JP2005104439A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステア・バイ・ワイヤ制御中に制御系の一系統が故障しても、操作入力手段と操向輪との中立点を一致させた状態で機械的に伝達する装置によるバックアップモードに移行させることが可能な車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】 操作入力を受けるステアリングホイール6と、左右の操向輪16,16を転舵させるステアリング機構15と、を備え、前記ステアリングホイールとステアリング機構が機械的に切り離された状態で、ステアリングホイール6の操舵入力に応じて発生する電気信号によって、ステアリング機構を作動させるようにした車両用操舵装置において、前記電気信号に基づいて、ステアリング機構を制御するために設けられたアクチュエータ、センサー、制御コントローラの各システム構成を二重系以上とし、かつ、ステアリングホイールとステアリング機構の間に、操舵入力をステアリング機構15に機械的に伝達する機械式のバックアップ装置を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操舵系にバックアップ機構を備えたステア・バイ・ワイヤ方式による車両用操舵装置の技術分野に属する。
車両用操舵装置のステアリングホイールとステアリングギアボックスをつなぐステアリングシャフトの途中位置に、バックアップ機構としてのクラッチを設け、クラッチを切り離した状態では、反力アクチュエータや転舵アクチュエータに対するステア・バイ・ワイヤ制御を行い、ステア・バイ・ワイヤ制御系の故障時には、クラッチを接続し、転舵アクチュエータを操舵力のアシスト手段として用いる車両用操舵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−145098号公報
しかしながら、従来の車両用操舵装置にあっては、ステア・バイ・ワイヤ制御で用いる舵角センサー系が一系統のみという構成となっていたため、舵角センサーの故障時はステアリングホイールの角度が検出できず、直ちにクラッチを接続するバックアップ作動をさせる必要がある。このため、ステアリングホイールの中立点と操向輪の中立点とに不一致が生じるという問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ステア・バイ・ワイヤ制御中に制御系の一系統が故障しても、操作入力手段と操向輪との中立点を一致させた状態で操舵入力をステアリング機構へ機械的に伝達するバックアップ装置によるバックアップモードに移行させることが可能な車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、操作入力を受ける操作入力手段と、左右の操向輪を転舵させるステアリング機構と、を備え、前記操作入力手段とステアリング機構が機械的に切り離された状態で、前記操作入力手段の操舵入力に応じて発生する電気信号によって、前記ステアリング機構を作動させるようにした車両用操舵装置において、
前記電気信号に基づいて、前記ステアリング機構を制御するために設けられたアクチュエータ、センサー、制御コントローラの各システム構成を二重系以上とし、かつ、前記操作入力手段とステアリング機構の間に、前記操舵入力を前記ステアリング機構に機械的に伝達する機械式のバックアップ装置を備える手段とした。
よって、本発明の車両用操舵装置にあっては、二重系以上の各システム構成のうち、一つの系統に故障が生じた時でも、残りの正常な系統でステア・バイ・ワイヤ制御を継続できるため、操作入力手段の中立点と操向輪の中立点との中立点ズレがを生じない状態で操舵入力をステアリング機構へ機械的に伝達するバックアップ装置によるバックアップモードに切り替え移行することができる。
以下、本発明の車両用操舵装置を実現する実施の形態を、図面に示す実施例1,実施例2,実施例3,実施例4,実施例5に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用操舵装置を示す全体システム図、図2は実施例1の車両用操舵装置におけるクラッチ部とケーブルコラム部とトルクセンサー部の各詳細図、図3は実施例1の車両用操舵装置の全体システムを示すブロック図である。実施例1の車両用操舵装置は、(1)反力装置、(2)バックアップ装置、(3)転舵装置、(4)制御コントローラにより構成されている。以下、それぞれの構成を詳しく説明する。
(1)反力装置
反力装置は、舵角センサー1、エンコーダ2、トルクセンサー3,3、ホールIC4、反力モータ5とを有して構成される。
前記舵角センサー1は、ステアリングホイール6の操作角を検出する手段で、後述するケーブルコラム7とステアリングホイール6とを結合するコラムシャフト8に設けられている。つまり、舵角センサー1は、ステアリングホイール6とトルクセンサー3,3との間に設置されており、トルクセンサー3,3の捩れによる角度変化の影響を受けることなく、操舵角を検出できるようになっている。この舵角センサー1には、アブソリュート型レゾルバ等を用いる。
前記トルクセンサー3,3は二重系を成し、前記舵角センサー1と反力モータ5との間に設置されていて、トルクセンサー1とトルクセンサー2との2つのトルクセンサにより構成されている。図2(c)にトルクセンサー部の詳細を示す。トルクセンサー3,3は、軸方向に延在するトーションバーと、該トーションバーの一端に連結され、該トーションバーと同軸をなす第1軸と、該トーションバーの他端に連結され、該トーションバー及び第1軸と同軸を成す第2軸と、前記第1軸に固定された第1磁性体と、前記第2軸に固定された第2磁性体と、前記第1磁性体及び第2磁性体に対面するコイルと、該コイルを包囲し、前記第1磁性体及び第2磁性体と共に磁気回路を形成する第3磁性体とを有し、前記コイルはトーションバーに作用する捩れに基づく第1磁性体と第2磁性体との相対変位に対応してインダクタンスが変化し、該インダクタンスに基づく出力信号によりトルクを検出する。
前記反力モータ5は、ステアリングホイール6に反力を与える反力アクチュエータであり、前記コラムシャフト8を回転軸とする1ロータ・1ステータの電動モータで構成されており、そのケーシングが車体の適所に固定されている。この反力モータ5としては、ブラシレスモータが使用され、ブラシレスモータの使用に伴ってエンコーダ2とホールIC4とを追加する。その場合は、ホールIC4のみでもモータトルクを発生するモータ駆動は可能であるが、微細なトルク変動が発生し、操舵反力感が悪い。そこで、より繊細で滑らかな反力制御を行うため、コラムシャフト8の軸上にエンコーダ2を装着し、モータ制御を行うことで、微細なトルク変動を低減し、操舵反力感の向上を達成する。なお、エンコーダ2の代わりにレゾルバを用いても良い。
