JP5309661B2 - 露出演算装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、露出演算装置および撮像装置に関するものである。
被写界を複数の領域に分割して測光し、これら複数の測光結果から高輝度領域の面積を求めることで最適な露出値を演算するカメラが知られている(特許文献1)。
特開2006−106617号公報
しかしながら、上記露出演算手法によって被写体を連続撮影した場合に、被写界の明るさの変動が大きいと露出バランスが悪くなるという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、露出バランスが良好な連続撮影画像を得ることができる露出演算装置および撮像装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
この発明に係る露出演算装置は、対象からの光束を繰り返し測光する測光手段(137)と、
前記測光手段の測光結果に基づいて前記対象の明るさの変動を検出する第1検出手段(170)と、
前記測光手段によって繰り返し測光される測光結果のうちの最新の測光結果を求める第2検出手段(170)と、
撮影モードが単写モードか連写モードかを検出する第3検出手段(170)と、
前記明るさの変動と前記最新の測光結果と、前記最新の測光結果および当該最新の測光結果より前に得られた過去の測光結果に対する重み付けと、に基づいて、前記光束に対する露出値を演算する演算手段(170)と、を備え
前記演算手段は、
前記撮影モードが前記単写モードである場合には、前記重み付けを予め定められた定数に設定し、
前記撮影モードが前記連写モードである場合には、前記明るさの変動に応じて前記重み付けを演算により決定することを特徴とする。
また上記発明において、前記演算手段(170)は、前記明るさの変化量が所定値(St1,St2)以上のとき、前記過去の測光結果に対する前記最新の測光結果の重み付けを相対的に大きくするように構成することができる。
また上記発明において、前記測光手段(137)は、前記対象の領域を複数の領域に分割してそれぞれ測光する複数の測光部(137A)を含み、前記第1検出手段(170)は、前記複数の測光部の測光結果の平均値に基づいて前記対象の明るさの変動を検出するように構成することができる。
また上記発明において、前記第1検出手段(170)は、下記式に基づいて前記対象の明るさの変動を検出するように構成することができる。
《数1》dBVave=BVave[t]−{(1−β)BVave[t−1]+βBVave[t−2]}
ただし、dBVaveは明るさの変化量、BVave[t]は測光手段による最新の測光結果、BVave[t−1]は測光手段による前回の測光結果、BVave[t−2]は測光手段による前々回の測光結果、βはBVaveを時間的に平均化するための重み係数であって0<β<1を満たす定数である。
上記発明に係る露出演算装置は撮像装置(1)に適用することができ、この場合において、前記測光手段(137)は撮像素子(137,110)であり、前記撮像素子の出力に基づいて前記光束の像を撮像するように構成することができる。
上記発明によれば、露出バランスが良好な連続撮影画像を得ることができる。
以下、上記発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
以下においては、上記発明を一眼レフデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明するが、上記発明は、銀塩フィルムカメラやコンパクトカメラその他の撮像装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示す要部構成図であり、上記発明の露出演算装置および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200を備え、これらカメラボディ100とレンズ鏡筒200はマウント部300により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含むレンズ群210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。そして、エンコーダ260で検出されたフォーカスレンズ211の位置情報は、レンズ制御部250を介して後述するレンズ駆動制御部165へ送信される。また、レンズ駆動モータ230は、後述する焦点検出結果に基づいて演算された駆動量や駆動速度に応じて、レンズ駆動制御部165からレンズ制御部250を介して受信される駆動信号により駆動する。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能とされている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された絞り値に応じた信号が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された絞り値に応じた信号がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137及び焦点検出モジュール161へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回動に合わせて回転するサブミラー122とを備える。
