JP2004008088A - 穀物排出装置 - Google Patents

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Hisayuki Satoji
里路 久幸
Kenji Kono
河野 健治
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Abstract

【目的】排出オーガの操作性および作業性の向上。
【構成】グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した横排出オーガ6はその先端に穀粒を排出するオーガ穀粒排出口30を有するオーガ先端排出部31を設け、前記オーガ穀粒排出口30は横排出オーガ6の円周方向に回転するように設け、前記オーガ先端排出部31にはコントローラ40を前記オーガ穀粒排出口30が円周方向に回転しても一定方向に保持するように設けた穀物排出装置。
【選択図】  図8

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、穀物排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開昭62−69930号公報には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を排出する排出オーガの先端に、横排出オーガの円周方向に回転するようにセンサを設けた構成について記載されている。
また、従来公知の実開平1−121240号公報には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を排出する排出オーガを伸縮自在にした構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例のうち、前者のものは、横排出オーガの先端のセンサを回転させて有効に障害物を検出するようにしたものであるが、オーガ穀粒排出口の開口方向は変更できないので、運搬車のタンクに排出された穀粒が山盛りになると、縦揚穀装置中心に横排出オーガ全体を旋回させてオーガ穀粒排出口の排出位置を移動させており、タンクの隅々まで穀粒を排出できず、作業性が低いという課題がある。
また、縦揚穀装置中心にオーガ穀粒排出口を旋回させて排出位置を移動させることは面倒である。即ち、縦揚穀装置中心に僅かにオーガ穀粒排出口を旋回させたのでは、縦揚穀装置中心に横排出オーガを僅かに旋回させても、横排出オーガの先端のオーガ穀粒排出口は横排出オーガの長さが旋回半径となるので大きく移動し、調節は非常に困難で面倒である。
更に、横排出オーガの旋回はオーガ穀粒排出口より離れた操作部で行わなければならないので、微妙なオーガ穀粒排出口の位置調節等殆ど困難である。
前記公知例のうち、後者のものは、横排出オーガの長手方向にオーガ穀粒排出口の位置を変更することはできるが、横方向に位置変更するには同様な課題を有する。
本願は、横排出オーガのオーガ穀粒排出口の位置変更操作を容易にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
排出オーガの操作性および作業性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した横排出オーガ6はその先端に穀粒を排出するオーガ穀粒排出口30を有するオーガ先端排出部31を設け、前記オーガ穀粒排出口30は横排出オーガ6の円周方向に回転するように設け、前記オーガ先端排出部31にはコントローラ40を前記オーガ穀粒排出口30が円周方向に回転しても一定方向に保持するように設けた穀物排出装置としたものであり、オーガ穀粒排出口30を運搬車のタンク上方に位置させ、横排出オーガ6の先端に設けたコントローラ40を操作して横排出オーガ6を駆動させてグレンタンク4内の穀粒を排出し、オーガ穀粒排出口30から排出された穀粒が運搬車のタンクの一か所に山盛りになると、オーガ穀粒排出口30を横排出オーガ6に対して円周方向に回転(旋回)させ、これによりオーガ穀粒排出口30の開口方向を横排出オーガ6の長さ方向に対して横方向に変更し、運搬車のタンク内に穀粒が平坦に排出されるようにし、このとき、オーガ先端排出部31に収納しているコントローラ40はオーガ穀粒排出口30が横排出オーガ6の円周方向に回転しても一定方向に保持されるので脱落を防止され、横排出オーガ6の先端のオーガ穀粒排出口30近傍に排出作業に影響することなく収納される。
