JP2717598B2 - カメラのズームレンズ駆動装置 - Google Patents
カメラのズームレンズ駆動装置Info
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Description
備えたズームカメラの、変倍系レンズであるバリエータ
と補正系レンズであるコンペンセータとをモータによっ
て駆動するためのズームレンズ駆動装置に関する。
全長が変化せず、鏡胴内での空気のポンピングが生じな
いためにゴミが光学系に入り込まないなどの利点があ
る。このインナフォーカスタイプのズームレンズは、光
軸上にカメラの前部から順に、前置固定レンズ、バリエ
ータ、コンペンセータ、マスターレンズが配設され、こ
のうちバリエータとコンペンセータとを鏡胴内部で所定
の光学的関係を維持させながら移動させるものである。
これらバリエータとコンペンセータとを移動する機構と
して、カム機構を用いて該バリエータとコンペンセータ
とが所定のカム溝に沿って移動することにより所定の光
学的関係を維持させるものや、該バリエータとコンペン
セータとを各別のモータで所定の光学的関係を維持させ
ながら駆動するものなどがある。
を用いるものでは、該カム機構が複雑となり部品点数が
増加してしまうとともに、初期焦点調節であるトラッキ
ング調整が煩雑となってしまう。しかも、レンズ駆動時
の自由度が小さくなるから、ズーム駆動時やあるいはオ
ートフォーカス装置を具備したものでは、フォーカス駆
動時の制御を精度よく行ないにくい。
にモータによって駆動するものでは、構造が簡単である
とともに、ズーム駆動やフォーカス駆動の制御を高精度
に行ないやすい。
セータとの光学的関係を維持させる場合、いずれかの駆
動に支障が生じた状態でズーム駆動を行なうと、これら
バリエータとコンペンセータとが衝突してしまうおそれ
がある。
を各別にモータで駆動するものであっても、これらの間
隔を容易に監視でき、これらが衝突してしまうことを回
避できるようにしたカメラのズームレンズ駆動装置を提
供することを目的としている。
装置は、バリエータとコンペンセータとを所定の光学的
関係を維持しながら、バリエータをズーム駆動用モータ
により、コンペンセータをフォーカス駆動用モータによ
りそれぞれ駆動することによって、焦点距離を連続的に
変化させるインナフォーカスタイプのズーム装置を備え
たカメラにおいて、上記ズーム駆動用モータとフォーカ
ス駆動用モータの回転をパルスにて検出し、上記バリエ
ータとコンペンセータのズーム駆動時の、上記1パルス
当りの移動量を等しくしたことを特徴としている。
それぞれ1パルス当りにおけるバリエータとコンペンセ
ータの移動量を等しくしてあるから、これらの移動時に
おける上記パルス数をモニターすることにより、これら
バリエータとコンペンセータとの間隔を容易に検出する
ことができる。したがって、このパルス数の差を所定の
値と比較していれば、バリエータとコンペンセータとの
衝突を回避することができる。
メラのズームレンズ駆動装置を具体的に説明する。
するデジタルシャッタカメラを、光軸Sを含む垂直面で
切断した断面図である。このカメラには光軸S上に前部
から順に、前置固定レンズ1、バリエータ2、コンペン
セータ3、絞り4、マスターレンズ5、7、ビームスプ
リッタ6、ファインダミラー8、CCDユニット9が配設
されている。
って移動自在とされており、この移動によってズーム駆
動とオートフォーカス駆動が行なわれ、ズーム駆動時に
はバリエータ2とコンペンセータ3とが所定の光学的関
係を保ちながら移動し、フォーカス駆動時にはコンペン
セータ3が合焦位置まで移動する。
は、AEレンズ10を通過し、ハーフミラー11を介して、AE
センサ12と調光センサ13に入射される。このAEセンサ12
によって得られた被写体輝度の情報に基づいて絞り4が
制御され、調光センサ13によって図示しないストロボの
