JP2004004707A - 映画撮影用カメラの対物レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル式映画撮影用カメラのための正確な焦点調節を可能とする対物レンズを提供する。
【解決手段】差込み口金またはK字型の取付台3が備わった円筒状の主体胴2、内側鏡筒6、固定された光学部品7、調節可能なスライド式光学部品10、及び主体胴上に軸方向に回転可能に取付けられ、調節可能なスライド式光学部品10、及び主体胴上に軸方向に回転可能に取付けられ、調節可能なスライド式光学部品を調節するための目盛りが施された駆動リング5を備える。また対物レンズは、主体胴の上で回転するダイヤフラム型リング56が備わったアイリス絞り8、内部焦点調整システム、及び後部焦点修正機構を有する。内側鏡筒は、後部焦点修正機構によって後部焦点修正を行うために、光軸の方向に沿って移動できるように主体胴に取付けられる。内側鏡筒には、固定された光学部品、アイリス絞り、及び調節可能なスライド式光学部品を保持するためのスライド式保持部9が挿入される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1に記載の序文に対応するテデジタル式の映画撮影技術における映画撮影用カメラの対物レンズ、そして請求項15の序文に対応する一連の対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
ファインダー及びフィルムの方向に光を分散させる回転式鏡を除いては、従来の映画撮影用カメラにおける対物レンズの作用表面と像平面、要するにフィルム、との間には空気しか存在しなかった。つまり、鏡のみが対物レンズとフィルムの間に常に配置される唯一の機構であった。このため、この間の距離は非常に厳密に保たれ、同様に正確さをもって製造することが出来た。それに加え、この距離は異なる温度の中でもおおむね一定に保たれるので、補足的な調節を行う必要もなかった。そうすると対物レンズは、詳細には光学式システムの映写、ダイヤフラムやフォーカス、そして適切であればズーム機構の調整など、通常通りの作業のみを行えばよかった。また、起こりうるカメラ公差を補うための補足的な機構は不要であった。
【0003】
しかし、デジタル式の映画撮影用カメラの場合は、上記とは異なる。この場合、対物レンズの作用表面と3つのCCDで表される像表面との間に、公差の影響を受ける複数の光学部品が配置される。この例として、複雑なプリズム装置は画像をRGBカラーチャネルに分散する。ある特定の補足的な性能は、上流にある複雑なフィルターシステムの介助によって得られる。このように、公差の影響を受ける光学部品の数量が増え、また部品1つ1つに生じる公差が合計されるため、これに対応する補整を行うことが必要とされる。このため、取付台からフィルムの間の距離の修正を可能にする必要があるのだ。一般の映画撮影用カメラにおいては、この類の修正を行うことは許容範囲外であるため、この修正構造は対物レンズに統合されるべきである。第一に、熱などの発生によって公差が永久的に変化する可能性があり、第二に、例えば様々な状況と設定に応じて、異なる焦点距離を持つ複数の対物レンズが使用されるので、デジタル式の撮影技術においてはズームレンズの必要性は特に無いため、この修正は通常の作業において行うことも可能でなければならない。
【0004】
取付台とフィルムとの間の距離の修正、いわゆる後部焦点修正を行う必要性は十分周知されている。ビデオの分野においては(例としてはニュース番組などの類)、ズームレンズを用いることが常習的であり、この場合後部焦点修正を行うために後部部品がずらされる。この操作で距離設定に相当な変化が生じることは、非常に不都合である。目盛り(通常対物レンズにおける距離設定または焦点調整のためのリング)に示された数値は、もはや設定された距離と正確に一致しなくなり、これによって画像の鮮鋭度にぼやけが生じてしまう。しかし、ビデオの分野においてはファインダーが使用されるため、画像に不明確さが生じるとビデオ操作技師にそれが判り、直ちに距離設定を変えることが出来る。このような場合、ビデオ操作技師が対物レンズの距離の目盛りを扱うことは稀である。取付台とフィルムの間の距離における誤差は常に同じであるにもかかわらず、それぞれの対物レンズが異なった後部焦点移動行程を必要とすることも不都合な点である。
【0005】