(2)バックアップ装置
バックアップ装置は、ケーブルコラム7とクラッチ9により構成されている。
前記クラッチ9は、コラムシャフト8とプーリシャフト10との間に介装され、実施例1では電磁クラッチを用いている。図2(a)にクラッチ部の詳細を示す。クラッチ9は、電磁コイルに通電されると、磁束Φが発生する。このとき、アーマチュアが板ばねの復帰力に抗してロータのフランジに磁気吸着されるから、入力軸であるコラムシャフト8と出力軸であるプーリシャフト10は連結される。そして、ステアリングホイール6が回転すると、その回転力がクラッチ9を介してケーブルコラム7のプーリに伝達され、ケーブルコラム7のプーリが回転すると、その回転力がクラッチ9を介してステアリングホイール6に伝達される。また、電磁コイルへの通電を解除すると、磁束Φが消滅してアーマチュアが板ばねの復帰力によってロータから離間する。つまり、クラッチ9の伝達トルク容量は、電磁コイルの発生できる磁束Φを変えることで吸着力が変化するので任意に設定することができる。なお、通電するとクラッチを解除する方式を採っても良い。
前記ケーブルコラム7は、前記クラッチ9が締結されるバックアップモード時、反力装置と転舵装置との間に介在する部材との干渉を避けて迂回しながらも、トルクを伝達するコラムシャフト機能を発揮する機械式バックアップ機構である。図2(b)にケーブルコラム部の詳細を示す。ケーブルコラム7は、2つのリールに端部がリールに固定された2本のインナーケーブルを互いに逆方向へ巻き付け、2つのリールケースに2本のインナーケーブルを内挿したアウターチューブの両端を固定することにより構成されている。
(3)転舵装置
転舵装置は、エンコーダ10、舵角センサー11、トルクセンサー12,12、ホールIC13、転舵モータ14,14、ステアリング機構15、操向輪16,16とを有して構成される。
前記舵角センサー11とトルクセンサー12,12とは、ケーブルコラム7のプーリが一端に取り付けられ、他端部にピニオンギヤが形成されたピニオンシャフト17の軸上に設けられている。舵角センサー11としては、シャフトの回転数を検出するアブソリュート式レゾルバ等が用いられる。また、トルクセンサー12,12としては、上記トルクセンサー3,3と同様に二重系を成し、インダクタンスの変化によりトルクを検出するものが用いられる。そして、ケーブルコラム7側に舵角センサー11を配置し、ステアリング機構15側にトルクセンサー12,12を配置することで、舵角センサー11による転舵角検出に際してトルクセンサ12,12の捩りによる角度変化の影響を受けないようにしている。
前記転舵モータ14,14は、前記ピニオンシャフト17の舵角センサー11とトルクセンサー12,12との中間位置に設けたウォームギヤに噛み合うピニオンギアをモータ軸に設けることで、モータ駆動時にピニオンシャフト17に転舵トルクを付与するように構成されている。この転舵モータ14,14は、1ロータ・2ステータ構造とすることにより二重系を成し、第一転舵モータ14と第二転舵モータ14を構成するブラシレスモータとしている。また、上記反力モータ5と同様に、ブラシレスモータの使用に伴ってエンコーダ10とホールIC13とを追加する。
前記ステアリング機構15は、前記ピニオンシャフト17の回転により左右の操向輪16,16を転舵させる舵取り機構であって、ラックチューブ15a内に内挿され、前記ピニオンシャフト17のピニオンギヤに噛み合うラックギヤが形成されたラックシャフト15bと、この車両左右方向に延びるラックシャフト15bの両端部に結合されたタイロッド15c,15cと、一端が前記タイロッド15c,15cに結合され、他端が操向輪16,16に結合されたナックルアーム15d,15dと、を有して構成されている。
(4)制御コントローラ
制御コントローラは、2つの電源18,18により処理演算等を行う2つの制御コントローラ19,19により二重系が構成されている。
前記制御コントローラ19は、図3に示すように、反力装置の舵角センサー1、エンコーダ2、トルクセンサー3,3、ホールIC4と、転舵装置のエンコーダ10、舵角センサー11、トルクセンサー12,12、ホールIC13からの検出値が入力される。
前記制御コントローラ19には、故障診断部19aを有し、この故障診断部19aでは、図4に示すフローチャートによって転舵制御の故障診断と、図5に示すフローチャートによって反力制御の故障診断と、図6に示すフローチャートによってEPS制御(電動モータによるパワーステアリング制御)の故障診断と、図7に示すフローチャートによってSBW(クラッチ切り離しによるステア・バイ・ワイヤ)からEPS(クラッチ接続によるモータアシストステアリング)への移行制御が診断される。
制御コントローラ19には、故障診断部19a以外に、反力指令値演算部19b、反力モータ駆動部19c、反力装置電流センサー19d、転舵指令値演算部19e、転舵モータ駆動部19f、転舵装置電流センサー19g,19g、制御コントローラ診断部19hを有する。そして、両制御コントローラ19,19は、双方向通信線20を介して互いに情報交換可能に接続されている。
次に、作用を説明する。
[転舵制御の故障診断作動]
図4は実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、必要データが取り込まれ、ステップS2、ステップS4、ステップS6、ステップS8、ステップS10、ステップS12へと並列的に移行する。
ステップS2では、反力装置の舵角センサー1の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS3へ移行する。
ステップS3では、ステップS2での反力装置の舵角センサー1の出力値が異常であるとの判断に基づき、反力装置のエンコーダ2の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS4では、反力装置のエンコーダ2の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS5へ移行する。
ステップS5では、ステップS2での反力装置のエンコーダ2の出力値が異常であるとの判断に基づき、反力装置の舵角センサー1の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS6では、転舵装置の舵角センサー11の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。
