JP2024052503A - レンズ装置、及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードとを備え、2つの光学系の焦点調整を個別に、かつ高精度に実行可能なレンズ装置を提供すること。【解決手段】レンズ装置は、第1の光学系を移動させるための第1の調整部と、少なくとも第2の光学系を移動させるための第2の調整部と、第1の光学系と第2の光学系の少なくとも一方を移動させるために操作される操作部材とを有するレンズ装置であって、レンズ装置は、被写体情報に基づいて第1の光学系及び第2の光学系の焦点調整を行うオートフォーカスモードと、操作部材に対する操作に基づいて焦点調整を行うマニュアルフォーカスモードとに切り替え可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ装置、及び撮像装置に関する。
従来、左右の光学系が所定の距離(基線長)だけ離間して配置され、一つの撮像素子に二つのイメージサークルが並列に結像するレンズが知られている。このようなレンズでは左右の光学系で結像する像はそれぞれ左眼用及び右眼用の動画又は静止画として記録され、再生時に3DディスプレイやVRゴーグル等を用いて鑑賞されると、鑑賞者の右眼には右眼用の映像が映り、左眼には左眼用の映像が映る。このとき、左右の光学系の基線長によって、右眼と左眼には視差のある映像が投影されるため、鑑賞者は立体感を得ることができる。視差のある映像を撮影するためには、左右の光学系の焦点調整をそれぞれ行うことが必要となる。
上記した構成とは異なるが、特許文献1には、撮影機能付き双眼鏡においてフォーカスダイヤルの回転操作による粗調モードと、レリーズボタンを押すことによる微調モードとに切り替え可能な構成が開示されている。
特許第4602039号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、左右の光学系を同時に調整するため、左右像のピント差は解消されず、鑑賞者に不快な印象を与えてしまう。
本発明は、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードとを備え、2つの光学系の焦点調整を個別に、かつ高精度に実行可能なレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、第1の光学系を移動させるための第1の調整部と、少なくとも第2の光学系を移動させるための第2の調整部と、第1の光学系と第2の光学系の少なくとも一方を移動させるために操作される操作部材とを有するレンズ装置であって、レンズ装置は、被写体情報に基づいて第1の光学系及び第2の光学系の焦点調整を行うオートフォーカスモードと、操作部材に対する操作に基づいて焦点調整を行うマニュアルフォーカスモードとに切り替え可能であることを特徴とする。
本発明によれば、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードとを備え、2つの光学系の焦点調整を個別に、かつ高精度に実行可能なレンズ装置を提供することができる。
実施例1の交換レンズの断面図である。 実施例1の交換レンズの正面図である。 実施例1乃至3のカメラシステムの概略構成図である。 撮像素子が傾いている様子を示す概略構成図である。 実施例1の交換レンズの上面図である。 実施例1のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例1のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例2の交換レンズの上面図である。 実施例2のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例2のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例3の交換レンズの上面図である。 実施例3のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例3のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例4乃至6のカメラシステムの概略構成図である。 実施例4のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例4のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例5のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例5のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例6のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例6のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例7のカメラシステムの概略構成図である。 実施例7の交換レンズの外観斜視図である。 実施例7のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例7のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例8のカメラシステムの概略構成図である。 実施例8のカメラシステムの電気ブロック図である。 実施例8のフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。 実施例9の交換レンズの側面図である。 実施例9のカメラシステムの電気ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態に係るレンズ装置(交換レンズ)は、互いに並列に(対称に)配列された二つの光学系(第1の光学系及び第2の光学系)を有し、一つの撮像素子に二つのイメージサークルが並列に結像するように構成されている。二つの光学系は、所定の距離(基線長)だけ離間して水平方向に並べられる。像側から見て、右の光学系(第1の光学系)で結像する像は右眼用の動画又は静止画として記録され、左の光学系(第2の光学系)で結像する像は左眼用の動画又は静止画として記録される。
3DディスプレイやいわゆるVRゴーグル等を用いて動画又は静止画(映像)を鑑賞することで、鑑賞者の右眼には右眼用の映像が映り、左眼には左眼用の映像が映る。このとき、左右の光学系の基線長によって、右眼と左眼には視差のある映像が投影されるため、鑑賞者は立体感を得ることができる。このように本実施形態のレンズ装置は、第1の光学系及び第2の光学系により視差のある二つの像を結像可能な立体撮影用のレンズ装置である。
以下の説明では、第1の光学系(右眼光学系)についての記述には符号の末尾にRを付け、第2の光学系(左眼光学系)についての記述には符号の末尾にLを付ける。右眼光学系と左眼光学系の両方に共通する記述には、符号の末尾にRもLも付けない。
図1は、本実施例の交換レンズ200の断面図である。図2は、交換レンズ200の正面図である。
交換レンズ200は、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lとを有する。右眼光学系201Rと左眼光学系201Lはそれぞれ、画角180度以上で撮影することが可能である。左右眼光学系はそれぞれ、被写体側から順に設定された、第1光軸OA1、第1光軸と略直交する第2光軸OA2、第1光軸と平行な第3光軸OA3を有する。また、左右眼光学系はそれぞれ、第1光軸OA1に沿って配置された被写体側が凸形状の表面211Aを備える1群レンズ211、第2光軸OA2に沿って配置された2群レンズ221、第3光軸OA3に沿って配置された3群レンズ231A,231Bを有する。更に、左右眼光学系はそれぞれ、第1光軸OA1に平行な光束を折り曲げて第2光軸OA2に導く第1プリズム220、第2光軸OA2に平行な光束を折り曲げて第3光軸OA3に導く第2プリズム230を有する。以下の説明において、光軸方向とは、被写体側と撮像面側に延びる方向である、第1光軸OA1に平行な方向である。なお、本実施例では、左右に光学系が配置されるが、上下に配置されてもよい。
図3は、本実施例のカメラシステム100の概略構成図である。カメラシステム100は、交換レンズ200と交換レンズ200が着脱可能に装着されるカメラ本体(撮像装置)110とを有する。カメラ本体110は、単一の撮像素子111を有する。
本実施例では、左右眼光学系は、レンズベース300に対して撮像素子111の撮像面と直交する方向へ移動可能にレンズベース300に支持される。また、左右眼光学系にはそれぞれ、レンズベース300に対して移動するための右眼駆動部(第1の調整部)500Rと左眼駆動部(第2の調整部)500Lが取り付けられている。右眼駆動部500Rは、右眼光学系201の焦点調整を行うために右眼光学系201Rを移動させる。左眼駆動部500Lは、左眼光学系201Lの焦点調整を行うために左眼光学系201Lを移動させる。このような構成により、左右眼光学系は、撮像素子111の撮像面と直交する方向へ相対的に移動することが可能となる。左右眼光学系はそれぞれ、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lによっていわゆる、光学系全体繰り出しによる焦点調整を行うことが可能である。駆動源として、本実施例ではDCモータやステッピングモータが使用されるが、他の駆動源を使用してもよい。
交換レンズ200は、レンズマウント部202とカメラマウント部122とを介してカメラ本体110に取り付けられる。撮像素子111は、撮像面がレンズマウント部202に対して平行になるように設置される。しかしながら、撮像面をレンズマウント部202に対して完全に平行にすることは製造誤差により困難であり、撮像素子111は実際には撮像面がレンズマウント部202に対して微小に傾いた状態で固定される場合がある。
