JP2003526461A - 無縫合の眼の手術方法及びかかる方法における使用のための器具 - Google Patents

無縫合の眼の手術方法及びかかる方法における使用のための器具

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JP2003526461A JP2001566484A JP2001566484A JP2003526461A JP 2003526461 A JP2003526461 A JP 2003526461A JP 2001566484 A JP2001566484 A JP 2001566484A JP 2001566484 A JP2001566484 A JP 2001566484A JP 2003526461 A JP2003526461 A JP 2003526461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、手術を行なうための方法とそれに使用される器具、特に、器具が挿入される開口部を閉鎖するための縫合の使用を含まない無縫合手術方法及び技術、並びにそのための器具、及び、より詳細には、該道具の使用のために眼内に供給される開口が縫合により閉鎖される必要のない、眼に関係する手術方法(たとえば、網膜裂孔又は剥離手術、黄斑孔手術)を含む手術方法、並びにかかる手術処置の間に使用される器具又は装置に関する。 【解決手段】 本発明は、手術者が手術手順又は技法を実行するために眼内容量(すなわち、眼の内部)に接近できるようにする眼内手術を行なうための新規な方法で、該手順の後に強膜及び/又は結膜を閉鎖するための縫合の使用を必要としない方法を提供する。本発明は、また、かかる方法及び手術処置又は技術について使用するための関連する挿入アライメント装置及び手術器具を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術を行なうための方法とそれに使用される器具、特に、器具が挿
入される開口部を閉鎖するための縫合の使用を含まない無縫合手術方法及び技術
、並びにそのための器具、及び、より詳細には、該道具の使用のために眼内に供
給される開口が縫合により閉鎖される必要のない、眼に関係する手術方法(たと
えば、網膜裂孔又は剥離手術、黄斑孔手術)を含む手術方法、並びにかかる手術
処置の間に使用される器具又は装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
網膜裂孔は、眼の中心を満たす透明なゲル様物質である硝子体が網膜から剥離
し、それにより網膜に裂孔又は孔を残す際に生じる可能性がある。もし網膜裂孔
(すなわち、網膜における裂孔又は孔)が治療されなければ、結果として裂孔原
性網膜剥離を生じる可能性がある。網膜裂孔により、硝子体からの液体は該網膜
裂孔を通して明らかに漏れ、網膜の下にたまる。剥離の程度は、網膜下に存在す
る液体の体積、並びに含まれている網膜の面積により測定される。網膜剥離のい
くつかの症候群は、フローター、閃光、影又は盲領域、視力低下、及び変視症の
存在を含む。
【0003】 網膜剥離の治療用には、強膜バックリング、空気網膜復位術、冷凍固定法(す
なわち、凍結)、及びレーザー又はキセノンアーク光源を用いた光凝固の使用を
含む、数多くの技術を用いることができる。これらの技術は、網膜剥離を治療す
るべく、単独で、あるいは相互に組合せて用いてよい。たとえば、いくつかの症
例では、強膜バックリングと光凝固との組合せを使用してよい。別法として、近
接剥離がほとんど又は全くない網膜裂孔は、光凝固又は冷凍固定法を用いて治療
してよい。
【0004】 手術器具が眼に挿入される現在の硝子体網膜手術は、結膜4の切開と、強膜6
を通した毛様体輪強膜切開の創製とを必要とする。図1にさらに明示されるよう
に、結膜の切開は典型的には、結膜4を眼2のまわりに引き戻して強膜6の広い
面積を露出するようにすること、及び結膜が引き戻された状態(模式図に示され
た正常な結膜の位置)にクリッピング又は固定することを含む。言い換えれば、
強膜6は、毛様態輪強膜切開がなされるべき領域においてのみ露出されるのでは
ない。下記に述べられるように、注入カニューレがそこを通って挿入される強膜
6の領域もまた露出されることになる。
【0005】 切開の創製に続き、これらの切開部を通って手術器具が通され、挿入された器
具は、顕微鏡及び矯正光学系を用いて瞳孔を通して観察される。これらの器具は
、網膜組織を眼の中で操作及び/又は切開するとともに、特定の網膜治療手術(
たとえば光凝固)を実施するために使用される。硝子体網膜手術のために創製さ
れる強膜切開は、必要な器具を収容するために充分に広く作られ、挿入された部
位は典型的には直径19又は20ゲージ(約1mm)である。
【0006】 たとえば、光凝固術にレーザーを用いる場合、レーザー光の集中射光を伝導す
ることが可能な器具が眼に挿入され、網膜裂孔は複数のレーザー火傷又はレーザ
ーヒートスポットより成る一つ又はそれより多い列で囲まれる。これらのレーザ
ー火傷又はヒートスポットは瘢痕を生じ、それは液体が通過すること及び網膜下
にたまることを妨げる。光凝固法では、気体が眼内から吸引された硝子体液と交
換され、光凝固を行なう際には眼内に気体があるようにする。
【0007】 硝子体網膜手術の間、眼内圧は、緩衝生理食塩水などの液体を、高位のIVボ
トル(elevated IV botlle)からカニューレを通して眼内へ注入することにより
維持される。該手術手順はしばしば、該カニューレを通して注入される空気を必
要するものであり、一方液体は第二の排出口又は手段を通して排水及び/又は吸
引される。かかるカニューレもまた切開部を通すか、又はトロカールにより強膜
6を通して挿入される。
【0008】 特定の治療の手順が完了した後、挿入された器具は強膜の切開部より除去され
る。強膜を通した切開は19又は20ゲージの器具が通るように充分大きいため
、該切開は典型的には自ら閉鎖するには大きすぎる。したがって、切開部は縫合
閉鎖されねばならない。同様に、注入カニューレは強膜から除去され、強膜6の
該カニューレ用の開口部又は切開部もまた縫合閉鎖される。強膜切開の縫合に続
き、手術者は結膜をその正常な位置に戻し、縫合を用いて結膜の未付着の末端を
眼2に再付着させる。
【0009】 かかる方法及び技術は、硝子体網膜症の治療において有効であることが証明さ
れているが、縫合を必要とする治療を敬遠したいという強い動機づけがあり、か
わりにかなり単純化された無縫合処置への期待があると考えられる。したがって
、先行技術の方法又は技法に比較してより簡単な、かかる無縫合処置を行なうた
めの改良された新規な方法を有すること、及びかかる無縫合処置を通じて便利で
あり、かつ好ましくは既存の先行技術の装置よりも使用が難しくない、改良され
た手術器具を提供することが望ましいであろう。かかる無縫合処置は、好ましく
は先行技術の処置よりも経費がかからず、より挿入性の少ないものとなる。
【0010】
【発明の解決しようとする課題】
本発明者らは、今、手術者が手術手順又は技法を実行するために眼内容量(す
なわち、眼の内部)に接近できるようにする眼内手術を行なうための新規な方法
を提示したが、それは該手順の後に強膜及び/又は結膜を閉鎖するための縫合の
使用を必要としない。本発明のさらに詳細な態様においては、これらの方法は強
膜及び/又は結膜を、手術処置の後に、眼内の手術処置を実行するためにそこに
作られた開口部をその組織が閉鎖することができるような状況に残すようにする
。さらに具体的な特徴は、網膜裂孔又は網膜剥離を治療するための方法である。
本発明は、また、かかる方法及び手術処置又は技術について使用するための、関
連する挿入アライメント装置及び手術器具を提供する。
【0011】 本発明の方法は、全般的に、挿入アライメント装置を提供すること、及び該挿
入アライメント装置を結膜及び強膜の双方を通して眼に挿入して、眼内で眼の外
側と眼内容量との間に延在する挿入口を形成するようにすることを含む。提供さ
れる挿入アライメント装置は、眼の結膜及び強膜の各々に孔又は開口部を形成又
は提供するように、さらに、配置された結膜及び強膜の各々の孔又は開口部を、
手術処置の間にこれらの孔又は開口部が挿入口を形成するように維持するように
形造される。
【0012】 さらに詳細な態様においては、提供される挿入アライメント装置は、手術処置
の完了に続いて挿入アライメント装置が眼から除去される際に、結膜及び強膜に
形成された孔又は開口部、及び挿入口が、縫合の使用なしに閉鎖されるような大
きさを有する。本発明のさらに特別の態様においては、提供される挿入アライメ
ント装置は、該挿入アライメント装置が眼から除去される際に、孔又は開口部、
及び挿入口が、自ら閉鎖するような大きさを有する。
【0013】 本発明のさらなる態様によれば、該方法はさらに複数の挿入アライメント装置
を提供すること、及び結膜と強膜を通して複数の挿入アライメント装置の各々を
挿入して複数の挿入口を形成するようにすることを含む。加えて、かかる方法は
さらに、該挿入口を通した挿入のための操作可能な末端を有しており、かつ該操
作可能な末端の部分が25ゲージを越えない横断面直径を有している手術器具を
提供すること;及び該手術器具を該挿入口を通して眼内へ挿入することを含む。
かかる手術器具は、高速硝子体カッター、鉗子、鋏、ピック、光源、レーザー光
源、断片化装置、吸引器、及び高周波装置か、又はこの技術分野において周知の
他の治療装置を含む。
【0014】 また、眼内へ、すなわち結膜及び強膜を通して挿入するための操作可能な末端
を具備する注入カニューレも供給することが可能である。該操作可能な末端は、
好ましくは25ゲージを越えない横断面直径を有し、注入源に対して相互に連結
されている。かかるカニューレの操作可能な末端もまた、結膜及び強膜を通して
挿入され、典型的には眼手術手技の間に気体などの流体を眼内へ注入することが
できるようにする。好ましくは、注入カニューレは、参考文献として本明細書に
組み込まれている米国特許出願09/366,914号に記述されているように
非外傷性カニューレであり、それは網膜に対する損傷を最小限にする。また、本
発明の方法についての使用のために熟考された注入源は、参考文献として本明細
書に組み込まれている米国特許第5,997,498号に記述されているように
インライン加湿装置を含んでおり、注入される気体が加湿されているようにする
【0015】 前記のように、挿入アライメント装置は、全般的に、眼の結膜及び強膜の各々
に孔又は開口部を形成又は供給するように、また配置されたこれらの孔又は開口
