JP5293121B2 - 焦点検出装置及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置及びそれを備えた撮像装置に関する。
従来、メインミラーおよびサブミラーを備えたクイックリターン方式のミラーを採用するカメラにおいて、ミラーダウン時のミラーのバウンド現象を減少させるために、ミラーバウンド防止装置を備えたミラー支持機構が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−274250号公報
一方、従来のミラー支持機構では、ミラーダウン時における、サブミラーのバウンドを完全に抑えることができず、また、オートフォーカスにより測距を行う場合においては、このサブミラーのバウンドがオートフォーカスによる測距の検出誤差の原因となってしまう。そのため、従来において、ミラーダウン時における、サブミラーのバウンドの停止時間を予め見積もっておき、これに基づいて、連続撮影条件が決定されていた。しかしながら、サブミラーの実際の停止時間は、製品バラツキや撮影条件により必ずしも一定とはならないため、従来においては、連続撮影における単位時間当たりの撮影枚数が増加すると、オートフォーカスによる測距に検出誤差が生じる場合があった。
この発明が解決しようとする課題は、被写体を高い精度で検出できる焦点検出装置、およびそれを備えた撮像装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]発明に係る撮像装置は、光学系(210)を通過した光束により前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段(161,162)と、前記光束を反射してファインダ光学系に導くとともに、前記光束の一部を透過するミラー(121)と、前記光束を反射して前記焦点検出手段に導くとともに、前記ミラーを保持するための保持部材(124)にばね部材(128)によって揺動可能に保持される光学部品(122)と、前記ばね部材に作用する応力を検出する応力検出手段(128a)と、前記応力検出手段により検出された応力に基づいて、前記光学部品の振動状態を検出する振動検出手段(130)と、前記振動検出手段により検出された前記光学部品の振動状態に応じて、前記焦点検出手段に前記光学系の焦点調節状態の検出を行わせる制御部(170)とを含み、前記制御部は、前記ミラーおよび前記光学部品が前記光学系を通る光束を撮像手段(110)に導くために前記光束から退避されている場合には、前記焦点検出手段による前記光学系の焦点調節状態の検出を停止させ、前記ミラーおよび前記光学部品が前記光学系を通る光束を反射するための位置に移動した後、前記振動検出手段により検出される前記光学部品の振動量が所定値以下となった場合に、前記焦点検出手段に前記光学系の焦点調節状態の検出を行わせることを特徴とする。
[]上記撮像装置に係る発明において、前記応力検出手段(128a)は、圧電体で構成することができる。
[]上記撮像装置に係る発明において、前記応力検出手段(128a)は、歪みセンサで構成することができる。
[]上記撮像装置に係る発明において、前記応力検出手段(128a)は、前記ばね部材(128)に作用する応力が集中する位置に配置されるように構成することができる。
本発明によれば、被写体を高い精度で検出できる焦点検出装置、およびそれを備えた撮像装置を提供することができる。
図1は本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示す要部構成図であり、上記発明の撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とを備え、これらカメラボディ100とレンズ鏡筒200とはマウント部300により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含むレンズ群210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された適切な開口径が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。あるいは、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された開口径がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。絞り装置220の開口径は、図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
レンズ鏡筒200にはレンズ制御部250が設けられている。レンズ制御部250はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、カメラ制御部170と電気的に接続され、このカメラ制御部170からデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を受信するとともに、カメラ制御部170へレンズ情報を送信する。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導くためのミラー系120を備える。ミラー系120は、メインミラー121と、第2回転軸126を介して、メインミラー121に軸支されたサブミラー122とを備える。メインミラー121は、第1回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間で所定角度だけ回転可能となっており、サブミラー122は、第2回転軸126を中心にして、メインミラーの回転に合わせて回転可能となっている。
