JP2020068396A - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイムラプス撮影時のライブビュー測光の低輝度測光下限よりも暗い被写体を撮影する場合に、最初のフレームから適正な露出で撮影を行なうこと。【解決手段】タイムラプス撮影の開始前にライブビュー測光による仮撮影を行い、仮撮影画像から適正な露出を検出してから1フレーム目以降の撮影を行うことで、タイムラプス動画の1フレーム目から適正な露出で撮影することを可能とすることを特徴とする構成とした。【選択図】図7
Description
本発明は撮像装置に関し、特に暗所撮影における連続撮影で露出追従を行う撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラのノイズ削減技術が向上し、特に高感度での撮影において飛躍的に画質が向上している。その結果、従来では困難であった夜の撮影であっても容易に行えるようになっており、誰でも手軽に暗所における撮影を可能とする機能がデジタルカメラに搭載されるようになってきた。
そこで、注目されているのがタイムラプス撮影である。また、インターバル撮影によって連続する画像を時系列に撮影し、これらを動画ファイルにする撮影技法である。
しかし、星空を撮影する場合、カメラの測光センサでは低輝度測光限界以下になる場合が多く、自動露出で適正露出を得ることは困難であったため、撮影者は露出補正やマニュアル露出で試行錯誤しながら、適正な露出を見つける必要があった。
特許文献1には、インターバル撮影のコマ間で明るさが大きく変化した場合に露出を完全追従させると、各コマを連続再生した場合にチラツキが気になるため、この課題を解決するために、過去の適正露出値の履歴に基づいてスムージングすることで、再生時に露出が滑らかに変化する技術が開示されている。
しかし、特許文献1の技術においては、低輝度の測光限界以下の被写体に対しては適正な明るさで撮影することも出来ず、これらの技術は低輝度時には効果を得ることが出来ない。また、シーン変化が緩やかで、前後シーンの相関が保たれるような撮影間隔でタイムラプス撮影を行う場合、露出追従するためには撮影毎に測光を行う必要がある。しかし、毎回の撮影毎に撮像センサでライブビュー測光を行うと、シーンが暗くなるにつれて測光と露光の時間が延びてしまい、露光不足や撮影間隔が守れなくなるという問題があった。
特に、低輝度被写体を撮影する場合において、ライブビュー測光はフレームレートの縛りがあるため、静止画測光よりも低輝度の測光下限に早く達してしまう。よって1枚目の画像は適正露出で撮影出来ないという課題がある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、
ファインダー表示用の画像信号を用いて被写体の露出を決定する第1の測光手段と、撮影済みの画像信号から適正露出に対するΔBv値を算出し、被写体の露出を決定する第2の測光手段とを備える撮像装置において、前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果が所定範囲以内であった場合は、前記第1の画像を最初に撮影した画像として保存し、前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果との差が所定範囲より大きい場合には、前記第1の画像を破棄し、前記第2の測光手段による測光結果によって撮影した第2の画像を最初に撮影した画像として保存する。さらに以降、連続的に撮影する場合は、直前に撮影した画像に対し、前記第2の測光手段を用いて次の撮影のための測光結果を得ることを特徴とする。
ファインダー表示用の画像信号を用いて被写体の露出を決定する第1の測光手段と、撮影済みの画像信号から適正露出に対するΔBv値を算出し、被写体の露出を決定する第2の測光手段とを備える撮像装置において、前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果が所定範囲以内であった場合は、前記第1の画像を最初に撮影した画像として保存し、前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果との差が所定範囲より大きい場合には、前記第1の画像を破棄し、前記第2の測光手段による測光結果によって撮影した第2の画像を最初に撮影した画像として保存する。さらに以降、連続的に撮影する場合は、直前に撮影した画像に対し、前記第2の測光手段を用いて次の撮影のための測光結果を得ることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、低輝度被写体をタイムラプス撮影でAE追従させて撮影するとき、最初の1枚目のフレームから、適正露出で撮影することが可能となる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかわる撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、撮像装置100は光学像を電気信号に変換する撮像素子14を備え、撮像素子14の直前には変倍レンズ(以下、ズームレンズ)10、焦点レンズ(以下、フォーカスレンズ)12、絞りシャッタユニット13、これらを制御する電気信号の接点を備えるコネクタ96で構成されたレンズユニット150が撮像装置100に備わるレンズ制御用の電気接点を備えるコネクタ97で接続されて着脱可能な構成となっている。
また、撮像装置100は、撮像素子14のアナログ信号出力を増幅してカメラの感度を設定するゲインアンプ120、撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器16を備える。
