JP2769549B2 - カメラの被写体距離算出装置 - Google Patents

カメラの被写体距離算出装置

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JP2769549B2 JP25669190A JP25669190A JP2769549B2 JP 2769549 B2 JP2769549 B2 JP 2769549B2 JP 25669190 A JP25669190 A JP 25669190A JP 25669190 A JP25669190 A JP 25669190A JP 2769549 B2 JP2769549 B2 JP 2769549B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カメラにおけるオートフォーカス装置を
利用して、被写体距離を算出するカメラの被写体距離算
出装置に関する。
〔従来の技術〕
カメラによる撮影の際には被写体にピントが合うよう
に調整する必要があるが、この合焦調整を自動的に行な
うようにした、いわゆるオートフォーカス装置を具備し
たカメラが普及している。このオートフォーカス装置に
よって撮影レンズの合焦位置を検出するには種々の原理
のものがあり、TTL方式のカメラでは主として焦点検出
による方法によっている。これは、撮影レンズの像を受
光素子を用いて解析し、最も良い像を結ぶ位置を探し出
す方法である。
この焦点検出法によるオートフォーカス装置では、焦
点面の結像状態をセンサを用いて解析することにより判
断して、像が最もはっきりするようにレンズを光軸方向
に移動させるものであり、明瞭な像を探し出せば足り、
被写体距離を測定するものではない。
ところで、TTL方式のカメラにおける自動露出装置(A
E)では分割測光を行なっているものがあり、この場合
には逆光補正が行なわれて逆光時にストロボが発光する
ようにしてある。ところが、被写体距離が遠い場合には
ストロボ光が被写体まで届かないからストロボを発光さ
せても意味がなく、被写体距離を測定してストロボの発
光と非発光とを制御する必要がある。特に、ズーム装置
を具備したカメラでは近い被写体距離から遠い被写体距
離までカバーするから、ストロボの発光と非発光とを確
実に制御する必要がある。
また、ストロボを発光させる場合であっても、絞りを
適正なものにするため、あるいはストロボの発光量を制
御するため被写体距離を測定する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、焦点面における最適な結像状態となるレン
ズ位置から被写体距離を算出することができるが、上述
した従来のオートフォーカス装置では、結像状態を検出
するだけであるから正確な被写体距離を測定することが
できない。すなわち、結像状態を検出するだけであるか
ら、被写体距離が等しい場合であっても、カメラによっ
てレンズ自体や初期焦点調節のためのトラッキング調整
時のバラツキなどがあり、またレンズ位置を検出するた
めのポテンショメータや該ポテンショメータの検出信号
を変換するA/Dコンバータなどに誤差があるため、それ
ぞれのカメラにおいて合焦位置や検出位置が異なってし
まうからである。
そこで、この発明は、カメラによってレンズのバラツ
キなどがあっても、個々のカメラに応じて極力正確に被
写体距離を算出できるようにしたカメラの被写体距離算
出装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明に係る被写体距
離算出装置は、変倍系レンズであるバリエータと、補正
系およびフォーカス系レンズであるコンペンセータとを
組み合わせたインナフォーカスタイプのズーム装置を具
備した、オートフォーカス装置付きカメラにおいて、予
め、上記ズーム装置の適宜数のズーム段にて、所定の被
写体距離に合焦させた状態にある前記コンペンセータの
位置を前記オートフォーカス装置のレンズ位置検出手段
によって検出し、該検出されたデータを不揮発メモリに
補正データとして記憶し、撮影時に前記バリエータとコ
ンペンセータの移動量および上記補正データとから被写
体距離を算出することを特徴としている。
