JPH0968656A - 光学顕微鏡の光路切換装置 - Google Patents

光学顕微鏡の光路切換装置

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JPH0968656A
JPH0968656A JP7177485A JP17748595A JPH0968656A JP H0968656 A JPH0968656 A JP H0968656A JP 7177485 A JP7177485 A JP 7177485A JP 17748595 A JP17748595 A JP 17748595A JP H0968656 A JPH0968656 A JP H0968656A
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JP
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optical
optical path
holding member
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optical element
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Withdrawn
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JP7177485A
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English (en)
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Yasuteru Takahama
康輝 高濱
Kenji Karaki
賢司 唐木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/362Mechanical details, e.g. mountings for the camera or image sensor, housings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で安価な、しかも操作性の良い光
学顕微鏡の光路切換装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、複数の光学素子を光路に対し
て挿脱する切換部を複数有し、これら切換部の状態を各
々関連付けて切換える光学顕微鏡の光路切換装置におい
て、モータ(109)と、モータによって回転されるウ
ォームギヤ(110)と、ウォームギヤに係合し側面に
カム溝が形成されたウォームホイール(111)と、一
端が前記ウォームホイールのカム溝に係合し、他端が前
記光学素子を保持する保持部材に付勢力を与えるようそ
れぞれ支点を中心に回動自在に支持された複数のレバー
(112,113)とを設け、モータの駆動制御により
前記光学素子を挿脱し、所望の光路が得られるように構
成した光学顕微鏡の光路切換装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡の光路
切換装置に関し、特に、接眼レンズを通じての肉眼観
察、TVカメラを用いての観察等を選択できる光学顕微
鏡の光路切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、肉眼観察や写真撮影が可能な
光学顕微鏡においては、特公昭63−45566号公報
に示すように、観察と撮影との両方が行い得るようにな
っていて、撮影の際は双眼鏡筒をファインダーとして用
いるようにした一眼レフ形式の光学系が開示されてい
る。
【0003】図16は、同公報の光学系を示す図であ
り、対物レンズ1からの光を折り曲げて投影レンズ2を
経由して標本の像をフィルム面3に形成させるととも
に、投影レンズ2からの射出光を、複数の反射鏡4〜
6、リレーレンズ7、プリズム8を経由させて接眼レン
ズ9a,9bに入射させるための光路折り曲げ用反射鏡
10と、この光路折り曲げ用反射鏡と同じ位置で対物レ
ンズからの光を異なる方向に折り曲げて先のリレーレン
ズ系を経由せずに、直接接眼レンズ9a,9bへと導く
ための観察方向変換プリズム11とを光路中に択一的に
挿入することにより、接眼レンズをファインダーとして
用いる写真撮影と、接眼レンズによる直接観察とを切換
えるように構成されている。
【0004】さらに、近年は肉眼観察、写真撮影レンズ
のみならず、種々のTVカメラが取付け可能なTV光路
を有する光学顕微鏡の鏡筒もみられるようになってき
た。例えば、特願平6−203626号公報において
は、肉眼観察と写真撮影とTV観察とを併用し得る顕微
鏡においてTVカメラに写真撮影時のファインダーとし
ての機能を持たせ得るようにした光学系が開示されてい
る。
【0005】図17は、特願平6−203626号公報
に示された光学系を示す図である。この光学系は、対物
レンズ21からの光束を直接的に接眼レンズ33a,3
3bへと導くための偏向プリズム22と、この偏向プリ
ズム22が光路外へ置かれた時に、対物レンズ21から
の光束を受けてループ光路を形成するように配置された
複数個の反射面23〜27と、このループ光路内に配置
されたリレーレンズ28,29と、ループ光路内の結像
位置より後方に挿脱可能に設けられた反射面23〜27
とは別の反射部材又はビームスプリッター31と、ルー
プ光路内の結像位置より後方から反射部材41により引
き出された撮影光路と、反射部材又はビームスプリッタ
ー31により分岐された光路をプリズム32を介して接
眼レンズ33a,33bへ導くための反射面34,35
と、撮影光路上に配置された写真撮影カメラ42と、ル
ープ光学系から射出光路上に配置されたTVカメラ45
とを備えている。
【0006】そして、偏向プリズム22、複数個の反射
面23〜27のうちの最初の反射面を形成する反射ミラ
ーもしくはプリズム23、ループ光路内の結像位置より
後方の反射部材又はビームスプリッタ31の合計3ケ所
の光学素子を関連付けて切換挿脱を行うことによって、
