JP2003532766A - 希土類触媒を用いての共役ジエンと非共役オレフィンとの共重合 - Google Patents

希土類触媒を用いての共役ジエンと非共役オレフィンとの共重合

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JP2003532766A JP2001582411A JP2001582411A JP2003532766A JP 2003532766 A JP2003532766 A JP 2003532766A JP 2001582411 A JP2001582411 A JP 2001582411A JP 2001582411 A JP2001582411 A JP 2001582411A JP 2003532766 A JP2003532766 A JP 2003532766A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、希土類金属触媒の存在下での、共役ジオレフィンと非共役オレフィンとの共重合のための方法に関する。前記方法は、高い選択性、良好な空時収量および広範囲で反応条件が変更可能であるといった利点を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、共役ジオレフィンと非共役オレフィンとを、希土類触媒の存在下で
、共重合させるための方法に関する。
【0002】 共役ジオレフィンの重合は、以前から公知であり、かつ、たとえば、W.Ho
ffmann、Rubber Technology Handbook、Ha
nser Publishers(Carl Hanser Verlag)M
uenchen、Wien、New York、1989に記載されている。同
様に、たとえばポリブタジエンは、今日において、たとえば、チタン化合物、コ
バルト化合物、ニッケル化合物およびネオジム化合物に基づくチグラー・ナッタ
型の配位触媒を用いてか、あるいはアルキルリチウム化合物の存在下で、主に溶
液重合によって製造される。それぞれの場合において使用される溶剤は、使用さ
れる触媒の型に極めて依存的である。好ましくは、ベンゼンまたはトルエン、さ
らには脂肪族炭化水素または脂環式炭化水素が使用される。
【0003】 共役ジオレフィンと非共役オレフィンとの共重合は、ホモ重合の場合とは異な
り、ほとんど示されていない。
【0004】 US−A−4540744から、アニオン開始剤を、ヘキサン中のブタジエン
とスチレンとの重合に使用することが公知である。この方法の欠点は、ブタジエ
ン画分中のシス/トランス比の調節および高いシス−含量の獲得が、わずかな範
囲でのみ可能なことである。しかしながら、タイヤおよびプラスチックの改良の
分野における適用に関して、高いシス含量は有利である。
【0005】 アニオン開始剤の欠点は、ブタジエン−スチロールコポリマー(SBR)が形
成されることであり、この場合、これは、ブタジエン単位に対して、微小構造の
わずかな調節のみ可能である。アニオン開始剤を用いて、1,4−シス−含量が
50%を上廻るような、高いシス−含量を有するSBRを経済的に製造すること
は不可能である。改質化剤の添加によってのみ、1,2−単位の画分を増加させ
ることは可能であり、その際、1,2−含量は、ポリマーのガラス転移温度を上
昇に導く。これらの方法によってSBRが形成されるといった事実は、ポリブタ
ジエン(BR)のホモ重合と比較して、高いスチレン含量を有しており、結果と
してガラス転移温度のさらなる上昇を生じることから特に不利である。しかしな
がら、ゴムを、たとえば、HIPSまたはABSの耐衝撃性改善のために使用す
る場合には、ゴムの高いガラス転移温度は、原料の低い温度耐性において有害な
作用を生じ、したがって、低いガラス転移温度を有するゴムが好ましい。
【0006】 さらに、コバヤシら(kobayashi et al.)による、たとえば、J.Polym
.Sci.,Part A,Polym.Chem.,33(1995)217
5および36(1998)241およびインタイら(Yingtai et al.)による、
たとえば、in Polymere,37/2(1996) 349−352で
は、希土類のハロゲン化酢酸塩から成る触媒系、たとえば、Nd(OCOCClまたはGd(OCOCF、さらにはトリ(イソブチル)アルミニウ
ムおよびジエチルアルミニウムクロリドが記載されており、この場合、これは、
不活性化溶剤 ヘキサン中で、ブタジエンおよびスチレンの共重合を可能にする
。これら触媒の欠点は、約5モル%のわずかなスチレン組み込み量であっても、
10g ポリマー/mmol触媒/hを下廻る触媒活性に低下し、かつ、スチレ
ン含量が増加するにつれて、ポリマーの1,4−シス含量は著しく減少すること
である。
【0007】 ボドロバら(Bodrova et al.)は、たとえば、Polymer Sci.,S
er.A39/12(1997)1259−1265で、NdCl−3ROH
とトリスイソブチルアルミニウムとから成る触媒系を用いて、前記不活性溶剤中
でイソプレンとスチレンとの混合物を重合することによって、ポリマーを形成す
ることを記載しており、この場合、これは、H−NMR−分光分析によれば、1
0%を下廻る全スチレン含量を示した。この重合は、60℃で30時間に亘って
おこなわれた。しかしながら、この試験において、重合されたスチレンは主にポ