〔作 用〕
上記コンペンセータはズーム駆動時に上記バリエータ
の補正系レンズとして機能するとともに、撮影時にはピ
ント面に像を結ぶためのフォーカス系レンズとして機能
する。このため、バリエータとコンペンセータの位置を
監視して、設計値と比較すれば、合焦時におけるバリエ
ータとコンペンセータとの位置から、被写体距離の近時
値が測定できる。そして、この近時値に上記予め測定さ
れた補正データを連係させれば、それぞれのカメラに固
有のレンズやトラッキング調整時のバラツキ、あるいは
レンズ位置検出手段における誤差をキャンセルして、極
力正確な被写体距離が測定される。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて、この発明に係るカ
メラの被写体距離算出装置を具体的に説明する。
第1図は、インナフォーカスタイプのズーム装置を有
するデジタルシャッタカメラを、光軸Sを含む垂直面で
切断した断面図である。このカメラには光軸S上に前部
から順に、前置固定レンズ1、バリエータ2、コンペン
セータ3、絞り4、マスターレンズ5、7、ビームスプ
リッタ6、ファインダミラー8、CCDユニット9が配設
されている。
上記バリエータ2とコンペンセータ3は、光軸Sに沿
って移動自在とされており、この移動によってズーム駆
動とオートフォーカス駆動が行なわれ、ズーム駆動時に
はバリエータ2とコンペンセータ3とが所定の光学的関
係を保ちながら移動し、フォーカス駆動時にはコンペン
セータ3が合焦位置まで移動する。
また、上記ビームスプリッタ6によって分岐された光
は、AEレンズ10を通過し、ハーフミラー11を介して、AE
センサ12と調光センサ13に入射される。このAEセンサ12
によって得られた被写体輝度の情報に基づいて絞り4が
制御され、調光センサ13によって図示しないストロボの
発光が制御される。上記ファインダミラー8は一部がハ
ーフミラーに構成され、該ファインダミラー8がミラー
アップした状態で上記CCDユニット9に入射されて撮影
画像として捉えられる。また、このファインダミラー8
によって屈折された光は、ファインダ部80に入射される
ことになり、撮影者は接眼レンズ部81から被写体を見る
ことができる。
また、ファインダミラー8の後面にはAFミラー14aが
取り付けられており、ファインダミラー8を透過してこ
のAFミラー14aで屈折された光はカメラ下部に配設され
たオートフォーカス(AF)装置14に入射され、被写体距
離が測定されることになる。
すなわち、このカメラはいわゆるTTL方式によるもの
である。
第2図は上記バリエータ2とコンペンセータ3を保持
するとともに、これらを光軸Sに沿って駆動させるため
のズーム鏡胴部の概略の分解斜視図である。鏡胴本体15
の前部には前記前置固定レンズ1を保持した前レンズ枠
16とフィルター枠17とが止着されている。この鏡胴本体
15には、バリエータ2を保持したズーム移動枠20とコン
ペンセータ3を保持したフォーカス移動枠30とが、該鏡
胴本体15に対して光軸Sの方向に移動自在に収容されて
いる。
フォーカス移動枠30の後方には、押え板41が配設さ
れ、この押え板41の後方にはバネ押え42が配設されてい
る。
また、上記ズーム移動枠20とフォーカス移動枠30のそ
れぞれに、ズーム移動枠20では後方に指向して、フォー
カス移動枠30では前方に指向して、光軸Sに沿った支持
ロッド21、31が突設されており、これら支持ロッド21、
31にコイルバネ22、32が嵌装されている。そして、ズー
ム移動枠20と上記押え板41との間に該コイルバネ22の復
元力が付勢されており、フォーカス移動枠30と鏡胴本体
15の前壁部15aとの間に該コイルバネ32の復元力が付勢
されている。したがって、これらコイルバネ22、32の復
元力によって、ズーム移動枠20は押え板41から離隔する
方向に、フォーカス移動枠30は鏡胴本体15の前壁部15a
から離隔する方向にそれぞれ移動するようにしてある。
また、フォーカス移動枠30には板バネ43が取り付けら
れ、該板バネ43の復元力が、このフォーカス移動枠30と
ズーム移動枠20との間に付勢されて、これらが衝突する
時の衝撃をやわらげる。
また、鏡胴本体15の前壁部15aには3つの支持孔15bが
