JP2005115023A - 測光モードブラケティングが可能なカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 測光モードを的確に選択できるだけの技量がない撮影者であっても好みの露出の写真が得られるようにする。
【解決手段】 被写界を測光して測光データを出力する測光装置と、複数の測光モードからいずれかを選択して設定する測光モード設定装置と、測光データに基づいて、設定されている測光モードに応じた演算方法で露出値を演算する露出値演算装置と、演算された露出値で撮影を行う撮影装置と、測光モードを自動的に変更しつつ複数駒の撮影を行うべく測光モード設定装置,露出値演算装置および撮影装置を制御する制御装置とを具備する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、測光モードブラケティングが可能なカメラに関する。
カメラの測光モードとしては、分割測光,中央部重点測光,スポット測光,平均測光,中央部重点平均測光など種々のものがあり、殆どのカメラは2以上の測光モードから撮影者がいずれかを選択できるよう構成されている。撮影者は、シーンに応じて最適な測光モードを選択するが、様々な撮影シーンに対して測光モードを的確に選択できるようになるには多くの経験を要する。
一方、露出を所定の補正量(例えば、1段,1/2段)だけ自動的にずらしながら複数枚の撮影を行うオートブラケティング撮影が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。オートブラケティング撮影を行うことで、カメラが演算した露出値が撮影者にとって適正でなくても、少なくとも1枚は意図した露出の写真が得られる可能性を高めることができる。特に特許文献2のものは、複数領域の輝度値の最大値と最小値との差が小さい場合には、露出値の設定が難しいシーンではないと判断し、オートブラケティングを禁止することで無駄な撮影が行われないようにしている。なお、オートブラケティング撮影は測光モードとは無関係に行われる。
特許第2803894号公報 特開平7−159842号公報
複数の測光モードを備えたカメラにおいて、撮影者はシーンに応じて最適な測光モードを選択するが、様々な撮影シーンに対して測光モードを的確に選択できるようになるには多くの経験を要する。測光モードの選択ミスによって露出が意図したものと大きくかけ離れてしまい、たとえオートブラケティング撮影を行っても対応しきれない場合がある。
請求項1の発明に係る測光モードブラケティングが可能なカメラは、被写界を測光して測光データを出力する測光装置と、複数の測光モードからいずれかを選択して設定する測光モード設定装置と、測光データに基づいて、設定されている測光モードに応じた演算方法で露出値を演算する露出値演算装置と、演算された露出値で撮影を行う撮影装置と、測光モードを自動的に変更しつつ複数駒の撮影を行うべく測光モード設定装置,露出値演算装置および撮影装置を制御する制御装置とを具備する。
請求項2の発明に係る測光モードブラケティングが可能なカメラは、被写界の輝度値を測光する測光装置と、複数の測光モードを選択的に設定可能な測光モード設定装置と、輝度値と設定された測光モードとに基づいて露出値を演算する露出値演算装置と、露出値で撮影を行う撮影装置と、連続して複数駒撮影する際の撮影ごとに、測光モード設定装置で設定された測光モードを他の測光モードに変更し、変更された測光モードに基づいて露出値を演算するとともに、演算された露出値に基づいて撮影を行う制御装置とを備える。
請求項3の発明は、測光モードを自動的に変更しつつ行う一連の撮影において、露出値が実質的に同一となる撮影が複数回存在する場合は、実質的に同一の露出値による撮影を禁止するものである。
本発明によれば、測光モードを自動的に変更しつつ複数駒の撮影を行えるようにしたので、手間をかけずに複数の測光モードで撮影が行え、測光モードを的確に選択できるだけの技量がない撮影者であっても、また従来のオートブラケティングでは対応しきれないようなケースでも、好みの露出の写真を得る可能性を高めることができる。
図1〜図12により本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本実施形態におけるカメラの制御系のブロック図であり、測光および露出制御に関連する部分のみ示してある。まず基本的な動作を説明すると、測光回路2は、後述するような測光素子にて被写界を測光し、測光データを測光制御部1に入力する。測光制御部1は、測光回路2を制御して測光を行わしめるとともに、測光回路2からの測光データに基づいて次回の測光における測光時間や測光回路2のゲインを設定する。