また、撮像装置100は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路18を備える。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
また、撮像装置100は、画像処理回路20を備える。画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
また、画像処理回路20は、モニター表示のためのライブビューモードで撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が、露出制御回路40に対して制御を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE処理と、焦点制御回路42に対して撮像面上の焦点検出領域における合焦状態を示す焦点評価値に基づいて制御を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理を行っている。
また、画像処理回路20は、静止画撮影モードで撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が、露出制御回路40に対して制御を行う静止画測光方式のAE処理を行っている。
更に、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長回路32を制御する。
A/D変換器16のデータが、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16のデータが、直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
撮像装置100全体を制御するシステム制御回路50は、TTLによって撮像された画面表示用データを画像表示メモリ24を介して取得し、適正露出値を演算するライブビュー測光演算部300を備える。得られた適正露出値によって露出制御回路40を制御するものである。なお、以下ではライブビュー測光をLV測光として説明する。
また、システム制御回路50は、メモリ制御回路22を介して静止画撮影された画像データに所定の演算処理を行い、適正露出値を演算する静止画測光演算部301を備える。得られた適正露出値によって露出制御回路40を制御するものである。
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介してTFT、LCD等からなる画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
メモリ30は、撮像した静止画像や動画像を格納するためのものであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、連写撮像の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。メモリ30は、被写体像を変倍する変倍手段としてのズーム制御回路44の動作に対する焦点制御回路42の相対情報を記憶する記憶手段として機能する。
適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
焦点制御回路42は、フォーカスレンズ12のフォーカシングを制御する。ズーム制御回路44は、ズームレンズ10のズーミングを制御する。
メモリ65は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。露出制御回路40は、絞り機能とシャッタ機能を備える絞りシャッタユニット13や撮像感度を設定するゲインアンプ120を制御する。
表示部63は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等で構成される。表示部63は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置される。
表示部63の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。
また、LCD等に表示するものとしては、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示がある。更に、LCD等に表示するものとしては、記録媒体200の着脱状態表示、日付け・時刻表示がある。
電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ66は、例えばフラッシュROM等が用いられる。
次に、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部材60、61及び62は、スイッチやダイアルで構成される。ここで、これらの操作部材の具体的な説明を行う。
シャッタスイッチSW1(60)は、不図示のシャッタスイッチ部材の操作途中でオンとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の撮像準備動作開始を指示する。
シャッタスイッチSW2(61)は、不図示のシャッタスイッチ部材の操作完了でオンとなり、一連の処理の開始を指示する。
一連の処理とは、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込む露光処理であり、さらに画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理である。また、一連の処理とは、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む記録処理である。
