JP2003519740A - 振動が少ない2段ピストン・コンプレッサ - Google Patents

振動が少ない2段ピストン・コンプレッサ

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JP2003519740A JP2001547461A JP2001547461A JP2003519740A JP 2003519740 A JP2003519740 A JP 2003519740A JP 2001547461 A JP2001547461 A JP 2001547461A JP 2001547461 A JP2001547461 A JP 2001547461A JP 2003519740 A JP2003519740 A JP 2003519740A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、クランクシャフトと、シリンダの内部を移動するピストンを有する複数個のシリンダとを有し、2つまたはそれ以上の低圧シリンダと、少なくとも1つの高圧シリンダとが形成されている2段ピストン・コンプレッサ用のピストン機構に関する。本発明は、2つまたはそれ以上の低圧シリンダが高圧段に対して、2つまたはそれ以上の低圧シリンダが同相に、すなわち±15°未満だけ偏位して、および1つまたはそれ以上の高圧シリンダに対して180°±20°だけ偏位して圧縮するように配置されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、クランクシャフトと、シリンダの内部を移動するピストンを有する
複数個のシリンダとを有し、2つまたはそれ以上の低圧シリンダと、少なくとも
1つの高圧シリンダとが形成されている2段ピストン・コンプレッサ用のピスト
ン機構、並びにこのようなピストン機構を有する鉄道車両用のピストン・コンプ
レッサに関する。
【0002】
【発明の背景】
ドイツ特許明細書第765994号に記載の機構は、シリンダとクランク半径
とが、質量の力(Massenkrafte)ができるだけ良好に平衡されるように設計され
ていることを特徴としている。振動により誘発される成分としてのガス力(Gask
rafte)については言及されていない。それぞれの圧縮段に個々のシリンダを割
当てることは、この先行技術(Entge-genhaltung)では行われていない。
【0003】 クランクシャフトと、複数のシリンダと、その内部を移動するピストンとを有
するピストン・コンプレッサは、例えばドイツ特許明細書第765994号から
既知である。
【0004】 鉄道車両の構造では、軽量構造が採用されることが多くなっている。例えば、
アルミニウム押し出し成形からなる新型の軽量車体構造、または薄板からなる支
持構造体は、空気供給装置のコンプレッサの回転数に近い固有振動数を有してい
る場合が多い。このような構造では、固体伝達音(Korpeshallpegel)の許容レ
ベルを超える場合が多いのでピストン・コンプレッサを使用できないことが多い
【0005】 その原因は、ピストンを使用する機械が構造上、クランク機構の振動質量によ
り質量の力およびモーメントを誘発し、かつガス力によるモーメントを生成する
ことによる。特に鉄道車両の分野で頻繁に採用される2段ピストン・コンプレッ
サの場合は、極めて不均一な回転モーメントが発生する。このようなコンプレッ
サの標準的な負荷モーメントの分析によって示されるように、負荷モーメントの
大部分は、20Hzないし30Hzの範囲にある場合が多いピストン使用機械の
回転振動数に対応する。例えば、膝を延ばした脚の固有振動数が約20Hzであ
る場合があるので、このような振動数は、客室内にいる人にとっては、特に感知
し易い。
【0006】 ピストン・コンプレッサの上記の負荷モーメントは、モータとの相互作用によ
ってコンプレッサの回転軸を中心にした振動励起モーメント(Erregermoment)
を発生する。従来のピストン・コンプレッサ集合体のコンプレッサの回転軸を中
心にした慣性モーメントは、他の軸を中心にした慣性モーメントよりも大幅に小
さい。コンプレッサの縦軸を中心にした弾性軸受の伝達モードは、通常は、例え
ば質量の力の伝達に重要な役割を果たす垂直モードの場合よりも回転振動数に近
いので、このような回転振動は、通常は他の振動励起成分のように良好には遮断
されない。
【0007】 本発明の目的は、前述の欠点を回避するピストン・コンプレッサ機を提供する
ことにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明に基づいて上記の課題は、特別なピストン機構によって2つまたはそれ
以上の低圧段が同相に重複され、かつ高圧段に対して約180°偏位されて作用
することによって、主としてガス力に起因する負荷モーメントの第1次の部分を
大幅に低減させることによって達成される。このことは、構造的に、クランクシ
ャフトと、シリンダの内部を移動するピストンを備える複数個のシリンダとを有
し、2つまたはそれ以上の低圧シリンダと、少なくとも1つの高圧シリンダとが
