JP2015063270A - ステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置 - Google Patents

ステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 センサの異常発生時における確実な診断が行え、かつ一部が失陥しても回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらに経済的なステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングホイールの操舵軸、または転舵軸連動体の回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有する二系統出力センサである第1のセンサ7,31を有する。第1のセンサ7,31の二系統の出力値は、操舵軸または転舵軸連動体の回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有する。前記第1のセンサ7,31のセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサの信号異常を診断する異常診断部53を設ける。
【選択図】 図4

Description

この発明は、転舵用の転舵軸と機械的に連結されていないステアリングホイールで操舵する自動車のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置に関する。
自動車のステアリングホイールと、前輪を転舵する転舵装置とが機械的に連結されていないステアバイワイヤ方式の車両操舵装置が知られている。ステアバイワイヤ方式は、ステアリングホイールに操舵反力を与える反力アクチュエータ(反力付与部)と転舵装置から構成され、自動車の挙動に応じてステアリングホイールに操舵反力を与えるとともに、転舵装置内のアクチュエータを制御して前輪を転舵する。
ステアバイワイヤ方式は、車速に応じた車輪転舵の自動制御ができることから、車両の安定走行や運動性能の向上を可能とするものとして期待されているが、万一、反力アクチュエータ(反力付与部)や転舵装置に不具合が発生した場合の対策が重要になっている。この対策として、正常時はステアリングホイールと転舵装置とが完全に切り離された状態で、電子制御により転舵されるが、異常時にはステアリングホイールと転舵装置とを機械的に接続するクラッチを備えたステアバイワイヤシステムがある。
前記の通り、その利点を活かすため、何らかの不具合が発生してもできるだけ冗長性能を確保することが望まれるうえ、安全面を最優先に考える必要があり、経済面を配慮しつつ、確実に不具合を検知し、速やかにバックアップ機構へ切り替えるための工夫も必要である。
例えば、反力アクチュエータや転舵装置に装備されるモータ、そのモータを制御するための回転角検出センサのうち、回転角検出センサの異常を検知する方法として、少なくとも二つの回転角検出装置を装備し、それぞれの出力を比較することで異常を検知する手段が知られている。これらの場合、いずれか一つの回転角検出装置が破損した場合、所望の機能を継続できる手段がなければ、冗長性は確保できない。
複数のセンサを搭載した例として、特許文献1では、少なくとも二つの回転角検出装置を備え、操舵角の誤検出を防止する異常診断装置が提案されている。この特許文献1では、その手段に限定しており、回転角検出機能が少なくとも一つ失陥した際の解決策に関する記述がない。
特許文献2では、二つの回転角検出手段で、軸方向の絶対位置を算出する手段が提供されているが、特許文献1と同様に、ひとつの回転角検出手段が機能失陥した際の冗長機能についての記述がない。
また、複数のセンサを装備し、冗長性を確保する構造を考えた場合、センサの検出値に対する機械誤差などによる誤差分があるため、冗長機能切替タイミングにおいては、その誤差が、制御の挙動に影響を及ぼす恐れがあり、これに対する解決策が必要になる。
特許文献3では、回転角検出器とコントローラを各々三つ装備することによりロバスト性を確保しつつ、より確実な異常検出を提供する手段が提案されている。同文献3では、センサの検出値についての、機械誤差、読み込みタイミングなどによる誤診断対策を盛り込んでいるが、センサを切り替える際の検出差に対する具体的な対策については記述されていない。
特許第4730024号公報 特開2009−292331号公報 特許第4639930号公報
ステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置においては、前述のように、何らかの不具合が発生してもできるだけ冗長性能を確保することが望まれるうえ、安全面を最優先に考える必要があり、かつ経済面を配慮しつつ、確実に不具合を検知し、速やかにバックアップ機構へ切り替えるための工夫も必要である。