ステップS7では、ステップS6での転舵装置の舵角センサー11の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置のエンコーダ10の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS8では、転舵装置のエンコーダ10の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS9へ移行する。
ステップS9では、ステップS8での転舵装置のエンコーダ10の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の舵角センサー11の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS10では、転舵装置の一方の電流センサー19g(電流センサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS11へ移行する。
ステップS11では、ステップS10での転舵装置の一方の電流センサー19g(電流センサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、第二転舵モータ14のみでしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS12では、転舵装置の他方の電流センサー19g(電流センサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS13へ移行する。
ステップS13では、ステップS12での転舵装置の他方の電流センサー19g(電流センサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、第一転舵モータ14のみでしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS14では、ステップS2,ステップS4,ステップS6,ステップS8,ステップS10,ステップS12の全てのステップで正常であると判断されたとき、SBW制御をそのまま継続し、ステップS1へ戻る。
[反力制御の故障診断作動]
図5は実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS21では、必要データが取り込まれ、ステップS22、ステップS24、ステップS26、ステップS28へと並列的に移行する。
ステップS22では、転舵装置の一方のトルクセンサー12(トルクセンサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS23へ移行する。
ステップS23では、ステップS22での転舵装置の一方のトルクセンサー12(トルクセンサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の他方のトルクセンサー12(トルクセンサー2)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS24では、転舵装置の他方のトルクセンサー12(トルクセンサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS25へ移行する。
ステップS25では、ステップS24での転舵装置の他方のトルクセンサー12(トルクセンサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の一方のトルクセンサー12(トルクセンサー1)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS26では、反力装置の電流センサー19dの出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS27へ移行する。
ステップS27では、ステップS26での反力装置の電流センサー19dの出力値が異常でるとの判断に基づいて、反力制御を中止する。
ステップS28では、反力装置のエンコーダ2の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS29へ移行する。
ステップS29では、ステップS28での反力装置のエンコーダ2の出力値が異常であるとの判断に基づいて、反力装置のホールIC4のみで反力モータ5を駆動し、ステップS21へ戻る。
ステップS30では、ステップS22,ステップS24,ステップS26,ステップS28の全てのステップで正常であると判断されたとき、SBW制御をそのまま継続し、ステップS1へ戻る。
[EPS制御の故障診断作動]
図6は実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。この故障診断作動は、EPS制御が実行されると開始される。
ステップS31では、必要データが取り込まれ、ステップS32、ステップS34、ステップS36、ステップS39、ステップS41へと並列的に移行する。
ステップS32では、反力装置の一方のトルクセンサー3(トルクセンサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS33へ移行する。
ステップS33では、ステップS32での反力装置の一方のトルクセンサー3(トルクセンサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、EPS制御を中止する。
ステップS34では、反力装置の他方のトルクセンサー3(トルクセンサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS35へ移行する。
ステップS35では、ステップS34での反力装置の他方のトルクセンサー3(トルクセンサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、EPS制御を中止する。
ステップS36では、転舵装置の一方の電流センサー19g(電流センサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS37またはステップS38へ移行する。
ステップS37では、ステップS36での転舵装置の一方の電流センサー19g(電流センサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、第一転舵モータ14の使用を中止する。
ステップS38では、ステップS36での転舵装置の一方の電流センサー19g(電流センサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、EPS制御を中止する。
ステップS39では、転舵装置の他方の電流センサー19g(電流センサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS38またはステップS40へ移行する。