本発明は、前記コントローラ40は前記オーガ先端排出部31に対して分離可能な着脱自在に収納あるいは装着するようにした穀物排出装置としたものであり、コントローラ40はオーガ先端排出部31より外して横排出オーガ6の操作をし、操作後は再びオーガ先端排出部31に収納する。
本発明は、前記オーガ穀粒排出口30は前記横排出オーガ6の長手方向にも移動可能に構成した穀物排出装置としたものであり、オーガ穀粒排出口30を運搬車のタンク上方に位置させ、横排出オーガ6の先端に設けたコントローラ40を操作して横排出オーガ6を駆動させてグレンタンク4内の穀粒を排出し、オーガ穀粒排出口30から排出された穀粒が運搬車のタンク内の一部に山盛りになると、オーガ穀粒排出口30を横排出オーガ6に対して円周方向に回転(旋回)させるか、あるいは、横排出オーガ6の長手方向に移動させて、オーガ穀粒排出口30の開口方向を横排出オーガ6の長さ方向および横方向の何れかに変更し、運搬車のタンク内に穀粒を平坦に排出させる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1においては、横排出オーガ6のコントローラ40を先端に設けることができ、オーガ穀粒排出口30近傍なので一々横排出オーガ6の先端から離れないで操作可能になって、操作性および作業性を向上させ、運搬車のタンク内へ穀粒を平坦に排出させられ、排出作業を容易にでき、また、コントローラ40は一方向に向いているので、操作が容易であり、誤操作を防止できる。
請求項2においては、前項に加えて、コントローラ40を横排出オーガ6に対して着脱できるので、オーガ穀粒排出口30から離れたコントローラ40の操作も可能にでき、操作性および作業性を向上させる。
請求項3においては、前項に加えて、オーガ穀粒排出口30の排出位置の変更可能範囲を広げ、操作性および作業性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、4は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置、6は横排出オーガである。
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成する。前記固定オーガ7の固定オーガ筒9の基部と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横排出オーガ6の先端が上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成する。固定オーガ筒9には固定オーガ螺旋10を設ける。固定オーガ螺旋10は固定オーガ筒9に設けた中間側軸受部11に軸装する。
前記移動オーガ8の移動オーガ筒14の移動構成は任意であり、一例を示すと、固定オーガ筒9の外周部分には外側軸受部材12を設け、外側軸受部材12には伸縮作動軸部材13の先端を軸装し、伸縮作動軸部材13には移動オーガ8の移動オーガ筒14の任意部分に設けた伸縮用受部材15を螺合させ、前記伸縮作動軸部材13の基部側は前記固定オーガ筒9の外周に設けたモータ等により構成する駆動部材16に接続し、駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させて伸縮用受部材15を長さ方向の往復移動させて移動オーガ8を固定オーガ7に対して伸縮させる。
【0008】
しかして、前記固定オーガ筒9と移動オーガ筒14には伸縮螺旋20を設ける。伸縮螺旋20の構成も任意であるが、一例を示すと、前後方向(伸縮方向を説明の都合上「前後」とする)の円筒形状の移動部材21の前後端に夫々前後方向に突き出るように板状の係合部材22を形成し、係合部材22の前後両端には夫々前後側係合部23、24を形成し、移動部材21の前後の係合部材22の外面には前後両端に亘って移動側螺旋翼25を形成して一つの移動螺旋ピース26を構成し、各移動螺旋ピース26は、夫々の移動部材21に形成した異径形状の異径挿通孔27を、外周面が異径挿通孔27と同一形状の伝達軸部材28に摺動のみ自在に挿通して伸縮螺旋20を構成する。