上記で説明したようなビデオ技術の場合、例えばニュースやテレビリポートなどを記録するうえで、カメラ撮影者は、鮮鋭度にぼやけが生じた際は、どのような場合においてもファインダーを用いてそれを発見し修正することが可能なため、距離目盛りの設定及び/または正確さは、むしろ補助的な役割しか持たない。しかし、映画や広告映像を製作する映画撮影技術においては、上記とは全く異なる作業が行われる。ここでは、いつ、どの位置に俳優や小道具が配置されるかが撮影の前に既に決められている。映画撮影技術においては、観覧を請け負う者と、通常カメラアシスタントと呼ばれる、画像の鮮鋭度を見極める者との二人の技師によって撮影カメラが操作されることが極一般的である。後者は撮影されるシーンを観察し、カメラファインダーを使用せずに、距離目盛りのみを用いた彼自身の見当に基づいて距離を調節する。この作業は、俳優が事前の設定よりも速い、もしくは異なる動作をした場合に主に必要とされる。カメラアシスタントは距離目盛りしか用いないうえに、通常のテレビ技術に比べて、映画撮影技術における鮮鋭度の欠如は多大な影響を生むため(これは劇場のスクリーンの大きさなどに由縁する)、後者は厳密的に正確でなければならないのだ。
【0006】
カメラアシスタントは、対物レンズに刻印された目盛りを参照に回転式距離リングのみを用いて鮮鋭度を調整するので、非常に正確でなければならない。従来の(デジタル式ではない)映画撮影用カメラに関しては,上記で既に記載したように、後部焦点修正を行う必要がなかったため、これらの事項はたいした問題ではなかった。しかし、デジタル式の映画撮影技術に関しては、デジタル式の映画撮影用カメラでは公差が生じるため、後部焦点の修正を行う必要がある。この後部焦点の修正は、いわゆる目盛り拡散に至るまで、距離目盛りを変更する必要がある。目盛り拡散においては、回転式距離リングに印された目盛りの距離は、実際にお互いに対応して変化しなければならないのだが、上記リングは変化しないよう刻印された固定部品である。この結果、後部焦点を修正する際、映画撮影技術に必要とされるように、正確に目盛りを読むことはもはや不可能なのである。
【0007】
固定焦点距離と関連して、前述のデジタル式の映画撮影技術における対物レンズには、回転式距離リングの距離目盛りに、後部焦点を調整するための調節可能な指標刻印が印されている。この、いわゆる指標リングを徐々に回転させることにより、距離目盛りに示された数値は正確な1つの距離に修正される。さもなければ、従来の対物レンズのように、回転式目盛りと指標刻印の入った固定部品が常に回転されることとなる。映画を撮影する時の順序は、だいたい下記のような手順で構成される。異なる種類のカメラや関連する対物レンズを貯蔵する、カメラや対物レンズのためのいわゆるレンタル在庫と呼ばれるものがある。映画製作に関わる人々は、それぞれのセットに合わせて機器を集める。この機器の中には、例えば照明や台なども含まれる。撮影が開始される前に、まずはカメラや対物レンズなどの光学システムが点検され、必要であれば修正される。この作業は、通常カメラアシスタントによって行われる。カメラアシスタントは、ある特定の設定された距離(例えば3メートル)で適切な鮮鋭度で焦点を合わせられるような構成で、カメラを台に取り付け、いわゆるテスト画像と呼ばれるものを組み立てる。定められた距離は対物レンズの距離設定を用いて設定され、その後には、例えばHDモニターなどを使用して行うことが可能な、テスト画像に対応した焦点合わせを行うための後部焦点修正が行われる。そして、その後に撮影が開始される。当然、上記作業は、カメラや対物レンズを交換する際(例えば異なる観覧の場合)必要とあれば繰り返し行われる。
【0008】
このような場合、対物レンズ内に形成された、システムにおけるほんの一部の光学しか移動されない内部焦点調整と呼ばれる機構が、全体的な対物レンズ、または後部焦点修正における調整と対応する直線的な関係にならないため、異なる距離が設定された時、もはや対物レンズの目盛りに示された数値が厳密に正確でないので非常に不都合となる。
【0009】
【発明の概要】
従って、最初に記載した類の、先行技術における不都合な点が解消された、デジタル式の映画撮影技術における映画撮影用カメラの対物レンズ及び一連の対物レンズを提供することが本発明の目的であり、距離目盛りの目盛り定めが後部焦点の修正によってどのような影響も受けず、どのような状況においても目盛りの数値が正確であることを特に目的とし、また後部焦点の修正を行う際、軸上運動を行う上で対物レンズの外的な制御を必要とせず、全ての対物レンズがモジュール式機構という意味で同様の構造に基づくことを意図している。
【0010】
この目的は本発明によると、後部焦点修正機構による後部焦点修正のために内側鏡筒が光軸に沿って移動可能な状態で主体胴に取り付けら、固定された光学部品、アイリス絞り、そして調節可能なスライド式光学部品を保持するためのスライド式保持部が内側鏡筒に挿入される事で達成出来る。
【0011】
この目的は、固定された前部部品、関連する調節可能なスライド式光学部品を伴ったスライド式保持部、固定された中間部品、アイリス絞り、そして固定された後部部品の順で配置された光学部品の配列順序が常に一定であり、それぞれの対物レンズが、外側面的な文字の刻印や彫刻、そして内部の焦点調整機構における動作伝達用に施されたそれぞれのねじ部の間隔及び/または対物レンズの焦点距離においてのみ、お互いに相違することを特徴とする、一連の対物レンズに関連して達成することが出来る。
