このとき、第1マイコン401の停止判定部531は停止判定信号を出力するが、第2マイコン402の停止判定部532は停止判定信号を出力しない。したがって、第1マイコン401の電源開閉判定部551は、他マイコンである第2マイコン402からの停止判定信号を受信しないため、第1電源開閉回路151に対し接続指示を出力する。その結果、電源生成回路161への電圧供給が継続され、第1電源生成回路161は、第1マイコン401のマイコン電源を生成する。また、第2マイコン402の電源開閉判定部552は、自マイコンの停止判定信号を受信しないため、第2電源開閉回路152に対し、接続指示を出力する。要するに、第1マイコン401は、第2マイコン402の停止判定信号を受信するまでは動作を継続し、第2マイコン402の停止判定信号を受信したとき、実際に動作を停止する。
図16には、第1実施形態での車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧低下、及び、マイコン401、402の動作停止のタイミングについて、図14と同様の要領で示す。第1車両スイッチ信号Sw1の電圧低下が完了した時刻q1sに第1マイコン401がマイコン停止処理を開始し、第2車両スイッチ信号Sw2の電圧低下が完了した時刻q2sに第2マイコン402がマイコン停止処理を開始する点は、比較例と同様である。
ただし第1実施形態では、第1マイコン401は、時刻q1sから処理期間Za1後の時刻q1eに停止判定信号を出力した後も動作を継続し、時刻q2eに第2マイコン402の停止判定信号を受信したとき動作を停止する。第2マイコン402は、時刻q2sからマイコン停止処理を開始し、時刻q2eに第1マイコン401に停止判定信号を送信する。このとき第2マイコン402は、既に第1マイコン401からの停止判定信号を受信しているため、待つことなく自マイコンの動作を停止する。
このように、ECU101が備える複数のマイコンのうち一つのマイコンである第1マイコン401、及び、第1マイコン401以外の一つのマイコンである第2マイコン402は、動作を同時に停止する。したがって、ECU101は、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の電圧低下タイミングがずれた場合であっても、複数のマイコン401、402の実際の動作停止タイミングを揃えることができる。そして、モータ制御装置が備える複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンが動作を同時に停止する場合、そのマイコン制御装置は、本実施形態のECUに相当するとみなされる。なお、複数のマイコンが動作を同時に停止することは、例えば暗電流を検出することにより、判定可能である。
これにより、ECU101は、供給電圧や電源生成回路の特性の違いによりマイコン401、402間で停止判定のタイミングがずれた場合でも、実際の動作停止タイミングを揃えることができる。したがって、複数のマイコンの動作停止時における一致性を確保することができる。例えば第1マイコン401は、第2マイコン402に対し同期信号を出力し続けることができ、第2マイコン402による同期信号の受信途絶異常の誤判定を防止することができる。
次に、第1実施形態による電源開閉回路151、152の接続/開放判定処理の簡易的なフローチャートを図17、図18に示す。図17に示す第1電源開閉回路151の接続/開放判定について、第1マイコン401の電源開閉判定部551は、S51で、第1マイコン401の停止判定信号、及び、第2マイコン402の停止判定信号をいずれも受信したか判断する。S51でYESの場合、電源開閉判定部551は、S52で、第1電源開閉回路151に開放指示を出力する。S51でNOの場合、電源開閉判定部551は、S53で、第1電源開閉回路151に接続指示を出力する。
同様に、図18に示す第2電源開閉回路152の接続/開放判定について、第2マイコン402の電源開閉判定部552は、S61で、第1マイコン401の停止判定信号、及び、第2マイコン402の停止判定信号をいずれも受信したか判断する。S61でYESの場合、電源開閉判定部552は、S62で、第2電源開閉回路152に開放指示を出力する。S61でNOの場合、電源開閉判定部552は、S63で、第2電源開閉回路152に接続指示を出力する。
ところで第1実施形態の構成では、ハードウェア故障により特定の他マイコンが停止を正常に判定できない場合、自マイコンも停止できなくなることが懸念される。そのため、自マイコンが停止判定信号を出力した後、他マイコンからの停止判定信号の受信を待つ時間に上限を設けるようにしてもよい。そこで図19、図20に、待ち時間に上限を設ける構成でのマイコン停止処理のフローチャートを示す。ここでは、図13〜図16の動作に準じ、自マイコンである第1マイコン401が先に停止判定した後、他マイコンである第2マイコン402が停止判定するものとする。マイコン停止処理は、第1電源開閉回路151が接続しており第1系統モータ駆動中の初期状態から、第1車両スイッチ信号Sw1がOFFした時に開始される。