ステップS40では、ステップS39での転舵装置の他方の電流センサー19g(電流センサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、第二転舵モータ14の使用を中止する。
ステップS41では、転舵装置のエンコーダ10の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS42へ移行する。
ステップS43では、ステップS32、ステップS34、ステップS36、ステップS39、ステップS41の全てのステップで正常であると判断されたとき、EPS制御をそのまま継続し、ステップS31へ戻る。
[SBWからEPSへの移行制御作動]
図7は実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるSBWからEPSへの移行制御作動処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。この制御作動は、転舵制御と反力制御の故障診断において、SBWからEPSへ移行することが決定した場合(図4及び図5において※にて示す。)に開始する。
ステップS51では、必要データを取り込み、ステップS52へ移行する。
ステップS52では、反力装置のハンドル角絶対値が、設定値αdeg以下か否かが判断され、YESの場合はステップS54へ移行し、NOの場合はステップS53へ移行する。ここで、設定値αdegは、ハンドル角の中立位置判断しきい値として設定される。
ステップS53では、ステップS52での|反力装置 ハンドル角|>αdegとの判断、つまり、ハンドル角が中立位置付近にないとの判断に基づいて、クラッチ9を切り離してのSBWが継続され、ステップS51へ戻る。
ステップS54では、転舵装置の転舵角絶対値が、設定値βdeg以下か否かが判断され、YESの場合はステップS56へ移行し、NOの場合はステップS55へ移行する。ここで、設定値βdegは、転舵角の中立位置判断しきい値として設定される。
ステップS55では、ステップS54での|転舵装置 転舵角|>βdegとの判断、つまり、転舵角が中立位置付近にないとの判断に基づいて、クラッチ9を切り離してのSBWが継続され、ステップS51へ戻る。
ステップS56では、ステップS52での|反力装置 ハンドル角|≦αdeg、ステップとの判断、ステップS54での|転舵装置 転舵角|≦βdegとの判断、つまり、ハンドル角も転舵角も中立位置付近であるとの判断に基づいて、SBWを中止し、クラッチ9を締結してEPS制御を行う。
[従来のステア・バイ・ワイヤ操舵装置の問題点]
特開2002−145098号公報に記載された従来のステア・バイ・ワイヤ操舵装置は、下記に列挙するような問題点がある。
問題点1
ステア・バイ・ワイヤ状態で走行中に故障が発生した時、主操舵アクチュエータまたは副操舵アクチュエータに異常が発生すると、VGR機能を解除し、ステアリングホイールの回転角と操向輪の転舵角との関係が適切な関係(ステアリングホイールの中立点と操向輪の中立点とが一致する関係)となるように、正常な操舵アクチュエータを制御して操向輪の位置を調整する構成となっていたため、操向輪の位置調整を操舵アクチュエータで行うことになり、走行ラインが運転者が意図したラインから外れて車線をはみ出す可能性がある。
問題点2
ステア・バイ・ワイヤ制御で用いる舵角センサー系が一系統のみという構成となっていたため、舵角センサーの故障時はステアリングホイールの角度が検出できず、直ちにクラッチを接続するバックアップ作動をさせる必要がある。このため、ステアリングホイールの中立点と操向輪の中立点とに不一致が生じる。
問題点3
ステア・バイ・ワイヤ状態で故障が発生した時、直進や旋回中などの走行状態によらずにクラッチを締結させ、さらに、反力アクチュエータの駆動を停止させる。クラッチが連結されることにより、舵取り機構とステアリングホイールとの機械的な結合が達成され、その後、正常な操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータを操舵補助力の発生源としたパワーステアリング装置として機能する。という構成になっていたため、ステア・バイ・ワイヤ時と電動パワーステアリング時ではアクチュエータへの指令値が異なり、また、バックアップの連結時には操向輪からの反力がステアリングホイールに伝わる。例えば、旋回中など、アクチュエータの出力が発生し、かつ、旋回を維持する操向輪からの入力が大きい時にバックアップ作動させて電動パワーステアリングに切り替えると、アクチュエータへの指令値が急変し、かつ、操向輪からの入力がステアリングホイールに伝わるため、操舵力の変化が大きくなり、操舵フィーリングを損なう。
問題点4
反力アクチュエータに異常が発生すると、舵取り制御部は、まず、反力アクチュエータの駆動を停止させる。つぎに、(VGR機能を解除し、ステアリングホイールの回転角と操向輪の転舵角との関係が適切な関係になるように、正常な操舵アクチュエータを制御して操向輪の位置を調整した後、)クラッチを連結させる。という構成になっていたため、旋回中の反力アクチュエータに異常が発生すると、反力が減少し、その後、クラッチが連結されると操向輪からの入力がステアリングホイールに伝わり、反力が増加するため、運転者が違和感を持つ。
[実施例1の操舵作用]
これに対し、実施例1の車両用操舵装置では、二重系以上の各システム構成のうち、一つの系統に故障が生じた時でも、残りの正常な系統でステア・バイ・ワイヤ制御を継続できるため、ステアリングホイール6の中立点と操向輪16,16の中立点との中立点ズレがを生じない状態でクラッチ9を接続したバックアップモードに切り替え移行することができる。
一例として、反力装置の舵角センサー1が異常の場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3へと進む流れとなり、ステップS3でのSBWからEPSへの移行を受けて、図7のフローチャートにおいて、ステップS51→ステップS52→ステップS53、または、ステップS51→ステップS52→ステップS54→ステップS55を繰り返す流れとなり、舵角センサー1に代えステアリングホイール6の操作角を検出することができる反力装置のエンコーダ2の出力により、ステア・バイ・ワイヤ制御がしばらく継続される。そして、ステップS52のハンドル角中立位置条件とステップS54の転舵角中立位置条件を共に満足すると、ステップS54からステップS56へ進み、ステップS56では、ステア・バイ・ワイヤ制御を中止し、クラッチ9を締結し、転舵モータ14,14をアシスト手段として用いての電動パワーステアリング制御へ移行する。
