JP3843563B2 - 穀粒排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインや穀粒専用運搬車などの穀粒排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの穀粒排出装置は、図14に示す本出願人の先発明(特開平9−54号)に開示したように、穀粒を一時貯留するグレンタンク9の底部に底部オーガ10を設け、該底部オーガ10に連接して縦オーガ11を設け、さらに該縦オーガ11に連接して横方向で伸縮自在の排穀オーガ12を設ける構成になっている。そして、排穀すべき位置にオーガ出口19を配置するために排穀オーガ12をズーム伸張あるいはズーム短縮し、また、排穀作業を行わないときには、排穀オーガ12をズーム短縮させて格納する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示すコンバインの排穀オーガ12は、移動作用を行うラセン17を内蔵するミドルチューブ15の外側に、せまい隙間でアッパーチューブ16を嵌装し、ミドルチューブ15に対してアッパーチューブ16を軸方向摺動自在に遊嵌する構成としている。以下、ミドルチューブ15とアッパーチューブ16を合わせてズーム筒と呼ぶ。排穀オーガ12はズーム筒により伸縮自在な、いわゆるズーム作用ができるようにしている。
【0004】
排穀オーガ12を伸縮すると該排穀オーガ12のズーム筒内の容積はズーム伸縮長さに比例して増減し、したがって排穀オーガ12内の穀粒の量も増減するが、排穀オーガ12を運転中にズーム伸縮すれば、該排穀オーガ12内の穀粒の量は排穀されつつ増減するので特別な問題は生じないし、排穀オーガ12の運転停止中にズーム伸張すれば、該排穀オーガ12内に穀粒が存在しない空間ができるだけで特別な支障は生じない。
【0005】
しかし、排穀オーガ12をズーム短縮する途中で排穀オーガ12の穀粒排出作業を停止したり、排穀オーガ12の穀粒排出作業停止中に排穀オーガ12をズーム短縮しようとすると、ズーム筒内に残留する輸送途中の穀粒が詰まって、排穀オーガ12のズーム短縮が不能になり、オーガ伸縮駆動源が過負荷状態となり、オーガ伸縮駆動源の焼損やラセン17の破損を招くことがある。
【0006】
本発明の課題はズーム伸張状態にある排穀オーガをズーム短縮する場合に、ズーム筒内に残留する輸送途中の穀粒が詰まって、排穀オーガのズーム短縮が不能になることのない排穀オーガを備えたコンバインを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって解決される。
すなわち、軸方向に穀粒を移動させる手段と、該穀粒移動手段の軸方向に伸縮自在な排出筒を備えた穀粒排出装置おいて、排穀運転停止中に伸張状態にある排出筒を短縮操作すると同時に前記穀粒移動手段の穀粒排出方向とは逆方向に前記穀粒移動手段を駆動させる構成を備えた穀粒排出装置である。
【0008】
より具体的には穀類移動手段を内蔵し、該移動手段の軸方向にズーム方式などで伸縮自在な排出筒を備えた穀粒排出装置において、穀粒排出装置は移動手段を正逆両方向に回転駆動可能な駆動モータ手段を具備し、穀粒排出装置の排出運転停止中に排出筒を短縮操作する場合に、該短縮操作と同時に前記駆動モータ手段を移動手段の穀粒排出方向とは逆方向に回転させる構成を備えた穀粒排出装置である。
【0009】
穀粒排出装置の排出筒を短縮操作する場合に、該短縮操作と同時に前記駆動モータ手段を移動手段の穀粒排出方向とは逆方向に回転させて、穀粒排出装置内の穀粒を排出方向とは逆方向に移送しつつ排出筒を短縮することにより、排出筒を短縮する途中で穀粒排出装置を停止したり、穀粒排出装置の駆動を停止してから排出筒を短縮操作しても、排出筒内に穀粒が残留して詰まることがなくなり、伸縮手段や穀類移動手段の破損を引き起こさない。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図面中の従来例と同一部分には同一の符号を付している。図1は本発明のコンバインの左側面図であり、図2はコンバインの正面の一部切り欠き立面図であり、図3はコンバインの背面の一部切り欠き立面図であり、図4はコンバインの一部切り欠き右側面図であり、図5は排穀オーガ12の一部切り欠き断面図であり、図6は排穀オーガ12に内装するオーガスライドユニット21の斜視図であり、図7は排穀オーガ12のズーム短縮状態の一部切り欠き断面図であり、図8は排穀オーガ12をズーム伸張した状態の一部切り欠き断面図であり、図9は排穀オーガ12のズーム短縮操作の制御のフローを示す図である。
