JPH07199025A - 鏡枠駆動機構 - Google Patents

鏡枠駆動機構

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JPH07199025A
JPH07199025A JP33774793A JP33774793A JPH07199025A JP H07199025 A JPH07199025 A JP H07199025A JP 33774793 A JP33774793 A JP 33774793A JP 33774793 A JP33774793 A JP 33774793A JP H07199025 A JPH07199025 A JP H07199025A
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JP
Japan
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gear
cam ring
frame
lens
driving
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JP33774793A
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Inventor
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鏡枠の高精度繰り出しが可能で、例えば、ズー
ムレンズ鏡筒に適用された場合、精度が高く、素早いズ
ームトラッキング動作も可能である鏡枠駆動機構を提供
する。 【構成】外周部にギヤー3iが設けられ、回動に連動し
てレンズ保持枠を移動させるカム環3と、駆動源である
ステッパ51からの動力を複数のギヤーを介してカム環
3に伝達する減速機構と、上記減速機構における最終ギ
ヤーである駆動ギヤー34a,34bを所定のラジアル
方向に所定位置まで移動可能に軸支する駆動ギヤー支持
用長穴と、上記減速機構における駆動ギヤー34bと噛
み合う2段ギヤー32とカム環3のギヤー3iとの双方
に近づけるべく駆動ギヤー34a,34bを付勢する単
一のねじりバネ36とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡枠駆動機構、詳しく
は、駆動源の動力によりギヤー列を介して駆動されるレ
ンズ保持枠駆動用カム環を有する鏡枠駆動機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のズームレンズ鏡筒のズーミング用
鏡枠駆動機構の駆動源としては、DC(直流)モータ等
が適用されることが一般的であった。このズームレンズ
にてズーミングを行う場合には、各ズーム位置に対応し
てフォーカスレンズをピントの合う合焦位置まで駆動す
る、所謂、ズームトラッキング動作を行う必要がある。
【0003】ところがズーム駆動用として上述のように
DCモータを適用すると、上記ズームトラッキングを行
うためには、ズーム位置検出用のセンサを必要とし、そ
の検出信号に基づき、該DCモータを閉ループ制御によ
り駆動する必要がある。この閉ループ制御による駆動
は、システム上でズーム位置が落ち着くまでに時間が掛
かり、ズームトラッキングに要する時間が長くなってし
まう。更に、ズーム位置検出用のセンサを配設する必要
あり、スペ−ス上、または、コスト上も不利であった。
【0004】そこで、ズーム駆動に際して開ループの制
御が可能であるステッパ(ステッピングモータ)を駆動
源として用いることが考えられる。また一方、レンズ駆
動機構として、特開平3−219216号公報に開示の
ものは、フォーカスレンズ、または、ズームレンズを駆
動するためのレンズリングを回転させるレンズ駆動機構
であって、レンズ群を支持するレンズ鏡筒に取着され、
且つ、レンズ駆動機構を構成するギヤー列を上記レンズ
リングの接線と略平行な方向に配列し、コンパクト化を
可能としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにズーム駆
動用としてステッパを適用した場合、例えば、その鏡枠
駆動機構がカム環を用いる構造では、該カム環と該ステ
ッパの出力軸間を減速駆動用ギヤー列で結合する必要が
ある。通常、このような機構ではギヤー列にバックラッ
