JP2009022249A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈取装置30の回転駆動方向を刈取作業時の正転方向とは反対側の逆転方向へ切り替える刈取逆転機構360と、刈取逆転機構360を操作するための刈取逆転操作部材341と、刈取逆転操作部材341の逆転操作に連動して、主変速操作部材310の最大操作可能位置を通常の最大操作可能位置よりも低速側に規制する走行側HST出力規制機構313とを備えている。
【選択図】図9
Description
このような搬送詰まりに対処する構成として、エンジン出力軸から刈取装置へ至る伝動経路に、前記刈取装置への動力伝達方向を正転方向から逆転方向へ切り替える動力切替機構を備えたコンバインが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
詳しくは、前記コンバインは走行側変速手段(走行側HST)を備えており、車速に同調させた速度で前記刈取装置を駆動可能とすべく前記走行側HSTの出力を前記刈取装置に伝達させ、且つ、後進時に前記刈取装置が逆転駆動されることを防止する為に前記走行側HSTから前記刈取装置へ至る伝動経路に前記走行側HSTの正転方向(前進方向)の回転出力を伝達しつつ逆転方向の回転出力は遮断する一方向クラッチが介挿されている。そして、前記一方向クラッチより伝動方向下流側に前記動力切替機構が備えられている。
かかる構成の前記コンバインにおいては、前記動力切替機構によって前記刈取装置への動力伝達方向を逆転方向に切り替えた状態で、主変速操作部材によって前記走行側HSTを正転方向へ操作することにより、前記刈取装置を逆転駆動させることができる。
即ち、前記刈取装置の逆転操作時においても、前記主変速操作部材は通常の刈取操作時と同様の範囲で操作可能とされており、従って、前記刈取装置の逆転操作時に該刈取装置が不必要に高速回転し、詰まり穀稈が過剰な勢いで吹き飛ばされる等の問題が生じ得る。
さらに、前記従来のコンバインにおける前記動力切替機構は、前記一方向クラッチより伝動方向下流側に配設された逆転ギヤ列と、前記走行側HSTから前記刈取装置へ正転方向で動力伝達する通常の伝動経路又は前記走行側HSTから前記逆転ギヤ列を介して前記刈取装置へ逆転方向で動力伝達する逆転伝動経路とを切り替える切替部材とを備えている。
即ち、前記従来のコンバインは、前記走行側HSTから前記刈取装置への伝動機構とは別に前記逆転ギヤ列及び前記切替部材を備える必要があり、従って、伝動機構の大型化及び複雑化によってコスト高を招くという問題もあった。
また、本発明は、より簡単な構成で刈取装置を逆転させることができるコンバインの提供を他の目的とする。
この際、走行側変速手段出力規制機構が刈取逆転操作部材の逆転操作に連動して主変速操作部材の最大操作可能位置が通常の最大操作可能位置よりも低速側に規制される。これにより、刈取逆転操作部材を逆転操作した上で、主変速操作部材を操作して走行側変速手段の出力を車速同調伝動経路を介して逆転駆動させた際に、走行装置への後進駆動時より最大出力が低く抑えられる。
このように、通常時誤作動防止のための車速同調伝動経路への逆転方向出力を遮断する一方向クラッチの作用を刈取逆転操作部材の逆転操作時において不能とさせることで刈取装置を逆転させ得る構成としているため、刈取逆転機構として別途逆転ギヤ等を介挿することなく簡単に構成することができ、部品点数の増加及び伝動機構の大型化を可及的に防止することができる。
このように、引起し変速操作部材を刈取逆転操作部材として兼用し、引起し変速機構中立状態に保持したまま刈取逆転機構を作動させ得る構成とすることにより、刈取装置の逆転作動時において、逆転作動の必要がなく、しかも逆転作動ができないタインを有する引起し機構を作動させずにすむため、別途一方向クラッチ等を用いることなく、搬送詰まりを解消させることができる。
従って、構造上、逆転作動ができないタイン式搬送機構を逆転させることなく有効に搬送詰まりを解消させることができる。
従って、主変速操作部材の操作量を規制することにより、刈取装置の逆転操作時に刈取装置の逆転速度が過剰になることを有効に防止することができる。