【0012】
上記に記載した方法をとると、機能部品はぴったり組み合わさった入れ子式の配置となり、特に電動駆動、遮断装置、箱型等において駆動リングが外部において軸上に運動することなく、また特に距離目盛り等の目盛りから読み取れる数値の正確さを変えることなく、対物レンズにおいて行われる後部焦点修正に必要な動作を可能にする。後部焦点駆動は単純且つ有利で常時変わらず、また光学部品(固定された前部部品、移動可能なスライド式部品、固定された中間部品、アイリス絞り、固定された後部部品)の配置が、一連の全ての対物レンズにおいて常に一定に保たれるため、焦点調整台は、外側面的な文字の刻印(彫刻)及び内部焦点調整システムにおいて動作伝達用のねじ部の間隔においてのみお互いと異なる(ここでは回転と同様の角度と連係して、異なる移動行程が生じなくてはならない)。この結果、第一に対物レンズにおいて異なる部品の数を削減でき、第二に同じ部品の数を増加できるため、焦点調整台の製造が非常に経済的になるとういう利点が生まれる。
【0013】
また、後部焦点修正が行われた後に、焦点調整リングが把持スクリューとして形成された把持部品によってしっかりと固定される際にも有利に働く。
【0014】
これらの方法によって、後部焦点修正機構において事故的または不適当な調整が行われる事を確信的に防ぐことが出来る。
【0015】
本発明の好ましい発展案としては、対物レンズがズーム設定システムを有し、調節可能なスライド式光学部品のうち少なくとも1つがズーム設定のためのレンズグループとして形成され、そして駆動リングのうち少なくとも1つがズームリングとして形成されていることが望ましい。
【0016】
ズーム用対物レンズは、以下の方法によって簡単な方法で製造されることも可能である。ズーム設定システム用のレンズグループを把持するための更なるスライド式保持部が、その末端に形成されることとする。また、ズーム設定システムのためのスライド式光学部品は、ズームリングとして形成された関連する駆動リングによって調節されることとする。
【0017】
本発明のより好適な改良案や発展案は、従属請求項及び下記に記載した図面を補助とした模範的な実施案から発案される。
【0018】
図1を見れば判るように、デジタル式の映画撮影技術に適した映画撮影用カメラのための対物レンズは、映画撮影用カメラ(図示なし)に対物レンズを取付けるための差込み口金またはK字型の取付台(3)が備わった円筒状の主体胴(2)と箱型対物レンズ(図示なし)を接続するための箱型リング(4)を有する。主体胴(2)の外側を回転するのは駆動リング(5)、詳細には回転式距離リング(5a)、ダイヤフラム型リング(5b)、後部焦点リング(5c)である。これらの駆動リング(5)には、使用者が正確な設定を行えるために、部分的に目盛り(図示なし)が施してある。図1及び図2において点線で示される光軸(21)の方向に沿って移動可能な内側鏡筒(6)が備わった主体胴(2)が、対物レンズの核となる。固定された光学部品(7)、詳細には前部部品(7a)、中間部品(7b)、後部部品(7c)、及びアイリス絞り(8)が内側鏡筒(6)に取付けられる。更に、内部焦点調整のための調節可能なスライド式光学部品(10)を支持するスライド式把持部(9)は、内側鏡筒(6)の中に移動可能に取付けられる。調節可能なスライド式光学部品はレンズグループ(10)として形成される。
【0019】
回転式距離リング(5a)を回転させると、調節可能なスライド式光学部品(10)を備えたスライド式把持部(9)のみが移動行程によってずらされ、その他の全ての部品は静止したまま動くことはない。ダイヤフラム型リング(5b)を回転させると、アイリス絞り(8)が開閉する。後部焦点リング(5c)を回転させると、全ての部品を保有した内側鏡筒(6)が後部焦点修正を行うためにずらされる。距離設定における正確さは、後部焦点リング(5c)が始動すると、光学システムの全体的な移動によって固定される。
【0020】
別の模範的な具体化の案としては、対物レンズはズーム設定システムを補足的に含んでいてもよい。このために、回転式距離リング(5a)と似た、調節可能なスライド式光学部品(10)と前部部品(7a)との間に配置され、更なるスライド式把持部を調節するための更なる調節可能な光学ズーム部品を用いたズームリングを主体胴に取付けることも、また可能である。
【0021】
図1から判るように、後部焦点を設定した後に望ましくない回転を防ぐため、後部焦点リングは、把持スクリュー(11)として形成された把持部品によって固定されることも可能である。
【0022】