各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部62は、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、ストロボ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り換えボタンを有する。
また、操作部62は、オートモードやプログラムモード、絞り優先モード、シャッタ速度優先モードのほか、天体撮影モード、夜景モード、子供撮影モード、花火撮影モード、水中撮影モード等、様々な撮影シーンに応じた設定を選択できるようになっている。
また、操作部62は、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮像画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付け/時間設定ボタンを有する。
電源制御回路80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成されている。そして、電源制御回路80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量、電源電圧の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
電源86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。電源制御回路80と電源86は、コネクタ82、84を介して接続される。
インタフェース90及びコネクタ92としては、SecureDigital(SD(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
また、インタフェース93は他の機器と接続して通信を行うために用意され、コネクタ94を介して直接あるいは通信ケーブルで接続して他の機器と通信を行う。
無線通信部98は撮像装置100の内部でインタフェース93に接続され、他の機器と無線によって通信を行う。
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインタフェース(I/F)204、撮像装置100と接続を行うコネクタ206を備えている。
上記では、レンズユニット150は着脱可能な構成として説明しているが、着脱出来ない構成であっても本発明を実施する上で問題ないことは言うまでもない。
以下、本発明における撮像装置について説明する。
図2はインターバル撮影した画像をつなぎ合わせ、タイムラプス動画を撮影する機能を用いて撮影を行なう撮像装置の撮影シーケンスの一例を説明する図である。
図2の(a)は通常シーンのインターバル撮影の撮影シーケンスを説明する図であり、EVFにライブビューを表示しているときに撮影指示があると撮影直前にLV測光を行い、1枚目の撮影を行う。そして、撮影指示から所定のインターバル時間が経過すると、次の撮影の直前にLV測光を行って2枚目の撮影を行う。これらの撮影を繰り返し行うことで、輝度変化を伴うシーンであっても露出追従しながらインターバル撮影した画像をつなぎ合わせたタイムラプス動画の撮影を可能としている。
図2(a)の処理のフローは図4を用いて説明する。
まず、インターバル撮影を開始する前に、設定された撮影枚数を取得する(S100)。そして撮影指示があるまで待ち続け(S101でNo)、撮影指示が検出されたら(S101でYes)撮影枚数カウンタを0にする。
次に設定されているインターバル時間を取得して(S102)、インターバル時間の計時を開始する(S103)。続いてLV測光を行い(S104)、この測光結果によって撮影する。そして、1枚撮影する毎に撮影枚数カウンタを1増やす(S105)。
ここで、S103の計時開始からS102で取得したインターバル時間が経過すると、インターバル時間の計時を終了し(S106)、撮影枚数カウンタが、S100で取得した撮影枚数に達しているかを判定する(S107)。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していないと判定される場合(S107でNo)、S103の処理に戻って撮影を続ける。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していると判定される場合(S107でYes)、撮影枚数カウンタを0に戻してインターバル撮影を終了する。
一方、図2の(b)は従来の測光方式による暗所シーンのタイムラプス動画の撮影シーケンスを説明する図であり、図2の(b)−aはインターバル間隔を優先した場合の撮影シーケンス、そして図2の(b)−bは適正露出を優先した場合の撮影シーケンスを説明する図である。
まず、図2の(b)−aはEVFにライブビューを表示しているときに撮影指示があると撮影直前に測光を行うが、暗所での測光では低輝度の測光限界性能を上げるためにフレームレートを落しているため測光時間が長くなってしまう。1枚目の撮影時にはインターバル間隔から測光に要した時間を除いた時間が最長露光時間になるため、絞りや感度によって適正露出で撮影出来ない場合は露出アンダーで撮影することになる。そして、撮影指示から所定のインターバル間隔が経過すると、1枚目の撮影時と同様に次の撮影前に測光を行って2枚目の撮影を行う。ここで、測光時間や被写体の明るさに応じて2枚目以降の撮影結果が適正露出になる場合や更に露出アンダーになるフレームが混在する場合があり、撮影結果は明滅を繰り返すような動画になってしまう可能性がある。