また、本発明に係るコンバインの好ましい態様によれば、通常時誤作動防止のための車速同調伝動経路への逆転方向出力を遮断する一方向クラッチの作用を刈取逆転操作部材の逆転操作時において不能とさせることで刈取装置を逆転させ得る構成とすることにより、刈取逆転機構として別途逆転ギヤ等を介挿することなく簡単に構成することができ、部品点数の増加及び伝動機構の大型化を可及的に防止することができる。
図1〜図3は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の側面図,正面図及び伝動模式図である。
前記コンバイン1の伝動構造は、前記エンジン9から前記走行装置10へ至る走行系伝動経路に介挿された前記走行系トランスミッション100と、前記エンジン9から前記作業機へ至る作業機系伝動経路に介挿された前記作業機系トランスミッション200とを備えている。
図3及び図4に示すように、前記走行系トランスミッション100は、前記エンジン9に作動連結された走行側HST120及び旋回側HST130と、前記両HST120,130の出力を合成して一対の走行系出力軸55a,bに伝達する走行系伝動機構140と、前記走行系伝動機構140を収容すると共に、前記走行側HST120及び前記旋回側HST130を支持するミッションケース110とを備えている。
本実施の形態においては、前記走行ポンプ側容積調整手段123は、走行ポンプ側可動斜板と、前記走行ポンプ側可動斜板を傾転させる走行ポンプ側制御軸とを有している。
本実施の形態においては、前記走行モータ側容積調整手段128は、走行モータ側可動斜板と、前記走行モータ側可動斜板を傾転させる走行モータ側制御軸とを有している。
本実施の形態においては、図3に示すように、前記旋回ポンプ130Pが可変容積型とされ、且つ、前記旋回モータ130Mは固定容積型とされている。
本実施の形態においては、前記旋回ポンプ側容積調整手段133は、旋回ポンプ側可動斜板と、前記旋回ポンプ側可動斜板を傾転させる旋回ポンプ側制御軸とを有している。
詳しくは、前記旋回操作装置は、ステアリングハンドル等の人為操作可能な旋回操作部材(図示せず)によって操作される。即ち、前記ステアリングハンドルを人為操作した際の前記ステアリングハンドルの切れ角に応じて、前記旋回ポンプ側可動斜板が傾転されるようになっている。
詳しくは、前記第1及び第2遊星ギヤ機構170a,bは、それぞれ、サンギヤ171と、前記サンギヤ171の回りを公転し得るように該サンギヤ171に噛合された遊星ギヤ172と、前記遊星ギヤ172を相対回転自在に支持すると共に、前記遊星ギヤ172と共に前記サンギヤ171の回りを公転するキャリア173と、前記遊星ギヤ172と噛合するインターナルギヤ174とを備えている。
本実施の形態においては、前記インターナルギヤ174に前記走行側出力伝動機構180が作動連結され且つ前記サンギヤ171に前記旋回側出力伝動機構190が作動連結されており、前記キャリア173に対応する前記走行系出力軸55a,bが作動連結されている。
前記第1及び第2走行側出力ギヤ列186a,bは、伝動方向及び伝動比が互いに同一とされている。
本実施の形態においては、前記駐車用ブレーキ装置182は、動力伝達方向に関し前記走行側出力軸181及び前記分岐軸185の間に配設されている。
具体的には、前記駐車用ブレーキ装置182は、前記走行側出力軸181から回転動力を受け且つ前記分岐軸185へ出力するブレーキ軸183と、前記ブレーキ軸183に対して選択的に制動力を付加し得るブレーキユニット184とを備えている。
本実施の形態においては、前記副変速機構187は、前記走行側出力軸181及び前記走行側ブレーキ軸183の間で多段変速可能に構成されている。
前記第1及び第2旋回側出力ギヤ列193a,bは、伝動比は同一であるが、伝動方向は互いに対して反対となるように構成されている。
又、図4中の符号129は、前記入力軸140からの動力によって回転駆動される冷却ファンであり、符号501は各変速機構等を油圧作動させるための圧油を供給するチャージポンプである。
