JP3928418B2 - 穀物排出装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、穀物排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開2001−69846号公報には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を排出する排出オーガを伸縮自在にした構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、移動オーガが伸長するに連れて各移動側螺旋翼の間隔が空いて搬送力が作用しない空白部分が生じることがあり、この状態で伸縮させると、一層、搬送力が低下する惧れがあるという課題がある。
そのため、排出作業中に横排出オーガを伸縮させられないという課題がある。
また、横排出オーガの操作において、手動操作と自動操作との優先関係が明確でなく、操作性に関する工夫がないという課題がある。
【0004】
【発明の目的】
排出オーガの操作性および作業性の向上、搬送の円滑化、搬送の確実性を向上、詰まり発生の抑制、伸縮の円滑化、低コスト化。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した横排出オーガ6は、固定オーガ7と該固定オーガ7に対して伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成し、前記移動オーガ8には伸縮に応じて移動する移動側螺旋翼25を複数設けて構成した伸縮螺旋20を設け、該伸縮螺旋20は、複数設けた各移動側螺旋翼25が、最短状態から最長状態の間連続して搬送するように構成し、前記横排出オーガ6の操作部には、伸縮手動操作スイッチ32と、横排出オーガ6を最長状態にまで自動的に伸長させる自動伸長スイッチ34と最短状態にまで自動的に縮小させる自動縮小スイッチ35との何れか一方または両方を設け、前記自動伸長スイッチ34または自動縮小スイッチ35による自動作動中に、前記伸縮手動操作スイッチ32による手動伸縮操作が行われたときは、自動作動中に行われた前記伸縮手動操作スイッチ32からの入力に基づく手動操作を優先して、横排出オーガ6の自動動作を一旦停止させるように構成すると共に、一旦停止させた状態からの前記伸縮手動操作スイッチ32による手動操作の続行と、その停止状態から再度自動排出制御させるために最初から自動操作のやり直しをすることなく前記自動伸長スイッチ34または自動縮小スイッチ35のどちらかのもう一度の再操作による再スタートとの何れかを、選択可能に構成し、前記移動オーガ8の伸縮速度は、伸長するときの所定速度に対して格納するときの縮小速度が速くなるように、前記固定オーガ7と前記移動オーガ8との間に常時縮小方向に付勢するバネ45を設けて構成した穀物排出装置としたものであり、移動オーガ8の先端を軽トラックのタンク上方に向けて伸長させて位置合わせし、位置合わせ完了後に穀粒排出する。この穀粒排出作業中の横排出オーガ6は伸縮可能であり、横排出オーガ6の先端位置を伸縮により変更移動させてタンク内に穀粒を均しながら排出させ、穀粒は常に移動側螺旋翼25による搬送力を受けながら横排出オーガ6内を搬送されて排出され、この間に横排出オーガ6を伸縮させても、移動側螺旋翼25による搬送作用の非作用域は生じない。
そして、一度操作するだけで自動的に伸長または縮小させられ、手動操作が行われると、手動操作を優先し、制御部36による横排出オーガ6の自動制御動作を停止させ、更に、手動操作が行われると一旦自動動作を停止させ、次ぎに、手動操作を優先させるか、または、その停止状態からの自動制御操作の再スタートの何れかを選択してスイッチ操作し、排出作業を行う。
また、伸長するときは穀粒を零さないための適正速度で伸長させるが、縮小させるときは早く縮めるので、モーター関係への負荷も少なく、且つ、障害物に当たる惧れもなく、作業効率を向上させることができる。