そして、ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。すなわち、被写体の撮影位置にある状態では、メインミラー121が第1回転軸123を中心にしてペンタプリズム133側に回転し、これと同時に、サブミラー122が第2回転軸126を中心にしてメインミラー121側に回転することにより、メインミラー121およびサブミラー122は光軸L1の光路から退避する。なお、図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。
そして、メインミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該メインミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137へ導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、メインミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出モジュール161へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ211の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを押すとミラー系120が撮影位置に回転し、被写体からの光束(光軸L1)は撮像素子110へ導かれる。
図2に、ミラー系120の具体的構成を示す斜視図を示す。なお、図2においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を示した。図2に示すように、メインミラー121はメインミラー保持枠124に固定され、一方、サブミラー122はサブミラー保持枠125に固定されている。そして、ミラー系120の下方には、焦点検出モジュール161が配置されており、メインミラー121を透過した光束が、サブミラー122により反射されることにより、焦点検出モジュール161に光束が導かれるようになっている。
図2に示すように、メインミラー保持枠124は、第1回転軸123を介して、ミラーボックス129に軸支されており、これにより、メインミラー保持枠124に固定されたメインミラー121が、第1回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間で所定角度だけ回転可能になっている。
また、サブミラー保持枠125は、第2回転軸126を介して、メインミラー保持枠124に軸支されており、これにより、サブミラー122がメインミラー121の回転に合わせて回転可能となっている。なお、サブミラー保持枠125には、ピン127が取り付けられており、このピン127と、第1回転軸123との間には、ねじりばね128が掛けられており、ねじりばね128は、サブミラー保持枠125およびこれに固定されたサブミラー122を第1回転軸123と反対側の方向に付勢している。すなわち、サブミラー122は、ねじりばね128の付勢力により、メインミラー121に対して揺動可能に保持されている。
そして、メインミラー121およびサブミラー122が、撮影位置(図1に示す二点鎖線の位置)に退避し、その後、メインミラー121およびサブミラー122が被写体の観察位置に戻った際に、このねじりばね128の付勢力により、サブミラー122を元の位置に復帰させる。
図3に、ねじりばね128の拡大図を示す。本実施形態では、ねじりばね128には、図3に示すように、変曲部から、らせん部の導入部分にかけて、応力センサ128aが形成されている。そして、この応力センサ128aは、サブミラー122が、図2に示す観察位置から移動した場合に、応力が掛かるようになっている。そしてこれにより、サブミラー122が、被写体の撮影位置から観察位置に戻った際におけるサブミラー122の振動の大きさを、応力センサ128aに掛かる応力の大きさで検知可能としている。なお、応力センサ128aにより測定された応力は、振動検出部130に送信され、振動検出部130においてサブミラー122の振動の大きさに変換されて、カメラ制御部170に送信されるようになっている。そして、カメラ制御部170により、応力センサ128aにより測定された応力の大きさから求められるサブミラー122の振動の大きさに基づいて、焦点検出モジュール161およびAD−CCD制御部162を用いたデフォーカス検出が可能か否かを判断される。
応力センサ128aとしては特に限定されないが、たとえば、圧電体や歪みセンサなどを用いることができる。圧電体を用いる場合には、フィルム状の圧電体を用いたり、あるいは、圧電体材料を塗布する方法などにより、応力センサ128aを形成することができ、ねじりばね128の変形に伴って発生する電流量を検出することにより、応力センサ128aに掛かる応力を測定することができる。この場合には、振動検出部130は、検出された電流量に基づいて、サブミラー122の振動の大きさを検出することができる。また、歪みセンサを用いる場合には、応力センサ128aの変形に伴う抵抗変化を、抵抗ブリッジなどを用いて測定することにより、応力センサ128aに掛かる応力を測定することができる。この場合には、振動検出部130は、測定された抵抗値に基づいて、サブミラー122の振動の大きさを検出することができる。
なお、ねじりばね128における、応力センサ128aの形成位置は、特に限定されないが、図3に示すように、ねじりばね128に作用する応力が集中する位置に配置することが好ましい。また、ねじりばね128は、図3に示す構成に特に限定されず、たとえば、らせんの巻き数が2以上のものを用いても良い。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、撮影レンズ210の予定焦点面となる位置に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。