詳しくは、図3及び図5に示すように、前記作業機系トランスミッション200は、カウンターケース210と、脱穀クラッチ機構45を介して前記エンジン9に作動連結される定速入力軸220と、前記定速入力軸220に作動連結され、前記脱穀装置40の扱胴駆動軸41へ向けて回転動力を出力する脱穀出力軸221と、前記定速入力軸220に作動連結された定速伝動軸223と、前記走行側モータ軸126に作動連結される車速同調入力軸224と、変速伝動軸225と、前記車速同調入力軸224及び前記変速伝動軸225の間で変速を行う車速同調側変速機構240と、前記定速伝動軸223及び前記変速伝動軸225の間で変速を行う定速側変速機構250と、前記変速伝動軸225に作動連結され、前記刈取装置30へ向けて出力する刈取出力軸226と、前記定速伝動軸223の回転動力及び前記変速伝動軸225の回転動力を合成するFC変速機構280と、前記FC変速機構280の出力部に作動連結され、前記フィードチェーン部20へ向けて回転動力を出力するフィードチェーン出力軸227とを備えている。車速同調入力軸224、変速伝動軸225及び刈取出力軸226は、走行側HST120の出力を刈取装置30へ入力する車速同調伝動経路に含まれる。
即ち、前記単一軸は、一端部が前記カウンターケース210から後方へ突出し且つ他端部が前記カウンターケース210から前方へ突出するように、車輌前後方向に沿って前記カウンターケース210に支持されており、前記一端部が前記エンジン9に作動連結される入力端部を形成し且つ前記他端部が前記脱穀装置40へ向けて回転動力を出力する出力端部を形成している。
前記脱穀用出力軸221(前記単一軸の前記他端部)には脱穀出力プーリ203が装着されており、該脱穀出力プーリ203に巻き回された脱穀出力ベルト204を介して前記脱穀部40へ前記エンジン9からの定速回転動力を伝達するようになっている。
前記定速伝動軸220の前記他端部は、前記揺動選別装置50へ向けて定速回転動力を出力する揺動選別用出力軸228を形成している。
前記揺動選別用出力軸228(前記定速伝動軸223の前記他端部)には揺動出力プーリ205が装着されている。
前記車速同調入力軸224の前記一端部には、車速同調入力プーリ206が装着されている。
前記変速伝動軸225は、前記定速伝動軸223及び前記車速同調入力軸224と略平行となるように前記カウンターケース210に支持されている。
そして、前記刈取スイッチのOFF操作に基づき、前記車速同調用シフター243が中立位置に位置し、前記刈取スイッチのON操作に基づき、前記車速同調用シフター243が前記刈取変速レバーの操作位置に対応した高速位置又は低速位置に位置するように、制御装置(図示せず)により位置制御される。
詳しくは、前記FC変速機構280は、サンギヤ281と、前記サンギヤ281の回りを公転し得るように該サンギヤ281に噛合された遊星ギヤ282と、前記遊星ギヤ282を相対回転自在に支持すると共に、前記遊星ギヤ282と共に前記サンギヤ281の回りを公転するキャリア283と、前記遊星ギヤ282と噛合するインターナルギヤ284とを備えており、前記サンギヤ281に前記定速伝動軸223の回転動力が入力され且つ前記インターナルギヤ284に前記変速伝動軸225の回転動力が入力され、前記キャリア283が前記フィードチェーン出力軸227に作動連結されている。
なお、本実施の形態においては、前記キャリア283及び前記フィードチェーン出力軸227の間には、FCクラッチ機構285が介挿されている。
前記刈取出力軸226の前記一端部には、刈取出力プーリ207が装着されている。
なお、本実施の形態においては、前記刈取出力軸226は、トルクリミッター229を介して前記変速伝動軸225に作動連結されている。
また、前記引起し機構32もタイン式搬送機構と同様の構成を有している。なお、前記引起し機構32には、左右に隣接する分草板31間の直後方位置に上下方向に伸延する引起しケース300が立設されている。
そして、前記引起し変速操作部材は、前記刈取逆転操作部材としても兼用されるように、前記引起し変速機構を中立状態に保持したままで前記刈取逆転機構360を作動させる刈取逆転位置をとり得るように構成されている。