一方図2の(b)−bはEVFにライブビューを表示しているときに撮影指示があると撮影直前に測光を行うが、暗所での測光では低輝度の測光限界性能を上げるためにフレームレートを落しているため測光時間が長くなってしまう。しかし、測光結果に基づき適正露出で撮影するための露光時間がインターバル間隔から測光に要した時間を除いた時間よりも長い場合にはインターバル間隔を一時的に延ばして適正露出で撮影を行う。そして2枚目以降の撮影も1枚目の撮影シーケンスを同様に繰り返すことで露出追従しながらタイムラプス動画の撮影を可能としている。この結果、輝度変化を伴うシーンであっても露出追従で明るさが揃ったフレームが続くため、比較的見やすい動画にはなるが、撮影終了時間は撮影中には把握出来ないという課題が存在する。
図2(b)の処理のフローは図5を用いて説明する。
まず、インターバル撮影を開始する前に、撮影の優先設定条件(S108)や撮影枚数設定を取得する(S100)。そして撮影指示があるまで待ち続け(S101でNo)、撮影指示が検出されたら(S101でYes)撮影枚数カウンタを0にする。
次に設定されているインターバル時間を取得して(S102)、インターバル時間の計時を開始する(S103)。続いてLV測光を行い(S104)、この測光結果によって撮影する。
ここで、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先だった場合(S109でYes)、S104のLV測光に要した時間と測光により得られた適正露出となる露光時間がS102で取得したインターバル時間よりも長くなる場合は、インターバル時間を適正露出が得られる時間分だけ延ばした時間に変更する(S110)。一方、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先ではない場合(S109でNo)、S102で取得したインターバル時間内にLV測光と撮影を完了させて、撮影毎に撮影枚数カウンタを1増やす(S105)。
ここで、S103の計時開始からインターバル時間が経過すると、インターバル時間の計時を終了し(S106)、撮影枚数カウンタが、S100で取得した撮影枚数に達しているかを判定する(S107)。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していないと判定される場合(S107でNo)、S103の処理に戻って撮影を続ける。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していると判定される場合(S107でYes)、撮影枚数カウンタを0に戻してインターバル撮影を終了する。
図3では撮影シーンの明るさに関係なく、短時間での測光を可能とする静止画測光を組み合わせた撮影シーケンスについて説明する。
図3(a)は暗所シーンにおけるタイムラプス動画の撮影シーケンスを説明する図である。
まず初めにライブビュー測光と静止画測光の違いについて説明する。
ライブビュー測光とは、EVFにライブビューを表示しながら測光する方式であり、ライブビューに適したサイズで撮像センサから露光データを読み出し、画面を所定の領域に分割し、それぞれの領域毎に輝度情報に所定の重み付け条件を加えてシーン毎の適正な露出値を演算する測光方式である。
一方、静止画測光とは、撮影した静止画像をライブビュー測光と同等条件になるように画面を所定の領域に分割し、それぞれの領域毎に輝度情報を算出して所定の重み付けを加えることで、撮影結果に対する適正露出との差分輝度情報から適正な露出値を演算する方式である。この測光方式の特徴としては、測光のための露光時間を必要とせず、被写体の輝度に関係なく演算のみの時間で測光結果が得られるというメリットがある一方、撮影直前の測光結果ではなく、前回撮影した結果に対する適正露出からの変位分を次の撮影の露出値とするため、撮影間隔やシーン変化などの条件で、撮影フレームに相関が無ければ良好な結果が期待できないというデメリットがある。
これらの特徴を踏まえると、暗所シーンにおけるタイムラプス撮影は、測光時間が短く、さらに露光終了から次の撮影開始までの間隔が短いため、撮影した画像間の相関性が高いことが特徴であり、静止画測光が適していることは明らかである。
以上、これらの特徴を生かした暗所シーンにおけるタイムラプス動画の撮影シーケンスを図3(a)を用いて以下に説明を行う。
まず、EVFにライブビューを表示しているときに撮影指示があると撮影直前にライブビュー測光を行うが、暗所での測光では低輝度の測光限界性能を上げるためにフレームレートを落すため、被写体輝度に応じて測光時間が変化してしまう。そのため、インターバル時間を保障するためにはライブビュー測光を含めないで1枚目の撮影の露光開始のタイミングからカウントを始める。
一方、インターバル時間中の最長露光時間は、静止画測光に要する演算時間を考慮すれば良いため、撮影前に決定することが可能となり、インターバル時間を保障することが容易である。よって、暗所シーンにおける露出追従を行うタイムラプス撮影においては、図2(b)で説明したように、インターバル時間を優先してアンダー露出の動画になったり、適正露出を優先して、インターバル時間を保障出来ないタイムラプス動画になるという課題を解決する撮影シーケンスと言える。
図3(a)の処理のフローは図6を用いて説明する。