また、マイコン動作停止タイミングに対し、各系統によるモータ駆動停止のタイミングをずらすことも可能である。図19及び図20に示すマイコン停止処理は、モータ駆動停止のタイミングが異なる。図19の例では、第1車両スイッチ信号Sw1がOFFし、第1マイコン401が停止処理を開始すると、最初にS71で第1系統のモータ駆動を停止する。つまり、第1マイコン401は、第2マイコン402に停止判定信号を送信する前に、まず自系統によるモータ駆動を停止する。自マイコン停止判定ステップS72で、第1マイコン401の停止判定部531は、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定する。第1マイコン401は、「第1マイコン停止判定あり」、すなわちS72でYESと判断すると、停止判定信号送信ステップS73で、第2マイコン402へ停止判定信号を送信する。
続いて、第1マイコン401が第2マイコン402から停止判定信号を受信したとき、第1マイコン401は、他マイコン停止判定ステップS74でYESと判断する。また、第2マイコン402から停止判定信号を受信する前に上限待ち時間が経過したとき、S74でNO、S75でYESと判断される。これらの両方の場合に、S77に移行する。動作停止ステップS77で、第1マイコン401は、第2マイコン402の停止判定信号に基づいて、第1電源開閉回路151に開放指示し、自マイコンの動作を実際に停止させる。ここで、S75でYESと判断された後に動作停止ステップS77で自マイコンの動作を実際に停止させる処理は、「他マイコンのタイムアウトによる自発停止」とみなすことができる。これにより、特定の他のマイコンが何らかの故障により正しく停止判定できない場合、自マイコンは自発的に電源を停止し、電力消費を低減することができる。
図20のマイコン停止処理は、図19の処理に対し、S71に代えてS76を実行する点のみが異なる。S76では、S74でYES、又はS75でYESと判断された後、第1マイコン401は第1系統のモータ駆動を停止する。つまり、上限待ち時間が経過する場合を除き、第1マイコン401は、第2マイコン402へ停止判定信号を送信し、且つ第2マイコン402から停止判定信号を受信した後、自マイコンの動作を実際に停止する直前に、自系統のモータ駆動を停止する。要するに、他マイコン停止判定ステップS74でYESと判断された後の動作停止ステップS77では、自マイコン及び他マイコンの停止判定が揃ってから両系統のモータ駆動を同時に停止することとなる。このように、モータ制御装置が備える複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンがモータ駆動を同時に停止する場合、そのマイコン制御装置は、本実施形態のECUの一形態に相当するとみなされる。
上記の図20の説明は、主にマイコンの動作停止の視点から両系統のモータ駆動を同時に停止することを説明したものであるが、次に図21〜図25を参照し、モータ駆動システムにおけるモータ駆動停止の視点から、本実施形態の動作をあらためて説明する。この箇所の説明では、電動パワーステアリング装置90による「アシスト停止」を「モータ駆動停止」と同じ意味、或いは、より具体的な意味で用いる。二系統のマイコン401、402は、各マイコンによるモータ駆動を同時に停止することにより、同期してアシストを停止する。
例えば二系統でモータを駆動しアシスト動作を行うシステムで、電源OFFタイミングのずれ等により一方の系統のみが先にモータ駆動を停止すると、まだ駆動中の他方の系統は、相手系統が故障したと誤判定する可能性がある。また、電源OFF後に再度電源ONしたとき、一方の系統がマイコン起動中の駆動開始(いわゆるウォームスタート)、他方の系統がマイコン停止中の駆動開始(いわゆるコールドスタート)となる事態が起こり得る。すると、再アシスト開始タイミングがずれ、意図せず一系統駆動モードとなったり、各系統が非同期でアシスト開始したりする可能性がある。特にモータ駆動システムの視点から、本実施形態は、このような課題に対しても有効である。
図21のタイムチャートを参照し、第1電源111及び第2電源112のOFFタイミングがずれた場合のアシスト停止処理について説明する。この例では、時刻t11に第1電源111が先にOFFし、時刻t21に第2電源112が遅れてOFFする。時刻t111と時刻t21との時間差が電源電圧の違い等によるアシスト停止判定の系統差に相当する。自系統の電源がOFFされると、各マイコン401、402の停止判定部531、532は、停止判定信号を生成し、相手マイコンに送信する。先に停止判定信号を送信した第1マイコン401は、第2マイコン402からの停止判定信号を受信するまでの間、「アシスト停止待ち」の状態となる。