リスチレンであることを明らかにすることができ、この場合、これは、長い重合
時間中において、たとえば、熱的に誘導された副次的反応中に形成されるもので
ある。
【0008】 US−A−5096970およびEP−A−304088では、不活性溶剤を
さらに添加することなく、ブタジエンを1,4−シス−ポリブタジエンに変換す
る場合に、ネオジムホスホネート、有機アルミニウム化合物、たとえば、ジ(イ
ソブチル)アルミニウム水素化物(DIBAH)を基にした触媒、およびハロゲ
ン含有ルイス酸、たとえば、エチルアルミニウムセスキクロリドを基にした触媒
の使用下で、スチレン中でポリブタジエンを製造するための方法が記載されてい
る。これらの触媒の欠点は、スチレン−ブタジエン−コポリマーが、これらの場
合において形成不可能であることである。希土類、アルミニウムアルキルおよび
ハロゲン含有ルイス酸のカルボキシレートに基づく比較可能な触媒系は、EP−
A−11184中において、脂肪族溶剤中で、シス−1,4−単位の高い画分を
有するポリブタジエンの製造のための、特に有利な触媒系として記載されている
【0009】 さらに、非極性溶剤、たとえばトルエンおよびn−ヘプタン中の、補触媒(co
-catalyst)、好ましくはアルモキサンとの組み合わせ物での希土類のアリル錯
体が、1,4−シス−二重結合の高い含量を有するブタジエンの重合に適した触
媒であることは公知である[R. Taube, H. Windisch, S. Maiwald, Makromol. S
ymp. 89(1995) 393-409]。
【0010】 本発明の課題は、共役ジオレフィンと非共役オレフィン、たとえばビニル芳香
族モノマーとを共重合させるための方法を提供することであり、これによって、
たとえば、ビニル芳香族およびジオレフィンの含量、および重合されたジオレフ
ィンの選択率、すなわち、たとえば、シス−位二重結合および側鎖ビニル基を有
する1,2−単位の含量に関して、ポリマー組成を変更することができる、コポ
リマーが得られる。
【0011】 本発明による触媒系は、スチレン含量に依存することなく、シス含量さらには
シス:トランス画分の比を調節することが可能である。これは、公知かつ工業的
に使用されるアルキルリチウムに基づく触媒を用いて、シス含量を変更すること
が可能であり、その際、シス/トランス比が定められる。
【0012】 この化合物は、幾つかのゴムから成るタイヤ混合物、特にスレッドに関して、
たとえば、回転抵抗性、摩耗挙動および湿潤下でのすべり止め挙動のような性質
を最適化する目的のために使用されることが公知である。これらのゴムとして、
一般には、天然ゴムおよび合成ゴム、たとえば、ポリブタジエン、ブタジエン−
スチレン−ゴムまたはポリイソプレンを使用する。ゴム混合物を使用する場合の
問題点は、それぞれゴム型の間に不相溶性が生じうることである。このような不
相溶性によって、タイヤの高い摩擦力、少ない引き裂き抵抗およびタイヤの短い
寿命が生じる。
【0013】 驚くべきことに、構造的に定められた希土類のアリル−錯体に基づく触媒は、
共役ジエンと非共役オレフィンとの共重合に適していることが見出され、その際
、一方では、従来公知の触媒と比較して、高い触媒活性と一緒に、共重合パラメ
ーターの広範囲の変更およびジオレフィンの選択率が達成され、かつ他方では、
非共役オレフィンの性質を広範囲に変更することができる。
【0014】 したがって、本発明は、共役ジエンと非共役ジオレフィンとの共重合の方法を
提供するものであり、この場合、この方法は、 (a)少なくとも一つの希土類金属のアリル化合物から成る触媒か、または (a)少なくとも一つの希土類金属のアリル化合物と、 (b)少なくとも一つの活性化剤とから成る触媒 の存在下で、−30〜+160℃の温度で、芳香族溶剤、脂肪族溶剤または脂環
式溶剤中で、共重合をおこない、その際、触媒成分(a):(b)とのモル比は
、1:0.1〜1000の範囲であり、触媒成分(a)は、使用される共役ジオ
レフィン 100gに対して、1μmol〜10mmolの量で、かつ、非共役
オレフィンは、使用される共役ジオレフィン 100gに対して、5〜1000
gの量で使用されることを特徴とする。
【0015】 本発明による方法で、共役ジオレフィン(ジエン)として、たとえば、1,3
−ブタジエン、1,3−イソプレン、2,3−ジメチルブタジエン、2,4−ヘ
キサジエン、1,3−ペンタジエンおよび/または2−メチル−1,3−ペンタ
ジエンが使用される。
【0016】 本発明による方法で、非共役オレフィンとして、たとえば、スチレン、α−メ
チルスチレン−ダイマー、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、エチレン、
プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、ビニルシ
クロヘキセンおよび/またはビニルシクロヘキサンが使用される。
【0017】 触媒を使用する場合には、成分(a):(b)のモル比は、好ましくは1:0
.5〜500、特に好ましくは1:1〜100であり、かつ成分(a)は使用さ
れるジオレフィン 100gに対して、好ましくは5μmol〜1mmolの量
で使用される。
【0018】 非共役オレフィンは、共役ジオレフィン 100gに対して、10〜500g
の量で使用されるのが好ましい。