図4は、撮像素子111が傾いている様子を示す概略構成図である。交換レンズ200は、製造工程において、右眼光学系201Rの結像位置と左眼光学系201Lの結像位置のそれぞれのレンズマウント部202からの距離、いわゆるフランジバックの距離の差が0となるように調整される。しかしながら、撮像素子111の倒れにより、左右眼光学系が必ずしもベストな合焦位置となるとは限らない。そこで、本実施例では、左右眼光学系をそれぞれ撮像面と直交する方向へ移動可能に構成することで、左右眼光学系の焦点位置を調整することが可能となる。
図5は、交換レンズ200の上面図である。左右眼光学系は、交換レンズ200に対して突出するように配置されている。交換レンズ200は、マニュアルフォーカス用操作リング(以下、MF操作リング)601とAF/MF切替スイッチ700を有する。交換レンズ200は、AF/MF切替スイッチ700によりオートフォーカスモード(AFモード)とマニュアルフォーカスモード(MFモード)とに切り替え可能に構成される。
AFモードでは、被写体情報に基づいて左右眼光学系の焦点調整が行われる。MFモードでは、操作部材であるMF操作リング601に対する操作に基づいて左右眼光学系の焦点調整が行われる。具体的には、AF/MF切替スイッチ700が「MF」に設定されている場合に撮影者がMF操作リング601を回転させると、左右眼光学系が光軸方向へ移動する。なお、AFモードとMFモードは、本実施例ではAF/MF切替スイッチ700により切り替えられるが、カメラ本体110のメニュー画面から切り替えられてもよい。
図6は、カメラシステム100の電気ブロック図である。交換レンズ200は、右眼光学系201R、左眼光学系201L、レンズマウント部202、右眼駆動部500R、左眼駆動部500L、MF操作リング601、エンコーダ602、AF/MF切替スイッチ700、及びレンズシステム制御部209を有する。カメラ本体110は、撮像素子111、A/D変換部112、画像処理部113、表示部114、操作部115、記憶部116、AF検出部117、本体システム制御部118、及びカメラマウント部122を有する。
交換レンズ200がレンズマウント部202とカメラマウント部122とを介してカメラ本体110に装着されると、本体システム制御部118とレンズシステム制御部209とが電気的に接続される。
被写体像として、右眼光学系201Rを介して結像される右眼像と左眼光学系201Lを介して結像される左眼像が並んで撮像素子111に結像される。撮像素子111は、結像された被写体像(光信号)をアナログの電気信号に変換する。A/D変換部112は、撮像素子111から出力されたアナログの電気信号をデジタルの電気信号(画像信号、被写体像のデジタル信号)に変換する。なお、A/D変換部112は撮像素子111に内蔵されて構成されても構わない。画像処理部113は、A/D変換部112から出力されたデジタルの電気信号に対して種々の画像処理を行う。
表示部114は、各種の情報を表示する。表示部114は例えば、電子ビューファインダや液晶パネルを用いることにより実現される。操作部115は、カメラシステム100に対する指示を撮影者が行うためのユーザインタフェースとしての機能を有する。なお、表示部114がタッチパネルを有する場合には、当該タッチパネルも操作部115の一つになる。
記憶部116は、画像処理部113で画像処理が行われた画像データ等の各種のデータを記憶する。また、記憶部116は、プログラムも記憶する。記憶部116は例えば、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
AF検出部117は、A/D変換部112から出力されたデジタル電気信号(画像信号)に対して、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lの駆動量を算出する。
本体システム制御部118は、カメラシステム100全体を統括制御する。本体システム制御部118は例えば、CPUを用いることにより実現される。
図7は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図7のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS101では、レンズシステム制御部209は、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lに右眼光学系201Rと左眼光学系201Lを初期位置に移動させる。
ステップS102では、レンズシステム制御部209は、AF/MF切替スイッチ700が「AF」に設定されているかどうかを判定する。「AF」に設定されていると判定された場合、ステップS103の処理が実行され、「AF」に設定されていない、すなわち「MF」に設定されていると判定された場合、ステップS107の処理が実行される。
ステップS103では、レンズシステム制御部209は、AF検出部117が左右像のAF検出結果を用いて算出した右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lのそれぞれの駆動量を取得する。
ステップS104では、レンズシステム制御部209は、撮影者によるシャッタボタンの半押し操作を検出したかどうかを判定する。シャッタボタンの半押し操作が検出されたと判定された場合、ステップS105の処理が実行され、そうでないと判定された場合、ステップS104の処理が再び実行される。
ステップS105では、レンズシステム制御部209は、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500LをステップS103で取得又は後述するステップS110で決定した駆動量で協調的に駆動し、左右眼光学系を所定の位置に移動させる。
ステップS106では、レンズシステム制御部209は、撮影者によるシャッタボタンの全押しに応じて静止画撮影動作を実行する。
ステップS107では、レンズシステム制御部209は、AF検出部117が左右像のピント差を用いて算出した右眼駆動部500Rの駆動量を取得する。
ステップS108では、レンズシステム制御部209は、右眼駆動部500RをステップS107で取得した駆動量で駆動し、右眼光学系201Rを所定の位置に移動させる。これにより、左右像のピント差が解消される。
ステップS109では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者によるMF操作リング601の回転量(操作量)を取得する。
ステップS110では、レンズシステム制御部209は、MF操作リング601の回転量を用いて、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lの駆動量を決定する。
本実施例の構成によれば、撮影者はAFモードとMFモードを簡単な操作で切り替えることができ、左右眼光学系が搭載されていてもMF操作リング601に対する操作によって左右眼光学系の焦点調整を簡単に実行することが可能となる。
なお、本実施例では、静止画撮影を例にして説明を行ったが、動画撮影でも同様である。また、本実施例では、MFモード時にAF検出部117による検出結果を用いて右眼光学系201Rを左眼光学系201Lの位置に合わせるように移動させるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ピント差が解消されるように、左右眼光学系の一方を移動させればよい。被写界深度に余裕がある場合は、左右像に多少のピント差があっても問題ないため、このような位置合わせの動作を省略してもよい。また、本実施例では、左右眼光学系は、全てのレンズを移動させることで焦点調整可能な全体フォーカス機構を備えるが、一部のレンズを移動させることで焦点調整可能なインナーフォーカス機構を備えてもよい。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例1のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例1と同様である。本実施例では、実施例1と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図8は、本実施例の交換レンズ200の上面図である。本実施例では、交換レンズ200は、選択ボタン(選択部)800を有する。撮影者は、本実施例では選択ボタン800を用いて、MF操作リング601を回転させた場合に右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのどちらを移動させるかを選択することができる。すなわち、本実施例では、撮影者は、選択ボタン800を用いてMF時に駆動させる駆動部を選択することができる。なお、本実施例では、選択ボタン800は、ボタンであるが、他の操作部材であってもよい。
図9は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例1と同じであるが、交換レンズ200には選択ボタン800が追加されている。レンズシステム制御部209は、選択ボタン800が選択している光学系を判定し、MF操作リング601の回転に応じて選択された光学系を移動させる。