肉眼観察と写真撮影とTV観察とが併用可能とし、写真
撮影時に、肉眼観察、TV観察のいずれをもファインダ
としての機能として選択できるように構成されている。
【0007】一方、顕微鏡の多機能化に伴い、その操作
も複雑化しているため、各操作部を電動化し、所定の観
察に必要な一連の操作を全て自動化し、操作性の向上を
図ることも重要な課題の1つとなっている。
【0008】図18は、プリズムや反射ミラー等の光学
素子を光路に対して電動で挿脱する光路切換装置の構成
を示す図である。同図において、51a,51bはそれ
ぞれ異なる機能を有するプリズム、52はプリズム51
a,51bを保持するプリズム保持部材、53はこのプ
リズム保持部材52を支持し、プリズム保持部材52に
固定された図示しない係止部材が係止するよう形成され
たクリック溝を有するガイド棒、54はガイド棒53と
ともにプリズム保持部材52を支持する補助ガイド棒、
55はモータ、56はモータ55の回転を減速するため
の減速機構、57はピニオンギヤ、58はプリズム保持
部材52に固定され、ピニオンギアにかみ合うラック、
59はプリズム保持部材52に固定されたスリット板、
60はスリット板59の挿脱を検知するセンサ、61
は、これらガイド棒53、補助ガイド棒54、モータ5
5、ピニオンギヤ57、センサ60を支持する本体であ
り、センサ60が検知されることによってモータ55の
回転が止められ、それと同時に係止部材がクリック溝に
係止することにより光学素子が光路に対して切換え、位
置決めされるようになっている。
【0009】また、図19に示すような光学顕微鏡の倍
率切換装置も知られている(特開昭56−36614号
公報)。同図において、71a,71b,71cは変倍
レンズ、72は中心軸の周りに回転可能に配置されたタ
ーレット板でレンズ71a,71b,71cが取付けら
れている。
【0010】73はターレット板72とは別体に形成さ
れ且つ該ターレット板72と同軸に回転可能に配設され
たスリット板で、その外周には駆動モータ74のピニオ
ン75と噛合する歯部73aが形成されている。
【0011】76はターレット板72に固着せしめられ
た連動ピンで、スリット板73に形成された切欠部73
bに或る範囲だけ遊動できるように係合せしめられてい
る。77はスリット板73のフランジ部に各変倍レンズ
に対応して形成されたスリット73cを検出するフォト
センサーで、各スリット73cに対応するレンズが所定
位置に達する直前に各スリットを検出するように固定配
置されている。
【0012】78は各変倍レンズに対応してターレット
板72の外周に形成されたV溝72aに係合し得る係止
部材で、バネにより内側に向って弾圧されており、V溝
72aに係合する位置でターレット板72を停止させる
と該V溝72aに対応するレンズが所定位置に正確に位
置決めされるように配設されている。
【0013】従って、変倍の信号により駆動モータ74
を駆動せしめると、スリット板73が回転せしめられ、
この回転はターレット板72に伝達される。フォトセン
サー77が所定のスリット73cを検出すると駆動モー
タ74が停止せしめられ、スリット板73も同時に停止
するが、ターレット板72は或る範囲遊動し得るように
構成されているためその範囲内で慣性により回転し続け
る。そして、係止部材78がV溝72aに係合するとタ
ーレット板72は所定位置に正確に停止する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の特願平6−20
3626号公報に示された肉眼観察と写真撮影とTV観
察とを併用し得る顕微鏡において、これら観察状態の切
換操作を電動化する場合には、偏向プリズムを含む第1
の光学素子切換部と、複数個の反射面のうち最初の反射
面を形成する反射ミラーもしくはプリズムを含む第2の
光学素子切換部と、ループ光路内の結像位置より後方の
反射部材又はビームスプリッターを含む第3の光学素子
切換部とを関連づけて電動駆動する必要がある。
【0015】そこで、これを実現する手法としては、図
20に示した光学顕微鏡の光路切換装置の制御ブロック
図のように、各切換部に対応してアクチュエータ及び駆
動回路、検出回路を設け、これらの間を関連づけて制御
するための制御部を設ける方法がある。
【0016】しかしながら、この方法によると、同種の
アクチュエータ、駆動回路、検出回路が光学素子切換部
の数に対応して複数個必要であるためその制御が複雑と
なり、原価も高くなるという問題があった。また、駆動
機構も光学素子切換部の数に対応して複数個必要であ
り、所定のスペースを占有するので装置が大型化してし
まうという問題もあった。
【0017】さらに、光学素子切換部を電動化する際、
モータ55の駆動力が減速機構57を介してプリズム5
1a,51bを保持するプリズム保持部材52に直接的
に伝動されるため、このプリズム保持部材52を光路中
の所定位置に正確に停止させるための係止部材と、セン
サ60によって検知されるスリット板69との間を正確
に調整する必要があり、調整が難しいという問題があっ
た。
【0018】また、変倍レンズ71a,71b,71c
を回転可能に配置されたターレット板72上に取付けて
切換動作可能に構成した特開昭56−36614号公報
に示した光学顕微鏡の倍率切換装置においては、スリッ
ト板73上のスリット73cがフォトセンサー77で検
知されてから、ターレット板72の外周に形成されたV
溝72aに係合部材78が係合するまでの間、ターレッ
ト板72および変倍レンズ71の重量による慣性で回転
するように構成されているが、重量によって慣性力が異
なるため、やはりフォトセンサー77およびスリット板
73とターレット板72の外周上のV溝72aとの位置
調整が難しいという問題があった。
【0019】また、上述したような従来の切換機構で
は、機構部の耐負荷性能は実使用時における負荷を考慮
して決定されているが、実使用時以外の時、つまり装置
の運搬、輸送の時にかかる負荷までは十分な考慮がされ
ていなかった。
【0020】このような機構において、複数の切換部を
機構的に連結して一つのモータにより駆動しようとする
と、プリズムなどの数が増す分、被駆動部の重量が増加