形成され、上記押え板41にも3つの支持孔41aが形成さ
れ、これらの支持孔15b、41a間に3本のガイドバー44の
それぞれの端部が保持されている。そして、このガイド
バー44が上記移動枠20、30のそれぞれの支持ロッド21、
31の中央部に形成された透孔23、33を各別に貫通し、あ
るいはそれぞれの移動枠20、30に形成された切込み部2
4、34を通過して、これら移動枠20、30に組み込まれた
レンズ2、3の中心が正しく光軸上を移動するように案
内している。
また、鏡胴本体15に収容されたズーム移動枠20とフォ
ーカス移動枠30は、これら移動枠20、30のそれぞれに上
方に指向して突設された入力ピン25、35のそれぞれが、
鏡胴本体15の胴部15cに光軸Sに沿って形成された長孔
部15d、15eに臨んだ状態に収容されている。
鏡胴本体15の胴部15cの側部には、バリエータ2の駆
動機構部が組み付けられるズーム駆動用ベース枠50と、
コンペンセータ3の駆動機構部が組み付けられるフォー
カス駆動用ベース枠60とが取り付けられている。
ズーム駆動用ベース枠50には光軸Sと平行にズーム用
送りネジ51が、該ズーム駆動用ベース枠50の前端部と後
端部に形成された軸受部50a、50bに回動自在に支持され
ている。このズーム用送りネジ51には連結枠52が回動自
在に嵌装されており、該連結枠52に下方に指向して突設
された駆動係合部52aが、鏡胴本体15に形成された前記
長孔部15dに挿入されて、ズーム移動枠20の前記入力ピ
ン25に係合している。また、この連結枠52の側部にはガ
イドピン(図示せず)が突設されており、このガイドピ
ンがズーム駆動用ベース枠50に光軸Sと平行に長孔状に
形成されたガイド孔50cに遊挿されている。そして、こ
の連結枠52の側面には上記ズーム用送りネジ51が挿通す
る部分と連通したカラー保持部52cが形成されており、
このカラー保持部52cにズーム用送りネジ51と螺合する
ネジカラー53が、連結枠52に対して回動しないように収
容されている。
上記ズーム用送りネジ51と連結枠52、ネジカラー53の
連係状態を第3図に拡大して示してあり、ズーム用送り
ネジ51にはネジカラー53が螺合している。また、ズーム
用送りネジ51のネジ山51aの頂部を適宜に切り欠いて、
該ズーム用送りネジ51と連結枠52とが最小すきまによる
「すきまばめ」の関係となるようにしてある。なお、第
2図に示すように、連結枠52に止着された板バネ52dの
復元力をズーム用送りネジ51に付勢して、上記ネジカラ
ー53とズーム用送りネジ51とを確実に螺合させている。
また、連結枠52には遮光板52eが取り付けられてい
る。
ズーム用送りネジ51の前端部にはカラー51b、エンコ
ーダ環51c、エンコーダ板51dが順に設けられており、後
端部にはカラー51eと被動ギヤ54が設けられている。な
お、このズーム用送りネジ51は上記カラー51b、51eを介
して前記ズーム駆動用ベース枠50に支持されている。
そして、ズーム駆動用ベース枠50の後端部にはステッ
プモータによるズーム駆動用モータ55が取り付けられ、
このズーム駆動用モータ55の出力軸に嵌着された駆動ギ
ヤ55aが、上記被動ギヤ54に噛合している。
また、ズーム駆動用ベース枠50の上部にはフォトイン
タラプタ56、57が配設され、フォトインタラプタ56は前
記エンコーダ板51dに連係してズーム用送りネジ51の回
転角度をモニターし、フォトインタラプタ57は前記遮光
板52eと連係して連結枠52の初期位置をモニターしてい
る。
なお、第2図中、58は緩衝ゴムであり、59はカラー51
eを介してズーム用送りネジ51をズーム駆動用ベース枠5
0の前端部に押し付ける板バネである。
前記フォーカス駆動用ベース枠60は、ズーム駆動用ベ
ース枠50と対称的な形状であり、前端部と後端部に形成
された軸受部60a、60bに、光軸Sと平行なフォーカス用
送りネジ61が回動自在に支持されている。
このフォーカス用送りネジ61には連結枠62が回動自在
に嵌装されており、該連結枠62に下方に指向して突設さ
れた駆動係合部62aが、鏡胴本体15に形成された前記長
孔部15eに挿入されて、フォーカス移動枠30の前記入力