本発明は、前記縦揚穀装置5は前記グレンタンク4に接続した下部揚穀部53と該下部揚穀部53に伸縮自在に取付けた上部揚穀部54とに分割形成し、前記上部揚穀部54には伸縮に応じて移動する移動側揚穀螺旋翼25aを複数設けて構成した伸縮揚穀螺旋61を設け、該伸縮揚穀螺旋61は穀粒搬送中に移動側揚穀螺旋翼25aを移動させて伸縮可能に構成した穀物排出装置としたものであり、横排出オーガ6の軸方向には横排出オーガ6を伸縮させて先端排出位置の位置合わせを行い、先端排出位置の高低差があって、横排出オーガ6の先端の上下移動で不十分なときでも、縦揚穀装置5を伸長させると、排出可能となる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1においては、横排出オーガ6の位置合わせが容易にでき、タンク内への穀粒排出も均しながらできて作業性および操作性を向上させ、移動側螺旋翼25による搬送作用の非作用域が生じないので、搬送を円滑にできて搬送の確実性を向上させ、更に、詰まり発生も抑制でき、また、伸縮時に穀粒による抵抗が減少して伸縮それ自体も円滑にでき、操作性および作業性を向上させ、作業者の意思を優先させた操作を可能にして操作性を向上させ、一旦自動動作を停止させた後の手動操作と自動制御との選択ができ、操作性を向上させ、また、作業者の意思を優先させた障害に対する回避と操作性の低下の抑制との両立を実現でき、また、伸長するときは穀粒を零さないための適正速度で伸長させるが、縮小させるときは早く縮めるので、モーター関係への負荷も少なく、且つ、障害物に当たる惧れもなく、作業効率を向上させることができる。
請求項2においては、前項に加えて、横排出オーガ6の伸縮および旋回並びに昇降により先端排出位置の位置合わせができない場合でも、縦揚穀装置5の伸縮によって排出でき、汎用性を向上させ、操作性、作業性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、4は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置、6は横排出オーガである。
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成する。前記固定オーガ7の固定オーガ筒9の基部と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横軸回動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に先端が旋回するように構成する。固定オーガ筒9には固定オーガ螺旋10を設ける。固定オーガ螺旋10は固定オーガ筒9に設けた中間側軸受部11に軸装する。
前記固定オーガ筒9の外周部分には外側軸受部材12を設け、外側軸受部材12には伸縮作動軸部材13の先端を軸装し、伸縮作動軸部材13には移動オーガ8の移動オーガ筒14の任意部分に設けた伸縮用受部材15を螺合させ、前記伸縮作動軸部材13の基部側は前記固定オーガ筒9の外周に設けたモータ等により構成する駆動部材16に接続し、駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させて伸縮用受部材15を長さ方向の往復移動させて移動オーガ8を固定オーガ7に対して伸縮させる。
【0008】
しかして、前記固定オーガ筒9と移動オーガ筒14には伸縮螺旋20を設ける。伸縮螺旋20は、伸縮方向を説明の都合上「前後」とすると、前後方向の円筒形状の移動部材21の前後端に夫々前後方向に突き出るように板状の係合部材22を形成し、係合部材22の前後両端には夫々前後側係合部23、24を形成し、移動部材21の前後の係合部材22の前後両端に亘ってその外面に移動側螺旋翼25を形成して一つの移動螺旋ピース26を構成し、各移動螺旋ピース26は、前記移動部材21に形成した異径形状の異径挿通孔27を、外周面が異径挿通孔27と同一形状の伝達軸部材28に挿通して伸縮螺旋20を構成する。