図21にて、マイコン間通信が行われている期間を端部の尖った帯状の図形で示す。時刻t11以前、各マイコン401、402から双方に「通常制御中」の信号が送信されている。第1マイコン401は、時刻t11に停止判定信号を送信し、続いて時刻t12から「停止待ち」の信号を送信する。その間、第2マイコン402は、引き続き「通常制御中」の信号を送信する。その後、第2マイコン402が時刻t21に停止判定信号を送信すると、第1マイコン401は「アシスト停止待ち」の状態を終了する。そして、時刻t22以後、第1マイコン401及び第2マイコン402は、同期してアシスト停止処理を実行する。
マイコン間通信によりタイミング情報を共有することで、各マイコン401、402は、処理を同期させることができる。なお、マイコン401、402間の通信手段は、マイコン間通信以外にも、簡易でコストの低い「1/0」のデジタルポート出力を用いてもよい。また、CAN通信や専用信号線を用いてもよい。
続いて図22を参照し、アシスト停止処理の基本フローを説明する。図22は、図20のフローチャートと似ているが、図20がマイコンの動作停止に着目したものであるのに対し、図22は、マイコン動作停止の結果としてのモータ駆動停止によるアシストの停止に着目したものである。図22、図23のフローチャートでは、電源OFFタイミングが早い方の系統を自系統、遅い方の系統を他系統として説明する。
自系統及び他系統の二系統駆動中に自系統でアシスト停止判定がされると、S91でYESと判定される。その後、他系統からアシスト停止判定信号を受信しない間、S93でNOと判定され、S97で自系統がアシスト停止待ちとなる状態が続く。そして、他系統でアシスト停止判定がされ、S93でYESと判定されると、S98では、二系統が同期してモータ駆動を停止し、アシスト停止する。
ところで、マイコン間通信に異常が生じると、マイコン間の停止判定信号の送受信が正常にできなくなり、アシスト停止タイミングを同期させることができなくなる。そこで、図23に示す処理は、図22の処理に対し、マイコン間通信の異常判定ステップS92がさらに追加される。自マイコンの停止判定部によりアシスト停止判定がされ、S91でYESと判定された後、S92でマイコン間通信が異常であるか判断される。マイコン間通信が異常の場合、S92でYESと判定され、S98で自マイコンによるアシストを即時停止する。マイコン間通信が正常の場合、S92でNOと判定され、S93に移行する。以後は、図22と同様である。なお、CANや専用信号線を介して通信する構成でも同様に、その通信手段の異常時に、自マイコンの停止判定部によりアシスト停止判定がされたとき、自マイコンによるアシストを即時停止することが好ましい。
次に図24、図25を参照し、二系統間で停止判定の時間差がある場合に、先に停止判定された系統の停止判定理由を判別する処理について説明する。図24において、第1電源111及び第2電源112の電圧が低下し始める時刻を、図14、図16に準じて時刻q0と記す。その後、第1電源111の電圧は相対的に急に低下し、第2電源112の電圧は相対的に緩やかに低下する。そのため、第1電源111の電圧がOFF判定閾値に達する時刻q1OFFは、第2電源112の電圧がOFF判定閾値に達する時刻q2OFFよりも早くなる。
このとき、時刻q1OFFから時刻q2OFFまでの遅延期間において、第2系統を自系統として見ると、他系統である第1系統が見かけ上停止したように認識される。しかし、他系統の停止判定が正規の電源OFFによるものであることが認識されないと、自系統のマイコンは他系統の故障による停止と誤判定し、二系統駆動から一系統駆動に切り替えるために自系統の出力を上昇する等の誤動作をするおそれがある。そこで、他系統の停止判定が正規の電源OFFによるものである場合、出力上昇等の制御変更を行わず、自マイコンによるモータ駆動に係る通常制御をそのまま継続するようにすることが好ましい。
この他系統停止判定の判別処理を図25に示す。図25では、図22、図23とは逆に電源OFFタイミングが早い方の系統を他系統、遅い方の系統を自系統として説明する。つまり、図24の例では第1系統が他系統となり、第2系統が自系統となる。なお、遅延期間を過ぎた時刻q2OFF以後は、図22又は図23のフローチャートが適用される。
自系統及び他系統の二系統駆動中に他系統でアシスト停止判定がされると、S93でYESと判定され、S94に移行する。S94では、他系統の故障による停止判定か否か判断される。他系統の故障による停止の場合、S94でYESと判定され、S95で、自系統の一系統駆動に切り替えられる。他系統の故障でなく正規の電源OFFの場合、S94でNOと判定され、S96で、自系統の通常制御が自系統のアシスト停止判定まで継続される。このような処理により、他系統の停止判定を故障による停止と誤判定することによる出力上昇等の誤動作を適切に防止することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図26を参照して説明する。図7に示す第1実施形態のECU101の構成に対し、第2実施形態のECU102は、第1マイコン401から第2マイコン402への停止判定信号が送信される信号線541が設けられていない。すなわち、各マイコンの停止判定信号は、マイコン間で相互に通信されるわけでなく、第2マイコン402から第1マイコン401への一方向にのみ送信される。ここで、第1車両スイッチ121がOFFされた時、電源生成回路161、162の特性の違い等により、常に第1マイコン401が第2マイコン402よりも早く停止判定すると仮定する。