ピン35に係合している。また、この連結枠62の側部には
ガイドピン62bが突設されており、このガイドピン62b
が、フォーカス駆動用ベース枠60に光軸Sと平行に長孔
状に形成されたガイド孔60cに遊挿されている。そし
て、この連結枠62の側面には、上記フォーカス用送りネ
ジ61が挿通する部分と連通したカラー保持部62cが形成
されており、このカラー保持部62cにフォーカス用送り
ネジ61と螺合するネジカラー63が、連結枠62に対して回
動しないように収容されている。
上記フォーカス用送りネジ61と連結枠62、ネジカラー
63の連係状態は、前述したズーム用送りネジ51と連結枠
52、ネジカラー53の連係状態と同様であり、フォーカス
用送りネジ61のネジ山の頂部を適宜に切り欠いて、該フ
ォーカス用送りネジ61と連結枠62とが最小すきまによる
「すきまばめ」の関係となるようにしてある。なお、連
結枠62に止着された板バネ62dの復元力をフォーカス用
送りネジ61に付勢して、上記ネジカラー63とフォーカス
用送りネジ61とを確実に螺合させている。
また、連結枠62には遮光板62eが取り付けられてい
る。
フォーカス用送りネジ61の前端部には、カラー60b、
エンコーダ環61c、エンコーダ板61dが順に設けられてお
り、後端部にはカラー61eと被動ギヤ64が設けられてい
る。なお、このフォーカス用送りネジ61は上記カラー61
b、61eを介して前記フォーカス駆動用ベース枠60に支持
されている。
そして、フォーカス駆動用ベース枠60の後端部にはDC
モータによるフォーカス駆動用モータ65が取り付けら
れ、このフォーカス駆動用モータ65の出力軸には、エン
コーダ板68が嵌着され、さらに適宜な歯車列65aを介し
て上記被動ギヤ64に連係している。
また、フォーカス駆動用ベース枠60の上部にはフォト
インタラプタ66、67が配設され、フォトインタラプタ66
は前記エンコーダ板61dに連係してフォーカス用送りネ
ジ61の回転角度をモニターし、フォトインタラプタ67は
前記遮光板62eと連係して連結枠62の初期位置をモニタ
ーしている。
なお、第2図中、69は緩衝ゴムであり、70はカラー61
bを介してフォーカス用送りネジ61をフォーカス駆動用
ベース枠60の前端部に押し付ける板バネ、71は基板であ
る。また、上記エンコーダ板68にはフォトインタラプタ
72が連係しており、該フォトインタラプタ72によってフ
ォーカス駆動用モータ65の回転角度がモニターされてい
る。
第4図はバリエータ2とコンペンセータ3の駆動機構
を概略的に示したものであり、ズーム駆動用モータ55に
は1パルス当り18゜回動するステップモータが使用さ
れ、フォーカス駆動用モータ65にはDCモータが使用され
ている。ズーム駆動用モータ55にはCPU91から送出され
るズーム駆動情報が信号線Z1、Z2、Z3、Z4を介して入力
され、フォーカス駆動用モータ65にはCPU91から送出さ
れるフォーカス情報が信号線F1、F2を介して入力されて
いる。また、フォタインタラプタ56、57からはバリエー
タ2の基準位置信号が信号線P1、P2を介してCPU91に対
して出力されており、フォトインタラプタ66、67からは
コンペンセータ3の基準位置信号が信号線P3、P4を介し
てCPU91に対して出力されている。また、フォトインタ
ラプタ72の出力信号が信号線P5を介してCPU91に入力さ
れ、該出力信号がカウントされることによりフォーカス
駆動用モータ65の回転角度がモニターされる。さらに、
CPU91には不揮発メモリである E2PROM 92が接続され
ており、該 E2PROM 92からは後述する補正データがCP
U91に対して送出される。
前記ズーム用送りネジ51およびフォーカス用送りネジ
61のピッチpは、共に0.5mmのものが用いられており、
バリエータ2を駆動するための被動ギヤ54と駆動ギヤ55
aの減速比は1/2としてあり、フォーカス用送りネジ61を
駆動するための被動ギヤ64と駆動ギヤ65aとの減速比は1
/8としてある。また、エンコーダ板68には等間隔に5つ
の透孔部が形成されており、フォーカス駆動モータ65が
1回転する間にフォトインタラプタ72が5パルスを検出