露出演算部3は、測光制御部1からの測光データを取込み、不図示の撮影レンズ内に格納されたレンズの焦点距離、開放絞り値、射出瞳位置、ケラレ情報等のレンズデータに基づいて測光データを補正し、その補正データに基づいて輝度値を算出するとともに、算出された輝度値とISO感度等に基づいて適正露出値を算出する。これら輝度値および露出値の演算方法は測光モードによって異なるため、露出演算部3は、測光モード設定部7から入力される測光モード設定状況に基づいて演算を行う。露出制御部5は、不図示のレリーズボタンの全押し操作に伴ってミラー9をアップするとともに、露出演算部3によって演算された適正露出値に基づいて絞り10やシャッタ11を駆動して露光(撮影)を行う。
測光モード設定部7は、後述する3種類の測光モードからいずれかを手動設定するための操作部であり、例えば図2に示すような回転スイッチ71および指標72にて構成される。スイッチ71に描かれた絵柄を指標72に合わせることで、その絵柄に応じた測光モードが基準測光モードとして設定される。
測光モードブラケティング設定部6は、測光モードブラケティングを設定/解除するための操作部で、例えば図3に示すようなブラケティングスイッチ61,ブラケティング解除スイッチ62およびコマンドダイアル63から成る。操作の詳細については後述する。
情報管理部4は、測光モード設定部7および測光モードブラケティング設定部6等からの情報や、不図示のレリーズボタンを始めとする種々のスイッチ類の操作状況を読み取り、それに応じて実際に使用する測光モードを決定したり、測光制御部1、露出演算部3、露出制御部5、表示部8などを制御する。表示部8は、例えばカメラ外面に設けられる液晶表示装置やファインダ内表示装置、およびその駆動回路から構成され、撮影時の露出値やモード設定状況など種々の情報を表示する。
なお、情報管理部4、測光制御部1、露出演算部3、露出制御部5は、マイクロプロセッサ(以下、マイコン)100によって実現される。
次に、本実施形態における測光モードおよび測光モードブラケティングについて詳述する。
設定可能な測光モードは次の3つである。
(1)分割測光モード(以下、AMPモード):被写界全体あるいは大部分を複数領域に分割してそれぞれの領域の輝度値を求め、これら複数の輝度値から適正露出値を求める。
(2)中央部重点測光モード(以下、CWモード):被写界の中央部分を重点的に測光して適正露出値を求める。
(3)スポット測光モード(以下、SPモード):被写界のごく狭い領域を測光して適正露出値を求める。
図4は上記3つの測光モードに対応した測光素子を示し、素子の分割状態を被写界に照らし合わせて示したものである。測光素子2Aは、例えばCCDのような電荷蓄積型のセンサが用いられ、センサは被写界の周縁部分を除く大部分のエリアAr1を、縦12分割、横20分割の合計240領域に分割し、それぞれの分割領域を独立して測光可能とされる。AMPモードの測光エリアはエリアAr1であり、つまり240領域の測光データの全てを露出演算に用いる。CWモードでは、中央の52領域が1つのエリアAr2とみなされ、そのエリアAr2の測光データ(52領域の平均値)が露出演算に用いられる。SPモードでは、更に狭い中央4領域が1つのエリアAr3とみなされ、そのエリアAr3の測光データ(4領域の平均値)が露出演算に用いられる。
マイコン100は、通常は測光モード設定部7によって設定された基準測光モード(撮影者が指定した測光モード)を実行測光モード(撮影にあたって実際に使用する測光モード)とし、その実行測光モードに応じたアルゴリズムで露出演算を行って適正露出値を算出する。ただし、以下に説明する測光モードブラケティングにおいては、必ずしも基準測光モード=実行測光モードとは限らない。
測光モードブラケティングは、測光モードを自動的に切替えて複数駒の撮影を行う撮影方式である。本実施形態では測光モードの総数が3であるから、一連の測光モードブラケティングにおける撮影駒数は2または3となる。第1駒目の撮影は基準測光モードで行う。例えば基準測光モードがAMPモードである場合を例にとると、まず基準測光モードであるAMPモードを実行測光モードとして1駒目の撮影を行い、次にCWモードおよびSPモードのいずれか一方を実行測光モードとして2駒目の撮影を行う。撮影駒数が2駒であればこれで終了となるが、3駒の場合は更にCWモードおよびSPモードのいずれか他方を実行測光モードとして3駒目の撮影を行う。撮影駒数や測光モードの組み合わせは、撮影者が測光モードブラケティング設定部6にて設定できるようになっている。