【0011】
図1ないし図4を参照して、コンバイン1の機能の概略を説明する。
コンバイン1はクローラ5を有する車台6上に操縦席2を設けて、該操縦席2において穀稈を刈り取る刈取装置7、この刈り取られた穀稈を供給搬送装置で搬送した後、これを脱穀する脱穀装置8、脱穀された穀粒を収容するグレンタンク9、このグレンタンク9の底部に設けられた底部オ一ガ10(図4)によって後方へ排出される穀粒を、底部オーガ10の後端部に連接されて上方へ移送する縦オーガ11、および縦オーガ11の上端部に連接されて横方向へ穀粒を移送する排穀オーガ12などから構成されている。
【0012】
図4に示すように、縦オーガ11は旋回モータ11aに固着された旋回ピニオン11bに噛み合う旋回ギヤ11cを駆動することにより旋回可能で、縦オーガ11の旋回により排穀オーガ12の先端のオーガ排出口19の水平方向の位置を決定することができ、また縦オーガ11の上端部には縦オーガ11と排穀オーガ12とを連結する伸縮シリンダ14が設けられ、該伸縮シリンダ14の伸縮によって排穀オーガ12を上下方向に揺動して水平位置からの角度を変更して、オーガ排出口19の上下方向の位置を決定することができる。
【0013】
底部オーガ10、縦オーガ11および排穀オーガ12は移動作用をするラセンを内装し、排出操作レバー3(図4)の操作により底部オーガ10および縦オーガ11は図示しないエンジンからの動力の伝達を受けて、また排穀オーガ12は排穀オーガ駆動モータ60により駆動されて一斉に回転し、グレンタンク9の内部の穀粒を、オーガ先端の排出口19からコンバイン1の外部へ排出することができる。
【0014】
図5ないし図8に示すように、排穀オーガ12は縦オーガ11(図4)の上に横方向に連結するミドルチューブ15と、この先端側外周に嵌合して伸縮できるアッパーチューブ16とを備えている。以下、ミドルチューブ15とアッパーチューブ16を合わせてズーム筒と呼ぶことがある。ミドルチューブ15内には外周面にラセン17を有するラセン軸18をその軸方向に備え(図4参照)、アッパーチューブ16内には、その軸方向にラセン軸18内に嵌挿して伸縮自在であり、かつラセン軸18の回転力が伝達される六角形状の回転軸35(図5)の角軸を備え、該六角軸35に遊嵌されて、該六角軸35上を相対回転不能にかつ軸方向摺動自在の複数個のオーガスライドユニット21が設けられている。
【0015】
個々のオーガスライドユニット21は、小径の第一円筒部22と該第一円筒部22とほぼ同じ長さで大径の第二円筒部27とが固着されたもので、小径の第一円筒部22の先端部に円盤状プレート23が溶接され、該円盤状プレート23の外径は第二円筒部27の開口部31に遊嵌できる寸法であり、該円盤状プレート23の中心部に六角軸35と軸方向摺動自在かつ相互回転不能に遊嵌する六角穴25が開けられており、第一円筒部22の他端部に該第一円筒部22と第二円筒部27とを接続するメタル板30が溶接され、該メタル板30の中心部に六角軸35と軸方向摺動自在かつ相互回転不能に遊嵌する六角穴29が開けられており、第二円筒部27の一部外周にはラセン羽根34が設けられている。
【0016】
複数個のオーガスライドユニット21、21、・・・は六角軸35に遊嵌すると共に、第一円筒部22の先端部の円盤状プレート23を、隣接するスライドユニット21の第二円筒部27の開口部31に挿入し、それぞれ軸方向摺動自在かつ相互に離脱不能に遊嵌しているので、アッパーチューブ16を摺動してズーム筒を伸縮すれば、第一円筒部22と隣接の第二円筒部27とは相互に摺動して伸縮するが、それぞれのラセン羽根34、34、・・・はラセン軸18の回転力を六角軸35を経て伝達されて回転し、排穀オーガ12のズーム筒の伸縮にかかわらず、移動作用を行うことができる構造としている。