するため、運搬、輸送時に大きな衝撃が加わったりする
と機構部が破損したり精度が悪化したりしてしまう恐れ
があった。
【0021】更に、一般に光学機器は光学素子を精密に
調整してあり、光学素子が可動する部分はその調整が非
常に複雑になる場合が多い。上述の光学素子の切り換え
を電動で行なう光路切換装置においては、精度はきびし
いが負荷は軽くする必要がある。しかし、負荷を軽くす
ればおのずと外部からの影響を受けやすく、輸送時など
に振動、衝撃によって可動部が破壊もしくはズレを生
じ、機能を満足しない不具合が生じる。
【0022】このような不具合を防止するため、図21
に示すように、プリズムなどの光学素子81が固定され
た光学素子保持部材82と機器のケーシング83の両側
の壁の間に弾性部材84を若干圧縮しながらはさみ込
み、外部からの力を吸収する光学顕微鏡の輸送ロック装
置も考案されている。
【0023】86は、光学素子保持部材82の縦方向に
切られた溝で、ここにモータ87がその駆動力をウォー
ムを連結したギア88とカム89、さらにアーム90と
ベアリング91を介して伝え、支点92を中心にアーム
90が回転することで光学素子保持部材82を移動させ
る構成となっている。
【0024】しかし、この方法は、もし、カバーをあけ
ることで簡単に可動部が露出するような機器ならばよい
かもしれないが、光学機器の大多数は、複雑な内部機構
を有しており、問題の可動部を露出させるのに多くの部
分を分解しなくてはならない。
【0025】さらに、その部分が光学的に調整されてい
たりすると、この方法は現実的には採用できない。なぜ
ならユーザーが機器を使用するには弾性部材を取りはず
さなくてはならず、取りはずした後の組立てや光学調整
ができないからである。
【0026】もう一つこの方法の不具合な点は、弾性部
材から出るゴミやチリによって光学性能が損なわれるこ
とである。一般に、光学機器内部は防塵構造になってい
る場合が多く、ゴミやチリが入らないようにしてある。
これはゴミやチリが光学性能や品位を損なうためであ
り、内部にスポンジやウレタンなどの部材を入れたので
は全く防塵構造の意味がなくなってしまう。
【0027】また、別の方法として、光学素子保持部材
82と接するある任意の面において、直接光学素子保持
部材82をネジどめする方法が考えられる。しかしなが
ら、切換装置の可動部は負荷を軽くするため、線や点で
しか外部と接しない場合が多いため、図22に示すよう
に、ツバのついた円筒形の部材95を内部に挿入して光
学素子保持部材82の底面に当てつけて光学機器ケーシ
ング83にビス96で固定し、それから光学素子保持部
材82に切られたネジに対して固定ネジ97をねじ込ん
で光学素子保持部材82を固定する等の複雑な機構を必
要とする。
【0028】しかも、円筒形部材95を固定する際に、
光学素子保持部材82の底面、ケーシングの底面やこの
部材自身の精度をかなりおさえないと固定ネジ97を締
め込んだ時に、光学素子保持部材82が変形してしまう
おそれがある。
【0029】また、光学素子保持部材82に面で接する
部分を設けるためには、一度分解して内部にネジ止めす
るか、または外部からその面を移動可能として固定する
時のみその面を持つ部材を光学素子保持部材82に接す
る方法もあるが、先にも述べたように前者は不可能であ
り、後者も機構が複雑で接する面自体も可動するので安
定せず、精度よく光学素子保持部材82に接することが
困難である。
【0030】また、単に、外部より光学素子保持部材8
2が空中にあるような状態でネジで引っ張って固定しよ
うとすると必ず光学素子保持部材82や光学素子保持部
材82の案内棒に無理な負荷がかかり、ひずみ、変形を
おこして光学性能が損なわれてしまうという問題があっ
た。
【0031】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、第1の目的は、複数の光学素子切換部を有し、
これらを関連付けて切り換えることにより所望の光路を
得るようにした顕微鏡において、簡単な構成で安価な、
しかも操作性の良い光学顕微鏡の光路切換装置を提供す
ることを目的とする。
【0032】また、本発明の第2の目的は、輸送中の衝
撃によっても破損せず、常に確実に切換が可能な光学顕
微鏡の光路切換装置を提供することを目的とする。さら
に、本発明の第3の目的は、機器内部の防塵性、光学素
子の精度を損なうことなく、機器使用者が容易に且つ迅
速に、機器外部よりロック機構を着脱できる光学顕微鏡
の光路切換装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明は、複数の光学素
子を光路に対して挿脱する切換部を複数有し、これら切
換部の状態を各々関連付けて切換える光学顕微鏡の光路
切換装置において、モータと、前記モータの駆動力を伝
達する伝動機構と、前記伝動機構の一部に設けられたカ
ム溝と、一端が前記カム溝に係合し、他端が前記光学素
子を保持する保持部材に付勢力を与えるようそれぞれ支
点を中心に回動自在に支持された複数のレバーとを設
け、前記モータの駆動制御により前記光学素子を挿脱
し、所望の光路が得られるように構成した光学顕微鏡の
光路切換装置である。
【0034】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の光学顕微鏡の光路切換装置において、前記複数の切
換部のうち、少なくとも1つに光学素子を光路に対して
正確に位置決めするための係止機構を設け、前記複数の
レバーのうち、前記係止機構を有する切換部に対応する
レバーの片端を保持部材との間に所定の遊動量を持たせ
て結合するとともに、光学素子が係止機構の引込範囲に
入ったことを検知する引込点検知手段を設け、前記引込
点検知手段にて検知された引込点から一定量だけずれた
位置を基準に前記モータを駆動制御する光学顕微鏡の光
路切換装置である。
【0035】さらに、請求項3に係る発明は、請求項1
記載の光学顕微鏡の光路切換装置において、前記複数の
切換部のうち、少なくとも1つに前記光学素子が光路に
対して動かないように保持部材をロックするロック機構
を付加した光学顕微鏡の光路切換装置である。
【0036】請求項1に係る発明は、モータの回転によ