発光が制御される。上記ファインダミラー8は一部がハ
ーフミラーに構成され、該ファインダミラー8がミラー
アップした状態で上記CCDユニット9に入射されて撮影
画像として捉えられる。また、このファインダミラー8
によって屈折された光は、ファインダ部80に入射される
ことになり、撮影者は接眼レンズ部81から被写体を見る
ことができる。
取り付けられており、ファインダミラー8を透過してこ
のAFミラー14aで屈折された光は、カメラ下部に配設さ
れたオートフォーカス(AF)装置14に入射され、被写体
距離が測定されることになる。
である。
するとともに、これらを光軸Sに沿って駆動させるため
のズーム鏡胴部の概略の分解斜視図である。鏡胴本体15
の前部には前記前置固定レンズ1を保持した前レンズ枠
16とフィルター枠17とが止着されている。この鏡胴本体
15には、バリエータ2を保持したズーム移動枠20とコン
ペンセータ3を保持したフォーカス移動枠30とが、該鏡
胴本体15に対して光軸Sの方向に移動自在に収容されて
いる。
れ、この押え板41の後方にはバネ押え42が配設されてい
る。
れぞれに、ズーム移動枠20では後方に指向して、フォー
カス移動枠30では前方に指向して、光軸Sに沿った支持
ロッド21、31が突設されており、これら支持ロッド21、
31にコイルバネ22、32が嵌装されている。そして、ズー
ム移動枠20と上記押え板41との間に該コイルバネ22の復
元力が付勢されており、フォーカス移動枠30と鏡胴本体
15の前壁部15aとの間に該コイルバネ32の復元力が付勢
されている。したがって、これらコイルバネ22、32の復
元力によって、ズーム移動枠20は押え板41から離隔する
方向に、フォーカス移動枠30は鏡胴本体15の前壁部15a
から離隔する方向にそれぞれ移動するようにしてある。
また、フォーカス移動枠30には板バネ43が取り付けら
れ、該板バネ43の復元力が、このフォーカス移動枠30と
ズーム移動枠20との間に付勢されて、これらが衝突する
時の衝撃をやわらげる。
形成され、上記押え板41にも3つの支持孔41aが形成さ
れ、これらの支持孔15b、41a間に3本のガイドバー44の
それぞれの端部が保持されている。そして、このガイド
バー44が上記移動枠20、30のそれぞれの支持ロッド21、
31の中央部に形成された透孔23、33を各別に貫通し、あ
るいはそれぞれの移動枠20、30に形成された切込み部2
4、34を通過して、これら移動枠20、30に組み込まれた
レンズ2、3の中心が正しく光軸上を移動するように案
内している。
ーカス移動枠30は、これら移動枠20、30のそれぞれに上
方に指向して突設された入力ピン25、35のそれぞれが、
鏡胴本体15の胴部15cに光軸Sに沿って形成された長孔
部15d、15eに臨んだ状態に収容されている。
動機構部が組み付けられるズーム駆動用ベース枠50と、
コンペンセータ3の駆動機構部が組み付けられるフォー
カス駆動用ベース枠60とが取り付けられている。
送りネジ51が、該ズーム駆動用ベース枠50の前端部と後
端部に形成された軸受部50a、50bに回動自在に支持され
ている。このズーム用送りネジ51には連結枠52が回動自
在に嵌装されており、該連結枠52に下方に指向して突設
された駆動係合部52aが、鏡胴本体15に形成された前記
長孔部15dに挿入されて、ズーム移動枠20の前記入力ピ
ン25に係合している。また、この連結枠52の側部にはガ
イドピン(図示せず)が突設されており、このガイドピ
ンがズーム駆動用ベース枠50に光軸Sと平行に長孔状に
形成されたガイド孔50cに遊挿されている。そして、こ
の連結枠52の側面には上記ズーム用送りネジ51が挿通す
る部分と連通したカラー保持部52cが形成されており、
このカラー保持部52cにズーム用送りネジ51と螺合する
ネジカラー53が、連結枠52に対して回動しないように収
容されている。
