JP2004001595A - ゴムクロ−ラ - Google Patents

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Noriaki Kurokawa
黒川 憲明
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Bridgestone Corp
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Abstract

【課題】本発明はかかる既提案の技術を更に改良したものであり、スチ−ルコ−ドを用いないことは勿論ではあるが、ゴムクロ−ラの耐久性の面でも更に優れた技術を提供するものである。
【解決手段】本発明は、ゴムクロ−ラの長手方向に一定ピッチをもって芯金を埋設したゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部に閉鎖開口部を形成し、隣り合う芯金の閉鎖開口部の縁部を、内側に向かって開放する嵌合部を前後に備えた連結体にて、前記縁部をゴムクロ−ラの外周側より該嵌合部にて内包して連結し、当該連結体を抗張材とするとともに、当該連結体の中央部を覆う位置にラグを形成したことを特徴とするものである。
【選択図】  図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農作業用、土木作業用、建設機械用の車両(以下、車両という)の走行部に供されるゴムクロ−ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両に用いられるゴムクロ−ラの構造は、図1に示すようにその長手方向に一定ピッチをもって転輪の走行路を形成する芯金aがゴムb中に埋設され、更にこの芯金aの左右の翼部c、cを外囲いし、ゴムクロ−ラにかかる張力に抗するために列状のスチ−ルコ−ドdがこれまたゴム中に埋設されている。そして、例えば芯金aに形成された突起aの頂面が転輪の走行面となる。しかるに、スチ−ルコ−ドdは比較的細いコ−ド素線を撚り合わせたものであり、外部からゴム中に侵入する水分に起因して錆の発生をもたらし、最終的にはスチ−ルコ−ドd切れの発生が避けられない。
【0003】
本発明は主としてこのスチ−ルコ−ド切れの現象を阻止するためになされたものであり、細線を撚り合わせてなるスチ−ルコ−ドを用いないゴムクロ−ラを提供するものである。
【0004】
スチ−ルコ−ドを用いないゴムクロ−ラの例として、特開2000−313371号公報がある。かかるゴムクロ−ラは図2に示すように左右の翼部に相当する多数の棒体fを用い、この一対の棒体f、fの左右先端より互い違いに千鳥状にブロックg、gを貫通させ、更にこのブロックg、gに対してこれまた千鳥状に連結リンクh、hを嵌め込むものである。そして、ブロックgの頂面が転輪の走行部となり、連結リンクh、hが従来のスチ−ルコ−ドの代替物となる。
【0005】
しかるに、棒体fとブロックg及び連結リンクhの組み合わせが極めて規則的に行われなくては役に立たず、組み立て作業に細心の注意を払う必要があり、その作業性は極めて悪い。更に、組み合わせの作業も棒体fの左右からブロックg及び連結リンクhを嵌め合わせる必要があり、幅の広い作業スぺ−スを必要とする。それだけでなく、これらを組立後にゴムクロ−ラのモ−ルド内の所定位置にこれをセットする際にも棒体fよりブロックgや連結リンクhが脱落する恐れもあり、モ−ルド内にて棒体fとブロックgや連結リンクhを嵌め合わせるスペ−ス的な余裕もなく、その作業性が極めて悪いことは明らかである。又、棒体fを手で触ることは好ましくはないが、この技術にあっては、ブロックgや連結リンクhを棒体fの横方向から嵌め込むために何度も手で触れないわけには行かず、ゴムとの接着力の低下につながってしまうことは否めない。
【0006】
このため、本発明者はスチ−ルコ−ドを用いない新たなゴムクロ−ラの構造を別途提供している。この既に提供した技術の概要は、ゴムクロ−ラの長手方向に一定ピッチをもって芯金を埋設したゴムクロ−ラであって、芯金のゴム埋設部に閉鎖開口部を形成し、隣り合う芯金の閉鎖開口部の縁部を内包する開口部を前後に備えた連結体にて前記縁部を該開口部にて内包して連結し、当該連結体を抗張材としたことを特徴とするものであり、生産性に極めて優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる既提案の技術を更に改良したものであり、スチ−ルコ−ドを用いないことは勿論ではあるが、ゴムクロ−ラの耐久性の面でも更に優れた技術を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、ゴムクロ−ラの長手方向に一定ピッチをもって芯金を埋設したゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部に閉鎖開口部を形成し、隣り合う芯金の閉鎖開口部の縁部を、内側に向かって開放する嵌合部を前後に備えた連結体にて、前記縁部をゴムクロ−ラの外周側より該嵌合部にて内包して連結し、当該連結体を抗張材とするとともに、当該連結体の中央部を覆う位置にラグを形成したことを特徴とするものである。