この前提で、第1マイコン401の電源開閉判定部551は、自マイコンの停止判定部531から停止判定信号が入力された後、第2マイコン402の停止判定部532から停止判定信号を受信した時、第1電源開閉回路151を開放するよう判定する。また、第2マイコン402は、停止判定部532が停止判定信号を第1マイコン401に送信すると同時に、電源開閉判定部552が自マイコンの停止判定信号を取得し、第2電源開閉回路152を開放するよう判定する。その結果、第1、第2電源開閉回路151、152は同時に開放され、第1、第2マイコン401、402は、同時に動作を停止する。
第2実施形態において、第2マイコン402から停止判定信号を受信した第1マイコン401が、他マイコンである第2マイコン402の停止判定信号、及び、自マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる点は第1実施形態と同様である。ここで、第2マイコン402は、「停止判定信号を他マイコンに送信する停止判定部532を有する少なくとも一つのマイコン」に相当する。また、第1マイコン401は、「一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信したマイコン」に相当する。
このように、第1マイコン401が先に停止判定することが決まっている場合には、停止判定信号の通信を第2マイコン402から第1マイコン401への一方向とすることにより、装置構成を簡略化することができる。また、停止判定信号受信側の第1マイコン401は、図19、図20に示す「他マイコンのタイムアウトによる自発停止」の処理を適用可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図27を参照して説明する。図21に示す第2実施形態のECU102の構成に対し、第3実施形態のECU103は、さらに第1マイコン401が停止判定部531を有していない。すなわち、第1、第2実施形態では、各マイコン401、402が停止判定部531、532を有しているのに対し、第3実施形態では、第2マイコン402のみが停止判定部532を有している。
ここで、第1車両スイッチ13がOFFされた時、第2実施形態と同様に、常に第1マイコン401が第2マイコン402よりも早く停止判定すると仮定する。また、第1電源生成回路161への第1車両スイッチ信号Sw1がOFFした後、所定時間以内に第2マイコン402の停止判定部532が確実に停止判定信号を出力することを前提とする。
この前提で、第1マイコン401の電源開閉判定部551は、第2マイコン402の停止判定部532から停止判定信号を受信した時、第1電源開閉回路151を開放するよう判定する。また、第2マイコン402は、停止判定部532が停止判定信号を第1マイコン401に送信すると同時に、電源開閉判定部552が自マイコンの停止判定信号を取得し、第2電源開閉回路152を開放するよう判定する。その結果、第1、第2電源開閉回路151、152は同時に開放され、第1、第2マイコン401、402は、同時に動作を停止する。
第3実施形態では、第2マイコン402から停止判定信号を受信した第1マイコン401は、自マイコンの停止判定信号を用いず、他マイコンである第2マイコン402の停止判定信号のみに基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる。このように、上記前提が成立する場合には、停止判定信号の通信を第2マイコン402から第1マイコン401への一方向とし、さらに、第1マイコン401が停止判定部を有しない構成とすることで、装置構成をより簡略化することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図28、図29を参照して説明する。第1実施形態のECU101において、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力に伴って、電源電圧が電源生成回路161、162に供給される構成を想定する。そして、車両スイッチ信号Sw1、Sw2のOFF後、電源開閉判定部551、552による電源開放指示時に、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の再ONが重なる場合を想定する。このとき、電源開閉回路151、152から電源生成回路161、162への供給電圧が十分低下する前に、車両スイッチ信号Sw1、Sw2に伴って供給される電圧を用いて電源生成回路161、162がマイコン電圧を生成し続ける可能性が考えられる。