【0019】 希土類金属のアリル化合物(成分(a))として、 一般式(I): [M(D)[Ln(C の希土類金属のテトラ(アリル)−錯体、 一般式(II): Ln(C(D) の希土類金属のトリス(アリル)−錯体、 一般式(III): Ln(C(X)(D) の希土類金属のビス(アリル)−錯体および 一般式(IV): Ln(C)(X)(D) の希土類金属のモノ(アリル)化合物 から選択される化合物が、特に使用されてもよく、その際、 Lnは、原子番号 21、39、57〜71を有する希土類の3価の元素を示し
、 Xは、同一かまたは異なって、一つのアニオンを示し、 Dは、同一かまたは異なって、一つの中性リガンドを示し、 Mは、元素周期律表(PSE)[F.A. Cotton, G. Wilkinson, Anorganische Ch
emie, 4. Auflage, VCH Verlagsgesellschaft mbH, weinheim, 1985]の第Ia
族の元素を示し、 Rは、同一かまたは異なって、水素、直鎖または分枝鎖の、飽和または1個もし
くは複数個の不飽和結合を有する、C〜C30−アルキル基またはC〜C −シクロアルキル基を示し、この場合、これは、場合によっては、1個または
複数個のヘテロ原子、たとえば、N、P、O、Sを含有していてもよく、場合に
よっては、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、場合によっては、炭素原子
1〜30個を有するアルキル基、アルキニル基またはアルケニル基、あるいは炭
素原子6〜30個を有するフェニル基によって、1個または複数個が置換されて
いてもよい、C〜C30−アリール基を示し、この場合、これは、炭素原子6
〜30個を含有する他の芳香族基と一緒になって縮合されていてもよく、あるい
は炭素原子1〜30個を有するアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基
または炭素原子6〜30個を有するフェニル基によって置換されたシリル基を示
し、 nは、0〜10、好ましくは0〜5の任意の数を示す。
【0020】 好ましくは、式(III)〜(IV)の化合物が使用され、その際、 Lnは、ランタン、セリウム、プラセオジムおよびネオジムであるか、あるいは
希土類の元素の混合物を示し、この場合、これは、少なくとも一つの元素 ラン
タン、セリウム、プラセオジムまたはネオジムを、少なくとも10質量%、好ま
しくは30質量%含有し、特に好ましくはランタン、プラセオジムまたはネオジ
ムであり、 Xは、ハロゲン化物、たとえば、F、Cl、BrまたはJ、rが0〜5である
式C5−rのシクロペンタジエニル、たとえば、C、CMe 、CPhH、CBz、C−tert.−Bu、C−ter
t.−Bu、CMe、C(SiMe、sが0〜7である式
7−sのインデニル、たとえば、C、CMe、tが0
〜9である式C139−tのフルオレニル、式NRのアミド、たとえば
Nph、N(CNMe、N(COMe)、N(SiMe、N(SiHMe、式Nのピラゾレート、たとえば、NH(3,5−Ph)、NH(3−Me)(5−Ph)、N H(3,5−tert.−Bu)、式RB(Nのピラゾリルボ
ラート、たとえば、HB(N、HB(NH(3,5−Me
、式(RN)CRのベンズアミジネート、たとえば、(MeSiN
CPh、(MeSiN)CC(4−Me)、(MeSiN) CC(4−OMe)、式ORのアルコレートまたはフェノレート、たとえ
ば、OC(tert.−Bu)、OC(tert.−Bu)Ph、OC (2,6−tert.−Bu)(4−Me)、式OSiRのシラノレート
、たとえば、OSi(tert.−Bu)、OSi(Ph)、式SRのチオ
レート、たとえば、SC(2,6−tert.−Bu)、Rが水素、
フッ素および/またはトリフルオロメチルである、B(C のボラー
ト、たとえば、B(C、B(C、B(C(CF)、Rが水素、フッ素および/またはトリフルオロメチルである式Al(C のアルミネート、たとえば、Al(C、Al(C、Al(C(CF)であり、式C5−rのフェニル、
分枝または非分枝の、炭素原子1〜20個を有する第1級、第2級または第3級
アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基、たとえば、CH、CMe
CHPh、CH(C(4−Me))、CH(SiMe、CH (SiMe)、CCSiMe、CCPh、その際、Rは、前記に示された意
味を有し、 Dは、1個、2個または3個の同一かまたは異なる、元素周期律表の第Vb族ま
たは第VIb族のドナー原子、たとえば、N、P、O、Sを有し、分枝もしくは
非分枝または環式、脂肪族またはオレフィンの炭素原子1〜20個を有する第1
級、第2級または第3級アルキル基か、あるいは非置換または置換の、炭素原子
6〜20個を有する芳香族基を有する中性リガンド、たとえば、CHOCH 、COC、(i−C)O(i−C)、CHO(i−
)、(n−C)O(n−C)、CHO(C)OC
、CHO(C)O(C)OCH、OC、OC Me、N(CH、N(C、N(i−C、NPh(C
、NPh(CH)、(CHN(C)N(CH
(C10)N(C)N(C10)、SC、SCMe
、炭素原子2〜40個を有するオレフィンまたは芳香族基を有する中性の炭化水
素、たとえば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,4−ヘキサジエン、1,
