JP2014221589A - 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法 - Google Patents

車両の操舵制御装置及び操舵制御方法 Download PDF

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Hirotaka Mori
浩孝 森
隆史 亀村
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Abstract

【課題】転舵アクチュエータの回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、挙動安定性の低下を抑制することが可能な車両の操舵制御装置及び操舵制御方法を提供する。【解決手段】転舵輪を転舵させるための転舵指令値に応じて駆動する第一転舵アクチュエータの回転角を検出する第一転舵角検出部に演算異常が発生した可能性を検出した時点t1で、検出した演算異常の発生が確定する時点である時点t2よりも前に、転舵指令値の演算に用いる回転角として、回転角の検出時に演算異常が発生した可能性を検出していない回転角である第二転舵アクチュエータの回転角を選択して、転舵指令値の演算に用いる回転角を、第一転舵アクチュエータの回転角から第二転舵アクチュエータの回転角へ切り替える。【選択図】図5

Description

本発明は、車両の操舵制御装置、特に、ステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置及び操舵制御方法に関する。
車両の転舵輪を制御する車両の操舵装置として、ステアリングホイール(操舵操作子)と転舵輪とを、機械的に分離させたステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置がある。ステアバイワイヤ方式の車両の操舵制御装置では、モータ制御部(ECU)に演算異常が発生しても転舵輪を転舵可能な状態を維持するために、例えば、二つのモータ制御部を備える(特許文献1参照)。なお、通常時には、二つのモータ制御部のうち、一方のモータ制御部で制御する主制御システム側により、左右の転舵輪に連結したシャフトを駆動させる二つの転舵モータ(転舵アクチュエータ)の駆動状態を制御する。
特開2004‐291877号公報
特許文献1に記載されているように、二つのモータ制御部を備える構成では、例えば、一方のモータ制御部で制御する主制御システム側に演算異常が発生した可能性を検出する。そして、可能性を検出した演算異常が確定すると、主制御システム側の転舵アクチュエータを停止させ、他方のモータ制御部で制御する副制御システム側の転舵アクチュエータのみによって、左右の転舵輪に連結したシャフトを駆動させる。ここで、上記の演算異常の要因としては、転舵アクチュエータの回転角(転舵角)を検出する転舵角検出部の故障がある。
しかしながら、転舵角検出部の故障に起因する演算異常が発生した可能性を検出してから演算異常の発生が確定するまでの間は、演算異常が発生した可能性が検出された転舵角検出部が検出した回転角に基づいて、転舵アクチュエータを制御することとなる。このため、運転者によるステアリングホイールの操舵量と転舵輪の転舵量とが乖離して、車両の挙動安定性が低下するという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、転舵アクチュエータの回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、挙動安定性の低下を抑制することが可能な、車両の操舵制御装置及び操舵制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、転舵輪を転舵させるための転舵指令値に応じて駆動する二つの転舵アクチュエータの回転角のうち少なくとも一方に発生した演算異常が発生した可能性を検出する。そして、演算異常が発生した可能性を検出している状態が予め設定した確定時間において継続し、演算異常の発生が確定する前に、転舵指令値の演算に用いる回転角として、他方の一方の転舵アクチュエータの回転角を選択する。
本発明によれば、転舵アクチュエータの回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出すると、検出した異常の発生が確定する前に、検出状態に異常が発生した可能性を検出していない回転角に基づいて、転舵アクチュエータを制御することが可能となる。
このため、回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、運転者によるステアリングホイールの操舵量と転舵輪の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
本発明の第一実施形態の操舵制御装置を備えた車両の概略構成を示す図である。 総合コントローラの詳細な構成を説明するブロック図である。 機械角情報選択部が行なう処理を示すテーブルである。 可変ギアマップを示す図である。 操舵制御装置を用いて行なう動作の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の車両の操舵制御装置(以降の説明では、「操舵制御装置」と記載する場合がある)を備えた車両の概略構成を示す図である。
本実施形態の操舵制御装置1を備えた車両は、ステアバイワイヤ(SBW:Steer By Wire、以降の説明では、「SBW」と記載する場合がある)と呼称するシステム(SBWシステム)を適用した車両である。
SBWシステムでは、車両の運転者が操舵操作するステアリングホイール(操舵操作子)の操作に応じて転舵モータを駆動制御し、転舵輪を転舵する制御を行うことにより、車両の進行方向を変化させる。転舵モータの駆動制御は、ステアリングホイールと転舵輪との間に介装するクラッチを、通常状態である開放状態に切り換えて、ステアリングホイールと転舵輪との間のトルク伝達経路を機械的に分離した状態で行う。
そして、例えば、断線等、SBWシステムに異常が発生した場合には、開放状態のクラッチを締結状態に切り換えて、トルク伝達経路を機械的に接続することにより、運転者がステアリングホイールに加える力を用いて、転舵輪の転舵を継続する。なお、SBWシステムに発生した異常は、例えば、各種センサが出力した信号の異常等を参照して検出する。