図10は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図10のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS201乃至ステップS206の処理は、図7のステップS101乃至ステップS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS207では、レンズシステム制御部209は、撮影者が選択ボタン800を用いて選択された、MF操作リング601の回転に応じて移動させる光学系が右眼光学系201Rであるかどうかを判定する。右眼光学系201Rであると判定された場合、ステップS208の処理が実行され、右眼光学系201Rでない、すなわち左眼光学系201Lであると判定された場合、ステップS215の処理が実行される。
ステップS208の処理は、図7のステップS109の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS209では、レンズシステム制御部209は、MF操作リング601の回転量を用いて、右眼駆動部500Rの駆動量を決定する。
ステップS210では、レンズシステム制御部209は、ステップS209で決定された駆動量を用いて右眼駆動部500Rを駆動し、右眼光学系201Rを所定の位置に移動させる。
ステップS211では、レンズシステム制御部209は、撮影者が選択ボタン800を用いて選択された、MF操作リング601の回転に応じて移動させる光学系が左眼光学系201Lであるかどうかを判定する。左眼光学系201Lであると判定された場合、ステップS212の処理が実行され、そうでないと判定された場合、ステップS211の処理が再び実行される。
ステップS212の処理は、図7のステップS109の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS213では、レンズシステム制御部209は、MF操作リング601の回転量を用いて、左眼駆動部500Lの駆動量を決定する。
ステップS214では、レンズシステム制御部209は、ステップS213で決定された駆動量を用いて左眼駆動部500Lを駆動し、左眼光学系201Lを所定の位置に移動させる。
ステップS215乃至ステップS221の処理はそれぞれ、ステップS212乃至ステップS214、及びステップS207乃至ステップS210の処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、本実施例では、ステップS207では、右眼光学系201Rであるかどうかが判定されるが、左眼光学系201Lであるかどうかが判定されてもよい。この場合、ステップS211では、右眼光学系201Rであるかどうかが判定され、ステップS218では左眼光学系201Lであるかどうかが判定される。
本実施例の構成によれば、撮影者は、ボタンを押す単純な動作で移動させる光学系を選択することができる。また、撮影者は、左右眼光学系を個別に調整可能であるため、左右眼光学系の焦点調整を高精度に行うことが可能で、良質な画像を得ることが可能となる。
なお、本実施例では、MF操作リング601の内部にハプティクス技術のような触感フィードバックデバイスを搭載し、選択された光学系(選択ボタン800の選択結果)によって操作感が変化する構成にしてもよい。このような構成により、撮影者は、どちらの光学系が選択されているかを簡単に判別することができる。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例1のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例1と同様である。本実施例では、実施例1と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図11は、本実施例の交換レンズ200の上面図である。本実施例では、交換レンズ200は、右眼光学系201Rを移動させるための第1のMF操作リング603A、及び左眼光学系201Lを移動させるための第2のMF操作リング603Bを有する。AF/MF切替スイッチ700が「MF」に設定されている場合に撮影者が第1のMF操作リング603Aを回転させると、右眼光学系201Rが光軸方向へ移動し、第2のMF操作リング603Bを回転させると、左眼光学系201Lが光軸方向へ移動する。
図12は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例1と同じであるが、交換レンズ200には第1のMF操作リング603Aと第2のMF操作リング603Bが追加されている。レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第1のMF操作リング601Aの回転量を取得し、取得した第1のMF操作リング601Aの回転量を用いて、右眼駆動部500Rの駆動量を決定する。また、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第2のMF操作リング601Bの回転量を取得し、取得した第2のMF操作リング601Bの回転量を用いて、左眼駆動部500Lの駆動量を決定する。
図13は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図13のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS301乃至ステップS306の処理はそれぞれ、図7のステップS101乃至ステップS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS307では、レンズシステム制御部209は、第1のMF操作リング603Aが操作されたかどうかを判定する。第1のMF操作リング603Aが操作されたと判定された場合、ステップS308の処理が実行される。第1のMF操作リング603Aが操作されていない、すなわち第2のMF操作リング601Bが操作されたと判定された場合、ステップS311の処理が実行される。
ステップS308では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第1のMF操作リング601Aの回転量を取得する。
ステップS309では、レンズシステム制御部209は、第1のMF操作リング601Aの回転量を用いて、右眼駆動部500Rの駆動量を決定する。
ステップS310では、レンズシステム制御部209は、ステップS309で決定された駆動量を用いて右眼駆動部500Rを駆動し、右眼光学系201Rを所定の位置に移動させる。
ステップS311では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第2のMF操作リング601Bの回転量を取得する。
ステップS312では、レンズシステム制御部209は、第2のMF操作リング601Bの回転量を用いて、左眼駆動部500Lの駆動量を決定する。
ステップS313では、レンズシステム制御部209は、ステップS312で決定された駆動量を用いて左眼駆動部500Lを駆動し、左眼光学系201Lを所定の位置に移動させる。
本実施例の構成によれば、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのそれぞれに対応するMF操作リングを設けることで、撮影者は簡単に左右眼光学系の焦点調整を実行することが可能となる。また、第1のMF操作リング603Aと第2のMF操作リング603Bは光軸上に並ぶように配置されているため、撮影者の操作性を損なうことはない。
なお、本実施例では、各MF操作リングの内部にハプティクス技術のような触感フィードバックデバイスを搭載し、MF操作リングごとに異なる操作感を持たせる構成にしてもよい。これにより、撮影者は、どちらの光学系を移動させるか簡単に判別することができる。また、撮影者がどちらの光学系を移動させるか簡単に判別するために、物理的にMF操作リングの負荷トルクを左右で変えてもよい。
図14は、本実施例のカメラシステム100の概略構成図である。本実施例のカメラシステム100の基本的な構成は、実施例1のカメラシステム100と同じである。カメラ本体110の構成は、実施例1乃至3と同様である。本実施例では、実施例1乃至3と異なる構成について説明し、共通の構成については説明を省略する。
交換レンズ200は、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lとを有する。本実施例では、左眼光学系201Lはレンズベース300に固定され、右眼光学系201Rはレンズベース300に対して撮像素子111の撮像面と直交する方向へ移動可能にレンズベース300に支持される。また、交換レンズ200は、レンズベース300を移動させるための駆動部(第2の調整部)400と、右眼光学系201Rをレンズベース300に対して相対的に移動させ、左右眼光学系の相対的な焦点位置の調整を行うことが可能な右眼駆動部500Rとを有する。
駆動部400は、レンズベース300を移動させることで、左右眼光学系を移動させる。すなわち、駆動部400は、左右眼光学系の焦点調整を同時に行うことができる。本実施例では、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lは、結像光学系が一体となったレンズ群として構成され、いわゆる、光学系全体繰り出しによる焦点調整が行える構成となっている。
実施例1で説明したように、交換レンズ200は、レンズマウント部202とカメラマウント部122とを介してカメラ本体110に取り付けられる。撮像素子111は、撮像面がレンズマウント部202に対して平行になるように設置される。しかしながら、撮像面をレンズマウント部202に対して完全に平行にすることは製造誤差により困難であり、撮像素子111は実際には撮像面がレンズマウント部202に対して微小に傾いた状態で固定される場合がある。本実施例では、右眼光学系201Rを撮像面と直交する方向へ移動可能に構成することで、左右眼光学系の相対的な焦点位置を調整することが可能となる。