まず、インターバル撮影を開始する前に、撮影の優先設定条件(S108)や撮影枚数設定(S100)、そしてインターバル時間を取得する(S102)。そして撮影指示があるまで待ち続け(S101でNo)、撮影指示が検出されたら撮影枚数カウンタを0にして(S101でYes)、LV測光を行う(S104)。
ここで、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先だった場合(S109でYes)、S104のLV測光に要した時間と測光により得られた適正露出となる露光時間がS102で取得したインターバル時間よりも長くなる場合は、インターバル時間を適正露出が得られる時間分だけ延ばした時間に変更する(S110)。一方、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先ではない場合は(S109でNo)、測光と撮影がインターバル時間内に完了出来る露出条件を算出し、インターバル時間の計時を開始してから(S103)、撮影を行う(S105)。このとき撮影毎に撮影枚数カウンタを1増やす。
S111ではS105で撮影した画像に対し、適正輝度に対する露出変差を算出して次の撮影の露出条件を決定する静止画測光を行う。ここで、S103の計時開始からインターバル時間が経過すると、インターバル時間の計時を終了し(S106)、撮影枚数カウンタが、S100で取得した撮影枚数に達しているかを判定する(S107)。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していないと判定される場合(S107でNo)、S109の処理に戻って撮影を続ける。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していると判定される場合(S107でYes)、撮影枚数カウンタを0に戻してインターバル撮影を終了する。
しかし、図3(a)の撮影シーケンスであってもライブビュー測光の結果で1枚目を撮影するため、ライブビュー測光の低輝度測光限界以下の暗所撮影では1フレーム目が必ずアンダー露出になるという課題がある。
そこで、本発明で提案するのが、暗所におけるタイムラプス撮影において、ライブビュー測光の低輝度追従限界に依存せず、動画の最初から適正露出で撮影することを可能とする撮影シーケンスであり、図3(b)と図8を用いて以下に説明する。
まず、EVFにライブビューを表示しているときに撮影指示があるとライブビュー測光を行う。この測光結果に基づいて予備撮影を行い(0枚目)この撮影画像を用いて静止画測光を行う。この時のライブビュー測光と静止画測光の測光結果に応じて測光方式の切り替えを行う。上記静止画測光の結果がライブビュー測光の結果よりも所定値以上暗い場合、0枚目を記録せずに静止画測光結果を用いて1枚目以降の撮影を行う。上記測光結果の差が所定の範囲内であれば0枚目の画像を1枚目とし、露光開始のタイミングから所定のインターバル時間が経過すると2枚目以降の撮影もライブビュー測光と静止画測光の両方の結果を比較しながら、次の撮影の測光方式を決定する(図8のa)。撮影途中で被写体が暗くなり、ライブビュー測光の結果よりも静止画測光の結果が所定値以上暗くなった場合は(図8のb)、次回以降の撮影を静止画測光に切り替える(図8のc)。被写体の明るさが所定輝度以上になり露光間隔が広がってくると、再びライブビュー測光に切り替えても構わない。
図3(b)の処理のフローは図7を用いて説明する。
まず、インターバル撮影を開始する前に、撮影の優先設定条件(S108)や撮影枚数設定(S100)、そしてインターバル時間を取得する(S102)。そして撮影指示があるまで待ち続け(S101でNo)、撮影指示が検出されたら撮影枚数カウンタを0にして(S101でYes)LV測光を行う(S104)。
次に、S104の測光結果によってPre撮影を行い(S112)、撮影した画像を元に静止画測光を行う(S111)。
ここで、S104でのLV測光結果とS111での静止画測光結果を比較し、所定の範囲内で同じ測光結果が得られた場合は(S113でYes)、撮影枚数カウンタを1にしてS112でPre撮影した画像を1枚目の撮影画像とする。しかし、S111での静止画測光結果がS104のLV測光における低輝度測光限界以下となる測光値となった場合は(S113でNo)、S112でPre撮影した画像を破棄する(S115)。
ここで、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先だった場合(S109でYes)、S104のLV測光に要した時間と測光により得られた適正露出となる露光時間がS102で取得したインターバル時間よりも長くなる場合は、インターバル時間を適正露出が得られる時間分だけ延ばした時間に変更する(S110)。一方、S108で取得した撮影の優先設定条件が適正露出優先ではない場合は(S109でNo)、測光と撮影がインターバル時間内に完了出来る露出条件を算出し、インターバル時間の計時を開始してから(S103)、撮影を行う(S105)。このとき撮影毎に撮影枚数カウンタを1増やす。
S111ではS105で撮影した画像に対し、適正輝度に対する露出変差を算出して次の撮影の露出条件を決定する静止画測光を行う。ここで、S103の計時開始からインターバル時間が経過すると、インターバル時間の計時を終了し(S106)、撮影枚数カウンタが、S100で取得した撮影枚数に達しているかを判定する(S107)。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していないと判定される場合(S107でNo)、S109の処理に戻って撮影を続ける。撮影枚数カウンタがS100で取得した撮影枚数に達していると判定される場合(S107でYes)、撮影枚数カウンタを0に戻してインターバル撮影を終了する。