図1中に示すように、本実施形態の操舵制御装置1は、第一転舵モータ2と、第一転舵角検出部4と、転舵モータトルク検出部6と、第二転舵モータ8と、第二転舵角検出部10を備える。これに加え、操舵制御装置1は、反力モータ12と、反力モータ角検出部14と、クラッチ16と、車速検出部18と、総合コントローラ20を備える。
第一転舵モータ2は、総合コントローラ20が出力する転舵指令電流に応じて駆動するモータであり、回転可能な第一転舵モータ出力軸22を有する。また、第一転舵モータ2は、転舵指令電流に応じて駆動することにより、転舵輪を転舵制御する転舵アクチュエータを形成する。また、第一転舵モータ2は、転舵指令電流に応じて駆動することにより、転舵輪を転舵させるための転舵トルクを出力する。なお、転舵アクチュエータとしては、電動モータ以外に、動力シリンダーや、ソレノイドを備えた油圧回路等を用いることが可能である。
第一転舵モータ出力軸22の先端側には、歯車(図示せず)を設けてあり、この歯車は、ステアリングラック24内に配置したラックギア(図示せず)と噛合する。
第一転舵角検出部4は、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、第一転舵モータ2に設ける。
また、第一転舵角検出部4は、第一転舵モータ2の回転角(転舵角度)を検出する。そして、第一転舵角検出部4は、検出した転舵角度(以降の説明では、「第一転舵モータ回転角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する。なお、以降の説明では、第一転舵モータ回転角を、「第一実転舵角θt1」と記載する場合がある。
なお、本実施形態では、一例として、第一転舵角検出部4を、レゾルバを用いて形成した場合について説明する。すなわち、本実施形態の第一転舵角検出部4は、第一転舵モータ2の回転角を、レゾルバが有する回転子の角度に応じた正弦波(sin)及び余弦波(cos)で変調したアナログ信号として検出する。
転舵モータトルク検出部6は、第一転舵モータ2が駆動時に発生させるトルクである転舵モータトルクを検出する。そして、転舵モータトルク検出部6は、検出した転舵モータトルクを含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する。なお、転舵モータトルク検出部6が検出した転舵モータトルクは、操舵トルクに変換してもよい。
なお、本実施形態では、転舵モータトルク検出部6が検出した転舵モータトルクを、運転者がステアリングホイール26に加えているトルクである操舵トルクに変換する。そして、この変換した操舵トルクを含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する構成とする。
第二転舵モータ8は、総合コントローラ20が出力する転舵指令電流に応じて駆動するモータであり、回転可能な第二転舵モータ出力軸28を有する。また、第二転舵モータ8は、第一転舵モータ2と同様に、転舵アクチュエータを形成する。
第二転舵モータ出力軸28の先端側には、歯車(図示せず)を設けてあり、この歯車は、ラックギアと噛合する。
ここで、ラックギアは、第一転舵モータ出力軸22及び第二転舵モータ出力軸28の回転に応じて車幅方向へ変位するラック軸30を有する。
ラック軸30の両端は、それぞれ、タイロッド及びナックルアーム等を介して、転舵輪32に連結する。
転舵輪32は、車両の前輪(左右前輪)であり、第一転舵モータ出力軸22及び第二転舵モータ出力軸の回転に応じてラック軸30が車幅方向へ変位すると、タイロッド及びナックルアームを介して転舵し、車両の進行方向を変化させる。なお、本実施形態では、転舵輪32を、左右前輪で形成した場合を説明する。これに伴い、図1中では、左前輪で形成した転舵輪32を、転舵輪32FLと示し、右前輪で形成した転舵輪32を、転舵輪32FRと示す。
第二転舵角検出部10は、第一転舵角検出部4と同様、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、第二転舵モータ8に設ける。
また、第二転舵角検出部10は、第二転舵モータ8の回転角(転舵角度)を検出する。そして、第二転舵角検出部10は、検出した転舵角度(以降の説明では、「第二転舵モータ回転角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する。なお、以降の説明では、第二転舵モータ回転角を、「第二実転舵角θt2」と記載する場合がある。
なお、本実施形態では、一例として、第二転舵角検出部10を、第一転舵角検出部4と同様、レゾルバを用いて形成した場合について説明する。すなわち、本実施形態の第二転舵角検出部10は、第二転舵モータ8の回転角を、レゾルバが有する回転子の角度に応じた正弦波(sin)及び余弦波(cos)で変調したアナログ信号として検出する。
反力モータ12は、ステアリングホイール26とクラッチ16との間に配置する。
また、反力モータ12は、総合コントローラ20が出力する反力モータ指令電流に応じて駆動する電動モータであり、ステアリングホイール26へ操舵反力を出力可能な反力アクチュエータを形成する。なお、操舵反力の出力は、ステアリングホイール26と共に回転するステアリングシャフト34を回転させて行なう。ここで、反力モータ12がステアリングホイール26へ出力する操舵反力は、転舵輪32に作用しているタイヤ軸力やステアリングホイール26の操舵状態に応じて演算する。この演算は、クラッチ16を開放状態に切り替えて、ステアリングホイール26と転舵輪32との間を機械的に分離させている状態で行なう。これにより、ステアリングホイール26を操舵する運転者へ、適切な操舵反力を伝達する。すなわち、反力モータ12がステアリングホイール26へ出力する操舵反力は、運転者がステアリングホイール26を操舵する操作方向とは反対方向へ作用する反力である。なお、反力アクチュエータとしては、電動モータ以外に、動力シリンダーや、ソレノイドを備えた油圧回路等を用いることが可能である。
反力モータ角検出部14は、第一転舵角検出部4と同様、例えば、レゾルバ等を用いて形成し、反力モータ12に設ける。
また、反力モータ角検出部14は、反力モータ12の回転角を検出する。そして、反力モータ角検出部14は、検出した回転角(以降の説明では、「反力モータ回転角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する。なお、以降の説明では、反力モータ回転角を、「反力モータ回転角θr」と記載する場合がある。
なお、本実施形態では、一例として、反力モータ角検出部14を、第一転舵角検出部4と同様、レゾルバを用いて形成した場合について説明する。すなわち、本実施形態の反力モータ角検出部14は、反力モータ12の回転角を、レゾルバが有する回転子の角度に応じた正弦波(sin)及び余弦波(cos)で変調したアナログ信号として検出する。