図5は測光モードブラケティングの設定方法を説明する図で、液晶表示装置の画面遷移を示すものである。図3のブラケティングスイッチ61を押しながらコマンドダイアル63を回転操作すると、A〜Dの画面表示がサイクリックに切替わる。画面中のマークM1は基準測光モード、つまり測光モードブラケティングにおいて1駒目に実行測光モードとなる測光モードを示し、これは常に点灯あるいは点滅する。この例では基準測光モードはAMPモードとなっている。マークM2は測光モードブラケティングの設定の有無を、マークM3,M4は2駒目または3駒目に実行測光モードとなるモードを示している。
そして、画面Aは測光モードブラケティングが非設定の状態(M2が消灯)を、画面B〜Dは測光モードブラケティング設定の状態(M2が点灯)を示す。さらに画面Bは2駒目がCWモードで3駒目はなしの状態(M3点灯,M4消灯)を、画面Cは2駒目がSPモードで3駒目はなしの状態(M3消灯,M4点灯)を、画面Dは2駒目がCWモードで3駒目がSPモードの状態(M3,M4点灯)をそれぞれ示している。マイコン100は、操作者がブラケティングスイッチ61から手を離すことで「確定」とみなし、そのときの画面表示内容が実現されるよう設定を行う。またブラケティング解除スイッチ62が操作されると、マイコン100は測光モードブラケティングを解除し、画面Aの表示に戻す。さらに、測光モード設定部7によって基準測光モードが変更された場合も測光モードブラケティングは解除される。
図6(a)は図5の画面Dの設定で実際に測光モードブラケティング撮影を実行する際の表示遷移を示している。画面D1は1駒目の撮影に先立って表示される画面を示し、1駒目に実行測光モードとなる測光モード(マークM1)を点滅によって撮影者に報知する。1駒目の撮影が終了すると、マークM1の点滅が点灯に戻り、代わって2駒目に実行測光モードとなる測光モード(マークM3)が点滅する。これが画面D2である。さらに2駒目の撮影が終了すると、3駒目に実行測光モードとなる測光モード(マークM4)が点滅する(画面D3)。3駒目の撮影が終了すると、一連の測光モードブラケティング撮影が終了したことになるが、測光モードブラケティングの設定は解除されず、再度測光モードブラケティング撮影を最初から行うべく画面D1に戻る。同様に図6(b)は図5の画面Bの設定で測光モードブラケティング撮影を実行する際の表示遷移を示している。
なお、一連の測光モードブラケティング撮影が終了した時点で測光モードブラケティングが自動的に解除されるようにしたり、撮影駒数が所定数に達したら解除されるよう構成してもよい。
このような測光モードブラケティングによる作用効果について説明する。
複数の測光モードはそれぞれ利点と欠点を有する。例えば、AMPモードは最も多用されるモードであり、カメラが分割測光結果に基づいて画面内の領域ごとに重み付けしたり、特定の領域を除外するなどして、その主要被写体が適正露出となるように露出演算を行う。したがって、逆光シーンであっても露出アンダーにならず、主要被写体を適正露出で撮影できる。しかし、カメラと撮影者とで主要被写体の認識にずれが生ずることもあり、場合によっては撮影者が望む露出とは大きくかけ離れた露出となってしまう。CWモードは比較的無難であるが、逆光シーンでは主要被写体が露出アンダーになってしまうおそれがある。SPモードは測光位置を誤らなければ撮影者の意図した露出が得られるが、被写体の反射率を考慮する必要があり、経験が不足すると大きく露出アンダーあるいはオーバーになってしまう。
このように複数の測光モードは、それぞれ撮影シーンや主要被写体の位置などによって得手、不得手があり、その都度適切な測光モードが選択できれば適正露出となる可能性は高いが、選択を誤ると露出が大きく外れることもある。
例えば図7のようなシーンを想定する。この構図では、画面内に建物,空,山,太陽といったそれぞれ輝度の異なる複数の被写体が存在しており、撮影者によって、あるいはそのときの気分によって適正露出とすべき被写体(主要被写体)は異なる。つまり建物を主体に撮影したい場合、山を主体として撮影したい場合、画面全体を1つの風景として撮影したい場合、夕暮れ時の太陽を主体に撮影したい場合などがある。しかし、何を主体にしたときにいずれの測光モードが適しているかを迷わず的確に判断できる撮影者は少なく、測光モードの選択に迷った挙げ句に不適切な測光モードを選択し、結果として失敗写真となるといったケースは多い。かかるケースにおいて、本実施形態のように自動的に測光モードを切替えつつ複数駒の撮影を行うことができれば、いちいち測光モードを手動で切替えることなく複数の測光モードで同一シーンを撮影することができ、そのうちの少なくとも1枚は適正露出の写真が得られる可能性は高い。