部を手術処置の間に維持し、配置されたこれらの孔又は開口が眼の外側と眼内容
量との間に延在する挿入口を形成するように形造される。本発明は、これに制限
されないが、金属カニューレ、ポリイミドカニューレ、ワイヤースプレッダー、
及び靴べら形の部材を含む、いくつかのかかる挿入アライメント装置を特色とし
ており、それらは下記にさらに詳細に述べられている。カニューレ型の装置など
の、このような挿入アライメント装置のいくつかは、該装置が眼内に挿入された
場合に、眼の外側と眼内容量との間に延在する内腔を含むように形造される。し
たがって、この型の挿入アライメント装置については、該内腔が挿入口を形成し
、手術器具は該内腔を通して挿入される。ワイヤースプレッダー及び靴へら型部
材といった他の挿入アライメント装置は、挿入口の回りの結膜及び強膜の組織の
うちの少なくともいくらかを広げて離すように形造されており、手術器具がその
中に挿入される開口部を形成するようにし、該開口部は該器具がそれに挿入され
るにつれて外側に向かって拡張されることになる。
【0016】 また、アライメント装置挿入器具及び高速硝子体切断/吸引装置も特徴である
。該挿入器具は、結膜及び強膜を通した挿入アライメント装置の挿入を容易にす
るため、及び挿入口の形成を容易にするためのトロカールを形成するべく、該挿
入アライメント装置とともに用いられる。高速切断/吸引装置は、この装置の操
作可能な末端が25ゲージ又はそれより小さい横断面直径を有するような大きさ
である場合に、眼内容量から硝子体物質を切断及び吸引することができるように
特に形造されている。さらに、かかる挿入アライメント装置とともに使用するた
めの、下記に述べられている他の手術器具も特徴とする。
【0017】 本発明の他の態様及び実施形態は下記に述べられている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
参照文字・符号により各部分を示している図面の種々の形態によれば、図2〜
5には、本発明の方法論を具体的に示している経結膜無縫合硝子体網膜手術処置
を受けている眼の断面略図が示されており、また図6及び図7には、該略図の局
部の拡大略図が提供されている。以下は本発明の方法論を硝子体網膜手術処置に
関して記述しているが、他の手術処置も、他の型の無縫合手術処置をもたらすよ
うな本発明の方法論と適合することが可能であり、かかる他の手術処置は、液体
気体交換、硝子体出血、硝子体切除、黄斑部円孔、及び糖尿病性膜剥離を含むが
これに制限されない。さらに、該手術処置は、成人について行なわれる処置、並
びに小児科への適用も含む。図2〜7において他に示されていない要素又は特徴
については、図8〜33も参照されたい。
【0019】 準備として、手術者は典型的には眼球を滅菌するとともに、施される手術処置
のために所与の眼2を別の準備するような他の処置もおこなう。眼2を手術処置
用に準備した後、手術者は一般に、一対の鉗子又はピンセット20とともに、本
発明による挿入アライメント装置を握るか、又は該挿入アライメント装置を図1
6〜19に示されたような挿入器具に据え付けるようにする。挿入アライメント
装置を握るか、又は該挿入アライメント装置を挿入器具に据え付けた後、外科医
は挿入アライメント装置を眼球内に挿入するようにする。この挿入手技は、所与
の手術手技のニーズを満たすために必要とされるいくつかの挿入アライメント装
置を挿入するために必要なだけ繰り返される。典型的には、眼手術処置は同時に
二つの手術器具を利用するので、代表的な態様においては、手術者は典型的には
二つの挿入アライメント装置を眼2に挿入することとなる。
【0020】 示された態様に関して、また図8及び図9には、本発明の一つの態様による挿
入アライメント装置100aが示されており、それは柄部102、停止部104
、及び挿入部106を含んでおり、それらは靴べら型の部材を形成するべく互い
に相互連結されている。本発明による無縫合法において使用されるための、以下
に明確に記述されるものを含めた、本発明が教示するいかなる挿入アライメント
装置も、本発明の範囲内にある。
【0021】 図2にさらに明確に図解されるように、手術者は挿入アライメント装置100
aの柄部102を、一対のピンセット20とともに握る。手術者は、挿入部10
6の突端108が少なくとも結膜4に向くように、また好ましくは近位になるよ
うな位置に挿入アライメント装置100aを置く。次に挿入アライメント装置1
00aに力がかけられ、挿入部突端108が結膜4及び強膜6の双方を連続的に
貫通及び通過するようにする。挿入アライメント装置100aもまた好ましくは
停止部104が眼2の外表面に近づくまで挿入される。前文に示したように、手
術処置のニーズにより必要とされるような、付加的な挿入アライメント装置10
0aが挿入される。示された態様においては、かかる二つの挿入アライメント装
置100aが眼内に挿入される。
【0022】 代表的な態様においては、また図2においてさらに明確に示されるように、挿
入部突端108は結膜に向けられ、相入部106の長軸が、挿入点において眼の
外表面に対してほぼ、又は実質的に垂直であるように向きを合わせるようにする
。この方法では、挿入部突端108は、結膜4及び強膜6の双方を、結膜及び強
膜の各々に対して大体、又は実質的に垂直に、連続的に貫通及び通過する。しか
しながら、このことは、挿入部突端108が眼の外表面に対し、その長軸がどの
角度になるようにも向けられることが可能であることから、制限するものではな
い。
【0023】 別法として、また図7に示されるように、挿入部突端108は、その挿入部の
長軸が外表面に対して角度をなすか、又は垂直であるように向きを合わせる。こ
の別法の配置においては、角度は、挿入部突端108が、結膜4及び強膜6の双
方を、結膜及び強膜の各々に対し、全体的にバイアスに沿って、又は斜めに、連
続的に貫通及び通過するようになっている。この別法の配置では、結膜4に形成
された開口部のための入口は、強膜6に形成された開口部の入口から眼の周縁に
沿って一定の距離が保たれている。かかる配置は、外科医には閉鎖のため容易に
近づきやすい結膜4が、強膜6を閉鎖するための別の機構を形成することを可能
にする。
【0024】 挿入アライメント装置の挿入の工程と合同して、又は先立って、あるいは続い
て、手術者は、図23及び図24に示された注入カニューレのうちの一つのよう
な注入カニューレ200を、結膜4及び強膜6の双方を通して挿入する。この注
入カニューレ200は、以下に記述されるように、典型的には手術処置を通じて
使用され、液体を眼内容量に注入することができるようにする。以下にさらに詳
細に記述されるように、各々の挿入アライメント装置100a及び注入カニュー
レ200は、続いておこる結膜4及び強膜6からのそれらの除去が、強膜に形成
された開口部又は孔を閉鎖するために縫合の使用を含まぬよう特別に形造され大
きさに作られる。
【0025】 手術器具の眼内容量への挿入のために眼2を準備した後、手術者はまた典型的
にはレンズ装置(図示されず)を、既知の容認された熟練及び技術に従って眼の
角膜上に据え付ける。このレンズ装置は、手術者が眼の内部並びにそこに挿入さ
れた器具を見ることができるように備えられる。
【0026】 次に図3を参照すれば、眼2が器具を受けるべく準備された後、また網膜裂孔
又は剥離の治療か、又は他の方法による眼の後部分の治療においては、手術者は
図20及び図21に示されたように切断/吸引装置300と、光伝導器具400
を、挿入アライメント装置100aによって形成された挿入口に通し、さらに結
膜4及び強膜6の各々を通して挿入する。図9及び図6にさらに明確に示された
ように、挿入アライメント装置の挿入部106は、停止部104と突端部108
との間に延在するさら形部107を含むべく形造される。したがって、これらの
装置300、400の挿入されたか、又は操作可能な末端の外側の曲面は、さら
形部107に受け取られ、該装置の挿入中に結膜4及び強膜6を通して各々の装
置を眼内容量内へガイドするようにする。
【0027】 光伝導装置400は、この技術において周知のように、眼内容量に光源を供給
することができるように形造される。光伝導装置400の構造の詳細については
、レーザー光伝導源450についての議論が参照されよう。本発明の切断/吸引
器具300は、以下にさらに詳細に記述されている。
【0028】 既知の容認されている手術方法及び技術に従って、手術者は光伝導器具400
を操作し、そこからの光が所望の領域を照らすべく、眼内容量内に投影されるよ
うにする。高速切断/吸引器具300もまた眼内容量内に配置され、眼に挿入さ
れる器具の部分、挿入部材304の末端306が網膜裂孔の近位に配置されるよ
うにする。
【0029】 最初に、硝子体ゲル、特に網膜裂孔上の引っ張りの原因となるすべての線維が
、切断/吸引器具300により除去又は吸引される。硝子体ゲルが吸引される際
は、注入カニューレ200を通した緩衝塩類溶液(BSS)などの液体の連続的
な注入により、眼内容量が維持される。網膜下のいかなる液体も、網膜裂孔を通
して吸引される。以下に記述されるように、切断/吸引器具300は、好ましく
は、強膜を通した開口部を閉鎖するために縫合が必要とされない大きさに作られ
ることが可能な挿入アライメント装置を使用することができるように形造される
【0030】 硝子体液はその後吸引され、注入カニューレ200を通した加湿された空気な
どの気体と交換される。たとえば、切断/吸引器具は、眼内容量から除去され、
前記されたような挿入アライメント装置100aにより、図30に示されたよう
な吸引器800が、結膜4及び強膜6を通して挿入される。本発明の方法では、
交換される気体又は空気は、好ましくは本明細書に組み込まれている米国特許第
5,997,498号に記述されているようなインライン加湿器により加湿され
る。
【0031】 その後、レーザー光伝導器具450(図22も参照のこと)が、前文に記述さ
れたように挿入アライメント装置100aを用いて結膜4及び強膜6を通して眼
内容量内に挿入される(図4参照)。次いで裂孔周辺の網膜は、レーザー光伝導
器具450からのレーザー光に繰り返し暴露され、網膜裂孔の周辺網膜上に複数
のヒートスポットを形成するようにする(図5参照)。特に、開業医はレーザー
光伝導器具450を操作して、かかる複数のヒートスポットから成る複数の列が
網膜裂孔を囲むようにする。この方法では、網膜裂孔はレーザーにより光凝固さ
れて熱癒着性の損傷を成す。ヒートスポットもまた瘢痕を生じ、それは液体が網
膜を通過して下にたまるのを妨げる。レーザー光凝固技術が明らかにされている
が、それは本発明の方法とともに使用されるよう、この技術において周知の他の
