JP2004089041A - コンバインの穀物排出装置 - Google Patents

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Hisayuki Satoji
里路 久幸
Kenji Kono
河野 健治
Hidenori Okazaki
岡崎 秀範
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Abstract

【目的】排出距離の延長、穀粒排出口の位置変更可能範囲を拡大化、機体の小型化、排出オーガの操作性および作業性の向上。
【構成】グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5の上部に、オーガ穀粒排出口18を有する横排出オーガ6の基部を取付け、前記オーガ穀粒排出口18は前記縦揚穀装置5中心に縦軸旋回自在および前記縦揚穀装置5近傍の任意の横軸中心に上下回動自在に構成し、前記横排出オーガ6の中間部には縦軸心P中心に縦軸折曲回動可能な折曲部10を設け、該折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動する移動オーガ9の先端には前記オーガ穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20を設け、該オーガ先端排出部20は移動オーガ9の先端に横軸心S3中心に前後回動自在に設けた排出筒部28の先端にオーガ穀粒排出口18を開口させて構成したコンバインの穀物排出装置。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、穀物排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開平6−292447号公報には、グレンタンク内の穀粒を排出する縦揚穀装置に、オーガ穀粒排出口を有する横排出オーガの基部を、縦揚穀装置中心に縦軸旋回自在および前記縦揚穀装置近傍の任意の横軸中心に上下回動自在に設け、横排出オーガの中間部に縦軸心中心に縦軸折曲回動可能な折曲部を設けた構成について記載されている。
従来公知の特開昭62−69930号公報には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を排出する排出オーガの先端に、横排出オーガの円周方向に回転するようにセンサを設けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例のうち、前者のものは、単に中間部に折曲部を設けて縦軸折曲回動させただけであり、基部側オーガと移動オーガとを直線状にした長さが排出長さの限界となる。
本願は、簡単な構成で、排出距離を長く(遠く)したものであり、また、穀粒排出口の位置変更操作を容易にして排出作業を一層容易にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
排出距離の延長、穀粒排出口の位置変更可能範囲を拡大化、機体の小型化、排出オーガの操作性および作業性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5の上部に、オーガ穀粒排出口18を有する横排出オーガ6の基部を取付け、前記オーガ穀粒排出口18は前記縦揚穀装置5中心に縦軸旋回自在および前記縦揚穀装置5近傍の任意の横軸中心に上下回動自在に構成し、前記横排出オーガ6の中間部には縦軸心P中心に縦軸折曲回動可能な折曲部10を設け、該折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動する移動オーガ9の先端には前記オーガ穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20を設け、該オーガ先端排出部20は移動オーガ9の先端に横軸心S3中心に前後回動自在に設けた排出筒部28の先端にオーガ穀粒排出口18を開口させて構成したコンバインの穀物排出装置としたものであり、横排出オーガ6のオーガ先端排出部20が、縦揚穀装置5との取付部分の横軸中心の上下動、縦揚穀装置5の軸心を中心の旋回、折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動、あるいは、オーガ先端排出部20の排出筒部28を横軸心S3中心の前後回動することによって、穀粒排出口18の位置合わせを行い、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を駆動させ、グレンタンク4内の穀粒は縦揚穀装置5により揚穀されて横排出オーガ6に入り、横排出オーガ6に入った穀粒は折曲部10を通って先端の穀粒排出口18より排出される。