この場合、第1電源電圧P1と第2電源電圧P2との差により、一方のマイコン電圧だけが生成され続け、他方のマイコン電圧は、一旦生成が停止した後、再度生成される可能性がある。そこで、このような状況を回避するための手段として、各マイコン401、402に対し、電源生成回路161、162の開放指示に加え、マイコン401、402をリセットする手段を設けることが考えられる。
図28に示す第4実施形態のECU104は、第1実施形態のECU101に対し、各マイコン401、402に対応するリセットコントロール(図中「リセットCTRL」)部171、172をさらに備えている。なお、クロック監視部661、662の図示を省略する。リセットコントロール部171、172は、対応する各マイコン401、402が出力した停止判定信号に基づいて、各マイコン401、402を停止させる。この実施形態のリセットコントロール部171、172は、各マイコン401、402の外部に設けられ、各マイコン401、402のリセット端子571、572の接点を操作しリセット端子571、572をコントロールするICとして構成されている。なお、他の実施形態では、マイコン内部にリセットコントロール部が設けられてもよい。
マイコンリセット処理の例を図29に示す。マイコン401、402は、それぞれ、車両スイッチ信号Sw1、Sw2の入力を監視する。S81で車両スイッチ信号Sw1、Sw2が一旦OFFすると、電源開閉判定部551、552は、S82で、停止判定信号に基づいて電源を開放するように判定する。その後、車両スイッチ信号Sw1、Sw2が再入力され、S83でYESと判断されると、マイコン401、402は、リセットコントロール部171、172にリセット指示を通知する。リセット指示を受けたリセットコントロール部171、172は、S84で、それぞれマイコン401、402をリセットする。
これにより、各マイコン401、402のリセットタイミングを揃えることで、例えば電動パワーステアリング装置90の初期チェック時にアシスト力残存の影響を受けないように制御することができる。また、初期同期の仕組みを設けることで、一方のマイコンのみが動作したまま、他方のマイコンが停止し動作再開することによる同期タイミングのずれの問題を防止することができる。初期同期の仕組みとしては、例えば、マイコン起動後及びリセット解除後、1回目は無条件に同期を許可する等の仕組みが考えられる。
(その他の実施形態)
(a)上記実施形態の制御対象であるモータ80は、二組の巻線組801、802が共通のステータに互いに電気角30degずらして配置される多重巻線モータである。その他の実施形態で制御対象とされるモータは、二組以上の巻線組が同位相で配置されるものでもよい。また、二組以上の巻線組が一つのモータの共通のステータに配置される構成に限らず、例えば各巻線組が別々に巻回された複数のステータにより協働してトルクを出力する複数のモータに適用されてもよい。また、多相ブラシレスモータの相の数は、三相に限らず四相以上でもよい。さらに駆動対象のモータは、交流ブラシレスモータに限らず、ブラシ付き直流モータとしてもよい。その場合、「モータ駆動回路」としてHブリッジ回路を用いてもよい。
(b)上記実施形態は、二つのマイコンを備えるモータ制御装置について例示しているが、三つ以上のマイコンを備えるモータ制御装置に本発明を適用してもよい。三つ以上のマイコンを備えるモータ制御装置における停止判定の構成について、全てのマイコンの動作がモータ駆動に影響する場合には全てのマイコンの停止タイミングを揃えることが好ましい。例えば第2実施形態に準じる構成では、一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信したマイコンは、受信した全ての他マイコンの停止判定信号、及び、自マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させればよい。
一方、一部のマイコンの動作がモータ駆動に影響しない場合等には、モータ駆動に影響するマイコン間のみで停止タイミングを揃えればよい。例えば第2実施形態に準じる構成では、一つ以上の他マイコンから停止判定信号を受信したマイコンは、受信した他マイコンの停止判定信号のうち少なくとも一つの他マイコンの停止判定信号、及び、自マイコンの停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させればよい。
(c)本発明のモータ制御装置は、電動パワーステアリング装置用のモータに限らず、他のいかなる用途のモータに適用されてもよい。例えば車両以外のシステムに適用される場合、上記実施形態の「車両スイッチ信号」は、「システムスイッチ信号」等に置き換えて解釈可能である。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
101−104・・・ECU(モータ制御装置)、
111、112・・・電源、
161、162・・・電源生成回路、
401・・・第1マイコン、
402・・・第2マイコン、
451、452・・・駆動信号生成部、
531、532・・・停止判定部、
541、542・・・信号線、
701、702・・・モータ駆動回路、 80・・・モータ。

Claims (23)

