JP2003522812A - α,β−不飽和カルボン酸エステルの製法 - Google Patents

α,β−不飽和カルボン酸エステルの製法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はカルボン酸とC〜C12−アルカノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノールの群から選択されたアルコールとを酸性エステル化触媒およびエステル化の際に生じた反応水を除去するための共留剤の存在下に反応させることによりα,β−不飽和カルボン酸のエステルを製造する方法において、共留剤として該アルコールをベースとするオレフィンを使用することを特徴とする、α,β−不飽和カルボン酸エステルの製法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はカルボン酸とアルカノールとを酸性エステル化触媒およびエステル化
の際に生じた反応水をエステル化法から除去するための共留剤の存在下に反応さ
せることによりα,β−不飽和カルボン酸のエステルを製造する方法に関する。
【0002】 α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルの製造は一般に公知である。この
製法は、通常酸を相当するアルコールで、高めた温度で、液相で、有機溶剤を用
いてまたは用いずに、かつ触媒としての強酸の存在において、エステル化するこ
とにより実施する(例えば、DE−A−2339519を参照)。多くの場合、
重合を回避するために重合抑制剤を添加する。特に工業的に(メタ)アクリル酸
のエステル化が重要である。概念(メタ)アクリル酸とは公知のようにアクリル
酸またはメタクリル酸を意味する。
【0003】 公知技術のエステル化法の欠点は、エステル化条件下に副反応として未反応の
出発アルコール並びに未反応のカルボン酸がすでに生じたカルボン酸アルキルエ
ステルの二重結合に付加する(ミカエリス付加)ということである。多重付加も
生じることがある。更に混合したタイプも生じることがある。これらの付加物は
アルコキシエステルおよびアシルオキシエステルであり、これらはオキシエステ
ルと略して呼ばれる。このオキシエステルに特徴的であるのはその沸点が、出発
酸、出発アルコール、生じた目的エステル並びに場合により一緒に使用した有機
溶剤の沸点を上回るということである。従って、所望のエステルを獲得する際に
、これらは残留物として生じ、著しい収率の減少に導く。従って、オキシエステ
ルから少なくとも使用した化合物の1部または目的エステルを回収する、多くの
試みがなされている、例えばDE−A−19536191およびこの中に記載さ
れている公知技術を参照。
【0004】 DE19536191の分解再生法においては、著しい量のオレフィンが形成
され、これをエステル化法中で再利用することはできず、従って、分離して、排
出しなければならない。
【0005】 通常のエステル化法の更なる欠点は、エステル形成が平衡反応であるという事
実の結果にある。経済的な変換率を達成するためには、一般に1つの使用物質を
過剰に使用するか、および/または生じたエステル化水および/または目的エス
テルを平衡から取り除く。平衡をエステル形成の方向に移動させるためには、し
ばしば水と共沸混合物を形成する有機共留剤を添加する。特に、高級アルカノー
ルとのエステル化は反応水のための共留剤の存在で実施する(Kirk-Othmer, "En
cyclopedia of Chemical Technology" 第1巻、第347頁、Ullmann's Encycl
opedia of Industrial Chemistry, 第5改訂版、1985, 第A1巻、168; US 2917
538, US 5386052)。不活性炭化水素、例えばシクロヘキサン、ヘキサン、ベン
ゼンおよびトルエンを使用するのが有利である。
【0006】 しかしながら、付加的に“外部の(fremden)”溶剤を添加することは、これ
を別に分離し、戻す前に場合により精製しなければならない。
【0007】 従って、DE2548561号明細書はアクリル酸とエチルヘキサノールとの
反応の際に生じた反応水をエチルヘキサノールとの共沸混合物として分離するこ
とを提案している。実施例によれば、エチルヘキサノールをアクリル酸に対して
過剰量(1:1.42)で使用している。ここでの欠点は、エステル化を減圧下
に行わなければならず、目的エステルに対して約8質量%の残分が生じ、これを