連係状態を第3図に拡大して示してあり、ズーム用送り
ネジ51にはネジカラー53が螺合している。また、ズーム
用送りネジ51のネジ山51aの頂部を適宜に切り欠いて、
該ズーム用送りネジ51と連結枠52とが最小すきまによる
「すきまばめ」の関係となるようにしてある。なお、第
2図に示すように、連結枠52に止着された板バネ52dの
復元力をズーム用送りネジ51に付勢して、上記ネジカラ
ー53とズーム用送りネジ51とを確実に螺合させている。
る。
ーダ環51c、エンコーダ板51dが順に設けられており、後
端部にはカラー51eと被動ギヤ54が設けられている。な
お、このズーム用送りネジ51は上記カラー51b、51eを介
して前記ズーム駆動用ベース枠50に支持されている。
プモータによるズーム駆動用モータ55が取り付けられ、
このズーム駆動用モータ55の出力軸に嵌着された駆動ギ
ヤ55aが、上記被動ギヤ54に噛合している。
タラプタ56、57が配設され、フォトインタラプタ56は前
記エンコーダ板51dに連係してズーム用送りネジ51の回
転角度をモニターし、フォトインタラプタ57は前記遮光
板52eと連係して連結枠52の初期位置をモニターしてい
る。
eを介してズーム用送りネジ51をズーム駆動用ベース枠5
0の後端部に押し付ける板バネである。
ース枠50と対称的な形状であり、前端部と後端部に形成
された軸受部60a、60bに、光軸Sと平行なフォーカス用
送りネジ61が回動自在に支持されている。
に嵌装されており、該連結枠62に下方に指向して突設さ
れた駆動係合部62aが、鏡胴本体15に形成された前記長
孔部15eに挿入されて、フォーカス移動枠30の前記入力
ピン35に係合している。また、この連結枠62の側部には
ガイドピン62bが突設されており、このガイドピン62b
が、フォーカス駆動用ベース枠60に光軸Sと平行に長孔
状に形成されたガイド孔60cに遊挿されている。そし
て、この連結枠62の側面には、上記フォーカス用送りネ
ジ61が挿通する部分と連通したカラー保持部62cが形成
されており、このカラー保持部62cにフォーカス用送り
ネジ61と螺合するネジカラー63が、連結枠62に対して回
動しないように収容されている。
63の連係状態は、前述したズーム用送りネジ51と連結枠
52、ネジカラー53の連係状態と同様であり、フォーカス
用送りネジ61のネジ山の頂部を適宜に切り欠いて、該フ
ォーカス用送りネジ61と連結枠62とが最小すきまによる
「すきまばめ」の関係となるようにしてある。なお、連
結枠62に止着された板バネ62dの復元力をフォーカス用
送りネジ61に付勢して、上記ネジカラー63とフォーカス
用送りネジ61とを確実に螺合させている。
る。
エンコーダ環61c、エンコーダ板61dが順に設けられてお
り、後端部にはカラー61eと被動ギヤ64が設けられてい
る。なお、このフォーカス用送りネイ61は上記カラー61
b、61eを介して前記フォーカス駆動用ベース枠60に支持
されている。
モータによるフォーカス駆動用モータ65が取り付けら
れ、このフォーカス駆動用モータ65の出力軸には、エン
コーダ板68が嵌着され、さらに適宜な歯車列65aを介し
て上記被動ギヤ64に連係している。
インタラプタ66、67が配設され、フォトインタラプタ66
は前記エンコーダ板61dに連係してフォーカス用送りネ
ジ61の回転角度をモニターし、フォトインタラプタ67は
前記遮光板62eと連係して連結枠62の初期位置をモニタ
ーしている。
bを介してフォーカス用送りネジ61をフォーカス駆動用
ベース枠60の前端部に押し付ける板バネ、71は基板であ
る。また、上記エンコーダ板68にはフォトインタラプタ
72が連係しており、該フォトインタラプタ72によってフ
ォーカス駆動用モータ65の回転角度がモニターされてい
る。
を概略的に示したものであり、ズーム駆動用モータ55に
は1パルス当り18°回動するステップモータが使用さ