また、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのフランジバックを撮影ごとに調整すると、調整作業による時間のロスにより撮影機会を逃したり、操作が煩雑になったりする。本実施例では、右眼駆動部500Rが右眼光学系201Rを移動させることで、左右像のピント差を解消することができる。また、駆動部400がレンズベース300を移動させることで、左右眼光学系を同時に撮像面と直交する方向へ移動し、左右眼光学系を一体に保持したまま、同時に焦点調整が可能となる。このような構成により、簡易な方法で素早く的確に焦点調整を行うことができる。
本実施例の交換レンズ200は、図5を用いて説明した実施例1の交換レンズ200と同様の外観構成を有する。
図15は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例1と同じであるが、交換レンズ200には駆動部400が追加されている。レンズシステム制御部209は、エンコーダ602の検出結果を用いて駆動部400の駆動量を決定する。
被写体像として、右眼光学系201Rを介して結像される右眼像と左眼光学系201Lを介して結像される左眼像が並んで撮像素子111に結像される。撮像素子111は、結像された被写体像(光信号)をアナログの電気信号に変換する。A/D変換部112は、撮像素子111から出力されたアナログの電気信号をデジタルの電気信号(画像信号)に変換する。なお、A/D変換部112は撮像素子111に内蔵されて構成されても構わない。画像処理部113は、A/D変換部112から出力されたデジタルの電気信号(画像信号)に対して種々の画像処理を行う。
AF検出部117は、A/D変換部112から出力されたデジタルの電気信号に対して、駆動部400と右眼駆動部500Rの駆動量を算出する。本実施例では、AF検出部117は例えば、左眼像と右眼像の差分から右眼駆動部500Rの駆動量を決定し、左眼像の情報から駆動部400の駆動量を決定する。これにより、左右像のピント差を解消しつつ、簡単な構成で左右眼光学系を一体的に移動させるAF構成を実現することが可能となる。
図16は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図16のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS401では、レンズシステム制御部209は、AF検出部117が左右像のピント差を用いて算出した右眼駆動部500Rの駆動量を取得する。
ステップS402では、レンズシステム制御部209は、右眼駆動部500RをステップS101で取得した駆動量で駆動し、右眼光学系201Rを所定の位置に移動させる。これにより、左右像のピント差が解消される。
ステップS403では、レンズシステム制御部209は、AF/MF切替スイッチ700が「AF」に設定されているかどうかを判定する。「AF」に設定されていると判定された場合、ステップS404の処理が実行され、「AF」に設定されていない、すなわち「MF」に設定されていると判定された場合、ステップS408の処理が実行される。
ステップS404では、レンズシステム制御部209は、AF検出部117が左眼像のAF検出結果を用いて算出した駆動部400の駆動量を取得する。
ステップS405では、レンズシステム制御部209は、撮影者によるシャッタボタンの半押し操作を検出したかどうかを判定する。シャッタボタンの半押し操作が検出されたと判定された場合、ステップS406の処理が実行され、そうでないと判定された場合、ステップS405の処理が再び実行される。
ステップS406では、レンズシステム制御部209は、駆動部400をステップS404で取得又は後述するステップS409で決定した駆動量で駆動し、レンズベース300を移動させる。これにより、左右眼光学系を所定の位置に移動させる。
ステップS407では、レンズシステム制御部209は、撮影者によるシャッタボタンの全押しに応じて静止画撮影動作を実行する。
ステップS408では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者によるMF操作リング601の回転量を取得する。
ステップS409では、レンズシステム制御部209は、MF操作リング601の回転量を用いて、駆動部400の駆動量を決定する。
本実施例では、左右像のピント差を解消するために最初に右眼光学系201Rを移動させるため、MF操作リング601の回転に応じて駆動されるのは駆動部400のみとなる。
本実施例の構成によれば、撮影者はAFモードとMFモードを簡単な操作で切り替えることができる。また、左右眼光学系が搭載されていてもMF操作リング601の回転によって左右眼光学系の焦点調整を簡単に行うことが可能となる。更に、右眼駆動部500RはAFモードとMFモードのどちらにおいてもAF検出部117により左右像のピント差を解消するように自動で駆動されるため、撮影者は左右像のピント差を気にすることなくMF操作リング601を操作することが可能となる。
なお、本実施例では、AF検出部117によって左眼像のAF検出結果を用いて駆動部400の駆動量が決定されるが、左右像のピント差が事前に解消されていれば、AF検出部117は撮影画像のどの部分を使って検出しても構わない。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例4のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例4と同様である。本実施例では、実施例4と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
本実施例の交換レンズ200は、図8を用いて説明した実施例2の交換レンズ200と同様の外観構成を有する。撮影者は、本実施例では選択ボタン800を用いて、MF操作リング601を回転させた場合に右眼光学系201Rとレンズベース300のどちらを移動させるかを選択することができる。
図17は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例4と同じであるが、交換レンズ200には選択ボタン800が追加されている。レンズシステム制御部209は、選択ボタン800が選択している部材(右眼光学系201R又はレンズベース300)を判定し、MF操作リング601の回転に応じて選択された部材を移動させる。
図18は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図18のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS501では、レンズシステム制御部209は、AF/MF切替スイッチ700が「AF」に設定されているかどうかを判定する。「AF」に設定されていると判定された場合、ステップS502の処理が実行され、「AF」に設定されていない、すなわち「MF」に設定されていると判定された場合、ステップS508の処理が実行される。
ステップS502乃至ステップS507の処理はそれぞれ、図16のステップS401、ステップS402、及びステップS404乃至ステップS407の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS508では、レンズシステム制御部209は、左右像のピント差が所定値より大きいかどうかを判定する。左右像のピント差が所定値より大きいと判定された場合、ステップS509の処理が実行され、左右像のピント差が所定値より小さいと判定された場合、ステップS517の処理が実行される。なお、左右像のピント差が所定値と等しい場合、どちらのステップの処理を実行するかは任意に設定可能である。
ステップS509では、レンズシステム制御部209は、撮影者が選択ボタン800を用いて選択された、MF操作リング601の回転に応じて移動させる部材が右眼光学系201Rであるかどうかを判定する。右眼光学系201Rであると判定された場合、ステップS510の処理が実行され、右眼光学系201Rでない、すなわちレンズベース300であると判定された場合、ステップS509の処理が再び実行される。
ステップS510乃至ステップS512の処理はそれぞれ、図10のステップS208乃至ステップS210の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS513では、レンズシステム制御部209は、撮影者が選択ボタン800を用いて選択された、MF操作リング601の回転に応じて移動させる部材がレンズベース300であるかどうかを判定する。レンズベース300であると判定された場合、ステップS514の処理が実行され、レンズベース300でない、すなわち右眼光学系201Rであると判定された場合、ステップS513の処理が再び実行される。
ステップS514の処理は、ステップS510の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS515では、レンズシステム制御部209は、MF操作リング601の回転量を用いて、レンズベース300の駆動量を決定する。
ステップS516では、レンズシステム制御部209は、ステップS515で決定された駆動量を用いてレンズベース300を駆動し、左右眼光学系を所定の位置に移動させる。
ステップS517では、レンズシステム制御部209は、撮影者が選択ボタン800を用いて選択された、MF操作リング601の回転に応じて移動させる部材がレンズベース300であるかどうかを判定する。レンズベース300であると判定された場合、ステップS518の処理が実行され、レンズベース300でない、すなわち右眼光学系201Rであると判定された場合、ステップS517の処理が再び実行される。
ステップS518乃至ステップS520の処理はそれぞれ、ステップS514乃至ステップS516の処理と同様であるため、説明を省略する。