撮像素子110の前面に配置されたシャッター111は、操作部150に含まれるシャッターボタンを全押しした時(シャッターレリーズ時)に、露出演算結果に基づいて、または撮影者が設定したシャッター秒数だけ開放され、撮像素子110を露光する。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
一方、メインミラー121で反射された被写体光からの光束は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された画像情報はカメラ制御部170へ出力され、自動露出制御に用いられる。
操作部150は、シャッターレリーズボタンや撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。シャッターレリーズボタンは全押ししたときにシャッターがONされるが、これ以外にも、オートフォーカスモードにおいて当該ボタンを半押しするとフォーカスレンズの合焦動作がONとなり、ボタンを離すとOFFになる。この操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部170へ送信され、当該カメラ制御部170によりカメラ1全体の動作が制御される。
カメラボディ100にはカメラ制御部170が設けられている。カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部300に設けられた電気信号接点部によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を送信する。また、カメラ制御部170は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。
また、カメラ制御部170は、振動検出部130により検出されたサブミラー122の振動状態の情報を受信し、これに基づき、焦点検出モジュール161、AF−CCD制御部162によるデフォーカス検出動作を制御する。具体的には、カメラ制御部170は、振動検出部130により検出されたサブミラー122の振動量が、所定の値を超えている場合(所定の範囲外の場合)は、デフォーカス検出を行うのに適さないと判断し、AF−CCD制御部162に信号を送信し、デフォーカス検出動作を停止させる。一振動検出部130により検出されたサブミラー122の振動量が所定の値以下である場合(所定の範囲内の場合)には、デフォーカス検出可能であると判断し、AF−CCD制御部162に信号を送信し、デフォーカス検出動作を開始させる。さらに、上記に加えて、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
焦点検出モジュール161は、被写体光を用いた位相差検出方式による自動合焦制御を実行するための焦点検出素子であり、サブミラー122で反射した光束(光軸L4)の、撮像素子110が初期位置にある場合における撮像素子110の撮像面と光学的に等価な位置に固定されている。
図4は、焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。
本例の焦点検出モジュール161は、等価面161eの後ろの光束L3上に設けられたコンデンサレンズ161aと、一対の開口が形成された絞りマスク161bと、一対の再結像レンズ161cおよび光電変換素子161dを有している。光電変換素子161dには、複数の光電変換部が2次元状に配置されている。焦点検出モジュール161は、レンズ鏡筒200のフォーカスレンズ211の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束を光電変換素子161dの対応する方向に配置された複数の光電変換部で受光して得られる一対の像信号の位相ずれを周知の相関演算によって求めることにより焦点調節状態を検出する。
図5は、焦点検出モジュール161による焦点検出方法を説明するための図である。
図4の上に示すように、たとえば、上下方向に伸びる直線からなる基準パターンPをカメラ1で撮像した場合、フォーカスレンズ211と焦点検出モジュール161を介して、光電変換素子161dの複数の光電変換部により一対の光束B,Bに対応するある特定の一列の信号を検出する。なお、光電変換素子161dで検出される出力信号を同図の右下に示す。同図の右下の信号パターン図は、光電変換素子161dの一対の光電変換部にて検出される信号パターンを対称軸に対して重ね合わせた図である。
ここで、フォーカスレンズ211が等価面161eに合焦している状態、すなわち基準パターンPが撮像素子110に合焦している状態における光電変換素子161d上の基準パターン像の間隔Wは、焦点検出モジュール161の設計構造によって一義的に決まる値である。
すなわち、図4に示すように、被写体Pが撮像素子110の等価面(予定結像面)161eで結像すると合焦状態となり、光電変換素子161d上の基準パターン像の間隔Wは、所定の値となる。一方で、フォーカスレンズ211の焦点が等価面(予定結像面)161eより距離d(距離d:等価面161eと実際の結像面161e’との距離)だけ被写体側にずれている場合(前ピン状態)には、基準パターンPの像間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて狭くなる。また、逆にフォーカスレンズ211の焦点が等価面161eより距離d(距離d:等価面161eと実際の結像面161e’との距離)だけカメラボディ100側にずれている場合(後ピン状態)には基準パターンPの像間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて広くなる。