図1には、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137へ導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出光学モジュール161へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出光学モジュール161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ211の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回転し、被写体からの光束(主光線L1)は全て撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
焦点検出モジュール161は、被写体光を用いた位相差検出方式による自動合焦制御を実行するための焦点検出素子であり、サブミラー122で反射した光束の光軸L4上であって、撮像素子110の撮像面と光学的に等価な位置に固定されている。
図2は、図1に示す焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。本例の焦点検出モジュール161は、コンデンサレンズ161a、一対の開口が形成された絞りマスク161b、一対の再結像レンズ161cおよび一対のラインセンサ161dを有し、撮影レンズ211の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束をラインセンサ16で受光して得られる一対の像信号の位相ずれを、周知の相関演算によって求めることにより焦点調節状態を検出する。
そして、同図に示すように被写体Pが撮像素子110の等価面(予定結像面)161eで結像すると合焦状態となるが、撮像レンズ(フォーカスレンズ)211が光軸L1方向に移動することで、結像点が等価面161eより被写体側にずれたり(前ピンと称される)、カメラボディ100側にずれたりすると(後ピンと称される)、ピントずれの状態となる。
なお、被写体Pの結像点が等価面161eより被写体側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて短くなり、逆に被写体像Pの結像点がカメラボディ100側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて長くなる。
すなわち、合焦状態では一対のラインセンサ161dで検出される像信号がラインセンサの中心に対して重なるが、非合焦状態ではラインセンサの中心に対して各像信号がずれる、すなわち位相差が生じるので、この位相差(ずれ量)に応じた量だけフォーカスレンズ211を移動させることでピントを合わせる。
図1に戻り、AF−CCD制御部162は、オートフォーカスモードにおいて、焦点検出光学モジュール161のラインセンサのゲインや蓄積時間を制御するもので、焦点検出位置として選択された焦点検出エリアに関する情報をカメラ制御部170から受け、この焦点検出エリアに相当する一対のラインセンサにて検出された一対の像信号を読み出し、デフォーカス演算部163へ出力する。
デフォーカス演算部163は、AF−CCD制御部162から送られてきた一対の像信号のずれ量をデフォーカス量ΔWに変換し、これをレンズ駆動量演算部164へ出力する。
レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたデフォーカス量ΔWに基づいて、当該デフォーカス量ΔWに応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。
レンズ駆動制御部165は、レンズ駆動量演算部164から送られてきたレンズ駆動量Δdに基づいてレンズ駆動モータ230へ駆動指令を送出し、レンズ駆動量Δdだけフォーカスレンズ211を移動させる。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、撮影光学系210の予定焦点面となる位置に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
一方、クイックリターンミラー121で反射された被写体光は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマーク等を重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影準備状態において、ファインダ134を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