特許文献1,2では、二つの回転角検出手段を設けて操舵角の誤検出の防止や、絶対位置の算出を可能にする技術が提案されているが、いずれも、前述のように一つの回転検出手段が機能失陥した際の対策となる冗長機能については提案されていない。
この発明の目的は、センサの異常発生時における確実な診断が行え、かつ一部が失陥しても回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらにこれら確実な診断、冗長機能、およびその冗長機能切替え時の問題解消が経済的に行えるステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置を提供することである。
この発明のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置は、車両のステアリングホイール2に操舵反力を与える反力付与部3と、転舵角を可変とする転舵装置6と、前記ステアリングホイール2の操作量を前記転舵装置6に機械的に伝達する連結とこの連結の解除が可能なクラッチ80を備えるステアバイワイヤ式操舵装置を制御する車両操舵用制御装置において、
前記ステアリングホイール2の操舵軸11、または前記転舵装置6が有する転舵用駆動伝達体25aの回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有する二系統出力センサ7,31を有し、
前記二系統出力センサ7,31の二系統の出力値は、前記操舵軸11または前記転舵軸連動体25aの回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有し、
前記二系統出力センサ7,31のセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサ7,31の信号異常を診断する異常診断部53を有することを特徴とする。
なお、前記「転舵用駆動伝達体」は、転舵の駆動源となるモータのロータから、転舵軸までの駆動伝達系のいずれの部品であっても良く、転舵軸自体、またはモータロータであっても良い。
上記構成によると、操舵軸11または転舵軸連動体25aに、絶対位置検出可能な回転角検出センサとして二系統出力センサ7,31を設け、この二系統出力センサ7,31は、その二系統の出力として、前記操舵軸11または前記転舵軸連動体25aの回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有するものとしたため、前記異常診断部53により、二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサのニ系統の各信号の異常と、センサ7,31自体の異常を確実に検知することが可能である。仮に一系統の信号を失陥しても他の一系統が正常であれば機能は続行可能となる。
また、前記二系統出力センサ7,31は、一つの検出機構に対しニ系統の出力回路を装備するため、機械的な要因による位相のズレは発生せず、ニ系統の出力を切り替えて使用しても電気的な位相にもズレは発生しない。
このように、センサの異常発生時における確実な診断が行え、かつ仮に一系統が失陥しても残りの系統で回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらに二系統出力センサ7,31の使用により、確実な診断、冗長機能、およびその冗長機能切替え時の問題解消が、センサ個数の増大を抑えて、簡易な構成の異常診断部53で経済的に行える。
この発明において、前記ステアリングホイール2の操舵軸11または前記転舵軸連動体25aの回転角を検出する第2のセンサ17,26を有し、
前記異常診断部53は、この異常診断部53に入力される前記二系統出力センサである第1のセンサ7,31の二系統の出力値と前記第2のセンサ17,26の出力値の組み合わせによって異常であるか否かを定めた診断テーブル54aと、この診断テーブル54aを用いて前記第1のセンサ7,31の二系統の出力信号の一方の異常か、第一のセンサ7,31自体の異常か、を判定するテーブル使用判定部54bとからなる診断テーブル部54を備える構成としても良い。
前記診断テーブル部54を備えることで、前記第1のセンサ7,31の二系統の出力信号の一方の異常であるか、センサ7,31自体の異常であるかを判定することができる。
この発明において、前記異常診断部53は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサ7,31の二系統の出力信号のうち一系統の信号が異常と判断した場合に、前記二系統の出力信号のうちの異常と判断されていない方の信号である正常な信号を選択するようにしても良い。
これにより、前記二系統出力センサ7,31の正常な信号を用いて回転検出機能を続行し、操舵およびその操舵による転舵を続行することができる。