5−ジメチルヘキサ−2,4−ジエン、C、CMe、CMe 、CMeを示し、かつ、 Mは、リチウム、ナトリウムまたはカルシウムである。
【0021】 式(I)〜(IV)の化合物の例は、希土類の3価の元素のπ−アリル錯体で
あり、この場合、これは、たとえば、WO96/31544ですでに記載されて
いるアリル化合物である。
【0022】 特に適しているのは、以下の式(I): [K(CO)][La(C] [Li(C1.5][La(C] [Li(C][Nd(C] の化合物である。
【0023】 特に適しているのは、以下の式(II): Nd(C(O) La(C(O1.5 La(C(MeOCOMe) La(C(MeNCNMe) Nd(C La(C の化合物である。
【0024】 特に適しているのは、以下の式(III): CpLa(C CpLa(C CpNd(C CpNd(C La(CCl(CO) Nd(CCl(CO) La(CBr(CO) La(CI(CO) の化合物である。
【0025】 特に適しているのは、以下の式(IV): La(C)Cl(CO) Nd(C)Cl(CO) La(C)Br(CO) Nd(C)Br(CO) の化合物であり、その際、CpはCMeであり、かつ、CpはC
示す。
【0026】 活性化剤(成分(b))として、特に、メタロセンの分野において公知の補触
媒、たとえば、ポリマーまたはオリゴマーのアルモキサン、アルミニウムオルガ
ニル化合物、ルイス酸ならびにフッ素含有アルミニウムオルガニル、フッ素含有
ボラン、フッ素含有アルミネートおよびフッ素含有ボラートが挙げられる。これ
らに関連しては、特に、Macromol.Symp.Vol.97,Juli
1995、S.1−246(アルモキサン)ならびにEP−A 277003
、EP−A 277004、Organometallics 1997,16
,842−857(フッ素含有ボラート)およびEP−A 573403(フッ
素含有アルミネート)に教示されている。
【0027】 成分(b)として好ましいのは:アルモキサンおよび/またはフッ素含有ボラ
ン、フッ素含有ボラート、フッ素含有アルミニウムオルガニルおよびフッ素含有
アルミネートである。
【0028】 アルモキサンとして、アルミニウム−酸素化合物が使用され、この場合、これ
は、オルガノアルミニウム化合物を縮合成分、たとえば水と接触させることによ
って得られ、かつ、これが、式(−Al(R)O−)の非環式化合物または環
式化合物を示すことは当業者に公知であり、その際、Rは同一かまたは異なって
いてもよく、かつ、炭素原子1〜10個を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基
を示し、これは、さらに、ヘテロ原子、たとえば、酸素または窒素を含有してい
てもよい。特に、Rはメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−
ブチル、iso−ブチル、tert.−ブチル、n−オクチルまたはiso−オ
クチルを示し、特に好ましくはメチル、エチルまたはiso−ブチルを示す。ア
ルモキサンの例として、メチルアルモキサン、エチルアルモキサンおよびiso
−ブチルアルモキサンが挙げられ、好ましくはメチルアルモキサンおよびiso
−ブチルアルモキサンである。
【0029】 アルミニウムオルガニル化合物として、式AlR3−dの化合物を使用し
、その際、 Rは、前記に示された意味を有し、 Yは、水素、アルコラート、フェノレート、アミドまたはハロゲン化物を示し、
かつ、 dは0〜2の数を示す。
【0030】 式AlR3−dのアルミニウムオルガニル化合物として、特に、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、
トリ−iso−プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−
iso−ブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウム水素化物、ジ−n−ブチルアルミニウム水素化物、ジ−iso−
ブチルアルミニウム水素化物、ジエチルアルミニウムブタノレート、ジエチルア
ルミニウムメチリデン(ジメチル)アミンおよびジエチルアルミニウム−メチリ
デン(メチル)エーテル、好ましくはトリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリ−iso−ブチルアルミニウムおよびジ−イソブチルアルミニウ
ム水素化物である。
【0031】 フッ素含有ボラン、フッ素含有ボラート、フッ素含有アルミニウムオルガニル
またはフッ素含有アルミネートとして、好ましくは、ホウ素またはアルミニウム
の3価の元素の化合物を使用し、これに、少なくとも一つのフッ素原子またはC
−基によって置換されたフェニル基が結合する。特に好ましくは、前記に示
されたフッ素置換フェニル基を有する2個または3個の化合物である。適した化
合物の例は: B(C、B{C(CF、K[B(C]、
K[B(CHF]、K[B(C]、K[B(C]、K[B(CH)(C]、K[B(C)(C]、K[B(C)(C]、K[B(C)(C]、K[B(C)(C]、K[B{C(CF]、K[B{C(CF]、Al(C、Al{C(CF、K[Al(C]、K[Al(CHF ]、K[Al(C]、K[Al(C]、K[A
l(CH)(C]、K[Al(C(C]、K[A
l(C(C)]、K[Al(C(C)]、K