除去しなければならないということである。従って、この方法は環境に負担をか
け、かつ経済的ではない。
【0008】 大過剰の出発物質(アルカノールまたはカルボン酸)の使用によるエステル化
平衡への影響は副生成物、例えば使用したアルカノールからのエーテルおよびオ
レフィン並びにアルカノールもしくはカルボン酸のミカエリス付加によるアシル
オキシエステルおよびアルコキシエステルの形成に導く。このことは、例えばア
クリル酸に関してUS−A4280010およびDE−A2339519中に記
載されている。これらの副生成物は費用をかけて分離し、かつ除去しなければな
らず、このことは不経済であり環境に負荷をかける。
【0009】 例えばDE−A−19536191およびHouben-Weyl, Methoden der Organi
schen Chemie、第VIII/3巻、1952年、第534頁、に記載されている
ように、アルコールの大過剰の使用なしにも、強酸性エステル化条件下にエステ
ルおよびアルコールは部分的に再び分解し、オレフィンを形成する。
【0010】 公知技術の多くの方法は、不所望の副生成物を分離しなければならず、かつ共
留剤としての付加的な溶剤がエステル化水の除去のために必要であるという、共
通な欠点を有する。
【0011】 従って、本発明の課題は、簡単に実施可能であり、不所望な副生成物の形成を
減少させるエステル化法を提供することである。
【0012】 共留剤として、エステル化のために使用するアルカノールから水を脱離させる
ことにより生じるオレフィンを使用する場合、この課題は解決することが意外に
も判明した。
【0013】 従って、本発明はカルボン酸とC〜C12−アルカノール、シクロペンタノ
ールおよびシクロヘキサノールの群から選択されたアルコールとを酸性エステル
化触媒およびエステル化の際に生じた反応水を除去するための共留剤の存在下に
反応させることによりα,β−不飽和カルボン酸のエステルを製造する方法に関
し、この際共留剤として該アルコールをベースとするオレフィンを使用する、す
なわち使用するアルコールから脱水することにより得られるオレフィンに相当す
るオレフィンを使用する。
【0014】 使用する共留剤以外には、本発明によるエステル化法は従来の方法で実施する
。好適な方法は、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 第
5改訂版、1985, 第A1巻、168, 169;Kirk-Othmer, Encyclopedia of Chemica
l Technology、第1巻、第341−348頁、;US-A 2917538;US 5385052に記
載されている。この方法はアクリル酸の例で記載されているが、本発明の方法に
おいてはアクリル酸に限定されていない。その他のα,β−不飽和カルボン酸の
エステルは同様にして製造することができる。
【0015】 エステル化法は典型的には、約80〜160℃、有利には90〜130℃の温
度で、酸性エステル化触媒、例えば鉱酸、スルホン酸またはリン酸の存在下に実
施する。特に好適であるのは、硫酸およびスルホン酸、特にp−トルエンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸およびメタンスルホン
酸である。触媒の量は、その他の使用物質に対して約0.1〜10質量%、有利
には0.5〜5質量%である。通常、エステル化はカルボン酸および/またはエ
ステルの重合を抑制する抑制剤の存在下に実施する。特に好適な抑制剤はヒドロ
キノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、p−メトキシフェノール、p−ベン
ゾキノン、フェノチアジン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1
−オキシル−ピペリジンおよびメチレンブルーであり、これを使用した物質の質
量に対して約200〜2000ppmの量で安定化のために使用する。しかしな
がら、本発明による方法は特別な触媒または抑制剤に限定されるわけではなく、
酸:アルコールの量比、エステル化における圧力または反応時間は同様にあまり
重ではない。アルコール:酸の典型的なモル比は約1:0.7〜1.2、および典
型的な反応時間は約1〜10時間、有利には約1〜6時間である。エステル化は
圧力をかけることなしに、過圧または減圧で、かつ連続的にまたは非連続的に実
施することができる。
【0016】 エステル化および反応混合物からの目的エステルの分離を実施するための装置