網膜裂孔の治療用の技術の範囲内にある。
【0032】 その後、網膜裂孔の周辺の網膜をレーザー光に暴露している間に注入された眼
内の気体又は空気は、六フッ化硫黄又はペルフルオロプロパン等のより耐久性の
ある気体と交換される。該より耐久性のある気体は、治療用の硝子体網膜瘢痕を
発生するのに充分なタンポナーデ時間を与える。好ましくは、この貫入されてい
るより長持ちする気体もまた、インライン加湿器を用いて加湿される。
【0033】 前記は、前述された定義の器具を用いた処置を記述しているが、これは本発明
の方法に対する制限と解釈されるものではない。たとえば、本発明の挿入アライ
メント装置及び方法論とともに使用されるか、又は使用に適合される以下に記述
された鉗子600、鋏700、及び方向指定型可延長ピック900を含む他の手
術器具については、本発明の範囲内にある。
【0034】 前文では、手術器具は挿入口において配置され、それにより手術処置の間の、
眼内容量からの液体漏れの可能性を阻止するか又は最小化する。一つ又はそれよ
り多い器具が挿入口から除去される場合には、手術者は次に、漏れの可能性を最
小化するべく、図33に示されたようなプラグ160を該挿入口に挿入すること
ができる。このことは、挿入口を含む内腔を含むように形造されている挿入アラ
イメント装置に特に関係がある。
【0035】 さらに明確には、手術者はプラグ160の柄部162を一対のピンセット20
とともに握り、該プラグをそのピン又はロッド部164が挿入口を指すように向
きを合わせ、さらにロッド部164を挿入口へ挿入する。手術者は、フランジ部
166の背面が眼の外表面に最も近づくまでプラグ160を挿入口へ挿入し続け
る。挿入口からプラグ160を除去するためには、逆のことが行なわれる。
【0036】 治療処置の「眼内」部分が完了した後、挿入された器具、注入カニューレ20
0、及び各々の挿入アライメント装置100aが眼から除去される。前文に示し
たように、注入カニューレ200、及び挿入アライメント装置100aは、好ま
しくは、注入カニューレ又は挿入アライメント装置によって結膜4及び強膜6の
各々に形成された開口部が自ら閉鎖するように、すなわち注入カニューレ又は挿
入アライメント装置が除去される際、そこに形成された開口部又は孔から漏れな
いように配置される。しかしながら、強膜6の挿入部位が閉鎖することを促進す
るヒドロゲル接着剤、クリップ、及び結膜シーリングなどの無縫合法を用いるこ
とは、本発明の範囲内にある。
【0037】 前記された経結膜無縫合硝子体網膜手術処置は、先行技術の手術方法又は処置
に比較して、より簡単、より安全、及びより速い。前記された処置は、既存の先
行技術の手術方法及び技術に必要な、結膜の切開とそれに続く眼への再付着を回
避する。前述の処置は、この処置とともに使用される器具及び装置とともに、器
具及び注入カニューレの通過のために強膜を通して作られる切開の大きさを減じ
るか、又はより小さくし、したがって眼に対する外傷を減じる。さらに、結膜を
切開及び再接着する必要がないことから、行なわれるべき手術処置に必要な時間
が減じられ、したがって患者が手術台上にいる時間及び処置全体の経費も減じら
れる。
【0038】 前文に示したように、本発明による方法では、一つ又はそれより多い挿入アラ
イメント装置が提供される。これらの挿入アライメント装置の各々は、それが連
続的に結膜4及び強膜6を貫通及び通過するように、またそれが結膜及び強膜の
各々に作られた開口部又は孔の配列を維持するように形造及び配置されており、
それにより眼の外表面と眼内容量との間に延在する挿入口が眼内に形成されるよ
うにする。また前文に示されたように、かかる挿入アライメント装置は、好まし
くは該装置によって強膜6に作られる開口部又は孔が縫合の使用なしに閉鎖可能
であるように形造され、大きさにされる。図8〜15には、本発明による挿入ア
ライメント装置の種々の態様が示されている。図8〜15の各々に示された装置
が代表的なものであり、本発明による方法において使用され得るすべての可能な
挿入アライメント装置の形造又は設計を網羅していないことが、最初に認識され
よう。図8〜15のいずれにおいても、下記において特に示されていないか、又
は特に記述されていない要素については、図1〜7も参照されたい。
【0039】 図8及び図9には、本発明の挿入アライメント装置100aの一つの態様が示
されている。前述したように、かかる挿入アライメント装置100aは、柄部1
02、留め部104、及び突端108及びさら形部107を具備した挿入部10
6を含む。前述されたものに加えて、挿入部106は充分に小さい幅を有するよ
うな大きさにされ、強膜6からの挿入部の除去が開口部又は切開部を閉鎖するた
めの縫合を必要としないようにする。代表的な態様においては、挿入部の幅は約
0.020インチである。留め部104は、手術処置の間に挿入アライメント部
材100aが眼内容量内へ引き入れられるのを妨げるに充分な幅及び長さを有す
る。
【0040】 さら形部107は、眼2内に挿入されることが可能な手術器具の幾何学的形状
を相補するために幾何学的に形造される。本文に記述された手術器具について代
表的に例示される態様においては、その挿入部は一般的に筒形であり、したがっ
て、一般的に、さら形部107は全体的に弧を描くように形造される。
【0041】 挿入部の突端108は、一般的に非外傷性の先端を形成するべく形造され、結
膜4及び強膜6を含む組織、並びに眼2内の構造に対する損傷を最小限にするよ
うにする。代表的な態様においては、突端108は3回の面取りがなされ、挿入
を促進するべく針状に削られている。
【0042】 挿入アライメント装置100aの靴べら形の態様は、この技術分野において周
知のどの材料からも作られ、前述されたように、結膜4及び強膜6内へ挿入及び
除去されるべく、また使用中に、たとえば手術器具の挿入及び/又は操作、並び
に眼又はその構成部分の動きから発生するストレスに耐えるべく、充分な硬度及
び強度を有する。また、該材料は手術処置に必要とされる所望の無菌状態で使用
されることが可能な材料を含むものである。代表的な態様では、この挿入アライ
メント装置はステンレス鋼及びポリイミドなどのプラスチックから作られる。
【0043】 次に図10を参照すれば、本発明による挿入アライメント装置100bの第2
の態様が示されており、それは挿入部材110と、該挿入部材110の外側に張
り付けられた留め部材112を含む。この態様の挿入アライメント装置100b
は、使用時に、留め部材112より下方の挿入部材110の部分が結膜4及び強
膜6の各々を通過するように形造及び配置されている。さらに、使用時には、該
挿入アライメント部材100bは、図6において留め部104について示された
ものと同様に、留め部材112が眼2の外表面に近接するまで挿入される。
【0044】 例示された態様においては、挿入部材110の一端は、留め部材112におい
て安全に受け取られる。別法として、該挿入アライメント装置は挿入及び留め部
材110、112が完全な構造を形成するように構成される。また別の態様にお
いては、挿入部材110及び留め部材112は、留め部の口を通して挿入部材が
延在するべく形造及び配置される。この場合には、挿入部材の一端が留め部材の
末端表面118に近位に配置されるか、又は該挿入部材が留め部の末端表面から
外側に向かって延在する。挿入部材110もまた、該挿入部材の末端と、挿入部
材の内腔に通じる貫通口116をそこに含む留め部との間に延在する内腔114
を具備する管状部材である。使用時には、内腔114及び貫入口116は、そこ
を通して手術器具が挿入される、眼2内に形成される挿入口を含む。
【0045】 挿入部材内腔114及び留め部貫入口116は、手術器具の挿入可能な部位を
そこに滑らせて受け入れることができるような大きさにされ、配置される。特に
、それらは該挿入可能な部位の幾何学的配置に相補的に形造される。代表的な態
様では、内腔114及び貫入口116の直径は、手術器具の外径約25ゲージの
横断面直径を有する挿入可能部位をそこに受け入れることができるように設定さ
れる。挿入部材110もまた、その外径又は横断面が充分に小さく、挿入された
部材の強膜6からの除去が、開口部又は切開部を閉鎖するのに縫合の必要のない
切開部又は開口部をそこに残すように形造され、大きさにされる。挿入部材11
0について、楕円形及び六角形を含む他の外側の幾何学的形造をもつこと、すな
わち別な方法で本発明の教示と一致するもの、特に挿入アライメント装置100
bの除去が縫合による閉鎖を必要としない開口部を、さらに好ましくは自ら閉鎖
するような開口部を、強膜に残すようにすることは、本発明の範囲内にある。
【0046】 挿入部材110の挿入末端119は、実質的に平坦であるように図解されてい
る。しかしながら、挿入末端119については、先端が尖るようにされるか、バ
イアスに切断されるか、又は組織貫通型の末端を形成するべく別な方法で形造さ
れることは本発明の範囲内にある。
【0047】 留め部材112は、挿入アライメント装置100bが眼内容量へ引き寄せられ
るのを妨げるべく、充分な表面積及び厚さを供給するよう形造及び配置される。
留め部材112はまた、手術者が眼の外表面上で該挿入アライメント装置100
bを確認及び設置することができるよう、充分広い面積を供給するような大きさ
にされる。留め部材112はまた、それが眼から除去及び/又は眼に挿入される
場合、それによって手術者が該挿入アライメント装置100bを握ることができ
る機構を供給するよう形造される。代表的な態様においては、この握り機構は、
留め部材112の頭頂表面の溝か、又は該留め部材の表面上の人為構造又は突出
を含む。
【0048】 挿入部材110及び留め部材112は、この技術分野において周知のどの材料
からも作られ、それは前述されたように、結膜4及び強膜6内へ挿入及び除去さ
れるべく、また使用中に、たとえば手術器具の挿入及び/又は操作、並びに眼又
はその構成部分の動きから発生するストレスに耐えるべく、充分な硬度及び強度
を有する。また、該材料は手術処置に必要とされる所望の無菌状態で使用される
ことが可能な材料を含むものである。該材料はまた、留め部材112が挿入部材
110に固定されるか、又は付着されるようなものとなる。さらに明確には、挿
入部材110及び留め部材112はステンレス鋼などの金属、及びポリイミドな
どのプラスチックか、又はそれらの組合わせから作られる。
【0049】 代表的な好ましい態様においては、該挿入部材はポリイミドから作られ、約2
3〜24ゲージ(約0.025〜0.022インチ)の外径を有する。かかる外