り、一端がカム溝に係合し、他端が保持部材に付勢力を
与えるよう回動自在に支持されている複数のレバーが駆
動され、複数の切換部が互いに関連付けられて切換駆動
されるので、駆動回路やモータを複数用意する必要がな
く、光学素子の切換制御も容易になる。
【0037】請求項2に係る発明は、モータの回転によ
り保持部材が係止機構の引込範囲に入ると、レバー片端
と保持部材との間の所定の遊動量によって、保持部材が
レバー片端からの付勢力から解放され、係止機構の引込
力によって所定の係止位置に位置決めされる。そして、
保持部材が係止機構の引込範囲に入ったことを引込点検
知手段により検知すると、引込点検知手段にて検知され
た引込点から一定量だけずれた位置を基準にモータを駆
動制御するので、伝動機構の停止精度を高めることがで
きる。
【0038】請求項3に係る発明は、光学素子の保持部
材をロック機構によりロックするので、輸送中の振動な
どによる衝撃を受けても、光学顕微鏡の光路切換装置が
破損することなく正常な動作が保証される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 <第1の実施の形態>図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る光学顕微鏡の光路切換装置の構成を示す図であ
り、偏向プリズム101が観察光路104から退避して
いる場合を示している。
【0040】また、図2は、偏向プリズム101が光路
104に挿入されている状態の光学顕微鏡の光路切換装
置の構成を示す図である。なお、この光学顕微鏡の光路
切換装置を含む光学系の全体構成は、図17に示した光
学系と同一である。
【0041】同図において、101は偏向プリズム、1
02はこの偏向プリズム101を保持する保持部材、1
03は前記偏向プリズム101が観察光路104に対し
て挿脱自在となるべく保持部材102を支持するガイド
棒である。
【0042】105は折曲げプリズム、106は光路長
を補正する補正プリズム、107はこれら折曲げプリズ
ム105および補正プリズム106を保持する保持部
材、108はこれら折曲げプリズム105および補正プ
リズム106を観察光路104に対して択一的に挿脱す
べく保持部材107を支持するガイド棒である。
【0043】109はパルスモータ、110はパルスモ
ータ109の軸に取付けられたウォームギヤ、111は
ウォームギヤ110とかみ合い、その側面にカム溝11
1a,111bが形成されたウォームホイール、112
はその一端112aが前記ウォームホイール111上の
カム溝111aに係合し、他端112bが保持部材10
2に形成された溝部102aを通じて保持部材102に
付勢力を与えるよう支点112cを中心に回動する第1
のレバー、113はその一端113aが前記ウォームホ
イール111上のカム溝111bに係合し、他端113
bが保持部材107に形成された溝部107aを通じて
保持部材107に付勢力を与えるよう支点113cを中
心に回動する第2のレバーである。
【0044】ウォームホイール111上のカム溝111
a,111bは実際には一つの軌道をなしており、第1
および第2のレバーのそれぞれ一端112a,113a
と係合する範囲を一部共有するようになっている。
【0045】一方、114は保持部材102に固定さ
れ、偏向プリズム101を光路104に対して挿脱する
際所定の位置に係止させるための係止部材、115は保
持部材102に固定されたスリット板、116は前記保
持部材102が所定位置に係止されたことを検知するた
め前記スリット板115に対応して配設されたセンサで
ある。
【0046】また、117は鏡筒本体であり、前記ガイ
ド棒103、108、モータ109、ウォームホイール
111、第1のレバー112、第2のレバー113が固
定されている。
【0047】次に、本実施の形態の光学顕微鏡の光路切
換装置の動作について説明する。本実施の形態の光学顕
微鏡の光路切換装置では、異なる3つの光路が得られる
ようになっており、図3に示されるように前述の偏向プ
リズム101、折曲げプリズム105、補正プリズム1
06の観察光路104への挿脱状態により、光路1,
2,3が得られる。
【0048】まず,光路1は図2に示されるように、偏
向プリズム101と折曲げプリズム105とが光路10
4中に挿入されている場合の光路であり、図17中にお
ける偏向プリズム22が光路に挿入されている場合と対
応する。
【0049】したがって、対物レンズからの光はこの偏
向プリズムによってすべて接眼レンズの方へと導かれ
る。図2中の折曲げプリズム105は、図17における
ループ光路中の最初の反射面を形成する反射ミラーもし
くはプリズム23に相当するが、光路1の場合偏向プリ
ズム101によってすべての光が接眼レンズの方へと導
かれるので、折曲げプリズム105は光路104中にあ
ってもなくてもよい。
【0050】次に、光路2は、図1に示されるように、
偏向プリズム101が光路104より退避し、折曲げプ
リズム105が光路104中に挿入されている状態であ
る。この光路2と対応するのは、図17において偏向プ
リズム22が光路より退避し、反射ミラーもしくはプリ
ズム23が光路中に挿入されてループ光路を形成してい
る状態である。
【0051】したがって、対物レンズからの光は折曲げ
プリズム105によってほぼ直角に折曲げられ、図1で
は図示しないループ光路を経由して再び折曲げプリズム
105に戻ってきてほぼ直角に折曲げられTVカメラへ
と導かれるか、あるいはループ光路の途中、図17にお
ける反射部材又はビームスプリッター31により引き出
されて接眼レンズの方へと導かれる。
【0052】次に、光路3は、偏向プリズム101が光
路104より退避し、補正プリズム106が光路104
中に挿入されている状態であり、図17において偏向プ
リズム22が光路より退避し、反射ミラーもしくはプリ
ズム23も光路より退避していて、対物レンズからの光
がそのままTV光路へと導かれる場合に相当する。
【0053】これら光路1〜3が得られるカム・レバー
機構について、図4を参照して説明する。同図におい
て、ウォームホイール111が光路1の状態の回転角よ