クラッチ16は、運転者が操作するステアリングホイール26と転舵輪32との間に介装し、総合コントローラ20が出力するクラッチ指令電流に応じて、開放状態または締結状態に切り換わる。なお、クラッチ16は、通常状態(SBWシステムの作動時)では、開放状態である。
ここで、クラッチ16の状態を開放状態に切り換えると、ステアリングシャフト34の一端側とトルク伝達経路36の一端側を離間させる。これにより、ステアリングホイール26と転舵輪32との間を機械的に分離させて、ステアリングホイール26の操舵操作が転舵輪32へ機械的に伝達されない状態とする。なお、ステアリングシャフト34は、一端側をクラッチ16の内部で操舵側クラッチ板(図示せず)に連結し、他端側をステアリングホイール26に連結して、ステアリングホイール26と共に回転する。また、トルク伝達経路36は、例えば、複数のユニバーサルジョイントを連結して形成し、一端側をクラッチ16の内部で転舵側クラッチ板(図示せず)に連結し、他端側に設けた歯車(図示せず)をラックギアに噛合させる。
一方、クラッチ16の状態を締結状態に切り換えると、ステアリングシャフト34の一端側とトルク伝達経路36の一端側を連結する。これにより、ステアリングホイール26と転舵輪32との間を機械的に結合させて、ステアリングホイール26の操舵操作が転舵輪32へ伝達される状態とする。
車速検出部18は、例えば、公知の車速センサであり、車両の車速を検出し、この検出した車速を含む情報信号を、総合コントローラ20へ出力する。
総合コントローラ20は、第一転舵角検出部4、第二転舵角検出部10、反力モータ角検出部14及び車速検出部18から入力を受けた情報信号に基づき、第一転舵モータ2、第二転舵モータ8を駆動制御する。なお、総合コントローラ20の詳細な構成については、後述する。
(総合コントローラ20の詳細な構成)
以下、図1を参照しつつ、図2から図4を用いて、総合コントローラ20の詳細な構成を説明する。
図2は、総合コントローラ20の詳細な構成を説明するブロック図である。
図2中に示すように、総合コントローラ20は、反力側RDコンバータ38と、反力側機械角演算部40と、第一転舵側RDコンバータ42と、第一転舵側ADコンバータ44と、第一転舵側機械角演算部46を備える。これに加え、総合コントローラ20は、第二転舵側RDコンバータ48と、第二転舵側ADコンバータ50と、第二転舵側機械角演算部52と、角度情報異常検出部54と、機械角情報選択部56を備える。さらに、総合コントローラ20は、第一指令角演算部58と、第一転舵指令電流演算部60と、第二指令角演算部62と、第二転舵指令電流演算部64と、第三指令角演算部66と、第三転舵指令電流演算部68を備える。また、総合コントローラ20は、指令角側相互監視部70と、指令電流側相互監視部72を備える。
反力側RDコンバータ38は、例えば、公知のレゾルバ/デジタル・コンバータを用いて形成する。また、反力側RDコンバータ38は、反力モータ回転角θr(反力レゾルバ角)に基づき、反力モータ角検出部14がアナログ信号として検出した反力モータ12の回転角を電気角(デジタルの角度データ)に変換する。そして、反力側RDコンバータ38は、変換した電気角(以降の説明では、「反力レゾルバ電気角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、反力側機械角演算部40へ出力する。
なお、反力側RDコンバータ38が行なう反力モータ12の回転角を電気角に変換する処理は、例えば、ステアリングホイール26の操舵角と転舵輪32の実際の転舵角(実転舵角)を共に中立位置:0[°]へ調整した状態を基準として行なう。これにより、反力モータ角検出部14が検出した反力モータ12の回転角を、ステアリングホイール26の操舵角に応じたパラメータとして用いることが可能となる。
反力側機械角演算部40は、反力レゾルバ電気角に基づき、反力側RDコンバータ38が変換した電気角を機械角に変換する。そして、反力側機械角演算部40は、変換した機械角(以降の説明では、「反力レゾルバ機械角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66へ出力する。
第一転舵側RDコンバータ42は、反力側RDコンバータ38と同様、例えば、公知のレゾルバ/デジタル・コンバータを用いて形成する。また、第一転舵側RDコンバータ42は、第一実転舵角θt1(第一転舵レゾルバ角)に基づき、第一転舵角検出部4がアナログ信号として検出した第一転舵モータ2の回転角を、電気角(デジタルの角度データ)に変換する。そして、第一転舵側RDコンバータ42は、変換した電気角(以降の説明では、「第一転舵レゾルバ電気角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第一転舵側機械角演算部46及び角度情報異常検出部54へ出力する。
第一転舵側ADコンバータ44は、例えば、公知のアナログ/デジタル・コンバータを用いて形成する。また、第一転舵側ADコンバータ44は、第一実転舵角θt1(第一転舵レゾルバ角)に基づき、第一転舵角検出部4がアナログ信号として検出した第一転舵モータ2の回転角を、デジタル信号(デジタルの角度データ)に変換する。そして、第一転舵側ADコンバータ44は、変換したデジタル信号(以降の説明では、「第一転舵レゾルバデジタル信号」と記載する場合がある)を含む情報信号を、角度情報異常検出部54へ出力する。
第一転舵側機械角演算部46は、第一転舵側RDコンバータ42から入力を受けた情報信号が含む電気角を、機械角に変換する。そして、第一転舵側機械角演算部46は、変換した機械角(以降の説明では、「第一転舵モータ機械角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、機械角情報選択部56へ出力する。
第二転舵側RDコンバータ48は、反力側RDコンバータ38と同様、例えば、公知のレゾルバ/デジタル・コンバータを用いて形成する。また、第二転舵側RDコンバータ48は、第二実転舵角θt2(第二転舵レゾルバ角)に基づき、第二転舵角検出部10がアナログ信号として検出した第二転舵モータ8の回転角を、電気角(デジタルの角度データ)に変換する。そして、第二転舵側RDコンバータ48は、変換した電気角(以降の説明では、「第二転舵レゾルバ電気角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第二転舵側機械角演算部52及び角度情報異常検出部54へ出力する。