この場合、前記各移動螺旋ピース26は前後側の係合部材22の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように組合せて伝達軸部材28に挿通する。
しかして、移動螺旋ピース26のうち基部側の移動螺旋ピース26の後側係合部24は固定オーガ螺旋10側に、先端の移動螺旋ピース26は伝達軸部材28の先端側に、夫々任意の方法手段により係止する。
したがって、移動オーガ筒14と共に伝達軸部材28が伸長すると、最先端の移動螺旋ピース26は伝達軸部材28との係止部分により牽引され、次に、最先端の移動螺旋ピース26の後側係合部24が後側の移動螺旋ピース26の前側係合部23に係合して牽引して各移動螺旋ピース26が伝達軸部材28に対して移動し、反対に移動オーガ筒14と共に伝達軸部材28が縮小すると、最先端の移動螺旋ピース26が後側の移動螺旋ピース26を後側に押して各移動螺旋ピース26が伝達軸部材28に対して移動して間隔が縮小する。
【0009】
この場合、各移動螺旋ピース26は係合部材22に対して移動部材21が短く形成され、移動螺旋ピース26は係合部材22の前後側の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように組合せているので、各係合部材22は重ならずにあたかも移動部材21の外周に一周するように配置され、また、この一周している係合部材22に対応する移動部材21は当接状態となる。このことは、縮小状態では各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25が連続していなが重なった状態となるため搬送作用がとぎれることはなく、伸長状態では各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25の前後端は連続状態となって、複数の移動螺旋ピース26が伝達軸部材28の軸方向に存在することになり、伸縮螺旋20の移動側螺旋翼25は状態によって重なることもあるが、その前後端は連続状態となって、穀粒は常時移動側螺旋翼25の搬送力を受けて搬送される。
29は伝達軸部材28の先端を取付けた軸受である。
【0010】
しかして、前記横排出オーガ6は、横排出オーガ6の伸縮揚旋20および固定オーガ螺旋10を駆動しながら、移動オーガ筒14を伸縮移動可能に構成する。即ち、搬送方向に移動側螺旋翼25を移動させて各移動側螺旋翼25との間に搬送力が作用しない空白部分が生じた状態で伸縮させると、一層、搬送力が低下する惧れがあるが、搬送方向に移動させても各移動側螺旋翼25の前後端を連続状態となるようにして穀粒に常時搬送力が作用するようにしたことにより、穀粒排出中でも伸縮横排出オーガ6の伸縮操作可能にする。
したがって、特に、穀粒排出作業中の横排出オーガ6の伸縮可能にすることにより、横排出オーガ6の先端はタンク上方にて容易に位置変更移動でき、タンク内に均等に穀粒を排出させるのが容易になり、操作性および作業性を向上させる。
前記の場合、伸縮螺旋20の一部または全部を合成樹脂により形成すると、横排出オーガ6の全体を軽量化し、伸縮螺旋20の回転する際の放射方向への慣性力を小さくでき、それゆえ、横排出オーガ6排出中の全体の振動を減少させられ、排出中の伸縮を円滑にする。
【0011】
30は伸縮横排出オーガ6の操作パネルであり、横排出オーガ6の先端の上下および旋回の操作を行うオーガ昇降旋回レバー31と、伸縮横排出オーガ6の伸縮手動スイッチ32と、横排出オーガ6の搬送の入り切り操作する穀粒排出レバー33を設けている。前記操作パネル30には移動オーガ筒14を最長状態にまで自動的に伸長させる自動伸長スイッチ34を設ける(図9)。
排出作業において、横排出オーガ6の伸長操作は、手動操作の場合、最長状態に伸長させるためには伸長させている間ずっと伸縮手動スイッチ32を押し続ける必要があり面倒であるが、自動伸長スイッチ34は一度操作するだけで自動的に伸長させて伸長停止させるので、操作性を向上させて、好適である。