り、時計回りに回転すると、第1のレバー112は、そ
の一端112aがウォームホイール111上のカム溝の
壁面111aより力を受けて、支点112cを中心に時
計回りに回転し始める。
【0054】そして、光路2の状態までウォームホイー
ル111が回転すると、第1のレバー112は、その他
端112bが偏向プリズム101を駆動するに必要な量
だけ回転する。
【0055】ウォームホイール111が光路2の状態よ
り、さらに時計回りに回転すると、第1のレバー112
は、一端112aがウォームホイール111上のカム溝
が回転中心に対して、一定の半径をもつ軌道上に進むの
で回転しない。
【0056】一方、第2のレバー113は、カム溝の壁
面111bより力を受けて113cを中心に反時計回り
に回転し始める。そして、光路3の状態までウォームホ
イール111が回転すると、第2のレバー113は、そ
の他端113bが折曲げプリズム115や補正プリズム
106を駆動するのに必要な量だけ回転する。
【0057】さて、これら3つの光路の切換時の動作で
あるが、図2の光路1を出発点にして説明する。まず、
光路1の状態より光路切換の指令が発せられると、パル
スモータ109が回転しウォームギヤ110を介してウ
ォームホイール111が、図中の方向より見て時計回り
に回転する。
【0058】ウォームホイール111の回転により、側
面に形成されたカム溝111aにその一端が係合してい
る第1のレバー112が、その支点112cを中心にや
はり時計回りに回転する。
【0059】第1のレバー112の回転は、他端112
bから保持部材102に形成されている溝部102aに
おいて直線運動に変換され、この保持部材102がガイ
ド棒103に沿って動き始める。
【0060】保持部材102が所定の位置、つまり偏向
プリズム101が光路104に対して退避する位置まで
くると、保持部材102に固定されているスリット板1
15がセンサ116より抜け出し、センサ116の検知
によってパルスモータ109に停止指令が発せられると
ともに、係止部材114が、ガイド棒103に形成され
たV溝103aに係合して、保持部材102およびそれ
に保持されている偏向プリズム101が光路104から
の退避位置で停止する。この状態が図1に示した光路2
の状態に該当する。
【0061】また、センサ116の検知はパルスモータ
109のパルスとして記憶され、以後このパルスを基準
として、所定のパルス数をモータ109に与えることに
よって、全ての光路への切換が行われる。
【0062】なお、第1実施の形態の変形例として、ウ
ォームホイール111の裏側面にもカム溝111cを形
成することにより、図17におけるループ光路内の結像
位置より後方の反射部材またはビームスプリッター31
をも、前述のパルスモータ109によって駆動する構成
が可能である。この場合の光路は図5に示すようにな
る。
【0063】従って、本実施の形態の光学顕微鏡の光路
切換装置によれば、偏向プリズム101の切換部、折曲
げプリズム105と補正プリズム106の切換部の2箇
所を切換えるのに、複数のアクチュエーターやセンサを
設けることなく1つのモータとセンサで実現できるの
で、駆動系の構成が簡単になり、かつ光学顕微鏡の価格
を低く抑えられる。 <第2の実施の形態>次に、本発明の第2の実施の形態
に係る光学顕微鏡の光路切換装置について説明する。
【0064】すなわち、本実施の形態の光学顕微鏡の光
路切換装置の特徴は、第1のレバー112の片端112
bと保持部材102の溝部とが所定の遊動量をもって係
合させる点と、係止部材114による引込みとセンサ1
16とスリット板115との位置関係にあり、その他の
点を除いて構成上、上述の第1の実施の形態と変わると
ころはない。
【0065】本実施の形態の光学顕微鏡の光路切換装置
においては、保持部材102に固定された係止部材11
4が、ガイド棒103に形成されたV溝103aの傾斜
に入ることにより所定位置に向かって引込まれ始めると
同時に、スリット板115がセンサ116より脱け出し
て検知される。
【0066】係止部材114の引込力により保持部材1
02が停止位置まで引込まれる速度は、第1のレバー1
12によって保持部材102が動く速度よりも速いた
め、保持部材102はレバー112による付勢力から離
脱して、一瞬先に停止位置まで引込まれる。
【0067】パルスモータ109はこの間も引き続いて
回転し、センサ116の検知時より所定のパルス数だけ
送った位置で停止する。この時のウォームホイール11
1の停止位置が、偏向プリズム101の切換に必要な予
め設計された回転角に正確に対応するようになってい
る。図6は、上述の関係を示すタイミングチャートであ
る。
【0068】従って、本実施の形態の光学顕微鏡の光路
切換装置によれば、パルスモータ109の停止よりも所
定パルス数だけ手前で、保持部材102が係止部材11
4によって所定位置103aに引込まれるようにしたの
で、カム溝111a,111bを形成したウォームホイ
ールの回転角に誤差を生じることなく、保持部材102
および偏向プリズム101の切換動作を行うことができ
る。 <第3の実施の形態>次に、本発明の第3の実施の形態
に係る光学顕微鏡の光路切換装置について説明する。
【0069】すなわち、本実施の形態の光学顕微鏡の光
路切換装置の特徴は、異なる引込範囲をもつ2つの係止
機構を用いた点にあり、その他の構成については、上述
の第2の実施の形態の光学顕微鏡の光路切換装置となん
ら異ならない。
【0070】図7は、本実施の形態の光学顕微鏡の光路
切換装置の係止機構の構成を示す図である。同図におい
て、200は保持部材、201,202はそれぞれ異な
る引込範囲を有するガイド棒、203,204はガイド
棒201,202に対応した係止部材である。
【0071】保持部材201の移動時、まず引込範囲の
広いガイド棒201と係止部材203によって引込力を
生じ、さらに停止位置に近づくと、引込範囲の狭いガイ
ド棒202と係止部材204とによって停止位置まで引
込まれる。
【0072】図8(a),(b)は、それぞれガイド棒
201,202による引込力を表したもので、図8
(c)は、これらを合成したものである。従って、本実
