JP2000262139A - コンバインの伸縮式オ−ガ装置 - Google Patents

コンバインの伸縮式オ−ガ装置

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JP2000262139A
JP2000262139A JP11072225A JP7222599A JP2000262139A JP 2000262139 A JP2000262139 A JP 2000262139A JP 11072225 A JP11072225 A JP 11072225A JP 7222599 A JP7222599 A JP 7222599A JP 2000262139 A JP2000262139 A JP 2000262139A
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健治 河野
Masanori Inoue
正典 井上
Hidenori Okazaki
秀範 岡崎
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀粒排出オーガを固定搬送筒と長手方向へ移
動可能な移動搬送筒から構成し、該移動搬送筒をできる
だけ短く機体内に収納してコンパクト化を図り、また、
移動搬送筒の保守管理を容易に実行可能にする。 【解決手段】 走行装置8aを有する走行車体8上に、
穀粒を一時貯溜するグレンタンク1と、該グレンタンク
1にて一時貯溜していた穀粒を排出する揚穀筒12と穀
粒搬出オーガ14とを設けたコンバインであって、該穀
粒搬出オーガ14は固定搬送筒15と該固定搬送筒15
に嵌合して、長手方向に移動伸縮する移動搬送筒2とか
ら構成すると共に、該移動搬送筒2は前部移動搬送筒2
aと後部移動搬送筒2bとから構成し、前記移動搬送筒
2が穀粒搬送方向上手側へ移動すると、前記後部移動搬
送筒2bの始端部2cは、機体幅内に収納することを特
徴とする伸縮式オ−ガ装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの伸縮
式オ−ガ装置に関するもので、農業機械の技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインは、刈取穀稈を脱穀
する脱穀装置と、脱穀後の穀粒を収納貯溜するためのグ
レンタンクとを併設して刈取脱穀作業を連続的に行うこ
とができる構成としている。そして、グレンタンクは、
作業の進行にともなって順次貯溜される穀粒が満杯に達
すると、内装している排出螺旋から、揚穀装置、排出オ
−ガを利用して、貯溜穀粒を待機中のトラックのタンク
に搬出する構成としている。
【0003】そして、前記排出オ−ガは、基部側の固定
搬送筒に、穀粒排出口を有する先端側の移動搬送筒を摺
動自由に挿入嵌合して設け、搬送端部の穀粒排出口を遠
近方向に伸縮移動できる構成であって、移動搬送筒は前
部移動搬送筒と後部移動搬送筒とから構成されていて、
移動搬送筒が穀粒搬送方向下手側へ移動すると前記後部
移動搬送筒の始端部は機体幅内に収納しない構成であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の伸縮オ−ガ
は、移動搬送筒を縮小したときにおいて、該移動搬送筒
の後部移動搬送筒の始端部は機体幅内に収納しない構成
であったので、コンバインの運転席から前記始端部に作
業者の手が届かず、保守管理の作業性が悪いものとなっ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行装置8aを有する走行車体8上に、
穀粒を一時貯溜するグレンタンク1と、該グレンタンク
1にて一時貯溜していた穀粒を排出する揚穀筒12と穀
粒搬出オーガ14とを設けたコンバインであって、該穀
粒搬出オーガ14は固定搬送筒15と該固定搬送筒15
に嵌合して、長手方向に移動伸縮する移動搬送筒2とか
ら構成すると共に、該移動搬送筒2は前部移動搬送筒2
aと後部移動搬送筒2bとから構成し、前記移動搬送筒
2が穀粒搬送方向上手側へ移動すると、前記後部移動搬
送筒2bの始端部2cは、機体幅内に収納することを特
徴とする伸縮式オ−ガ装置としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、その構成について述べる。
コンバインのグレンタンク1は、具体的には図示してい
ないが、従来から公知のように、脱穀装置の側部に併設
して走行車体8上に搭載し、その脱穀装置から一番揚穀
装置を介して搬送されてきた脱穀・選別後の穀粒を貯溜
できる構成としている。そして、排出螺旋9は、図2に
示すように、グレンタンク1の底部に軸装して設け、始
端側を機外の伝動軸10にクラッチ装置11を介して連
結し、終端側を揚穀筒12の下部まで延長して、内装し
ている揚穀螺旋13の下端部に接続して構成している。
【0007】そして、穀粒搬出オ−ガ14は、前記揚穀
筒12の上部に上下方向へ回動自由に接続する固定搬送
筒15と、これに接続する移動搬送筒2とから構成して
いるが、以下、その構成を具体的に説明する。まず、固