直径は、強膜における切開部又は開口部が一般に自ら閉鎖するような大きさであ
ることから特に有利である。
【0050】 次に図11には、挿入部材120と該挿入部材に付着された留め部材122と
を含む、通常のカニューレ型の、第3の態様による挿入アライメント装置100
cが示されている。特別の態様においては、挿入部材及び留め部材は、統合され
たワンピース構造を形成する。この態様の挿入アライメント装置100cは、使
用時に、留め部材122より下方の挿入部材120が、結膜4及び強膜6の各々
を貫通するように形造及び配置がされる。さらに、使用時には、該挿入アライメ
ント部材100bは、図6において留め部104について示されたものと同様に
、留め部材122が眼2の外表面に近接するまで挿入される。
【0051】 例示された態様においては、挿入部材120は、該挿入部材の末端間に延在す
る内腔124を具備する管状部材であり、留め部材122は、挿入部材の内腔に
通じる貫通口126をそこに含む。使用時には、内腔114及び貫入口116は
、そこを通して手術器具が挿入される、眼2内に形成される挿入口を含む。
【0052】 挿入部材内腔124及び留め部貫入口126は、手術器具の挿入可能な部位を
そこに滑らせて受け入れることができるような大きさにされ、配置される。特に
、それらはこれらの挿入可能な部位の幾何学的配置を補完するように形造される
。代表的な態様では、内腔124及び貫入口126の直径は、手術器具の外径約
25ゲージの横断面直径を有する挿入可能部位をそこに受け入れることができる
ように設定される。挿入部材120もまた、その外径又は横断面が充分に小さく
、挿入された部材の強膜6からの除去が、開口部又は切開部を閉鎖するのに縫合
の必要のない切開部又は開口部をそこに残すように形造され、大きさにされる。
挿入部材120について、楕円形及び六角形を含む他の外側の幾何学的形造をも
つこと、すなわち別な方法で本発明の教示と一致するもの、とくに挿入アライメ
ント装置100cの除去が縫合による閉鎖を必要としない開口部を、さらに好ま
しくは自ら閉鎖するような開口部を強膜に残すようにすることは、本発明の範囲
内にある。
【0053】 挿入部材120の挿入末端129は、実質的に平坦であるように図解されてい
る。しかしながら、挿入末端129については、先端が尖るようにされ、バイア
スに切断されるか、又は組織貫通型の末端を形成するべく別な方法で形造される
ことは本発明の範囲内にある。
【0054】 留め部材122は、挿入アライメント装置100cが眼内容量へ引き寄せられ
るのを妨げるべく、充分な表面積及び厚さを供給するよう形造及び配置される。
留め部材122はまた、手術者が眼の外表面上で該挿入アライメント装置100
cを確認及び設置することができるよう、充分広い面積を供給するようにサイジ
ングされる。留め部材122はまた表面上の人為構造123を含んでおり、それ
は手術者が眼への挿入及び/又は眼からの除去のため、それによって該挿入アラ
イメント装置100cを握ることができる機構を供給するよう形造される。代表
的な態様においては、この握り機構は、図16〜18に示されたような、該装置
の挿入及び/又は除去のための挿入器具とともに使用される。
【0055】 挿入部材120及び留め部材122は、この技術において周知のどの材料から
も作られ、それは前述されたように結膜4及び強膜6内へ挿入及び除去されるべ
く、また使用中に、たとえば手術器具の挿入及び/又は操作、並びに眼又はその
構成部分の動きから発生するストレスに耐えるべく充分な硬度及び強度を有する
。また、該材料は手術処置に必要とされる所望の無菌状態で使用されることが可
能な材料を含むものである。さらに明確には、挿入部材110及び留め部材11
2はステンレス鋼などの金属、及びポリイミドなどのプラスチックか、又はそれ
らの組合わせから作られる。
【0056】 代表的な態様においては、挿入部材は外径約22〜23ゲージ(約0.028
〜0.025インチ)のステンレス鋼から作られる。
【0057】 次に図12及び図13によれば、本発明の第4の態様による挿入アライメント
装置100d及びeが示されており、それは中実又は中空の円筒状部材、たとえ
ば金属ワイヤを、あらかじめ決められた形状又は外形に成形することにより形成
される。図12においては、互いに距離が保たれ、かつ一般的に互いに平行な二
つの脚部132がそこから延在している弓状部130を含んでいる挿入アライメ
ント装置100dが示されている。各々の脚部は上部のセグメント134と下部
のセグメント136を含んでおり、該下部セグメントは上部セグメントに対し、
ある角度をなす。
【0058】 下部セグメント136は、挿入口に配置された場合、各々が結膜4及び強膜6
を通して延在するような大きさにされる。上部セグメント134と下部セグメン
ト136の間の角度は確立されており、上部セグメントは、挿入物の量を制限す
るため、並びに該挿入アライメント装置100dが手術処置の間に眼内容量へ陥
るのを抑えるための障害物として作用するような大きさにされる。
【0059】 一つの特別の態様においては、手術者はたとえばスタイレットによる手段を用
いて、結膜4及び強膜に所望の大きさを有する挿入口を形成する。その後、手術
者は脚部下部セグメント136を該挿入口のスタイレットの回りに挿入し、下部
セグメント136の挿入の後に該スタイレットは眼から除去される。もう一つの
特別の態様においては、脚部下部セグメント136は挿入装置に固定されており
、挿入装置の下部セグメント136を含んでいる部分が眼内に挿入されて、結膜
4及び強膜6に挿入口が形成されるようにする。その後、挿入器具は除去され、
下部セグメント136が挿入口に残される。
【0060】 脚部132及び弓形部130のばねの弾性は、それらが該挿入口に設置された
場合、下部セグメント136が互いに間隔を置いて保たれるように作用する。結
果として、このばねの弾性と下部セグメント136とが眼内の挿入口を維持し、
したがって結膜4及び強膜6における挿入口部分のアライメントもまた維持する
。脚部上部セグメント134もまた挿入アライメント装置100dの眼内への動
きを制限するための機構を含む(たとえば、障害物として作用する)。
【0061】 図13には別法の挿入アライメント装置100eが示されており、それは、該
別法の態様では手術処置の完了に際し、眼からの該挿入アライメント装置100
eの除去を促進するべく、弓状部130aが脚部132に対して斜めになるよう
に配置されていること以外は、図13の挿入アライメント装置とほとんどの点で
同じである。したがって、別法による挿入アライメント装置100eの他の詳細
については、図13についての前述の議論を参照されたい。
【0062】 代表的な好ましい態様においては、形成された挿入口は、手術器具の約25ゲ
ージの横断面直径を有する挿入可能部分をそこに受け入れることができるように
サイジングされる。この特性に合致するべく脚部下部セグメント136もまた、
好ましくは互い間隔が保たれ、挿入口の相対する内表面が互いに距離をおいて維
持されるようにする。
【0063】 挿入アライメント装置100d及びeは、この技術において周知の多くの材料
のどれからも作成され、それは前述された方式で機能するための例示された形状
にある場合に、充分な強度及び所望のばね特性を有する。かかる材料はステンレ
ス鋼などの金属、及びプラスチックを含む。
【0064】 図14には、本発明の第5の態様による挿入アライメント装置100fが示さ
れており、それは留め部材140と、留め部材に固定されている二つ又はそれよ
り多い変位性部材142を含む。変位性部材142もまた、例示された態様にお
いては留め部材140の背面144から外側に、下向きに延在する。
【0065】 変位性部材142は、挿入口に配置された場合、各々が結膜4及び強膜6を通
して延在するような大きさにされる。前記された他の挿入アライメント装置10
0a〜eのように、留め部材140は挿入量を制限するため、及び手術処置の間
に挿入アライメント装置100fが眼内容量へ陥ることを抑制するため、並びに
処置を通して手術者に標的を供給するような形造がなされ、大きさにされる。二
つ又はそれより多い変位性部材は互いに変位され、該変位性部材が挿入口に挿入
される場合には、該挿入口の少なくとも二つの相対する内表面が互いに距離を置
いて維持され、手術器具が該挿入口に挿入可能となるようにする。留め部材14
0もまた、手術器具がそれを通過することができるようにサイジングされた口1
46とともに形造される。
【0066】 使用時には、手術者は挿入アライメント装置を挿入器具、たとえば、図19に
示された挿入器具にマウントし、該変位性部材が、挿入口用に一般的に所望され
る大きさを有するスタイレットのどちらか一方の側に配置されるようにする。該
スタイレットは、留め部材の背面144が眼の外表面に近位になるまで眼内に挿
入され、それにより結膜4及び強膜6に挿入口を形成する。同時に、そのように
形成された挿入口に変位性部材142が挿入され、各々が結膜4及び強膜6の各
々を通して延在するようにする。次にスタイレットは除去され、挿入口内には変
位性部材142が残される。
【0067】 代表的な好ましい態様においては、形成された挿入口は手術器具の約25ゲー
ジの横断面直径を有する挿入可能部分をそこに受け入れることができるようにサ
イジングされる。この特性に合致するように変位性部材もまた、好ましくは互い
に間隔が保たれ、挿入口の少なくとも二つの相対する内表面が互いに距離をおい
て維持されるようにする。口146を通した留め部材もまた、手術器部の約25
ゲージの横断面直径を有する挿入可能部分をそこに受け入れることができるよう
な大きさにする。
【0068】 挿入アライメント装置100fは、留め部材140及び変位性部材142を含
め、この技術において周知のどの材料からも作られ、それは前述されたように、
結膜4及び強膜6内へ挿入及び除去されるように、また使用中に、たとえば手術
器具の挿入及び/又は操作、並びに眼又はその構成部分の動きから発生するスト
レスに耐えるように、充分な硬度及び強度を有する。また、該材料は手術処置に
必要とされる所望の無菌状態で使用されることが可能な材料を含むものである。
かかる材料にはステンレス鋼などの金属及びポリイミドなどのプラスチックを含
む。
【0069】 図15には、本発明の第6の態様による挿入アライメント装置100gが示さ
れており、それは留め部材150と、該留め部材に固定されたらせん部材152
とを含む。らせん部材152もまた、留め部材150の背面154から外に向か
って延在する。
【0070】 らせん部材152は、挿入口に配置された場合、それが結膜4及び強膜6を通