れ、フォーカス駆動用モータ65にはDCモータが使用され
ている。ズーム駆動用モータ55にはCPU91から送出され
るズーム駆動情報が信号線Z1、Z2、Z3、Z4を介して
入力され、フォーカス駆動用モータ65にはCPU91から送
出されるフォーカス情報が信号線F1、F2を介して入力
されている。また、フォタインタラプタ56、57からはバ
リエータ2の基準位置信号が信号線P1、P2を介してCP
U91に対して出力されており、フォトインタラプタ66、6
7からはコンペンセータ3の基準位置信号が信号線P3、
P4を介してCPU91に対して出力されている。また、フォ
トインタラプタ72の出力信号が信号線P5を介してCPU91
に入力され、該出力信号がカウントされることによりフ
ォーカス駆動用モータ65の回転角度がモニターされる。
さらに、CPU91には不揮発メモリであるE2PROM 92が接
続されており、該E2PROM 92からは後述する補正データ
がCPU91に対して送出される。
61のピッチpは、共に0.5mmのものが用いられており、
バリエータ2を駆動するための被動ギヤ54と駆動ギヤ55
aの減速比は1/2としてあり、フォーカス用送りネジ61を
駆動するための被動ギヤ64と駆動ギヤ65aとの減速比は1
/8としてある。また、エンコーダ板68には等間隔に5つ
の透孔部が形成されており、フォーカス駆動モータ65が
1回転する間にフォトインタラプタ72が5パルスを検出
するようにしてある。したがって、フォトインタラプタ
72が1パルス検出する間にフォーカス駆動用モータ65
は、72°回動することになる。
ズーム段にバリエータ2を移動させ、コンペンセータ3
を移動させて補正することにより当該被写体に合焦させ
る。この合焦した状態にあるコンペンセータ3の位置を
上記エンコーダであるフォトインタラプタ66、67、72の
出力から算出して、該値を補正データとして、E2PROM
92に記憶してある。さらに、この補正データを適宜数の
ズーム段において取得し、補正データテーブルとしてE
2PROM 92に記憶させてある。
作用を、以下に説明する。
更するために、ズーム駆動される。ズーム駆動は、ズー
ム駆動用モータ55とフォーカス駆動用モータ65が作動し
て、それぞれズーム用送りネジ51とフォーカス用送りネ
ジ61とを所定の方向に回転させることにより行なわれ
る。
と被動ギヤ45を介してズーム用送りネジ51が回転する。
このズーム用送りネジ51にはネジカラー53が螺合してお
り、該ネジカラー53は連結枠52に収容されている。そし
て、この連結枠52の側面に突設されたガイドピンがズー
ム駆動用ベース枠50に形成されたガイド孔50cに遊挿さ
れているから、連結枠52がズーム用送りネジ51に沿って
光軸Sの方向に移動することになる。
移動枠20が係合しているから、連結枠52の移動によって
バリエータ2も光軸S上を移動することになる。
ーカス用送りネジ61が回転し、このフォーカス用送りネ
ジ61にネジカラー63を介して連係している連結枠62が該
送りネジ61に沿って光軸S方向に移動する。この連結枠
62にはコンペンセータ3を保持しているフォーカス移動
枠30が連係しているから、コンペンセータ3も光軸S上
を移動することになる。
駆動用モータ55には1パルス当り18°回動するステップ
モータが使用され、フォーカス駆動用モータ65ではエン
コーダ板68による1パルス当り72°回動するとともに、
ズーム駆動用モータ55からズーム用送りネジ51に至る減
速比が1/2であり、フォーカス駆動用モータ65からフォ
ーカス送りネジ61に至る減速比が1/8であるから、それ
ぞれのモータ55、65の1パルス当り、ズーム用送りネジ
51、フォーカス用送りネジ61ともに9°回転することに
なる。そして、これら送りネジ51、61のピッチを0.5mm
と等しくしてあるから、モータ55、56の1パルス当り、