図10は、操作パネル30に移動オーガ筒14を最短状態にまで自動的に縮小させる自動縮小スイッチ35を設けた実施例である。伸縮螺旋20の伸縮操作のうち縮小操作は、伸縮手動スイッチ32を縮小させている間押し続ける必要があり面倒であるが、自動縮小スイッチ35は一度操作するだけで自動的に最短状態に縮小させ、操作性を向上させる。特に、自動的に短縮させる場合、旋回させて格納制御するようなコントローラ(制御部)が不要で自動縮小スイッチ35を設ければよいので、安価に構成でき、好適である。
【0012】
図11は、前記自動伸長スイッチ34および自動縮小スイッチ35を並設したものであり、伸縮手動スイッチ32による操作では最長または最短位置まで押し続ける必要があり面倒であるが、自動伸長スイッチ34および自動縮小スイッチ35は一度操作するだけで自動的に伸長または短縮させられ、操作性が向上し、好適である。
しかして、前記横排出オーガ6は、軽トラックのタンク等の排出位置を予め設定すると、設定排出位置まで旋回および伸縮し、排出作業が終了すると、格納位置まで旋回および伸縮するように、自動排出・格納制御可能に構成し(図12)、自動旋回および/または伸縮中に、オーガ昇降旋回レバー31または伸縮手動スイッチ32による手動操作が行われたときは手動操作を優先し、制御部36による横排出オーガ6の自動制御動作を停止させる。
自動制御作動中に手動操作がされるときは、作業者が何かを察知して行っているのであるから、作業者の意思を優先させるために、手動操作からの入力を優先して作業者の意思に沿った操作とし、操作性を向上させ、また、安全性も向上させる。
また、前記横排出オーガ6は、予め設定した軽トラックのタンク等の排出位置にまでの旋回および伸長、並びに穀粒の排出、排出後の格納までの一連の排出作業の一部または全部を自動制御可能に構成し、自動制御中に、手動操作が行われたときは一旦自動動作を停止させ、手動操作を優先させるか、または、その停止状態から前記自動制御操作をもう一度したときは再スタートになるように構成する(図13)。
【0013】
自動制御作動中の手動操作により一旦自動動作を停止させることにより、作業者の意思を優先させ、その後、手動操作を続行すると、手動操作からの入力を優先して作業者の意思に添った操作とし、また、一旦停止させた自動動作であっても、障害がないときは再び自動制御によって排出作業を行うと、一層、操作性を向上させる。
即ち、一旦自動動作を停止させた後、再度自動排出制御させるためにもう一度最初から操作のやり直しが必要となると、かえって操作性を低下させるが、作業者に障害がないことを確認させたうえで、停止状態から自動制御による排出作業を再開させることにより、一旦自動動作を停止させた後の手動操作と自動制御との選択を可能にして、障害に対する回避と操作性の低下の抑制との両立を図ったものである。
図中、37は旋回位置を設定するオーガダイヤルである。
しかして、移動オーガ8の伸縮機構Sは、伸長するときの所定速度に対して格納するときの縮小速度が遅くならないようにすると、操作性および作業効率を向上できて、好適である。
【0014】
伸長するときは穀粒を零さないための適正速度で伸長させるが、縮小させるときは早く縮めた方がモーター関係への負荷も少なく、且つ、障害物に当たる惧れもないため、縮小速度を遅くならないようにすることにより、作業効率を向上させる。
具体的には、前記固定オーガ筒9と移動オーガ筒14(伸縮用受部材15)との間に常時縮小方向に付勢するバネ45を設け、縮小速度が遅くならないように構成している(図14、15)。この場合、バネ45単独による縮小速度が駆動部材16による縮小速度より早いわけではないので、駆動部材16による駆動力がバネ45の牽引力に対する抵抗とならず、バネ45が縮小するときの摺動抵抗等の抵抗を減少させて、縮小速度を遅くさせない(早くしている)。特に、横排出オーガ6内に穀粒が残留しているときは、移動螺旋ピース26の縮小移動に対する抵抗となるが、この抵抗をバネ45は減少させられ、安価に構成できて、好適である。