【0017】
図2および図3に示すように、ズーム筒のズーム伸縮は、排穀オーガ12の上部に排穀オーガ12と平行に設けたオーガ伸縮機構51の内部の送りねじ52をオーガ伸縮モータ50で回転駆動して、アッパーチューブ16に固着し、送りねじ52と摺接する送り駒53をオーガ伸縮方向に移動して行う。図7はアッパーチューブ16のズーム前のズーム短縮状態を示し、図8はアッパーチューブ16のズーム完了後のズーム伸張状態を示している。
【0018】
図4に示すようにグレンタンク9内部の下部に設けた底部オーガ10および該底部オーガ10に連接し、かつ連動する縦オーガ11の上部に、さらに連接して穀粒排出オーガ12を設け、該穀粒排出オーガ12の始端部外部に排穀オーガ駆動モータ60を設けている。そして本発明は、排穀オーガ駆動モータ60は排出操作レバー3の排出操作により、底部オーガ10および縦オーガ11の排穀運転と連動して、穀粒を排出する方向に回転して排穀オーガ12を駆動して排穀運転し、排穀運転中は排穀オーガ12のズーム伸縮は自在であるが、排穀オーガ12のズーム短縮の途中に排出操作レバー3を操作して「切」とした場合、および排穀運転停止中に排穀オーガ12をズーム短縮させる場合には排穀オーガ駆動モータ60を逆回転させることを特徴としている。
【0019】
本発明の作用を図9に示す排穀オーガ12のズーム短縮操作にかかわる部分の制御のフローにより説明する。ステップS1でズーム短縮スイッチをONにする。ステップS2において穀粒排出クラッチの排出操作レバー3のON、OFFを調べ、ONであればステップS4に進む。ここでステップS3の破線で参考に示したように排穀オーガ駆動モータ60は、詳細を示さない排出操作レバー3の信号による穀粒排出クラッチの制御回路によって正回転(穀粒排出運転)している。
【0020】
ステップS4でズーム伸縮モータ50を短縮側にONしてズーム筒を短縮駆動する。次いでステップS5においてズーム短縮スイッチのON、OFFを調べ、ONであればステップS6に進みズーム筒の詳細を示さないリミットスイッチの動作を調べ、OFFであれば、ステップS7のタイマーを経てステップS2に戻る。ステップS5でズーム短縮スイッチがOFFであればステップS8へ進み、ズーム伸縮モータ50の駆動をOFFにしてズーム短縮動作をストップする。同様にステップS6でズーム筒のリミットスイッチがONであればステップS8へ進みズーム伸縮モータ50の駆動をOFFにしてズーム短縮動作をストップする。いずれの場合もステップS7へ進みタイマーを経てステップS2へ戻る。
【0021】
ステップS2において穀粒排出クラッチの排出操作レバー3がOFFであればステップS9に進み、排穀オーガ駆動モータ60を逆回転させて、排穀オーガ12を穀粒排出方向と逆方向に駆動して穀粒をグレンタンク9方向に移送し、ついでステップS10でズーム伸縮モータ50を短縮側にONしてズーム筒を短縮駆動し、ステップS11においてズーム短縮スイッチがONであればステップS12に進みズーム筒の詳細を示さないリミットスイッチの動作を調べ、OFFであれば、ステップS7のタイマーを経てステップS2に戻る。ステップS11でズーム短縮スイッチがOFFであればステップS13へ進み、排穀オーガ駆動モータ60をOFFにして逆回転運転を停止し、次いでステップS14に進みズーム伸縮モータ50の駆動をOFFにしてズーム短縮動作をストップし、制御のフローを終了(END)する。
【0022】
ステップS12でリミットスイッチがONであればステップS13へ進み、排穀オーガ駆動モータ60をOFFにして逆回転運転を停止し、次いでステップS14に進みズーム伸縮モータ50の駆動をOFFにしてズーム短縮動作をストップし、制御のフローを終了(END)する。
【0023】