バリエータ2、コンペンセータ3ともに0.0125mm移動す
ることになる。
には、バリエータ2はVで示す軌道を移動し、コンペン
セータ3はズーム補正のために、Cで示す軌道を移動す
るものとする。そして、ズーム駆動する場合には、これ
らの軌道V、Cに沿ってバリエータ2とコンペンセータ
3とが移動するようにそれぞれの駆動用モータ55、65が
制御される。
とになるが、レリーズスイッチの操作によってAF装置14
が作動し、撮影レンズが被写体に合焦するようにコンペ
ンセータ3を駆動する。そして、合焦した状態で撮影さ
れることになる。
エータ2とコンペンセータ3とが第5図に示す位置にあ
るものとする。なお、符号Oは被写体を示している。そ
して、同図における各符号は、次の値を意味している。
なお、同図において右方向を正方向とする。
距離 XCI :撮影時のズーム駆動に対するコンペンセータ
3の無限遠位置(Inf) XCL :被写体距離が有限距離である場合のコンペン
セータ3の繰り出し量 XVC :バリエータ2とコンペンセータ3との距離 L:被写体距離 上記バリエータ2の基準位置は、ズーム系がワイド端
(Wide)にある場合のバリエータ2の位置としてあり、
この基準位置においてはバリエータ2が当該位置にある
ことを前記フォトインタラプタ56、57によって検出され
ている。そして、バリエータ2の位置は、基準位置から
駆動されたズーム駆動用モータ55(ステップモータ)の
パルス数によって算出される。また、上記コンペンセー
タ3の基準位置は、ズーム系がワイド端にある場合であ
って焦点距離が無限遠にある場合のコンペンセータ3の
位置としてあり、この基準位置においてはコンペンセー
タ3が当該位置にあることを前記フォトインタラプタ6
6、67によって検出されている。そして、コンペンセー
タ3の位置は、基準位置から駆動されたフォーカス駆動
用モータ65(DCモータ)の出力軸に嵌着されたエンコー
ダ板68のパルス数によって算出される。
められている距離テーブルを参照して、当該ズーム駆動
時のバリエータ2の位置に対応したコンペンセータ3の
無限遠位置XCIを求める。すなわち、ズーム位置におけ
るバリエータ2の位置に対しては、焦点距離が無限遠で
ある場合のコンペンセータ3の位置は所定の位置となっ
ているから、予めバリエータ2とコンペンセータ3との
位置関係を距離テーブルにして、カメラに搭載されてい
るマイコンのROMに記憶させてある。したがって、上記
コンペンセータ3のInf位置からの繰り出し量XCLは、
第5図から、 XCL=XC-XCI ……(1) によって算出される。
から算出する。
の繰り出し量の設計データ XC2mr :当該ズーム位置におけるコンペンセータ3
の繰り出し量の実測データ であり、XC2mは設計上のコンペンセータ3の繰り出し
量のデータであり、予め距離テーブルとしてROMに記憶
されている。また、XC2mrは、前述したように、合焦状
態にして実測した繰り出し量のデータであり、当該コン
ペンセータ3の位置を前記E2PROM 92に記憶させてあ
る。
値に基づいて、次式より被写体距離Lを算出する。
し量の比 f:焦点距離 l:前側主点位置データ であり、これらは予めROMの距離テーブルに記憶されて
いる。したがって、(3)式から被写体距離Lを求める
ことができる。
ペンセータ3との移動範囲は、一部分において重複して
いる部分が存在する。このため、バリエータ2とコンペ
ンセータ3との衝突を回避しなければならない。この衝
突回避のためには、バリエータ2とコンペンセータ3の
間隔を常時確認しながら、駆動用モータ55、65を駆動す
る必要がある。本実施例のように、ズーム駆動用モータ
55とフォーカス駆動用モータ65の1パルス当りの、バリ
エータ2とコンペンセータ3の移動量を等しくしておけ
ば、上記間隔を容易に算出することができる。そして、
この衝突を回避するための手順を、第6図に基づいて説
明する。