この発明において、前記異常診断部53は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサ7,31自体の異常と判断した場合に、前記クラッチ80を接続する指令を出力する構成としても良い。これにより、センサ7,31自体の異常があった場合に、ステアバイワイヤ式操舵とはならないが、操舵およびその操舵による転舵を続行することができる。
この発明において、前記ステアバイワイヤ式操舵装置がトー角を調整するトー角調整部34を有する場合に、前記トー角調整部34に設けられたトー角調整系回転体41aの回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有するトー角調整部側の二系統出力センサ44を設け、
前記トー角調整部34側の二系統出力センサ44の二系統の出力値は、前記トー角調整系回転体41aの回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有し、
前記トー角調整部側の二系統出力センサ44のセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサ44の信号異常を診断する異常診断部53を設けても良い。
この構成の場合、トー角の制御についても、操舵、転舵の場合と同様に、センサ44の異常発生時における確実な診断が行え、かつ仮に一系統が失陥しても残りの系統で回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらに二系統出力センサ44の使用により、確実な診断、冗長機能、およびその冗長機能切替え時の問題解消が経済的に行える。
この発明のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置は、車両のステアリングホイールに操舵反力を与える反力付与部と、転舵角を可変とする転舵装置と、前記ステアリングホイールの操作量を前記転舵装置に機械的に伝達する連結とこの連結の解除が可能なクラッチを備えるステアバイワイヤ式操舵装置を制御する車両操舵用制御装置において、前記ステアリングホイールの操舵軸、または前記転舵装置が有する転舵軸連動体の回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有する二系統出力センサを有し、前記二系統出力センサの二系統の出力値は、前記操舵軸または前記転舵軸連動体の回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有し、前記二系統出力センサのセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサの信号異常を診断する異常診断部を有するため、センサの異常発生時における確実な診断が行え、かつ仮に一系統が失陥しても残りの系統で回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらに二系統出力センサの使用により、確実な診断、冗長機能、およびその冗長機能切替え時の問題解消が経済的に行える。
この発明の一実施形態を適用するステアバイワイヤ式操舵装置とその制御装置の概略構成図である。 同ステアバイワイヤ式操舵装置の反力付与部の構造図である。 同ステアバイワイヤ式操舵装置の転舵装置の構造図である。 同実施形態に係るステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置における第1の制御装置の概念構成を示すブロック図である。 同制御装置における第1のセンサの出力の説明図である。 同制御装置における診断フロー図である。 同制御装置における第1のセンサの可動範囲と出力信号、及び第2のセンサの出力信号との関係を示すグラフである。 同実施形態に係るステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置における第2の制御装置の概念構成を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態を適用するトー角調整機能付きのステアバイワイヤ式操舵装置の構成図である。 同トー角調整機能付きのステアバイワイヤ式操舵装置を制御する第3の制御装置の概念構成を示すブロック図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図8と共に説明する。図1に、車両用操舵装置であるステアバイワイヤ式操舵装置とその制御装置の概略構成図を示す。ステアバイワイヤ式操舵装置1は、自動車をステアバイワイヤで操舵するもので、異常時には機械的に接続して手動による操舵が可能なようにバックアップ機能を備える。
このステアバイワイヤ式操舵装置1の主な構成は、運転者が操舵するステアリングホイール2と、このステアリングホイール2に操舵反力を与える反力付与部3と、転舵輪である一対の前輪4,5を転舵させる転舵装置6と、異常時にステアリングホイール2の回転力を転舵装置6に伝達するクラッチ80と、それらを制御する電子制御ユニット50から構成される。