第二転舵側ADコンバータ50は、第一転舵側ADコンバータ44と同様、例えば、公知のアナログ/デジタル・コンバータを用いて形成する。また、第二転舵側ADコンバータ50は、第二実転舵角θt2(第二転舵レゾルバ角)に基づき、第二転舵角検出部10がアナログ信号として検出した第二転舵モータ8の回転角を、デジタル信号(デジタルの角度データ)に変換する。そして、第二転舵側ADコンバータ50は、変換したデジタル信号(以降の説明では、「第二転舵レゾルバデジタル信号」と記載する場合がある)を含む情報信号を、角度情報異常検出部54へ出力する。
第二転舵側機械角演算部52は、第二転舵側RDコンバータ48から入力を受けた情報信号が含む電気角を、機械角に変換する。そして、第二転舵側機械角演算部52は、変換した機械角(以降の説明では、「第二転舵モータ機械角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、機械角情報選択部56へ出力する。
角度情報異常検出部54は、第一転舵側RDコンバータ42から入力を受けた情報信号と、第一転舵側ADコンバータ44から入力を受けた情報信号を参照する。そして、第一転舵側RDコンバータ42から入力を受けた情報信号が含む電気角と、第一転舵側ADコンバータ44から入力を受けた情報信号が含むデジタル信号に応じた回転角との偏差である第一偏差を算出する。これに加え、算出した第一偏差が、予め設定した偏差角閾値以上であるか否かを判定し、第一偏差が偏差角閾値以上である場合に、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出する。
また、角度情報異常検出部54は、第二転舵側RDコンバータ48から入力を受けた情報信号と、第二転舵側ADコンバータ50から入力を受けた情報信号を参照する。そして、第二転舵側RDコンバータ48から入力を受けた情報信号が含む電気角と、第二転舵側ADコンバータ50から入力を受けた情報信号が含むデジタル信号に応じた回転角との偏差である第二偏差を算出する。これに加え、算出した第二偏差が、予め設定した偏差角閾値以上であるか否かを判定し、第二偏差が偏差角閾値以上である場合に、第二転舵角検出部10に演算異常が発生した可能性を検出する。
なお、本実施形態では、一例として、偏差角閾値を、0[°]とした場合について説明する。すなわち、本実施形態では、第一転舵側RDコンバータ42が出力した情報信号が含む電気角と、第一転舵側ADコンバータ44が出力した情報信号が含むデジタル信号に応じた回転角が異なる場合、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出する。同様に、本実施形態では、第二転舵側RDコンバータ48が出力した情報信号が含む電気角と、第二転舵側ADコンバータ50が出力した情報信号が含むデジタル信号に応じた回転角が異なる場合、第二転舵角検出部10に演算異常が発生した可能性を検出する。
さらに、角度情報異常検出部54は、第一転舵角検出部4及び第二転舵角検出部10に対して演算異常が発生した可能性を検出すると、その検出結果を含む情報信号を、機械角情報選択部56へ出力する。
また、角度情報異常検出部54は、演算異常が発生した可能性を検出すると、その時点から、可能性を検出した演算異常の発生を予め設定した確定時間(例えば、15[msec])で確定させる診断処理(異常診断処理)を行う。このとき、角度情報異常検出部54は、異常診断処理を実施中(診断中)である内容を含む情報信号を、機械角情報選択部56へ出力する。
ここで、異常診断処理は、演算異常が発生した可能性を検出している状態が確定時間において継続すると、演算異常の発生を確定させる処理である。なお、角度情報異常検出部54は、確定時間内において、例えば、演算異常が発生しているか否かの判定を、複数回(複数ステップ)行なうことにより、異常診断処理を行う。
機械角情報選択部56は、SBWシステムに異常が発生しているか否かの判定結果と、角度情報異常検出部54から入力を受けた情報信号に基づき、転舵指令値(転舵指令電流)の演算に用いる機械角(回転角)を選択する。
なお、以下の説明は、SBWシステムに異常が発生していない(正常)との判定結果の入力を受けた状態を前提として行なう。また、SBWシステムに異常が発生しているか否かの判定結果は、図3中に示す「システムステータス」の欄に示す。なお、図3は、機械角情報選択部56が行なう処理を示すテーブルである。
具体的には、図3中に示すように、角度情報異常検出部54が第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出していない(正常)と判定した場合、第二転舵角検出部10に対する検出結果を参照する。そして、第二転舵角検出部10に対する検出結果に因らず、転舵指令値の演算に用いる機械角(転舵マスタID)として、第一転舵側機械角演算部46から入力を受けた情報信号が含む機械角(第一転舵ECU)を選択する。すなわち、第一転舵角検出部4が正常であると判定した場合は、第二転舵角検出部10に対する検出結果が「正常」、「診断中」、「異常」のいずれかであっても、転舵マスタIDとして第一転舵ECUを選択する。
なお、第一転舵角検出部4に対して演算異常が発生した可能性を検出した検出結果は、図3中に示す「第一転舵ECU診断(調停)結果」の欄に示す。同様に、第二転舵角検出部10に対して演算異常が発生した可能性を検出した検出結果は、図3中に示す「第二転舵ECU診断(調停)結果」の欄に示す。また、転舵指令値の演算に用いる機械角として選択する機械角は、図3中に示す「選択結果」の欄に示す。
また、角度情報異常検出部54が第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出した検出し、その検出した可能性に対する異常診断処理を実施中(診断中)である場合、第二転舵角検出部10に対する検出結果を参照する。そして、第二転舵角検出部10に対する検出結果が「正常」である場合は、転舵マスタIDとして、第二転舵側機械角演算部52から入力を受けた情報信号が含む機械角(第二転舵ECU)を選択する。また、第二転舵角検出部10に対する検出結果が「診断中」または「異常」である場合は、転舵マスタIDとして、第一転舵ECUを選択する。すなわち、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を診断中である場合は、第二転舵角検出部10に対する検出結果が正常であると判定した場合のみ、転舵マスタIDとして第二転舵ECUを選択する。