【0009】
閉鎖開口部が形成される芯金の部位は左右の翼部である。又、連結体はベルト状体或いは棒状体であり、これは金属製或いはプラスチック部材である。更に具体的には、連結体が側面視でC型をなすものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
既提案のゴムクロ−ラは芯金10のゴム埋設部(左右翼部)に閉鎖開口部13を構成する縁部14a、14bを内包してなるC型連結体20にて芯金10を順次連結したものであり、左右翼部に形成した開口部13の周囲が閉鎖状態となっているため、上記した従来の例でしばしば起こるC型連結体20が芯金10の左右側方より脱落するという欠点がなくなったものである。図3はこの既提案の概要を示す主要部の断面であるが、C型連結体20の開口部21、22がゴムクロ−ラの外周側に向いている場合には、かかるC型連結体20を中心としてゴムクロ−ラの内側が圧縮され、外側が引っ張り張力を受けることになる。そして、通常のゴムクロ−ラにあっては、芯金10に対応して外表面にラグ40を形成することから、C型連結体20の嵌合部21、22に対してはゴム分が比較的少ないものとなる。このため、嵌合部21、22の端部21a、22aを起点として外側のゴムに亀裂aが生じることがあり、亀裂aが発達してゴムクロ−ラの寿命を縮める結果となっている。
【0011】
本発明はかかる部位に生じるゴムの亀裂aをなくすことを最大の目的としたものであって、C型連結体20の嵌合部21、22を内側にして配置し、かつ連結体20の中央部を覆ってラグ40を形成するものである。即ち、連結体20の嵌合部21、22の先端21a、22aに集中する歪みの発生をなくし、荷重が大きく掛かるラグ40の接着の強化を狙ったものである。このため、両嵌合部21、22の先端21a、22aに生じていた亀裂が極めて低減できたものであり、更には、ラグ40が接着する連結体20が平坦面であるため、ラグの有効な接着面積が確保され、ラグ欠けすることもなくなったものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明する。図4は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金の一例を示したゴムクロ−ラの内側からの平面図、図5はその正面図、図6は側面図である。かかる芯金10Aはゴム埋設部である左右の翼部11、12に対して長孔の閉鎖開口部13を形成したものであり、この閉鎖開口部13はその周囲を縁部14a、14b、14cにて閉鎖したものである。即ち、閉鎖開口部13はゴムクロ−ラの長手方向に向かう前後が好ましくは断面がほぼ円形の縁部14a、14bをもって構成されたもので、その左右先端が縁部14cにて閉鎖された形状となっている。尚、この例では一対の突起15、16がスプロケットとの係合部となる中央部17を挟んで備えられており、これは前後に若干ずれをもって千鳥状をなしている。かかる突起15、16の頂面は図示しない転輪の走行路となり、或いは転輪の外れ防止機能を有している。
【0013】
図7は本発明のベルト状の連結体20Aの一例を示す内側平面図、図8はその側面図である。連結体20Aにあってその両端に嵌合部21、22を形成したものであり、嵌合部21、22は連結体20Aの平坦なベルト状の中央部23に対して同一側に形成され、しかもその嵌合部の先端21a、22bが内側に向けられ、C型をなしている。かかる嵌合部21、22は芯金10Aにおける縁部14a、14bが嵌合する形状とされている。
【0014】
図9は芯金10Aと連結体20Aの連結状態を示す内面図であり、図10はその切断側面図である。即ち、連結体20Aの両端に形成した嵌合部21、22と芯金10Aの閉鎖開口部13を構成する縁部14a、14bをゴムクロ−ラにおける外側より嵌め合わせて連結され、この縁部14a、14bは嵌合部21、22によって内包した状態で連結される。このように、ゴム30中に埋設される芯金10Aの翼部11、12を連結体20Aによって順次連結されたものであり、しかも内側に内包した状態で連結され容易にこれが外れることはない。尚、図示はしないがこの連結体20Aの幅を小さくし、複数の連結体をもって縁部14a、14bを内包したものであってもよいことは勿論である。