反力付与部3には、反力用モータ8、二系統出力を持つ絶対位置検出器である第1のセンサ7、および回転角検出器である第2のセンサ17を備える。
転舵装置6には、転舵用モータ25、二系統出力を持つ絶対位置検出器である第1のセンサ31、回転角検出器である第2のセンサ26を備える。
このステアバイワイヤ式操舵装置1を制御するための電子制御ユニット50は、車両の全体を制御するメインの電子制御ユニット(ECU)の一部として、または、メインの電子制御ユニットとは別に設けられる。また、この電子制御ユニット50は、反力付与部3に係る制御を行う第1の制御装置51と、転舵装置6に係る制御を行う第2の制御装置52から構成され、これら第1,第2の制御装置51,52は互いに通信し合う。
図2に、反力付与部3の構造図を示す。反力付与部3は、ステアリングホイール2に操舵反力を与える反力用モータ8と、この反力用モータ8の回転を減速する第1の遊星歯車減速機9と、ステアリングホイール2の回転数を制限するリミッタ10から構成される。ステアリングホイール2は操舵軸11に連結され、リミッタ10によってステアリングホイール2の回転数が制限される。なお、この明細書で言う「回転数」は、単位時間当たりの回転数であり、回転速度と同義である。リミッタ10は、第2の遊星歯車減速機12で構成され、操舵軸11は第2の遊星歯車減速機12のサンギヤ12aと接続される。サンギヤ12aと噛合する遊星歯車12bは遊星キャリア12cに回転自在に支持され、遊星キャリア12cは回転を拘束される。ステアリングホイール2を回転してサンギヤ12aを回転させると、サンギヤ12aと内歯車12dの歯数に応じて内歯車12dが減速されて回転する。
内歯車12dにはピン13が固定され、反力付与部3のケースにはストッパ14が固定される。ステアバイワイヤではない一般の自動車のステアリングホイール2の最大操舵角に合わせ、ステアリングホイール2の回転を左右1.5回転程度に制限すると仮定すると、操舵軸11は最大±1.5回転(全体で3回転)で、内歯車12dが1回転未満になるような減速比に設定される。最大操舵位置ではピン13がストッパ14に当接して回転を制限する。
ステアリングホイール2の操舵角の絶対位置検出器として、内歯車12dの回転角を検出する舵角検出器となる第1のセンサ7を備える。第1のセンサ7は回転型のポテンショメータであり、第1歯車15aと第2歯車15bを介して1/1でポテンショメータに接続され、絶対位置を検出する。
ステアリングホイール2に反力を与える反力用モータ8のステータ8aはケースに固定され、ロータ8bには第1連結軸16が固定される。第1連結軸16には回転検出器である第2のセンサ17が固定され、反力用モータ8の制御に使用する。第2のセンサ17として、例えばレゾルバを使用する。レゾルバのロータ17aを第1連結軸16に固定し、レゾルバのステータ17bをケースに固定する。
第1連結軸16は、第1の遊星歯車減速機9のサンギヤ9aと接続される。遊星歯車9bは遊星キャリア9cに回転自在に支持され、内歯車9dはケースに固定される。反力用モータ8のロータ8bを回転させることで第1連結軸16と連結するサンギヤ9aが回転し、遊星歯車9bを介して遊星キャリア9cが減速して回転する。遊星キャリア9cは操舵軸11と接続されるため、反力用モータ8のトルクを増幅してステアリングホイール2に操舵反力を付与する。
正常時にはクラッチ80が開放され、第1連結軸16と第2連結軸18とは分離されてステアバイワイヤ動作となる。また、異常時にはクラッチ80が締結され、第1連結軸16と第2連結軸18とが接続されて、ステアリングホイール2により直接転舵装置6を転舵する。
図3に転舵装置6の構造図を示す。転舵装置6は、その回転を拘束した転舵軸19の一部に形成したねじ部20と、このねじ部20とボールを介して螺合するボールナット21からなるボールねじ機構22を含む。ボールナット21は軸受23によって回転自在に支持される。また、ボールナット21には第1歯車24が固定される。
転舵用モータ25のロータの一端部には、回転角を検出する回転検出器である第2のセンサ26が固定される。第2のセンサ26は、例えばレゾルバである。転舵用モータ25のロータの他端には第2歯車27が固定され、第1歯車と第2歯車が噛合する。転舵用モータ25が回転することで、第1,第2歯車を介してボールナット21が回転し、転舵軸19が軸方向に移動することで前輪を転舵する。
転舵用モータ25のロータには、さらに第3歯車28(たとえば傘歯車)が固定され、第3歯車28に噛合するように第4歯車29を備える。第4歯車29には入力軸30が固定され、入力軸30は転舵装置6の外側に突出する。
入力軸30は、図示しない連結器(ジョイント)により第2連結軸18と接続される。第2連結軸18は、図1のクラッチ80で断続される転舵装置6側の軸である。