この場合、前記各移動螺旋ピース26は、前後に位置する移動螺旋ピース26の係合部材22の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように組合せて伝達軸部材28に挿通する。
【0009】
しかして、移動螺旋ピース26のうち基部側の移動螺旋ピース26の後側係合部24は固定オーガ螺旋10側に、先端の移動螺旋ピース26は伝達軸部材28の先端側に、夫々任意の方法手段により係止する。
したがって、移動オーガ筒14と共に伝達軸部材28が伸長すると、最先端の移動螺旋ピース26は伝達軸部材28との係止部分により牽引され、次に、最先端の移動螺旋ピース26の後側係合部24が搬送方向下手側(後側)の移動螺旋ピース26の前側係合部23に係合して牽引して各移動螺旋ピース26が伝達軸部材28に対して移動し、反対に移動オーガ筒14と共に伝達軸部材28が縮小すると、最先端の移動螺旋ピース26が後側の移動螺旋ピース26を後側に押して各移動螺旋ピース26が伝達軸部材28に対して移動して間隔が縮小する。
【0010】
この場合、各移動螺旋ピース26は係合部材22に対して移動部材21が短く形成され、移動螺旋ピース26は係合部材22の前後側の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように組合せているので、各係合部材22は重ならずにあたかも移動部材21の外周に一周するように配置され、また、この一周している係合部材22に対応する移動部材21は当接状態となる。このことは、縮小状態では各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25が連続していなが重なった状態となるため搬送作用がとぎれることはなく、伸長状態では各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25の前後端が連続状態となって伝達軸部材28の軸方向に存在することになり、伸縮螺旋20の移動側螺旋翼25は状態によって重なることもあるが、その前後端は連続搬送作用する状態となって、穀粒は常時移動側螺旋翼25の搬送力を受けて搬送される。
29は伝達軸部材28の先端を取付けた軸受である。
【0011】
しかして、前記横排出オーガ6は、その先端に軸心方向に対する円周方向に回転するオーガ穀粒排出口30を有するオーガ先端排出部31を回動自在に設ける。なお、オーガ穀粒排出口30は縦揚穀装置5中心にも旋回するため、これと区別するのに移動オーガ筒14軸心中心に「回転」と表現しているが、この表現によって構成は限定されない。
オーガ先端排出部31は、移動オーガ筒14(横排出オーガ6)と同心状の筒部材により形成した取付筒部33を、移動オーガ筒14の先端に回転のみ自在に取付け、この取付筒部33に移動オーガ筒14に対して交差方向の排出筒部32の上方側部を設け、排出筒部32の下部に前記オーガ穀粒排出口30を開口させ、オーガ先端排出部31全体が移動オーガ筒14に対して回動する。この場合、排出筒部32と取付筒部33は一体でも別体に形成してもよく、また、オーガ穀粒排出口30が移動オーガ筒14に対して回転(旋回)すればよく、その構成は任意である。
【0012】
このオーガ先端排出部31の回動によるオーガ穀粒排出口30の排出口回転機構34の構成は任意であるが、一例を示すと、取付筒部33の外周に受動ギヤ35を設け、受動ギヤ35に旋回用モータ36の駆動ギヤ37を噛み合わせている。38はオーガ穀粒排出口30の開口方向(角度)を検出するポテンショメータ等の位置検出部である。
前記オーガ先端排出部31には、横排出オーガ6の伸縮あるいは前記オーガ先端排出部31の回動を操作するコントローラ40のコントローラホルダ41を設ける。コントローラホルダ41は、コントローラ40を挿入する挿入口部42を有するホルダ部43をオーガ先端排出部31の排出筒部32の前面に、挿入口部42が常時上方を向くように設ける。