次に、従来からあるオートブラケティングと測光モードブラケティングとを比較する。
オートブラケティング撮影は、測光モードを変えるのではなく、ある測光モードにおいてカメラが求めた適正露出値を基準とし、そこからプラス側および/またはマイナス側に露出をずらしつつ撮影する方式である。かかる方式では、測光モードの選択が適切でなかった場合、例えばカメラと撮影者とで主要被写体の認識にずれが生じたような場合には、たとえオートブラケティングを行っても対応しきれなかったり、対応させるには駒数を多くしなければならず無駄が多くなる。測光モードブラケティングによれば、複数の測光モードで撮影を行うため、少なくとも1つの測光モードではカメラと撮影者とで主要被写体の認識等が一致し、オートブラケティングで対応できない場合でも適正露出で撮影できる可能性が高い。
図8〜図11は上述した測光モードブラケティングをソフト的に実現するためのフローチャートである。
例えばレリーズボタンの半押し操作に伴ってマイコン100はこのプログラムを起動し、まずメインルーチン(図8)のステップS101で測光回路2を作動させて測光を行う。ステップS102では、測光によって得られた測光データに基づき、実行測光モードに応じた輝度値を算出する。つまり図9に示すように、実行測光モードを判定し(ステップS201)、AMPモードであれば分割測光演算を、CWモードであれば中央部順点測光演算を、SPモードであればスポット測光演算を行って輝度値を算出する(ステップS202,S203,S204)。各演算の方法は公知であるため、ここでは詳述しない。
次に、ステップS103では、上記算出された輝度値および設定ISO感度等に基づいて絞り値およびシャッタ速度を演算する。なお、絞り値およびシャッタ速度のいずれか一方が撮影者によって設定されている場合には、その設定値に応じて他方の値を求める。ステップS104ではレリーズボタンが全押しされているか否かを判定し、全押しされていなければステップS108で半押しタイマーが切れたか否かを判定する。タイマー作動中であればステップS101に戻って上述の処理を繰り返し、タイマー切れであれば処理を終了させる。すなわち、半押し操作中および半押しが解除されても所定時間が経過するまでは、測光および露出演算が繰り返し行われる。
一方、ステップS104で全押し操作が確認されるとステップS105に進み、ステップS103で演算された絞り値およびシャッタ速度に基づいて絞りおよびシャッタを駆動して露光制御(撮影)を行う。撮影後、ステップS106で測光モードブラケティング撮影中であるか否かをブラケティング設定カウンタから判定する。ブラケティング設定カウンタは、後述するように0,1,2,3のいずれかの値をとり得るもので、0は図5の画面Aに対応し、1〜3はそれぞれ画面B〜Dに対応する。ブラケティング設定カウンタが0であればステップS106が否定され、ステップS108に進む。ブラケティング設定カウンタが0以外であればステップS106が肯定され、ステップS107に進む。ステップS107では、実行測光モードを切替えてステップS108に進む。
図10は実行測光モード切替え(ステップS107)の詳細を示している。この処理では、変数としてブラケティングカウンタが使用される。ブラケティングカウンタは、上記ブラケティング設定カウンタとは別のもので、初期値として2または3(2駒の撮影か3駒の撮影か)に設定され、その後、撮影が行われるたびに1ずつデクリメントされるものである。つまり、ブラケティングカウンタは、一連の測光モードブラケティング撮影の残りの撮影駒数を表す。ステップS301では、ステップS105での撮影を受けてブラケティングカウンタをデクリメントする。
ステップS302ではブラケティングカウンタを判定し、0でなければステップS304に進み、0であればステップS303で初期値にリセットしてからステップS304に進む。すなわち、ブラケティングカウンタが0ということは、一連の測光モードブラケティング撮影が終わったことを意味しているから、ブラケティングカウンタを初期値に戻して一連の測光モードブラケティング撮影が再度行われるようにする(図6(a)のD3からD1への移行に相当)。
