JP2002037112A - 車両用操舵装置 - Google Patents
車両用操舵装置Info
- Publication number
- JP2002037112A JP2002037112A JP2000224221A JP2000224221A JP2002037112A JP 2002037112 A JP2002037112 A JP 2002037112A JP 2000224221 A JP2000224221 A JP 2000224221A JP 2000224221 A JP2000224221 A JP 2000224221A JP 2002037112 A JP2002037112 A JP 2002037112A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- drive system
- main
- sub
- steering drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】操舵フィーリングを害することなく主操舵駆動
系と副操舵駆動系との切り換えを行うことができ、か
つ、確実なフェールセーフを実現できる車両用操舵装置
を提供する。 【解決手段】主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとの二重
系の操舵駆動装置により、舵取り機構を駆動する。主操
舵用アクチュエータ2Mと副操舵用アクチュエータ2S
とは、遊びを有するリンク機構50を介して機械的にリ
ンクされており、常時、駆動される。主操舵駆動系Mと
副操舵駆動系Sとの干渉の有無が、相互干渉検知機構5
5によって検出される。主制御部20M,副制御部20
Sは、自身の操舵駆動系に異常が生じると、自身の操舵
駆動系をシステムダウンさせる。また、制御部20M,
20Sは、自身の操舵駆動系が正常のときに、相互干渉
が検知されると、各他方の操舵駆動系を強制停止させ
る。
系と副操舵駆動系との切り換えを行うことができ、か
つ、確実なフェールセーフを実現できる車両用操舵装置
を提供する。 【解決手段】主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとの二重
系の操舵駆動装置により、舵取り機構を駆動する。主操
舵用アクチュエータ2Mと副操舵用アクチュエータ2S
とは、遊びを有するリンク機構50を介して機械的にリ
ンクされており、常時、駆動される。主操舵駆動系Mと
副操舵駆動系Sとの干渉の有無が、相互干渉検知機構5
5によって検出される。主制御部20M,副制御部20
Sは、自身の操舵駆動系に異常が生じると、自身の操舵
駆動系をシステムダウンさせる。また、制御部20M,
20Sは、自身の操舵駆動系が正常のときに、相互干渉
が検知されると、各他方の操舵駆動系を強制停止させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の舵取り機
構を駆動するための主操舵駆動系と、この主操舵駆動系
がフェールしたときに、代わって舵取り機構を駆動する
副操舵駆動系とを有する車両用操舵装置に関する。
構を駆動するための主操舵駆動系と、この主操舵駆動系
がフェールしたときに、代わって舵取り機構を駆動する
副操舵駆動系とを有する車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールと舵取り車輪を転
舵するための舵取り機構との機械的な結合を無くし、ス
テアリングホイールの操作方向および操作量を検出する
とともに、その検出結果に基づいて、舵取り機構に電動
モータ等のアクチュエータからの駆動力を与えるように
した車両用操舵装置(いわゆるステア・バイ・ワイヤ・
システム)が提案されている(たとえば、特開平9−1
42330号公報参照)。
舵するための舵取り機構との機械的な結合を無くし、ス
テアリングホイールの操作方向および操作量を検出する
とともに、その検出結果に基づいて、舵取り機構に電動
モータ等のアクチュエータからの駆動力を与えるように
した車両用操舵装置(いわゆるステア・バイ・ワイヤ・
システム)が提案されている(たとえば、特開平9−1
42330号公報参照)。
【0003】このような構成を採用することにより、舵
取り機構とステアリングホイールとを機械的に連結する
必要がないので、衝突時におけるステアリングホイール
の突き上げを防止できるとともに、舵取り機構の構成を
簡素化および軽量化することができる。また、ステアリ
ングホイールの配設位置の自由度が増し、さらには、ス
テアリングホイール以外のレバーまたはペダル等の他の
操作部材の採用をも可能とすることができる。
取り機構とステアリングホイールとを機械的に連結する
必要がないので、衝突時におけるステアリングホイール
の突き上げを防止できるとともに、舵取り機構の構成を
簡素化および軽量化することができる。また、ステアリ
ングホイールの配設位置の自由度が増し、さらには、ス
テアリングホイール以外のレバーまたはペダル等の他の
操作部材の採用をも可能とすることができる。
【0004】上記のような構成の車両用操舵装置におい
ては、ステアリングホイールの操作と舵取り機構の動作
との関係を電気的制御によって、自由に変更することが
できるので、車両の運転性能を飛躍的に向上できるもの
と期待されている。たとえば、ステアリングホイールの
操作トルクまたは操作角に対応する目標ヨーレートまた
は目標横加速度を求め、これらに基づいて舵取り機構の
動作を制御することによって、車両の姿勢制御を行うこ
とができ、操舵に対する車両の運動特性を最適化でき
る。
ては、ステアリングホイールの操作と舵取り機構の動作
との関係を電気的制御によって、自由に変更することが
できるので、車両の運転性能を飛躍的に向上できるもの
と期待されている。たとえば、ステアリングホイールの
操作トルクまたは操作角に対応する目標ヨーレートまた
は目標横加速度を求め、これらに基づいて舵取り機構の
動作を制御することによって、車両の姿勢制御を行うこ
とができ、操舵に対する車両の運動特性を最適化でき
る。
【0005】ステア・バイ・ワイヤ・システムでは、ス
テアリングホイールと舵取り機構との機械的な結合がな
いから、操舵駆動系のフェールセーフ対策が重要であ
る。そこで、舵取り機構を駆動するための操舵駆動系
を、主操舵駆動系と副操舵駆動系との二重系とすること
が提案されている。主操舵駆動系は、舵取り機構を駆動
するための主アクチュエータと、各種主センサ類と、こ
の主センサ類からの出力に基づいて主アクチュエータを
制御する主制御部とを含む。同様に、副操舵駆動系は、
舵取り機構を駆動するための副アクチュエータと、各種
副センサ類と、この副センサ類からの出力に基づいて副
アクチュエータを制御する副制御部とを含む。
テアリングホイールと舵取り機構との機械的な結合がな
いから、操舵駆動系のフェールセーフ対策が重要であ
る。そこで、舵取り機構を駆動するための操舵駆動系
を、主操舵駆動系と副操舵駆動系との二重系とすること
が提案されている。主操舵駆動系は、舵取り機構を駆動
するための主アクチュエータと、各種主センサ類と、こ
の主センサ類からの出力に基づいて主アクチュエータを
制御する主制御部とを含む。同様に、副操舵駆動系は、
舵取り機構を駆動するための副アクチュエータと、各種
副センサ類と、この副センサ類からの出力に基づいて副
アクチュエータを制御する副制御部とを含む。
【0006】この二重系のシステムでは、通常は、主ア
クチュエータによって舵取り機構が駆動され、副アクチ
ュエータは停止状態とされている。そして、主操舵駆動
系のいずれかの箇所に不具合が生じると、副アクチュエ
ータによる舵取り機構の駆動へと切り換わるようになっ
ている。
クチュエータによって舵取り機構が駆動され、副アクチ
ュエータは停止状態とされている。そして、主操舵駆動
系のいずれかの箇所に不具合が生じると、副アクチュエ
ータによる舵取り機構の駆動へと切り換わるようになっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主アクチュエ
ータから副アクチュエータへの切り換えの際に動作不連
続性が生じ、操舵フィーリングが悪いという問題があ
る。また、主制御部を構成するコンピュータ(ECU)
が暴走すると、主アクチュエータから副アクチュエータ
への切り換えを行えなくなり、フェールセーフ機能を果