本発明は、前記オーガ先端排出部20は、前記排出筒部28を排出方向に分割形成して排出方向に伸縮自在に構成したコンバインの穀物排出装置としたものであり、オーガ先端排出部20の排出筒部28を排出方向に伸縮させて穀粒排出口18の位置合わせをし、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を駆動させ、グレンタンク4内の穀粒は縦揚穀装置5により揚穀されて横排出オーガ6に入り、横排出オーガ6に入った穀粒は折曲部10を通って先端の穀粒排出口18より排出される。
本発明は、前記オーガ先端排出部20は、前記排出筒部28を横排出オーガ6の円周方向に回転するように構成したコンバインの穀物排出装置としたものであり、横排出オーガ6を駆動させて穀粒排出口18より排出し、穀粒排出口18から排出された穀粒が運搬車21のタンク22内の一部に山盛りになると、穀粒排出口18を縦軸心P中心に縦軸折曲回動させるか、あるいは、横排出オーガ6に対して円周方向に回転(旋回)させて、オーガ穀粒排出口18の開口方向を横排出オーガ6の長さ方向および横方向(交差方向)の何れにも変更し、運搬車21のタンク22内の隅々にまで穀粒を平坦に排出させる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1においては、オーガ穀粒排出口18の位置合わせ可能範囲を拡大し、位置合わせ作業を容易にできる。
請求項2においては、前項に加えて、オーガ穀粒排出口18の排出距離を延長して変更可能範囲を広げて運搬車21のタンク22内の広範囲に穀粒排出作業でき、作業性および操作性を向上させる。
請求項3においては、前各項に加えて、運搬車21のタンク22内に穀粒を平坦に排出させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、4は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置、6は横排出オーガ、7は操縦部である。
前記横排出オーガ6は、基部側オーガ8と移動オーガ9とに分割形成し、基部側オーガ8は前記縦揚穀装置5に接続する。この基部側オーガ8と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横排出オーガ6の先端が上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成する。
【0008】
しかして、前記移動オーガ9は基部側オーガ8に縦軸心P中心に折曲可能に取付ける。この基部側オーガ8と移動オーガ9との折曲部10は、基部側オーガ8の先端の下方屈曲部11に移動オーガ9の基部の上方屈曲部12を相対回転自在に連結機構13により連結して構成する。基部側オーガ8の先端側にはモータ等の駆動部材14を取付け、駆動部材14の出力ギヤ15を上方屈曲部12のリングギヤ16に噛み合わせ、駆動部材14により移動オーガ9は縦軸心P中心に折曲回動する。
この場合、穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20は折曲部10より高く位置するように構成する。
即ち、本来、横排出オーガ6は穀粒排出するとき、穀粒排出口18側が高くなるように傾斜させた状態で駆動して搬送するが、仮に、基部側オーガ8の搬送方向の軸心S1を略水平にしたときでも、移動オーガ9の搬送方向の軸心S2が穀粒排出口18に至るに従い高く傾斜するように配置する。
【0009】
これにより、基部側オーガ8の軸心S1が略水平になっても移動オーガ9の搬送方向の軸心S2は穀粒排出口18側を高く位置するので、穀粒漏れを防止できる。
特に、横排出オーガ6を機体に設けたオーガ受け19に格納するとき、基部側オーガ8の軸心S1を略水平にし、この基部側オーガ8よりも下方に移動オーガ9を位置させて、コンバインの機体全体高さを低くしつつ、穀粒漏れを防止できて、好適である。
また、移動オーガ9は横排出オーガ6をオーガ受け19に格納するとき基部側オーガ8の下方に位置しうるように、基部側オーガ8と移動オーガ9の長さ比を設定し、かつ、基部側オーガ8と移動オーガ9との折曲部10は格納状態において側面視刈取部3の上方に位置させて、横排出オーガ6の全長を可及的に長く構成している。
このように構成しても、移動オーガ9は軸心S2方向において穀粒排出口18側を高く傾斜させているから、刈取部3を上動させるに際し、基部側オーガ8の下方に移動オーガ9を位置させても、通常の移動オーガ9を設けなかった構成のときと同じ高さまで刈取部3を上昇させることができ、しかも、横排出オーガ6全体の高さ(コンバインの全高)を高くせずに、移動オーガ9との接触を防止する。
【0010】
しかして、移動オーガ9は、基部側オーガ8をオーガ受け19に格納した状態でも折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動するように構成し、横排出オーガ6全体を上昇旋回させることなく穀粒排出口18を運搬車のタンクに位置合わせ可能にし、作業効率を向上させる。