[Al(C(C)]、K[Al{C(CF
および/またはK[Al{CH(CF]であり、その際、Kは
好ましくは[N(CHH]、[N(CH]、[N(C H]、[{CN(CH}H]または[C(C]を示す
【0032】 触媒成分(a)および(b)に加えて、さらに成分(c)を添加することも可
能である。
【0033】 これらの成分(c)は、不活性の担持材料であり、この場合、これは、触媒成
分(a)および(b)の不均一化のために、たとえば、担持材料上に触媒成分(
a)および(b)を塗布するために役立つ。
【0034】 担持材料として、10m/gより大きく、好ましくは10〜1000m
gより大きい比表面積(BET)を有し、かつ0.3〜15ml/g、好ましく
は0.5〜12ml/gの孔容積を有する、粒状の無機固体かまたは粒状のポリ
マーの有機固体を使用し、この場合、これは、重合反応中において不活性である
【0035】 この比表面積(BET)は、通常の方法で測定された[たとえば、S.Brunav
er, P.H. Emmet und Teller, J. Amer. Chem. Soc. 60 (2) (1938) 309]。孔容
積は、遠心分離法によって測定された[M. McDaniel, J. Colloid Interface Sc
i. 78 (1980) 31]。
【0036】 無機固体として、特にシリカゲル、粘土、アルミニウムシリケート、滑石、ゼ
オライト、カーボンブラック、グラファイト、活性炭、無機酸化物、たとえば、
二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムおよび二酸化チタン、なら
びに炭化ケイ素であり、シリカゲル、ゼオライトおよびカーボンブラックが好ま
しく、特に好ましくはシリカゲルである。さらに、有機担持材料、たとえば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンまたはポリブタジエンが適している
【0037】 前記に十分に示されており、よって使用に適している、挙げられた無機性固体
は、たとえば、Ulmanns,Enzyklopaedie der tec
hnischen Chemie,Band 21,S.439ff.(シリカ
ゲル)、Band23,S.311ff.(滑石)、Band14,S.633
ff.(カーボンブラック)、Band24,S.575ff.およびBand
17,S.9ff.(ゼオライト)に詳細に記載されている。
【0038】 無機および有機のポリマー固体は、単独でかまたは互いの混合物中で使用され
てもよい。担持材料 100gに対して、触媒成分(a)を0.01〜10g、
好ましくは0.5〜5gを使用する。
【0039】 担持固定触媒(support-fixed catalyst)の製造は、使用された担持材料に依
存し、その際、触媒成分(a)および(b)に対する担持材料の反応性が重要で
ある。
【0040】 担持材料が、他の化合物に対して化学的に不活性である、すなわち、使用され
た担持材料と他の化合物との間に反応が生じない場合には、不活性溶剤および/
または希釈液の添加量、触媒成分(a)および触媒成分(b)の添加量を任意に
変更させることができる。
【0041】 担持材料が、他の化合物に対して不活性ではない、たとえば、知られているよ
うに、オルガノ金属化合物に対して、表面上にOH基を有する担持材料の場合に
は、得られる触媒活性は、個々の化合物の添加量に依存する。
【0042】 これらの場合において、たとえば、担持材料は、不活性溶剤および/または希
釈剤中でスラリーにしてもよく、その後に、まず成分(b)を添加し、その後に
成分(a)を添加するか、あるいは成分(a)と(b)との混合物を添加する。
【0043】 不活性溶剤および/または希釈剤として、脂肪族、脂環式および/または芳香
族溶剤、たとえば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン
および/またはトルエン、ならびにハロゲン化炭化水素、たとえば、塩化メチレ
ンおよびクロロベンゼンを、単独でかまたは混合物中で使用してもよい。
【0044】 使用される溶剤は、すべての混合物に対して同一かまたは異なっており、さら
には混合物として使用することができる。使用される溶剤および/または希釈剤
は、好ましい時間の後に、場合によっては、真空下で蒸留することによって分離
され、その際、担持触媒は、自由流動性の固体として得られる。
【0045】 使用される不活性溶剤および/または希釈剤の量は、広範囲で変更することが
できる。経済的理由から、可能な限り少ない量に維持される。最小限の量は、個
々の化合物の量および溶解性、さらには担持材料の孔容積によって決定される。
好ましくは、担持材料 100部に対して、溶剤および/または希釈剤 10〜
2000部の量で使用される。
【0046】 溶剤は、単独でかまたは混合物として使用されてもよく、この最も有利な混合
比は、適した予備試験によって簡単に見出すことができる。
【0047】 触媒成分(a)および(b)、または(a)、(b)および(c)から成る触
媒に、さらに共役ジオレフィンを添加することも可能であり、その際、このジオ
レフィンは、後に触媒を用いて共重合させるべきジオレフィンと同一であっても
よい。好ましくはブタジエンおよびイソプレンを使用する。
【0048】 触媒の製造は、広範囲の温度範囲中で実施されてもよい。一般には、温度は、