図3において、転舵用モータ25のロータには、このロータと一体の転舵軸連動体25aを介して、転舵軸19の絶対位置を検出する絶対位置検出器である第1のセンサ31が接続される。第1のセンサ31の内部には減速機(図示なし)とポテンショメータ(図示なし)を備える。転舵用モータ25のフル転舵時の回転数を1回転以下に減速し、減速後の出力を回転型のポテンショメータに入力することで転舵軸19の絶対位置を検出する。ここでは、間接的に転舵軸19の絶対位置を検出しているが、転舵軸19を直接絶対位置検出の方法は問わない。
図1において、正常時にはクラッチ80が遮断されているため、ステアリングホイール2の回転は転舵装置6の入力軸30には伝達されず、ステアバイワイヤでの走行が可能とされる。異常時にはクラッチ80が接続され、ステアリングホイール2の回転は第1の遊星歯車減速機9で増速されて、クラッチ80を介して入力軸30に伝達される。その後、図3に示す転舵装置6の第3、第4歯車28、29から第2、第1歯車27、24に動力が伝達されて、最終的にボールナット21が回転することで転舵軸19が軸方向に移動し、前輪4,5を手動で転舵することが可能となる。
このとき、図1のステアリングホイール2の操舵回転数は最大でも左右に1.5回転程度しかないが、第1の遊星歯車減速機9が増速器として機能する。例えば、第1の遊星歯車減速機9の減速比を1/16と仮定した場合、ステアリングホイール2の操舵を左右に1.5回転すると、第1連結軸16は左右にそれぞれ24回転する。第1連結軸16の回転はクラッチ80を介して転舵装置6の入力軸30に伝達されるので、入力軸30も左右にそれぞれ24回転させることが可能となる。第1、第2歯車24、27の歯数比を1/2、第3、第4歯車28、29の歯数比を1/1と仮定すると、ボールナット21は±12回転する。ねじ部20のリードを5mmと仮定すれば、転舵軸19は±60mm移動できるため、異常時でもステアリングホイール2の回転を機械的に伝達することで前輪4,5のフル転舵が可能となる。
なお、異常時には、反力用モータ8と転舵用モータ25が外部から回転されて発電機として機能するため、これらが負荷にならないよう、これらモータ8,25のパワー線を解放することが可能な遮断機70,71(図2,図3)を備えるモータドライバ回路72、73にすれば、反力用モータ8と転舵用モータ25がステアリングホール2の回転負荷になることを抑制する。
次に、このステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置の構成を示す。
図1において、電子制御ユニット50は、反力アクチュエータである反力用モータ8を制御する第1の制御装置51と、転舵軸19の駆動用の転舵用モータ25を制御する第2の制御装置52で構成される。
第1の制御装置51は、反力付与部3に装備されたステアリングホイール2に操舵反力を与える反力用モータ8と、ステアリングホイール2の操舵角を絶対位置検出するための第1のセンサ7と、回転角検出器である第2のセンサ17が接続される。
第2の制御装置52は、転舵角を制御するための転舵用モータ25と、転舵軸19の絶対位置を検出する第1のセンサ31と、回転角を検出する第2のセンサ26とが接続される。
この実施形態では、反力付与部3および転舵装置6における絶対位置を検出するための各第1センサ7,31を、ニ系統の出力を備えた二系統出力センサとしており、これらの出力系統において、万一、一系統の出力に異常が発生しても、他の正常な一系統の出力に異常がないことを診断し、操舵機能を続行可能にすることを目的としており、以下にその構成と診断フローについて説明する。
この診断フローにおいては、第1の制御装置51と第2の制御装置52は、同じ構成となるため、第1の制御装置51を例に説明する。
図4に、第1の制御装置51の内部構成を示す。
第1の制御装置51は、この制御装置51に入力されるニ系統の出力を備えた絶対位置検出器(二系統出力センサ)である第1のセンサ7の、ニ系統の信号を比較するための異常診断部53を備える。
第1のセンサ7の出力を図5に示す。ニ系統の出力値S11、S12は、操舵軸の回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置Oを起点に正反対な出力値を有し、この実施形態の場合、ギア比の関係から、操舵軸の3回転に対して、図5に示す出力値となる。ここでは第1のセンサ7からのアナログ信号をA/D変換器を介して制御手段に入力し、例えばA/D変換器の分解能が12bitの場合0〜4096の値を直線的に変化する。
異常診断部53では、出力比較部56でニ系統の出力を備えた第1のセンサ7の信号S11とS12の比較演算を実施する。センサ出力がニ系統ともに正常な場合は、例えばニ系統の出力値を加算すると、その結果は一定値を示す。この一定値に対し、許容可能な基準公差を設け、その公差内であればセンサは正常と判断できる。もし、公差内にない場合、いずれかの信号の異常か、又はセンサ自体の破損などにより2出力ともに異常を発している可能性がある。この判断をするために診断テーブル部54による判断を実施する。