また、角度情報異常検出部54が第一転舵角検出部4に対して演算異常の発生を確定(異常)させた場合は、第二転舵角検出部10に対する検出結果に因らず、転舵マスタIDとして第二転舵ECUを選択する。すなわち、第一転舵角検出部4に対して演算異常の発生を確定した場合は、第二転舵角検出部10に対する検出結果が「正常」、「診断中」、「異常」のいずれかであっても、転舵マスタIDとして第二転舵ECUを選択する。
第一指令角演算部58は、反力側機械角演算部40から入力を受けた情報信号が含む反力レゾルバ機械角と、車速検出部18から入力を受けた情報信号が含む車速を用いて、転舵輪32の転舵角の指令値(転舵指令角)を演算する。そして、第一指令角演算部58は、演算した転舵指令角(以降の説明では、「第一転舵指令角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第一転舵指令電流演算部60と指令角側相互監視部70へ出力する。
本実施形態では、一例として、第一指令角演算部58の構成を、予め、図4中に示す可変ギアマップを記憶している構成とした場合を説明する。なお、図4は、可変ギアマップを示す図である。これは、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66の構成に関しても、同様とする。
可変ギアマップは、反力レゾルバ機械角及び車速と転舵指令角との関係を示すマップであり、横軸に反力レゾルバ機械角を示し、縦軸に転舵指令角を示すマップである。また、転舵角推定マップには、図中に右上がりの直線で示すように、予め設定した車速に応じて、反力レゾルバ機械角の変化に応じた転舵指令角の変化度合いを記憶させてある。
ここで、可変ギアマップ中に右上がりの直線で示す変化度合いは、車速が0[km/h]の場合に、反力レゾルバ機械角の変化に対する転舵指令角の変化量が最大となる。また、可変ギアマップ中に右上がりの直線で示す変化度合いは、車速が0[km/h]からVへと変化するにつれて、反力レゾルバ機械角の変化に対する転舵指令角の変化量が減少する。なお、可変ギアマップ中に示す車速VからVの大小関係は、「V<V<V」である。すなわち、可変ギアマップ中に右上がりの直線で示す変化度合いは、車速が増加するほど、反力レゾルバ機械角の変化に対する転舵指令角の変化量が減少する。
以上により、本実施形態の第一指令角演算部58は、反力レゾルバ機械角及び車速を可変ギアマップへ入力して、転舵指令角を演算する。
なお、第一指令角演算部58の構成は、上記の可変ギアマップを記憶した構成に限定するものではなく、例えば、反力レゾルバ機械角及び車速を、転舵指令角を算出するための数式へ入力して、転舵指令角を演算する構成としてもよい。これは、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66の構成に関しても、同様である。
第一転舵指令電流演算部60は、第一指令角演算部58及び機械角情報選択部56が出力した情報信号の入力を受ける。
そして、機械角情報選択部56が転舵マスタIDとして第一転舵ECUを選択している状態では、第一指令角演算部58及び第一転舵側機械角演算部46が出力した情報信号に基づいて、転舵指令電流を演算する。この場合、転舵指令電流の演算は、例えば、第一転舵指令角と第一転舵モータ機械角との偏差を用いて行なう。
一方、機械角情報選択部56が転舵マスタIDとして第二転舵ECUを選択している状態では、第一指令角演算部58及び第二転舵側機械角演算部52が出力した情報信号に基づいて、転舵指令電流を演算する。この場合、転舵指令電流の演算は、例えば、第一転舵指令角と第二転舵モータ機械角との偏差を用いて行なう。
転舵指令電流を演算した第一転舵指令電流演算部60は、演算した転舵指令電流(以降の説明では、「第一転舵指令電流」と記載する場合がある)を含む情報信号を、指令電流側相互監視部72へ出力する。
ここで、転舵指令電流は、運転者によるステアリングホイール26の操舵操作に応じた目標転舵角を算出し、この算出した目標転舵角に応じて第一転舵モータ2及び第二転舵モータ8を駆動制御するための、電流指令値である。また、転舵指令電流は、上述した転舵トルクを制御して第一転舵モータ2及び第二転舵モータ8を駆動制御するための、電流指令値である。
第二指令角演算部62は、第一指令角演算部58と同様、反力側機械角演算部40から入力を受けた情報信号が含む反力レゾルバ機械角と、車速検出部18から入力を受けた情報信号が含む車速を用いて、転舵指令角を演算する。そして、第二指令角演算部62は、演算した転舵指令角(以降の説明では、「第二転舵指令角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第二転舵指令電流演算部64と指令角側相互監視部70へ出力する。
第二転舵指令電流演算部64は、第二指令角演算部62及び機械角情報選択部56が出力した情報信号の入力を受ける。そして、第一転舵指令電流演算部60と同様、機械角情報選択部56が選択した転舵マスタIDに応じて、転舵指令電流を演算する。
転舵指令電流を演算した第二転舵指令電流演算部64は、演算した転舵指令電流(以降の説明では、「第二転舵指令電流」と記載する場合がある)を含む情報信号を、指令電流側相互監視部72へ出力する。
第三指令角演算部66は、第一指令角演算部58と同様、反力側機械角演算部40から入力を受けた情報信号が含む反力レゾルバ機械角と、車速検出部18から入力を受けた情報信号が含む車速を用いて、転舵指令角を演算する。そして、第三指令角演算部66は、演算した転舵指令角(以降の説明では、「第三転舵指令角」と記載する場合がある)を含む情報信号を、第三転舵指令電流演算部68と指令角側相互監視部70へ出力する。
第三転舵指令電流演算部68は、第三指令角演算部66及び機械角情報選択部56が出力した情報信号の入力を受ける。そして、第一転舵指令電流演算部60と同様、機械角情報選択部56が選択した転舵マスタIDに応じて、転舵指令電流を演算する。
転舵指令電流を演算した第三転舵指令電流演算部68は、演算した転舵指令電流(以降の説明では、「第三転舵指令電流」と記載する場合がある)を含む情報信号を、指令電流側相互監視部72へ出力する。
指令角側相互監視部70は、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66が出力した情報信号の入力を受ける。そして、入力を受けた情報信号が含む三種類の転舵指令角を比較して、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66に演算異常が発生しているか否かを判定する。