シュが存在しており、該カム環の停止精度を劣化させ
る。特に、減速用ギヤー列では終段に近い方のバックラ
ッシュの影響は大きい。
【0006】このようにカム環の停止精度が劣化すると
当然ながら、ズーム用の鏡枠の進退位置に狂いが生じ
る。そして、ズームトラッキング位置がステッパで設定
した位置と異なってしまい、ズーミングによってピント
ぼけが生じることになる。また、前記特開平3−219
216号公報に開示のレンズ駆動機構は、レンズ鏡筒と
してコンパクトにまとめることが可能とするものである
が、停止精度向上のための上記ギヤー列に生じるバック
ラッシュの除去に関しての技術開示はなされていない。
【0007】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、鏡枠の高精度繰り出しが可能で、例え
ば、ズームレンズ鏡筒に適用された場合、精度が高く、
素早いズームトラッキング動作が可能である鏡枠駆動機
構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の鏡枠駆動機構
は、外周部にギヤーが設けられ、回動に連動してレンズ
保持枠を移動させるカム環と、駆動源からの動力を複数
のギヤーを介してカム環に伝達する減速機構と、上記減
速機構における最終ギヤーを所定のラジアル方向に所定
位置まで移動可能に軸支する最終ギヤー支持機構と、上
記減速機構における最終ギヤーと噛み合う中間ギヤーと
カム環の外周部に設けられたギヤーとの双方に近づける
べく最終ギヤーを付勢する単一の付勢手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の鏡枠駆動機構は、減速機構における最
終ギヤーを中間ギヤーとカム環の外周部に設けられたギ
ヤーとの双方に近づけるべく単一の付勢手段により付勢
し、該ギヤーの噛合時のバックラッシュを除去する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図4は、本発明の第1実施例の鏡枠駆動機構
を適用したレンズ鏡筒の分解斜視図である。また、図
5,6は、上記レンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図であ
って、上半部はワイド状態、下半部はテレ状態を示す。
【0011】本レンズ鏡筒は、4群構成のズームレンズ
鏡筒であって、ズーミングは、ステッパ(ステッピング
モータ)51を駆動源としてカム環3を回動することに
よって、外部に繰り出し可能な光学系移動部材である1
群レンズ保持用の1群枠2とその他後述する各レンズ群
保持枠とを進退駆動させることによって行う。また、フ
ォーカシングおよびズームトラッキング位置に対応する
合焦位置への駆動動作は、撮像素子であるCCDを保持
するCCDホルダ14自体を電磁アクチュエータにより
進退駆動させることによって行う。
【0012】そして、本レンズ鏡筒は、上記の斜視図,
断面図等に示すように、主に後述する内,後固定枠5,
13を介してカメラ本体に固着される外固定枠1と、1
群レンズ41を保持し、3つのカムフォロワ22aを介
してカム環3のカム溝3aにガイドされる進退自在な、
所謂、3本吊り構造を有するレンズ保持枠の1つである
1群枠2と、各保持枠を駆動するためのカム溝3a,3
b,3c,3dが配設されている回動自在なカム環3
と、カム環付勢用の波形ワッシャ4と、上記外固定枠1
に固着される内固定枠5とを有している。
【0013】本レンズ鏡筒は、更に、1群枠2以外の各
鏡枠およびCCDホルダ14を進退自在に支持するガイ
ド軸7,8と、2群レンズ42を保持し、上記ガイド軸
7,8で支持される進退自在なレンズ保持枠である2群
枠9と、3群レンズ43を保持し、上記ガイド軸7,8
で支持される進退自在なレンズ保持枠である3群枠10
と、4群レンズ44を保持し、上記ガイド軸7,8で支
持される進退自在なレンズ保持枠である4群枠11と、
CCD駆動用電磁アクチュエータを構成するヨーク12
と、上記ガイド軸7,8、上記ヨーク12を支持する後
固定枠13と、上記ガイド軸7,8で摺動自在に支持さ
れており、CCD55とLPF54を保持し、自己を進
退駆動する電磁アクチュエータを構成する駆動コイル1
4bが巻回されているCCDホルダ14と、上記LPF
54と、上記CCD55と、上記ガイド軸7,8の軸方
向の規制を行う後カバ−15と、上記カム環の回動駆動