ステップS304では、図12に示すブラケティングテーブル(予めマイコン100に格納されている)を用いて次の撮影における実行測光モードを決定する。このテーブルは、基準測光モードと、ブラケティング設定カウンタと、ブラケティングカウンタとから次の撮影における実行測光モードを決定するためのものである。例えば、基準測光モードがAMPモードで、3駒の撮影が指定され(ブラケティング設定カウンタ=3)、既に1駒目の撮影が終了している(ブラケティングカウンタ=2(初期値は3))とすると、テーブルからは実行測光モードとしてCWモードが選択されることになる。
図11は測光ブラケティングの設定/解除の処理手順を示し、このルーチンはタイマ割り込みにより所定の時間間隔で定期的に実行されるものである。ステップS401では、現在の基準測光モードが前回撮影時の基準測光モードと等しいか否かを判定する。ステップS401が否定されるということは、撮影者が基準測光モードを変更したことを意味し、この場合にはステップS412で実行測光モードを基準測光モードとし、またステップS413でブラケティングカウンタを0に設定する。つまり測光モードブラケティングを解除する。その後、ステップS416で前回測光モードを現在の基準設定モードに設定し、リターンする。このステップS416の処理を行うのは、上記ステップS401で基準測光モードの変更の有無を判定するためである。
ステップS401が肯定されると、ステップS402でブラケティング解除スイッチ62の操作の有無を判定する。ステップS402が肯定されると上記ステップS412に進み、否定されるとステップS403でブラケティングスイッチ61の操作の有無を判定する。ステップS403が否定されると、ステップS410で測光モードブラケティング中か否か(測光モードブラケティングが設定されているか否か)を判定し、否定されるとステップS412に進み、肯定されるとステップS411でブラケティングテーブルから実行測光モードを決定し、ステップS416に進む。
ステップS403が肯定された場合、つまりブラケティングスイッチ61がオンされている場合には、ステップS404以降で測光モードブラケティングの設定処理を行う。すなわち、ステップS404ではコマンドダイアル63の操作の有無を判定し、操作されていなければステップS407に進み、操作されていればステップS405でブラケティング設定カウンタをインクリメントしてステップS407に進む。ステップS407では、ブラケティング設定カウンタが4か否かを判定する。ブラケティング設定カウンタは、図5の各画面A〜Dに対応する0〜3のいずれかの値をとるものであり、これが4ということは、画面Dの状態で更にコマンドダイアル63が操作されたことを意味する。したがってステップS408では、画面Aの状態にすべくブラケティング設定カウンタを0とする。
ステップS409ではブラケティングスイッチ61がまだオンか否かを判定し、オンであればステップS404に戻って上述の処理を繰り返し、オフされると、現在の表示画面に対応するブラケティング設定カウンタの値と、ブラケティングカウンタの初期値とを保存してステップS416に進む。ブラケティングカウンタの初期値は、ブラケティング設定カウンタが1または2のときは2(2駒撮影)であり、ブラケティング設定カウンタが3のときは3(3駒撮影)である。
以上の実施形態では、一連の測光モードブラケティングにおいて必ず各回の撮影を行っているが、被写体によっては、測光モードが変わっても露出値が同一となるようなケースもあり、このような場合に各モードで撮影を行っても同一露出の写真が複数得られるだけで意味がなく、無駄である。そこで、以下に示す実施形態では、一連の測光モードブラケティング撮影において、露出値が実質的に同一となる撮影が2回以上行われることを禁止して無駄を省くようにした。例えば、図5の画面Bの設定の場合、基準測光モードであるAMPモードでは必ず撮影を行うが、その後のCWモードで得られる露出値がAMPモードで得られた露出値と同一になる場合には、CWモードでの撮影は禁止される。
図13はこのような撮影禁止を加味したフローを示し、これは先の実施形態の図8に代わるものである。図8と同一のステップには同一のステップ番号を付す。
図13において、ステップS102での輝度値算出の後、ステップS501で測光ブラケティング中か否か(測光モードブラケティングが設定されているか否か)を判定する。否定されると上述したステップS103以降の処理を行い、肯定されるとステップS502に進む。ステップS502では、輝度値算出処理で前回算出された輝度値と今回算出された輝度値の差を判定する。実行測光モードが切替えられた直後におけるステップS205の判定は、実質的に前回の実行測光モードにおける輝度値と今回の実行測光モードにおける輝度値との比較となる。上記差が所定の閾値以上であれば、今回の輝度値から算出される露出値が前回の露出値と異なると判断し、ステップS503で今回の算出輝度値を前回輝度値として記憶した後、通常どおりステップS103以降の処理に進む(撮影を許容する)。