本発明では、排穀オーガ12に正回転および逆回転が可能な排穀オーガ駆動モータ60を設け、排穀オーガ12のズーム短縮スイッチを操作して排穀オーガ12をズーム短縮しようとするときに、排出クラッチ3がOFFすなわちクラッチ切りで排穀オーガ12が停止中の場合には、排穀オーガ駆動モータ60を逆回転させて排穀オーガ12を逆方向に駆動し、排穀オーガ12内の穀粒を逆方向に移送しつつ排穀オーガ12をズーム短縮するように作用することを特徴とするので、排穀オーガ12をズーム短縮する途中で排穀オーガ12を停止したり、排穀オーガ12を停止してから排穀オーガ12をズーム短縮操作しても、ズーム筒内に穀粒が残留して詰まることがなくなり、オーガ伸縮モータ50やラセン17の破損を引き起こさないという優れた効果を発揮することができる。
【0024】
ズーム短縮時に排穀オーガ12だけを逆回転させるのが、このとき縦オーガ11および底部オーガ10は停止のままである。縦オーガ11内の穀類は縦オーガ11のラセンに沿って、またはラセンと縦オーガ11の内周面との隙間からに落下していく。
【0025】
なお、上記の実施の形態ではズーム短縮時に排穀オーガ駆動モータ60を逆回転させたが、これをズーム短縮時に底部オーガ10および縦オーガ11は停止しても、排穀オーガ駆動モータ60だけを一定の短時間正回転させて、ズーム筒内の穀粒をオーガ排出口19から排出した後に排穀オーガ12をズーム短縮させるように作動させることにしてもよい。
【0026】
また、排穀オーガ駆動モータ60を設けることなく、底部オーガ10、縦オーガ11および排穀オーガ12を連接して連動する構成として、かつオーガ駆動手段に逆転機構を付加することにより、排穀オーガ12のズーム短縮時に逆転機構を作動させ、底部オーガ10、縦オーガ11および排穀オーガ12を連動して一斉に逆回転させることにより上記と同等の効果を得ることができる。
【0027】
図10にはズームオーガの変形例を示す。図10はコンバイン1の一部とズーム伸張状態の排穀オーガ12を示す側面図である。
図10に示す構成は、オペレータは排穀オーガ12の先端部正面12aに立って手元操作パネル70の操作を行うと、特に排穀オーガ12のズーム伸張操作を行う場合には、ズーム伸張する排穀オーガ12の先端が操作中のオペレータに衝突する危険があるので、これを改善するためのものである。
【0028】
ズーム式に伸縮できる排穀オーガ12は、オーガ排出口19(図1)を任意の位置に移動できるのでコンバイン1のグレンタンク9から穀粒を搬出する作業が極めて容易であり、オーガ排出位置19の設定はコンバイン1の操縦席2(図1)において操作することができると共に、オーガ排出口19近傍の排穀オーガ12の先端部正面12aに手元操作パネル70を設けて、手元操作パネル70のスイッチを操作することによりオーガの運転・停止およびオーガ排出口19の位置の設定がさらに容易であるようにしている。
【0029】
図10のコンバイン1の側面図に示すように、コンバイン1のクローラ5の上部に搭載されたグレンタンク9の下部横方向に設けた穀粒を排出輸送する底部オーガ10、該底部オーガ10に連接して穀粒を上昇輸送する縦オーガ11、該縦オーガ11に連接して穀粒を横方向に輸送するズーム伸縮自在な排穀オーガ12において、排穀オーガ12のオーガ排出部19側の先端部正面12aに設ける手元操作パネル70(図10で破線で示す)はリモコン操作器71として取り外し可能で、かつ可撓性の延長コード73で接続されており、オペレータが排穀オーガ12の先端部正面12aから離れた位置において左右旋回スイッチ72a、上下昇降スイッチ72b、ズーム伸張スイッチ72c、ズーム短縮スイッチ72dを操作することによりそれぞれ排穀オーガ12の左右旋回、上下昇降、ズーム伸張、ズーム短縮を行うことができる構成である。
【0030】
リモコン操作器71を用いることにより、オペレータは操作を行いやすく、かつ安全な位置において排穀オーガ12のオーガ排出口19を移動し、排出位置の設定ができるので、排穀オーガ12の位置設定操作が容易になると共に安全性を著しく向上できる。
【0031】