診断テーブル部54は、表1に設定内容を示す診断テーブル54aと、この診断テーブル54aを使用して所定の判定を行うテーブル使用判定部54bとでなる。
診断テーブル部54では、二系統出力センサである第1のセンサ7のニ系統の出力値S11及びS12と、回転角検出器である第2のセンサ17の出力値S2を比較する。ここで第2のセンサ17は、レゾルバであり、この実施形態において、例えば1倍角のレゾルバを使用すると、ステアリングホイール2と第一連結軸16との減速比1/16から、第1のセンサ7の測定範囲内において48周期分の出力値が得られる。第2のセンサ17の出力値S2と第1のセンサ7のニ系統の出力値S11及びS12の出力値を診断テーブル部54の診断テーブル54aにメモリする。
表1に、第2のセンサ17が12bit位置信号の場合の診断テーブルデータを示す。
Figure 2015063270
図6に、表1の診断テーブル54aのデータを利用した第1のセンサ7の診断フローを示す。この診断フローを図7と共に説明する。
まず、第1のセンサ7のニ系統の出力値S11,S12を図4の比較出力部53で加算し、その加算値と基準公差とを比較する(図6のステップR1)。
加算値が基準公差内である場合は、ニ系統の出力値S11,S12のうち、定められた出力値(図6の例では出力S11)を制御信号として選択する(R2。)
図7に示すように、第1のセンサ7の出力S11=S11nにおいて、出力比較部56での演算結果が基準公差内でない場合、直ちに診断テーブル部54の診断テーブル54aにメモリされた診断テーブルパターンでS12n,S2nの値を参照する(R3)。その結果、S11nの出力パターンが診断テーブルパターンから逸脱していなければ、その正常なS11の信号が制御信号として選択される(R4,R2)。診断テーブルパターンから逸脱しているか否かは、表1に診断テーブル54aの内容例を示すように、二系統出力センサである第1のセンサ7のニ系統の出力値S11及びS12と、回転角検出器である第2のセンサ17の出力値S2の比較によって行う。
S11の出力パターンが診断テーブルパターンから逸脱していて、S12の出力パターンが診断テーブルパターンから逸脱いなければ、その正常なS12の信号が制御信号として選択される(R4,R5,R6)。また、S11nとS12nとS2nの出力値の関係が診断テーブルパターンから逸脱していれば、第1のセンサ7自体が異常と判断し、全機能を停止しクラッチ80を締結する(R4,R5,R7)。なお、フロー図では出力S11,S12のうち、S11の出力が正常であるか否かを先に判断したが、出力S12が正常であるか否かを先に判断しても良い。
図4に示す出力切替部55は、診断テーブル部54の診断結果に基づき、第1のセンサ7のニ系統の出力S11とS12のうち正常な系統を選択する。どちらも正常時な時は、たとえばS11を選択するものとする。
第2の制御装置52においても、第1の制御装置51と同様の構成となるため、第1の制御装置51の異常診断部53と同様にして転舵角の絶対位置を検出するセンサの異常を診断することが可能である。ただし、第1の制御装置51では、図4に示すように、第1センサ7,第2のセンサ17が用いられ、出力切替部55の出力先は、反力用モータ8を制御する反力制御部3aであるで、第2の制御装置52では、図8に示すように、第1センサ31,第2のセンサ26が用いられる。出力切替部55の出力先は、転舵用モータ25を制御する転舵制御部6aである。異常診断部53の処理は、第1の制御装置51と第2の制御装置52とで同じとなるため、対応部分に同一符号を付してその重複する説明を省略する。
上記構成によると、操舵軸11または転舵軸連動体25aに、絶対位置検出可能な回転角検出センサとして二系統出力センサ7,31を設け、この二系統出力センサ7,31は、その二系統の出力として、前記操舵軸11または前記転舵軸連動体25aの回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有するものとしたため、前記異常診断部53により、二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサのニ系統の各信号の異常と、センサ7,31自体の異常を確実に検知することが可能である。仮に一系統の信号を失陥しても他の一系統が正常であれば機能は続行可能となる。
また、前記二系統出力センサ7,31は、一つの検出機構に対しニ系統の出力回路を装備するため、機械的な要因による位相のズレは発生せず、ニ系統の出力を切り替えて使用しても電気的な位相にもズレは発生しない。