としては、常用の装置、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemist
ry, 第5改訂版、1985, 第A1巻、第168, 169頁およびKirk-Othmer, Encyclope
dia of Chemical Technology 第1巻、第341、342頁に記載されている。
【0017】 アルコール、酸、触媒および所望の場合重合抑制剤を連続的にまたはバッチ法
で反応器、例えば簡単に加熱可能な容器中に充填する。
【0018】 使用するアルコールをベースとする1種または複数種のオレフィンは、すでに
記載したように、エステル化および後処理の際に副生成物として形成される。
【0019】 生じたオレフィンの量は反応操作および出発物質に依存する。連続的な作業に
おいてはオレフィンの量は場合により排出により一定に保たれる。
【0020】 エステル化のために使用したアルカノールからの脱水による、エステル化条件
下でのエステルの分解による、またはオキシエステルの分解再生によるオレフィ
ンの形成の際に、それぞれ使用したアルコールにより、多くの場合1種のオレフ
ィンだけでなく、異性化により2つ以上のオレフィンの混合物が生じる。例えば
、アルコールとして2−エチルヘキサン−1−オールを使用する際に、2−エチ
ルヘキセン−1が形成されるだけでなく、2−エチルヘキセン−2および3−メ
チルヘプテン−2を主成分として含有する異性体オクテンからなる混合物が形成
される。成分の量は反応条件に依存する。
【0021】 こうして、本発明において表現“アルコールをベースにするオレフィン”とは
、1つのオレフィンと理解するのではなく、2つまたは複数の異性体オレフィン
の混合物であると理解するべきである。
【0022】 反応器から留出する、オレフィンを共留剤として有する共沸混合物は、一定の
量で目的エステルおよび/または出発アルコールおよび/または出発酸を含有す
る。この量は反応操作および使用した酸および使用したアルコールの種類に依存
する。留出した共沸混合物から水が層状に分離し、これを取りだし分離する。オ
レフィンを含有する有機相を、存在する場合には混合物のその他の成分と一緒に
、直接エステル化反応に戻すことができる。この戻すことは連続的にまたはバッ
チ式に行うことができる。この分離した水を、その中に含有される目的エステル
を獲得するためにおよび/または出発化合物を回収して、これをエステル化反応
に再び戻すために、更に後処理することができる。更に、この水相は場合により
予定される洗浄工程の1つにおいて、エステル化混合物を後処理する際に洗浄液
として使用することができる。所望の場合は、オレフィンを再びエステル化反応
器中に戻す前に、その中に含有されるエステルまたはその他の生成物を除去する
ためにオレフィン相を処理することもできる。しかしながら、共留剤がその中に
含有される混入物、例えば目的エステルおよび/または出発アルコールおよび/
または出発酸と共に、場合によりその他の副生成物と共に、直接再びエステル化
反応器中に戻すことが、最も簡単で、経済的でかつ有利である。α,β−不飽和
カルボン酸のエステル化のための本発明による方法におけるエステル化反応混合
物の後処理は、従来の方法で、すなわち未反応の出発化合物並びに目的エステル
を反応混合物から蒸留により分離することにより行い、その際エステル化のため
に使用する酸触媒は場合により予め水および/またはアルカリ水溶液で抽出によ
り分離する(例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 第5
改訂版、VCH、167以降)。この後処理はエステル化反応の終了後に行うことがで
きるが、連続的に反応混合物を蒸留し、処理することもできる。エステル化反応
混合物の蒸留による後処理において残る塔底生成物はオキシエステルを含有する
。この塔底生成物を出発物質の回収のためにおよび/または目的エステルの獲得
のために処理することができるが、その際DE−A−19536191に記載さ
れている方法を使用するのが有利である。その際得られるオレフィンを共留剤と
して使用することができる。分解生成物を有利にエステル化反応器中に戻す。
【0023】 DE19536191に記載の方法において、分解すべき塔底生成物をエステ
ル化混合物の蒸留後処理から連続的にまたは非連続的に取りだし、分解触媒と共
に分解反応器中に供給する。半連続反応法も可能であり、この場合には分解すべ
き生成物を連続的に分解触媒を含有する分解反応器中に供給し、塔底生成物は分