なお、リモコン操作器71には上述のスイッチ類のほかに、排穀運転の運転・停止スイッチ、排穀オーガ12の自動収納スイッチ等を設けることができ、また可撓性の延長コード73で接続するのではなく、超音波信号、赤外線信号、無線信号などによりリモコン操作する構成とすることも可能である。
【0032】
コンバイン1の排穀オーガ12とオーガ伸縮機構51は図11および図12に示すような構成としても良い。。図11は排穀オーガ12とオーガ伸縮機構51の一部省略断面図であり、図12は図11の作動状態を示す断面図である。
【0033】
伸縮可能な排穀オーガ12において、ズーム筒のズーム伸縮は排穀オーガ12の上部に排穀オーガ12と平行に設けたオーガ伸縮機構51の内部の送りねじ52をオーガ伸縮モータ50で回転駆動して、アッパーチューブ16に固着し、送りねじ52と摺接する送り駒53をオーガ伸縮方向に移動して行う(図2および図3参照)が、ズーム短縮して、最も短縮した位置は、図11に示す送り駒53の上部突設当て板53cをリミットスイッチ54に当接させて検出し、それ以上短縮しないように制御している。
【0034】
しかし、リミットスイッチ54が故障したり、リミットスイッチ回路の断線、回路配線のカプラが抜けた場合などに、オーガ短縮停止の制御が働かず、そのまま短縮作動が継続してオーガ伸縮機構51がオーガ伸縮モータ50に衝突したり、送りねじ52や送り駒53を破損するなどの問題があったが、図11と図12に示す構成は、この問題点を解決するものである。
【0035】
図11に示すように、オーガ伸縮機構51の送りねじ53は送りの精度を必要とせず、送り駆動力も小さいので、送りねじ軸52aに送りねじ山52bとして螺旋状の丸棒を巻き付けて各所に点溶接したものであり、送り駒53はアッパーチューブ16の始端部に設けた送り駒ブラケット53aに、送り駒ピン53bを設け、かつ該送り駒ピン53bを送りねじ山52bに摺接させている。
【0036】
そのため、オーガ伸縮モータ50を駆動して送りねじ52を回転すると、ねじ山52bに摺接する送り駒53の送り駒ピン53bが移動し、送り駒53が固着しているアッパーチューブ16をズーム伸縮することができる。
【0037】
このとき、送りねじ52のねじ山52bの始端部の位置をモータ側ブラケット51bの先端から距離Lだけ離した構成とすることに特徴があり、ズーム伸縮可能な排穀オーガ12のオーガ伸縮機構51のリミットスイッチ54が故障したり、リミットスイッチ回路の断線、回路配線のカプラが抜けて制御回路が動作せずオーガ伸縮モータ50が回転し続けた場合でも、送り駒ピン53bが送りねじ山52bの始端部に到達すると、送りねじ52は空回りするだけで、それ以上にねじ送りされなくなり、図12に示すようにモータ側ブラケット51bと送り駒53とは衝突することなく停止することになる。
【0038】
こうして、オーガ伸縮モータ50の破損、送りねじ52や送り駒53の破損を防止できるという優れた効果を発揮することができる。
【0039】
なお、同様にして送りねじ山52bの終端部を反モータ側ブラケット51dから適切距離だけ離しておくことにより、反モータ側での衝突により発生するオーガ伸縮モータ50の破損や送りねじ52や送り駒53の破損を防止することができる。
【0040】
排穀オーガ12のオーガ伸縮機構51の変形例を図13に示す。図13は排穀オーガ12のオーガ伸縮機構51の反モータ側の端部の一部省略断面図である。図2、図3および図11に示す伸縮可能な排穀オーガ12において、ズーム筒のズーム伸縮は排穀オーガ12の上部に排穀オーガ12と平行に設けたオーガ伸縮機構51の内部の送りねじ52をオーガ伸縮モータ50で回転駆動して、アッパーチューブ16に固着し、送りねじ52と摺接する送り駒53をオーガ伸縮方向に移動して行い、細径で長尺の送りねじ53はモータ側軸受51cおよび反モータ側軸受51eにより回転自在に支持されて振れ回りなどが起こらない構造としているが、反モータ側軸受51eは半径方向推力だけを支承する円筒形滑り軸受であり、軸方向推力を支承しないのでズーム伸張した状態にあるズーム筒をズーム伸縮しようとする場合に送り駒53を駆動するための力が、送りねじ52を軸方向に圧縮する推力荷重として働き、送りねじ52を圧縮力により撓ませるので、送りねじ52の撓みがズーム伸縮の円滑動作に支障を与えることがあった。