このように、センサの異常発生時における確実な診断が行え、かつ仮に一系統が失陥しても残りの系統で回転検出機能が続行可能な冗長機能を備え、この冗長機能の切替え時の電気的な位相ずれ等の問題がなく、さらに二系統出力センサ7,31の使用により、確実な診断、冗長機能、およびその冗長機能切替え時の問題解消が、センサ個数の増大を抑えて、簡易な構成の異常診断部53で経済的に行える。
また、前記診断テーブル部54を備えることで、前記第1のセンサ7,31の二系統の出力信号の一方の異常であるか、センサ自体の異常であるかを判定することができる。
また、前記異常診断部53は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサ7,31の二系統の出力信号のうち一系統の信号が異常と判断した場合に、前記二系統の出力信号のうちの異常と判断されていない方の信号である正常な信号を選択する。そのため、二系統出力センサである第1のセンサ7,31の正常な信号を用いて回転検出機能を続行し、操舵およびその操舵による転舵を続行することができる。
さらに、前記異常診断部53は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサ7,31自体の異常と判断した場合に、前記クラッチ80を接続する指令を出力する構成としたため、センサ自体の異常があった場合に、ステアバイワイヤ式操舵とはならないが、操舵およびその操舵による転舵を続行することができる。
つぎに、この発明の他の実施形態を図9,図10と共に説明する。この実施形態は、
トー角調整機能を有するステアバイワイヤ式操舵装置に適用した例である。図9にトー角調整機能の例を示す。転舵装置32は転舵調整部33とトー角調整部34からなり、転舵機能とトー角制御機能を有する。転舵調整部33では、転舵軸19Aの一端部に雄ねじ部35が形成される点を除き、図3に示す転舵軸19と構成は同じである。
トー角調整部34は、トー角調整軸であるスプライン軸36と、このスプライン軸36に挿入されるスプラインナット37が主要部品とされる。スプライン軸36の一端部には雌ねじ部36aが形成され、転舵軸19Aの一端部に形成した雄ねじ部35と螺合してねじ機構38が形成される。スプライン軸36は、例えばボールスプライン軸であり、その外周には軸方向に複数の溝36bが形成され、スプラインナット37には図示しない転動体の循環機構が形成される。溝36bを図示しない転動体(ボール)が転がることで直動案内と回転トルクを伝達可能とされる。
スプラインナット37は軸受39によって回転自在に支持される。また、スプラインナット37には第5歯車40が固定される。トー角制御用モータ41のロータの一端部には、回転角を検出する回転検出器である第2のセンサ42が固定される。第2のセンサ42は、たとえばレゾルバである。レゾルバのロータ42aをトー角制御用モータ41のロータに固定し、ゾゾルバのステータ42bをケースに固定する。
トー角調整用モータ41のロータの他端には第6歯車43が固定され、第5歯車40と第6歯車43が噛合する。トー角調整用モータ41が回転すると、第5、第6歯車40、43を介してスプラインナット37が回転する。それに合わせてねじ機構38の雌ねじ部36aが回転することで、スプライン軸36が転舵軸19Aに対して軸方向に移動してトー角を調整する。
トー角調整用モータ41を回転させると、スプライン軸36側に装着される片側の前輪のみトー角が調整される。左右の前輪4、5のトー角を変更する場合には、転舵用モータ25とトー角調整用モータ41の2つのモータを調整して、転舵軸19Aと、スプライン軸36の軸方向位置をそれぞれ調整することで、トーイン、トーアウトの制御が可能となる。
トー角調整用モータ41のロータには、スプライン軸36の絶対位置を検出する位置検出器である二系統出力センサからなる第1のセンサ44が接続される。具体的には、トー角調整用モータ41のロータと一体のトー角調整系回転体41aに対して第1のセンサ44が設けられる。第2のセンサ44の内部には減速機(図示なし)とポテンショメータ(図示なし)を備える。トー角調整用モータ41のフル転舵時の回転数を1回転以下に減速し、減速後の出力を回転型のポテンショメータに入力することでスプライン軸36の絶対位置を検出する。ここでは、間接的にスプライン軸36の絶対位置を検出しているが、スプライン軸36を直接絶対位置検出の方法は問わない。
この構成のトー角調整機能を有するステアバイワイヤ式操舵装置において、トー角調整部34を制御する第3の制御装置57を図1の電子制御ユニット50に設ける。第1の制御装置51と第2の制御装置52は、第2の制御装置52の制御の対象が図9のステアバイワイヤ式操舵装置の転舵調整部33になる他は同じであり、第1の制御装置51および第2の制御装置52における異常診断部53およびセンサ類は、第1の実施形態と同様に設ける。