定搬送筒15は、図2に示すように、基部を前記揚穀筒
12の上部に連結し、先端部を外方に延長して設け、そ
の筒内には、始端部を前記揚穀螺旋13に接続した搬送
螺旋16を内装して、揚穀筒12から受け継いだ穀粒を
搬送する構成としている。そして、移動搬送筒2は、図
2に示すように、先端部に穀粒排出口17を開口して設
け、基部側を、前記固定搬送筒15の先端側から挿入嵌
合して摺動自由に連結している。
【0008】つぎに、伸縮螺旋3は、図2に示すよう
に、移動搬送筒2内において、先端部を穀粒排出口17
の上方位置に軸受して後部を固定搬送筒15側に延長し
て前記搬送螺旋16の軸内に摺動自由に挿入した伝動軸
4を軸架して設け、この伝動軸4に多数の螺旋単体3a
……を摺動自由に嵌合して相互の間隔を調節できるよう
に構成している。
【0009】そして、螺旋単体3aは、図3に示すよう
に、前記伝動軸4に摺動自由に嵌合する軸受ボス5の外
周に、略半円筒に形成した取付け部材18によって螺旋
部6を取り付けて構成している。そして、軸受ボス5
は、図3に示すように、Aの長さにて構成している。つ
まり、螺旋単体3aは、図5に示すように螺旋部6を隣
接の螺旋部6’に最も接近したとき(図5の左部分参
照)、隣接の軸受ボス5’との間に間隔ができて接触し
ない短い長さに形成されている。そして、前記軸受ボス
5は、その端部にスペ−サ用の突起7を設けて隣接の軸
受ボス5’との間隔を保持する構成としている。6aは
螺旋係止体であって、隣接の螺旋部6’を係止して離脱
を防止する(螺旋単体3aが最大に離れても螺旋部6同
志は繋がっている。)構成としている。
【0010】このように構成された螺旋単体3aは、角
軸(本実施例では6角軸)にした前記伝動軸4に対し
て、回転方向へは規制され、軸方向には摺動自由の状態
にして嵌合され、複数によって一連の伸縮螺旋3を構成
している。つぎに、伸縮駆動装置19は、図2に示すよ
うに、揚穀筒12の上部位置に装備した伸縮制御モ−タ
20に減速装置を介して螺旋軸21の基端部を連結して
強制駆動する構成としている。そして、移動装置22
は、上記螺旋軸21の螺旋溝に係合している伝動ピンを
介して、強制的に軸方向に移動するように設け、前記移
動搬送筒2の基部側に一体的に連結して構成している。
なお、伸縮駆動装置19は、図2に示すように、縮小側
と伸長側とにそれぞれリミットセンサS1、S2を設けて
前記移動装置22が達すると伸縮制御モ−タ20を自動
停止する構成としている。
【0011】なお、伸縮制御モ−タ20は、具体的に図
示はしていないが、操縦席の操作パネル上に設けたスイ
ッチ(伸縮スイッチ)のON操作に基づいて、正転又は
逆転方向に駆動されて螺旋軸21を回転駆動する構成と
し、螺旋軸21が正転すれば、係合している移動装置2
2を介して移動搬送筒2を伸長し、逆転すれば、縮小方
向に強制的に移動する構成としている。
【0012】このようにして、移動搬送筒2は、固定搬
送筒15に嵌合した状態で筒に沿って伸び縮みして、先
端部の穀粒排出口17の位置を、基部の揚穀筒12に対
して、遠ざけたり、近ずけたり調節して穀粒の落下位置
を選択できる構成としている。なお、図2において、2
3は昇降油圧シリンダ、24は旋回モ−タ、25は駆動
ギヤ、26は旋回ギヤを示す。
【0013】そして、支持ロ−ラ27は、図2に示すよ
うに、移動搬送筒2の基部位置の上下に軸架して設け、
固定搬送筒15の周面を転動しながら支持する構成にし
ているが、具体的構成は、図6に示すように、両側にフ
ランジ28、28’を設けて固定搬送筒15側のガイド
29に係合する構成にしている。これによって、移動搬
送筒2は、従来の鼓型のロ−ラに比べて、伸縮作動時に
先端側の首振り現象が著しく減少することになった。
【0014】前述のごとく構成された伸縮式オ−ガ装置
において、前記移動搬送筒2を前部移動搬送筒2aと後
部移動搬送筒2bとから構成し、移動搬送筒2が穀粒搬
送方向上手側へ移動すると、前記後部移動搬送筒2bの
始端部2cは、コンバインの機体幅内に収まるように構
成されている。具体的には、穀粒排出オーガ14をオー
ガ受け30内に収納したときに前記後部移動搬送筒2b
の始端部2cが機体幅内に収納するようにする。このよ
うな状態になると、図1に示すごとく前記始端部2cは
コンバインの操作席31の近傍上方に位置するようにな
る。
【0015】これにより、後部移動搬送筒2bの始端部
2c近傍の保守管理が容易に実行できるようになる。特
に、後部移動搬送筒2bと前部移動搬送筒2aとの接続
部分においては、内部を確認することのできる窓32が
設けられているので、該窓32を開けて穀粒排出オーガ
14の内部を点検することが可能となる。また、後部移
動搬送筒2bから前部移動搬送筒2aを自在に着脱する
ことも容易に実行可能となる。
【0016】次に、図7と図8について説明する。前部
移動搬送筒2aの穀粒排出口17からは、内部の螺旋か
ら発生する騒音が出てくる。特に、本案では図5で示し
たように伸縮螺旋の構成であるので、螺旋が回転したと
きにおいて、従来の連続螺旋よりも騒音は大きい。そこ