演算異常が発生しているか否かを判定した指令角側相互監視部70は、その判定結果を含む情報信号を、指令電流側相互監視部72へ出力する。
具体的には、第一転舵指令角、第二転舵指令角及び第三転舵指令角のうち、他の二つと異なる一つの指令角を演算した演算部を、演算異常が発生している指令角演算部と判定する。これは、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66は、全て、同じ反力レゾルバ機械角及び車速を用いて演算を行なうため、演算結果も全て同じとなることが理由である。したがって、例えば、第一指令角と第二指令角が同じ値であり、第三指令角が第一指令角及び第二指令角と異なる値である場合、第三指令角演算部66に演算異常が発生していると判定する。
なお、車両の構成を、指令角側相互監視部70が各指令角演算部のうちいずれかに演算異常が発生していると判定すると、その判定結果を示す情報(インジケータの点灯等)を、車両の乗員が視認可能な位置に表示する構成としてもよい。
指令電流側相互監視部72は、第一転舵指令電流演算部60、第二転舵指令電流演算部64、第三転舵指令電流演算部68、指令角側相互監視部70が出力した情報信号の入力を受ける。そして、入力を受けた情報信号が含む三種類の転舵指令電流を比較して、第一転舵指令電流演算部60、第二転舵指令電流演算部64及び第三転舵指令電流演算部68に演算異常が発生しているか否かを判定する。
具体的には、第一転舵指令電流、第二転舵指令電流及び第三転舵指令電流のうち、他の二つと異なる一つの転舵指令電流を演算した演算部を、演算異常が発生している演算部と判定する。したがって、例えば、第一転舵指令電流と第二転舵指令電流が同じ値であり、第三転舵指令電流が第一転舵指令電流及び第二転舵指令電流と異なる値である場合、第三転舵指令電流演算部68に演算異常が発生していると判定する。
演算異常が発生していると判定した指令電流側相互監視部72は、演算異常が発生していると判定した転舵指令電流演算部以外が演算した転舵指令電流を含む情報信号を、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ8へ出力する。
また、第一転舵指令電流、第二転舵指令電流及び第三転舵指令電流が全て同じ値である場合、この演算した転舵指令電流を含む情報信号を、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ8へ出力する。これに加え、第一転舵指令電流、第二転舵指令電流及び第三転舵指令電流が全て同じ値である場合、指令電流側相互監視部72は、指令角側相互監視部70から入力を受けた情報信号を参照する。そして、指令角側相互監視部70から入力を受けた情報信号に、演算異常が発生しているとの判定結果が含まれている場合、演算異常が発生している指令角演算部から情報信号の入力を受けた転舵指令電流演算部に、演算異常が発生していると判定する。
なお、車両の構成を、指令電流側相互監視部72が各転舵指令電流演算部のうち少なくとも一つに演算異常が発生していると判定すると、その判定結果を示す情報(インジケータの点灯等)を、車両の乗員が視認可能な位置に表示する構成としてもよい。
(動作)
次に、図1から図4を参照しつつ、図5を用いて、本実施形態の車両の操舵制御装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。なお、図5は、操舵制御装置1を用いて行なう動作の一例を示すタイムチャートである。
本実施形態の車両の操舵制御装置1を備える車両では、SBWシステムの作動時に、第一転舵角検出部4、第二転舵角検出部10、反力モータ角検出部14において、それぞれ、対応するモータの回転角を検出する。これに加え、車速検出部18により、車速を検出する。
ここで、図5中の「第一転舵角検出部の状態」欄に示すように、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出していない状態では、図5中の「転舵マスタID」欄に示すように、転舵マスタIDとして第一転舵ECUを選択する。なお、図5中の「第一転舵角検出部の状態」欄には、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出していない状態を、「正常」と示す。
そして、図5中の「第一転舵角検出部の状態」欄に示すように、角度情報異常検出部54が、第一転舵角検出部4に演算異常(図中には、「異常」と示す)が発生した可能性を検出すると、この時点t1から、異常診断処理を行う。これに加え、時点t1において、時点t1からの経過時間が確定時間となり、角度情報異常検出部54が、検出した演算異常の発生が確定する時点t2よりも前に、転舵マスタIDとして第二転舵ECUを選択する。
すなわち、角度情報異常検出部54が、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出すると、時点t1において、転舵マスタIDを第一転舵ECUから第二転舵ECUへ切り替える。これにより、角度情報異常検出部54は、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出した時点t1で、検出した演算異常の発生が確定する前に、転舵指令値の演算に用いる回転角として第二転舵角検出部10が検出した回転角を選択する。
したがって、本実施形態では、通常時において第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出すると、演算異常が発生した可能性を検出した時点で、転舵指令値の演算に用いる回転角を第二転舵角検出部10が検出する回転角に切り替える。また、回転角の切り替えを、第一転舵角検出部4に対する演算異常の発生を確定する前に行なう。
このため、本実施形態では、第一転舵角検出部4による回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、運転者によるステアリングホイール26の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制することが可能となる。これにより、SBWシステムの作動時において、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
なお、時点t1から時点t2までの間に、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性が検出されなかった場合は、時点t1において第二転舵ECUに切り替えた転舵マスタIDを、第一転舵ECUへ戻す。