一例を示すと、オーガ先端排出部31に前方に突出する取付軸45を設け、取付軸45にコントローラホルダ41の筒部46を回転のみ自在に嵌合させ、ボルト等の係止具47により抜けないように取付け、筒部46をホルダ部43の上部に設けることで、コントローラホルダ41および収納したコントローラ40の自重で常時挿入口部42が常時上方を向くように構成している。
【0013】
前記コントローラ40は横排出オーガ6の伸縮あるいは前記オーガ穀粒排出口30の回転操作することにより、例えば運搬車のタンクに穀粒を排出するとき、タンクの隅々まで均して排出させられ、排出作業を容易にでき、このコントローラ40を横排出オーガ6の先端に設けたコントローラホルダ41に装着することで、排出作業近傍にコントローラ40を配置でき、オーガ先端排出部31の位置調節および穀粒排出作業を容易にする。
また、オーガ穀粒排出口30が水平位置よりある角度の上向きまで旋回すると、オーガ穀粒排出口30から穀粒が漏れるのを防止でき、このときでも、コントローラホルダ41の挿入口部42が常時上方を向いているので、コントローラホルダ41からコントローラ40が脱落するのを防止し、穀粒排出作業を容易にする。
そのため、コントローラ40は、少なくとも、横排出オーガ6の伸縮を操作する伸縮スイッチ50(伸長スイッチと縮小スイッチ)、および、オーガ穀粒排出口30の回転スイッチ51(左回転スイッチと右回転スイッチ)を設ければよいが、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を含めた穀粒排出用の穀粒排出用クラッチ52(図12)の排出クラッチ入切スイッチ53を設けると、一層、操作性が向上し、好適である。
【0014】
この場合、伸縮スイッチ50と回転スイッチ51の何れか一方または両方は、瞬間的な操作であっても、所定量(所定時間)伸縮あるいは回転するように操作出力するようにすると、微調節を容易にでき、操作性が向上し、好適である。
即ち、伸縮スイッチ50と回転スイッチ51は操作中であれば当然に操作出力し、単に操作時間に操作量を対応させて、瞬間的な操作のときの移動量と入り切りを意識した操作のときの移動量との差が大きいと、微調節するに際して瞬間的操作では作業者が移動を認識できずに操作時間が長くなって、正と逆の操作を反復することとなって操作が非常に面倒であるが、予め瞬間的な操作であっても予め作業者が操作したことを認識しうる所定量の操作出力するように設定してあれば、この瞬間的な操作をすることで、微調節が容易になる。また、この瞬間的な操作を反復することで、微調節の操作性を一層向上させられる(図13)。また、図15のように瞬間的な操作を複数回(ツーショット、スリーショット)に亘って行ったときには、複数回の操作に対応させた長さ(時間)で操作出力すると、一層、操作性を向上させて、好適である。
【0015】
なお、図16および図17は、伸縮スイッチ50と回転スイッチ51の何れか一方または両方の操作出力における他の実施例であって操作出力状態を示しており、一回瞬間的な操作をすると、操作出力が開始され、再び瞬間的な操作をすると、操作出力を終了させ、この2回の瞬間的な操作の間隔を変更することで操作出力時間を変更する。このことにより、スイッチを連続操作しなくても、連続して操作出力させることができ、操作性を向上させる。即ち、通常の伸縮手動操作であれば、伸縮させる間(最長状態または最短状態に伸長または縮小させている間)ずっと伸縮スイッチ50または回転スイッチ51を操作し続ける必要があって面倒であるが、操作信号出力の開始と終了の2回瞬間的な操作するだけで、連続操作したことになり、操作性を向上させる。
【0016】
しかして、オーガ先端排出部31は例えば移動オーガ筒14に対して真上の位置(図19)まで回動可能であり、所定角度以上オーガ穀粒排出口30を回転させると、機体移動中にオーガ穀粒排出口30から穀粒が漏れるのを防止できる。反面、穀粒排出作業中に所定角度までオーガ穀粒排出口30を回転させると穀粒詰まり発生の原因となる。
そこで、前記穀粒排出用クラッチ52の近傍には、該穀粒排出用クラッチ52の入り切りを検出する排出用クラッチ検出部55を設け、排出用クラッチ検出部55が入りを検出したときには前記排出口回転機構34がオーガ穀粒排出口30を排出穀粒の詰まる位置まで回転させないように規制すると、穀粒排出作業中の不用意な排出口回転機構34の操作によって、横排出オーガ6のオーガ穀粒排出口30に至る排出流路中の穀粒詰まり発生を未然に防止でき、好適である。