不活性希釈剤および/または溶剤の融点と沸点との間である。製造は、通常、−
20〜160℃、好ましくは0〜140℃、特に好ましくは20〜120℃の温
度でおこなわれる。
【0049】 触媒を互いの任意の混合物の形で使用してもよいことは明らかである。
【0050】 共重合は、前記触媒を、共役ジオレフィンおよび非共役オレフィンと接触させ
ることによっておこなわれる。
【0051】 溶液重合に関しては、モノマーを適した溶剤および/または希釈剤中で溶解さ
せる。さらに、付加的な溶剤および/または希釈剤を用いることなく共重合をお
こなうことも可能である。これらの場合において、溶剤および/または希釈剤と
して役立つ、一つまたはそれ以上のモノマーを使用する。
【0052】 触媒は、共重合のために、溶剤および/または希釈剤中で均一化された形で、
たとえば、溶剤および/または存在するモノマー中の成分(a)か、または成分
(a)および(b)の溶液としてか、あるいは、不均一の形で、たとえば、成分
(a)、(b)および(c)から成る担持触媒として、使用することができる。
【0053】 通常の安定化剤、たとえば、立体的に障害されたフェノールまたは芳香族アミ
ンを、通常の量で、コポリマー溶液に添加することができる。ポリマーの単離は
、公知方法中で、たとえば、ポリマー溶液の蒸発、非溶剤、たとえば、メタノー
ル、エタノールおよびアセトンでの沈殿、または溶剤の水蒸気蒸留によっておこ
なわれる。乾燥は、通常の方法、たとえば、乾燥炉、真空乾燥炉またはスクリュ
ーコンベヤ型乾燥器中でおこなわれる。
【0054】 気相重合に関しては、存在するガス状のモノマーに、希釈、熱の除去または分
子量の調節に役立つ、他の存在するガスを添加してもよい。
【0055】 触媒は、気相重合の際に、好ましくは、不均一系触媒の形で、たとえば、成分
(a)、(b)および(c)から成る担持触媒として使用される。
【0056】 共重合は、1ミリバール〜50バールで、好ましくは1〜20バールで実施す
ることができる。通常は、重合は、−20〜250℃、好ましくは0〜200℃
、特に好ましくは20〜160℃の温度で実施する。
【0057】 本発明による方法は、連続的または回分的におこなわれ、好ましくは連続的操
作でおこなわれる。
【0058】 以下の例は、本発明を例証するものである。
【0059】 実施例 すべての重合を、空気および湿分の厳しい排除下で、かつ、保護ガスとしての
精製されたアルゴン下でおこなう。溶剤として使用されるトルエンは、ナトリウ
ム/ベンゾフェノン上で、紫色が現れるまで煮沸によって精製し、かつ使用前に
これから新鮮に蒸留させる。モノマーであるブタジエンおよびスチレンは、ナト
リウムテトラエチルアルミネート上で、痕跡量の酸素含分および湿分含分を除く
。トリブチルアルミニウムを、痕跡量の酸素および湿分を取り除くために、1−
ヘキセンに添加する。このヘキセンを、使用直前にこの溶液から留去する。
【0060】 ポリマーの組成ならびに微小構造は、CS中にポリマー試料を浸漬した後に
IR分光分析によって測定された。ポリマー中のヘキセン単位の含量は、DCC
中に試料を溶解した後に、H−NMR−分光分析によって測定した。
【0061】 得られるポリマーの収率および組成は、第1表に記載されている。
【0062】 例1 温度調節されたダブルジャケット形容器中に、薄壁の小さいガラスフラスコ中
の溶融された形のトリ(アリル)ネオジム Nd(C 25.6mg
、トルエン 62ml、スチレン 10gおよびブタジエン 7.8gを、連続
的に添加した。この混合物を50℃に維持し、かつ反応を、薄壁ガラスフラスコ
を破壊することによって開始した。このトリ(アリル)ネオジムはすぐに溶解し
、黄色の溶液を形成し、この場合、この溶液は、5分に亘って振とうさせること
によって強力に泡立ち、その後に、反応の過程において著しく粘性になった。4
5分の反応時間後に、安定化剤として、イオノール(ionol)約100mg
が予め添加されているメタノール400ml中に反応混合物を注ぎ入れることに
よって、重合を停止させた。その後に、白い粘性の物質として分離させたポリマ
ーを、溶剤をデカントすることによって単離し、かつ、真空乾燥容器中で、50
℃で24時間に亘って乾燥させた。
【0063】 例2 温度調節されたダブルジャケット形容器中に、薄壁の小さいガラスフラスコ中
に溶解させた、ペンタメチルシクロペンタジエニルジ(アリル)ネオジム Cp Nd(C 34.6mg、トルエン 62ml、Al(C (OEt) 58mg、スチレン 19.9gおよびブタジエン 7.8g
を添加した。この混合物を50℃に維持し、かつ反応を、ガラスフラスコを破壊
することによって開始した。このCpNd(Cはすぐに溶解し、黄
色の溶液を形成し、この場合、この溶液は、15分に亘っての振とうの後に泡立
ち、かつ、反応の過程で明らかに粘性になった。2時間の反応時間の後に、反応
混合物を、安定化剤としてイオノール 約100mgを予め添加したメタノール
400ml中に注ぎ入れることによって、重合を停止した。得られたポリマーは
、白い粘性の物質として単離され、溶剤をデカントすることによって単離し、か
つ、真空乾燥器中で、50℃で24時間に亘って乾燥させた。
【0064】 例3 温度調節されたダブルジャケット形容器中に、スチレン 40ml、ブタジエ
ン 9.3gおよびトルエン中のメチルアルモキサンの1.66モル溶液 0.