この作動の流れは、転舵制御系において、反力装置のエンコーダ2からの出力値が異常の時も、転舵装置の舵角センサー11からの出力値が異常の時も、転舵装置のエンコーダ10からの出力値が異常の時も、転舵装置の電流センサー1からの出力値が異常の時も、転舵装置の電流センサー2からの出力値が異常の時も、同様に行われる。さらに、反力制御系において、転舵装置のトルクセンサー1からの出力値が異常の時も、転舵装置のトルクセンサー2からの出力値が異常の時も、同様に行われる。
また、バックアップモードへの切り替え移行時に、従来技術のように、操舵アクチュエータを制御して操向輪の位置を調整する必要が無いため、運転者の意図に反して走行ラインがズレない。
さらに、二重系以上の各システム構成のうち、一つの系統に故障が生じた時でも、残りの正常な系統でステア・バイ・ワイヤ制御を継続できるため、例えば、直進走行付近でステア・バイ・ワイヤおよび電動パワーステアリングの両方の場合において、アクチュエータの出力の小さく0に近く、操向輪16,16からの入力も小さいので、この時にバックアップモードに切り替えてステア・バイ・ワイヤ制御から電動パワーステアリング制御に移行しても、操舵力の変化を少なくでき、したがって、ステアリングホイール6をとられるような操舵違和感を低減できる。すなわち、上記作用によって、上記問題点1〜問題点4の何れも解消することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用操舵装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 操作入力を受けるステアリングホイール6と、左右の操向輪16,16を転舵させるステアリング機構15と、を備え、前記ステアリングホイール6とステアリング機構15が機械的に切り離された状態で、前記ステアリングホイール6の操舵入力に応じて発生する電気信号によって、前記ステアリング機構15を作動させるようにした車両用操舵装置において、前記電気信号に基づいて、前記ステアリング機構15を制御するために設けられたアクチュエータ、センサー、制御コントローラの各システム構成を二重系以上とし、かつ、前記ステアリングホイール6とステアリング機構15の間に、前記操舵入力を前記ステアリング機構15に機械的に伝達する機械式のバックアップ装置を備えるため、ステア・バイ・ワイヤ制御中に制御系の一系統が故障しても、ステアリングホイール6と操向輪16,16との中立点を一致させた状態で操舵入力をステアリング機構15へ機械的に伝達するバックアップ装置によるバックアップモードに移行させることが可能である。
(2) 前記制御コントローラ19,19は、二重系以上の各システム構成のうち、一系統に故障が生じた場合、ステアリングホイール6が中立点付近で、かつ、操向輪16,16が中立点付近であると判断されるまで、前記一系統を除く残りの正常な系統でステア・バイ・ワイヤ制御を継続し、ステアリングホイール6と操向輪16,16が共に中立点付近であると判断されると、前記機械式のバックアップ装置を構成するクラッチ9を接続し、バックアップモードに移行する制御を実行するため、直進走行付近でステア・バイ・ワイヤ制御からバックアップモードに切り替え移行しても、操舵力の変化を少なくでき、したがって、ステアリングホイール6をとられるような操舵違和感を低減できる。
(3) 前記バックアップモードでは、転舵モータ14,14を用いた電動パワーステアリングによるて電動パワーステアリング制御を実行するため、バックアップモードへの切り替え移行後、ステアリングホイール6に加える操舵力を軽減することができる。
(4) 前記ステアリングホイール6の操作角度を検出する舵角センサー1を、ステアリングホイール6に接続される反力装置のうち、前記ステアリングホイール6とトルクセンサー3,3との間に設置したため、トルクセンサー3,3の捩れの影響を受けることなく、精度良くステアリングホイール6の操作角度を検出することができる。
(5) 前記操向輪16,16の転舵角度を検出する舵角センサー11を、バックアップ装置とステアリング機構15との間に設置される転舵装置のうち、前記バックアップ装置とトルクセンサー12,12との間に設置したため、トルクセンサー12,12の捩れの影響を受けることなく、精度良く操向輪16,16の転舵角度を検出することができる。
(6) 前記反力装置と転舵装置のアクチュエータを、ブラシレスモータによる反力モータ5と転舵モータ14,14としたため、モータ制御に用いるエンコーダ2,10を用いてステアリングホイール6の操作角度とハンドル角と操向輪16,16の転舵角度を検出することができ、反力装置と転舵装置とにそれぞれ2つの舵角センサーを用いることなく舵角センサーの数を削減してセンサー二重系を達成することができる。
(7) 前記転舵モータ14,14を、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとしたため、モータを2個用いる場合に比べ、モータ本体だけに限らず減速ギヤ機構等を含めて大幅な小型軽量化を図ることができる。
実施例2は、実施例1に対し反力モータを、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとした例である。
すなわち、図8及び図9に示すように、前記反力モータ5,5を、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとしている。また、バックアップ装置のクラッチ9を転舵装置側に設置している。さらに、転舵モータ14,14を、それぞれ1ロータ・1ステータにのブラシレスモータとし、エンコーダ10,10をそれぞれに設け、実施例1の舵角センサ11を省略している。加えて、反力モータ5を二重系にしたことに伴い、2つの反力装置の電流センサー19d,19dを設けている。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、同一構成には同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[転舵制御の故障診断作動]
図10は実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1〜ステップS5およびステップS10〜ステップS14は、図4の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。
ステップS6’では、転舵装置の一方のエンコーダ10(エンコーダ1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS7’へ移行する。