すなわち、合焦状態では一対の光電変換素子161dで検出される一対の出力信号が、光電変換素子161dの中心に対して重なるが、非合焦状態では光電変換素子161dの中心に対して各像信号がずれる、すなわち位相差が生じる。そのため、本例では、この位相差(ずれ量)に応じた量だけフォーカスレンズ211および撮像素子110を移動させることでピントを合わせる。
図1に戻り、AF−CCD制御部162は、オートフォーカスモードにおいて、カメラ制御部170からの信号を受け、焦点検出モジュール161の光電変換素子161dのゲインや蓄積時間を制御する。具体的には、カメラ制御部170から、デフォーカス検出を開始する旨の信号を受けた場合には、焦点検出位置として選択された焦点検出エリアに関する情報をカメラ制御部170から取得し、この焦点検出エリアに相当する光電変換素子161dに像信号の蓄積をさせて、これを読み出し、デフォーカス演算部163へ出力する。一方で、カメラ制御部170から、デフォーカス検出を停止する旨の信号を受けた場合には、光電変換素子161dによる像信号の蓄積を中止させることにより、デフォーカス検出動作を停止する。
デフォーカス演算部163は、AF−CCD制御部162から送られてきた一対の像信号のずれ量をデフォーカス量ΔWに変換し、これをレンズ駆動量演算部164へ出力する。
レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたデフォーカス量ΔWに基づいて、当該デフォーカス量ΔWに応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。そして、レンズ駆動量Δdがレンズ制御部250に送信されることにより、フォーカスレンズ駆動モータ230により、フォーカスレンズ211の位置が調整される。
次に動作を説明する。
図6は本実施形態における焦点検出動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、たとえば、連続撮影モードが選択されている状態において、ユーザによりレリーズボタンが押され、図1、図2に示すメインミラー121およびサブミラー122が、撮影位置(図1に示す二点鎖線の位置)に退避し、撮像素子110に対して露光が行われた後、メインミラー121およびサブミラー122が被写体の観察位置に戻った際における焦点検出動作について説明する。
まず、メインミラー121およびサブミラー122が撮影位置にある状態から、観察位置に戻るために、焦点検出モジュール161側に降下を開始する(ステップS1)。
次いで、ステップS2では、図2、図3に示すミラー系120に形成された応力センサ128aにより測定された応力の情報に基づき、振動検出部130は、サブミラー122の振動の大きさを演算し、これをカメラ制御部170に送信する。そして、カメラ制御部170は、サブミラー122の振動の大きさが、所定の範囲内にあるか否かを判定する。
そして、応力センサ128aに掛かる応力から求められるサブミラー122の振動の大きさが、所定の範囲内にある場合には、カメラ制御部170は、デフォーカス検出可能であると判断し、デフォーカス検出のための信号を、AF−CCD制御部162に送信し、光電変換素子161dによる、デフォーカス演算に用いる一対の像信号の蓄積を開始させる(ステップS3)。一方、応力センサ128aに掛かる応力から求められるサブミラー122の振動の大きさが、所定の範囲を超えている場合には、カメラ制御部170は、サブミラー122の振動の大きさが大きすぎるため、検出誤差が大きくなってしまい、デフォーカス検出を行うことは適当ではないと判断し、サブミラー122の振動の大きさが、所定の範囲内となるまで、ステップS2を繰り返す。
ここで、サブミラー122は観察位置においては、図2に示すようにサブミラー保持枠125に取り付けられたピン127と、第1回転軸123との間に掛けられたねじりばね128により、第1回転軸123と反対側の方向に付勢されている。そして、サブミラー122が、撮影位置にある状態から観察位置に戻る際には、図7に示すように、このねじりばね128の付勢力により、サブミラー122は振動しながら、観察位置に停止することとなる。なお、図7は、サブミラー122の降下時における、応力センサ128aに掛かる応力の大きさ(すなわち、サブミラー122の振動の大きさ)の変化を示すグラフであり、図7からも確認できるように、応力センサ128aに掛かる応力は、サブミラー122が撮影位置にある状態で最大となる。
図8は、サブミラー122の振動状態と、サブミラー122により反射される光束L4との関係を説明するための図である。図8に示すように、サブミラー122が観察位置に停止している場合(図8中において、サブミラーおよびサブミラーにより反射される光束を実線で示した。)、および自身の振動により、位置Aが最大振れ位置となっている場合(図8中において、サブミラーおよびサブミラーにより反射される光束を点線で示した。)には、サブミラー122により反射された光束L4により形成される検出面を、焦点検出モジュール161により検出可能な位置に形成されることとなる。そのため、この場合においては、焦点検出モジュール161によるデフォーカス検出を良好に行うことができる。
その一方で、サブミラー122自身が振動することにより、位置Bが最大振れ位置となっている場合(図8中において、サブミラーおよびサブミラーにより反射される光束を一点鎖線で示した。)には、サブミラー122により反射された光束L4により形成される検出面は、焦点検出モジュール161により検出不能な位置に形成されることとなってしまう。そのため、この場合においては、焦点検出モジュール161によるデフォーカス検出は不能となる。