図2を見ると判るように、後部焦点リング(5c)は、主体胴(2)上を回転し動作伝達用のねじ部(図では詳細に示されていない)によって後部焦点出力駆動部(13)にて移動行程を生み出す後部焦点入力駆動部(12)に取付けられる。この移動行程は、貫通した通路(図示なし)を介して、主体胴(2)から内側鏡筒(6)へと伝達される。その結果、後部焦点リング(5c)を回転させると、固定された主体胴(2)と対応した内側鏡筒(6)の動きが生み出される。要するに、駆動リング(5)が取付けられた主体胴(2)は、後部焦点修正が行われている際中にも、その定位置から動くことはないという事である。
【0023】
ダイヤフラム型リング(5b)は主体胴(2)上を回転する。ダイヤフラム型リング(5b)の回転動作は、溝とピンから成る駆動部(14)を介してアイリス絞り(8)へと伝達される。後部焦点修正の動作が行われる際、アイリス絞り(8)において何の変化も生じない。
【0024】
回転式距離リング(5a)は、主体胴(2)上を回転しオルダム継手(16)を介して距離入力駆動(17)へ回転動作を伝導する軸受リング(15)に取付けられる。この場合のオルダム継手(16)は、後部焦点の移動行程を可能にし、軸受リング(15)と距離入力駆動(17)の間を横方向に調整する。距離入力駆動(17)は、内側鏡筒(6)に接続され動作伝達用のねじ部(図に詳細に示されていない)によって距離出力駆動(19)の移動行程を生み出す軸受(18)上を回転する。この移動行程は、主体胴(2)から内側鏡筒(6)へと貫通した通路を介して、ウェブ(20)によってスライド式保持部(9)へと伝達される。このように、回転式距離リング(5a)が回転すると、後部焦点とは関係なく、内側鏡筒(6)に対応したスライド式保持部の動作が生じる。
【0025】
スライド式保持部(9)と内側鏡筒(6)との間及び内側鏡筒(6)と主体胴(2)の間には、それぞれ回転防止手段(図示なし)と呼ばれる、それぞれの部品の互いに対応した移動行程は許容するが、回転動作は許容しないとする手段が備わっている。
【0026】
本発明の模範的実施案において、機能部品がぴったりと組み合わさった入れ子式の配置がなされているおかげで、外的に駆動リング(5)を軸上に動かす必要がなく、また目盛りから読み取れる数値の正確さを変えることなく、対物レンズにおける必要な動作を生み出すことが可能となる。後部焦点駆動は常時変わらず、また光学部品(固定された前部部品(7a)、移動可能なスライド式部品(10)、固定された中間部品(7b)、アイリス絞り(8)、固定された後部部品(7c)の配置が、一連の全ての対物レンズ(1)において常に一定に保たれるため、焦点調整台は、外側面的な文字の刻印(彫刻)及び内部焦点調整システムにおける動作伝達用のねじ部の間隔においてのみお互いと異なる(ここでは同様の角度だけ回転しても、異なる移動行程が生じなくてはならない)。これら手段を取ることで、一方では対物レンズにおいて異なった部品の数を削減でき、また一方では同じ部品の数を増加できるため、結果的には焦点調整台の製造が非常に経済的になるとういう利点が生まれる。
【0027】
一連の対物レンズ(1)は、14個から19個のレンズを持つものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による対物レンズの原理上の設計を概念図的に表している。
【図2】本発明による対物レンズの縦方向の断面図を表している。
【符号の説明】
1  対物レンズ
2  主体胴
3  差込口金またはK字型に取付台
4  箱型リング
5  駆動リング
5a 回転式距離リング
5b ダイヤフラム型リング
5c 後部焦点リング
6  内側鏡筒
7  光学部品
7a 前部部品
7b 中間部品
7c 後部部品
8  アイリス絞り
9  スライド式保持部
10 スライド式光学部品
11 スクリュー
12 後部焦点入力駆動
13 後部焦点出力駆動
14 駆動部
15 軸受リング
16 オルダム継手
17 距離入力駆動
18 軸受リング
19 距離出力駆動
20 ウェブ
21 光軸

Claims (15)

  1. 差込み口金またはK字型の取付部が備わった筒状の主体胴と、
    内側鏡筒と、
    固定された光学部品と、
    調節可能なスライド式光学部品と、
    上記調節可能なスライド式光学部品を保持するためのスライド式保持部と、
    上記スライド式光学部品を調節するための目盛りが施され、上記主体胴の軸方向に回転式に取付けられた駆動リングと、
    上記主体胴を軸に回転するダイヤフラム型リングが備わったアイリス絞りと、
    内部焦点調整機構と、
    後部焦点修正機構とから構成され、
    上記内側鏡筒は、上記後部焦点修正機構による後部焦点修正のために光軸に沿って移動できるよう上記主体胴に取付けられ、
    上記固定された光学部品と、上記アイリス絞りと、上記スライド式保持部とが、上記内側鏡筒の中に挿入されることを特徴とするデジタル式映画撮影技術における映画撮影用カメラの対物レンズ。