また、接眼レンズ134の近傍には、測光用レンズ136と測光センサ137が設けられ、焦点板131に結像した被写体光の一部を受光する。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、図3に示すように撮影画面を複数の領域(測光部137A)に分割して領域ごとの輝度BV[1]〜BV[40]に応じた測光信号を出力する。図3に示す測光センサ137では、縦に5個、横に8個の測光部137Aが配置され、対象を40の領域に分割する。測光センサ137で検出された測光信号はカメラ制御部170へ出力され、露出制御に用いられる。この露出制御の詳細は後述する。
操作部150は、シャッターレリーズボタンや撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、自動露出モード/マニュアル露出モード、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。また、シャッターレリーズボタンは全押ししたときにシャッターがONされる以外にも、オートフォーカスモードにおいて当該ボタンを半押しするとフォーカスレンズの合焦動作がONとなり、ボタンを離すとOFFになる。また、単写/連写設定ボタンも含まれ、連写モードでレリーズボタンを全押しすると1秒間に所定枚数の画像を撮影することができる。この操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部170へ送信される。
カメラボディ100にはカメラ制御部170が設けられている。カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部300に設けられた電気信号接点部によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を送信する。また、カメラ制御部170は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。また、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
次に自動露出の動作を説明する。
図5は本実施形態に係るカメラ1の自動露出動作を示すフローチャートである。
まずカメラ1の電源がONすると、カメラ制御部170は測光センサ137を駆動制御し、撮影光学系を介して各測光部137Aで受光した対象の画像データを取得する(ステップS1)。次いで、各測光部137Aで受光した画像データの輝度BV[1]〜BV[40]と、これらの平均輝度BVaveを求める(ステップS2)。そして、輝度BV[1]〜BV[40]および平均輝度BVaveに基づいて露出制御演算用輝度値BVxを演算する(ステップS3)。この露出制御演算用輝度値BVxは、当該処理ルーチンのステップS1〜S3の処理により求められた輝度値であるから、以下、この露出制御演算用輝度値BVxを最新の輝度値BVxともいう。
この露出制御演算用輝度値BVxの演算は、たとえば測光センサ137の中央の測光部137Aの輝度BVc、測光部137Aのうち最大輝度BVmax、測光部137Aのうち最小輝度BVmin、測光センサ137の上部と下部の輝度差dHE、K1〜K5を予め定められた重み係数として、BVx=K1・BVave+K2・BVc+K3・BVmax+K4・BVmin+K5・dHEから求めることができる。ただし、これ以外の演算法により露出制御演算用輝度値BVxを求めることもできる。
次いで、操作部150の単写/連写設定ボタンの設定が連写モードであるか否かを判断し(ステップS4)、単写モードである場合は重み係数α(0≦α≦1)を所定値Thαに設定する一方で、連写モードである場合は重み係数αを演算する。そして、ステップS5またはS6により設定されたαと、ステップS3で演算された露出制御演算用輝度値BVxとを下記式(1)に代入して、今回の露出制御演算用輝度値BVexpを演算する。
BVexp[t]=(1−α)・BVx+α・BVexp[t−1]…(1)
ここで、BVexp[t]は、測光センサ137で測光を開始してから露出制御演算用輝度値BVexpを上記式(1)に基づいて算出した回数の関数であり、BVexp[t]は今回の演算で求められる輝度値であり、BVexp[t−1]は前回の演算で求められた輝度値である。ステップS1〜S7の処理はカメラ1の電源がONしている間、所定間隔で繰り返し実行されるが、この間は少なくとも前回の露出制御演算用輝度値BVexp[t−1]がカメラ制御部170の内部メモリなどに記憶される。
上記式(1)は、今回の露出制御演算用輝度値BVexp[t]を、測光センサ137で演算された最新の露出制御演算用輝度値BVxと、前回の露出制御演算用輝度値BVexp[t−1]とに基づき、それぞれに重み係数αを乗じて決定しようとするものである。