【0017】
なお、排出用クラッチ検出部55が切りを検出したときには、排出口回転機構34がオーガ穀粒排出口30を穀粒が漏れない位置まで回転させるのを許容する。
実施例では、穀粒排出作業中に穀粒を均等に排出させるのに有効なオーガ穀粒排出口30の角度を想定し、図20の「Y」の範囲でオーガ先端排出部31が回動するようにしている。
また、移動オーガ筒14の中間部の側面にはコントローラ40を別に収納可能な中間収納ホルダ56を設け、前記コントローラホルダ41と中間収納ホルダ56の2か所にコントローラ40の収納場所を設けて適宜選択使用することで、作業性を向上させている。
【0018】
しかして、前記横排出オーガ6は、運搬車のタンク位置を入力し、自動旋回スイッチ58を操作すると、オーガ受け57に載置した格納状態から、一旦オーガ先端排出部31を上昇させ、次に運搬車のタンクまで旋回させて排出作業を行い、排出作業終了後に排出位置からオーガ受け57に向けて旋回させ、次に、オーガ受け57上に載置するが、この自動旋回スイッチ操作による自動収納のときには、横排出オーガ6が仮に伸長(伸縮)させたままのときでもオーガ受け57上に載置するまでに自動的に横排出オーガ6を縮小させるように構成する。
更に、横排出オーガ6をオーガ手動操作レバー59により旋回させて収納操作したとき、横排出オーガ6が仮に伸長(伸縮)させたままのときでも自動的に横排出オーガ6を縮小させてからオーガ受け57に収納するように構成する。
【0019】
(実施例の作用)
機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により、圃場近傍の運搬車のタンクに放出する。
前記横排出オーガ6は、縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成しているから、モータ等の駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させると、伸縮作動軸部材13に螺合している伸縮用受部材15が固定オーガ7に対して移動することにより移動オーガ8を伸縮させ、横排出オーガ6の先端をトラックのタンクに位置合わせするのが容易となる。
また、排出作業が終了すると、横排出オーガ6は縮小させて格納し、次ぎの作業を再開するので、作業の邪魔にならず、作業性を向上させる。
【0020】
しかして、横排出オーガ6には伸縮螺旋20を設け、縮螺旋20は前後方向の円筒形状の移動部材21と、移動部材21の外周に固定した前後方向に長い板形状の係合部材22と、係合部材22の前後両端の外面に固定した移動側螺旋翼25により構成した移動螺旋ピース26を、各移動螺旋ピース26の係合部材22の前後両端の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように伝達軸部材28に順に挿通して構成しているから、移動オーガ筒14が伸長すると、移動オーガ筒14の先端側の移動螺旋ピース26はその後側係合部24が後側の移動螺旋ピース26の前側係合部23を牽引するまで、伝達軸部材28に対して移動し、後側の移動螺旋ピース26はその後側の移動螺旋ピース26の前側係合部23を牽引するまで、伝達軸部材28に対して移動し、これを反復して、各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25の間隔(ピッチ)が広くなって、移動オーガ筒14の伸長に対応して伸縮螺旋20も伸長する。
【0021】
そして、伝達軸部材28は四角形や五角形の多角形状や、所謂小判型形状等の異径形状に形成し、伝達軸部材28に移動螺旋ピース26の移動部材21に形成した異径挿通孔27を挿通しているから、各移動螺旋ピース26は伝達軸部材28の軸方向に移動するが、伝達軸部材28が回転すると、各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25は回転して穀粒を搬送する。