  2. 上記後部焦点修正機構は、上記主体胴に取付けられた後部焦点リングと、後部焦点入力駆動部と、後部焦点出力駆動部と把持部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  3. 上記内側鏡筒の移動は、上記主体胴に回転可能に取付けられた後部焦点リングの軸方向の回転によって行われ、上記調節可能なスライド式光学部品またはそれらの駆動リング、特に上記内部焦点調整機構の設定、目盛り定め、及び正確さを変えることなく、またダイヤフラムの設定や上記駆動リングが取付けられた主体胴の位置を変えることなく行われることを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ。
  4. 上記後部焦点リングは、上記後部焦点入力駆動部に取付けられることを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ。
  5. 上記後部焦点入力駆動部は、上記主体胴に回転可能に取付けられ、後部焦点出力駆動部に移動行程を生み出すために動作伝達用のねじ部が形成され、上記移動行程を上記主体胴から上記内側鏡筒へ伝達するための貫通通路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ。
  6. 後部焦点修正が行われた後に、上記把持部品による上記後部焦点リングの固定が可能なことを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ。
  7. 上記把持部品が、把持スクリューの形態に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の対物レンズ。
  8. 上記主体胴に回転可能に取付けられた上記ダイヤフラム型リングの回転運動を、上記アイリス絞りに伝達するための駆動部が備わっていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  9. 上記調節可能なスライド式光学部品のうち少なくとも1つが、内部焦点調整のためのレンズグループとして形成されており、上記駆動リングのうち少なくとも1つが、上記焦点調整を定めるための回転式距離リングとして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  10. 上記回転式距離リングは、上記主体胴の上で回転する軸受リングに取付けられ、この回転運動を距離入力駆動に伝達するためにオルダム継手が備えられ、上記オルダム継手は後部焦点移動行程や、上記軸受リングと、同様に軸受リングに取付けられた距離入力駆動の間における横軸上の調整を可能にし、距離入力駆動は上記内側鏡筒に連結され、距離出力駆動に移動行程を伝えるための動作伝達用のねじ部が施されており、上記主体胴から上記内側鏡筒まで貫通した通路を介して、ウェブが内部焦点調整のためのレンズグループが取付けられたスライド式保持部に移動行程を伝達するために備えられており、上記内側鏡筒と対応した上記スライド式把持部の運動は、後部焦点の設定とは関係なしに行われることを特徴とする請求項9に記載の対物レンズ。
  11. 上記スライド式把持部と上記内側鏡筒、そして上記内側鏡筒と主体胴のそれぞれの間に、回転運動をすることなくお互いに対応した部品の移動行程を可能にする回転防止手段が備わっていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  12. 上記調節可能なスライド式光学部品のうち少なくとも1つはズーム設定のためのレンズグループとして形成され、上記駆動リングのうち少なくとも1つはズームリングとして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  13. 上記固定された光学部品は、前部部品、中間部品、後部部品として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  14. 上記固定された光学部品は、レンズグループとして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  15. 固定された前部部品、連係する調整可能なスライド式光学部品が備わったスライド式把持部、固定された中間部品、アイリス絞り、そして固定された後部部品の順に配置された上記光学部品の配列順序は、常に一定であり、それぞれのレンズの焦点調整取付台は、外側面的な文字の刻印や彫刻、内部の焦点調整機構におけるそれぞれの動作伝達用のねじ部の間隔、及び/または対物レンズの焦点距離においてのみ、お互いと相異することを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の対物レンズ。
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