たすことができない。
ータから副アクチュエータへの切り換えの際に動作不連
続性が生じ、操舵フィーリングが悪いという問題があ
る。また、主制御部を構成するコンピュータ(ECU)
が暴走すると、主アクチュエータから副アクチュエータ
への切り換えを行えなくなり、フェールセーフ機能を果
たすことができない。
【0008】さらに、主アクチュエータと副アクチュエ
ータとは舵取り機構を介して機械的にリンクしているた
め、正常時において、停止状態の副アクチュエータが主
アクチュエータの負荷となり、このことが出力低下の要
因となっていた。そこで、この発明の目的は、上述の技
術的課題を解決し、操舵フィーリングを害することなく
主操舵駆動系と副操舵駆動系との切り換えを行うことが
でき、かつ、確実なフェールセーフを実現できる車両用
操舵装置を提供することである。
ータとは舵取り機構を介して機械的にリンクしているた
め、正常時において、停止状態の副アクチュエータが主
アクチュエータの負荷となり、このことが出力低下の要
因となっていた。そこで、この発明の目的は、上述の技
術的課題を解決し、操舵フィーリングを害することなく
主操舵駆動系と副操舵駆動系との切り換えを行うことが
でき、かつ、確実なフェールセーフを実現できる車両用
操舵装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の操
向のための操作部材(1)と、車両の舵取り機構(3)
を駆動するための主アクチュエータ(2M)、上記舵取
り機構の制御に関連した物理量を検出する主センサ類
(11M,12M,13M,14M,15M,16
M)、ならびに上記操作部材の操作および上記主センサ
類からの入力に応じて上記主アクチュエータを制御する
主制御部(20M)を含む主操舵駆動系Mと、上記主ア
クチュエータと所定の遊びを有する状態で機械的にリン
クされ、上記舵取り機構を駆動することができる副アク
チュエータ(2S)、上記舵取り機構の制御に関連した
物理量を検出する副センサ類(11S,12S,13
S,14S,15S,16S)、ならびに上記操作部材
の操作および上記副センサ類からの入力に応じて上記副
アクチュエータを制御する副制御部(20S)を含む副
操舵駆動系(S)と、上記主操舵駆動系および副操舵駆
動系が相互干渉しているか否かを検出する相互干渉検出
手段(55)とを含み、上記主制御部および副制御部
は、上記主操舵駆動系および副操舵駆動系の異常をそれ
ぞれ監視し、自己に異常が発生したときには自己の操舵
駆動系の動作を停止させる手段(M1,M2,S1,S
2)と、(自身の操舵駆動系に異常が認められないとき
に)上記主操舵駆動系および副操舵駆動系の相互干渉が
検出されたことに応答して、各他方の操舵駆動系の動作
を強制停止させる強制停止手段(M3,M4,S3,S
4)とを含むものであることを特徴とする車両用操舵装
置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態に
おける対応構成要素等を表す。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の操
向のための操作部材(1)と、車両の舵取り機構(3)
を駆動するための主アクチュエータ(2M)、上記舵取
り機構の制御に関連した物理量を検出する主センサ類
(11M,12M,13M,14M,15M,16
M)、ならびに上記操作部材の操作および上記主センサ
類からの入力に応じて上記主アクチュエータを制御する
主制御部(20M)を含む主操舵駆動系Mと、上記主ア
クチュエータと所定の遊びを有する状態で機械的にリン
クされ、上記舵取り機構を駆動することができる副アク
チュエータ(2S)、上記舵取り機構の制御に関連した
物理量を検出する副センサ類(11S,12S,13
S,14S,15S,16S)、ならびに上記操作部材
の操作および上記副センサ類からの入力に応じて上記副
アクチュエータを制御する副制御部(20S)を含む副
操舵駆動系(S)と、上記主操舵駆動系および副操舵駆
動系が相互干渉しているか否かを検出する相互干渉検出
手段(55)とを含み、上記主制御部および副制御部
は、上記主操舵駆動系および副操舵駆動系の異常をそれ
ぞれ監視し、自己に異常が発生したときには自己の操舵
駆動系の動作を停止させる手段(M1,M2,S1,S
2)と、(自身の操舵駆動系に異常が認められないとき
に)上記主操舵駆動系および副操舵駆動系の相互干渉が
検出されたことに応答して、各他方の操舵駆動系の動作
を強制停止させる強制停止手段(M3,M4,S3,S
4)とを含むものであることを特徴とする車両用操舵装
置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態に
おける対応構成要素等を表す。
【0010】上記の構成によれば、主操舵駆動系と副操
舵駆動系との二重系によって舵取り機構が駆動され、主
操舵駆動系および副操舵駆動系は、それらが正常である
かぎり、常時動作する。主アクチュエータと副アクチュ
エータとは、遊びを有する状態で機械的にリンクされて
いる。この遊びは、たとえば、主操舵駆動系と副操舵駆
動系との制御精度よりも若干大きく設定される。したが
って、主アクチュエータと副アクチュエータとの駆動誤
差が当該遊びの範囲を超えると、両操舵駆動系は相互干
渉を生じ、一方の操舵駆動系は他方の操舵駆動系に対す
る負荷となる。
舵駆動系との二重系によって舵取り機構が駆動され、主
操舵駆動系および副操舵駆動系は、それらが正常である
かぎり、常時動作する。主アクチュエータと副アクチュ
エータとは、遊びを有する状態で機械的にリンクされて
いる。この遊びは、たとえば、主操舵駆動系と副操舵駆
動系との制御精度よりも若干大きく設定される。したが
って、主アクチュエータと副アクチュエータとの駆動誤
差が当該遊びの範囲を超えると、両操舵駆動系は相互干
渉を生じ、一方の操舵駆動系は他方の操舵駆動系に対す
る負荷となる。
【0011】主操舵駆動系の主制御部は、主操舵駆動系
に異常が発生すれば、この主操舵駆動系の動作を停止さ
せる。同様に、副操舵駆動系の副制御部は、副操舵駆動
系に異常が発生すれば、この副操舵駆動系の動作を停止
させる。もしも、主制御部自身に異常(たとえば暴走)
が発生すると、主操舵駆動系の動作に異常が生じるが、
主制御部は、この異常が生じた主操舵駆動系の動作を停
止させることができない。しかし、この場合には、異常
動作中の主操舵駆動系と正常動作中の副操舵駆動系とが
相互干渉を生じることになるから、これに応答して、副
制御部は、主操舵駆動系の動作を強制停止させる(たと
えば、電源を遮断する)。これにより、主操舵駆動系に
よる舵取り機構の駆動から、副操舵駆動系への舵取り機
構の駆動へと移行する。
に異常が発生すれば、この主操舵駆動系の動作を停止さ
せる。同様に、副操舵駆動系の副制御部は、副操舵駆動
系に異常が発生すれば、この副操舵駆動系の動作を停止
させる。もしも、主制御部自身に異常(たとえば暴走)
が発生すると、主操舵駆動系の動作に異常が生じるが、
主制御部は、この異常が生じた主操舵駆動系の動作を停
止させることができない。しかし、この場合には、異常
動作中の主操舵駆動系と正常動作中の副操舵駆動系とが
相互干渉を生じることになるから、これに応答して、副
制御部は、主操舵駆動系の動作を強制停止させる(たと
えば、電源を遮断する)。これにより、主操舵駆動系に
よる舵取り機構の駆動から、副操舵駆動系への舵取り機
構の駆動へと移行する。
【0012】副制御部自身に異常が発生したときも同様
に、副操舵駆動系の動作に異常が生じることによって、
主操舵駆動系および副操舵駆動系に相互干渉が生じ、こ
れに応答して、主制御部が副操舵駆動系の動作を強制停
止させる。このようにして、主制御部自身または副制御
部自身に異常が生じた場合にも、確実なフェールセーフ
を実現できる。主操舵駆動系および副操舵駆動系は、そ
れぞれが正常である限りにおいて常時動作しているか
ら、主操舵駆動系および副操舵駆動系が、各他方に対し
て負荷となることがない。これにより、操舵駆動系の出
力低下を防止できる。
に、副操舵駆動系の動作に異常が生じることによって、
主操舵駆動系および副操舵駆動系に相互干渉が生じ、こ
れに応答して、主制御部が副操舵駆動系の動作を強制停
止させる。このようにして、主制御部自身または副制御
部自身に異常が生じた場合にも、確実なフェールセーフ