しかして、前記横排出オーガ6は、その先端に軸心方向に対する円周方向に回転するオーガ穀粒排出口30を有するオーガ先端排出部31を回動自在に設けているから、オーガ穀粒排出口30を移動オーガ筒14軸心中心に回転させると、穀粒排出方向を変更できる。これは、オーガ穀粒排出口30を縦揚穀装置5中心にも旋回させたのと同様な排出位置の変更となり、しかも、操作が簡単であり、微調節も容易である。したがって、一層、操作性および作業性を向上させる。
オーガ先端排出部31は、下部にオーガ穀粒排出口30を有する排出筒部32の上部に移動オーガ筒14と同心の取付筒部33を設け、取付筒部33を移動オーガ筒14の先端に回転のみ自在に取付け、取付筒部33の外周に受動ギヤ35を設け、受動ギヤ35に旋回用モータ36の駆動ギヤ37を噛み合わせているから、旋回用モータ36を正逆駆動させると、駆動ギヤ37が受動ギヤ35を回転させて、オーガ先端排出部31を移動オーガ筒14に対して回動させ、その結果、オーガ穀粒排出口30の開口方向を変更する。
【0022】
しかして、オーガ先端排出部31には前方に突出する取付軸45を設け、取付軸45に筒部46を回転のみ自在に取付け、筒部46に横排出オーガ6の伸縮あるいはオーガ先端排出部31の回動を操作するコントローラ40のコントローラホルダ41を設けているから、コントローラホルダ41のホルダ部43の挿入口部42にコントローラ40を挿入して収納(装着)する。
コントローラホルダ41はオーガ先端排出部31に取付軸45中心に回転自在に取付けられ、コントローラホルダ41および収納したコントローラ40の自重で常時挿入口部42が常時上方を向くように構成しているから、オーガ先端排出部31がオーガ穀粒排出口30の向きを変更するため排出口回転機構34により回動しても、ホルダ部43の挿入口部42からコントローラ40が脱落することはない。
したがって、横排出オーガ6の先端のオーガ先端排出部31に設けたコントローラホルダ41に装着することで、一々コントローラ40の準備や収納に煩わされることがなく、オーガ穀粒排出口30からの排出状態を見ながらコントローラ40の操作ができて、操作性を向上させると共に、コントローラ40を横排出オーガ6の先端のコントローラホルダ41に簡単に収納でき、作業終了後の面倒もなく、作業性も向上させる。
【0023】
この場合、コントローラ40には、少なくとも、横排出オーガ6の伸縮を操作する伸縮スイッチ50とオーガ穀粒排出口30の回転スイッチ51とを設けるとともに、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を含めた穀粒排出用の穀粒排出用クラッチ52の排出クラッチ入切スイッチ53を設けると、オーガ穀粒排出口30の位置および開口方向を変更操作するとき、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を停止させることができ、一層、操作性が向上し、好適である。
しかして、コントローラ40の伸縮スイッチ50と回転スイッチ51の何れか一方または両方は、瞬間的な操作であっても、所定量(所定時間)伸縮あるいは回転するように操作出力するように構成しているから、正方向と逆方向の操作を反復することなく、瞬間的な操作を反復することで、微調節を容易にでき、操作性が向上し、好適である。
【0024】
即ち、オーガ穀粒排出口30の位置あるいは向きを変えるのについて、大きく変更するには操作時間を長くすればよいが、少しだけ変更したいときが問題であり、伸縮スイッチ50と回転スイッチ51をちょっとだけ操作しても余り変化しないと作業者が感じて、次に少し長く操作すると、行き過ぎ、これを基に戻そうとすると戻り過ぎ、このような過剰な変更が相当に面倒なこととなるが、瞬間的な操作に対して、これを無視することなく、予め作業者が確実に認識できる所定量オーガ穀粒排出口30の位置あるいは向きが変わるように設定すると、過剰な操作を抑制して、微調節のときの操作性を頗る向上させられる。
また、図16、図17の実施例では、瞬間的な操作をすると、操作出力が開始され、再び瞬間的な操作をすると、操作出力を終了させるようにしているから、スイッチを連続操作することなく、開始と終了の2回の瞬間的な操作することで、所望時間(所望距離)の操作出力することができ、操作性を向上させる。