そのため、本例においては、図7に示すように、応力センサ128aに掛かる応力の大きさ(すなわち、サブミラー122の振動の大きさ)が、図7に示すデフォーカス検出可能範囲となった場合に、カメラ制御部170は、デフォーカス検出可能であると判断し、デフォーカス検出のための信号を、AF−CCD制御部162に送信し、光電変換素子161dによる、デフォーカス演算に用いる一対の像信号の蓄積を開始させる(ステップS3)。
次いで、ステップS4では、AF−CCD制御部162は、光電変換素子161dに蓄積された一致の像信号を読み出し、デフォーカス演算部163へ出力し、デフォーカス演算部163は、一対の像信号のずれ量から、デフォーカス量ΔWを算出し、レンズ駆動量演算部164に送信する。
ステップS5では、レンズ駆動量演算部164が、デフォーカス量ΔWに基づいて、レンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。そして、レンズ制御部250は、レンズ駆動量Δdに基づき、フォーカスレンズ駆動モータ230を駆動し、フォーカスレンズ211の位置を調整する。
ステップS6では、焦点検出モジュール161、AF−CCD制御部162、デフォーカス演算部163により、フォーカスレンズ211移動後の状態において、合焦判定を行う。その結果、合焦と判定された場合には、ステップS7に進み、メインミラー121およびサブミラー122を、撮影位置に移動させて、撮像素子110への露光を開始する。
一方、合焦と判定されなかった場合には、ステップS3に戻り、再び、光電変換素子161dによる一対の像信号の蓄積(ステップS3)、蓄積された一対の像信号に基づく、デフォーカス演算(ステップS4)、デフォーカス演算結果に基づき、フォーカスレンズ211の駆動(ステップS5)を行った後に、再度、合焦判定を行う。
本実施形態によれば、サブミラー122が、被写体の撮影位置から観察位置に戻った際におけるサブミラー122の振動状態を、応力センサ128aに掛かる応力の大きさで検知し、これに基づき、デフォーカス検出を行うか否かを決定しているため、デフォーカス検出を行う際における検出誤差を抑えることができ、結果として、焦点検出精度の向上が可能となる。特に、本実施形態によれば、サブミラー122の実際の振動状態を検知するものであるため、連続撮影における単位時間当たりの撮影枚数が増加した場合においても、製品バラツキや撮影条件に関係なく、高い焦点検出精度を実現することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラを示す要部構成図である。 図2は、ミラー系の具体的構成を示す斜視図である。 図3は、メインミラー保持枠に、サブミラー保持枠を揺動可能に軸支するためのねじりばねの拡大図である。 図4は、焦点検出モジュールの構成例を示す図である。 図5は、焦点検出モジュールによる焦点検出方法を説明するための図である。 図6は、本実施形態における焦点検出動作を示すフローチャートである。 図7は、サブミラーの降下時における、応力センサに掛かる応力の大きさの変化を示すグラフであり、 図8は、サブミラーの振動状態と、サブミラーにより反射される光束との関係を説明するための図である。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
120…ミラー系
121…メインミラー
122…サブミラー
128…ねじりばね
128a…応力センサ
130…振動検出部
161…焦点検出モジュール
162…AF−CCD制御部
163…デフォーカス演算部
164…レンズ駆動量演算部
200…レンズ鏡筒
210…撮影レンズ
211…フォーカスレンズ

Claims (4)

  1. 光学系を通過した光束により前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記光束を反射してファインダ光学系に導くとともに、前記光束の一部を透過するミラーと、
    前記光束を反射して前記焦点検出手段に導くとともに、前記ミラーを保持するための保持部材にばね部材によって揺動可能に保持される光学部品と、
    前記ばね部材に作用する応力を検出する応力検出手段と、
    前記応力検出手段により検出された応力に基づいて、前記光学部品の振動状態を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段により検出された前記光学部品の振動状態に応じて、前記焦点検出手段に前記光学系の焦点調節状態の検出を行わせる制御部とを含み、
    前記制御部は、
    前記ミラーおよび前記光学部品が前記光学系を通る光束を撮像手段に導くために前記光束から退避されている場合には、前記焦点検出手段による前記光学系の焦点調節状態の検出を停止させ、
    前記ミラーおよび前記光学部品が前記光学系を通る光束を反射するための位置に移動した後、前記振動検出手段により検出される前記光学部品の振動量が所定値以下となった場合に、前記焦点検出手段に前記光学系の焦点調節状態の検出を行わせることを特徴とする撮像装置
  2. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記応力検出手段は、圧電体で構成されることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記応力検出手段は、歪みセンサで構成されることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記応力検出手段は、前記ばね部材に作用する応力が集中する位置に配置されることを特徴とする撮像装置。
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