以上、暗所におけるタイムラプス撮影において動画の最初のフレームから適正露出で撮影することを可能とする撮影シーケンスについて説明を行った。
なお、本実施例では明るい被写体から徐々に暗い被写体になるときの測光方式の切り替え方法について説明を行っているが、逆に暗い被写体から徐々に明るい被写体になるときの測光方式の切り替え方法については、逆の手順で実施できることは説明するまでもない。
また、本実施例では第2の測光方式は低輝度被写体に対して測光範囲が広いと説明しているが、明るい被写体に対しても第1の測光方式よりも測光可能範囲が広いことは明白であり、明るい被写体に適用可能なことは説明するまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 撮像装置、150 レンズユニット、14 撮像素子、
50 システム制御回路、20 画像処理回路、
300 ライブビュー測光演算回路、301 静止画測光演算回路
50 システム制御回路、20 画像処理回路、
300 ライブビュー測光演算回路、301 静止画測光演算回路
Claims (7)
- ファインダー表示用の画像信号を用いて被写体の露出を決定する第1の測光手段と、
撮影済みの画像信号から適正露出に対するΔBv値を算出し、被写体の露出を決定する第2の測光手段と、を備える撮像装置において、
前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果が所定範囲以内であった場合は、前記第1の画像を最初に撮影した画像として保存し、
前記第1の測光手段による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光手段による測光結果との差が所定範囲より大きい場合には、前記第1の画像を破棄し、
前記第2の測光手段による測光結果によって撮影した第2の画像を最初に撮影した画像として保存し、
さらに以降、連続的に撮影する場合は、直前に撮影した画像に対し、前記第2の測光手段を用いて次の撮影のための測光結果を得ることを特徴とする撮像装置。 - 前記第2の測光手段は前記第1の測光手段よりも測光範囲の限界値が広い測光手段であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 所定時間毎に連続して撮影を行う場合、前記第1の測光手段による測光結果が所定の輝度値より高ければ、前記第1の測光手段による測光結果で撮影を行い、
前記第1の測光手段による測光結果が前記所定の輝度値以下の場合、前記第1の測光手段による測光結果で撮影した画像に対して、前記第2の測光手段を用いて検出した測光結果で次の撮影を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記所定の輝度値とは、前記第1の測光手段における低輝度測光範囲の下限値より高い輝度値であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記所定の輝度値とは、前記所定時間の長さに応じて決定されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記所定の輝度値とは、前記所定時間内で露光可能な最長時間に応じて決定されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- ファインダー表示用の画像信号を用いて被写体の露出を決定する第1の測光工程と、
撮影済みの画像信号から適正露出に対するΔBv値を算出し、被写体の露出を決定する第2の測光工程と、を備える撮像装置において、
前記第1の測光工程による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光工程を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光工程による測光結果が所定範囲以内であった場合は、前記第1の画像を最初に撮影した画像として保存し、
前記第1の測光工程による測光結果によって撮影した第1の画像に対し、前記第2の測光工程を用いて検出した測光結果と、前記第1の測光工程による測光結果との差が所定範囲より大きい場合には、前記第1の画像を破棄し、
前記第2の測光工程による測光結果によって撮影した第2の画像を最初に撮影した画像として保存し、
さらに以降、連続的に撮影する場合は、直前に撮影した画像に対し、前記第2の測光工程を用いて次の撮影のための測光結果を得ることを特徴とする撮像装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2018198041A JP2020068396A (ja) | 2018-10-22 | 2018-10-22 | 撮像装置及び撮像装置の制御方法 |
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JP7511387B2 (ja) | 2020-06-01 | 2024-07-05 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、制御方法およびプログラム |
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- 2018-10-22 JP JP2018198041A patent/JP2020068396A/ja active Pending
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