してさらに眼内容量内に延在するように充分な軸長を有するような大きさにされ
る。らせん部材152はまた、該らせんの内径が、手術器具の挿入可能部位がそ
こを通過するべく充分な大きさを有するような大きさに作られる。前記された他
の挿入アライメント装置100a〜fのように、留め部材150は挿入量を制限
するため、及び手術処置の間に挿入アライメント装置100gが眼内容量へ陥る
ことを抑制するため、並びに処置を通して手術者に標的を供給するような形造が
なされ、大きさにされる。該留め部材はまた、手術器具の挿入可能部位がそれを
通過することができるような大きさにされた口156とともに形造される。
【0071】 使用時には、手術者はらせん部材152を眼内に挿入し、挿入アライメント装
置100gを適当な方向にねじり、事実上該挿入アライメント部材を眼内へねじ
込むようにする。手術者は該挿入部材100gを、その背面154が眼の外表面
に近位になるまでねじり続ける。この条件において、らせん部材152は結膜4
及び強膜6の各々を通して眼内容量内に延在する。挿入アライメント装置100
gを除去するためには、手術者は該装置を反対方向にねじり、それにより該装置
は眼から回し抜かれる。
【0072】 代表的な好ましい態様においては、形成された挿入口は手術器具の約25ゲー
ジの横断面直径を有する挿入可能部分をそこに受け入れることができるようにサ
イジングされる。該らせんの内径、並びに口156を通した留め部材もまた、手
術器具の約25ゲージの横断面直径を有する挿入可能部分をそこに受け入れるこ
とができるようにサイジングされる。
【0073】 挿入アライメント装置100gは、留め部材150及びらせん部材152を含
め、この技術において周知のどの材料からも作られ、それは前述されたように、
結膜4及び強膜6内へ挿入及び除去されるべく、また使用中に、たとえば手術器
具の挿入及び/又は操作、並びに眼又はその構成部分の動きから発生するストレ
スに耐えるように充分な硬度及び強度を有する。また、該材料は手術処置に必要
とされる所望の無菌状態で使用されることが可能な材料を含むものである。かか
る材料にはステンレス鋼などの金属及びポリイミドなどのプラスチックを含む。
【0074】 図16〜18には、本発明による一つの代表的な挿入アライメント装置挿入器
具500についての種々の図が示されている。かかる挿入器具500は、柄部材
502と、該柄部材とともに可動性に配置される可動部材504、及び該柄部材
の一端510から外に向かって突出している固定されたスタイレット508を含
む。柄部502は、一般に手術者によって容易に握られる形状を提供するように
形造される。
【0075】 可動部材504は、装置把持部506を含み、柄部材502内に回転可能に配
置されており、それゆえ装置把持部506は把持位置と据え付け位置との間で選
択的に動くことができる。据え付け位置においては、図17にさらに明確に示さ
れるように、可動部材504は柄部材502内に押入れられ、装置把持部506
がスタイレット508から遠ざかるように移動させ、したがって挿入アライメン
ト装置がその上にマウントされるように挿入器具500を準備する。その後、可
動部材504は解除され、好ましくはそれにより装置把持部がスタイレット50
8に向かう動きを引き起こし、それにより装置を把持し、かつ図18にさらに明
確に示したように、該挿入アライメント装置を挿入器具500に対し可動的に固
定する。
【0076】 たとえば、また図11にもあるように、スタイレット508は、該スタイレッ
トの拡張部512が留め部材122の上面に支えられるまで、挿入アライメント
装置100cの内腔124を滑り入れられる。さらに、該挿入アライメント装置
は、留め部材の表面加工構造123が、スタイレット拡張部512の側に近位に
なるように配置されており、そこに装置把持部506が位置される。該挿入アラ
イメント装置100cがこのようにスタイレット508上に配置されると、可動
部材504が解放され、装置把持部506は把持位置に移動される。把持位置に
おいては、また図18にさらに明確に示されるように、該把持部は該表面加工構
造123の一部を包み、該挿入アライメント装置100cを挿入器具500に固
定するようにする。
【0077】 使用の際には、手術者はスタイレット508の突端を挿入口又は入口のための
所望の位置に置き、さらにスタイレットの突端を眼内に挿入して、結膜4及び強
膜6を連続的に貫通及び通過するようにし、同時に装置の挿入部材120をそこ
に挿入する。スタイレットの突端508は、好ましくは、スタイレットの結膜4
及び強膜6への挿入を促進するべく、斜めに切られるか又は針様に尖鋭化される
。挿入は、留め部材122の背面が眼の外表面に支えられる時点で停止される。
可動部材504が再び押され、装置把持部506が挿入アライメント装置100
cから先に移動し、それにより該装置を解放する。手術者は、可動部材を押され
た状態に維持する間に、スタイレット508を装置内腔124から引っ込め、し
たがって挿入アライメント装置100cが眼内に配置された状態にする。
【0078】 次に図19には、本発明による別の代表的な挿入アライメント装置挿入器具5
50が示されている。かかる挿入器具550は、柄部材552と、該柄部材の一
端に付着され、かつ(そこから)外に向けて延在しているスタイレット554と
を含む。柄部材552は一般に、手術者に容易に握られる形状を提供するべく形
造される。
【0079】 スタイレット554は一般に、挿入アライメント装置の内腔に受け入れられる
寸法の円筒状の部材である。該スタイレットは留め556を含んでおり、それは
該スタイレットの長さに沿った挿入アライメント装置の動きを抑制するべく、一
般に筒状部材領域の拡張された領域の形状にある。柄部材552の反対側のスタ
イレット554の末端558は、好ましくは斜めに切られ(たとえば、3斜面)
、結膜4及び強膜6を通したスタイレットの挿入を促進するべく、針状に尖らせ
る。
【0080】 たとえば、図10を参照すれば、手術者は、挿入アライメント装置100bの
内腔114を通してスタイレット554を、留め部材112の上面がスタイレッ
ト留め556に支えられるまで滑らせる。使用の際には、手術者はスタイレット
の突端558を挿入口又は入口のための所望の位置に置き、さらにスタイレット
の突端を眼内に挿入して、結膜4及び強膜6を連続的に貫通及び通過するように
し、同時に装置の挿入部材110をそこに挿入する。挿入は、留め部材112の
背面が眼の外表面に支えられる時点で停止される。手術者は次いでスタイレット
554を装置内腔114から引っ込め、挿入アライメント装置100bが眼内に
配置された状態にする。
【0081】 図20〜21を参照すれば、本発明による高速硝子体切断/吸引装置300が
示されており、それはインターフェース部材302と、内腔314を有する挿入
部材304、及びその末端の近位に側口308を含む。切断/吸引装置300は
さらに、切断のためのギロチン末端312を具備した可動部材310を含み、そ
れは内腔314内に配置され、かつインターフェース部材302に対して操作可
能に、かつ機械的に連結されている。
【0082】 インターフェース部材302の一端は、ボシュロム社(Baush and Lomb)によ
り製造されたライトニング・カッター(Lightning Cutter)などのカッターヘッ
ド330に固定されており、そのカッターヘッドは、インターフェース部材30
2を経て、可動部材310に対し、操作可能に、かつ機械的に連結され、該可動
部材が該カッターヘッドに反応して内腔314内を前後に周期的に動くようにす
る。さらに具体的には、可動部材ギロチン末端312は挿入部材304の末端3
06に近位の側口308を横切って前後に動かされ、それにより該側口内に配置
された材料はギロチン末端312により連続的に切断される。インターフェース
部材302は吸引口320を含み、それは吸引ライン322により吸引源(図示
さず)に連結される。吸引口320は内腔314との液体の連絡があり、液体及
び切断材料は、内腔を通して可動部材310の回り及び該吸引口の外側に引き寄
せられるようにする。
【0083】 挿入部材304は、本発明の挿入アライメント装置とともに使用できるように
形造がなされ、大きさにされる。さらに明確には、挿入部材304はまた、その
外径又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入部材の除去が、開口又は切
開を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すよう設計され、
サイズが決められる。代表的な態様においては、挿入部材304の外径又は横断
面は約25ゲージである。
【0084】 可動部材310はカッターヘッド330により周期的に動かされ、切断された
硝子体物質が、内腔314から詰まることなく連続的に吸引されることを可能に
する。好ましい態様においては、可動部材310は、ギロチン末端312が1分
間あたり1000カット(cpm)、さらに好ましくは少なくとも1000cp
mであり、さらに特別の態様においては、約1000から1500cpmまでの
範囲内で操作される。かかる切断速度は、ギロチン末端312によって切断され
る硝子体物質が、外径25ゲージを有する挿入部材304の内腔314の詰まり
がなく、首尾よくかつ連続的に吸引口320から吸引されることから、特に好都
合である。検査はまた、先行技術の該可動部材を駆動するべく空気カッターヘッ
ドを用いた場合、外径約25ゲージの挿入部材を有する切断/吸引装置について
、内腔の詰まりがあることを示した。
【0085】 さらに、吸引源又は吸引口320において発生する吸引圧は、切断材料及びい
かなる液体も、内腔を通して該吸引口の外側に容易に引き寄せるのに充分である
。代表的な態様においては、吸引圧は約400mmHgであり、さらに詳細には
吸引圧は400mmHgか、又はそれより大きい。
【0086】 図22を参照すれば、本発明によるレーザー光伝導源450の斜視図が示され
ており、それは柄部452と、挿入可能部材454、及び光学ケーブル456を
含む。柄部452は一般に、手術者により容易に握られる形状を提供するべく形
造される。
【0087】 光学ケーブル456は、該ケーブルの末端の間で光を伝達することが可能な、
この技術において周知の多くの光学ケーブルどれでもよい。光学ケーブル456
はまた、該ケーブルを光源などの別の構成要素と光学的に連結する光学カップラ
ーを含む。光学ケーブル456の一端は光源(図示されず)に連結されており、
該光学ケーブルの他端は、挿入可能部材454に光学的に連結されている。挿入