を実現できる。主操舵駆動系および副操舵駆動系は、そ
れぞれが正常である限りにおいて常時動作しているか
ら、主操舵駆動系および副操舵駆動系が、各他方に対し
て負荷となることがない。これにより、操舵駆動系の出
力低下を防止できる。
【0013】さらに、主操舵駆動系および副操舵駆動系
が、常時動作しているから、主操舵駆動系に異常が生じ
たときには、主操舵駆動系による駆動から副操舵駆動系
による駆動へと円滑に移行させることができる。したが
って、動作の不連続性が生じることがなく、良好な操舵
フィーリングを達成できる。なお、操作部材と舵取り機
構とは機械的な結合を有しないものであってもよい。
が、常時動作しているから、主操舵駆動系に異常が生じ
たときには、主操舵駆動系による駆動から副操舵駆動系
による駆動へと円滑に移行させることができる。したが
って、動作の不連続性が生じることがなく、良好な操舵
フィーリングを達成できる。なお、操作部材と舵取り機
構とは機械的な結合を有しないものであってもよい。
【0014】また、請求項2に記載のように、上記主制
御部および副制御部が、計算値を交換することによっ
て、相互監視を行うようにしてもよい。
御部および副制御部が、計算値を交換することによっ
て、相互監視を行うようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成
を説明するための概念図である。この車両用操舵装置
は、ステアリングホイール(操作部材)1の回転操作に
応じて駆動される主操舵用アクチュエータ2Mの動作を
ステアリングギア3によって前部左右車輪4(舵取り車
輪)の転舵運動に変換することによって、ステアリング
ホイール1とステアリングギア3とを機械的に連結する
ことなく操舵を達成するようにした、いわゆるステア・
バイ・ワイヤ・システムである。上記ステアリングギア
3およびこれに関連する構成が、舵取り機構に相当す
る。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成
を説明するための概念図である。この車両用操舵装置
は、ステアリングホイール(操作部材)1の回転操作に
応じて駆動される主操舵用アクチュエータ2Mの動作を
ステアリングギア3によって前部左右車輪4(舵取り車
輪)の転舵運動に変換することによって、ステアリング
ホイール1とステアリングギア3とを機械的に連結する
ことなく操舵を達成するようにした、いわゆるステア・
バイ・ワイヤ・システムである。上記ステアリングギア
3およびこれに関連する構成が、舵取り機構に相当す
る。
【0016】この車両用操舵装置は、ステアリングギア
3を駆動するための操舵駆動系が、主操舵駆動系Mと副
操舵駆動系Sとの二重系とされている。主操舵駆動系M
は、主操舵用アクチュエータ2Mを駆動することによっ
て、ステアリングギア3を駆動する。これに対して、副
操舵駆動系Sは、ステアリングギア3に対してリンク機
構50を介して結合された副操舵用アクチュエータ2S
を駆動することによって、ステアリングギア3を駆動す
るものである。リンク機構50は、主操舵駆動系Mと副
操舵駆動系Sとの制御精度(1〜2度)よりも大きな遊
び(ステアリングホイール1の回転角に換算して10〜
30度程度)で、ステアリングギア3と副操舵用アクチ
ュエータ2Sとを結合している。これにより、主操舵用
アクチュエータ2Mと副操舵用アクチュエータ2Sと
は、ステアリングギア3を介して、遊びを有する状態で
機械的にリンクされている。
3を駆動するための操舵駆動系が、主操舵駆動系Mと副
操舵駆動系Sとの二重系とされている。主操舵駆動系M
は、主操舵用アクチュエータ2Mを駆動することによっ
て、ステアリングギア3を駆動する。これに対して、副
操舵駆動系Sは、ステアリングギア3に対してリンク機
構50を介して結合された副操舵用アクチュエータ2S
を駆動することによって、ステアリングギア3を駆動す
るものである。リンク機構50は、主操舵駆動系Mと副
操舵駆動系Sとの制御精度(1〜2度)よりも大きな遊
び(ステアリングホイール1の回転角に換算して10〜
30度程度)で、ステアリングギア3と副操舵用アクチ
ュエータ2Sとを結合している。これにより、主操舵用
アクチュエータ2Mと副操舵用アクチュエータ2Sと
は、ステアリングギア3を介して、遊びを有する状態で
機械的にリンクされている。
【0017】この実施形態では、主操舵駆動系Mおよび
副操舵駆動系Sは、両操舵駆動系M,Sが正常であるか
ぎりにおいて、常時、動作している。通常は、主操舵駆
動系Mによってステアリングギア3の駆動が行われてい
る。副操舵駆動系Sは、リンク機構50の遊びの範囲内
で、主操舵駆動系Mと同様な動作を行っている。したが
って、主操舵駆動系Mおよび副操舵駆動系Sは、両操舵
駆動系M,Sが正常に動作している限りにおいて、各他
方の操舵駆動系S,Mの負荷となることがなく、相互干
渉が生じることがない。
副操舵駆動系Sは、両操舵駆動系M,Sが正常であるか
ぎりにおいて、常時、動作している。通常は、主操舵駆
動系Mによってステアリングギア3の駆動が行われてい
る。副操舵駆動系Sは、リンク機構50の遊びの範囲内
で、主操舵駆動系Mと同様な動作を行っている。したが
って、主操舵駆動系Mおよび副操舵駆動系Sは、両操舵
駆動系M,Sが正常に動作している限りにおいて、各他
方の操舵駆動系S,Mの負荷となることがなく、相互干
渉が生じることがない。
【0018】具体的な構成について説明すると、ステア
リングギア3は、操舵用アクチュエータ2M,2Sの出
力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の軸方向
(車幅方向)の直線運動に変換する運動変換機構(ボー
ルねじ機構やラック・アンド・ピニオン機構など)を有
する。ステアリングロッド7の運動は、タイロッド8を
介してナックルアーム9に伝達され、このナックルアー
ム9の回動を引き起こす。これにより、ナックルアーム
9に支持された車輪4の転舵が達成される。
リングギア3は、操舵用アクチュエータ2M,2Sの出
力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の軸方向
(車幅方向)の直線運動に変換する運動変換機構(ボー
ルねじ機構やラック・アンド・ピニオン機構など)を有
する。ステアリングロッド7の運動は、タイロッド8を
介してナックルアーム9に伝達され、このナックルアー
ム9の回動を引き起こす。これにより、ナックルアーム
9に支持された車輪4の転舵が達成される。
【0019】ステアリングホイール1は、車体に対して
回転可能に支持された回転シャフト10に連結されてい
る。この回転シャフト10には、ステアリングホイール
1に操舵反力を与えるための反力アクチュエータ19が
付設されている。具体的には、反力アクチュエータ19
は、回転シャフト10と一体の出力シャフトを有するブ
ラシレスモータ等の電動モータにより構成することがで
きる。回転シャフト10のステアリングホイール1とは
反対側の端部には、渦巻きばねなどからなる弾性部材3
0(反力ばね)が車体との間に結合されている。この弾
性部材30は、反力アクチュエータ19がステアリング
ホイール1にトルクを付加していないときに、その弾性
力によって、ステアリングホイール1を直進操舵位置
(中立位置)に復帰させる。
回転可能に支持された回転シャフト10に連結されてい
る。この回転シャフト10には、ステアリングホイール
1に操舵反力を与えるための反力アクチュエータ19が
付設されている。具体的には、反力アクチュエータ19
は、回転シャフト10と一体の出力シャフトを有するブ
ラシレスモータ等の電動モータにより構成することがで
きる。回転シャフト10のステアリングホイール1とは
反対側の端部には、渦巻きばねなどからなる弾性部材3
0(反力ばね)が車体との間に結合されている。この弾
性部材30は、反力アクチュエータ19がステアリング
ホイール1にトルクを付加していないときに、その弾性
力によって、ステアリングホイール1を直進操舵位置
(中立位置)に復帰させる。
【0020】ステアリングホイール1の操作入力値を検
出するために、回転シャフト10の回転角に対応する操
作角δhを検出するための主操作角センサ11Mおよび
副操作角センサ11Sが設けられている。また、回転シ
ャフト10には、ステアリングホイール1に加えられた