用であって、ステッパ51を駆動源とし、減速機構を含
むカム環駆動部とを有している。
【0014】上記外固定枠1と内固定枠5、また、内固
定枠5と後固定枠13は、以下に説明する各構成部材を
組み込んだ状態でそれぞれの取り付け穴1aと5a,5
a′と13aを介しビスにより一体的に固着されるもの
とする。なお、該固着時での上記各枠1,13の回転方
向の相対位置決めは、位置決めピン1b,13bを内固
定枠5の位置決め穴5bに嵌入することによって行う。
【0015】そして、上記外固定枠1には、上記1群枠
2が回動が規制された状態で進退自在に挿入されるが、
該回動規制は、外固定枠1の内周部配設される直進案内
溝1jに1群枠2のピン22に支持されるローラ23が
嵌入して、その回動が規制される。なお、1群枠2のズ
ーミング時の進退駆動は、後述するカム環3の回動によ
って行われる。外固定枠1の上方中央部開口1iには板
バネ21が取り付け部1hにネジ止めされており、外固
定枠1に嵌入される上記1群枠2を下方向に付勢し、そ
の嵌合部のガタ取りを行っている。
【0016】上記カム環3は、上記1群枠2の内周部に
回動自在に嵌入され、更に、カム環3の内周部に内固定
枠5が嵌入される。但し、上記内固定枠5の外周には波
形ワッシャ4が挿入されており、該波形ワッシャ4はカ
ム環3のフランジ部3hを外固定枠1のフランジ部1c
に当接するように押圧し、上記1群枠2の光軸方向の位
置決めがなされる。また、上記波形ワッシャ4は、その
内周に設けられた溝4aが内固定枠5の凸部5eに嵌入
した状態で挿入されるので、その回転は規制される。
【0017】上記カム環3のフランジ部外周に沿ってギ
ヤー部3iが設けられているが、このギヤー部3iには
後述するカム環駆動部の駆動ギヤー34aが噛合してお
り、該駆動部によりカム環3がワイド位置からテレ位置
まで回動される。
【0018】該ワイド位置は、ズーミングの基準位置と
し、フランジ部に設けられた遮閉リーフ部3jがその回
動軌跡上の上記ワイド位置に対応した回動位置に配設さ
れているリセット手段であるPI(フォトインタラプ
タ)53により検出される。このワイド位置を基準とし
て各ズーミング位置の位置出しが行われる。カム環3の
フランジ部に配設されている突起状のストッパ3kは、
外固定枠1のフランジ部1cに配設される溝部1kに挿
入されており、カム環3のワイド端、または、テレ端の
回動ストッパとして作用する。
【0019】カム環3の外周部に設けられている1群枠
用カム溝3aは3ヶ所あり、それぞれに前記1群枠2の
カムフォロワ22aが摺動自在に嵌入する。該1群枠2
は、その回動が規制されており、該カム環3が回動する
と光軸O方向に進退移動することになる。更に、カム環
3の内周部には2,3,4群枠用カム溝3b,3c,3
dが設けられており、それぞれに前記2,3,4群枠
9,10,11に固着されているカムフォロワ9c,1
0c,11cが摺動自在に嵌入する。該カム環3が回動
すると上記各保持枠は、光軸O方向に進退移動すること
になる。
【0020】図7は、前記カム環駆動部のギヤー列の被
写体側からみた配置図である。また、図8は、本レンズ
鏡筒の該カム環駆動部まわりの被写体側からみた断面図
であり、図9は、該図8のA矢視図である。上記カム環
駆動部は、図7〜図9に示すようにステッパ51を駆動
源とするが、その出力ギヤーであるピニオン31の回転
は、中間ギヤーである2段ギヤー32を介して、最終ギ
ヤーである駆動ギヤー34b,34aに伝達され、更
に、上記カム環3のギヤー部3iに伝達される。そし
て、該カム環3が回動する。なお、上記駆動ギヤー34
aをカム環3のギヤー部3iに噛合させるために、図1
に示すように外固定枠1のフランジ部1cには逃げ用の
溝部1mが設けられている。
【0021】上記駆動ギヤー34b,34aは、ギヤー
軸35を介して一体化している。そして、該軸35は、
その一端を最終ギヤー支持機構であるギヤーボックス3
8の長穴38aで、また、他端を最終ギヤー支持機構で
あるギヤーボックスベース39の長穴39aに、摺動か
つ回動自在に挿入されて支持される。該2つの長穴38
a,39aの長手方向は、駆動ギヤー34a,34bの
ラジアル方向であって、図8に示すように、ギヤー軸3
5の軸心P0 と、2段ギヤー32の小ギヤーと駆動ギヤ
ー34bの噛合点P2 と、カム環3のギヤー部3iと駆