即ち、前回排出した残りの穀粒の一部が、タンク内に戻らないように適正速度を確保するとよい。
【0015】
しかして、前記固定オーガ筒9の外周には、該固定オーガ筒9の母線方向と平行な軸部材により構成したガイド部材46を、複数母線方向に所定間隔を置いて並設固定する(図16〜図18)。前記ガイド部材46は固定オーガ筒9の外周と移動オーガ筒14の内周の間に位置して、何れの部分の隙間も同じとなるように、固定オーガ筒9の軸心と移動オーガ筒14の軸心とを同芯上に配置するものである。
この場合、各ガイド部材46は固定オーガ筒9の外周と移動オーガ筒14の内周の間の隙間と略同じ直径であって夫々終始同径に形成した軸部材により形成して、固定オーガ筒9の外周に溶接固定する。したがって、ガイド部材46により固定オーガ筒9の外周と移動オーガ筒14の内周の間の隙間が同じになって、その結果、固定オーガ筒9の軸心と移動オーガ筒14の軸心とを同芯にでき、また、固定オーガ筒9の剛性も向上させて、変形を抑制し、しかも、安価にできて、好適である。
【0016】
しかして、前記伝達軸部材28の基部側は中間軸受部11に軸装した固定オーガ螺旋10の固定螺旋回転軸47に摺動自在に嵌合させ、前記移動螺旋ピース26のうち始端部の移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25には、前記中間軸受部11に摺接する摺接部材48を設ける(図19)。摺接部材48は移動側螺旋翼25の端縁に設け、移動側螺旋翼25が回転する度に中間軸受部11に接触して、中間軸受部11に付着した異物を除去する。特に、摺接部材48は中間軸受部11に巻きついた藁屑の除去に有効である。
しかして、図20、21の実施例は、移動オーガ筒14の任意部分に別途中間軸受部11aを設け、該中間軸受部11aの臨む部分の移動オーガ筒14に掃除口49を設け、掃除口49には開閉蓋50を設ける。開閉蓋50を開けて掃除口49を開放することにより、中間軸受部11に付着した異物、特に、巻きついた藁屑の除去作業を容易にする。
この場合、移動オーガ筒14に変えて伸縮しない横排出オーガ6のオーガ筒51の任意部分の中間軸受部52の臨む部分に掃除口49を設け、掃除口49には開閉蓋50を設けてもよい。
【0017】
しかして、前記縦揚穀装置5は前記グレンタンク4に接続した下部揚穀部53と、該下部揚穀部53に伸縮自在に取付けた上部揚穀部54とに分割形成し、下部揚穀部53の基部とグレンタンク4との接続部分は下部メタル55により接続し、上部揚穀部54の上部には上部メタル56を介して前記横排出オーガ6に接続する(図22〜図24)。57は前記下部揚穀部53に設けた伸縮駆動機構であり、その構成は任意である。一例を示すと、下部揚穀部53側に螺子軸58を回転のみ自在に設け、上部揚穀部54側に前記螺子軸58に螺合して螺子軸58の軸方向に移動する移動部材59を設けている。
前記下部揚穀部53と上部揚穀部54には下部揚穀螺旋60および伸縮揚穀螺旋61を設ける。伸縮揚穀螺旋61は、前記伸縮螺旋20の搬送方向および伸縮方向を略縦(上下)方向にした構成であればよく、同一符号を付して説明している。
前記縦揚穀装置5は、上部揚穀部54と共に伝達軸部材28が伸長すると、最先端の移動揚穀螺旋ピース26は伝達軸部材28との係止部分により牽引され、次に、最先端の移動揚穀螺旋ピース26の下側係合部24が下側の移動揚穀螺旋ピース26の上側係合部23に係合して牽引して各移動揚穀螺旋ピース26が伝達軸部材28に対して移動し、反対に上部揚穀部54と共に伝達軸部材28が縮小すると、最先端の移動揚穀螺旋ピース26が下降し、各移動揚穀螺旋ピース26は自重または上側の移動揚穀螺旋ピース26に押されて伝達軸部材28に対して下降して間隔が縮小する。
したがって、前記縦揚穀装置5および横排出オーガ6の何れもが、伸縮する構成としたから、高低差のある圃場における排出作業において、横排出オーガ6の先端を軽トラックに位置合わせするのが、頗る容易となる。