操作トルクTを検出するための主トルクセンサ12Mお
よび副トルクセンサ12Sが設けられている。一方、主
操舵用アクチュエータ2Mの出力値を検出するための出
力値センサとして、ステアリングギア3に結合されたピ
ニオン軸51の回転角(ピニオン角)δ(舵取り車輪4
の転舵角に対応する)を検出する主転舵角センサ13M
が設けられている。また、副操舵用アクチュエータ2S
の出力値を検出するための出力値センサとして、リンク
機構50の副操舵用アクチュエータ2S側の入力軸の回
転角(ピニオン角)δ(舵取り車輪の転舵角に対応)を
検出する副転舵角センサ13Sが設けられている。
出するために、回転シャフト10の回転角に対応する操
作角δhを検出するための主操作角センサ11Mおよび
副操作角センサ11Sが設けられている。また、回転シ
ャフト10には、ステアリングホイール1に加えられた
操作トルクTを検出するための主トルクセンサ12Mお
よび副トルクセンサ12Sが設けられている。一方、主
操舵用アクチュエータ2Mの出力値を検出するための出
力値センサとして、ステアリングギア3に結合されたピ
ニオン軸51の回転角(ピニオン角)δ(舵取り車輪4
の転舵角に対応する)を検出する主転舵角センサ13M
が設けられている。また、副操舵用アクチュエータ2S
の出力値を検出するための出力値センサとして、リンク
機構50の副操舵用アクチュエータ2S側の入力軸の回
転角(ピニオン角)δ(舵取り車輪の転舵角に対応)を
検出する副転舵角センサ13Sが設けられている。
【0021】主操作角センサ11M、主トルクセンサ1
2Mおよび主転舵角センサ13Mは、コンピュータを含
む主制御部20M(電子制御ユニット)に接続されてい
る。この主制御部20Mには、さらに、車両の横加速度
Gyを検出するための主横加速度センサ15Mと、車両
のヨーレートγを検出する主ヨーレートセンサ16M
と、車速Vを検出する主速度センサ14Mとが接続され
ている。なお、横加速度Gyおよびヨーレートγに相関
する変量として、操作角δhと車速V以外に、たとえ
ば、車輪速を検出するセンサを主制御部20Mに接続し
てもよい。
2Mおよび主転舵角センサ13Mは、コンピュータを含
む主制御部20M(電子制御ユニット)に接続されてい
る。この主制御部20Mには、さらに、車両の横加速度
Gyを検出するための主横加速度センサ15Mと、車両
のヨーレートγを検出する主ヨーレートセンサ16M
と、車速Vを検出する主速度センサ14Mとが接続され
ている。なお、横加速度Gyおよびヨーレートγに相関
する変量として、操作角δhと車速V以外に、たとえ
ば、車輪速を検出するセンサを主制御部20Mに接続し
てもよい。
【0022】同様に、副操作角センサ11S、副トルク
センサ12Sおよび副転舵角センサ13Sは、コンピュ
ータを含む副制御部20S(電子制御ユニット)に接続
されている。この副制御部20Sには、さらに、車両の
横加速度Gyを検出するための副横加速度センサ15S
と、車両のヨーレートγを検出する副ヨーレートセンサ
16Sと、車速Vを検出する副速度センサ14Sとが接
続されている。なお、横加速度Gyおよびヨーレートγ
に相関する変量として、操作角δhと車速V以外に、た
とえば、車輪速を検出するセンサを副制御部20Sに接
続してもよい。
センサ12Sおよび副転舵角センサ13Sは、コンピュ
ータを含む副制御部20S(電子制御ユニット)に接続
されている。この副制御部20Sには、さらに、車両の
横加速度Gyを検出するための副横加速度センサ15S
と、車両のヨーレートγを検出する副ヨーレートセンサ
16Sと、車速Vを検出する副速度センサ14Sとが接
続されている。なお、横加速度Gyおよびヨーレートγ
に相関する変量として、操作角δhと車速V以外に、た
とえば、車輪速を検出するセンサを副制御部20Sに接
続してもよい。
【0023】主制御部20Mは、駆動回路22M,23
Mを介して主操舵用アクチュエータ2Mと反力アクチュ
エータ19とを制御する。同様に、副制御部20Sは、
駆動回路22S,23Sを介して、副操舵用アクチュエ
ータ2Sおよび反力アクチュエータ19を制御する。具
体的には、主制御部20Mは、主操作角センサ11Mが
検出する操作角δhに対応した転舵角δが達成されるよ
うに主操舵用アクチュエータ2Mを制御するための舵取
り制御を実行する。さらに、主制御部20Mは、主ヨー
レートセンサ16Mおよび主横加速度センサ15Mによ
ってそれぞれ検出される車両のヨーレートγおよび横加
速度Gyに基づいて、車両挙動の安定化のための姿勢制
御を、主操舵用アクチュエータ2Mの駆動による舵取り
制御によって実現する。すなわち、たとえば、車両がス
ピンしそうになったような場合に、主操舵用アクチュエ
ータ2Mの制御によってすみやかにカウンターステア状
態に導くなどして、車両姿勢の立て直しを図る。また、
主制御部20Mは、主操作角センサ11Mが検出する操
作角δhに対応した操作反力がステアリングホイール1
に与えられるように、駆動回路23Mを介して反力アク
チュエータ19を制御する。
Mを介して主操舵用アクチュエータ2Mと反力アクチュ
エータ19とを制御する。同様に、副制御部20Sは、
駆動回路22S,23Sを介して、副操舵用アクチュエ
ータ2Sおよび反力アクチュエータ19を制御する。具
体的には、主制御部20Mは、主操作角センサ11Mが
検出する操作角δhに対応した転舵角δが達成されるよ
うに主操舵用アクチュエータ2Mを制御するための舵取
り制御を実行する。さらに、主制御部20Mは、主ヨー
レートセンサ16Mおよび主横加速度センサ15Mによ
ってそれぞれ検出される車両のヨーレートγおよび横加
速度Gyに基づいて、車両挙動の安定化のための姿勢制
御を、主操舵用アクチュエータ2Mの駆動による舵取り
制御によって実現する。すなわち、たとえば、車両がス
ピンしそうになったような場合に、主操舵用アクチュエ
ータ2Mの制御によってすみやかにカウンターステア状
態に導くなどして、車両姿勢の立て直しを図る。また、
主制御部20Mは、主操作角センサ11Mが検出する操
作角δhに対応した操作反力がステアリングホイール1
に与えられるように、駆動回路23Mを介して反力アク
チュエータ19を制御する。
【0024】同様に、副制御部20Sは、副操作角セン
サ11Sが検出する操作角δhに対応した転舵角δが達
成されるように副操舵用アクチュエータ2Sを制御す
る。さらに、副制御部20Sは、副ヨーレートセンサ1
6Sおよび副横加速度センサ15Sによってそれぞれ検
出される車両のヨーレートγおよび横加速度Gyに基づ
いて、車両挙動の安定化のための姿勢制御を行うべく、
副操舵用アクチュエータ2Sを制御する。また、副制御
部20Sは、副操作角センサ11Sが検出する操作角δ
hに対応した操作反力がステアリングホイール1に与え
られるように、駆動回路23Sを介して反力アクチュエ
ータ19を制御する。
サ11Sが検出する操作角δhに対応した転舵角δが達
成されるように副操舵用アクチュエータ2Sを制御す
る。さらに、副制御部20Sは、副ヨーレートセンサ1
6Sおよび副横加速度センサ15Sによってそれぞれ検
出される車両のヨーレートγおよび横加速度Gyに基づ
いて、車両挙動の安定化のための姿勢制御を行うべく、
副操舵用アクチュエータ2Sを制御する。また、副制御
部20Sは、副操作角センサ11Sが検出する操作角δ
hに対応した操作反力がステアリングホイール1に与え
られるように、駆動回路23Sを介して反力アクチュエ
ータ19を制御する。
【0025】このようにこの実施形態の車両用操舵装置
は、センサ類、制御系および駆動系を二重化した構成と
なっている。すなわち、主操舵駆動系Mは、主制御部2
0M、主センサ類11M,12M,13M,14M,1
5M,16Mおよび主操舵用アクチュエータ2Mなどか
らなる。また、副操舵駆動系Sは、副制御部20S、副
センサ類11S,12S,13S,14S,15S,1
6Sおよび副操舵用アクチュエータ2Sなどからなる。
は、センサ類、制御系および駆動系を二重化した構成と
なっている。すなわち、主操舵駆動系Mは、主制御部2
0M、主センサ類11M,12M,13M,14M,1
5M,16Mおよび主操舵用アクチュエータ2Mなどか
らなる。また、副操舵駆動系Sは、副制御部20S、副
センサ類11S,12S,13S,14S,15S,1
6Sおよび副操舵用アクチュエータ2Sなどからなる。
【0026】リンク機構50に関連して、主操舵駆動系