96ml中に溶解されたペンタメチルシクロペンタジエニルジ(アリル)ネオジ
ム CpNd(C 19.1mgを連続的に添加した。重合を、2
3℃でおこなった。2.2時間の反応時間の後に、安定化剤として、イオノール 約50mgを予め添加したメタノール 200ml中に、反応混合物を注ぎ入
れることによって、重合を停止させた。得られたポリマーを、溶剤をデカントす
ることによって単離し、かつ真空乾燥炉中で、50℃で24時間に亘って乾燥さ
せた。
【0065】 例4 温度調節されたダブルジャケット形容器中に、薄壁の小さいガラスフラスコ中
の溶融した形での[CNdC(ジオキサン)][CB(C] 65.6g、トルエン 67.5ml、スチレン 21.7gお
よびブタジエン 8.5gを連続的に添加した。混合物を50℃に維持し、かつ
、反応を、ガラスフラスコを破壊することによって開始させた。[CNd
(ジオキサン)][CB(C]は直ぐに溶解し、黄
色の溶液を形成し、この場合、この溶液は、2分に亘っての振とうの後に泡立ち
、かつ反応の過程において著しく粘性になった。20分に亘っての反応時間の後
に、安定化剤としてのイオノール 約100gを予め添加したメタノール400
ml中に、反応混合物を注ぎ入れることによって、重合を停止させた。白色の粘
性の物質として分離されたポリマーを、溶剤をデカントすることによって単離し
、かつ、50℃で24時間に亘って真空乾燥容器中で乾燥させた。
【0066】 例5〜6のための担持触媒の製造 BET表面積 300m/gを有する、200℃で真空(0.5Pa)で脱
水素化されたシリカゲル 100gを、トルエン500ml中でスラリー化し、
かつ、トルエン中の10% メチルアルミノオキサン(MAO)溶液 800g
で、−40℃で2時間に亘って、かつ、室温で48時間に亘って攪拌した。引き
続いて、固体を濾別し、トルエンで数回に亘って洗浄し、かつ、室温で、真空下
で乾燥させた。
【0067】 前記のようにしてMAOで前処理されたシリカゲル 80gを、トルエン40
0ml中に懸濁し、かつ、−50℃で、Nd(C ジオキサン 3.
2gおよびトルエン中の10%MAO溶液 100mlから−50℃で製造され
た触媒溶液を、−50℃で添加した。反応混合物を、−30〜−50℃で5時間
に亘って攪拌し、かつ、固体材料を室温に加熱した後に濾別し、トルエンで洗浄
し、かつ、真空中で室温で乾燥させた。
【0068】 前記方法で製造された担持材料は、Al 12.6%およびNd 1.56%
を含有していた。
【0069】 例5 担持触媒 0.298gを計量供給し、かつツイン−チャンバー容器の反応チ
ャンバーに添加し、かつ、スチレン 59.5g中のブタジエン 6.84g(
1.665モル ブタジエン/l)の溶液 30mlを、もう一つのチャンバー
中に導入した。モノマー溶液を、装置を回転させることによって触媒と混合させ
、かつ、触媒をその後に急速な攪拌によって懸濁した。反応混合物を、25℃で
攪拌した。反応の過程において、混合物の粘性の著しい増加がみられた。
【0070】 2時間後に、重合を、メタノール 5mlの装入によって停止し、その後に 混合物を、メタノール300ml(約0.1g イオノールと一緒に)中に導入
し、その際、分解された触媒を含有するポリマーは、白色の粘性の物質として単
離された。この生成物を、デカントによって単離し、かつ、メタノールでの洗浄
後に24時間に亘って、真空乾燥容器中で、60℃で乾燥させた。
【0071】 例6 担持触媒 0.209gを計量し、ツイン−チャンバー容器の反応チャンバー
容器に添加し、かつ、1−ヘキセン 40ml中に懸濁させた。もう一つのチャ
ンバー中に、1−ヘキセン 76.4g中ブタジエン 15.0gの溶液 40
ml(2.032モル ブタジエン/lに相当する)を装入した。装置を回転さ
せることによって、モノマー溶液を、触媒に添加し、かつ溶液を激しい攪拌によ
って混合させた。反応中で、25〜35℃への著しい温度上昇および粘性の激し
い増加がみられた。
【0072】 10分後に、メタノール 5mlを添加することによって停止させ、その後に
混合物を、メタノール 300ml中に入れ、(約0.1g イオノールと一緒
に)を装入し、その際、分解された触媒を含有するポリマーは、白色の粘性の物
質として単離された。この生成物をデカントによって単離し、かつ、24時間に
亘ってメタノールで洗浄した後に、真空乾燥容器中で、60℃で乾燥させた。
【0073】 第1表:得られたポリマーの収率および組成
【0074】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ルードルフ タウベ ドイツ連邦共和国 ハレ フクジーエンヴ ェーク 17 (72)発明者 シュテファン マイヴァルト ドイツ連邦共和国 トレープセン ロイリ ツァー シュトラーセ 7 (72)発明者 ユルゲン ギーゼマン ドイツ連邦共和国 ハレ ローベルト−ミ ュールプフォルテ−シュトラーセ 2 (72)発明者 トーマス ローゼンシュトック ドイツ連邦共和国 メルゼブルク アン デア ホーフフィシェライ 20 Fターム(参考) 4J015 DA37 4J128 AA01 AB00 AC49 BC12B BC25B DA00 EA01 EB02 EB04 EB05 EB08 EB09 EB13 EB14 EB21 EC02 FA02 GA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジオレフィンと非共役オレフィンとの共重合のための方
