JP2001211732A - コンバインの穀粒排出装置 - Google Patents

コンバインの穀粒排出装置

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JP2001211732A
JP2001211732A JP2000029080A JP2000029080A JP2001211732A JP 2001211732 A JP2001211732 A JP 2001211732A JP 2000029080 A JP2000029080 A JP 2000029080A JP 2000029080 A JP2000029080 A JP 2000029080A JP 2001211732 A JP2001211732 A JP 2001211732A
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JP
Japan
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discharge tube
base
side discharge
grain
folding
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JP2000029080A
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English (en)
Inventor
Keiichi Omoto
啓一 大本
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基部側排出筒の取付け高さを変更することな
く折畳み側排出筒を収納可能とする。 【解決手段】 穀粒排出装置32は、縦筒34と、縦筒
34により揚上移送された穀粒を移送する基部側排出筒
38と、基部側排出筒38の排出端側に接続された折畳
み側排出筒44を有し、基部側排出筒38と折畳み側排
出筒44とは夫々縦軸心周りに旋回自在に支持されてい
る。そして、縦筒34にて揚上移送され、基部側排出筒
38を介して折畳み側排出筒44に引き継がれた穀粒
は、排出口42に向けて移送され外部に搬出される。折
畳み側排出筒44は、収納時に基部側排出筒38の下方
に配置され、しかも前処理部16の上方から脱穀部26
の穀稈入口の範囲に納まる長さにすることで、前処理部
16の上方から脱穀部26の穀稈入口に至る下方スペー
スを有効に利用して、基部側排出筒38の高さを変更す
ることなく折畳み側排出筒44を収納可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
排出装置に関し、詳しくは穀粒タンクに貯留された穀粒
を排出すべく、基部側排出筒とこれに接続された折畳み
側排出筒とを有するコンバインの穀粒排出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインの穀粒排出装置とし
て、従来、例えば特開平11−253045号公報に記
載された技術が公知であり、この従来例によれば、基部
側排出筒と、この基部側排出筒に対しスライド自在に嵌
合されたスライド側排出筒とを有し、穀粒の搬出時に
は、このスライド側排出筒を伸縮させて先端の穀粒排出
口を目標位置に設定し、外部トラック等に搬出できるよ
うになっている(以下、前者の従来技術という)。
【0003】一方、他の従来例として、特開平8−21
4685号公報に記載された技術が公知であり、この従
来例によれば、基部側排出筒及び折畳み側排出筒からな
る穀粒排出筒を夫々基端部と中間部で縦軸心回りに回動
可能に支持し、また、折畳み側排出筒の先端側の穀粒排
出口を手動で移動するには、2つの手動スイッチを操作
して基部側排出筒と折畳み側排出筒を作業位置にセット
又は収納位置に収納し、自動スイッチによる場合は、予
め手動スイッチの操作により穀粒排出口を目標排出位置
まで旋回移動させて、その目標排出位置を記憶し、次い
で自動スイッチを操作することで、前記により記憶され
た位置に基部側排出筒及び折畳み側排出筒が旋回して、
穀粒排出口が略々直線状に移動して目標排出位置に到達
する技術が開示されている(以下、後者の従来技術とい