Mと副操舵駆動系Sとの相互干渉の有無を検出するため
の相互干渉検知機構55が設けられている。この相互干
渉検知機構55の出力信号は、主制御部20Mおよび副
制御部20Sに共通に入力されている。相互干渉検知機
構55は、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとの制御誤
差がリンク機構50における遊びの範囲を超えたとき
に、このことを検知するためのものである。たとえば、
リンク機構50が所定遊び範囲の両端において当たり部
を有するものであれば、この当たり部に配置した近接ス
イッチによって相互干渉検知機構55を構成することが
できる。また、このリンク機構50にかかる応力をたと
えば歪みゲージなどで検知する構成によって相互干渉検
知機構55が構成されてもよい。
Mと副操舵駆動系Sとの相互干渉の有無を検出するため
の相互干渉検知機構55が設けられている。この相互干
渉検知機構55の出力信号は、主制御部20Mおよび副
制御部20Sに共通に入力されている。相互干渉検知機
構55は、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとの制御誤
差がリンク機構50における遊びの範囲を超えたとき
に、このことを検知するためのものである。たとえば、
リンク機構50が所定遊び範囲の両端において当たり部
を有するものであれば、この当たり部に配置した近接ス
イッチによって相互干渉検知機構55を構成することが
できる。また、このリンク機構50にかかる応力をたと
えば歪みゲージなどで検知する構成によって相互干渉検
知機構55が構成されてもよい。
【0027】主制御部20Mおよび副制御部20Sに
は、車載バッテリ70から適当な電源回路(図示せず)
を介して動作電力が供給されるようになっている。車載
バッテリ70と主制御部20Mとの間には、リレーRM
(常閉型のリレーが好ましい。)が介在されていて、こ
のリレーRMは副制御部20Sから閉成/開成させるこ
とができるようになっている。また、車載バッテリ70
と副制御部20Sとの間には、リレーRS(常閉型のリ
レーが好ましい。)が介在されていて、このリレーRS
は主制御部20Mから閉成/開成させることができるよ
うになっている。
は、車載バッテリ70から適当な電源回路(図示せず)
を介して動作電力が供給されるようになっている。車載
バッテリ70と主制御部20Mとの間には、リレーRM
(常閉型のリレーが好ましい。)が介在されていて、こ
のリレーRMは副制御部20Sから閉成/開成させるこ
とができるようになっている。また、車載バッテリ70
と副制御部20Sとの間には、リレーRS(常閉型のリ
レーが好ましい。)が介在されていて、このリレーRS
は主制御部20Mから閉成/開成させることができるよ
うになっている。
【0028】図2は、操舵駆動系の異常監視のために主
制御部20Mによって常時行われる異常監視処理を説明
するためのフローチャートである。主制御部20Mは、
主操舵駆動系Mのセンサ類、駆動回路および電源供給回
路等の異常を監視し(ステップM1)、いずれかの異常
が認められれば、主操舵駆動系Mをシステムダウンさせ
て(ステップM2)、副操舵駆動系Sに舵取り機構の駆
動を委ねる。主操舵駆動系Mに異常が認められなければ
(ステップM1のNO)、相互干渉検知機構55からの
入力を参照して、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとに
相互干渉が生じているかどうかを判断する(ステップM
3)。相互干渉がなければ、ステップM1に戻る。もし
も、相互干渉が生じていれば、副操舵駆動系Sに異常が
生じていると考えられるから、リレーRSを開成して、
副制御部20Sへの電源供給を停止させ、副操舵駆動系
Sの動作を強制停止させる(ステップM4)。その後
は、ステップM1に戻る 図3は、操舵駆動系の異常監視のために副制御部20S
によって常時行われる異常監視処理を説明するためのフ
ローチャートである。副制御部20Sは、副操舵駆動系
Sのセンサ類、駆動回路および電源供給回路等の異常を
監視し(ステップS1)、いずれかの異常が認められれ
ば、副操舵駆動系S自身をシステムダウンさせる(ステ
ップS2)。
制御部20Mによって常時行われる異常監視処理を説明
するためのフローチャートである。主制御部20Mは、
主操舵駆動系Mのセンサ類、駆動回路および電源供給回
路等の異常を監視し(ステップM1)、いずれかの異常
が認められれば、主操舵駆動系Mをシステムダウンさせ
て(ステップM2)、副操舵駆動系Sに舵取り機構の駆
動を委ねる。主操舵駆動系Mに異常が認められなければ
(ステップM1のNO)、相互干渉検知機構55からの
入力を参照して、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとに
相互干渉が生じているかどうかを判断する(ステップM
3)。相互干渉がなければ、ステップM1に戻る。もし
も、相互干渉が生じていれば、副操舵駆動系Sに異常が
生じていると考えられるから、リレーRSを開成して、
副制御部20Sへの電源供給を停止させ、副操舵駆動系
Sの動作を強制停止させる(ステップM4)。その後
は、ステップM1に戻る 図3は、操舵駆動系の異常監視のために副制御部20S
によって常時行われる異常監視処理を説明するためのフ
ローチャートである。副制御部20Sは、副操舵駆動系
Sのセンサ類、駆動回路および電源供給回路等の異常を
監視し(ステップS1)、いずれかの異常が認められれ
ば、副操舵駆動系S自身をシステムダウンさせる(ステ
ップS2)。
【0029】副操舵駆動系Sに異常が認められなければ
(ステップS1のNO)、相互干渉検知機構55からの
入力を参照して、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとに
相互干渉が生じているかどうかを判断する(ステップS
3)。相互干渉がなければ、ステップS1に戻る。もし
も、相互干渉が生じていれば、主操舵駆動系Mに異常が
生じていると考えられるから、リレーRMを開成して、
主制御部20Mへの電源供給を停止させ、主操舵駆動系
Mの動作を強制停止させる(ステップS4)。その後
は、ステップS1に戻る。
(ステップS1のNO)、相互干渉検知機構55からの
入力を参照して、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとに
相互干渉が生じているかどうかを判断する(ステップS
3)。相互干渉がなければ、ステップS1に戻る。もし
も、相互干渉が生じていれば、主操舵駆動系Mに異常が
生じていると考えられるから、リレーRMを開成して、
主制御部20Mへの電源供給を停止させ、主操舵駆動系
Mの動作を強制停止させる(ステップS4)。その後
は、ステップS1に戻る。
【0030】たとえば、主制御部20Mが暴走した場合
には、主制御部20Mは、もはや主操舵駆動系Mの異常
を監視することができない。さらに、主操舵用アクチュ
エータ2Mの動作と副操舵用アクチュエータ2Sの動作
とに齟齬が生じる。その結果、リンク機構50における
遊びの範囲を超える制御誤差が発生するから、主操舵駆
動系Mと副操舵駆動系Sとの間に相互干渉が発生し、こ
れらは互いに各他方の操舵駆動系の負荷となる。
には、主制御部20Mは、もはや主操舵駆動系Mの異常
を監視することができない。さらに、主操舵用アクチュ
エータ2Mの動作と副操舵用アクチュエータ2Sの動作
とに齟齬が生じる。その結果、リンク機構50における
遊びの範囲を超える制御誤差が発生するから、主操舵駆
動系Mと副操舵駆動系Sとの間に相互干渉が発生し、こ
れらは互いに各他方の操舵駆動系の負荷となる。
【0031】このような状況となったとき、この実施形
態では、相互干渉検知機構55によって、両操舵駆動系
M,Sの相互干渉が検出され、これに応答して、副制御
部20Sは、主操舵駆動系Mの動作を強制停止させる。
それ以後は、ステアリングギア3は、副操舵用アクチュ
エータ2Sからの駆動力によって作動することになる。
副制御部20Sが暴走したときの動作も同様であり、相
互干渉検知機構55からの信号を受けて、主制御部20
Mは、副操舵駆動系Sの動作を強制停止させる。
態では、相互干渉検知機構55によって、両操舵駆動系
M,Sの相互干渉が検出され、これに応答して、副制御
部20Sは、主操舵駆動系Mの動作を強制停止させる。