前記引起し変速操作装置340は、図6に示すように、前記引起し変速操作部材である引起し変速レバー341と、前記引起し変速レバー341を中立位置N及び変速位置L,M,H間を揺動可能とする第1ガイド溝342a及び前記中立位置Nから側方に位置する刈取逆転位置Xへと揺動可能とする第2ガイド溝342bを有するガイドプレート342と、前記引起し変速レバー341が連結部材343を介して支持されるレバー基部344と、前記レバー基部343に対して前記引起し変速レバー341を前記第1ガイド溝342aに沿って揺動可能とするように前記レバー基部344の先端部と連結部材344の基端部とが枢支される第1揺動軸345と、前記レバー基部343に対して前記引起し変速レバー341を前記第2ガイド溝342bに沿って揺動可能とするように連結部材344の先端部と前記引起し変速レバー341の基端部とが枢支される第2揺動軸346と、前記引起し変速レバー341の前記第2揺動軸346の軸線回りの揺動に連動して前記軸線回りに揺動可能な揺動片347と、一端部が前記揺動片347の先端部に取り付けられ、他端部が前記刈取逆転機構360に作動連結される操作側連結部材348とを有している。
前記一方向クラッチ350は、図7に示すように、車速同調入力軸224と同軸上にあり、前記車速同調入力軸224の軸線方向移動不能且つ軸線回り相対回転可能な回転部材351と、前記車速同調入力軸224の軸線方向回転部材側に爪部352aを有し、前記車速同調入力軸224に軸線回り回転不能且つ軸線方向移動可能な可動部材352と、前記可動部材352を当該可動部材352の前記回転部材351とは反対側から前記車速同調入力軸224の軸線方向回転部材側に付勢する付勢部材353とを有している。
前記回転部材351には、前記爪部352aに噛合する凹部351aが設けられ、前記爪部352a及び前記凹部351aは、前記車速同調入力軸224の軸線回り一方側(正転側)の回転時には、互いに噛合することで前記回転部材351が前記車速同調入力軸224と供回りし、前記軸線回り他方側(逆転側)の回転時には、前記可動部材352が前記付勢部材353の付勢力に抗して前記車速同調入力軸224の軸線方向付勢部材側(軸線に沿って回転部材351から離間する方向)に移動させる形状(片側テーパ形状)とされている。
従って、通常時誤作動防止のための車速同調伝動経路への逆転方向出力を遮断する一方向クラッチ350の作用を刈取逆転操作部材の逆転操作時において不能とさせることで刈取装置30を逆転させ得る構成としているため、刈取逆転機構360として別途逆転ギヤ等を介挿することなく簡単に構成することができ、部品点数の増加及び伝導機構の大型化を可及的に防止することができる。
また、刈取逆転機構360の作動時に、引起し変速機構160を中立状態に保持することにより、逆転作動の必要性がなく(詰まりが生じる箇所ではなく)、しかも逆転作動ができないタインを有する引起し機構32を逆転作動させずにすむため、引起し機構32に対して別途一方向クラッチ等を用いることなく、搬送詰まりを解消させることができる。
図8に、図3に示す上部搬送機構36の概略図を示す。
ここでは、図8に示すように、前記上部搬送機構36L,36M,36Rは、駆動スプロケット371、従動スプロケット372、チェーン373及び複数のタイン374を有する。前記タイン374が設けられるチェーン373を駆動するための駆動スプロケット371には、駆動軸375との間に一方向クラッチ370が介挿されている。
このように、上部搬送機構36L,36M.36Rの駆動スプロケット372に逆転方向の駆動を遮断する一方向クラッチ370を介挿することにより、刈取搬送機構に逆転の動力が伝達された時、タイン374を有する上部搬送機構36L,36M,36Rは逆転作動せず、下部搬送機構35、縦搬送機構38及び補助搬送機構39等のタインを有しないチェーン式搬送機構のみが逆転作動する。
従って、構造上、逆転作動ができないタイン式搬送機構を逆転させることなく有効に搬送詰まりを解消させることができる。
図9に、主変速操作部材を含む主変速操作装置の概略図を示す。
本実施形態における走行側HST120の出力は、前進方向及び後進方向の何れへも無段の回転動力として出力される。即ち、HSTレバー310を前進方向へ操作する場合は、正転方向の駆動力が最大となる最大正転位置Fに向けて操作(揺動角を大きく)すればするほど正転方向の出力が無段階に増大する一方、HSTレバー310を後進方向へ操作する場合は、逆転方向の駆動力が最大となる最大逆転位置Rに向けて操作すればするほど逆転方向の出力が無段階に増大する。