    法において、 (a)少なくとも一つの希土類金属のアリル化合物から成る触媒、または (a)少なくとも一つの希土類金属のアリル化合物と (b)少なくとも一つの活性化剤とから成る触媒の存在下で、かつ、脂肪族溶剤
    および/または芳香族溶剤の存在下で、−30〜+160℃の温度で、共役ジオ
    レフィンと非共役オレフィンとの重合をおこない、その際、触媒成分(a):(
    b)のモル比は1:0.1〜1000の範囲であり、触媒成分(a)は、使用さ
    れる共役ジオレフィン 100gに対して1μmol〜10mmolの量であり
    、かつ、非共役オレフィンは、使用される共役ジオレフィン 100gに対して
    、5g〜2000gの量で使用することを特徴とする、共役ジオレフィンと非共
    役オレフィンとの共重合のための方法。
  2. 【請求項2】 共役ジオレフィンとして、1,3−ブタジエン、1,3−イ
    ソプレン、2,3−ジメチルブタジエン、2,4−ヘキサジエン、1,3−ペン
    タジエンおよび/または2−メチル−1,3−ペンタジエンを使用する、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 非共役オレフィンとして、スチレン、α−メチルスチレン−
    ダイマー、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、エチレン、プロペン、1−
    ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、ビニルシクロヘキセンお
    よび/またはビニルシクロヘキサンを使用する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 希土類金属のアリル化合物として、 一般式(I): [M(D)[Ln(C の希土類のテトラ(アリル)錯体、 一般式(II): Ln(C(D) の希土類のトリス(アリル)錯体、 一般式(III): Ln(C(X)(D) の希土類のビス(アリル)錯体および/または 一般式(IV): Ln(C)(X)(D) の希土類のモノ(アリル)錯体 を使用し、その際、 Lnは、原子番号21、39、57〜71を有する希土類の3価の元素を示し、
    Xは、同一かまたは異なって、一つのアニオンを示し、 Dは、同一かまたは異なって、一つの中性リガンドを示し、 Mは、元素周期律表(PSE)の第Ia族の元素を示し、 Rは、同一かまたは異なって、水素原子、直鎖または分枝鎖の、飽和または1個
    もしくは複数個の不飽和結合を有する、C〜C30−アルキル基またはC
    30−シクロアルキル基を示し、この場合、これは、場合によっては、1個ま
    たは複数個のヘテロ原子を含有していてもよく、場合によっては炭素原子1〜3
    0個を有するアルキル基、アルキニル基またはアルケニル基によってか、または
    炭素原子6〜30個を有するフェニル基によって、1個または複数個が置換され
    たC〜C30−アリール基を示し、この場合、これは、炭素原子6〜30個を
    有する他の芳香族基と一緒になって縮合してされていてもよく、あるいは、炭素
    原子1〜30個を有するアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基によって
    かまたは炭素原子 6〜30個を有するフェニル基によって置換されたシリル基
    を示し、かつ、 nは0〜10の任意の数を示す、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 活性化剤(成分(b))として、アルモキサンのポリマーま
    たはオリゴマー、アルミウムオルガニル化合物、ルイス酸、フッ素含有アルミニ
    ウムオルガニル、フッ素含有ボラン、フッ素含有アルミネートおよび/またはフ
    ッ素含有ボラートを使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法
  6. 【請求項6】 活性化剤(成分(b))として、アルモキサンおよび/また
    はフッ素含有アルミニウムオルガニル、フッ素含有ボラン、フッ素含有アルミネ
    ートおよび/またはフッ素含有ボラートを使用する、請求項1から5までのいず
    れか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 10m/gを上廻る比表面積(BET)および0.3〜1
    5ml/gの孔容量を有する、不活性の、粒子状の、無機または有機の固体を触
    媒に添加し、その際、触媒を、担持材料 100gに対して、0.01〜10g
    の量で使用する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
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