う)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した各従
来技術のうち、前者の従来技術によれば、スライド側排
出筒の伸縮と同時に該スライド側排出筒に内装された内
装ラセンも伸縮する必要があるため、この内装ラセンの
伸縮により穀粒が詰り易くなるおそれがある。
【0005】また、後者の従来技術によれば、手動操作
による場合は、2つの手動スイッチを操作しなければな
らず、操作が煩雑であると共に、自動操作の場合は、予
め手動スイッチの操作により穀粒排出口を目標排出位置
まで旋回移動させて、その目標排出位置を記憶し、次い
でその後に自動スイッチを操作しなければならないた
め、手動スイッチと自動スイッチの2種類のスイッチ操
作が必要となり、操作性に欠けるという課題があった。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、基部側排出筒
と折畳み側排出筒とで排出筒を構成すると共に、基部側
排出筒の取付け高さを変更することなく折畳み側排出筒
を収納可能で、かつ排出筒全体の排出長さを長くするこ
とができるコンバインの穀粒排出装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、前処理部(16)にて刈
取った穀稈を脱穀部(26)の穀稈入口から供給して脱
穀し、該脱穀後の穀粒を穀粒タンク(22)に一時的に
貯留すると共に、該貯留された穀粒を揚上移送する縦筒
(34)と、該揚上移送された穀粒を内装ラセン(3
6)により排出側に移送する基部側排出筒(38)と、
該基部側排出筒(38)の排出端側に接続され、前記基
部側排出筒(38)から引き継いだ穀粒を内装ラセン
(40)により排出口(42)に向けて移送する折畳み
側排出筒(44)とを有し、前記基部側排出筒(38)
の基端側を機体に対して縦軸心(C1)周りに旋回操作
自在に支持すると共に、該基部側排出筒(38)の排出
端側にて前記折畳み側排出筒(44)を縦軸心(C2)
周りに旋回操作自在に支持してなるコンバイン(10)
の穀粒排出装置において、前記折畳み側排出筒(44)
を、収納状態において前記基部側排出筒(38)の下方
に配置すると共に、前記前処理部(16)の上方から前
記脱穀部(26)の穀稈入口に至る範囲に納まる長さに
設定した、ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、前記基部側排出筒
(38)の排出端側を、収納状態において前記前処理部
(16)の前端部位の上方に位置させた、ことを特徴と
する。
【0009】請求項3記載の発明は、前記折畳み側排出
筒(44)の基端側部位に、着脱自在な清掃用窓(7
0)を取り付けた、ことを特徴とする。
【0010】[作用]本発明において、穀粒タンク(2
2)に貯留された穀粒は、穀粒排出装置(32)によっ
て外部に排出されるが、この穀粒排出装置(32)は、
穀粒タンク(22)内の穀粒を揚上移送する縦筒(3
4)と、この縦筒(34)によって揚上移送された穀粒
を排出側に移送する基部側排出筒(38)と、この基部
側排出筒(38)の排出端側に接続された折畳み側排出
筒(44)とを有し、前記基部側排出筒(38)の基端
側は縦軸心(C1)周りに旋回操作自在に支持され、ま
た、前記折畳み側排出筒(44)は、基部側排出筒(3
8)の排出端側にて縦軸心(C2)周りに旋回操作自在
に支持されている。そして、縦筒(34)によって揚上
移送され、かつ前記基部側排出筒(38)の内装ラセン
(36)により折畳み側排出筒(44)に引き継がれた
穀粒は、該折畳み側排出筒(44)の内装ラセン(4
0)により排出口(42)に向けて移送され、外部に搬
出される。
【0011】ここで、前記折畳み側排出筒(44)は、
収納状態において前記基部側排出筒(38)の下方に配
置され、しかも該折畳み側排出筒(44)の長さは、前
記前処理部(16)の上方から前記脱穀部(26)の穀
稈入口に至る範囲に納まる長さに設定されているので、
前処理部(16)の上方から脱穀部(26)の穀稈入口
に至る範囲の下方スペースを有効に利用して、前記基部
側排出筒(38)の高さを高くすることなく、前記折畳
み側排出筒(44)を容易に収納することが可能とな
る。