施の形態の光学顕微鏡の光路切換装置によれば、図8
(c)に示すように、引込範囲を大きくとれるので、図
1における、カム溝111a,111bやレバー11
2,113の部品精度が悪くても、確実に光路を切り換
えることができる。 <第4の実施の形態>次に、本発明の第4の実施の形態
に係る光学顕微鏡の光路切換装置について説明する。
【0073】すなわち、本実施の形態の光学顕微鏡の光
路切換装置の特徴は、鏡筒本体117の一部にネジ部2
11を設け、このネジ部211にピン212をねじ込む
ことにより、保持部材102をロックすることにある。
【0074】図9は、本実施の形態の光学顕微鏡の光路
切換装置の構成を示す図である。なお、図1と同一部分
には同一符号を付し、その説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0075】同図に示すように、鏡筒本体117の一部
にはネジ部211が設けられており、このネジ部211
にはピン212がねじ込まれている。ピン212を目一
杯ねじ込むと、その先端部212aが保持部材102の
溝部102aに嵌合するようになっており、ネジをゆる
めると、嵌合がはずれるような構成となっている。
【0076】次に、上述の如く構成された本実施の形態
の光学顕微鏡の光路切換装置の動作について説明する。
ピン212は通常動作時は使用しないもので、この時
は、モータ109の駆動制御により2つの切換部が作動
するようになっている。光路切換の指令が発せられる
と、まず、パルスモータ109が回転しウォームギヤ1
10を介してウォームホイール111が図中の方向より
見て時計回りに回転する。
【0077】ウォームホイール111の回転により、側
面に形成されたカム溝111aにその一端が係合してい
る第1のレバー112が、その支点112cを中心にや
はり時計回りに回転する。
【0078】第1のレバー112の回転は他端112b
から保持部材102に形成されている溝部102aにお
いて直線運動に変換され、この保持部材102がガイド
棒103に沿って動き始める。
【0079】保持部材102が所定の位置、つまり偏向
プリズム101が光路104に対して退避する位置まで
くると、保持部材102に固定されているスリット板1
15がセンサ116より抜け出し、センサ116の検知
によってパルスモータ109に停止指令が発せられると
ともに、係止部材114が、ガイド棒103に形成され
たV溝103aに係合して保持部材102およびそれに
保持されている偏向プリズム101が光路104からの
退避位置で停止する。
【0080】この状態が図1に示す光路2の状態であ
る。また、センサ116の検知はパルスモータ109の
パルスとして記憶され、以後このパルスを基準として、
所定のパルス数をモータ109に与えることによって、
全ての光路への切換が行われる。
【0081】一方、ピン212がねじ込まれている時に
は、モータ109が回転して、第1のレバー112が動
いても、その先端112bが保持部材102の溝部10
2aに係合していても、ピン212の力によって保持部
材102がロックされていて動かないようになってい
る。
【0082】また、この切換機構もしくは、これを含む
装置の電源が投入されていない時に、輸送等の振動によ
ってウォームホイール111や第1のレバー112に負
荷がかかることもなく、装置を破損する恐れもないの
で、ピン212をはずして使用する通常の状態において
確実な切換が可能である。なお、同様の方法を用いた別
の例を後述する第6の実施の形態において説明する。 <第5の実施の形態>次に、本発明の第5の実施の形態
に係る光学顕微鏡の光路切換装置について説明する。
【0083】図10は、本発明の第5の実施の形態に係
る光学顕微鏡の光路切換装置の構成を示す図である。な
お、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0084】すなわち、本実施の形態の光学顕微鏡の光
路切換装置の特徴は、上述の第4の実施の形態において
使用したピン212の代わりに、鏡筒本体117の一部
117bに自在に直動するピン221を用いたことにあ
る。
【0085】このピン221の一端221aには、レバ
ー222の先端222aが連結されている。レバー22
2は、軸222cを中心に回動自在で、他端222bは
ソレノイド223の軸に連結されている。また、レバー
222の一端222a側にはバネ224が取付けられて
いる。
【0086】次に、本実施の形態の光学顕微鏡の光路切
換装置の動作について説明する。まず、光路切換装置の
電源が入ると、ソレノイド223が通電し、その吸引力
によりレバー222が回転する。
【0087】すると、ピン221が他端221bで保持
部材102の溝部102aから脱出し、光学素子の切換
が行なわれる。また、電源を落とすと、バネ224の力
によりピン221は保持部材102の溝部102aに嵌
合され、ロックされる。
【0088】したがって、本実施の形態の光学顕微鏡の
光路切換装置によれば、電源のON/OFFによって自
動的に光学素子の切換がロックされるので、非常に好都
合であり、輸送中の衝撃で機構が破損することもない。 <第6の実施の形態>次に、本発明の第6の実施の形態
に係る光学顕微鏡の光路切換装置について説明する。
【0089】図11は、本発明の第6の実施の形態に係
る光学顕微鏡の光路切換装置の構成を示す図である。ま
た、図12は、同実施の形態における光学顕微鏡の光路
切換装置の断面図である。
【0090】光学素子保持部材232には、2種類のプ
リズムである光学素子231が固定されている。この光
学素子保持部材232には、長手方向に溝が形成されて
おり、この溝と案内棒233を摺動することにより光学
素子保持部材232が左右方向に移動する。
【0091】さらに、光学素子保持部材232には、長
手方向と直交する方向に溝234が形成されており、こ
の溝234にはベアリング235を取りつけたアーム2
36が入る。
【0092】この溝234の幅は、ベアリング235の
径より若干広くなっており、移動方向が変わる時、ベア
リング235が必ず溝の一面にのみ接するようにガタと
なっている。
【0093】アーム236は支点237を中心にしてカ