  1. 一つ以上のモータ(80)を駆動する複数のモータ駆動回路(701、702)と、
    電源(111、112)に接続された電源生成回路(161、162)が生成するマイコン電源により動作し、前記複数のモータ駆動回路にそれぞれ指令するモータ駆動信号を生成する駆動信号生成部(451、452)を有する複数のマイコン(401、402)と、
    を備え、
    前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコンは、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定し、その情報を停止判定信号として他マイコンに送信する停止判定部(531、532)を有し、
    一つ以上の他マイコンから前記停止判定信号を受信したマイコンは、少なくとも他マイコンの前記停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させるモータ制御装置。
  2. 前記複数のマイコンが動作の基準とするクロックをそれぞれ独立して生成する複数のクロック生成回路(651、652)をさらに備える請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 一つ以上の他マイコンから前記停止判定信号を受信したマイコンは、受信した他マイコンの前記停止判定信号のうち少なくとも一つの他マイコンの前記停止判定信号、及び、自マイコンの前記停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 一つ以上の他マイコンから前記停止判定信号を受信したマイコンは、受信した全ての他マイコンの前記停止判定信号、及び、自マイコンの前記停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 自マイコンの前記停止判定信号の出力から上限待ち時間が経過したとき、他マイコンからの前記停止判定信号の受信の有無にかかわらず自マイコンの動作を停止させる請求項3または4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記複数のマイコンは、それぞれ前記停止判定部を有し、各前記停止判定部による前記停止判定信号を相互に通知する請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記複数のマイコンは、前記電源生成回路への電圧供給経路を開閉する電源開閉回路(151、152)に対し接続又は開放を指示する電源開閉判定部(551、552)をさらに有し、
    前記電源開閉判定部は、前記停止判定信号が通知されたとき、前記電源開閉回路に開放指示を出力し各マイコンの動作を実際に停止させる請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  8. 各マイコンのリセットをコントロールするリセットコントロール部(171、172)をさらに備え、
    前記リセットコントロール部は、前記停止判定信号に基づいて各マイコンの動作を停止させる請求項1〜7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記リセットコントロール部は、マイコン外部に設けられ、マイコンのリセット端子をコントロールするICとして構成される請求項8に記載のモータ制御装置。
  10. 車両に搭載され、車両スイッチ信号(Sw1、Sw2)が入力されたとき前記電源生成回路に電圧が供給されるように構成されたモータ制御装置であって、
    前記複数のマイコンは、前記車両スイッチ信号の入力を監視し、前記車両スイッチ信号が一旦OFFした後、再入力されたとき、対応する前記リセットコントロール部にリセット指示を通知し、
    当該リセット指示を受けた前記リセットコントロール部は、対応するマイコンをリセットする請求項8または9に記載のモータ制御装置。
  11. 前記複数のマイコン間で信号が通信される信号線(541、542)をさらに備える請求項1〜10のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  12. 前記複数のマイコンは、同一の基板(230)の同一側の面(238)に、所定間隔を空けて配置されている請求項1〜11のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  13. 前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、前記モータの駆動を同時に停止する請求項1〜12のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  14. 一つ以上のモータ(80)を駆動する複数のモータ駆動回路(701、702)と、