【0012】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0014】図1及び図2は、本発明が適用されたコン
バインの外観を示しており、このコンバイン10は、左
右一対のクローラ走行装置12,12に支持された走行
機体14を有しており、該走行機体14の前方には、前
処理部16が昇降自在に支持されている。この前処理部
16には、走行機体14の略々全幅にわたって穀稈を分
草する多数のデバイダ18と、走行機体14の左右端側
にナローガイド19が設けられている。
【0015】前記前処理部16の機体後方の右側上部に
は、運転席20とその後方に穀粒タンク22が夫々配設
されていて、前処理部16の機体後方で左側上部には、
前処理部16にて刈り取られた穀稈を掻込搬送装置23
等を経由して後方に搬送すべく、機体前後方向に張設さ
れたフィードチエン24、及び該フィードチエン24に
より穀稈入口25に搬送供給された穀稈を脱穀する脱穀
部26が配設されている。この脱穀部26にて脱穀され
た穀粒は、揚穀筒28を介して揚上移送され、穀粒タン
ク22に一時的に貯留される。また、前記脱穀部26の
後部で、フィードチエン24の終端側には図示しない排
ワラチエンが連接されていて、処理済の排ワラは、機体
後部に設置された排ワラカッタ等の排ワラ処理装置30
に搬送されて後処理が行われる。
【0016】すなわち、機体前方の前処理部16にて刈
取られた穀稈は、掻込搬送装置23等を経由して前記フ
ィードチエン24に引き継がれ、該フィードチエン24
により脱穀部26に供給されて脱穀選別され、該脱穀選
別された穀粒は穀粒タンク22に一時的に貯留される。
この穀粒タンク22に貯留された穀粒は、穀粒排出装置
32により外部に排出されるが、この穀粒排出装置32
は、穀粒タンク22内の穀粒を略々垂直方向に揚上移送
する縦筒34と、この縦筒34により揚上移送された穀
粒を排出側に移送する基部側排出筒38と、この基部側
排出筒38の排出端側に接続され、該基部側排出筒38
から引き継いだ穀粒を排出口42に向けて移送する折畳
み側排出筒44とを有している。
【0017】図3及び図4に示すように、前記縦筒34
は縦ラセン46を内装していると共に、基部側排出筒3
8及び折畳み側排出筒44は夫々内装ラセン36,40
を有している。また、前記基部側排出筒38の基端側
は、縦筒34の縦軸心C1周りに電動モータ52により
旋回自在に支持され、前記折畳み側排出筒44は、基部
側排出筒38の排出端側にて、縦軸心C2周りに電動モ
ータ60により旋回自在に支持されている。
【0018】すなわち、図3において、前記縦筒34
は、上下方向の下端部と中間部とを、夫々機体フレーム
側に固定されたホルダ35,37により縦軸心C1の周
りに旋回自在に支持されていると共に、該縦筒34の下
端側の外周部には、リングギヤ48が一体的に取り付け
られている。一方、縦筒34の下端側の外周部近傍に
は、取付アーム50により前記電動モータ52が取り付
けられていて、この電動モータ52は、その出力軸に固
定された中間ギヤ53を介して前記リングギヤ48に噛
合している。更に、縦筒34に内装された縦ラセン46
の下端側は、ベベルギヤ39を介して穀粒タンク22の
底部に内装された横ラセン41に連結されている。
【0019】また、前記縦筒34の上部において、該縦
筒34と基部側排出筒38との間には油圧シリンダ54
が取り付けられていて、該油圧シリンダ54の伸縮によ
り基部側排出筒38は、横軸心Oを中心として上下方向
に起伏自在とされている。これにより、折畳み側排出筒
44の先端排出口42の圃場面からの高さを自由に設定
することができる。なお、横軸心Oを有する横軸57と
基部側排出筒38とは、ステー43によって補強支持さ
れている。また、縦筒34に内装された縦ラセン46の
上端側は、ベベルギヤ47を介してスパイラルシャフト
49に連結されており、更に、該スパイラルシャフト4
9はベベルギヤ51を介して内装ラセン36に連結され
ている。以上により、穀粒タンク22の底部の横ラセン
41が駆動すると、その駆動力は縦筒34の縦ラセン4
6に伝達され、更にスパイラルシャフト49を介して基
部側排出筒38の内装ラセン36に伝達される。
【0020】また、図4において、基部側排出筒38と