動ギヤー34bとの噛合点P1 とで形成される角P2 −
P0 −P1 を2等分する方向とする。
【0022】更に、該ギヤー軸35には単一の付勢手段
であるねじりバネ36が巻回されており、該軸35を上
記長穴38a,39aの長手方向、即ち、上記2つの噛
合点P2 ,P1 の2等分線方向に付勢している。従っ
て、上記2段ギヤー32の小ギヤーと駆動ギヤー34b
との噛合隙間と、カム環3のギヤー部3iと駆動ギヤー
34aとの噛合隙間とが同時に詰められ、噛合ガタの殆
どない状態に保持される。
【0023】また、ステッパ51の出力ギヤーであるピ
ニオン31は遮蔽板ギヤー36に噛合しており、ズーミ
ング駆動時のステッパ51の脱調は、上記遮蔽板ギヤー
36の回転状態により検出される。即ち、遮蔽板ギヤー
37に形成される遮蔽板37aの回転を脱調検知手段で
あるPI52で検出し、その出力パルスの状態をCPU
(図示せず)で判断し、上記ステッパ51の脱調を検知
する。
【0024】一方、上記ガイド軸7,8の支持構造とし
ては、図2,3,5に示すように上記内固定枠5に該ガ
イド軸7,8の前方(被写体側)の端部を支持する支持
穴5f,5gが設けられており、そこにガイド軸7,8
の端部が挿入され、ラジアル方向が位置決めされ、更
に、被写体側方向の光軸方向の規制がなされる。
【0025】そして、該ガイド軸7,8の略中間部位
は、図3,4,5に示すように後固定枠13の軸穴13
f,13gによりラジアル方向の位置決めがなされた状
態で支持される。上記軸穴13fと軸穴13gの光軸方
向の配設位置は、後述するようにレンズ保持枠やCCD
ホルダの支持構造上、都合がよいようにずらして配設
し、軸穴13gの方を前方、即ち、被写体側に位置せし
めている。そして、CCDホルダ14を挿入後、該ガイ
ド軸7,8の後方(CCD側)の端部は、該後固定枠1
3に固着される後カバ−15の有底穴15f,15gに
て光軸方向の規制され、押さえられている。
【0026】上記ガイド軸7,8は、内固定枠5と後固
定枠13との間で2群枠9,3群枠10,4群枠11を
摺動自在に支持している。即ち、ガイド軸7には2群枠
9の2又部,3群枠10,4群枠11の軸穴部10f,
11fが嵌入する。そして、ガイド軸8には2群枠9の
軸穴部9g,3群枠10,4群枠11の2又部10g,
11gが嵌入し、該枠9,10,11が上記内固定枠5
の内部に収納した状態で摺動自在に支持される。
【0027】前述したように2,3,4群枠9,10,
11に固着されているカムフォロワ9c,10c,11
cを内固定枠5の後述する開口部5c,5dを貫通して
カム環3のカム溝3b,3c,3dに摺動自在に嵌入さ
せる。そのカムフォロワ9c,10c,11cの逃げ、
また、上記ガイド軸7,8と2,3,4群枠9,10,
11の軸穴や2又部の逃げのために、上記内固定枠5に
は光軸Oに沿って上記開口部5c,5dが設けられてい
る。
【0028】また、前記図2,3に示すように上記2群
枠9の突起部9dにガタ取りバネ26の一端が掛けら
れ、該バネの他端は内固定枠5の内部の突起部5hに掛
けられており、2群枠9のカムフォロワに対するカム環
3のカム溝3bとの嵌合ガタ取りを行っている。また、
上記3,4群枠10,11の突起部10dと11dには
互いにガタ取りバネ27が掛けられ、3,4群10,1
1のカムフォロワに対するカム環3のカム溝3c,3d
との嵌合ガタ取りを行っている。
【0029】上記ヨーク12は、その取り付け穴12a
を通して上記後固定枠13の被写体側に取り付け穴13
c,13dにて固着される。また、該ヨーク12は、磁
性材料で形成され、図10のヨーク部まわりの断面図に
示すようにヨーク内周部12bを有し、該内周部12b
に対向して上下左右に4つの磁石16が装着されてい
る。
【0030】前記CCDホルダ14は、後方、即ち、C
CD側からLPF54とCCD55が装着されている。
更に、該CCDホルダ14のLPF54装着部の外側の
筒部外周には、駆動コイル14bが巻回されている。
【0031】また、該CCDホルダ14は、その2又部
14fと軸穴14gを通して、ガイド軸7,8に反被写
体側、即ち、CCD側から挿入されて摺動自在に嵌入さ
れる。その嵌入状態では、上記駆動コイル14bは、開
口部13hから前方に挿通され、前記ヨーク12の内周
部12bと磁石16とで囲われる部分に位置する。その
後、後固定枠13の後方に後カバ−15を取り付け、上