ータ3とが駆動される(ステップ601)。たとえば、バ
リエータ2とコンペンセータ3とが568パルスに相当す
る距離で遠隔しているとすると、これらが衝突しないた
めにはバリエータ2の移動距離とコンペンセータ3の移
動距離に相当するパルス数の差が568よりも小さくなけ
ればならない。このためステップ602において、XV-XC≦
568か否かを判断する。そして、この判断がYESであれ
ば、衝突することがないのであるから、ステップ601に
戻ってバリエータ2とコンペンセータ3の駆動が継続さ
れる。ステップ602における判定がNOであれば、衝突す
るおそれが生じたことになるため、バリエータ2の駆動
を停止するとともに、コンペンセータ3のみを駆動すこ
とにより、XV-XC≦568となるようにする(ステップ60
3)。
別にモータで駆動する場合であっても、これらが衝突す
ることを回避できる。
レンズ駆動装置によれば、ズーム駆動用モータとフォー
カス駆動用モータの回転をパルス検出し、1パルス当り
のバリエータとコンペンセータの移動量を等しくしたか
ら、駆動の際にこれら駆動用モータのパルス数をモニタ
ーすることにより、これらの移動量を簡単に把握でき、
従ってこれらバリエータとコンペンセータとの間隔を確
実かつ容易に監視できる。このため、駆動時のパルス数
の差を所定の値と比較し、該所定値との差が一定の値以
下、または以上となった場合にはいずれかの駆動用モー
タを停止するようにすれば、バリエータとコンペンセー
タとが衝突することを容易に回避できる。
の好ましい一実施例を示すものである。第1図はこの被
写体距離測定装置を搭載するのに適したTTLオートフォ
ーカス方式でインナフォーカスタイプのズーム装置を備
えたカメラであり、デジタルスチルによる電子カメラ
を、光軸を含む垂直面で切断した断面図である。第2図
は、ズーム鏡胴部の概略の分解斜視図である。第3図
は、レンズを駆動する機構部の一部であってモータの回
転運動を直線運動に変換する部分の拡大断面図である。
第4図は、レンズを駆動する部分の概略構成図である。
第5図は、撮影光学系の概略構成図である。第6図は、
バリエータとコンペンセータを衝突させないで駆動する
ための手順を説明するフローチャートである。 1……前置固定レンズ、2……バリエータ 3……コンペンセータ、4……絞り 5……マスターレンズ、9……CCDユニット 14……AF装置、15……鏡胴本体 20……ズーム移動枠、30……フォーカス移動枠 43……板バネ 50……ズーム駆動用ベース枠 51……ズーム用送りネジ、51c……エンコーダ環 51d……エンコーダ板、52……連結枠 52a……駆動係合部、52e……遮光板 53……ネジカラー、54……被動ギヤ 55……ズーム駆動用モータ 55a……駆動ギヤ 56、57……フォトインタラプタ 60……フォーカス駆動用ベース枠 61……フォーカス用送りネジ 61c……エンコーダ環、61d……エンコーダ板 62……連結枠、62a……駆動係合部 62e……遮光板、63……ネジカラー 64……被動ギヤ 65……フォーカス駆動用モータ 66、67……フォトインタラプタ 68……エンコーダ板
Claims (1)
- 【請求項1】バリエータとコンペンセータとを所定の光
学的関係を維持しながら、バリエータをズーム駆動用モ
ータにより、コンペンセータをフォーカス駆動用モータ
によりそれぞれ駆動することによって、焦点距離を連続
的に変化させるインナフォーカスタイプのズーム装置を
備えたカメラにおいて、 上記ズーム駆動用モータとフォーカス駆動用モータの回
転をパルスにて検出し、上記バリエータとコンペンセー
タのズーム駆動時の、上記1パルス当りの移動量を等し
くしたことを特徴とするカメラのズームレンズ駆動装
置。
Priority Applications (1)
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