そして、連写モードでない場合のステップS5において設定される重み係数αは予め定められた定数Thα(0≦Thα<1)、たとえばThα=0.5に設定される。勿論、必要に応じて0≦Thα<1を満たす任意の定数Thαを設定することができる。
これに対し、連写モードである場合のステップS6において設定される重み係数αは、測光センサ137で測光された平均輝度の時間変化量dBVave=BVave[t]−BVave[t−1]に基づいて演算される。本例では図4に示すように、平均輝度の時間変化量dBVaveが所定値St1以下の場合はα=0.5とし、dBVaveが所定値St2以上の場合はα=0とし、dBVaveが所定値St1とSt2との間の場合は、α=0.5とα=0を結ぶ直線であるα=−0.5(dBVave+St2)/(St2−St1)としている。すなわち、平均輝度の時間変化量dBVaveが大きいほどαの値を小さくし、最新の露出制御演算用輝度値BVxの重み付けを、前回の露出制御演算用輝度値BVexp[t−1]に比べて大きくする。逆に、平均輝度の時間変化量dBVaveが小さいほどαの値を大きくし、前回の露出制御演算用輝度値BVexp[t−1]の重み付けを、最新の露出制御演算用輝度値BVxに比べて大きくする。
つまり、平均輝度の時間変化量dBVaveが小さい場合は撮影シーンが類似していると見做せることから、露出バランスを重視し、前回の露出制御演算用輝度値BVexp[t−1]の重み付けを大きくすることで連続撮影の画像に違和感が生じるのを抑制する。これに対し、平均輝度の時間変化量dBVaveが大きい場合は撮影シーンが変化したと見做せることから、現在の輝度を重視し、最新の露出制御演算用輝度値BVxの重み付けを大きくすることで露出量が不適切な、たとえば真っ黒または真っ白な撮影画像となることを防止する。
なお、図4に示すαの具体的数値0.5は本実施形態を限定するものではなく、0≦α≦1を満たすαとすることができる。また、平均輝度の時間変化量dBVaveの所定値St1,St2も適宜の値に設定することができる。さらに、本例では平均輝度の時間変化量dBVaveに基づいてαを設定するが、平均輝度以外にも測光センサ137の所定範囲、たとえば中央の測光部137Aなどの輝度を用いることもできる。また、輝度の時間変化量以外にも時間変化率を用いることもできる。
図5に戻り、ステップS5またはS6で設定された重み係数αを用いてステップS7にて露出制御演算用輝度値BVexp[t]が演算されたら、レリーズボタンが全押しされたか否かを判断し、レリーズされた場合はステップS9へ進み、レリーズされない場合はステップS1へ戻る。
ステップS9において、カメラ制御部170は、ステップS7で演算された露出制御演算用輝度値BVexp[t]に基づいてカメラ1の露出条件(露出値EV)を演算し、露出条件を設定したうえで撮影を実行する。この露出値EVは、たとえば図1に示す絞り装置220の開口径AVと撮像素子110の露光時間TV(シャッター速度)に相関し、一般にEV=TV+AVの関係が成立する。また、光束の輝度値BV,撮像素子110の感度SVとすると、EV=BV+SVの関係も成立するので、これら絞り装置220の開口径AV、撮像素子110の露光時間TV、撮像素子110の感度SVを適切な値に調節する。なお、撮像素子110の露光時間TVは、シャッター111により制御されるから、露光時間TVを当該シャッター111における制御値に変換する。また、絞り装置220の開口径AVは、絞り駆動部240により制御されるから、開口絞りAVを当該絞り駆動部240の制御値に変換する。
図6A〜図6Cの一点鎖線は、走行中の乗用車を連続撮影している間に算出された露出制御演算用輝度値BVexpの変化を示すグラフであり、時刻0〜t1の間は日向を走行している状態であり、時刻t1以降は日陰を走行している状態を示すものである。時刻t1前後の各時間帯においては、主要被写体である車の輝度はほとんど変化がなくても、背景には人物や物などの被写体が入り込んだり消滅したりするため、画面全体の平均輝度は刻々と変化している。
そして、図6Aの実線は、上述した本実施形態による露出制御を実行した場合の露出制御演算用輝度値BVexpの変化を示すグラフである。本例の露出制御によれば、時刻0〜t1と、時刻t1以降のそれぞれにおいて露出制御演算用輝度値BVexpの変化量は小さく、連写された撮影画像の露出バランスが安定し、違和感のない良好な画像であることが理解される。また、時刻t1において撮影シーンの輝度が大きく変化すると、露出制御演算用輝度値BVexpも素早く追従するので、真っ黒な画像となることなく適切な露出量の画像となる。
これに対し、図6Bの実線は、上記式(1)においてα=0(一定)とした比較例の露出制御演算用輝度値BVexpの変化を示すグラフである。この比較例では露出制御演算用輝度値BVexp[t]=BVaveとなるので時刻t1の前後における追従性は良好であるものの、平均輝度の変化量が小さい時刻0〜t1の範囲と、時刻t1以降の範囲においては、露出制御演算用輝度値BVexp[t]が敏感に変化するので連写画像の露出バランスが悪くなり違和感を覚えたりする。