可能部材454は内腔を含むべく形造されており、それは光学ケーブル456か
ら来る光のための通路を形成する。この方法では、光源によって発生される光は
、以下に記述されるように、挿入可能部材454の開放端458から、眼の所望
の領域上へ投影される。
【0088】 挿入可能部材454は、本発明の挿入アライメント装置とともに使用できるよ
うに形造及びサイジングされる。より詳細には、挿入可能部材454はまた、そ
の外径又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入可能部材の除去が、開口
部又は切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すよう
設計されサイズが決められる。代表的な態様においては、挿入可能部材454の
外径又は横断面は約25ゲージである。
【0089】 次に図23及び24を参照すれば、本発明による二つの代表的な注入カニュー
レ200a及びbが示されている。図23によれば、注入カニューレ200aは
ノズル部202aと、留め部204、及び挿入部206を含む。ノズル部202
aは、一般に筒状の中空部材であり、留め部204から外に向かって延在する。
ノズル部202aは、その回りにインレットライン220を受け入れるべく形造
されており、それは注入源、たとえば緩衝塩類溶液の高位のボトルか、又は空気
などの高圧ガスに相互連絡されるべく形造される。
【0090】 留め部204は、注入カニューレ200aが眼の眼内容量へ引き寄せられるか
、又は陥るのを妨げるように充分な表面積及び厚さを供給するよう形造及び配置
がされる。留め部204及び挿入部206は、互いに連絡する内腔及びノズル部
202内の内腔を、各々において含むように形造される。この方法で、注入源か
らの液体は連続して内腔を通り、かつ眼の眼内容量内へ流れる。
【0091】 挿入可能部206は、その外径又は横断面が充分に小さく、該挿入可能部の強
膜6からの除去が、開口部又は切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開
部又は開口部をそこに残すように形造がなされ、大きさにされる。代表的な態様
においては、挿入可能部206の外径又は横断面は約25ゲージである。さらに
特別の態様においては、挿入可能部206の挿入末端208は、好ましくは斜め
に、好ましくは3斜面に切られ、該挿入末端が結膜4及び強膜6を貫通及び通過
して眼内容量へ挿入された場合に、眼の組織の外傷及び損傷を最小化するべく、
針状に尖らせる。挿入可能部206は、保持球207又は、カニューレ200a
を強膜6内に拘束するために役立つ他の表面加工構造とともに形造される。
【0092】 図24には、本発明によるもう一つの注入カニューレ200bが示されており
、それはノズル部202bと、留め部204、及び挿入可能部206を含む。こ
の態様のノズル部202bは、ノズル部204が弓形であり、したがって該ノズ
ル部のインレットラインの連結が、該挿入可能部の内腔に対して斜めである点で
、図23に例示された他の注入カニューレとは異なっている。例示された態様に
おいては、該インレットライン連接は90度の角度であるが、本発明における使
用には別の角度が期待される。図23に例示された他の注入力ニューレの他の詳
細、特徴に対する前述の議論が参照なされるべきである。
【0093】 次に図25〜27には、本発明による鉗子600についての種々の図が示され
ており、それは柄部材610と、その一部が眼内容量への挿入のために形造可能
である部分、ヘッド630とを含む。柄部材610は、一般的には手術者により
容易に握られる形状を提供するべく形造されており、一つ又はそれより多い作動
部材612を含むようにする。柄部材610はさらに、作動部材612を一方向
に動かすと、軸の動き又は力が該柄部材により一方向に生じ、また該作動部材を
もう一つの方向に動かすと、軸の動き又は力が該柄部材により反対方向に生じる
ように形造される。代表的な態様においては、ボシュロム社によりエルゴ・テッ
ク(Ergo Tec)という名称で販売されている製品が本発明による柄部材610を
含んでいる。
【0094】 ヘッド630は、機械的相互連結部632、内腔636及び傾斜端638を有
する挿入可能部634、及び該内腔に配置された傾斜端642を有する可動部材
640を含む。図27に模式図で示されているように、傾斜端638は好ましく
は、該挿入可能部のフラグメント以外はすべて機械で切断すること、及び該傾斜
端を形成するべくこのフラグメントを上向きに曲げることにより形成される。
【0095】 機械的相互連結部632は、柄部材610に貼付され、ヘッド630がその一
端から延在するようにする。機械的相互連結部632はまた、柄部材610及び
可動部材640に機械的に相互連結され、柄部材610の作動部材612によっ
て発せられる軸方向の動き又は力に反応して、該可動部材が内腔636において
軸方向に前後に動くようにする。この方法では、作動部材612が休止位置にあ
る場合、該可動部材傾斜端642は挿入可能部傾斜端638から遠位にあり、そ
れらの間に空間が残される。同様に、作動部材612が作動されると、可動部材
傾斜端642は挿入可能部傾斜端638に向けて動かされ、それによりそれらの
間の空間を減じるか、又は該傾斜端が互いに接触するようにする。好ましくは、
挿入可能部634及び可動部材640の各々の傾斜端638及び642は、該傾
斜端表面が本質的に互いに平行であるように形造される。言い換えれば、該傾斜
末端638、642の相対する表面は一つの機構を提供しており、それにより材
料は、作動部材612の動きに反応して、手術者により把持されることができる
【0096】 使用の際は、手術者は挿入可能部634を挿入口に挿入し、その傾斜端638
が眼の眼内容量内に配置されるようにする。その後、手術者は該鉗子を操作して
、硝子体ゲルの遊離成分などの、いくぶん疎な材料が傾斜端638に来るように
する。手術者は次に、作動部材612を作動して、可動部材640が挿入可能部
傾斜端638に向けて該内腔を軸方向に動くようにさせて、該挿入可能傾斜端と
可動部材傾斜端642との相対する面の間に該材料を捕えるようにする。
【0097】 挿入可能部634は、本発明の挿入アライメント装置と共に使用されるような
形造がなされ、大きさにされる。さらに詳細には、挿入可能部634はまた、そ
の外径又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入可能部材の除去が、開口
部又は切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すよう
に設計され、サイズが決められる。代表的な態様においては、挿入可能部634
の外径又は横断面は約25ゲージである。
【0098】 次に図28及び29には、本発明による切断器具700又は鋏についての種
々の図が示されており、それは柄部材610と、その一部が眼内容量への挿入の
ために形造可能である部分、ヘッド730とを含む。柄部材610は、図251
〜27と関連して上述されており、該柄部材の操作及び構造についての前述の議
論についても、同様に参照されたい。ヘッド730は機械的相互連結部732と
、内腔736を有する挿入可能部734、及び該内腔内に配置されている切断端
742を具備する可動部材740を含む。該挿入可能部はまた固定端738と、
該内腔の開放端737と該固定端との間に延在して該固定端を該内腔開放端から
遠位にかつ反対に位置させるための架橋部739とを含む。
【0099】 機械的相互連結部732は柄部材610に付着され、ヘッド730がその一端
から延在するようにする。機械的相互連結部732はまた、柄部材610及び可
動部材740に機械的に相互連結され、柄部材610の作動部材612によって
発せられる軸方向の動き又は力に反応して、該可動部材が内腔736において軸
方向に前後に動くようにする。この方法では、作動部材612が休止位置にある
場合、可動部材切断端742は挿入可能部固定端738から離れており、それら
の間に空間が残される。同様に、作動部材612が作動されると可動部材切断端
742は固定端738に向けて動かされ、該切断端は該固定端に接触し、それに
より該切断端742と固定端738の間に配置されたどのような材料も切断され
るか又は小片に切断するようにする。図29に例示されているように、動線に対
して垂直である切断端742及び固定端738の端部は、さらに機械で切断され
るか、又は斜めに切られ、ピック様の表面を形成するようにすることができる。
【0100】 使用の際は、手術者は挿入可能部734を挿入口に挿入し、その固定端738
及び内腔開放端737が眼の眼内容量内に配置されるようにする。その後、手術
者は切断装置700を操作して、切断されるべき材料が固定端738と切断端7
43の間の架橋部739上に配置されるようにする。手術者は、次に、作動部材
612を作動して、可動部材740を固定端738に向けて該内腔を軸方向に動
かし、かつ切断端742を該固定端に向けて追いやるようにし、それによりそれ
らの間に捕えられた材料を切断するようにする。
【0101】 挿入可能部734は、本発明の挿入アライメント装置と共に使用されるべく形
造及びサイジングがされる。さらに詳細には、挿入可能部734はまた、その外
径又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入可能部材の除去が、開口部又
は切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すように形
造及びサイジングがされる。代表的な態様においては、挿入可能部734の外径
又は横断面は約25ゲージである。
【0102】 図30には、本発明による吸引器800が示されており、それは柄部802と
、挿入可能部材804、及び吸引ライン806を含む。柄部材802は、一般に
手術者により容易に握られる形状を提供するべく、また挿入可能部材804の内
腔と吸引ライン806を液性に連結するための内腔をそこに含むべく形造される
。吸引ライン806は吸引源(図示されず)に連結され、該挿入可能部材内腔内
に吸引力を発生して、材料又は液体が該挿入可能部材の開放端808を通り、先
行技術による他の吸引器と同様の方式で、内腔を通り、さらに吸引ライン806
を通して外へ引き出されるようにする。
【0103】 挿入可能部804は、本発明の挿入アライメント装置と共に使用されるべく形
造され、大きさにされる。さらに詳細には、挿入可能部804はまた、その外径