即ち、格納状態の横排出オーガ6をそのまま旋回させようとすると、基部側オーガ8がグレンタンク4と干渉するので、横排出オーガ6の先端の穀粒排出口18を横軸中心に上昇させ、次に、縦揚穀装置5中心に旋回させるが、折曲部10の縦軸心P中心に移動オーガ9を縦軸折曲回動させると、上昇動作を省略でき、位置合わせ作業効率を向上させ、格納させるときも、移動オーガ9を折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動させればよく、格納作業時間も短縮し、刈取作業全体の作業効率を著しく向上させられる。
この場合、折曲部10は操縦部7の側方に位置し、格納時の移動オーガ9は操縦部7から離れる方向に折曲回動開始するように構成し、安全性を向上させている。実施例では、機体走行方向の右側に操縦部7を位置させ、左側に基部側オーガ8を位置させ、基部側オーガ8の先端は刈取部3の前側上方に位置させ、この基部側オーガ8の下方に移動オーガ9を位置させて格納し、この格納状態から時計周りに縦軸心P中心に折曲回動を開始させて位置合わせを行い、格納するときは反時計周りに縦軸心P中心に折曲回動させる。
【0011】
しかして、穀粒排出口18はオーガ先端排出部20に形成し、オーガ先端排出部20は移動オーガ9の軸心S2に対して円周方向に回転自在に移動オーガ9の先端に取付ける。なお、オーガ穀粒排出口18は縦揚穀装置5中心にも旋回するため、これと区別するのに基部側オーガ8軸心S2中心に「円周方向回転」と表現しているが、この表現によって構成は限定されない。
オーガ先端排出部20の円周方向回転構成は任意であるが、一例を示すと、移動オーガ9の先端側には回転モータ23を取付け、回転モータ23の出力ギヤ24をオーガ先端排出部20の円周回転筒部25に設けたリングギヤ26に噛み合わせ、回転モータ23によりオーガ先端排出部20全体が円周方向に回転する。27はオーガ穀粒排出口18の開口方向(角度)を検出するポテンショメータ等の円周回転位置検出部である。
【0012】
前記オーガ先端排出部20の円周回転筒部25には、円周回転筒部25と平行の排出筒部28を、円周回転筒部25に対する交差方向の横軸心S3中心に前後回動自在に取付ける。この排出筒部28の前後回動機構の構成は任意であるが、円周回転筒部25の先端の屈曲部に排出筒部28の基部の屈曲部を回転自在に連結機構29により連結し、円周回転筒部25には前後回動モータ30を取付け、前後回動モータ30の出力ギヤ31を排出筒部28の屈曲部のリングギヤ32に噛み合わせ、横軸心S3中心に前後回動する。33は排出筒部28の回動角度を検出するポテンショメータ等の回動位置検出部、34は折曲回動位置検出部である。
前記排出筒部28の先端に前記オーガ穀粒排出口18を形成する。
したがって、排出筒部28が下向きから上向きに横軸心S3中心に前後回動すると、オーガ穀粒排出口18は前後移動して排出距離を変更し、円周回転筒部25が回転すると、排出筒部28が軸心S2中心に円周方向に回転することにより、オーガ穀粒排出口18は軸心S2に対する交差方向(左右方向)に開口方向を変更する。
40は制御部、41は排出筒部28の前後回動スイッチ、42は移動オーガ9の縦軸折曲回動スイッチ、43はオーガ先端排出部20の円周方向回転スイッチ43である。
【0013】
しかして、図5はオーガ先端排出部20の他の実施例を示し、前記排出筒部28は排出方向に分割形成し、基部排出筒部44に先端排出筒部45を伸縮自在に取付ける。この排出筒部28の伸縮機構の構成は任意であるが、基部排出筒部44には伸縮モータ46を取付け、伸縮モータ46の出力螺子軸47に先端排出筒部45の螺合部48を螺合させ、排出筒部28を排出方向に伸縮させる。
この場合、先端排出筒部45は基部排出筒部44より内径が大径となるようにして、穀粒詰まりを防止している。
しかして、実施例の横排出オーガ6は、基部側オーガ8と移動オーガ9内に図示は省略するが、搬送螺旋を設けて穀粒を搬送するように構成しているが、オーガ先端排出部20の円周回転筒部25および排出筒部28内の搬送螺旋は省略し、移動オーガ9まで搬送された後続の穀粒の圧力により押出されるように構成することで、横排出オーガ6の先端の軽量化とコスト低減を図っている。そのため、オーガ先端排出部20の円周回転筒部25および排出筒部28の長さは、横排出オーガ6全体の搬送能力に基づいて後続の穀粒の圧力によって押出可能な長さに設定している。なお、オーガ先端排出部20の円周回転筒部25および排出筒部28内に搬送螺旋を設けてもよく、この場合、移動オーガ9の回転を伝達しても、また、独立したモータを設けてもよく、駆動搬送螺旋を設けると、オーガ先端排出部20の円周回転筒部25および排出筒部28の長さを長くできて、好適である。
【0014】