【0041】
そこで、図11の矢印Bで示すオーガ伸縮機構51の反モータ側端部を、図13に示すように軸推力荷重を支承できる軸受51gと該軸受51gを保持するブラケット51fとで構成し、送りねじ52の反モータ側の端部を締結ねじ52cに加工し、送りねじ軸52aを軸受51gに嵌挿した上で座金52dおよびナット52eにより締結して、送りねじ52に作用するモータ方向の軸推力荷重を回転自在かつ軸方向移動不能に軸受52gに伝達する構成としたものである。
【0042】
図13に示す構造では送りねじ52の反モータ側の軸端に軸推力荷重を支持する軸受52gが排穀オーガ12のズーム筒を伸張した場合でも送りねじ52の撓みを防止できるように作用するので、排穀オーガ12のズーム伸縮を極めて円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコンバインの左側面図である。
【図2】 図1のコンバインの正面の一部切り欠き立面図である。
【図3】 図1のコンバインの背面の一部切り欠き立面図である。
【図4】 図1のコンバインの一部切り欠き右側面図である。
【図5】 図1のコンバインの排穀オーガの一部切り欠き断面図である。
【図6】 図1のコンバインの排穀オーガに内装するオーガスライドユニットの斜視図である。
【図7】 図1のコンバインの排穀オーガのズーム短縮状態の一部切り欠き断面図である。
【図8】 図1のコンバインの排穀オーガのズーム伸張状態の一部切り欠き断面図である。
【図9】 図1のコンバインの排穀オーガのズーム短縮操作の制御のフローを示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態のコンバインの一部とズーム伸張状態の排穀オーガを示す側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態のコンバインの排穀オーガとオーガ伸縮機構の一部省略断面図である。
【図12】 図11の排穀オーガとオーガ伸縮機構の作動状態を示す断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態のコンバインの排穀オーガのオーガ伸縮機構の反モータ側の端部の一部省略断面図である。
【図14】 従来例のコンバインの側面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 操縦席
3 排出操作レバー 5 クローラ
6 車台 7 刈取装置
8 脱穀装置 9 グレンタンク
10 底部オ一ガ 11 縦オーガ
12 排穀オーガ 14 伸縮シリンダ
15 ミドルチューブ 16 アッパーチューブ
17 ラセン 18 ラセン軸
19 オーガ排出口 21 オーガスライドユニット
22 第一円筒部 23 円形プレート
25 正六角穴 27 第二円筒部
29 正六角穴 30 メタル板
31 開口部 34 ラセン羽根
35 六角軸 40 オーガ受け
50 オーガ伸縮モータ 51 オーガ伸縮機構
52 送りねじ 53 送り駒
54 リミットスイッチ 60 排穀オーガ駆動モータ
70 手元操作パネル 71 リモコン操作器
72 操作スイッチ 73 可撓性の延長コード

Claims (1)

  1. 軸方向に穀粒を移動させる手段と、該穀粒移動手段の軸方向に伸縮自在な排出筒を備えた穀粒排出装置おいて、排穀運転停止中に伸張状態にある排出筒を短縮操作すると同時に前記穀粒移動手段の穀粒排出方向とは逆方向に前記穀粒移動手段を駆動させる構成を備えた穀粒排出装置。
JP32625397A 1997-11-27 1997-11-27 穀粒排出装置 Expired - Lifetime JP3843563B2 (ja)

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