するようにしてある。したがって、フォトインタラプタ
72が1パルス検出する間にフォーカス駆動用モータ65
は、72゜回動することになる。
そして、予め、被写体を定位置に置いた状態で適宜な
ズーム段にバリエータ2を移動させ、コンペンセータ3
を移動させて補正することにより当該被写体に合焦させ
る。この合焦した状態にあるコンペンセータ3の位置を
上記エンコーダであるフォトインタラプタ66、67、72の
出力から算出して、該値を補正データとし、E2PROM 92
に記憶してある。さらに、この補正データを適宜数のズ
ーム段において取得し、補正データテーブルとして E2
PROM 92に記憶させてある。
以上により構成したカメラの被写体距離算出装置の作
用を、以下に説明する。
図示しないズームスイッチがONされると焦点距離を変
更するために、ズーム駆動される。ズーム駆動は、ズー
ム駆動用モータ55とフォーカス駆動用モータ65が作動し
て、それぞれズーム用送りネジ51とフォーカス用送りネ
ジ61とを所定の方向に回転させることにより行なわれ
る。
上記ズーム駆動モータ55が回転すると、駆動ギヤ55a
と被動ギヤ54を介してズーム用送りネジ51が回転する。
このズーム用送りネジ51にはネジカラー53が螺合してお
り、該ネジカラー53は連結枠52に収容されている。そし
て、この連結枠52の側面に突設されたガイドピンがズー
ム駆動用ベース枠50に形成されたガイド孔50cに遊挿さ
れているから、連結枠52がズーム用送りネジ51に沿って
光軸Sの方向に移動することになる。
この連結枠52にはバリエータ2を保持しているズーム
移動枠20が係合しているから、連結枠52の移動によって
バリエータ2も光軸S上を移動することになる。
また、フォーカス駆動用モータ65の回動によってフォ
ーカス用送りネジ61が回転し、このフォーカス用送りネ
ジ61にネジカラー63を介して連係している連結枠62が該
送りネジ61に沿って光軸S方向に移動する。この連結枠
62にはコンペンセータ3を保持しているフォーカス移動
枠30が連係しているから、コンペンセータ3も光軸S上
を移動することになる。
そして、ズーム駆動時には、前述したように、ズーム
駆動用モータ55には1パルス当り18゜回動するステップ
モータが使用され、フォーカス駆動用モータ65ではエン
モーダ板68による1パルス当り72゜回動するとともに、
ズーム駆動用モータ55からズーム用送りネジ51に至る減
速比が1/2であり、フォーカス駆動用モータ65からフォ
ーカス送りネジ61に至る減速比が1/8であるから、それ
ぞれのモータ55、65の1パルス当り、ズーム用送りネジ
51、フォーカス用送りネジ61ともに9゜回転することに
なる。そして、これら送りネジ51、61のピッチを0.5mm
と等しくしてあるから、モータ55、65の1パルス当り、
バリエータ2、コンペンセータ3ともに0.0125mm移動す
ることになる。
第5図は撮影光学系の概略図で、ズーム駆動する場合
には、バリエータ2はVで示す軌道を移動し、コンペン
セータ3ばズーム補正のために、Cで示す軌道を移動す
るものとする。そして、ズーム駆動する場合には、これ
らの軌道V、Cに沿ってバリエータ2とコンペンセータ
3とが移動するようにそれぞれの駆動用モータ55、65が
制御される。
被写体を所定の倍率で捉えたならば、レリーズするこ
とになるが、レリーズスイッチの操作によってAF装置14
が作動し、撮影レンズが被写体に合焦するようにコンペ
ンセータ3を駆動する。そして、合焦した状態で撮影さ
れることになる。
次に、被写体距離の算出について説明する。
ズーム駆動され被写体に合焦した状態において、バリ
エータ2とコンペンセータ3とが第5図に示す位置にあ
るものとする。なお、符号Oは被写体を示している。そ
して、同図における各符号は、次の値を意味している。
なお、同図において右方向を正方向とする。
XV :撮影時のバリエータ2の基準位置からの距離 XC :合焦時のコンペンセータ3の基準位置からの距離 XCI:撮影時のズーム駆動に対するコンペンセータ3の無
限遠位置(Inf) XCL:被写体距離が有限距離である場合のコンペンセータ
3の繰り出し量 XVC:バリエータ2とコンペンセータ3との距離 L :被写体距離 上記バリエータ2の基準位置は、ズーム系がワイド端