又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入可能部材の除去が、開口部又は
切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すよう形造及
びサイジングがなされる。代表的な態様においては、挿入可能部804の外径又
は横断面は約25ゲージである。
【0104】 図31及び32を参照すれば、本発明による方向指示型可延長ピック900が
、図31に示されたように挿入可能部904内に引き込まれたピック部906と
ともに、また図32に示されたように該挿入可能部から延在しているピック部9
06とともに示される。方向指示型可延長ピック900は、柄部材902と、該
柄部材の一端から延在する挿入可能部904、ピック部906、及び該柄部材内
に滑ることができるように配置されたスライド部材908を含む。柄部材902
は一般に、手術者により容易に握られる形状を提供するべく形造される。
【0105】 挿入可能部904は、その長さを延長する内腔とともに形造及び配置され、そ
こではピック部906が滑ることができるように配置されている。柄部902も
またその中に、その端に近位の内腔を含み、そこから挿入可能部が延在し、その
中にピック部906のセグメントが受け入れられる。柄部内腔は該柄部の上面に
ある溝付開口と連絡しており、スライド部材908が機械的に該ピック部に連結
され、該ピック部がスライド部材908に反応して該挿入可能部の内腔内を軸方
向に動くようにする。
【0106】 ピック部906は、この技術分野において周知のどの材料からも作られ、それ
は構造上の欠点なしに、手術手順のピッキング機能を行なうべく充分な硬度及び
強度を有する。かかる材料はステンレス鋼などの金属、及び炭素複合体などの複
合体金属を含む。好ましい態様においては、ピック部906はニチノールから作
られる。ニチノールから作られたピック部906は、図31に示されたように、
曲がったピック部が真っ直ぐにされることが可能であり、かつ挿入可能部904
の真っ直ぐな部分に容易に引き入れられる点において有利であるが、それは該挿
入可能部から外向きに延在する場合には曲がった状態に戻る。
【0107】 挿入可能部904は、本発明の挿入アライメント装置と共に使用されるような
形造がなされ、大きさにされる。さらに詳細には、挿入可能部904はまた、そ
の外径又は切断面が充分に小さく、強膜6からの該挿入可能部材の除去が、開口
部又は切開部を閉鎖するための縫合を必要としない切開部又は開口部を残すよう
形造され、サイズ決めされる。代表的な態様においては、挿入可能部904の外
径又は横断面は約25ゲージである。
【0108】 本発明はまた、本発明による挿入アライメント装置100の一つ又はそれより
多くを、上述の手術器具、挿入器具、及び注入カニューレとともに含む装置キッ
トを含む。さらに特別の態様においては、該装置キットは挿入アライメント装置
、高速硝子体カッター、及び注入カニューレを含む。
【0109】 本発明の好ましい態様は、特定の用語を用いて記述されてきたが、かかる記述
は説明のみを目的としたものであり、以下の特許請求の範囲の要旨及び範囲から
離れることなく、変更及び変異が行なわれてよいことが理解されるべきである。
【0110】 また、本発明の特性及び所望の目的についてのさらに充分な理解のため、参照
文字・符号により各部分を示している添付の図面と関連させて、以下に詳細な説
明について言及する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、結膜のバッキングについての先行技術を図解した発病し
ていない眼の断面略図である。
【図2】 図2は、本発明の方法論を具体的に示す経結膜無縫合硝子体網膜
処置を受けている眼の断面略図である。
【図3】 図3は、本発明の方法論を具体的に示す経結膜無縫合硝子体網膜
処置を受けている眼の断面略図である。
【図4】 図4は、本発明の方法論を具体的に示す経結膜無縫合硝子体網膜
処置を受けている眼の断面略図である。
【図5】 図5は、本発明の方法論を具体的に示す経結膜無縫合硝子体網膜
処置を受けている眼の断面略図である。
【図6】 図6は、図3の一部の拡大略図である。
【図7】 図7は、挿入アライメント装置を眼内に挿入するための別法を図
解した眼の一部の拡大略図である。
【図8】 図8は、本発明の一つの態様による挿入アライメント装置の正面
及び側面図である。
【図9】 図9は、本発明の一つの態様による挿入アライメント装置の正面
及び側面図である。
【図10】 図10は、本発明の第2の態様による挿入アライメント装置の
斜視図である。
【図11】 図11は、本発明の第3の態様による挿入アライメント装置の
斜視図である。
【図12】 図12は、眼に挿入された場合の、本発明の第4の態様による
挿入アライメント装置の斜視図である。
【図13】 図13は、図12の挿入アライメント装置の別の態様について
の斜視図である。
【図14】 図14は、本発明の第5の態様による挿入アライメント装置の
斜視図である。
【図15】 図15は、本発明の第6の態様による挿入アライメント装置の
斜視図である。
【図16】 図16は、本発明の挿入アライメント装置を眼内に挿入するた
めの代表的な挿入器具についての図である。
【図17】 図17は、本発明の挿入アライメント装置を眼内に挿入するた
めの代表的な挿入器具についての図である。
【図18】 図18は、本発明の挿入アライメント装置を眼内に挿入するた
めの代表的な挿入器具についての図である。
【図19】 図19は、本発明による挿入アライメント装置を挿入するため
の、もう一つの代表的な挿入器具についての斜視図である。
【図20】 図20は、本発明による高速硝子体切断装置についての斜視図
である。
【図21】 図21は、図20に図説されている高速硝子体切断装置の近位
端の拡大図である。
【図22】 図22は、レーザー光線伝導源の斜視図である。
【図23】 図23は、一直線に貫く幾何学的配列を含む、本発明による一
つの注入カニューレの側面図である。
【図24】 図24は、斜めに曲がった幾何学的配列を含む、本発明による
もう一つの注入カニューレの斜視図である。
【図25】 図25は、本発明による鉗子についての図である。
【図26】 図26は、本発明による鉗子についての図である。
【図27】 図27は、本発明による鉗子についての図である。
【図28】 図28は、本発明による切断器具について図である。
【図29】 図29は、本発明による切断器具についての図である。
【図30】 図30は、本発明による吸引器についての平面図である。
【図31】 図31は、引っ込んだ位置にピック要素をもつ、本発明による
方向指示型可延長ピックの平面図である。
【図32】 図32は、延長された位置にあるピック要素をもつ、図31の
方向指示型可延長ピックの斜視図である。
【図33】 図33は、挿入アライメント装置とともに使用するための、そ
の中に内腔を含んでいるプラグの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アーロン シー バーネス アメリカ合衆国 メリーランド州 21045 コロンビア ユニット エー302 ミル レイス・コート 5900 (72)発明者 パトリック エス ジェンセン アメリカ合衆国 メリーランド州 21030 コキィスビル バレー・リッジ・ループ 45

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼の手術処置の間に眼内への接近を提供する方法であって、 眼の結膜と強膜の各々に挿入口を供給するべく形造された挿入アライメント装
    置(entry alignment device)を提供すること、及び結膜と強膜の各々に手術処
    置の間に配置された前記挿入口を維持すること;及び、 前記挿入口を形成するべく前記挿入アライメント装置を眼内に挿入すること;
    の工程を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 前記提供される前記挿入アライメント装置が眼から除去され
    る際に結膜及び強膜に形成された前記挿入口が縫合の使用なしに閉鎖されるよう
    な装置の大きさである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 提供される前記挿入アライメント装置が眼から除去される際
    に前記挿入口が自ら閉鎖するような装置の大きさである、請求項2に記載の方法
  4. 【請求項4】 結膜と強膜の各々における挿入口を通る挿入のための操作可
    能な末端を有しており、前記操作可能な末端が25ゲージを越えない横断面直径
    を有している手術器具を提供すること;及び、 前記挿入口を通って眼内に前記手術器具を挿入すること; の工程をさらに含んでなる、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記手術器具が、高速硝子体カッター、鉗子、鋏、ピック、
    光源、レーザー、断片化器具(fragmentation)、高周波体(diathermy)、及び
    吸引器からなる群より選ばれる、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記挿入アライメント装置が、金属カニューレ、ポリイミド
    カニューレ、ワイヤスプレッダー、及び靴べら型部材のうちの一つの形態である
    、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 供給される複数の挿入アライメント装置があり、挿入の工程
    が複数の挿入アライメント装置の各々を挿入することを含んでおり、前記結膜及
    び強膜に複数の挿入口を形成するようにする、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 結膜及び強膜の各々における前記挿入口を通る挿入のための
    操作可能な末端を有しており、前記操作可能な末端が25ゲージを越えない横断
    面直径を有している手術器具を提供すること;及び、 前記複数の挿入口の一つを通って少なくとも一つの手術器具の操作可能な末端
    部を眼内に挿入すること; の工程をさらに含んでなる、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 眼内への挿入のための操作可能な末端を有しており、前記操
    作可能な末端が25ゲージを越えない横断面直径を有しており、さらに注入源に