また、図6Cの実線は、上記式(1)においてα=0.5(一定)とした他の比較例の露出制御演算用輝度値BVexpの変化を示すグラフである。この比較例では露出制御演算用輝度値BVexp[t]=0.5BVave+0.5BVexp[t−1]となるので、平均輝度の変化量が小さい時刻0〜t1の範囲や時刻t1以降の範囲においては露出バランスが良好となるものの、平均輝度の変化量が大きい時刻t1における追従性が悪く、時刻t1の直後の画像が暗い画像となる。
なお、上述した実施形態では平均輝度の変化量dBVaveは前回の平均輝度と今回の平均輝度の差BVave[t]−BVave[t−1]としたが、さらに時間的平均要素を考慮することもできる。
たとえば、dBVave=BVave[t]−BVave0[t−1]=BVave[t]−{(1−β)BVave[t−1]+βBVave[t−2]}とすることもできる。なお、βはBVaveに対する時間的影響を平均するための所定の重み係数であり、0<β<1を満たす数値である。この例によれば、さらに時間的影響が平均された露出制御演算用輝度値BVexpとなるので、特に平均輝度の変化量が小さい範囲における露出バランスがさらに良好となる。
また、上述した実施形態では撮像素子110とは別設の測光センサ137を用いて撮影光学系を通過した光束の輝度を測定したが、たとえばコンパクトカメラなどのように撮像素子110により対象の輝度を測定することもできる。
発明の実施形態に係るカメラを示すブロック図である。 図1に示す焦点検出モジュールを示す図である。 図1に示す測光センサを示す正面図である。 図1に示すカメラの重み係数αを示すグラフである。 図1に示すカメラの露出制御を示すフローチャートである。 図1に示すカメラを用いた際の露出制御状態を示すグラフである。 比較例のカメラを用いた際の露出制御状態を示すグラフである。 他の比較例のカメラを用いた際の露出制御状態を示すグラフである。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
137…測光センサ
161…焦点検出モジュール
170…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
210…レンズ群
220…絞り装置
230…レンズ駆動モータ
240…絞り駆動装置
250…レンズ制御部

Claims (6)

  1. 対象からの光束を繰り返し測光する測光手段と、
    前記測光手段の測光結果に基づいて前記対象の明るさの変動を検出する第1検出手段と、
    前記測光手段によって繰り返し測光される測光結果のうちの最新の測光結果を求める第2検出手段と、
    撮影モードが単写モードか連写モードかを検出する第3検出手段と、
    前記明るさの変動と前記最新の測光結果と、前記最新の測光結果および当該最新の測光結果より前に得られた過去の測光結果に対する重み付けと、に基づいて、前記光束に対する露出値を演算する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は、
    前記撮影モードが前記単写モードである場合には、前記重み付けを予め定められた定数に設定し、
    前記撮影モードが前記連写モードである場合には、前記明るさの変動に応じて前記重み付けを演算により決定することを特徴とする露出演算装置。
  2. 請求項に記載の露出演算装置において、
    前記演算手段は、前記明るさの変化量が所定値以上のとき、前記過去の測光結果に対する前記最新の測光結果の重み付けを相対的に大きくすることを特徴とする露出演算装置。
  3. 請求項1又は2に記載の露出演算装置において、
    前記測光手段は、前記対象の領域を複数の領域に分割してそれぞれ測光する複数の測光部を含み、
    前記第1検出手段は、前記複数の測光部の測光結果の平均値に基づいて前記対象の明るさの変動を検出することを特徴とする露出演算装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の露出演算装置において、
    前記第1検出手段は、下記式に基づいて前記対象の明るさの変動を検出することを特徴とする露出演算装置。
    Figure 0005309661
    ただし、dBVaveは明るさの変化量、BVave[t]は測光手段による最新の測光結果、BVave[t−1]は測光手段による前回の測光結果、BVave[t−2]は測光手段による前々回の測光結果、βはBVaveに対する時間的影響を平均化するための重み係数であって0<β<1を満たす定数である。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の露出演算装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記測光手段は撮像素子であり、
    前記撮像素子の出力に基づいて前記光束の像を撮像することを特徴とする撮像装置。
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