(Wide)にある場合のバリエータ2の位置としてあり、
この基準位置においてはバリエータ2が当該位置にある
ことを前記フォトインタラプタ56、57によって検出され
ている。そして、バリエータ2の位置は、基準位置から
駆動されたズーム駆動用モータ55(ステップモータ)の
パルス数によって算出される。また、上記コンペンセー
タ3の基準位置は、ズーム系がワイド端にある場合であ
って焦点距離が無限遠にある場合のコンペンセータ3の
位置としてあり、この基準位置においてはコンペンセー
タ3が当該位置にあることを前記フォトインタラプタ6
6、67によって検出されている。そして、コンペンセー
タ3の位置は、基準位置から駆動されたフォーカス駆動
用モータ65(DCモータ)の出力軸に嵌着されたエンコー
ダ板68のパルス数によって算出される。
算出されたバリエータ2の位置情報XVから、予め求め
られている距離テーブルを参照して、当該ズーム駆動時
のバリエータ2の位置に対応したコンペンセータ3の無
限遠位置XCIを求める。すなわち、ズーム位置における
バリエータ2の位置に対しては、焦点距離が無限遠であ
る場合のコンペンセータ3の位置は所定の位置となって
いるから、予めバリエータ2とコンペンセータ3との位
置関係を距離テーブルにして、カメラに搭載されている
マイコンのROMに記憶させてある。したがって、上記コ
ンペンセータ3のInf位置からの繰り出し量XCLは、第5
図から、 XCL=XC−XCI …………(1) によって算出される。
次に、コンペンセータ3の位置補正量ΔXCLを次の式
から算出する。
ΔXCL=XC2m−XC2mr ……(2) この(2)式において、 XC2m :当該ズーム位置におけるコンペンセータ3の繰り
出し量の設計データ XC2mr:当該ズーム位置におけるコンペンセータ3の繰り
出し量の実測データ であり、XC2mは設計上のコンペンセータ3の繰り出し量
のデータであり、予め距離テーブルとしてROMに記憶さ
れてある。また、XC2mrは、前述したように、合焦状態
にして実測した繰り出し量のデータであり、当該コンペ
ンセータ3の位置を前記E2PROM 92に記憶させてある。
そして、上記(1)式および(2)式から算出された
値に基づいて、次式より被写体距離Lを算出する。
なお、(3)式において、 k:焦点面のピントのズレ量とコンペンセータ3の繰り出
し量の比 f:焦点距離 1:前側主点位置データ であり、これらは予めROMの距離テーブルに記憶されて
いる。したがって、(3)式から被写体距離Lを求める
ことができる。
ところで、第5図に示すように、バリエータ2とコン
ペンセータ3との移動範囲は、一部分において重複して
いる部分が存在する。このため、バリエータ2とコンペ
ンセータ3との衝突を回避しなければならない。この衝
突回避のためには、バリエータ2とコンペンセータ3の
間隔を常時確認しながら、駆動用モータ55、65を駆動す
る必要がある。本実施例のように、ズーム駆動用モータ
55とフォーカス駆動用モータ65の1パルス当りの、バリ
エータ2とコンペンセータ3の移動量を等しくしておけ
ば、上記間隔を容易に算出することができる。そして、
この衝突を回避するための手順を、第6図に基づいて説
明する。
ズーム駆動を開始すると、バリエータ2とコンペンセ
ータ3とが駆動される(ステップ601)。たとえば、バ
リエータ2とコンペンセータ3とが568パルスに相当す
る距離で離隔しているとすると、これらが衝突しないた
めにはバリエータ2の移動距離とコンペンセータ3の移
動距離に相当するパルス数の差が568よりも小さくなけ
ればならない。このためステップ602において、XV−XC
≦568か否かを判断する。そして、この判断がYESであれ
ば、衝突することがないのであるから、ステップ601に
戻ってバリエータ2とコンペンセータ3の駆動が継続さ
れる。ステップ602における判定がNOであれば、衝突す
るおそれが生じたことになるため、バリエータ2の駆動
を停止するとともに、コンペンセータ3のみを駆動する
ことにより、XV−XC≦568となるようにする(ステップ6
03)。
したがって、バリエータ2とコンペンセータ3とを各