【0015】
連結体20Aと芯金10Aの縁部14a、14bとの嵌め合わせは芯金10Aの一方側をやや寄せて嵌め込むだけでできることから、その作業性は簡単であり、しかもモ−ルド内で芯金をセットした後に連結体20Aにて連結可能であるため、その作業効率は極めてた高いものとなった。
【0016】
さて、本発明は図11にて示すようにゴムクロ−ラの外表面にラグ40が形成されるが、このラグ40は芯金10Aの間に形成され、しかも前記した連結体20Aの平坦な中央部を覆って形成されたものである。即ち、最も亀裂の生じやすい嵌合部21、22をゴムクロ−ラに対して内向きとし、更に連結体20の中央部を覆って外側にラグ40を形成してなるもので、嵌合部21、22の先端21a、22aに集中していたゴムの歪みをなくし、ラグ40も連結体20Aの平坦部23に接着されるためにその接着性はより強固になり、ゴム欠けの発生はほとんどなくなったものである。尚、連結体20Aの嵌合端21a、22bを跨いで合成又は金属繊維補強材が埋設されることもあり、補強材はすだれ状、帆布状等としたものを1枚又は2枚以上埋設することとなる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であり、ゴムクロ−ラに対して必須の要件であると考えられていた抗張体(スチ−ルコ−ド)を省略したものであり、更にゴム亀裂を低減した新たなゴムクロ−ラを提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の車両に用いられるゴムクロ−ラの構造を示す斜視図である。
【図2】図2は特開平2000−313371号のゴムクロ−ラの構造を示す芯金の斜視図である。
【図3】図3は既出願の技術を示すゴムクロ−ラの切断断面図である。
【図4】図4は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金のゴムクロ−ラの内側平面図である。
【図5】図5は図4の正面図である。
【図6】図6は図4の側面図である。
【図7】図7は連結体の内側平面図である。
【図8】図8は図7の側面図である。
【図9】図9は芯金10Aと図4の連結体の連結状態を示す内側平面図である。
【図10】図10は図9の切断側面図である
【図11】図11は図9におけるゴムクロ−ラの切断側面図である。
【符号の説明】
10A‥芯金、
11、12‥翼部、
13、13a、13b‥閉鎖開口部、
14、14a、14b、14c‥縁部、
15、16‥突起、
17‥芯金中央部、
20A‥連結体、
21、22‥連結体の両端の嵌合部、
21a、22b‥嵌合端、
23‥連結体の中央部、
30‥ゴム体、
40‥ラグ。

Claims (6)

  1. ゴムクロ−ラの長手方向に一定ピッチをもって芯金を埋設したゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部に閉鎖開口部を形成し、隣り合う芯金の閉鎖開口部の縁部を、内側に向かって開放する嵌合部を前後に備えた連結体にて、前記縁部をゴムクロ−ラの外周側より該嵌合部にて内包して連結し、当該連結体を抗張材とするとともに、当該連結体の中央部を覆う位置にラグを形成したことを特徴とするゴムクロ−ラ。
  2. 連結体がベルト状体である請求項1記載のゴムクロ−ラ。
  3. 連結体が棒状体である請求項1記載のゴムクロ−ラ。
  4. 連結体が金属部材である請求項1乃至3項いずれか1記載のゴムクロ−ラ。
  5. 連結体がプラスチック部材である請求項1乃至3項いずれか1記載のゴムクロ−ラ。
  6. 連結体がC型をなす請求項1乃至6項いずれか1記載のゴムクロ−ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011132746A1 (ja) 2010-04-21 2011-10-27 株式会社ブリヂストン クローラ用の芯金及びゴムクローラ
JP2012111255A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Bridgestone Corp 弾性クローラ

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