それ以後は、ステアリングギア3は、副操舵用アクチュ
エータ2Sからの駆動力によって作動することになる。
副制御部20Sが暴走したときの動作も同様であり、相
互干渉検知機構55からの信号を受けて、主制御部20
Mは、副操舵駆動系Sの動作を強制停止させる。
【0032】以上のようにこの実施形態の車両用操舵装
置によれば、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとが遊び
を有した状態で機械的にリンクされていて、これらが常
時動作状態とされる。したがって、正常時において、副
操舵駆動系Sが主操舵駆動系Mの負荷となることがない
から、出力低下が生じることがない。副操舵駆動系Sは
常時動作状態とされるのであるが、正常時には、副操舵
駆動系Sの負荷はリンク機構50のみであるので大きな
出力が要求されることはない。
置によれば、主操舵駆動系Mと副操舵駆動系Sとが遊び
を有した状態で機械的にリンクされていて、これらが常
時動作状態とされる。したがって、正常時において、副
操舵駆動系Sが主操舵駆動系Mの負荷となることがない
から、出力低下が生じることがない。副操舵駆動系Sは
常時動作状態とされるのであるが、正常時には、副操舵
駆動系Sの負荷はリンク機構50のみであるので大きな
出力が要求されることはない。
【0033】また、主操舵駆動系Mに異常が生じると、
副操舵駆動系Sによる舵取り機構の駆動へと切り換えら
れるが、副操舵駆動系Sは常時動作状態とされているの
で、その切り換えは円滑に行える。そのため、切り換え
時においても動作に不連続性がなく、操舵駆動系の切り
換えを円滑に行える。そして、主操舵駆動系Mと副操舵
駆動系Sとの誤差がリンク機構50における遊びの範囲
を超えて、相互干渉が生じると、制御部20M,20S
が各他方の操舵駆動系S,Mを強制停止させるようにし
ているから、制御部20M,20Sが暴走した場合であ
っても、確実なフェールセーフを実現できる。
副操舵駆動系Sによる舵取り機構の駆動へと切り換えら
れるが、副操舵駆動系Sは常時動作状態とされているの
で、その切り換えは円滑に行える。そのため、切り換え
時においても動作に不連続性がなく、操舵駆動系の切り
換えを円滑に行える。そして、主操舵駆動系Mと副操舵
駆動系Sとの誤差がリンク機構50における遊びの範囲
を超えて、相互干渉が生じると、制御部20M,20S
が各他方の操舵駆動系S,Mを強制停止させるようにし
ているから、制御部20M,20Sが暴走した場合であ
っても、確実なフェールセーフを実現できる。
【0034】操舵駆動系の異常発生時にステアリングホ
イールと舵取り機構とを機械的に連結するようにしたフ
ェールセーフ構造も従来から提案されているが、このよ
うな構造と比較すると、この実施形態の構成は、設計レ
イアウトの自由度が高く、衝突時のステアリングホイー
ルの突き上げを防止できる点で優れている。以上、この
発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他
の形態で実施することもできる。たとえば、図1におい
て参照符号80で示すように、主制御部20Mと副制御
部20Sとを接続して、互いの計算値を交換して、相互
監視することにより、各他方の制御部の異常を検出する
こととしてもよい。
イールと舵取り機構とを機械的に連結するようにしたフ
ェールセーフ構造も従来から提案されているが、このよ
うな構造と比較すると、この実施形態の構成は、設計レ
イアウトの自由度が高く、衝突時のステアリングホイー
ルの突き上げを防止できる点で優れている。以上、この
発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他
の形態で実施することもできる。たとえば、図1におい
て参照符号80で示すように、主制御部20Mと副制御
部20Sとを接続して、互いの計算値を交換して、相互
監視することにより、各他方の制御部の異常を検出する
こととしてもよい。
【0035】また、上述の実施形態では、相互干渉検知
機構55からの信号によって、主操舵駆動系Mと副操舵
駆動系Sとの相互干渉を監視することとしたが、副操舵
駆動系Sにおいては、正常時における負荷がリンク機構
50の負荷のみであり、タイヤからの入力がないことか
ら、次式に基づいて相互干渉トルクΔTを評価すること
としてもよい。 Tm+ΔT=I・δ″+C・δ′ (1) ただし、上記第(1)式において、Tmは副操舵用アクチ
ュエータ2Sの出力トルクであり、Iはリンク機構50
の慣性であり、Cはリンク機構50における粘性係数で
あり、δ′は副転舵角センサ13Sにより検知される転
舵角δの時間微分値(転舵角速度)であり、δ″は、副
転舵角センサ13Sにより検知される転舵角δの時間に
関する二階微分値(転舵角加速度)である。
機構55からの信号によって、主操舵駆動系Mと副操舵
駆動系Sとの相互干渉を監視することとしたが、副操舵
駆動系Sにおいては、正常時における負荷がリンク機構
50の負荷のみであり、タイヤからの入力がないことか
ら、次式に基づいて相互干渉トルクΔTを評価すること
としてもよい。 Tm+ΔT=I・δ″+C・δ′ (1) ただし、上記第(1)式において、Tmは副操舵用アクチ
ュエータ2Sの出力トルクであり、Iはリンク機構50
の慣性であり、Cはリンク機構50における粘性係数で
あり、δ′は副転舵角センサ13Sにより検知される転
舵角δの時間微分値(転舵角速度)であり、δ″は、副
転舵角センサ13Sにより検知される転舵角δの時間に
関する二階微分値(転舵角加速度)である。
【0036】上記第(1)式から求められる相互干渉トル
クΔTが所定のしきい値よりも大きければ、主操舵駆動
系Mと副操舵駆動系Sとの間に相互干渉が生じていると
判断できる。その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
クΔTが所定のしきい値よりも大きければ、主操舵駆動
系Mと副操舵駆動系Sとの間に相互干渉が生じていると
判断できる。その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の
基本的な構成を説明するための概念図である。
基本的な構成を説明するための概念図である。
【図2】操舵駆動系の異常監視のために主制御部によっ
て常時行われる異常監視処理を説明するためのフローチ
ャートである。
て常時行われる異常監視処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】操舵駆動系の異常監視のために副制御部によっ
て常時行われる異常監視処理を説明するためのフローチ
ャートである。
て常時行われる異常監視処理を説明するためのフローチ
ャートである。
1 ステアリングホイール 2M 主操舵用アクチュエータ 2S 副操舵用アクチュエータ 3 ステアリングギア 4 舵取り車輪 11M 主操作角センサ 11S 副操作角センサ 12M 主トルクセンサ 12S 副トルクセンサ 13M 主転舵角センサ 13S 副転舵角センサ 14M 主速度センサ 14S 副速度センサ 15M 主横加速度センサ 15S 副横加速度センサ 16M 主ヨーレートセンサ 16S 副ヨーレートセンサ 19 反力アクチュエータ 20M 主制御部 20S 副制御部 22M 駆動回路 22S 駆動回路 23M 駆動回路 23S 駆動回路 30 弾性部材 50 リンク機構 51 ピニオン軸 55 相互干渉検知機構 70 車載バッテリ M 主操舵駆動系 S 副操舵駆動系 RM リレー RS リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 (72)発明者 高松 孝修 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 瀬川 雅也 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 葉山 良平 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC32 CC33 CC35 CC38 CC40 DA03 DA04 DA15 DA23 DA24 DA29 DA33 DB11 DD02 DE09 DE20 EA01 EC21 GG01 3D033 CA02 CA12 CA14 CA16 CA17 CA27 CA31