折畳み側排出筒44とは、該基部側排出筒38の排出端
側にて縦軸心C2を中心として旋回自在に連結されてい
る。そして、基部側排出筒38の排出端側には、略々直
角下方に折曲形成された接続上筒38aを有し、また折
畳み側排出筒44の基部側には、略々直角上方に折曲形
成された接続下筒44aを有していて、該接続下筒44
aの外周部にはリングギヤ56が一体的に取り付けられ
ている。
【0021】一方、基部側排出筒38の排出端側の外周
部には、前記電動モータ60が取り付けられていて、こ
の電動モータ60は、その出力軸に固定された中間ギヤ
61を介して前記リングギヤ56に噛合している。な
お、基部側排出筒38の内装ラセン36の排出端側と折
畳み側排出筒44の内装ラセン40の基端側には、夫々
ベベルギヤ62,63が固定されていて、これらベベル
ギヤ62,63に噛合するベベルギヤ64a,64bを
有する伝動シャフト55が、上下方向に沿って配設され
ている。
【0022】ここで、本実施の形態では、前記折畳み側
排出筒44を、収納状態において前記基部側排出筒38
の下方に配置すると共に、前記前処理部16の上方から
前記脱穀部26の穀稈入口に至る範囲に納まる長さに設
定したものである。
【0023】前述したように、折畳み側排出筒44は、
電動モータ60により縦軸心C2を中心として略々水平
方向に旋回可能となっていて、これにより穀粒排出装置
32の収納時には、折畳み側排出筒44が基部側排出筒
38の下側に位置するように該折畳み側排出筒44を旋
回させて、基部側排出筒38と折畳み側排出筒44とが
上面視略々一致するように収納する。また、前記電動モ
ータ60の取付位置は、折畳み側排出筒44を収納した
場合に、該電動モータ60が基部側排出筒38の終端側
よりも前方に突出しないように内側位置に設けられてい
る。
【0024】このため、前記折畳み側排出筒44は、図
1に示したように、穀粒排出装置32の収納状態におい
ては、基部側排出筒38の下方側に収納配置されると共
に、該基部側排出筒38の排出端側の位置(図4のS−
S’線に沿う位置)は、前処理部16の前端部位に設け
られたデバイダ18の上方に位置するように設定されて
いる。このように、基部側排出筒38の排出端側を機体
前端側と略々同じ位置に設定したことで、機体が全体と
してコンパクトにまとめられる。
【0025】また、本実施の形態では、前記折畳み側排
出筒44は、穀粒排出装置32の収納状態において、前
処理部16の上方から機体後方に向けて延設され、その
終端側は、前記脱穀部26の穀稈入口25の上方に至る
範囲に納まる長さに設定されている。このように、折畳
み側排出筒44の長さを脱穀部26の手前までとしたの
は、収納状態において折畳み側排出筒44の長さを脱穀
部26と重複する範囲の長さとすると、脱穀部26の高
さが高いため、これに干渉しないように、基部側排出筒
38の高さを従来よりも高くして折畳み側排出筒44の
高さをその分高くする必要があるからである。
【0026】なお、通常は、脱穀部26の穀稈入口25
に相当する入口板近傍には、脱穀された穀粒が外部に飛
散するのを防止する防塵カバーが設けられているが、該
防塵カバーを取り外したときには、収納状態において折
畳み側排出筒44の排出口42は入口板の上方に位置す
ることになる。このように、折畳み側排出筒44の排出
口42を、脱穀部26の入口板の上方に位置させること
で、折畳み側排出筒44の内部に残留していた穀粒が機
体振動等により落下した場合においても、前記入口板か
ら扱室内に回収されるので、穀粒の損失を防止すること
ができる。
【0027】次いで、図4に示すように、前記折畳み側
排出筒44の基端側の下部には、清掃用窓70が着脱自
在に取り付けられている。この清掃用窓70を取り外す
ことで、基部側排出筒38と折畳み側排出筒44の接続
部に残留した穀粒の清掃を行うことができる。これによ
り、麦や稲等のような異なる穀粒を貯留して排出する場
合に、これら異なる穀粒が基部側排出筒38と折畳み側
排出筒44の接続部に残留して交わることを防止するこ
とができる。
【0028】なお、図4において、前記基部側排出筒3
8の排出端側にて、該基部側排出筒38の下方側に折畳
み側排出筒44が旋回自在に支持されているが、基部側
排出筒38の終端側に移送された穀粒は、その接続部に