この場合、前記伸縮揚穀螺旋61の移動側揚穀螺旋翼25aは、搬送方向に移動させても各移動側螺旋翼25aの前後端が連続状態となるようにして穀粒に常時揚穀搬送力が作用するようにして、穀粒揚穀排出中でも伸縮縦揚穀装置5の伸縮操作可能にすると、操作性および作業性を向上させて、好適である。
【0018】
(実施例の作用)
機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて貯留し、グレンタンク4が一杯になると縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により、圃場近傍のトラックのタンクに放出する。
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成しているから、モータ等の駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させると、伸縮作動軸部材13に螺合している伸縮用受部材15が固定オーガ7に対して移動することにより移動オーガ8を伸縮させ、横排出オーガ6の先端をトラックのタンクに位置合わせするのが容易となる。
また、排出作業が終了すると、横排出オーガ6は縮小させて格納し、次ぎの作業を再開するので、作業の邪魔にならず、作業性を向上させる。
【0019】
しかして、前後方向の円筒形状の移動部材21と、移動部材21の外周に固定した前後方向に長い板形状の係合部材22と、係合部材22の前後両端の外面に固定した移動側螺旋翼25により移動螺旋ピース26を構成し、各移動螺旋ピース26の係合部材22の前後両端の前側係合部23と後側係合部24とが互いに係合するように伝達軸部材28に順に挿通して伸縮螺旋20を固定オーガ筒9と移動オーガ筒14に設けているから、移動オーガ筒14が伸長すると、移動オーガ筒14の先端側の移動螺旋ピース26はその後側係合部24が後側の移動螺旋ピース26の前側係合部23を牽引するまで、伝達軸部材28に対して移動し、後側の移動螺旋ピース26はその後側の移動螺旋ピース26の前側係合部23を牽引するまで、伝達軸部材28に対して移動し、これを反復して、各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25の間隔(ピッチ)が広くなって、移動オーガ筒14の伸長に対応して伸縮螺旋20も伸長する。
そして、伝達軸部材28は四角形や五角形の多角形状や、所謂小判型形状等の異径形状に形成し、伝達軸部材28に移動螺旋ピース26の移動部材21に形成した異径挿通孔27を挿通しているから、各移動螺旋ピース26は伝達軸部材28の軸方向に移動するが、伝達軸部材28が回転すると、各移動螺旋ピース26の移動側螺旋翼25は回転して穀粒を搬送する。
【0020】
しかして、移動螺旋ピース26は係合部材22の前後側の前側係合部23と後側係合部24とを互いに係合するように組合せて伝達軸部材28に挿通し、係合部材22に対して移動部材21を短く形成しているので、各移動螺旋ピース26の係合部材22は移動オーガ8が縮小状態のとき互いに重ならずにあたかも移動部材21の外周に一周するように配置され、また、この一周している係合部材22に対応する移動部材21は当接状態となる。
なお、前記横排出オーガ6の操作および制御に関する各実施例は、そのまま縦揚穀装置5の伸縮操作および制御に該当させることは可能であり、また、理解および説明を容易にするために個別または混在させて図示あるいは説明しているが、これらの各実施例を取捨選択して組合せることは、勿論可能であり、表現形態によって、本願構成が限定されることはなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン側面図。
【図2】 横排出オーガの縦断側面図。
【図3】 伸縮螺旋の螺旋ピースの側面図(説明のための方向説明であり、構成は限定されない)。
【図4】 同平面図。
【図5】 同低面図。
【図6】 伸縮螺旋の斜視図。
【図7】 伸縮螺旋の斜視図。
【図8】 排出作業状態説明図。