で、前部移動搬送筒2aと穀粒排出口17とを分割部3
3にて分割するように構成する。そして、該分割部33
には弾性体34を挟みこんで設けるようにする。該弾性
体34の構成は、図8にて示すように、中央部分に穴3
4aが開いていて、さらに該穴34aから放射状に切れ
目34bが複数設けられている。前記穴34aには伝動
軸4が通過する構成である。これにより、前記弾性体3
4は内部の螺旋から発生する騒音が外部に漏れることを
防止できる。。また、穀粒排出時においては、前記切れ
目34bが広がるので、穀粒はスムーズに排出可能であ
る。
【0017】次に、前記騒音防止の別実施例について、
図9に基づいて説明する。穀粒排出オーガ14内の騒
音、特に、前部移動搬送筒2a内からの騒音を逃がすた
めに、穀粒排出口17の上方に複数の穴35を設ける構
成とする。もちろん、該穴35はの大きさは穀粒は通過
することのできない小さな穴とする。これにより、前部
移動搬送筒2a内からの騒音は、前記穴35群から上方
へと逃げるので、下方にて作業をしている作業者には耳
ざわりな音を減少させることができる。
【0018】次に、図10と図11について説明する。
固定搬送筒15内の搬送螺旋16は、駆動軸16aの外
周に固着して構成されているが、該駆動軸16aの内部
は中空であり、前述のごとく移動搬送筒2内の伸縮螺旋
3を伸縮駆動する伝動軸4が通過する構成となってい
る。従来、該伝動軸4は、固定搬送筒15端部に設けら
れているボス36に嵌合していて、前記駆動軸16a内
では中に浮いているだけの構成であったが、このような
構成であると、駆動軸16aの振動が大きくなって、穀
粒の脱っぷが発生するなどの不具合が発生していた。そ
こで、駆動軸16a内においても、伝動軸4は6角軸に
て嵌合して摺動するように構成する。これにより、駆動
軸16aと伝動軸4の振動を防止できるので、穀粒の脱
っぷを防止できる。
【0019】前述の固定搬送筒15内の駆動軸16aの
振動と伝動軸4の防止する別実施例として、図12によ
り説明する。伝動軸4の端部に軸受37を設け、該軸受
37の外輪部が前記駆動軸16aの内径部を摺動するよ
うに構成してもよい。また、図13に示すように、伝動
軸4にスチールボール38を設け(できれば端部近傍が
よい)該スチールボール38が駆動軸16aの内径部を
摺動するように構成してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、前述のごとく、穀粒搬出オー
ガ14は固定搬送筒15と該固定搬送筒15に嵌合し
て、長手方向に移動伸縮する移動搬送筒2とから構成す
ると共に、該移動搬送筒2は前部移動搬送筒2aと後部
移動搬送筒2bとから構成し、前記移動搬送筒2が穀粒
搬送方向上手側へ移動すると、前記後部移動搬送筒2b
の始端部2cは、機体幅内に収納することを特徴とする
伸縮式オ−ガ装置の構成としたので、後部移動搬送筒2
bの始端部2c近傍の保守管理が容易に実行できるよう
になる。また、後部移動搬送筒2bから前部移動搬送筒
2aを自在に着脱することも容易に実行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの右側面図
【図2】コンバインの右側面図
【図3】螺旋単体の正面図
【図4】螺旋単体の背面図
【図5】複数螺旋の側面図
【図6】断面図
【図7】穀粒排出オーガの右側面図
【図8】斜視図
【図9】穀粒排出オーガの右側面図
【図10】穀粒排出オーガの右側面図
【図11】断面図
【図12】断面図
【図13】断面図
【符号の説明】
1…グレンタンク、2…移動搬送筒、2a…前部移動搬
送筒、2b…後部移動搬送筒、2c…始端部、8…走行
車体、8a…走行装置、12…揚穀筒、14…穀粒排出
オーガ、15…固定搬送筒。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B396 JA04 JC07 KA02 KA05 KE03 LA07 LA23 LA24 LE02 LE03 LE04 LE05 LE09 LE18 LG09 LP03 LP08 LP12 LP17 LR02 LR08 LR13 LR19 MA05 MA07 MC02 MC07 MC13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置8aを有する走行車体8上に、
    穀粒を一時貯溜するグレンタンク1と、該グレンタンク
    1にて一時貯溜していた穀粒を排出する揚穀筒12と穀
    粒搬出オーガ14とを設けたコンバインであって、該穀
    粒搬出オーガ14は固定搬送筒15と該固定搬送筒15
    に嵌合して、長手方向に移動伸縮する移動搬送筒2とか
    ら構成すると共に、該移動搬送筒2は前部移動搬送筒2
    aと後部移動搬送筒2bとから構成し、前記移動搬送筒
    2が穀粒搬送方向上手側へ移動すると、前記後部移動搬
    送筒2bの始端部2cは、機体幅内に収納することを特
    徴とする伸縮式オ−ガ装置。
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