解終了後に初めて分解反応器からバッチ式に取り出される。分解生成物を連続的
に蒸留により分離する。この分解を酸の存在下に約150〜250℃の温度でか
つオキシエステルから生じた分解生成物が蒸発する圧力で、実施するのが有利で
ある。この方法を分子状酸素の存在で実施するのが有利である。この方法の正確
な実施に関してはDE−A−19536191を引用する。
【0024】 この分解生成物は目的エステル、出発カルボン酸及び出発アルコールの他に、
著しい量のオレフィン、例えば2−エチルヘキシルアクリレートの製造からの残
分の分解においてはオクテン約20質量%、を含有する。このオクテンは2−エ
チルヘキセン−2および3−メチルヘプテン−2を主成分とするオクテン異性体
からなる混合物である。
【0025】 オキシエステル−分解の際に生じるオレフィンは連続的にまたは非連続的にエ
ステル化法に供給することができる。その他のオキシエステル−分解生成物、す
なわち目的エステル、出発アルコールおよび出発酸の予めの分離は必要ではない
が、実施することはできる。オキシエステル分解において蒸発する分解生成物を
含有する混合物からモノマーエステルを分離することおよび残りの分解生物、す
なわちオレフィン、出発酸および出発アルコールおよび場合によりその他の分解
生成物をエステル化反応器中に戻すことは1つの可能性である。これによりモノ
マーエステルを可能な更なる反応から引き離し、回収された出発生成物は収量を
上げるために反応に再び戻され、かつこのオレフィンは反応水のための共留剤と
して使用される。
【0026】 本発明による方法は一定のα,β−不飽和カルボン酸に限定されず、1つまた
は複数不飽和のカルボン酸並びにモノまたはジカルボン酸に使用される。しかし
ながら、本発明による方法は炭素原子を3〜6個有する不飽和結合を1つ有する
モノカルボン酸および炭素原子4〜8個有する不飽和結合を1つ有するジカルボ
ン酸、例えばアクリル酸、クロトン酸、マレイン酸およびフマール酸、イタコン
酸等において使用するのが有利である。本発明による方法はアクリル酸およびメ
タクリル酸においておよび特に2−エチルヘキシルアクリレートの製造のために
使用するのが特に有利である。
【0027】 有利なアルカノールは炭素原子6〜10個を有するアルカノールおよび特に2
−エチルヘキサノール(2−エチルヘキサン−1−オール)または2−プロピル
ヘプタノールである。
【0028】 オレフィン異性体混合物を本来予想されるエステルの形成にもかかわらず、エ
ステル化および目的エステルの品質に影響を与えることなく、共留剤として使用
することができるということは、意外であった。そのような異性体混合物の典型
的な例は2−エチルヘキセン−2および3−メチルヘプテン−2を主成分として
含有する異性体オクテンからなる前記混合物である。
【0029】 本発明による方法は、システムに付加的な成分を持ち込む、“外部の”共留剤
を使用しないので、簡単に実施可能であるという利点を有する。むしろ、エステ
ル化の際に副生成物として生じるオレフィンを共留剤として用いる。所望のエス
テルより易揮発性であるこの副生成物の好適な分離は、従ってもはや必要ではな
い。
【0030】 本発明を以下に実施例につき詳細に説明するが、これは説明のためにのみ使用
されているのであって、決して本発明を限定するものではない: 以下の実施例において使用するアクリル酸は主に次の成分を含有する: アクリル酸 99.7% 酢酸 0.10% プロピオン酸 0.04% ジアクリル酸 0.08% 水 0.05% MEHQ(ヒドロキノンモノメチルエーテル) 0.02% 共留剤としては2−エチルヘキシルアクリレートの製造の際に生じるオキシエ
ステルの分解に由来するオクテン混合物を使用する。このオクテン混合物はガス
クロマトグラフィー分析により以下の主成分を含有する: 2−エチルヘキセン−2 32% 3−メチルヘプテン−2 46.7% 5−メチルヘプテン−2 14.3% 実施例1 攪拌反応器中でオクテン混合物336g、アクリル酸238g、フェノチアジ
ン1.2gおよび硫酸(98%)5.74gを撹拌下に加熱し、114〜117℃
に5時間維持した。反応混合物を中和した後、ガスクロマトグラフィーによりオ
クチルアクリレートを全く検出することができなかった。
【0031】 実施例2 蒸留カラム(30cm、0.5cm−ラシッヒリング)、凝縮器および水分離
器を備える攪拌反応器中でアクリル酸238g、2−エチルヘキサノール390
g、オクテン混合物190g、フェノチアジン0.5gおよび硫酸(98%)6.