なお、上述した第一転舵モータ2は、第一転舵アクチュエータに対応する。同様に、上述した第二転舵モータ8は、第二転舵アクチュエータに対応する。
また、上述した第一転舵側RDコンバータ42は、第一転舵側電気角変換部に対応する。同様に、上述した第二転舵側RDコンバータ48は、第二転舵側電気角変換部に対応する。
また、上述した第一転舵側ADコンバータ44は、第一転舵側デジタル変換部に対応する。同様に、上述した第二転舵側ADコンバータ50は、第二転舵側デジタル変換部に対応する。
なお、上述したように、本実施形態の操舵制御装置1の動作で実施する操舵制御方法では、第一転舵モータ2の回転角及び第二転舵モータ8の回転角のうち少なくとも一方の検出時に演算異常が発生した可能性を検出する。そして、第一転舵モータ2の回転角及び第二転舵モータ8の回転角のうち一方の検出時に演算異常が発生した可能性を検出すると、転舵指令値の演算に用いる回転角として、検出時に演算異常が発生した可能性を検出していない回転角を選択する。ここで、回転角の選択は、検出した演算異常の発生を確定させる前に行なう。
(第一実施形態の効果)
本実施形態では、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)機械角情報選択部56が、角度情報異常検出部54が第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出し、さらに、検出した演算異常の発生を確定させる前に、転舵指令値の演算に用いる回転角として、第二転舵角検出部10が検出した回転角を選択する。
このため、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出すると、検出した異常の発生が確定する前に、検出状態に異常が発生した可能性を検出していない第二転舵モータ8の回転角に基づいて、各転舵モータを制御することが可能となる。
その結果、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、運転者によるステアリングホイール26の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(2)機械角情報選択部56が、角度情報異常検出部54が第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出した時点で、転舵指令値の演算に用いる回転角として、第二転舵角検出部10が検出した回転角を選択する。
このため、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した時点で、検出状態に異常が発生した可能性を検出していない第二転舵モータ8の回転角に基づいて、第一転舵モータ2及び第二転舵モータ8を制御することが可能となる。
その結果、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出しても、運転者によるステアリングホイール26の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制する制御の応答性を向上させた状態で、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(3)角度情報異常検出部54が、第一転舵レゾルバ電気角と第一転舵レゾルバデジタル信号との偏差が偏差角閾値以上である場合に、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出する。
その結果、第一実転舵角θt1を変換した電気角と、アナログ信号として検出した第一実転舵角θt1を変換したデジタル信号に基づいて、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出することが可能となる。
(4)角度情報異常検出部54が、第二転舵レゾルバ電気角と第二転舵レゾルバデジタル信号との偏差が偏差角閾値以上である場合に、第二転舵角検出部10に演算異常が発生した可能性を検出する。
その結果、第二実転舵角θt2を変換した電気角と、アナログ信号として検出した第二実転舵角θt2を変換したデジタル信号に基づいて、第二転舵角検出部10に演算異常が発生した可能性を検出することが可能となる。
(5)本実施形態の操舵制御方法では、第一転舵モータ2の回転角の検出時に演算異常が発生した可能性を検出すると、転舵指令値の演算に用いる回転角として、検出時に演算異常を検出していない第二転舵モータ8の回転角を選択する。ここで、回転角を選択する処理は、検出した演算異常の発生を確定させる前に行なう。
このため、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出すると、検出した異常の発生が確定する前に、検出状態に異常が発生した可能性を検出していない第二転舵モータ8の回転角に基づいて、各転舵モータを制御することが可能となる。
その結果、第一転舵モータ2の回転角の検出状態に異常が発生した可能性を検出した場合であっても、運転者によるステアリングホイール26の操舵量と転舵輪32の転舵量との乖離を抑制して、車両の挙動安定性が低下することを抑制可能となる。
(変形例)
(1)本実施形態では、角度情報異常検出部54により第一偏差を算出し、算出した第一偏差が偏差角閾値以上であるか否かを判定して、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出したが、これに限定するものではない。
すなわち、例えば、第一転舵側RDコンバータ42が検出した演算異常が発生した可能性に応じて、機械角情報選択部56が、転舵指令値の演算に用いる回転角を選択する処理を行ってもよい。これは、第一転舵側RDコンバータ42の構成が、第一転舵角検出部4に演算異常が発生した可能性を検出可能な構成である場合に適用可能である。
同様に、第二転舵側RDコンバータ48が検出した演算異常が発生した可能性に応じて、機械角情報選択部56が、転舵指令値の演算に用いる回転角を選択する処理を行ってもよい。これは、第二転舵側RDコンバータ48の構成が、第二転舵角検出部10に演算異常が発生した可能性を検出可能な構成である場合に適用可能である。
(2)本実施形態では、反力モータ角検出部14が検出した反力モータ12の回転角を、ステアリングホイール26の操舵角に応じたパラメータとして用いたが、これに限定するものではない。すなわち、車両の構成を、ステアリングホイール26の操舵角を検出する操舵角センサを備えた構成とし、操舵角センサが検出したパラメータを、ステアリングホイール26の操舵角に応じたパラメータとして用いてもよい。