おいて、自重により折畳み側排出筒44の始端側に向け
て落下することから、基部側排出筒38の内装ラセン3
6と折畳み側排出筒44の内装ラセン40とを接続する
接続ラセンは不要となる。これにより、部品点数が削減
されることとなり、製造コストの低減が図られる。
【0029】図5は、他の実施の形態を示す図であり、
この実施の形態では、折畳み側排出筒44の排出口42
を、防塵カバー68の前方に配置している。すなわち、
折畳み側排出筒44の長さを、前述した図1の長さより
も短く設定している。これにより、基部側排出筒38及
び折畳み側排出筒44の収納状態において、該折畳み側
排出筒44の排出口42が防塵カバー68に干渉するこ
とが避けられる。
【0030】図6は、穀粒排出装置32を操作するオー
ガ操作部72のスイッチ配列状態を示す図である。
【0031】このオーガ操作部72は、運転席20の座
席後部に配置されていて、該オーガ操作部72には、基
部側排出筒38を手動により上下方向に起伏自在又は左
右方向に旋回自在に操作されるクロスレバースイッチ9
1と、基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44を略々
同時に所定位置に向けて伸縮操作可能な手動スイッチ9
2と、該手動スイッチ92の操作による基部側排出筒3
8及び折畳み側排出筒44の旋回方向に対し、これと逆
転方向に旋回操作可能な逆転スイッチ93が設けられて
いる。
【0032】そして、前記クロスレバースイッチ91を
上方操作すると、基部側排出筒38及び折畳み状態の折
畳み側排出筒44は予め定められた最高位置まで上昇可
能であると共に、最高位置に上昇させた時点で、折畳み
側排出筒44は自動的に真直ぐに伸びるようになってい
る。また、該クロスレバースイッチ91を下方操作する
と、基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44は所定の
最低位置まで下降可能となっている。更に、クロスレバ
ースイッチ91を横方向に操作すると、真直ぐに伸びた
状態の基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44が左右
方向に旋回する。
【0033】一方、前記手動スイッチ92は、その下部
(入る)を押すと、基部側排出筒38及び折畳み側排出
筒44は、真直ぐに伸びた状態から、その先端排出口4
2が目標排出方向に沿って短縮移動を開始し、また、手
を放すとその位置にて停止する。この場合、基部側排出
筒38と折畳み側排出筒44の旋回方向は、夫々逆方向
に旋回するようになっている。また、前記手動スイッチ
92の上部(出る)を押すと、基部側排出筒38及び折
畳み側排出筒44は、その先端排出口42が目標排出方
向に沿って伸長移動を開始する。
【0034】また、前記逆転スイッチ93は、例えば1
回押すと基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44が左
右いずれか一方向に旋回移動し、もう1回押すとその逆
方向に旋回移動するようになっている。更に、その他の
スイッチとして、自動収納スイッチ97と緊急停止スイ
ッチ98が設けられている。この自動収納スイッチ97
を押すと、基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44が
真直ぐに伸びて元の位置(目標方向)に旋回復帰し、次
いで先端排出口42が最高位置に上昇すると共に、その
位置で折畳み側排出筒44が収納され、更に基部側排出
筒38及び折畳み状態の折畳み側排出筒44が機体の所
定位置に収納される。また、前記緊急停止スイッチ98
は、自動収納スイッチ97を押すことにより、自動で基
部側排出筒38及び折畳み側排出筒44を収納している
ときに、他部材に衝突する等の理由により緊急に停止し
たいときに押すスイッチである。
【0035】図7は、本実施の形態の制御ブロック図を
示しており、マイクロコンピュータが内蔵された制御部
90には、前記クロスレバースイッチ91、手動スイッ
チ92、逆転スイッチ93が接続されていると共に、基
部側排出筒38及び折畳み側排出筒44の夫々の旋回角
度を検出する角度センサ94,95が接続されていて、