別にモータで駆動する場合であっても、これらが衝突す
ることを回避できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係るカメラの被写体
距離算出装置によれば、予め合焦させた状態にあるコン
ペンセータの位置を補正データとして不揮発メモリに記
憶させ、撮影時の合焦状態にあるバリエータとコンペン
セータの位置および当該不揮発メモリに記憶された上記
補正データとから被写体距離を算出するようにしたか
ら、カメラのそれぞれにレンズやトラッキング調整時の
バラツキ、あるいはポテンショメータやA/Dコンバータ
などの誤差をキャンセルでき、従って極力正確に被写体
距離を算出することができる。
しかも、予め不揮発メモリに補正データを記憶させる
だけであるから、面倒な作業を必要としないで極力正確
な被写体距離を得ることができる。
さらに、被写体距離に関して正確な情報が得られるか
ら、ストロボの発光量や絞りの大きさなどを正確な情報
に基づいて制御でき、したがって鮮明な撮影画像を得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明に係る被写体距離測定装置の好ましい
一実施例を示すものである。第1図はこの被写体距離測
定装置を搭載するのに適したTTLオートフォーカス方式
でインナフォーカスタイプのズーム装置を備えたカメラ
であり、デジタルスチルによる電子カメラを、光軸を含
む垂直面で切断した断面図である。第2図は、ズーム鏡
胴部の概略の分解斜視図である。第3図は、レンズを駆
動する機構部の一部であってモータの回転運動を直線運
動に変換する部分の拡大断面図である。第4図は、レン
ズを駆動する部分の概略構成図である。第5図は、撮影
光学系の概略構成図である。第6図は、バリエータとコ
ンペンセータを衝突させないで駆動するための手順を説
明するフローチャートである。 1……前置固定レンズ、2……バリエータ 3……コンペンセータ、4……絞り 5……マスターレンズ、9……CCDユニット 10……AEレンズ、12……AEセンサ 13……調光センサ、14……AF装置 15……鏡胴本体、20……ズーム移動枠 30……フォーカス移動枠、41……押え板 42……バネ押え、43……板バネ 50……ズーム駆動用ベース枠 51……ズーム用送りネジ 51c……エンコーダ環、51d……エンコーダ板 52……連結枠、52a……駆動係合部 52e……遮光板、53……ネジカラー 54……被動ギヤ 55……ズーム駆動用モータ 55a……駆動ギヤ 56、57……フォトインタラプタ 60……フォーカス駆動用ベース枠 61……フォーカス用送りネジ 61c……エンコーダ環、61d……エンコーダ板 62……連結枠、62a……駆動係合部 62e……遮光板、63……ネジカラー 64……被動ギヤ 65……フォーカス駆動用モータ 66、67……フォトインタラプタ 68……エンコーダ板 91……CPU 92……E2PROM(不揮発メモリ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 清隆 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 山本 昌永 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変倍系レンズであるバリエータと、補正系
    およびフォーカス系レンズであるコンペンセータとを組
    み合わせたインナフォーカスタイプのズーム装置を具備
    した、オートフォーカス装置付きカメラにおいて、 予め、上記ズーム装置の適宜数のズーム段にて、所定の
    被写体距離に合焦させた状態にある前記コンペンセータ
    の位置を前記オートフォーカス装置のレンズ位置検出手
    段によって検出し、該検出されたデータを不揮発メモリ
    に補正データとして記憶し、撮影時に前記バリエータと
    コンペンセータの移動量および上記補正データとから被
    写体距離を算出することを特徴とするカメラの被写体距
    離算出装置。
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