Claims (2)
- 【請求項1】車両の操向のための操作部材と、 車両の舵取り機構を駆動するための主アクチュエータ、
上記舵取り機構の制御に関連した物理量を検出する主セ
ンサ類、ならびに上記操作部材の操作および上記主セン
サ類からの入力に応じて上記主アクチュエータを制御す
る主制御部を含む主操舵駆動系と、 上記主アクチュエータと所定の遊びを有する状態で機械
的にリンクされ、上記舵取り機構を駆動することができ
る副アクチュエータ、上記舵取り機構の制御に関連した
物理量を検出する副センサ類、ならびに上記操作部材の
操作および上記副センサ類からの入力に応じて上記副ア
クチュエータを制御する副制御部を含む副操舵駆動系
と、 上記主操舵駆動系および副操舵駆動系が相互干渉してい
るか否かを検出する相互干渉検出手段とを含み、 上記主制御部および副制御部は、上記主操舵駆動系およ
び副操舵駆動系の異常をそれぞれ監視し、自己に異常が
発生したときには自己の操舵駆動系の動作を停止させる
手段と、上記主操舵駆動系および副操舵駆動系の相互干
渉が検出されたことに応答して、各他方の操舵駆動系の
動作を強制停止させる強制停止手段とを含むものである
ことを特徴とする車両用操舵装置。 - 【請求項2】上記主制御部および副制御部は、計算値を
交換することによって、相互監視を行うものであること
を特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224221A JP2002037112A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 車両用操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224221A JP2002037112A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 車両用操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002037112A true JP2002037112A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18718217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000224221A Pending JP2002037112A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 車両用操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002037112A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2837772A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-03 | Koyo Seiko Co | Systeme de direction pour vehicule automobile. |
WO2003106244A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 豊田工機株式会社 | 車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法 |
EP1426266A2 (en) | 2002-12-02 | 2004-06-09 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Vehicle steering control apparatus |
EP1437287A2 (en) | 2002-12-16 | 2004-07-14 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Electric motor apparatus and power steering system |
EP1470989A2 (en) | 2003-04-22 | 2004-10-27 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Steer-by-wire system and control program therefor |
JP2005073398A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Favess Co Ltd | 回転機及び操舵システム |
JP2005104439A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
US7004280B2 (en) | 2002-12-18 | 2006-02-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Multiplex power steering device |
US7130728B2 (en) | 2003-03-27 | 2006-10-31 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Vehicle steering apparatus and method for controlling the same |
JP2008120265A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008221916A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Nissan Motor Co Ltd | 駆動制御装置およびそれを用いた操舵制御装置 |
EP2450259A1 (de) * | 2010-11-09 | 2012-05-09 | Audi AG | Kraftfahrzeug mit elektrischer Hilfskraftlenkung |
CN106005003A (zh) * | 2015-03-24 | 2016-10-12 | 株式会社昭和 | 动力转向设备 |
JP2017194962A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-26 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag | 信号経路を監視する装置及び方法、並びに信号処理システム |
WO2024004772A1 (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 日立Astemo株式会社 | ステアリング装置およびステアリング制御装置 |
US11987296B2 (en) | 2018-05-21 | 2024-05-21 | Hitachi Astemo, Ltd. | Steering device |
-
2000
- 2000-07-25 JP JP2000224221A patent/JP2002037112A/ja active Pending
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2837772A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-03 | Koyo Seiko Co | Systeme de direction pour vehicule automobile. |
WO2003106244A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 豊田工機株式会社 | 車両の操舵制御装置及び車両の操舵制御方法 |
US7433767B2 (en) | 2002-06-12 | 2008-10-07 | Jtekt Corporation | Steering control device and steering control method of motor vehicle |
US7222008B2 (en) | 2002-12-02 | 2007-05-22 | Jtekt Corporation | Vehicle steering control apparatus |