本実施例の構成によれば、撮影者は、ボタンを押す単純な動作で移動させる部材を選択することができる。また、撮影者は、左右像のピントがずれている場合、右眼光学系201Rを選択して左右像のピント差を解消する。更に、撮影者は、左右像のピント差がない場合、レンズベース300を選択してMF操作リング601の回転動作で簡単に左右の焦点調整を行うことが可能となる。
なお、右眼光学系201Rが選択されている場合とレンズベース300が選択されている場合で、MF操作リング601の回転による駆動部の駆動量(MF操作リング601の単位操作に対応する駆動部の駆動量)を変更してもよい。このような構成にすることで、例えば右眼光学系201Rが選択されている場合、MF操作リング601の1回転当たりの駆動量を減らすこと(分解能を上げること)で、撮影者は左右像のピント差を調整する微妙な調整作業の効率を上げることが可能となる。
また、本実施例では、MF操作リング601の内部にハプティクス技術のような触感フィードバックデバイスを搭載し、選択された部材によって操作感が変化する構成にしてもよい。このような構成により、撮影者は、どちらの部材が選択されているかを簡単に判別することができる。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例4のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例1と同様である。本実施例では、実施例4と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
本実施例の交換レンズ200は、図11を用いて説明した実施例3の交換レンズ200と同様の外観構成を有する。本実施例では、交換レンズ200は、右眼光学系201Rを移動させるための第1のMF操作リング603A、及びレンズベース300を移動させるための第2のMF操作リング603Bを有する。AF/MF切替スイッチ700が「MF」に設定されている場合に撮影者が第1のMF操作リング603Aを回転させると、右眼光学系201Rが光軸方向へ移動する。また、第2のMF操作リング603Bを回転させると、レンズベース300が移動することで左右眼光学系が光軸方向へ移動する。
図19は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例4と同じであるが、交換レンズ200には第1のMF操作リング603Aと第2のMF操作リング603Bが追加されている。レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第1のMF操作リング601Aの回転量を取得し、取得した第1のMF操作リング601Aの回転量を用いて、右眼駆動部500Rの駆動量を決定する。また、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第2のMF操作リング601Bの回転量を取得し、取得した第2のMF操作リング601Bの回転量を用いて、駆動部400の駆動量を決定する。
図20は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図20のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS601乃至ステップS607の処理はそれぞれ、図18のステップS501乃至ステップS506の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS608では、レンズシステム制御部209は、第1のMF操作リング603Aが操作されたかどうかを判定する。第1のMF操作リング603Aが操作されたと判定された場合、ステップS609の処理が実行される。第1のMF操作リング603Aが操作されていない、すなわち第2のMF操作リング601Bが操作されたと判定された場合、ステップS612の処理が実行される。
ステップS609では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第1のMF操作リング601Aの回転量を取得する。
ステップS610では、レンズシステム制御部209は、第1のMF操作リング601Aの回転量を用いて、右眼駆動部500Rの駆動量を決定する。
ステップS611では、レンズシステム制御部209は、ステップS610で決定された駆動量を用いて右眼駆動部500Rを駆動し、右眼光学系201Rを所定の位置に移動させる。
ステップS612では、レンズシステム制御部209は、エンコーダ602により検出された撮影者による第2のMF操作リング601Bの回転量を取得する。
ステップS613では、レンズシステム制御部209は、第2のMF操作リング601Bの回転量を用いて、駆動部400の駆動量を決定する。
ステップS614では、レンズシステム制御部209は、ステップS613で決定された駆動量を用いて駆動部400を駆動し、レンズベース300を移動させる。これにより、左右眼光学系を所定の位置に移動させる。
本実施例の構成によれば、右眼光学系201Rとレンズベース300のそれぞれに対応するMF操作リングを設けることで、撮影者は簡単に左右眼光学系の焦点調整を実行することが可能となる。また、第1のMF操作リング603Aと第2のMF操作リング603Bは光軸上に並ぶように配置されているため、撮影者の操作性を損なうことはない。
なお、本実施例では、各MF操作リングの内部にハプティクス技術のような触感フィードバックデバイスを搭載し、MF操作リングごとに異なる操作感を持たせる構成にしてもよい。これにより、撮影者は、どちらの部材を移動させるか簡単に判別することができる。また、撮影者がどちらの部材を移動させるか簡単に判別するために、物理的にMF操作リングの負荷トルクを左右で変えてもよい。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例4のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例1と同様である。本実施例では、実施例4と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図21は、本実施例のカメラシステム100の概略構成図である。本実施例では、左眼光学系201Lはレンズベース300に固定され、右眼光学系201Rはレンズベース300に対して撮像素子111の撮像面と直交する方向へ移動可能に支持される。本実施例では、交換レンズ200は、レンズベース300を移動させるための駆動部400と、右眼光学系201Rをレンズベース300に対して相対的に移動させるための右眼光学系フォーカス調整部(第1の調整部)510を有する。
右眼光学系フォーカス調整部510は、図22に示されるように、撮影者が操作できるように外装カバー部材203に取りつけられている。右眼光学系フォーカス調整部510は、外装カバー部材203に回転可能に保持され、フォーカス合焦方向へ移動しないように固定されている。撮影者は、撮像素子111の傾きに合わせて、右眼光学系フォーカス調整部510を操作することで、左右眼光学系のフランジバックを調整することが可能である。あらかじめ左右眼光学系のフランジバックの相対ずれを調整しておくことで、撮影時において駆動部400のみを駆動させることで、左右眼光学系の合焦操作を同時に行うことが可能となる。
図23は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例4と同じであるが、交換レンズ200には右眼駆動部500Rは搭載されない。
図24は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図24のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。なお、撮影者は撮影開始前に左右像のピント差を確認しておく必要がある。ピント差がない場合はそのまま撮影を続ければよいが、ピント差がある場合は撮影者が右眼光学系フォーカス調整部510を調整することでピント差を解消しておく必要がある。
ステップS701では、レンズシステム制御部209は、AF/MF切替スイッチ700が「AF」に設定されているかどうかを判定する。「AF」に設定されていると判定された場合、ステップS702の処理が実行され、「AF」に設定されていない、すなわち「MF」に設定されていると判定された場合、ステップS706の処理が実行される。
ステップS702乃至ステップS707の処理はそれぞれ、図16のステップS404乃至ステップS409の処理と同様であるため、説明を省略する。
本実施例の構成によれば、撮影者はAFモードとMFモードを簡単な操作で切り替えることができる。また、左右眼光学系が搭載されていてもMF操作リング601の回転によって左右眼光学系の焦点調整を簡単に行うことが可能となる。また、撮影者が右眼光学系201Rの焦点調整を手動で実行するため、交換レンズ200の部品点数を削減することができる。
なお、本実施例では、AF検出部117によって左眼像のAF検出結果を用いて駆動部400の駆動量が決定されるが、左右像のピント差が事前に解消されていれば、AF検出部117は撮影画像のどの部分を使って検出しても構わない。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例1のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例1と同様である。本実施例では、実施例1と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
本実施例の交換レンズ200は、図5を用いて説明した実施例1の交換レンズ200と同様の外観構成を有する。