【0025】
しかして、穀粒排出用クラッチ52の近傍には穀粒排出用クラッチ52の入りを検出する排出用クラッチ検出部55を設け、排出用クラッチ検出部55が穀粒排出用クラッチ52の入り状態を検出したときは排出口回転機構34がオーガ穀粒排出口30を所定角度以上回転するのを規制しているから、穀粒排出作業中の不用意な排出口回転機構34の操作によって、横排出オーガ6のオーガ穀粒排出口30に至る排出流路中の穀粒詰まり発生を未然に防止でき、好適である。
即ち、路上走行等において、オーガ穀粒排出口30を所定角度以上回転させると、オーガ穀粒排出口30から穀粒が漏れるのを防止でき、このように構成したことを前提に、穀粒排出作業中のオーガ穀粒排出口30の回転を規制することで穀粒詰まりを防止し、移動中の穀粒の漏れ防止と穀粒詰まり防止とを両立させている。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン側面図。
【図2】横排出オーガの縦断側面図。
【図3】伸縮螺旋の螺旋ピースの側面図(説明のための方向説明であり、構成は限定されない)。
【図4】同平面図。
【図5】同低面図。
【図6】伸縮螺旋の斜視図。
【図7】伸縮螺旋の斜視図。
【図8】オーガ先端排出部の側面図(理解を容易にするため二つコントローラを図示している)。
【図9】図8の一部拡大図。
【図10】オーガ先端排出部の正面図。
【図11】同作用状態図。
【図12】穀粒排出用クラッチの概略図。
【図13】横排出オーガの伸縮(回転)の操作と操作出力との説明図。
【図14】ブロック図。
【図15】横排出オーガの伸縮(回転)の操作と操作出力との他の実施例の説明図。
【図16】横排出オーガの伸長(回転)の操作と操作出力との他の実施例の説明図。
【図17】横排出オーガの縮小(回転)の操作と操作出力との他の実施例の説明図。
【図18】ブロック図。
【図19】オーガ排出部回転状態説明図。
【図20】同回転規制状態説明図。
【図21】操作部の斜視図。
【図22】フロー図。
【図23】コンバインの側面図。
【符号の説明】
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…縦揚穀装置、6…横排出オーガ、7…固定オーガ、8…移動オーガ、10…固定オーガ螺旋、11…中間側軸受部、12…外側軸受部材、13…伸縮作動軸部材、14…移動オーガ筒、15…伸縮用受部材、16…駆動部材、20…伸縮螺旋、21…移動部材、22…係合部材、23…前側係合部、24…後側係合部、25…移動側螺旋翼、26…移動螺旋ピース、27…異径挿通孔、28…伝達軸部材、30…オーガ穀粒排出口、31…オーガ先端排出部、32…排出筒部、33…取付筒部、34…排出口回転機構、35…受動ギヤ、36…旋回用モータ、37…駆動ギヤ、38…位置検出部、40…コントローラ、41…コントローラホルダ、42…挿入口部、43…ホルダ部、45…取付軸、46…筒部、47…係止具、50…伸縮スイッチ、51…回転スイッチ、52…穀粒排出用クラッチ、53…排出クラッチ入切スイッチ、55…排出用クラッチ検出部、56…中間収納ホルダ、57…オーガ受け。

Claims (3)

  1. グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した横排出オーガ6はその先端に穀粒を排出するオーガ穀粒排出口30を有するオーガ先端排出部31を設け、前記オーガ穀粒排出口30は横排出オーガ6の円周方向に回転するように設け、前記オーガ先端排出部31にはコントローラ40を前記オーガ穀粒排出口30が円周方向に回転しても一定方向に保持するように設けた穀物排出装置。
  2. 請求項1において、前記コントローラ40は前記オーガ先端排出部31に対して分離可能な着脱自在に収納あるいは装着するようにした穀物排出装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記オーガ穀粒排出口30は前記横排出オーガ6の長手方向にも移動可能に構成した穀物排出装置。
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