これら各スイッチからの操作に基づき、制御部90を介
して前記電動モータ52,60が所定方向にかつ所定速
度にて旋回制御される。
【0036】図8は、前記オーガ操作部72のスイッチ
操作に基づき、穀粒排出装置32を操作して搬出用トラ
ック96に穀粒を搬出する状態を示す図である。
【0037】同図において、例えば、前記基部側排出筒
38及び折畳み側排出筒44を真直ぐに伸長したとする
と、長過ぎるため、折畳み側排出筒44の先端排出口4
2が搬出用トラック96の荷台を越えて外れてしまう。
この場合に、コンバイン10又は搬出用トラック96
を、穀粒の排出口42とトラック96の荷台とが一致す
るように移動させることも考えられるが、地理的な条件
等から常にそれが可能とは限らない。このような場合
に、前述した手動スイッチ92を操作することにより、
前記電動モータ52,60を略々同時に駆動可能とし
て、基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44を縦軸心
C1又はC2を中心として夫々時計方向又は反時計方向
に所定角度θ,α旋回させ、もって排出口42が目的位
置に到達するようにしたものである。
【0038】次に、作用について説明する。
【0039】穀粒排出装置32の操作は、安全上、運転
席20から後方を向いて周囲を確認してから行うが、ま
ず、穀粒排出装置32を収納状態から作業状態に操作す
るには、オーガ操作部72のクロスレバースイッチ91
を上方向に操作すると、油圧シリンダ54が伸長して基
部側排出筒38及び折畳み状態の折畳み側排出筒44が
最高位置に上昇し、この位置で折畳み側排出筒44が自
動的に真直ぐに伸びるようになっている。次いで、該ク
ロスレバースイッチ91を左右横方向に操作すると、基
部側の電動モータ52が駆動されて、真直ぐに伸びた状
態の基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44が左右方
向に旋回され、目標排出方向に到達したら停止する。次
に、クロスレバースイッチ91を下方向に操作すると、
前記油圧シリンダ54が縮小して折畳み側排出筒44の
先端排出口42が所定高さに下降したら、その位置で停
止させる。
【0040】更に、この最長に伸びた状態の基部側排出
筒38及び折畳み側排出筒44を、排出位置に位置決め
するために短縮操作するべく、手動スイッチ92の下部
を押すと、基部側排出筒38及び折畳み側排出筒44が
略々同時に駆動される。そして、図8に示すように、基
部側排出筒38が縦軸心C1を中心として角度θだけ図
の時計方向に旋回し、かつ折畳み側排出筒44が縦軸心
C2を中心として角度αだけ反時計方向に旋回した時点
で手を放せば、排出口42が目的の位置に移動して停止
する。なお、目測の誤り等から、一旦は短縮させた基部
側排出筒38及び折畳み側排出筒44を少し伸ばしたい
場合は、前記手動スイッチ92の上部を押せば、先端排
出口42は縦軸心C1から遠ざかるように移動する。
【0041】次いで、この作業状態にある基部側排出筒
38及び折畳み側排出筒44を収納するには、前記自動
収納スイッチ97を押すと、折畳み側排出筒44はその
位置から旋回して基部側排出筒38の下方側に収納され
ると同時に、基部側排出筒38も元の目標排出方向に旋
回移動する。この折畳み側排出筒44が収納された状態
においては、該折畳み側排出筒44は、前処理部16の
上方から脱穀部26の穀稈入口25に至る範囲に納まる
長さに設定されている。このとき、コンバイン10で
は、前処理部16の上方から脱穀部26の穀稈入口25
に至る範囲の下方に所定のスペースを有しているので、
折畳み側排出筒44はこのスペースを利用して収納され
る。従って、基部側排出筒38の高さを高く変更するこ
となく、しかも基部側排出筒38及び折畳み側排出筒4
4の全体の排出長さを従来よりも長くすることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、折畳み側排出筒を、収納状態において基部側
排出筒の下方に配置すると共に、前処理部の上方から脱
穀部の穀稈入口に至る範囲に納まる長さに設定したこと
で、前処理部の上方から脱穀部の穀稈入口に至る範囲の
下方には所定のスペースを有するので、このスペースを