EP1426266A2 (en) | 2002-12-02 | 2004-06-09 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Vehicle steering control apparatus |
EP1426266A3 (en) * | 2002-12-02 | 2005-01-12 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Vehicle steering control apparatus |
EP1437287A2 (en) | 2002-12-16 | 2004-07-14 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Electric motor apparatus and power steering system |
DE10358907B4 (de) * | 2002-12-18 | 2011-01-20 | Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama-shi | Mehrfach-Hilfskraft-Lenkeinrichtung |
US7004280B2 (en) | 2002-12-18 | 2006-02-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Multiplex power steering device |
US7130728B2 (en) | 2003-03-27 | 2006-10-31 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Vehicle steering apparatus and method for controlling the same |
US7234563B2 (en) | 2003-04-22 | 2007-06-26 | Jtekt Corporation | Steer-by-wire system and control program therefor |
EP1470989A2 (en) | 2003-04-22 | 2004-10-27 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Steer-by-wire system and control program therefor |
JP4492781B2 (ja) * | 2003-08-25 | 2010-06-30 | 株式会社ジェイテクト | 回転機及び操舵システム |
JP2005073398A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Favess Co Ltd | 回転機及び操舵システム |
JP2005104439A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵装置 |
JP2008120265A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008221916A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Nissan Motor Co Ltd | 駆動制御装置およびそれを用いた操舵制御装置 |
EP2450259A1 (de) * | 2010-11-09 | 2012-05-09 | Audi AG | Kraftfahrzeug mit elektrischer Hilfskraftlenkung |
CN106005003A (zh) * | 2015-03-24 | 2016-10-12 | 株式会社昭和 | 动力转向设备 |
JP2016179761A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 株式会社ショーワ | パワーステアリング装置 |
JP2017194962A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-26 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag | 信号経路を監視する装置及び方法、並びに信号処理システム |
CN107302384A (zh) * | 2016-04-13 | 2017-10-27 | 英飞凌科技股份有限公司 | 用于监测信号路径的设备和方法以及信号处理系统 |
US10464597B2 (en) | 2016-04-13 | 2019-11-05 | Infineon Technologies Ag | Apparatus and method for monitoring a signal path, and signal processing system |
US11987296B2 (en) | 2018-05-21 | 2024-05-21 | Hitachi Astemo, Ltd. | Steering device |
WO2024004772A1 (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 日立Astemo株式会社 | ステアリング装置およびステアリング制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6580989B1 (en) | Motor vehicle steering system | |
JP2002037112A (ja) | 車両用操舵装置 | |
CN109291991B (zh) | 一种双电机线控复合转向系统及其控制方法 | |
US6929086B1 (en) | Motor vehicle steering system | |
US6938721B2 (en) | Steering apparatus and method for automotive vehicle | |
US6842678B2 (en) | Motor vehicle steering system | |
US6976555B2 (en) | Motor vehicle steering system | |
JPS62251277A (ja) | 電動式後輪操舵装置 | |
US20210046972A1 (en) | Steering device | |
JP3639940B2 (ja) | 自動車の舵取装置 | |
JP2009248660A (ja) | 車両用電動式操舵装置 | |
JP2000043749A (ja) | 操舵制御装置および操舵装置 | |
JP4178217B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
US20230001983A1 (en) | Steer-by-wire steering system | |
JP5076564B2 (ja) | 駆動制御装置およびそれを用いた操舵制御装置 | |
JP2006347208A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP4382345B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2008030591A (ja) | 制動制御装置およびその方法 | |
US20230091186A1 (en) | Vehicle steering system | |
JP3876143B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP7270463B2 (ja) | 車両用ステアリング装置 | |
JP4254671B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP3991643B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP3734440B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2005335710A (ja) | 車両用操舵装置 |