ム238に切られたカム溝をカム側のベアリングがトレ
ースすることによって回転させられる。この時、光学素
子保持部材232は、ベアリング235に押されて移動
する。機器自体が輸送など振動すると光学素子保持部材
232は左右に動き、ベアリング235は逆に負荷を受
ける。
【0094】すると、ベアリング235が破壊すること
もあるが、カム側のベアリング235はテコの原理でも
っとたやすく破壊してしまう。そこで、ケーシング23
9の上に固定されるフタ240に雌ネジを設け、固定ネ
ジ241をねじ込んで行く。
【0095】固定ネジ241の先端はR状になってい
て、先端部の径は溝巾と嵌合するような寸法になってい
る。固定ネジ241のツマミ部がフタ240の上面に突
き当たるまで締め込むと光学素子保持部材234の溝は
固定ネジ241に呼び込まれながら最終的には固定ネジ
241に嵌合し、左右方向には全く動かなくなる。
【0096】光学素子保持部材232に駆動力を伝達す
るための溝は、例えば、機器の構成上、光学素子保持部
材232の移動を規制する固定ネジ241を別の場所に
設けたい場合は、固定ネジ241が嵌合する溝を駆動力
伝達のための溝とは別個に設けることも可能である。こ
の場合は、溝の加工コストがかかるが、固定ネジの位置
や大きさを自由に変えられるメリットがある。
【0097】従って、本実施の形態の光学顕微鏡の光路
切換装置における輸送ロック装置によれば、ベアリング
235には輸送中の負荷は全くかからず、輸送中に光路
切換装置が破壊することもない。さらに、この機構はフ
タ240にネジを切るのと固定ネジ241を作成するだ
けで提供でき、精度もネジ先端の径をおさえるくらいで
すみ非常に安価である。さらに、ネジ穴は固定ネジ24
1でふさがれるので防塵性もよく、着脱も簡単にすむ。 <第7の実施の形態>図13(a)は、本発明の第7の
実施の形態に係る光学顕微鏡の変倍装置の構成を示す正
面図である。同図に示す光学顕微鏡の変倍装置は、ズー
ム光学系のレンズを用いて移動するものである。
【0098】なお、図13(b)は、同実施の形態にお
ける変倍装置の側面図であり、図13(c)は、同実施
の形態における変倍装置の矢視図である。241はズー
ム光学系のレンズで、レンズ241はレンズ枠242に
固定されている。また、レンズ枠242には案内棒24
3に嵌合して摺動するための穴が2ケ所設けられてい
る。
【0099】さらに、レンズ枠242には棒カム244
のカム溝に沿って転がるベアリング245を保持する軸
246が締結され、棒カム244が回転するとベアリン
グ245、軸246を介して駆動力が伝わり、結果とし
てレンズ枠242が移動する。
【0100】ここで、光学素子の輸送ロックを行なうた
めに、あらかじめケーシング247の底面にあけてあ
る、図示しない長方形の穴を通して、L字形の規制部材
248を挿入する。そして、規制部材248の先端に設
けられたU字溝を軸246の外形に嵌合させる。
【0101】なお、上述の第6の実施の形態及び第7の
実施の形態の場合、ベアリングの停止する位置は必ず溝
の中心とし、溝の壁がベアリングにはガタの中心となっ
て接触しないようになっている。
【0102】従って、本実施の形態の光学顕微鏡の変倍
装置によれば、規制部材248をケーシング247にネ
ジなどにより締結することにより、上述の第1の実施の
形態と同様の効果を得ることができる。 <第8の実施の形態>図14は、本発明の第8の実施の
形態に係る光学顕微鏡における輸送ロック装置の構成を
示す図である。また、図15は、同実施の形態における
光学顕微鏡における輸送ロック装置のロック機構の拡大
図である。
【0103】図14及び図15は、円筒カムを用いたズ
ーム光学系の変倍機構を示している。同図に示すよう
に、端部にギヤを有する円筒カム251がモータおよび
モータギア252によって回転すると、カム上部のカム
曲面上をベアリング253がカム曲面に沿って転がる。
【0104】ベアリング253は軸を介してレンズ枠2
54に連結しており、レンズ255の固定されたレンズ
枠254は案内棒256に沿って上下に移動する。ここ
で、レンズ枠254は図示しない引張りバネにより、下
方向へ常に引っ張られているため、通常は、ベアリング
253がカム曲面より離れることはないが、輸送中など
はバネの力より大きな逆方向の力がかかり、ベアリング
やカム面を破壊することもありうる。
【0105】この機構の輸送ロックとしてケーシング2
57に設けた雌ネジに固定ネジ258をねじ込む。する
と、固定ネジ先端に設けたザグリ261とその口元のテ
ーパ部に導かれ、ベアリング253はその外径に嵌合す
るように加工されたザグリ261と嵌合し、完全に固定
ネジをねじ込むと移動方向にはロックされて動かなくな
る。
【0106】この時、雌ネジ中心をわずかにベアリング
中心より上に配するとベアリングはわずかにカム面より
上に浮き、カム面を破損することもなくなる。上述の第
6の実施の形態〜第8の実施の形態においては、使用者
が機器を使用する場合、固定ネジなどのロック手段を外
部より取りはずすが、その後ケーシングの穴にキャップ
やシールを取りつけることで内部の防塵性は保たれる。
【0107】また、レンズ枠や光学素子保持部材などの
移動側の大まかな位置決めであるが、電動で駆動する場
合、電気的なシーケンスで容易に位置を出すことができ
る。手動であればクリック位置を利用するなど、ある一
定の位置に対してロック機構を設計することが可能であ
る。
【0108】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
複数の光学素子切換部を有し、これらを関連付けて切り
換えることにより所望の光路を得るようにした顕微鏡に
おいて、簡単な構成で安価な、しかも操作生の良い光学
顕微鏡の光路切換装置を提供することができる。
【0109】また、輸送中の衝撃によっても破損せず、
常に確実に切換が可能な光学顕微鏡の光路切換装置を提
供することができる。さらに、機器内部の防塵性、光学
素子の精度を損なうことなく、機器使用者が容易に且つ
迅速に、機器外部より着脱できる光学顕微鏡の光路切換
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学顕微鏡の