ステップS7’では、ステップS6’での一方のエンコーダ10(エンコーダ1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の他方のエンコーダ10(エンコーダ2)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS8’では、転舵装置の他方のエンコーダ10(エンコーダ2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS9’へ移行する。
ステップS9’では、ステップS8’での他方のエンコーダ10(エンコーダ2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の一方のエンコーダ10(エンコーダ1)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
[反力制御の故障診断作動]
図11は実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS21〜ステップS25およびステップS28〜ステップS30は、図5の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。
ステップS26’では、反力装置の一方の電流センサー19d(電流センサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS27’へ移行する。
ステップS27’では、ステップS26’での反力装置の一方の電流センサー19d(電流センサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、反力モータ5の第二ステータのみでしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS26"では、反力装置の他方の電流センサー19d(電流センサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS30へ移行し、NOの場合はステップS27"へ移行する。
ステップS27"では、ステップS26"での反力装置の他方の電流センサー19d(電流センサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、反力モータ5の第一ステータのみでしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
[EPS制御の故障診断作動]
図12は実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS31〜ステップS40およびステップS42〜ステップS43は、図6の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。
ステップS41’では、転舵装置の一方のエンコーダ10(エンコーダ1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS42へ移行する。
ステップS41"では、転舵装置の他方のエンコーダ10(エンコーダ2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS43へ移行し、NOの場合はステップS42へ移行する。
なお、実施例2のSBWからEPSへの移行制御作動は、図7に示す実施例1でのSBWからEPSへの移行制御作動処理の流れを示すフローチャートと同様であるので、図示並びに説明を省略する。また、実施例2の他の作用についても、反力モータ5,5が二重系となり、転舵装置の舵角センサーに代えてエンコーダ2を用いている点を除き、同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用操舵装置にあっては、実施例1の(1)〜(5)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 前記反力モータ5,5を、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとしたため、モータを2個用いる場合に比べ、小型軽量化を図りながら容易に反力アクチュエータを二重系にすることができる。
実施例3は、転舵モータと反力モータを、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、クラッチを反力装置側に設置した例である。
すなわち、図13に示すように、転舵モータ14,14と反力モータ5,5を、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、バックアップ装置をケーブルコラム7とクラッチ9により構成し、前記クラッチ9を反力装置側に設置した。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、同一構成には同一符号を付して説明を省略する。また、作用については、実施例2と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用操舵装置にあっては、実施例1の(1)〜(6)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(9) 転舵モータ14,14と反力モータ5,5を、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、バックアップ装置をケーブルコラム7とクラッチ9により構成し、前記クラッチ9を反力装置側に設置したため、転舵アクチュエータおよび反力アクチュエータとしてそれぞれモータ2個とする場合に比べ、システムの小型軽量化を図ることができると共に、クラッチ9を切り離してのステア・バイ・ワイヤ制御による走行時、ステアリングホイール6に対する操作によりケーブルコラム7が連れ回ることを防止することができる。
実施例4は、転舵モータと反力モータを、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、クラッチを転舵装置側に設置した例である。
すなわち、図14に示すように、転舵モータ14,14と反力モータ5,5を、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、バックアップ装置をケーブルコラム7とクラッチ9により構成し、前記クラッチ9を転舵装置側に設置した。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、同一構成には同一符号を付して説明を省略する。また、作用については、実施例2と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4の車両用操舵装置にあっては、実施例1の(1)〜(6)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(10) 転舵モータ14,14と反力モータ5,5を、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、バックアップ装置をケーブルコラム7とクラッチ9により構成し、前記クラッチ9を転舵装置側に設置したため、転舵アクチュエータおよび反力アクチュエータとしてそれぞれモータ2個とする場合に比べ、システムの小型軽量化を図ることができると共に、クラッチ9を切り離してのステア・バイ・ワイヤ制御による走行時、操向輪16,16の転舵に伴ってケーブルコラム7が連れ回ることを防止することができる。