図25は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。左右眼光学系はそれぞれ、レンズベース300に対して撮像素子111の撮像面と直交する方向へ移動可能にレンズベース300に支持される。また、左右眼光学系にはそれぞれ、レンズベース300に対して移動するための右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lが取り付けられている。このような構成により、左右眼光学系は、撮像素子111の撮像面と直交する方向へ相対的に移動することが可能となる。
左右眼光学系はそれぞれ、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lによっていわゆる、光学系全体繰り出しによる焦点調整を行うことが可能である。また、MF操作リング601とカムリング604が一体的に形成され、カムリング604はレンズベース300に対してメカ連結されている。カムリング604は図示していないが、カムリング表面がテーパ上になっており、カムリング604の回転によって、レンズベース300は光軸方向へ移動可能となる。
図26は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例1と同じであるが、MF操作リング601の回転に応じてメカ的にレンズベース300が移動可能であるため、交換レンズ200にはMF操作リング601の回転を検出するエンコーダ602は搭載されない。本実施例では、AF/MF切替スイッチ700が「AF」に設定されている場合、AFが動作するが、「MF」に設定されている場合、AFが動作しなくなるように構成されている。
図27は、本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理を示すフローチャートである。図27のフローは、カメラシステム100の電源がONされると、開始される。
ステップS801乃至ステップS804、及びステップS806の処理はそれぞれ、図7のステップS101乃至ステップS104、及びステップS106の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS805では、レンズシステム制御部209は、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500LをステップS103で取得又はMF操作リング601の回転に応じたレンズベース300の駆動量で駆動し、左右眼光学系を所定の位置に移動させる。
本実施例では、AF/MF切替スイッチ700が「MF」に設定されていると判定された場合、AFは動作しなくなり、撮影者のMF操作リング601の回転によってメカ的にレンズベース300が移動する。
本実施例の構成によれば、撮影者はAFモードとMFモードを簡単な操作で切り替えることができ、左右眼光学系が搭載されていてもMF操作リング601の回転によって左右像のピント差を簡単に調整することが可能となる。
なお、本実施例では、AF/MF切替スイッチ700が「MF」に設定されるとAFが動作しなくなるが、「AF」に設定されるとMF操作リング601、カムリング604、及びレンズベース300の連結が外れてMF操作ができなくなるように構成されてもよい。また、AF/MF切替スイッチ700を搭載することなく、AFしながら微調整をMFでメカ的に行うように構成されてもよい。
また、本実施例では、左右眼光学系はそれぞれ、右眼駆動部500Rと左眼駆動部500Lに移動させられるが、本発明はこれに限定されない。実施例4乃至6のように左右像のピント差を解消するための右眼駆動部500Rを設けて、駆動部400の代わりにMF操作リング601とカムリング604でレンズベース300をメカ的に移動させるように構成されてもよい。この構成では、右眼駆動部500RだけがAFとMFの切り替え対象となる。
本実施例のカメラシステム100は、交換レンズ200の構成が実施例5のカメラシステム100と異なる。カメラ本体110の構成は実施例4と同様である。本実施例では、実施例5と異なる点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図28は、本実施例の交換レンズ200の側面図である。本実施例では、交換レンズ200は切替スイッチ900を有する。切替スイッチ900は、レンズマウント部202から見て左側に配置され、スライドスイッチである。
撮影者は、本実施例では切替スイッチ900を用いて、右眼光学系201Rとレンズベース300のどちらを移動させるかを選択することができる。切替スイッチ900が図28の矢印の向きと反対方向に設定されている状態では、レンズベース300が移動することで左右眼光学系が光軸方向へ移動可能なモード(以下、第1のモードとする)となる。
切替スイッチ900をレンズマウント部202方向(図28の矢印の向き)にスライドさせると、右眼光学系201Rをレンズベース300に対して相対的に移動させ、左右眼光学系の相対的な焦点位置の調整を行うモード(以下、第2のモードとする)となる。
図29は、本実施例のカメラシステム100の電気ブロック図である。カメラシステム100の基本的な構成は実施例4と同じであるが、交換レンズ200には切替スイッチ900が追加されている。レンズシステム制御部209は、切替スイッチ900の位置を判定し、右眼光学系201R又はレンズベース300を選択し、MF操作リング601の回転に応じて選択された部材を移動させる。
本実施例の本体システム制御部118とレンズシステム制御部209によるフォーカスレンズの動きを決定する際の処理の示す基本的なフローは、実施例5と同じであるため説明を省略する。カメラシステム100の基本的な構成は実施例と同じであるが、選択ボタン800は搭載されておらず、切替スイッチ900が搭載される。
本実施例の構成によれば、撮影者は、切替スイッチ900をスライドする単純な動作で移動させる部材を選択することができる。また、撮影者は、左右像のピントがずれている場合、右眼光学系201Rを選択して左右像のピント差を解消する。更に、撮影者は、左右像のピント差がない場合、レンズベース300を選択してMF操作リング601の回転動作で簡単に左右の焦点調整を行うことが可能となる。
そして、第2のモードにおいては、カメラ本体110の表示部114に表示される撮影画像のうち右眼光学系201Rを介して結像された撮影画像を拡大表示する。このような構成とすることで、左右像のピント差を調整する微妙な調整作業の効率を上げることが可能となる。
更に、切替スイッチ900を用いて第2のモードが選択された場合、カメラ本体110の表示部114に第2のモードであることが分かるよう表示してもよい。また、第2のモードが選択された場合、撮影者は撮影操作を行うことができない設定にしてもよい。このような設定にすることで撮影者に第2のモードであることを気づかせることが可能となる。
そして、第2のモードが選択される度に右眼光学系201Rを所定位置に駆動させる動作(以下、リセット動作とする)を行ってもよい。第2のモードを選択して一度左右像のピント差を調整すれば、基本的には左右像のピントが調整位置からズレることはない。しかし、左右像のピント差を調整後、外部からの衝撃などで左右像のピント差が生じる恐れがある。撮影者が、ピント差が生じていることに気が付いた場合、撮影者は切替スイッチ900を用いて第2のモードを選択する。このとき、右眼光学系201Rを初期位置に戻すリセット動作を行うことで、左右像のピント調整のズレ量が小さい状態となり、撮影者のピント調整の負担を減らすことが可能となる。
また、右眼光学系201Rの位置を前回左右眼光学系の相対的な焦点位置を調整した位置に移動させてもよい。
そして、カメラ本体110が撮影者の意図しない不具合が発生した際に、設定を出荷状態に戻すことができるメニューを搭載してもよい。
本実施例では、第1のモードと第2のモードは切替スイッチ900により切り替えられるが、カメラ本体110のメニュー画面から切り替えられる構成としてもよい。このような構成により、撮影者は、切替スイッチ900またはメニュー画面の操作しやすい方法を用いて操作することができる。
更に、カメラ本体110の構成は実施例2と同様に、切替スイッチ900を用いて第1のモードを選択した場合は左右眼光学系が移動し、第2のモードを選択した場合には右眼光学系201Rを移動させる構成にしてもよい。すなわち、撮影者は切替スイッチ900を用いて左右眼光学系の合焦操作を行うか左右像のピント差を調整するかを簡単に選択することが可能となる。
なお、第1のモードと第2のモードで、MF操作リング601の回転による駆動部の駆動量(MF操作リング601の単位操作に対応する駆動部の駆動量)を変更してもよい。このような構成にすることで、例えば右眼光学系201Rが選択されている場合、MF操作リング601の1回転当たりの駆動量を減らすこと(分解能を上げること)で、撮影者は左右像のピント差を調整する微妙な調整作業の効率を上げることが可能となる。
また、本実施例では、MF操作リング601の内部にハプティクス技術のような触感フィードバックデバイスを搭載し、選択された部材によって操作感が変化する構成にしてもよい。このような構成により、撮影者は、どちらの部材が選択されているかを簡単に判別することができる。
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
第1の光学系を移動させるための第1の調整部と、
少なくとも第2の光学系を移動させるための第2の調整部と、
前記第1の光学系と前記第2の光学系の少なくとも一方を移動させるために操作される操作部材とを有するレンズ装置であって、
前記レンズ装置は、被写体情報に基づいて前記第1の光学系及び前記第2の光学系の焦点調整を行うオートフォーカスモードと、前記操作部材に対する操作に基づいて前記焦点調整を行うマニュアルフォーカスモードとに切り替え可能であることを特徴とするレンズ装置。
(構成2)