28gを撹拌下にかつ常圧下に沸点まで加熱し、還流下に1.5時間保持した。
反応器中の温度は116℃から159℃に上昇する。この際、水分離器により水
50gが分離された。反応生成物混合物中の残留アクリル酸含量は3.1%であ
った。アクリル酸の変換率は理論値の99%であった。ガスクロマトグラフィー
分析は異性体オクチルエステルが全く生じなかったことを示した。
【0032】 実施例3 実施例2に記載したように実施したが、オクテン混合物の代わりにシクロヘキ
サンを使用した。必要な反応時間は2.5時間であった。反応温度は98℃から
114℃に上昇した。最終生成物中のアクリル酸含量は3.2%であり、アクリ
ル酸変換率は理論値の99%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン シュレーダー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ニーダーエルトシュトラーセ 20 Fターム(参考) 4H006 AA02 BA66 BB11 BD20 BD40 BD52 KA06 4H039 CA66 CD10 CD30 CE10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸とC〜C12−アルカノール、シクロペンタノ
    ールおよびシクロヘキサノールの群から選択されたアルコールとを酸性エステル
    化触媒およびエステル化の際に生じた反応水を除去するための共留剤の存在下に
    反応させることによりα,β−不飽和カルボン酸のエステルを製造する方法にお
    いて、共留剤として該アルコールをベースとするオレフィンを使用することを特
    徴とする、α,β−不飽和カルボン酸エステルの製法。
  2. 【請求項2】 オレフィンおよび水を混合物として反応混合物から蒸留によ
    り除去し、この混合物から水を分離し、オレフィンをエステル化工程に戻す、請
    求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 反応終了後に反応混合物から揮発性成分を分離し、残ったオ
    キシエステルを含有する生成物を後処理し、この際オキシエステルを分解し、分
    解生成物を、場合により分解生成物中に含有されるエステルの分離後、エステル
    化工程に共留剤として戻す、請求項1または2記載の製法。
  4. 【請求項4】 アルコールとして直鎖または分枝鎖のC〜C10−アルカ
    ノールを使用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の製法。
  5. 【請求項5】 アルコールとして2−エチルヘキサノール−1または2−プ
    ロピルヘプタノールを使用する、請求項4記載の製法。
  6. 【請求項6】 主成分として2−エチルヘキセン−2および3−メチルヘプ
    テン−2を含有する異性体オクテンからなる混合物を共留剤として使用する、請
    求項5記載の製法。
  7. 【請求項7】 α,β−不飽和カルボン酸として、不飽和結合を1個有する
    炭素原子3〜6個のモノカルボン酸を使用する、請求項1から6までのいずれか
    1項記載の製法。
  8. 【請求項8】 α,β−不飽和カルボン酸として不飽和結合1個を有する炭
    素原子4〜8個のジカルボン酸を使用する、請求項1から6までのいずれか1項
    記載の製法。
  9. 【請求項9】 α,β−不飽和カルボン酸としてアクリル酸またはメタクリ
    ル酸を使用する、請求項7記載の製法。
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