光路切換装置の構成を示す図である。
【図2】同第1の実施の形態における光学顕微鏡の光路
切換装置の構成を示す図である。
【図3】同第1の実施の形態における光学顕微鏡の光路
切換装置の光路とプリズムの関係を説明するための図で
ある。
【図4】同第1の実施の形態における光学顕微鏡の光路
切換装置のカム・レバー機構を説明するための図であ
る。
【図5】同第1の実施の形態における光学顕微鏡の光路
切換装置における変形例の光路を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態における光学顕微鏡
の光路切換装置の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る光学顕微鏡の
光路切換装置の係止機構の構成を示す図である。
【図8】同実施の形態における光路切換装置の保持部材
の引込力を説明するための図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る光学顕微鏡に
おける光路切換装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る光学顕微鏡
における光路切換装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る光学顕微鏡
における光路切換装置の構成を示す図である。
【図12】同実施の形態における光学顕微鏡の光路切換
装置の断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る光学顕微鏡
の変倍装置の構成を示す図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態に係る光学顕微鏡
における輸送ロック装置の構成を示す図である。
【図15】同実施の形態における光学顕微鏡における輸
送ロック装置のロック機構の拡大図である。
【図16】従来の光学顕微鏡の光学系を説明するための
図である。
【図17】従来の光学顕微鏡の光学系を説明するための
図である。
【図18】従来の光学顕微鏡における光路切換装置の構
成を説明するための図である。
【図19】従来の光学顕微鏡における光路切換装置の構
成を説明するための図である。
【図20】従来の光学顕微鏡の光路切換装置の制御ブロ
ック図を示す図である。
【図21】従来の光学顕微鏡の光路切換装置の輸送ロッ
ク装置の構成を示す図である。
【図22】従来の光学顕微鏡の光路切換装置の輸送ロッ
ク装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101…偏向プリズム、102…保持部材、103…ガ
イド棒、103a,103b…V溝、104…観察光
路、105…折曲げプリズム、106…補正プリズム、
107…保持部材、108…ガイド棒、109…モー
タ、110…ウォームギヤ、111…ウォームホイー
ル、111a,111b…カム溝、112,113…レ
バー、114…係止部材、115…スリット板、116
…センサ、117…鏡筒本体、211…ネジ部、212
…ピン、221…ピン、222…レバー、223…ソレ
ノイド、224…バネ、231…光学素子、232…光
学素子保持部材、233…案内棒、234…溝、235
…ベアリング、236…アーム、237…支点、238
…カム、239…ケーシング、240…フタ、241…
固定ネジ、242…レンズ枠、243…案内棒、244
…棒カム、245…ベアリング、246…軸、247…
ケーシング、248…規制部材、251…円筒カム、2
52…モータギア、253…ベアリング、254…レン
ズ枠、255…レンズ、256…案内棒、257…ケー
シング、261…ザグリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光学素子を光路に対して挿脱する
    切換部を複数有し、これら切換部の状態を各々関連付け
    て切換える光学顕微鏡の光路切換装置において、 モータと、 前記モータの駆動力を伝達する伝動機構と、 前記伝動機構の一部に設けられたカム溝と、 一端が前記カム溝に係合し、他端が前記光学素子を保持
    する保持部材に付勢力を与えるようそれぞれ支点を中心
    に回動自在に支持された複数のレバーとを設け、 前記モータの駆動制御により前記光学素子を挿脱し、所
    望の光路が得られるように構成したことを特徴とする光
    学顕微鏡の光路切換装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の切換部のうち、少なくとも1
    つに光学素子を光路に対して正確に位置決めするための
    係止機構を設け、前記複数のレバーのうち、前記係止機
    構を有する切換部に対応するレバーの片端を保持部材と
    の間に所定の遊動量を持たせて結合するとともに、光学
    素子が係止機構の引込範囲に入ったことを検知する引込
    点検知手段を設け、前記引込点検知手段にて検知された
    引込点から一定量だけずれた位置を基準に前記モータを
    駆動制御することを特徴とする請求項1記載の光学顕微
    鏡の光路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の切換部のうち、少なくとも1
    つに前記光学素子が光路に対して動かないように保持部
    材をロックするロック機構を付加したことを特徴とする
    請求項1記載の光学顕微鏡の光路切換装置。
JP7177485A 1995-06-23 1995-07-13 光学顕微鏡の光路切換装置 Withdrawn JPH0968656A (ja)

Priority Applications (2)

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JP7177485A JPH0968656A (ja) 1995-06-23 1995-07-13 光学顕微鏡の光路切換装置
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