前記2の調整部は、前記第2の光学系のみを移動させることを特徴とする構成2に記載のレンズ装置。
(構成3)
前記マニュアルフォーカスモードでは、前記第1の調整部及び前記第2の調整部は、前記操作部材に対する操作に基づいて協調的に駆動されることを特徴とする構成2に記載のレンズ装置。
(構成4)
前記第2の調整部は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系を移動させることを特徴とする構成1に記載のレンズ装置。
(構成5)
前記マニュアルフォーカスモードでは、前記第2の調整部は、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動されることを特徴とする構成4に記載のレンズ装置。
(構成6)
前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動される1つの調整部を選択するための選択部を更に有することを特徴とする構成1乃至5の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成7)
前記操作部材に対する操作感は、前記選択部の選択結果に応じて変化することを特徴とする構成6に記載のレンズ装置。
(構成8)
前記操作部材は、前記第1の調整部を駆動するために操作される第1の操作部材と、前記第2の調整部を駆動するために操作される第2の操作部材とを備えることを特徴とする構成1乃至7の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成9)
前記第1の操作部材と前記第2の操作部材は、前記レンズ装置の光軸に沿って配置されることを特徴とする構成8に記載のレンズ装置。
(構成10)
前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動される1つの調整部を選択するための選択部を更に有し、
前記操作部材は、前記第1の調整部を駆動するために操作される第1の操作部材と、前記第2の調整部を駆動するために操作される第2の操作部材とを備え、
前記選択部により前記第1の光学系が選択された場合の前記操作部材に対する単位操作に対応する前記第1の調整部の駆動量は、前記選択部が前記第2の調整部を選択した場合の前記単位操作に対応する前記第2の調整部の駆動量よりも小さいことを特徴とする構成4又は5に記載のレンズ装置。
(構成11)
前記レンズ装置は、前記第2の調整部を駆動させることで合焦動作可能な第1のモードと、前記第1の調整部を駆動させることで、前記第1の駆動源を駆動させる第2のモードを備え、2つのモードを切り替え可能であること特徴とする構成4に記載のレンズ装置。
(構成12)
前記レンズ装置は、前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替えるための切替部を有することを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成13)
前記切替部は、撮像素子の側から見て左側に配置され、スライド操作によって前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替え可能であり、前記撮像素子の側にスライド操作することで前記第1のモードから前記第2のモードに切り替わることを特徴とする構成12に記載のレンズ装置。
(構成14)
前記レンズ装置は、前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替えるための切替メニューを有することを特徴とする構成10に記載のレンズ装置。
(構成15)
前記レンズ装置は、前記第1の光学系の位置を検出するための位置検出部を有し、
前記第2のモードに切り替えられた場合、前記第1の調整部は前記第1の光学系を所定の位置に駆動させることを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成16)
前記第1の調整部と前記第2の調整部は、前記第1の光学系と前記第2の光学系をそれぞれ排他駆動させることを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成17)
前記第2のモードにおいて、前記レンズ装置は第2のモードであることを撮影者に通知する手段を有することを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成18)
前記第2のモードにおいて、前記レンズ装置は撮影不能であることを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成19)
前記レンズ装置は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系を介して結像した第1の像と第2の像を表示する表示手段を備え、
前記第2のモードにおいて、前記第1の光学系又は前記第2の光学系のピント差を調整させるために駆動するどちらか一方の光学系を介して結像される像は、表示手段上で拡大して表示されることを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成20)
前記レンズ装置は、撮影者が撮影動作を実行するための撮影手段を備え、前記オートフォーカスモードにおいて、前記第1のモードでは撮影手段が操作されると前記第2の調整部が駆動し、前記第2のモードでは撮影手段が操作されると前記第1の調整部が駆動することを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成21)
前記レンズ装置は、撮影者が撮影動作を実行するための撮影手段を備え、前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記第1のモードでは前記操作部材が操作されると前記第2の調整部が駆動し、前記第2のモードでは前記操作部材が操作されると前記第1の調整部が駆動することを特徴とする構成11に記載のレンズ装置。
(構成22)
前記第1の操作部材と前記第2の操作部材の一方は、回転可能であり、
前記第1の操作部材と前記第2の操作部材の他方は、回転不能であることを特徴とする構成8乃至10の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成23)
前記第1の調整部及び前記第2の調整部の少なくとも一方は、前記操作部材に対する操作量に応じた駆動量だけ駆動されることを特徴とする構成1乃至22の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成24)
前記第1の調整部は、前記第1の光学系を介して結像される第1の像と前記第2の光学系を介して結像される第2の像とのピント差に基づいて駆動されることを特徴とする構成1乃至23の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成25)
前記操作部材は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系とメカ的に連結されており、
前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、前記操作部材に対する操作に応じて移動することを特徴とする構成2又は3に記載のレンズ装置。
(構成26)
前記第1の調整部は、操作可能に構成されることを特徴とする構成4又は5に記載のレンズ装置。
(構成27)
前記第1の光学系及び第2の光学系は、同一の光学系で構成されることを特徴とする構成1乃至26の何れか一つの構成に記載のレンズ装置
(構成28)
前記第1の光学系及び第2の光学系は、一部のレンズを移動させることで焦点調整可能なインナーフォーカス機構を備えることを特徴とする構成1乃至27の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成29)
前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、全てのレンズを移動させることで焦点調整可能な全体フォーカス機構を備えることを特徴とする構成1乃至27の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成30)
前記オートフォーカスモードと前記マニュアルフォーカスモードとを切り替えるための切替部材を更に有することを特徴とする構成1乃至29の何れか一つの構成に記載のレンズ装置。
(構成31)
構成1乃至30の何れか一つの構成に記載のレンズ装置と、
撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
(構成32)
前記撮像素子は、単一の撮像素子であることを特徴とする構成31に記載の撮像装置
(構成33)
前記第1の光学系及び前記第2の光学系により形成された被写体像のデジタル信号を用いてオートフォーカスを行うことを特徴とする請求項31又は32に記載の撮像装置。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
なお、本実施形態では、MF操作する際に回転可能なリング部材が使用されるが、例えばボタン部材等の回転不能な部材が使用されてもよい。例えば、ボタン部材で左右眼光学系の一方を操作し、リング部材で左右眼光学系の他方を操作するように構成されてもよい。
200 交換レンズ(レンズ装置)
201R 右眼光学系(第1の光学系)
201L 左眼光学系(第2の光学系)
400 調整部
500R 右眼駆動部(調整部)
500L 左眼駆動部(調整部)
601 MF操作リング(操作部材)

Claims (33)

  1. 第1の光学系を移動させるための第1の調整部と、
    少なくとも第2の光学系を移動させるための第2の調整部と、