実施例5は、実施例1〜実施例4がアクチュエータとしてブラシレスモータを使用したのに対し、ブラシ付きDCモータを使用した例である。
すなわち、図15及び図16に示すように、前記反力モータ5,5を、2ロータ・1ステータによるブラシ付きDCモータとし、反力装置に2つの舵角センサー1,1を設置している。また、実施例1に対しバックアップ装置のクラッチ9を転舵装置側に設置している。さらに、転舵モータ14,14を、それぞれ1ロータ・1ステータにのブラシ付きDCモータとし、ピニオンシャフト17を延長した位置に2つの舵角センサー11,11を設置している。加えて、反力モータ5を二重系にしたことに伴い、2つの反力装置の電流センサー19d,19dを設けている。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、同一構成には同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[転舵制御の故障診断作動]
図17は実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1およびステップS10〜ステップS14は、図4の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。
ステップS2’では、反力装置の一方の舵角センサー1(舵角センサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS3’へ移行する。
ステップS3’では、ステップS2’での一方の舵角センサー1(舵角センサー1)のの出力値が異常であるとの判断に基づき、反力装置の他方の舵角センサー1(舵角センサー2)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS4’では、反力装置の他方の舵角センサー1(舵角センサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS5’へ移行する。
ステップS5’では、ステップS4’での他方の舵角センサー1(舵角センサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、反力装置の一方の舵角センサー1(舵角センサー1)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS6"では、転舵装置の一方の舵角センサー11(舵角センサー1)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS7"へ移行する。
ステップS7"では、ステップS6"での一方の舵角センサー11(舵角センサー1)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の他方の舵角センサー11(舵角センサー2)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
ステップS8"では、転舵装置の他方の舵角センサー11(舵角センサー2)の出力値は正常か否かが判断され、YESの場合はステップS14へ移行し、NOの場合はステップS9"へ移行する。
ステップS9"では、ステップS8"での他方の舵角センサー11(舵角センサー2)の出力値が異常であるとの判断に基づき、転舵装置の一方の舵角センサー11(舵角センサー1)の出力でしばらくクラッチ9の解放によるSBWを継続し、その後、クラッチ9を締結してEPSへ移行する。
[反力制御の故障診断作動]
図18は実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS21〜ステップS25およびステップS30は、図5の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。また、ステップS26’、ステップS26"、ステップS27’、ステップS27"は、図11の実施例2のフローチャートと同様であるので説明を省略する。
[EPS制御の故障診断作動]
図19は実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。ステップS31〜ステップS40およびステップS43は、図6の実施例1のフローチャートと同様であるので説明を省略する。すなわち、図19は図6のフローチャートで、ステップS41とステップS42とを省略したものである。
なお、実施例5のSBWからEPSへの移行制御作動は、図7に示す実施例1でのSBWからEPSへの移行制御作動処理の流れを示すフローチャートと同様であるので、図示並びに説明を省略する。また、実施例4の他の作用についても、反力モータ5,5が二重系となり、エンコーダに代えて反力装置と転舵装置にそれぞれ2つの舵角センサーを用いている点を除き、同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5の車両用操舵装置にあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(11) 前記反力装置と転舵装置のアクチュエータを、ブラシ付きDCモータによる反力モータ5,5と転舵モータ14,14としたため、交流に変換することなく、直流による電源18を用いて反力トルクと転舵トルクを得ることができる。
(12) 前記反力モータ5,5を、2ロータ・1ステータによるブラシ付きDCモータとしたため、軽量小型化を達成しながら、反力アクチュエータの二重系を確保することができる。
以上、本発明の車両用操舵装置を実施例1〜実施例5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1〜実施例5では、バックアップ装置にクラッチを1つ設ける例を示したが、ケーブルコラムの両端位置にそれぞれクラッチを設け、クラッチを切り離してのSBW制御時にケーブルコラムの連れ回り無くすようにしても良い。