利用して折畳み側排出筒を収納すれば、基部側排出筒の
高さを高めに変更することなく、しかも排出筒全体の排
出長さを従来よりも長くすることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、基部側排出
筒の排出端側を、収納状態において前処理部の前端部位
の上方に位置させたことで、基部側排出筒の排出端側が
機体の前端側と略々同じ位置になるので、基部側排出筒
を機体前後方向の範囲に収容することができ機体全体を
コンパクトにすることができると共に、排出筒全体の排
出長さを長くすることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、折畳み側排
出筒の基端側部位に、着脱自在な清掃用窓を取り付けた
ことにより、基部側排出筒と折畳み側排出筒との接続部
位の清掃等を容易に行うことができると共に、該接続部
位に溜った残留米を容易に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの概略側面図で
ある。
【図2】同上の平面図である。
【図3】縦筒及びその周辺の断側面図である。
【図4】基部側排出筒と折畳み側排出筒との連結部の側
面図である。
【図5】他の実施の形態を示すコンバインの概略側面図
である。
【図6】オーガ操作部のスイッチ配列状態を示す図であ
る。
【図7】本実施の形態の制御ブロック図である。
【図8】穀粒排出装置による穀粒の排出状態の平面図で
ある。
【符号の説明】
10 コンバイン 14 走行機体 16 前処理部 18 デバイダ 22 穀粒タンク 25 穀稈入口 26 脱穀部 32 穀粒排出装置 34 縦筒 36 内装ラセン 38 基部側排出筒 38a 接続上筒 40 内装ラセン 42 排出口 44 折畳み側排出筒 44a 接続下筒 46 縦ラセン 48,56 リングギヤ 52,60 電動モータ 54 油圧シリンダ 68 防塵カバー 70 清掃用窓 72 オーガ操作部 90 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理部にて刈取った穀稈を脱穀部の穀
    稈入口から供給して脱穀し、該脱穀後の穀粒を穀粒タン
    クに一時的に貯留すると共に、該貯留された穀粒を揚上
    移送する縦筒と、該揚上移送された穀粒を内装ラセンに
    より排出側に移送する基部側排出筒と、該基部側排出筒
    の排出端側に接続され、前記基部側排出筒から引き継い
    だ穀粒を内装ラセンにより排出口に向けて移送する折畳
    み側排出筒とを有し、前記基部側排出筒の基端側を機体
    に対して縦軸心周りに旋回操作自在に支持すると共に、
    該基部側排出筒の排出端側にて前記折畳み側排出筒を縦
    軸心周りに旋回操作自在に支持してなるコンバインの穀
    粒排出装置において、 前記折畳み側排出筒を、収納状態において前記基部側排
    出筒の下方に配置すると共に、前記前処理部の上方から
    前記脱穀部の穀稈入口に至る範囲に納まる長さに設定し
    た、 ことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置。
  2. 【請求項2】 前記基部側排出筒の排出端側を、収納状
    態において前記前処理部の前端部位の上方に位置させ
    た、 ことを特徴とする請求項1記載のコンバインの穀粒排出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記折畳み側排出筒の基端側部位に、着
    脱自在な清掃用窓を取り付けた、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバインの穀
    粒排出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1330948A1 (en) * 2002-01-23 2003-07-30 CNH Belgium N.V. Hinged unloading auger for an agricultural combine

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