    相互に連結されている注入力ニューレを提供すること;及び、 結膜及び強膜を通して前記カニューレの操作可能な末端を挿入すること; の工程をさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記挿入された注入カニューレにより結膜及び強膜に形成
    された挿入口を縫合の使用なしに閉鎖する工程をさらに含んでいる、請求項9に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記挿入する工程が前記挿入アライメント装置を眼内に挿
    入して結膜及び強膜における前記挿入口を眼への垂線に対してある角度をなすよ
    うにすることを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記角度が前記垂線から45度よりも大きい、請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 眼の後方部分を治療する方法であって、 眼の結膜と強膜の各々に挿入口を提供するべく形造された複数の挿入アライメ
    ント装置を供給すること、及び前記手術処置の間に配置された結膜と強膜の各々
    の前記挿入口を維持すること; 複数の挿入アライメント装置の各々を眼内に挿入すること; 複数の挿入アライメント装置のうちの一つにより形成された挿入口を通して光
    源を挿入すること、及び前記複数の挿入アライメント装置の別のものに高速硝子
    体切断/吸引器具を挿入すること; 前記高速硝子体切断/吸引器具を用いて硝子体ゲルを除去すること;及び、 矯正的な処置を網膜に施すこと; の工程を含んでなる方法。
  14. 【請求項14】 結膜と強膜を貫通して注入カニューレの操作可能部位を挿
    入すること; 前記注入カニューレを通しての液体の注入により眼内の容積を維持すること; 第1の気体を前記注入カニューレを通して注入するとともに、硝子体液を吸引
    すること; 前記注入された第1の気体を供給の工程に続いて第2の気体と交換すること; の工程をさらに含んでなる、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 提供される前記挿入アライメント装置が眼から除去される
    際に結膜及び強膜に形成された前記挿入口が縫合の使用なく閉鎖されるような装
    置の大きさである、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 提供される前記挿入アライメント装置が眼から除去される
    際に前記挿入口が自ら閉鎖するような装置の大きさである、請求項15に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 前記挿入アライメント装置が、金属カニューレ、ポリイミ
    ドカニューレ、ワイヤスプレッダー、及びチゼルポイント部材のうちの一つの形
    態である、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 眼内への挿入のための操作可能な末端を有しており、前記
    操作可能な末端が25ゲージを越えない横断面直径を有しており、さらに注入源
    に相互連結されている注入カニューレを提供すること;及び、 前記注入カニューレの操作可能な末端を結膜及び強膜を通して挿入すること; の工程をさらに含んでなる、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記挿入された注入カニューレにより形成された結膜及び
    強膜における挿入口を縫合の使用なしに閉鎖する工程をさらに含んでなる、請求
    項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記挿入する工程が前記挿入アライメント装置を眼内に挿
    入して結膜及び強膜における前記挿入口を眼への垂線に対してある角度をなすよ
    うにすることを含む、請求項13に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記角度が前記垂線から45度より大きい、請求項20に
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 第1の気体を前記注入カニューレを通して注入するととも
    に、硝子体液を吸引すること;及び、 注入された前記第1の気体を供給の工程に続いて第2の気体と交換すること; の工程をさらに含んでなる、請求項14に記載の方法。
  23. 【請求項23】 高速硝子体切断/吸引器具であって、 その内部に内腔を、さらにその一端の近位に開口部を具備している挿入部材; 25ゲージを越えない横断面直径を有している前記挿入部材; 前記内腔に可動的に配置された切断部材; 前記切断部材に機械的に相互連結されて前記内腔において軸方向に周期的に動
    くようにさせる切断部材駆動機構を含んだ前記切断部材;及び、 前記切断部材駆動機構が前記挿入部材口を通過して1分間あたり約1000カ
    ットを作成するように前記切断部材を駆動するべく形造されること; を含んでなる高速硝子体切断/吸引器具。
  24. 【請求項24】 前記切断部材駆動機構が前記挿入部材口を通過して1分間
    あたり少なくとも1000カットを作成するように前記切断部材を駆動するべく
    形造される、請求項23に記載の高速硝子体切断/吸引器具。
  25. 【請求項25】 前記切断部材駆動機構が前記挿入部材口を通過して1分間
    あたり少なくとも1000より多いカットを作成するように前記切断部材を駆動
    するべく形造される、請求項23に記載の高速硝子体切断/吸引器具。
  26. 【請求項26】 前記切断部材駆動機構が前記挿入部材口を通過して1分間
    あたり約1000と約1500の間のカットを作成するように前記切断部材を駆
    動するべく形造される、請求項23に記載の高速硝子体切断/吸引器具。
  27. 【請求項27】 前記挿入部材内腔に流動的に相互連結されている吸引ライ
    ンをさらに含んでおり、前記吸引ラインが約400mmHgの真空を前記内腔内
    に発生するように操作される、請求項23に記載の高速硝子体切断/吸引器具。
  28. 【請求項28】 前記挿入部材内腔に流動的に相互連結されている吸引ライ
    ンをさらに含んでおり、前記吸引ラインが約400mmHgより大きい真空を前
    記内腔内に発生するように操作される、請求項23に記載の高速硝子体切断/吸
    引器具。
  29. 【請求項29】 眼内への挿入のため、及び眼の結膜と強膜の各々に挿入口
    を提供するため、さらに手術処置の間に配置された前記結膜と強膜の各々に形成
    された前記挿入口を維持するために形造された少なくとも一つの挿入アライメン
    ト装置を含んでいる装置キット。
  30. 【請求項30】 前記挿入アライメント装置が眼から除去される際に強膜に
    形成された挿入口が縫合の使用なしに閉鎖されるような装置の大きさである、請
    求項29に記載の装置キット。
  31. 【請求項31】 前記アライメント装置の大きさが強膜に形成された前記挿
    入口が自ら閉鎖するような大きさである、請求項30に記載の装置キット。
  32. 【請求項32】 前記挿入アライメント装置により眼内に提供された前記挿
    入口を通る挿入のための操作可能な末端を具備している少なくとも一つの手術器
    具をさらに含んでなり、前記操作可能な末端部が25ゲージを越えない横断面直
    径を有している、請求項29に記載の装置キット。
  33. 【請求項33】 前記少なくとも一つの手術器具が25ゲージを越えない横
    断面直径を有している前記操作可能な末端部を通して材料を切断及び吸引するこ
    とができるように形造及び配置されている高速硝子体カッターである、請求項3
    2に記載の装置キット。
  34. 【請求項34】 前装置キットにおける前記高速硝子体カッターが、 そ内部に内腔を、さらにその一端の近位に開口部を具備している挿入部材; 25ゲージを越えない横断面直径を有する前記挿入部材; 前記内腔に可動的に配置された切断部材; 前記切断部材に機械的に相互連結されて前記内腔において軸方向に周期的に動
    くようにさせる切断部材駆動機構を含んだ前記切断部材;及び、 前記切断部材駆動機構が前記挿入部材口を通過して1分間あたり約1000カ
    ットを作成するように前記切断部材を駆動するべく形造されること; を含んでなる請求項33に記載の装置キット。
  35. 【請求項35】 眼内への挿入のための挿入可能な末端を有している注入カ
    ニューレをさらに含んでなり、前記挿入可能な末端部が25ゲージを越えない横
    断面直径を有している、請求項29に記載の装置キット。
  36. 【請求項36】 前記挿入アライメント装置が、金属カニューレ、ポリイミ
    ドカニューレ、ワイヤスプレッダー、及び靴べら型部材のうちの一つの形態であ
    るべく形造されている、請求項29に記載の装置キット。
  37. 【請求項37】 前記少なくとも一つの手術器具が、鉗子、鋏、ピック、光
    源、レーザー、切断化装置(fragmentation device)、高周波装置(diathermy
    device)、及び吸引器からなる群より選ばれる、請求項32に記載の装置。
  38. 【請求項38】 内腔と該内腔の開放端の近位に固定傾斜端を有する第1の
    部材; 前記内腔内に配置され、その中で軸方向に動くことができ、傾斜端を有してい
    る第2の部材;及び、 前記第1及び第2の部材が、前記固定傾斜端が第2の部材の傾斜端と相対する
    ように配置されていること; を含んでなる鉗子。
  39. 【請求項39】 前記第1の部材が約25ゲージ又はそれより小さい大きさ
    の横断面直径である、請求項38に記載の鉗子。
  40. 【請求項40】 第2の部材に機械的に相互連結され、第2の部材の傾斜端
    を休止位置から前記固定傾斜端と前記休止位置との間のどのような数の位置にも
    選択的に動かして前記固定傾斜端と第2の部材の傾斜端の間に配置された材料を
    把持するようにする運動機構をさらに含んでなる請求項39に記載の鉗子。
  41. 【請求項41】 前記固定傾斜端と前記第2の部材の傾斜端とがそれらの相
    対する表面を実質的に互いに平行となるように形造されている、請求項38に記
    載の鉗子。
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