記ガイド軸7,8を支持する。
【0032】次に、以上のように構成された本レンズ鏡
筒のレンズ駆動動作について説明する。まず、パワース
イッチ(図示せず)がオンになると、ステッパ51が駆
動され、カム環3がリセット位置であるワイド端位置ま
で回動し、1,2,3,4群枠2,9,10,11をそ
れぞれワイド端位置まで移動させる。ズーミングを行う
場合、上記の状態からステッパ51を駆動し、カム環3
を回動し、1,2,3,4群枠2,9,10,11をそ
れぞれズーミング位置まで移動させる。
【0033】このカム環3の駆動は、該カム環3の回動
位置を検出することなく、ステッパ51によりオープン
ループ制御により駆動される。また、電磁アクチュエー
タの駆動コイル14bの電流を制御することによって、
CCDホルダ14上のCCD55を上記ズーミング位置
に対応した合焦位置であるズームトラッキング位置まで
移動させ、ズーミングを終了する。また、フォーカシン
グを行う場合、電磁アクチュエータによりCCDホルダ
14を進退駆動し、CCD55を合焦位置まで移動させ
る。
【0034】本レンズ鏡筒の鏡枠駆動機構によれば、上
記ズーミング駆動における1群枠から4群枠のズームト
ラッキング位置は、カム環3の回動により決定される。
該カム環3には、前述したようにステッパ51の回転が
ギヤー列で構成される減速機構を介して伝達されるが、
該ギヤー列のうち、特に駆動系全体のバックラッシュへ
の影響の大きい、最終ギヤーである駆動ギヤー34a,
34bの噛合ガタを無くしており、上記カム環3の停止
位置精度を非常に高くしている。そして、素早く、しか
も、高精度のズームトラッキングが実現できる。しか
も、位置センサ等を不要とすることからスペ−ス上もコ
スト上も有利となっている。
【0035】次に、本発明の第2実施例の鏡枠駆動機構
を適用したレンズ鏡筒について説明する。なお、本実施
例のレンズ鏡筒の構造は、カム環駆動部を除いて、前記
第1実施例のものと同一構成を有しているので、その同
一構成部分の説明は省略する。図11は、本レンズ鏡筒
のカム環駆動部の光軸方向から見た図である。また、図
12は上記カム環駆動部の斜視図である。本カム環駆動
部は、前記第1実施例のものに対して、ステッパ51を
駆動源とする駆動系そのものは同一である。そして、最
終ギヤーである駆動ギヤー34a,34bを支持するギ
ヤー軸35の最終ギヤー支持機構が異なっている。
【0036】即ち、該ギヤー軸35は、図11,12に
示すように、その駆動ギヤー34a側の端部をギヤーボ
ックス48の長穴48aで、また、駆動ギヤー34bの
端部を最終ギヤー支持機構であるギヤーボックスベース
39の長穴39aに、それぞれ摺動、且つ、回動自在に
挿入されて支持される。該長穴48aの長手方向は、ラ
ジアル方向であって、ギヤー軸35の軸心P0 からカム
環3のギヤー部3iと駆動ギヤー34bとの噛合点P1
に向いている。また、該長穴49aの長手方向も、ラジ
アル方向であって、ギヤー軸35の軸心P0 から2段ギ
ヤー32の小ギヤーと駆動ギヤー34bとの噛合点P2
に向いている。
【0037】更に、該ギヤー軸35には第1実施例のも
のと同様に単一の付勢手段であるねじりバネ36が巻回
されている。そして、該軸35を上記長穴38a,39
aの長手方向の中間方向、即ち、上記2つの噛合点P2
,P1 方向の中間の方向に付勢している。従って、該
ギヤー軸35は、駆動ギヤー34a側の軸端が長穴48
aに沿って、カム環3のギヤー部3iとの噛合隙間を詰
めるように変位し、同時に、駆動ギヤー34b側の軸端
が長穴49aに沿って、上記2段ギヤー32の小ギヤー
との噛合隙間を詰めるように変位する。そして、双方の
噛合点においてバックラッシュの殆どない状態に噛合さ
せる。
【0038】以上説明したように、本実施例の鏡枠駆動
機構によれば、カム環駆動部のギヤー軸35の両端が端
部に近い位置にある方の駆動ギヤー34aと34bのそ
れぞれの噛合点に向けて変位可能となっており、単一の
ねじりバネ36で該軸35を変位せしめるているので、
ねじりバネ36の付勢力が効果的に作用し、カム環3の
ギヤー部3i、および、2段ギヤー32の小ギヤーとの
バックラッシュを効率よく取り除くことができる。そし
て、高精度の素早いズームトラッキング処理を実行する
ことが可能となる。また、ねじりバネ等の出せ部材を複