ここで、本実施形態では、一連の測光モードブラケティング撮影のうち、最初に設定される基準測光モードでは必ず撮影が行われるようにしている。したがって、基準測光モードでは必ずステップS502が否定されるように、予め前回輝度値として大きな値を設定しておく。
一方、上述した差が閾値未満であった場合には、今回の輝度値から算出される露出値が前回の露出値と同じになると判断し、ステップS504で今回の算出輝度値を前回輝度値として記憶した後、露出値算出や撮影を行うことなくステップS107で実行測光モードの切替えを行う。その後、ステップS505ではブラケティングカウンタを判定し、これが初期値であれば、新たに測光を行うべくステップS101に戻り、初期値でなければ測光を行わずに輝度値算出を行うべくステップS102に戻る。すなわち、一連の測光モードブラケティング撮影における各回の輝度値は、全て同一の測光結果から演算される。
なお、一連の測光モードブラケティング撮影において、基準測光モードで撮影したときの露出値を基準露出値として記憶しておき、それ以外の測光モードでは、基準露出値と露出値が異なる場合のみ撮影を許容するようにしてもよい。
また以上では3つの測光モードを持つ例を示したが、4以上の測光モードを持つものや、逆に2モードしか持たないものにも本発明を適用できる。さらに測光モードブラケティングにおける撮影順序は制約を受けず、必ずしも基準測光モードが先でなくてもよい。また撮影枚数や測光モードの組み合わせを選択可能な例を示したが、より簡便な方法として、測光モードの組み合わせや順序、撮影枚数は一義的に決まっており、測光モードブラケティングを行うか否かのみを撮影者が選択可能な構成でもよい。
本発明の一実施形態におけるカメラの制御系のブロック図。 測光モード設定部の構成を示す図。 測光モードブラケティング設定部の構成を示す図。 測光素子を被写界に重ね合わせて示す図。 測光モードブラケティングの設定画面の遷移を示す図。 測光モードブラケティング実行時の画面の遷移を示す図。 被写界の一例を示す図。 カメラ制御を示すメインのフローチャート。 輝度値算出処理の詳細を示すフローチャート。 実行測光モード切替処理の詳細を示すフローチャート。 測光モードSW読込み処理の詳細を示すフローチャート。 実行測光モードを選択するためのブラケティングテーブルを示す図。 他の実施形態におけるメインのフローチャート。
符号の説明
1 測光制御部
2 測光回路
2A 測光素子
3 露出演算部
4 情報管理部
5 露出制御部
6 測光モードブラケティング設定部
7 測光モード設定部
61 ブラケティングスイッチ
62 ブラケティング解除スイッチ
63 コマンドダイアル
71 回転スイッチ
72 指標

Claims (3)

  1. 被写界を測光して測光データを出力する測光装置と、
    複数の測光モードからいずれかを選択して設定する測光モード設定装置と、
    前記測光データに基づいて、設定されている測光モードに応じた演算方法で露出値を演算する露出値演算装置と、
    前記演算された露出値で撮影を行う撮影装置と、
    測光モードを自動的に変更しつつ複数駒の撮影を行うべく前記測光モード設定装置,露出値演算装置および撮影装置を制御する制御装置とを具備することを特徴とする測光モードブラケティングが可能なカメラ。
  2. 被写界の輝度値を測光する測光装置と、
    複数の測光モードを選択的に設定可能な測光モード設定装置と、
    前記輝度値と設定された前記測光モードとに基づいて露出値を演算する露出値演算装置と、
    前記露出値で撮影を行う撮影装置と、
    連続して複数駒撮影する際の撮影ごとに、前記測光モード設定装置で設定された測光モードを他の測光モードに変更し、変更された測光モードに基づいて前記露出値を演算するとともに、演算された露出値に基づいて前記撮影を行う制御装置とを備えたことを特徴とする測光モードブラケティングが可能なカメラ。
  3. 前記制御装置は、前記測光モードを自動的に変更しつつ行う一連の撮影において、露出値が実質的に同一となる撮影が複数回存在する場合は、実質的に同一の露出値による撮影を禁止することを特徴とする請求項1または2に記載の測光モードブラケティングが可能なカメラ。
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