    電源(111、112)に接続された電源生成回路(161、162)が生成するマイコン電源により動作し、前記複数のモータ駆動回路にそれぞれ指令するモータ駆動信号を生成する駆動信号生成部(451、452)を有する複数のマイコン(401、402)と、
    を備え、
    前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、動作を同時に停止するモータ制御装置。
  15. 一つ以上のモータ(80)を駆動する複数のモータ駆動回路(701、702)と、
    電源(111、112)に接続された電源生成回路(161、162)が生成するマイコン電源により動作し、前記複数のモータ駆動回路にそれぞれ指令するモータ駆動信号を生成する駆動信号生成部(451、452)を有する複数のマイコン(401、402)と、
    を備え、
    前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、前記モータの駆動を同時に停止するモータ制御装置。
  16. 前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコン、及び、そのマイコン以外の少なくとも一つのマイコンは、マイコン間通信により前記モータの駆動を同時に停止する請求項13または15に記載のモータ制御装置。
  17. 前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコンは、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定する停止判定部(531、532)を有し、
    前記停止判定部を有する少なくとも一つのマイコンは、他マイコンとの間のマイコン間通信又は他の通信手段の異常時に、前記停止判定部により自マイコンの動作が停止されようとしていることが判定されたとき、自マイコンによる前記モータの駆動を停止する請求項13、15または16に記載のモータ制御装置。
  18. 自マイコンによる前記モータの駆動中に、他マイコンから、そのマイコンの動作が停止されようとしていることを判定した停止判定信号を受信したマイコンは、当該他マイコンの停止判定が故障によるものである場合を除き、自マイコンによる前記モータの駆動をそのまま継続する請求項13、15、16または17に記載のモータ制御装置。
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置により通電される複数の多相巻線組(801、802)が同軸に設けられたブラシレスモータとして構成される前記モータと、
    を備えるモータ駆動システム。
  20. 前記モータの軸方向の一方側に前記モータ制御装置が一体に構成されている請求項19に記載のモータ駆動システム。
  21. 車両の電動パワーステアリング装置に適用され、
    請求項1〜18のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置により駆動され、アシストトルクを出力する前記モータと、
    を備えるモータ駆動システム。
  22. 二つの電源(111、112)と、
    二つの前記電源からそれぞれ電力が供給される二組の多相巻線組が設けられた前記モータと、
    二組の前記多相巻線組への通電をそれぞれ制御する二つの前記マイコン、及び、二つの前記マイコンからそれぞれ前記モータ駆動信号が指令される二つの前記モータ駆動回路を備える前記モータ制御装置と、
    操舵トルクを検出し、二つの前記マイコンに出力する二つの操舵トルクセンサ(931、932)と、
    前記モータの電気角を検出し、二つの前記マイコンに出力する二つの回転角センサ(251、252)と、
    を備える請求項21に記載のモータ駆動システム。
  23. 一つ以上のモータ(80)を駆動する複数のモータ駆動回路(701、702)と、
    電源(111、112)に接続された電源生成回路(161、162)が生成するマイコン電源により動作し、前記複数のモータ駆動回路にそれぞれ指令するモータ駆動信号を生成する駆動信号生成部(451、452)を有する複数のマイコン(401、402)と、
    を備えるモータ制御装置によるモータ制御方法であって、
    前記複数のマイコンのうち少なくとも一つのマイコンが有する停止判定部(531、532)が、自マイコンの動作が停止されようとしていることを判定する自マイコン停止判定ステップ(S72)と、
    前記自マイコン停止判定ステップでの判定に基づき、自マイコンの動作が停止されようとしていることの情報を停止判定信号として他マイコンに送信する停止判定信号送信ステップ(S73)と、
    自マイコンが一つ以上の他マイコンから前記停止判定信号を受信する他マイコン停止判定ステップ(S74)と、
    自マイコンが、少なくとも他マイコンの前記停止判定信号に基づいて、自マイコンの動作を実際に停止させる動作停止ステップ(S77)と、
    を含むモータ制御方法。
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