しかして、操縦部7等の任意の場所には自動収納スイッチ50を設け、自動収納スイッチ50により横排出オーガ6を収納操作すると、移動オーガ9の縦軸心P中心の折曲回動と、移動オーガ9に対するオーガ先端排出部20の円周方向回転と、オーガ先端排出部20の円周回転筒部25に対する排出筒部28の横軸心S3中心に前後回動とを初期格納状態に自動的に復帰するように構成する。51は排出筒部28の伸縮スイッチ、52は伸縮位置検出部である。
しかして、図7はオーガ先端排出部20の他の実施例を示し、前記排出筒部28はフレキシブルチューブ55により伸縮および屈曲変形自在に構成する。
したがって、フレキシブルチューブ55の先端に設けたオーガ穀粒排出口18は、フレキシブルチューブ55を伸縮および屈曲変形させることで、その開口位置を遠近に調節でき、また、開口方向の変更も可能であり、排出作業を容易にし、また、フレキシブルチューブ55により構成しているので、安価にできる。
【0015】
(実施例の作用)
機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により、圃場近傍の運搬車のタンクに放出する。
横排出オーガ6は、先端の穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20が縦揚穀装置5との取付部分の横軸中心に上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成し、また、基部側オーガ8と移動オーガ9に分割形成し、且つ、移動オーガ9は基部側オーガ8との連結部分である折曲部10を縦軸心P中心に縦軸折曲回動自在に取付けているから、縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回させるときは、オーガ受け19に載置した格納状態の横排出オーガ6のオーガ先端排出部20を一旦上昇させ、次に、縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回させて位置合わせし、一方、駆動部材駆動部材14によりリングギヤ16を回転させると、移動オーガ9の先端の穀粒排出口18は縦軸心P中心に縦軸折曲回動させて位置合わせする。
【0016】
したがって、運搬車のタンクの位置によって、適宜、旋回と上下動と縦軸折曲回動とを選択あるいはこれらを組合せて、穀粒排出口18の位置合わせを行え、操作性および作業性を向上させる。
更に、オーガ先端排出部20は、移動オーガ9と平行の排出筒部28を、移動オーガ9に対する交差方向の横軸心S3中心に前後回動自在に取付けているから、前後回動モータ30により出力ギヤ31を回転させると、出力ギヤ31が噛み合うリングギヤ32が回転し、これにより排出筒部28は横軸心S3中心に上方回動する。
したがって、排出筒部28の先端に設けたオーガ穀粒排出口18は、排出筒部28が横軸心S3中心に上方回動すると、その分排出距離を長くする。
このように、排出筒部28を設けることにより、簡単な構成で排出可能距離を長くし、排出可能範囲を拡大する。
【0017】
また、図5のオーガ先端排出部20の他の実施例では、排出筒部28を排出方向に分割形成し、基部排出筒部44に対して先端排出筒部45を伸縮自在に取付けているから、伸縮モータ46を駆動させて出力螺子軸47を回転させると、出力螺子軸47に螺合している先端排出筒部45の螺合部48が排出方向に移動して、排出筒部28を排出方向に伸長させ、これにより、排出距離を長くする。
したがって、排出筒部28を排出方向に伸縮させると、位置合わせもできるので、排出筒部28を前後回動させる構成に比しオーガ穀粒排出口18の高さが変化せず、位置合わせが容易になる。
この場合、先端排出筒部45は基部排出筒部44より内径が大径に形成しているから、穀粒詰まりを防止する。
【0018】
しかして、移動オーガ9の先端のオーガ先端排出部20は移動オーガ9の軸心S2に対する円周方向に回転自在に取付けてあるから、回転モータ23の出力ギヤ24を回転させると、オーガ先端排出部20全体が円周方向に回転し、オーガ穀粒排出口18の開口方向(角度)を変更する。
それゆえ、例えば運搬車のタンクに穀粒を排出するとき、タンクの隅々まで均して排出させられ、排出作業を容易にでき、また、オーガ穀粒排出口18が略水平位置よりある角度の上向きまで旋回すると、オーガ穀粒排出口18から穀粒漏れを一層確実に防止できる。
【0019】
しかして、横排出オーガ6はオーガ受け19に格納した状態でも折曲部10の縦軸心P中心に移動オーガ9を縦軸折曲回動自在に構成しているから、基部側オーガ8を含めた横排出オーガ6全体を移動(旋回)させなくても、移動オーガ9が縦軸折曲回動することで穀粒排出口18を運搬車運搬車のタンクタンクへの位置合わせ可能にし、作業効率を向上させる。
即ち、オーガ受け19に格納した状態で基部側オーガ8を縦揚穀装置5中心に旋回させると、グレンタンク4と干渉するので、基部側オーガ8を横軸中心に上昇回動させ、次に、縦揚穀装置5中心に旋回させ、格納するときも旋回後に下降回動させることになって、上昇回動および下降回動の作動時間がロスになるが、折曲部10の縦軸心P中心に移動オーガ9を縦軸折曲回動させて位置合わせすると、上昇および下降動作を省略でき、位置合わせ作業効率を向上させ、刈取作業全体の作業効率を著しく向上させられる。