なお、前記走行側HST出力規制機構313による規制時における最大出力速度は、0.2m/s以下が好ましい。
例えば、本実施形態においては、刈取逆転操作部材を引起し変速操作部材である引起し変速レバー341と兼用することとしたが、これに限られず、例えば、前記副変速機構187を人為操作するための副変速操作部材と兼用することとしてもよい。
また、刈取逆転機構として前記特許文献1に記載の態様を採用したコンバインに走行側HST出力規制機構を設けることとしてもよい。
9 エンジン(駆動源)
10 走行装置
20 フィードチェーン装置
30 刈取装置
40 脱穀装置
120 走行側HST(走行側変速手段)
310 HSTレバー(主変速操作部材)
224,225,226 車速同調伝動経路
360 刈取逆転機構
341 引起し変速操作部材(刈取逆転操作部材)
313 走行側HST出力規制機構(走行側変速手段出力規制機構)
350 一方向クラッチ(車速同調伝動経路に介挿される)
32 引起し機構
160 引起し変速機構
34 刈取機構
35,37,38,39 チェーン式搬送機構(刈取搬送機構)
36 タイン式搬送機構(刈取搬送機構)
370 一方向クラッチ(タイン式搬送機構への駆動経路に介挿される)
X 刈取逆転位置
Claims (4)
- 駆動源から作動的に動力を入力し、主変速操作部材への人為操作に応じて走行装置へ向けて前進方向及び後進方向の無段回転動力を出力する走行側変速手段と、機体前方に配設され、少なくとも前記走行側変速手段の出力を入力する車速同調伝動経路を介して駆動可能な刈取装置と、前記刈取装置から刈取穀稈を引き継ぐフィードチェーン装置と、前記フィードチェーン装置によって搬送される刈取穀稈に対して脱穀処理を行う脱穀装置と、前記刈取装置の回転駆動方向を刈取作業時の正転方向とは反対側の逆転方向へ切り替える刈取逆転機構と、前記刈取逆転機構を操作するための刈取逆転操作部材とを備えたコンバインであって、
前記刈取逆転操作部材の逆転操作に連動して、前記主変速操作部材の最大操作可能位置を通常の最大操作可能位置よりも低速側に規制する走行側変速手段出力規制機構を備えたことを特徴とするコンバイン。 - 前記車速同調伝動経路には、前記走行側変速手段の正転方向への出力を前記刈取装置へ伝達し且つ逆転方向への出力を遮断する一方向クラッチが介挿されており、
前記刈取逆転機構は、前記刈取逆転操作部材の逆転操作に連動して前記一方向クラッチの作用を不能とするように構成されており、
前記走行側変速手段出力規制機構は、後進方向の最大操作可能位置を通常の最大操作可能位置よりも低速側に規制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 - 前記刈取装置は、刈取前の穀稈を引き起こす引起し機構と、前記引起し機構の駆動速度を変速可能な引起し変速機構と、前記引起し機構により引き起こされた穀稈を刈り取る刈取機構と、前記刈取機構によって刈り取られた穀稈を前記フィードチェーン装置へ向けて搬送する刈取搬送機構とを有し、
前記引起し変速機構は、中立位置及び変速位置をとり得るように構成された引起し変速操作部材への人為操作に応じて中立状態又は作動状態をとるように構成され、
前記引起し変速操作部材は、前記刈取逆転操作部材としても兼用されるように、前記引起し変速機構を中立状態に保持したままで前記刈取逆転機構を作動させる刈取逆転位置をとり得ることを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。 - 前記刈取搬送機構は、複数のタインを有するタイン式搬送機構とタインを有しないチェーン式搬送機構とを有し、前記タイン式搬送機構への駆動経路においてのみ、前記車速同調伝動経路からの正転方向への出力を前記刈取装置へ伝達し且つ逆転方向への出力を遮断する一方向クラッチが介挿されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンバイン。
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