トー角調整用の第3の制御装置57においても、第1の制御装置51の異常診断部53と同様にしてトー角の絶対位置を検出するセンサの異常を診断することが可能である。ただし、第1の制御装置51では、図4に示すように、第1センサ7,第2のセンサ17が用いられ、出力切替部55の出力先は、反力用モータ8を制御する反力制御部3aであるが、第3の制御装置57では、図10に示すように、第1センサ44,第2のセンサ42が用いられ、出力切替部55の出力先は、トー角を制御するトー角制御部58である。異常診断部53の処理は、第1の制御装置51と第2の制御装置52とで同じとなるため、対応部分に同一符号を付してその重複する説明を省略する。
このように、第1の実施形態と同様の構成の第3の制御装置57をトー角制御用として付加することでトー角調整部34の二系統出力センサからなる絶対位置センサである第1のセンサ44の異常診断が可能となる。
1…ステアバイワイヤ式操舵装置
2…ステアリングホイール
3…反力付与部
6…転舵装置
11…操舵軸
7…第1のセンサ(二系統出力センサ)
17…第2のセンサ
19…転舵軸
25a…モータロータ軸(転舵用駆動伝達体)
26…第2のセンサ
31…第1のセンサ(二系統出力センサ)
33…転舵調整部
34…トー角調整部
42…第2のセンサ
41a…モータロータ軸(トー角調整系回転体)
44…第1のセンサ(二系統出力センサ)
53…異常診断部
54…診断テーブル部
54a…診断テーブル
54b…テーブル使用判定部
80…クラッチ

Claims (5)

  1. 車両のステアリングホイールに操舵反力を与える反力付与部と、転舵角を可変とする転舵装置と、前記ステアリングホイールの操作量を前記転舵装置に機械的に伝達する連結とこの連結の解除が可能なクラッチを備えるステアバイワイヤ式操舵装置を制御する車両操舵用制御装置において、
    前記ステアリングホイールの操舵軸、または前記転舵装置が有する転舵軸連動体の回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有する二系統出力センサを有し、
    前記二系統出力センサの二系統の出力値は、前記操舵軸または前記転舵軸連動体の回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有し、
    前記二系統出力センサのセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサの信号異常を診断する異常診断部を有するステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置。
  2. 請求項1記載のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置において、前記ステアリングホイールの操舵軸または前記転舵軸連動体の回転角を検出する第2のセンサを有し、
    前記異常診断部は、この異常診断部に入力される前記二系統出力センサである第1のセンサの二系統の出力値と前記第2センサの出力値の組み合わせによって異常であるか否かを定めた診断テーブルと、この診断テーブルを用いて前記第1のセンサの二系統の出力信号の一方の異常か、センサ自体の異常か、を判定するテーブル使用判定部とからなる診断テーブル部を備えたステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置において、前記異常診断部は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサの二系統の出力信号のうち一系統の信号が異常と判断した場合に、前記二系統の出力信号のうちの異常と判断されていない方の信号である正常な信号を選択するステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置において、前記異常診断部は、前記二系統出力センサである前記第1のセンサ自体の異常と判断した場合に、前記クラッチを接続する指令を出力するステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置において、前記ステアバイワイヤ式操舵装置はトー角を調整するトー角調整部を有し、 前記トー角調整部に設けられたトー角調整系回転体の回転角を検出し、絶対位置が検出可能で二系統の出力部を有するトー角調整部側の二系統出力センサを設け、
    前記トー角調整部側の二系統出力センサの二系統の出力値は、前記トー角調整系回転体の回転領域において、互いに同一の増加率で直線的に変化し、それぞれの増減方向が前記回転領域の基準位置を起点に正反対な出力値を有し、
    前記トー角調整部側の二系統出力センサのセンサ信号の二系統の出力値を比較演算することで、前記二系統出力センサの信号異常を診断する異常診断部を設けたステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置。
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