【0020】
この場合、オーガ受け19に格納している基部側オーガ8の下方に移動オーガ9を位置させ、この格納状態から時計周りに縦軸心P中心に折曲回動を開始させて位置合わせを行い、格納するときは反時計周りに縦軸心P中心に折曲回動させると、安全である。
以上のように、穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20の位置合わせ方法は、運搬車のタンクの位置によって、作業者が適宜、縦揚穀装置5中心の旋回と上下動と縦軸折曲回動と、オーガ先端排出部20の横軸中心の前後回動と、オーガ先端排出部20の円周方向回転と、あるいは、オーガ先端排出部20の排出筒部28の伸縮とを選択し、あるいはこれらを組合せて行え、その順序や選択は実施例の記載に限定されないが、例えば、基部側オーガ8を含めた横排出オーガ6全体をオーガ受け19より上昇させてから旋回させ、更に、基部側オーガ8に対して移動オーガ9を直線状態に縦軸心P中心に縦軸折曲回動させると、圃場から最も遠い運搬車のタンクに排出できる。
【0021】
一方、基部側オーガ8をオーガ受け19に格納した状態でも折曲部10の縦軸心P中心に移動オーガ9を縦軸折曲回動させると、穀粒排出口18を運搬車運搬車のタンクタンクに届く条件のときは、この位置合わせ方法を選択することで、上昇動作および格納作業時間を省略でき、位置合わせ作業効率を向上させる。
しかして、排出作業が終了し、自動収納スイッチ50を操作すると、排出作業終了後に排出位置からオーガ受け19に向けて旋回させ、次に、オーガ受け19上に載置するが、この自動収納スイッチ50の操作による自動収納のときには、仮に、縦軸折曲回動とオーガ先端排出部20の横軸中心の前後回動とオーガ先端排出部20の円周方向回転とあるいはオーガ先端排出部20の排出筒部28の伸縮との何れかを行ったままのときでも、初期格納状態に自動的に復帰させ、操作性を向上させる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】横排出オーガの縦揚穀装置中心の縦軸旋回および縦軸心P中心の縦軸折曲回動の平面状態説明図。
【図3】オーガ先端排出部の平面図および横軸心S3中心の前後回動状態正面図。
【図4】ブロック図。
【図5】排出筒部の伸縮機構部分の縦断側面図。
【図6】ブロック図。
【図7】オーガ先端排出部の他の実施例の側面図。
【符号の説明】
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…縦揚穀装置、6…横排出オーガ、7…操縦部、8…基部側オーガ、9…移動オーガ、10…折曲部、11…下方屈曲部、12…上方屈曲部、13…連結機構、14…、15…出力ギヤ、16…リングギヤ、18…穀粒排出口、19…オーガ受け、…運搬車、…タンク、23…回転モータ、24…出力ギヤ、25…円周回転筒部、26…リングギヤ、27…円周回転位置検出部、28…排出筒部、29…連結機構、30…前後回動モータ、31…出力ギヤ、32…リングギヤ、33…回動位置検出部、40…制御部、41…前後回動スイッチ、42…縦軸折曲回動スイッチ、43…円周方向回転スイッチ、44…基部排出筒部、45…先端排出筒部、46…伸縮モータ、47…出力螺子軸、48…螺合部、50…自動収納スイッチ、51…伸縮スイッチ、52…伸縮位置検出部、55…フレキシブルチューブ。

Claims (3)

  1. グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5の上部に、オーガ穀粒排出口18を有する横排出オーガ6の基部を取付け、前記オーガ穀粒排出口18は前記縦揚穀装置5中心に縦軸旋回自在および前記縦揚穀装置5近傍の任意の横軸中心に上下回動自在に構成し、前記横排出オーガ6の中間部には縦軸心P中心に縦軸折曲回動可能な折曲部10を設け、該折曲部10の縦軸心P中心に縦軸折曲回動する移動オーガ9の先端には前記オーガ穀粒排出口18を有するオーガ先端排出部20を設け、該オーガ先端排出部20は移動オーガ9の先端に横軸心S3中心に前後回動自在に設けた排出筒部28の先端にオーガ穀粒排出口18を開口させて構成したコンバインの穀物排出装置。
  2. 請求項1において、前記オーガ先端排出部20は、前記排出筒部28を排出方向に分割形成して排出方向に伸縮自在に構成したコンバインの穀物排出装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記オーガ先端排出部20は、前記排出筒部28を横排出オーガ6の円周方向に回転するように構成したコンバインの穀物排出装置。
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