    前記第1の光学系と前記第2の光学系の少なくとも一方を移動させるために操作される操作部材とを有するレンズ装置であって、
    前記レンズ装置は、被写体情報に基づいて前記第1の光学系及び前記第2の光学系の焦点調整を行うオートフォーカスモードと、前記操作部材に対する操作に基づいて前記焦点調整を行うマニュアルフォーカスモードとに切り替え可能であることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記2の調整部は、前記第2の光学系のみを移動させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記マニュアルフォーカスモードでは、前記第1の調整部及び前記第2の調整部は、前記操作部材に対する操作に基づいて協調的に駆動されることを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記第2の調整部は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系を移動させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 前記マニュアルフォーカスモードでは、前記第2の調整部は、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動されることを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動される1つの調整部を選択するための選択部を更に有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  7. 前記操作部材に対する操作感は、前記選択部の選択結果に応じて変化することを特徴とする請求項6に記載のレンズ装置。
  8. 前記操作部材は、前記第1の調整部を駆動するために操作される第1の操作部材と、前記第2の調整部を駆動するために操作される第2の操作部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  9. 前記第1の操作部材と前記第2の操作部材は、前記レンズ装置の光軸に沿って配置されることを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
  10. 前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記操作部材に対する操作に基づいて駆動される1つの調整部を選択するための選択部を更に有し、
    前記操作部材は、前記第1の調整部を駆動するために操作される第1の操作部材と、前記第2の調整部を駆動するために操作される第2の操作部材とを備え、
    前記選択部により前記第1の光学系が選択された場合の前記操作部材に対する単位操作に対応する前記第1の調整部の駆動量は、前記選択部が前記第2の調整部を選択した場合の前記単位操作に対応する前記第2の調整部の駆動量よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  11. 前記レンズ装置は、前記第2の調整部を駆動させることで合焦動作可能な第1のモードと、前記第1の調整部を駆動させることで、前記第1の駆動源を駆動させる第2のモードを備え、2つのモードを切り替え可能であること特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  12. 前記レンズ装置は、前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替えるための切替部を有することを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  13. 前記切替部は、撮像素子の側から見て左側に配置され、スライド操作によって前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替え可能であり、前記撮像素子の側にスライド操作することで前記第1のモードから前記第2のモードに切り替わることを特徴とする請求項12に記載のレンズ装置。
  14. 前記レンズ装置は、前記第1のモードと前記第2のモードとを切り替えるための切替メニューを有することを特徴とする請求項10に記載のレンズ装置。
  15. 前記レンズ装置は、前記第1の光学系の位置を検出するための位置検出部を有し、
    前記第2のモードに切り替えられた場合、前記第1の調整部は前記第1の光学系を所定の位置に駆動させることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  16. 前記第1の調整部と前記第2の調整部は、前記第1の光学系と前記第2の光学系をそれぞれ排他駆動させることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  17. 前記第2のモードにおいて、前記レンズ装置は第2のモードであることを撮影者に通知する手段を有することを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  18. 前記第2のモードにおいて、前記レンズ装置は撮影不能であることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  19. 前記レンズ装置は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系を介して結像した第1の像と第2の像を表示する表示手段を備え、
    前記第2のモードにおいて、前記第1の光学系又は前記第2の光学系のピント差を調整させるために駆動するどちらか一方の光学系を介して結像される像は、表示手段上で拡大して表示されることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  20. 前記レンズ装置は、撮影者が撮影動作を実行するための撮影手段を備え、前記オートフォーカスモードにおいて、前記第1のモードでは撮影手段が操作されると前記第2の調整部が駆動し、前記第2のモードでは撮影手段が操作されると前記第1の調整部が駆動することを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  21. 前記レンズ装置は、撮影者が撮影動作を実行するための撮影手段を備え、前記マニュアルフォーカスモードにおいて、前記第1のモードでは前記操作部材が操作されると前記第2の調整部が駆動し、前記第2のモードでは前記操作部材が操作されると前記第1の調整部が駆動することを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  22. 前記第1の操作部材と前記第2の操作部材の一方は、回転可能であり、
    前記第1の操作部材と前記第2の操作部材の他方は、回転不能であることを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
  23. 前記第1の調整部及び前記第2の調整部の少なくとも一方は、前記操作部材に対する操作量に応じた駆動量だけ駆動されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  24. 前記第1の調整部は、前記第1の光学系を介して結像される第1の像と前記第2の光学系を介して結像される第2の像とのピント差に基づいて駆動されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  25. 前記操作部材は、前記第1の光学系及び前記第2の光学系とメカ的に連結されており、
    前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、前記操作部材に対する操作に応じて移動することを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  26. 前記第1の調整部は、操作可能に構成されることを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  27. 前記第1の光学系及び第2の光学系は、同一の光学系で構成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置
  28. 前記第1の光学系及び第2の光学系は、一部のレンズを移動させることで焦点調整可能なインナーフォーカス機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  29. 前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、全てのレンズを移動させることで焦点調整可能な全体フォーカス機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  30. 前記オートフォーカスモードと前記マニュアルフォーカスモードとを切り替えるための切替部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  31. 請求項1に記載のレンズ装置と、
    撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  32. 前記撮像素子は、単一の撮像素子であることを特徴とする請求項31に記載の撮像装置
  33. 前記第1の光学系及び前記第2の光学系により形成された被写体像のデジタル信号を用いてオートフォーカスを行うことを特徴とする請求項31に記載の撮像装置。
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