数必要としないので、鏡枠駆動機構の小型化を図ること
ができる。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明の鏡枠駆動機構は、
減速機構における最終ギヤーを中間ギヤーとカム環の外
周部に設けられたギヤーとの双方に近づけるべく単一の
付勢手段により付勢し、該最終ギヤーの噛合時のバック
ラッシュを除去するようにしたので、鏡枠の高精度の繰
り出しが可能で、例えば、ズームレンズ鏡筒に適用され
た場合、精度が高く、素早いズームトラッキング動作が
可能となる。更に、ズーム位置センサを不要とすること
からスペ−ス上もコスト上も有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す鏡枠駆動機構を適用
したレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図2】上記図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図3】上記図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図4】上記図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図5】上記図1のレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面
図。
【図6】上記図1のレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面
図。
【図7】上記図1のレンズ鏡筒のカム環駆動部のギヤー
列の被写体側からみた配置図。
【図8】上記図1のレンズ鏡筒のカム環駆動部まわりの
被写体側から見た図。
【図9】上記図8のA矢視図。
【図10】上記図1のレンズ鏡筒のヨークとガイド軸の
配設状態を示す光軸に直交する面のヨーク部まわりの断
面図。
【図11】本発明の第2実施例を示す鏡枠駆動機構を適
用したレンズ鏡筒のカム環駆動部まわりの被写体側から
見た図。
【図12】上記図11のレンズ鏡筒のカム環駆動部の斜
視図。
【符号の説明】
2 …………1群枠(レンズ保持枠) 3 …………カム環 3i…………カム環の外周に設けられるギヤー部 9 …………2群枠(レンズ保持枠) 10…………3群枠(レンズ保持枠) 11…………4群枠(レンズ保持枠) 32…………2段ギヤー(中間ギヤー,減速機構) 34a………駆動ギヤー(最終ギヤー,減速機構) 34b………駆動ギヤー(最終ギヤー,減速機構) 36 ………ねじりバネ(単一の付勢手段) 38a………ギヤーボックス長穴(最終ギヤー支持機
構) 39a………ギヤーボックスベース長穴(最終ギヤー支
持機構) 48a………ギヤーボックス長穴(最終ギヤー支持機
構) 49a………ギヤーボックスベース長穴(最終ギヤー支
持機構) 51…………ステッパ(駆動源)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部にギヤーが設けられ、回動に連動し
    てレンズ保持枠を移動させるカム環と、 駆動源からの動力を複数のギヤーを介してカム環に伝達
    する減速機構と、 上記減速機構における最終ギヤーを所定のラジアル方向
    に所定位置まで移動可能に軸支する最終ギヤー支持機構
    と、 上記減速機構における最終ギヤーと噛み合う中間ギヤー
    とカム環の外周部に設けられたギヤーとの双方に近づけ
    るべく最終ギヤーを付勢する単一の付勢手段と、 を具備したことを特徴とする鏡枠駆動機構。
JP33774793A 1993-12-28 1993-12-28 鏡枠駆動機構 Withdrawn JPH07199025A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003107363A (ja) * 2001-07-25 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡用電動ステージ
JP2011039182A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Canon Inc レンズ鏡筒

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