(3)本実施形態では、指令角側相互監視部70により、入力を受けた情報信号が含む三種類の転舵指令角を比較して、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66に演算異常が発生しているか否かを判定する。しかしながら、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66に演算異常が発生しているか否かを判定する構成は、これに限定するものではない。すなわち、例えば、第一指令角演算部58、第二指令角演算部62及び第三指令角演算部66の構成を、演算結果を相互に交換可能な監視機能を備える構成とする。そして、演算結果が一致しない演算部を、演算異常が発生していると判定する構成としてもよい。
(4)本実施形態では、指令電流側相互監視部72により、入力を受けた情報信号が含む三種類の転舵指令電流を比較して、第一転舵指令電流演算部60及び第二転舵指令電流演算部64、第三転舵指令電流演算部68に演算異常が発生しているか否かを判定する。しかしながら、第一転舵指令電流演算部60及び第二転舵指令電流演算部64、第三転舵指令電流演算部68に演算異常が発生しているか否かを判定する構成は、これに限定するものではない。すなわち、例えば、第一転舵指令電流演算部60及び第二転舵指令電流演算部64、第三転舵指令電流演算部68の構成を、演算結果を相互に交換可能な監視機能を備える構成とする。そして、演算結果が一致しない演算部を、演算異常が発生していると判定する構成としてもよい。
1 操舵制御装置
2 第一転舵モータ
4 第一転舵角検出部
6 転舵モータトルク検出部
8 第二転舵モータ
10 第二転舵角検出部
12 反力モータ
14 反力モータ角検出部
16 クラッチ
18 車速検出部
20 総合コントローラ
22 第一転舵モータ出力軸
24 ステアリングラック
26 ステアリングホイール
28 第二転舵モータ出力軸
30 ラック軸
32 転舵輪(転舵輪32FL、転舵輪32FR)
34 ステアリングシャフト
36 トルク伝達経路
38 反力側RDコンバータ
40 反力側機械角演算部
42 第一転舵側RDコンバータ
44 第一転舵側ADコンバータ
46 第一転舵側機械角演算部
48 第二転舵側RDコンバータ
50 第二転舵側ADコンバータ
52 第二転舵側機械角演算部
54 角度情報異常検出部
56 機械角情報選択部
58 第一指令角演算部
60 第一転舵指令電流演算部
62 第二指令角演算部
64 第二転舵指令電流演算部
66 第三指令角演算部
68 第三転舵指令電流演算部
70 指令角側相互監視部
72 指令電流側相互監視部

Claims (5)

  1. 転舵輪を転舵させるための転舵指令値に応じて駆動する第一転舵アクチュエータと、
    前記転舵指令値に応じて駆動する第二転舵アクチュエータと、
    前記第一転舵アクチュエータの回転角を検出する第一転舵角検出部と、
    前記第二転舵アクチュエータの回転角を検出する第二転舵角検出部と、
    前記第一転舵角検出部及び前記第二転舵角検出部のうち少なくとも一方に演算異常が発生した可能性を検出し、さらに、前記可能性を検出している状態が予め設定した確定時間において継続すると前記演算異常の発生を確定させる角度情報異常検出部と、
    前記角度情報異常検出部が前記第一転舵角検出部及び前記第二転舵角検出部のうち一方に演算異常が発生した可能性を検出し、さらに、前記検出した演算異常の発生を確定させる前に、前記転舵指令値の演算に用いる回転角として前記第一転舵角検出部及び前記第二転舵角検出部のうち他方が検出した回転角を選択する機械角情報選択部と、を備えることを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 前記機械角情報選択部は、前記角度情報異常検出部が前記第一転舵角検出部及び前記第二転舵角検出部のうち一方に演算異常が発生した可能性を検出した時点で、前記転舵指令値の演算に用いる回転角として前記第一転舵角検出部及び前記第二転舵角検出部のうち他方が検出した回転角を選択することを特徴とする請求項1に記載した車両の操舵制御装置。
  3. 前記第一転舵角検出部がアナログ信号として検出した回転角を電気角に変換する第一転舵側電気角変換部と、
    前記第一転舵角検出部がアナログ信号として検出した回転角をデジタル信号に変換する第一転舵側デジタル変換部と、を備え、
    前記角度情報異常検出部は、前記第一転舵側電気角変換部が変換した電気角と、前記第一転舵側デジタル変換部が変換したデジタル信号に応じた回転角と、の偏差が予め設定した偏差角閾値以上である場合、前記第一転舵角検出部に演算異常が発生した可能性を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した車両の操舵制御装置。
  4. 前記第二転舵角検出部がアナログ信号として検出した回転角を電気角に変換する第二転舵側電気角変換部と、
    前記第二転舵角検出部がアナログ信号として検出した回転角をデジタル信号に変換する第二転舵側デジタル変換部と、を備え、
    前記角度情報異常検出部は、前記第二転舵側電気角変換部が変換した電気角と、前記第二転舵側デジタル変換部が変換したデジタル信号に応じた回転角と、の偏差が予め設定した偏差角閾値以上である場合、前記第二転舵角検出部に演算異常が発生した可能性を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した車両の操舵制御装置。
  5. 転舵輪を転舵させるための転舵指令値に応じて駆動する第一転舵アクチュエータの回転角を検出し、
    前記転舵指令値に応じて駆動する第二転舵アクチュエータの回転角を検出し、
    前記第一転舵アクチュエータの回転角及び前記第二転舵アクチュエータの回転角のうち少なくとも一方の検出時に演算異常が発生した可能性を検出し、
    前記可能性を検出している状態が予め設定した確定時間において継続すると、前記演算異常の発生を確定させ、
    前記第一転舵アクチュエータの回転角及び前記第二転舵アクチュエータの回転角のうち一方の検出時に演算異常が発生した可能性を検出すると、当該検出した演算異常の発生を確定させる前に、前記転舵指令値の演算に用いる回転角として前記検出時に前記演算異常が発生した可能性を検出していない回転角を選択することを特徴とする車両の操舵制御方法。
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