実施例1の車両用操舵装置を示す全体システム図である。 実施例1の車両用操舵装置におけるクラッチ部とケーブルコラム部とトルクセンサー部の各詳細図である。 実施例1の車両用操舵装置の全体システムを示すブロック図である。 実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるSBWからEPSへの移行制御作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の車両用操舵装置を示す全体システム図である。 実施例2の車両用操舵装置の全体システムを示すブロック図である。 実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の車両用操舵装置を示す全体システム図である。 実施例4の車両用操舵装置を示す全体システム図である。 実施例5の車両用操舵装置を示す全体システム図である。 実施例5の車両用操舵装置の全体システムを示すブロック図である。 実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される転舵制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行される反力制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。 実施例5の制御コントローラ19の故障診断部19aにて実行されるEPS制御の故障診断作動処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 舵角センサー
2 エンコーダ
3 トルクセンサー
4 ホールIC
5 反力モータ
6 ステアリングホイール(操作入力手段)
7 ケーブルコラム
8 コラムシャフト
9 クラッチ
10 プーリシャフト
11 舵角センサー
12 トルクセンサー
13 ホールIC
14 転舵モータ
15 ステアリング機構
16 操向輪
17 ピニオンシャフト
18 電源
19 制御コントローラ
20 双方向通信線

Claims (12)

  1. 操作入力を受ける操作入力手段と、左右の操向輪を転舵させるステアリング機構と、を備え、前記操作入力手段とステアリング機構が機械的に切り離された状態で、前記操作入力手段の操舵入力に応じて発生する電気信号によって、前記ステアリング機構を作動させるようにした車両用操舵装置において、
    前記電気信号に基づいて、前記ステアリング機構を制御するために設けられたアクチュエータ、センサー、制御コントローラの各システム構成を二重系以上とし、かつ、前記操作入力手段とステアリング機構の間に、前記操舵入力を前記ステアリング機構に機械的に伝達する機械式のバックアップ装置を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載された車両用操舵装置において、
    前記制御コントローラは、二重系以上の各システム構成のうち、前記ステア・バイ・ワイヤ制御の制御系の一系統に故障が生じた場合、前記操作入力手段が中立点付近で、かつ、操向輪が中立点付近であると判断されるまで、前記一系統を除く残りの正常な系統でステア・バイ・ワイヤ制御を継続し、操作入力手段と操向輪が共に中立点付近であると判断されると、前記機械式のバックアップ装置を構成するクラッチを接続し、バックアップモードに移行する制御を実行することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項2に記載された車両用操舵装置において、
    前記バックアップモードでは、電動パワーステアリングによる制御を実行することを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項2または請求項に記載された車両用操舵装置において、
    前記ステアリングホイールの操舵角度を検出する舵角センサーを、前記操作入力手段と該操作入力手段で発生する操舵トルクを検出するトルクセンサーとの間に設置したことを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項1,2,3,4の何れか1項に記載された車両用操舵装置において、
    前記操向輪の転舵角度を検出する舵角センサーを、前記機械式のバックアップ装置と前記操向輪の転舵によって発生する転舵トルクを検出するトルクセンサーとの間に設置したことを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 請求項1,2,3,4,5の何れか1項に記載された車両用操舵装置において、
    前記操作入力手段に反力を与える反力装置と、前記ステア機構の操向輪を転舵させる転舵装置のアクチュエータを、各々ブラシレスモータによる反力モータと転舵モータとしたことを特徴とする車両用操舵装置。
  7. 請求項6に記載された車両用操舵装置において、
    前記転舵モータを、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとしたことを特徴とする車両用操舵装置。
  8. 請求項6に記載された車両用操舵装置において、
    前記反力モータを、1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとしたことを特徴とする車両用操舵装置。
  9. 請求項6に記載された車両用操舵装置において、
    前記転舵モータと反力モータを、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、
    前記機械式のバックアップ装置をケーブルコラムとクラッチにより構成し、前記クラッチを前記ケーブルコラムと反力装置との間に設置したことを特徴とする車両用操舵装置。
  10. 請求項6に記載された車両用操舵装置において、
    前記転舵モータと反力モータを、共に1ロータ・2ステータによるブラシレスモータとし、
    前記機械式のバックアップ装置をケーブルコラムとクラッチにより構成し、前記クラッチを前記ケーブルコラムと転舵装置との間に設置したことを特徴とする車両用操舵装置。
  11. 請求項1,2,3,4,5の何れか1項に記載された車両用操舵装置において、
    前記操作入力手段に反力を与える反力装置と、前記ステア機構の操向輪を転舵させる転舵装置のアクチュエータを、各々ブラシ付き直流モータによる反力モータと転舵モータとしたことを特徴とする車両用操舵装置。
  12. 請求項11に記載された車両用操舵装置において、
    前記反力モータを、2ロータ・1ステータによるブラシ付き直流モータとしたことを特徴とする車両用操舵装置。
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