【図9】 操作パネルの斜視図。
【図10】 同他の実施例の斜視図。
【図11】 同他の実施例の斜視図。
【図12】 ブロック図。
【図13】 他の実施例のブロック図。
【図14】 横排出オーガの他の実施例の側面図。
【図15】 同作用状態説明図。
【図16】 横排出オーガの他の実施例の側面図。
【図17】 同固定オーガ筒の側面図。
【図18】 同縦断面図。
【図19】 横排出オーガの他の実施例の縦断側面図。
【図20】 横排出オーガの他の実施例の斜視図。
【図21】 同開閉蓋を開けた状態の斜視図。
【図22】 縦揚穀装置他の実施例の側面図。
【図23】 同縦断側面図。
【図24】 図23の一部拡大図。
【符号の説明】
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…縦揚穀装置、6…横排出オーガ、7…固定オーガ、8…移動オーガ、10…固定オーガ螺旋、11…中間側軸受部、12…外側軸受部材、13…伸縮作動軸部材、14…移動オーガ筒、15…伸縮用受部材、16…駆動部材、20…伸縮螺旋、21…移動部材、22…係合部材、23…前側係合部、24…後側係合部、25…移動側螺旋翼、26…移動螺旋ピース、27…異径挿通孔、28…伝達軸部材、30…操作パネル、31…オーガ昇降旋回レバー、32…伸縮手動スイッチ、33…穀粒排出レバー、34…自動伸長スイッチ、35…自動縮小スイッチ、45…バネ、46…ガイド部材、47…固定螺旋回転軸、48…摺接部材、49…掃除口、50…開閉蓋、51…オーガ筒、52…中間軸受部、53…下部揚穀部、54…上部揚穀部、55…下部メタル、56…上部メタル、57…伸縮駆動機構、58…螺子軸、59…移動部材、60…下部揚穀螺旋、61…伸縮揚穀螺旋。
Claims (2)
- グレンタンク(4)内の穀粒を排出する縦揚穀装置(5)に接続した横排出オーガ(6)は、固定オーガ(7)と該固定オーガ(7)に対して伸縮自在に取付けた移動オーガ(8)とにより分割形成し、前記移動オーガ(8)には伸縮に応じて移動する移動側螺旋翼(25)を複数設けて構成した伸縮螺旋(20)を設け、該伸縮螺旋(20)は、複数設けた各移動側螺旋翼(25)が、最短状態から最長状態の間連続して搬送するように構成し、前記横排出オーガ(6)の操作部には、伸縮手動操作スイッチ(32)と、横排出オーガ(6)を最長状態にまで自動的に伸長させる自動伸長スイッチ(34)と最短状態にまで自動的に縮小させる自動縮小スイッチ(35)との何れか一方または両方を設け、前記自動伸長スイッチ(34)または自動縮小スイッチ(35)による自動作動中に、前記伸縮手動操作スイッチ(32)による手動伸縮操作が行われたときは、自動作動中に行われた前記伸縮手動操作スイッチ(32)からの入力に基づく手動操作を優先して、横排出オーガ(6)の自動動作を一旦停止させるように構成すると共に、一旦停止させた状態からの前記伸縮手動操作スイッチ(32)による手動操作の続行と、その停止状態から再度自動排出制御させるために最初から自動操作のやり直しをすることなく前記自動伸長スイッチ(34)または自動縮小スイッチ(35)のどちらかのもう一度の再操作による再スタートとの何れかを、選択可能に構成し、前記移動オーガ(8)の伸縮速度は、伸長するときの所定速度に対して格納するときの縮小速度が速くなるように、前記固定オーガ7と前記移動オーガ(8)との間に常時縮小方向に付勢するバネ(45)を設けて構成した穀物排出装置。
- 請求項1において、前記縦揚穀装置(5)は前記グレンタンク(4)に接続した下部揚穀部(53)と該下部揚穀部(53)に伸縮自在に取付けた上部揚穀部(54)とに分割形成し、前記上部揚穀部(54)には伸縮に応じて移動する移動側揚穀螺旋翼(25a)を複数設けて構成した伸縮揚穀螺旋(61)を設け、該伸縮揚穀螺旋(61)は穀粒搬送中に移動側揚穀螺旋翼(25a)を移動させて伸縮可能に構成した穀物排出装置。
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