形成される2段ピストン・コンプレッサ用のピストン機構において、2つ、また
は3つ、またはそれ以上の低圧シリンダが、高圧シリンダに対して、2つまたは
それ以上の低圧シリンダが同相に、すなわち±15°未満だけ偏位され、かつ1
つまたはそれ以上の高圧シリンダに対して180°±20°だけ偏位されて圧縮
するように配置されることによって達成される。
【0009】 発明者には、1つまたはそれ以上の高圧シリンダに対する総ての低圧シリンダ
の位相偏位によっても回転力グラフでの第1次部分の大幅な低減が達成され、ひ
いてはコンプレッサの回転軸を中心にした振動励振モーメントの大幅な低減が達
成されることが判明した。
【0010】 本発明の第1の実施形態では、ピストン機構は、オイル潤滑式のピストン機構
である。
【0011】 しかし、ピストン機構が「オイルなしの」乾式であることが特に好適である。
本発明の特別の構成では、ピストン機構は、2つの低圧シリンダと1つの高圧シ
リンダとを有する3シリンダ機構であり、高圧シリンダには、別の低圧シリンダ
が対向している。このような機構は、特にスペースをとらない。勿論、本発明に
基づく教示内容を利用した4シリンダ、5シリンダ、または6シリンダ機構も考
えられよう。
【0012】 有利な実施例では、重いピストンを使用することによって、高まったピストン
の動力学エネルギが圧縮作用に変換されるので、回転力グラフ中の圧力ピークは
明確に低下される。特に、シリンダのピストンは、接線力グラフ中の圧力ピーク
が低減するような大きい質量を備える必要があり、接線力グラフに現れる圧力ピ
ークにおける質量の力は、ピストン・コンプレッサにとって標準的な1000/
分から2000/分、特に1500/分の回転数範囲では、圧力ピークにおける
ガス力の15%より大きい。本件出願における接線力グラフとは、回転モーメン
ト曲線/クランク半径のことであると理解されたい。
【0013】 有利な実施形態では、例えば3シリンダ機構の場合、高圧シリンダの側に位置
する低圧シリンダの質量、すなわちピストン質量および/またはピストン・ロッ
ド質量は、双方とも同じクランクシャフト行程の側にある対向する低圧ピストン
、並びに高圧ピストンを平衡するように選択される。その際に、このような平衡
は、ピストンでもピストン・ロッドでも行われる。質量平衡に起因するピストン
質量の増加によって、ピストン・ロッドにおける軸受負荷が低減する。
【0014】 付加質量を利用した質量平衡の他に、従動する釣り合いピストンを利用して振
動質量を平衡することも可能である。本件出願では、釣り合いピストンとは、圧
縮作用を行わないピストンのことであるものと理解される。
【0015】 好適には、ピストンは、低圧ピストンがクランク・ハウジングを介して同相に
吸入するように構成され、吸入プロセスでクランク・ハウジング内に突入する双
方の低圧段が空気を圧縮室に押し込む。それによって、低圧段における吸入圧が
低下し、充填が改善される。特に有利な実施形態では、この効果は、空気フィル
タ・ハウジングからクランク・ハウジングへの吸入口に逆流防止弁を使用するこ
とによって強化される。逆流防止弁の機構によって、特に乾式のピストン機構の
効率が改善される。
【0016】 ピストン機構の他に、本発明はまた、有利には電動モータ駆動機構を含むこの
ようなピストン機構を含む、特に鉄道車両用のピストン・コンプレッサを提供す
る。このピストン機構は、産業分野における圧縮空気発生装置に利用することも
できる。
【0017】
【実施形態の詳細な説明】
引き続いて、図面を使用して本発明の説明を行う。
【0018】 図1には、例えばDUBBEL、機械設計ハンドブック15版もしくは18版
の32ページから33ページのような先行技術から既知であるようなピストン機
構の接線力グラフが示されている。ここでx軸は、回転角を度で示し、y軸は、
対応するモーメントを示す。参照符号1は、ガス力によるモーメントを示し、符
号3は、質量の力およびガス力による全モーメントを示し、符号5は、質量の力
によるモーメントを示す。
【0019】 先行技術によるコンプレッサの質量の力およびガス力による、図1に示された
負荷モーメントのフーリエ解析は、以下の部分に区分することができる。 第1次:40Nm 第2次:20Nm 第3次:7Nm
【0020】 負荷モーメントの大部分は、20Hz、25Hz、または30Hzである場合
が多いピストンを使用した機械の回転振動数に対応する。これらの振動数は、例
えば、鉄道車両の客室内の乗客にとって十分に感知され得る。このように、膝を
延ばした脚の固有振動数は、約20Hzである場合がある。
【0021】 ピストン・コンプレッサの負荷モーメントは、モータとの相互作用でコンプレ
ッサの縦軸を中心にした励振モーメントを発生し、従来のピストン・コンプレッ
サ集合体のコンプレッサ縦軸を中心にした慣性モーメントは、他の軸を中心とし
た慣性モーメントより大幅に小さい。コンプレッサ縦軸を中心にした弾性軸受の
伝達モードは、通常は、質量の力の伝達にとって重要な役割を果たす、例えば垂
直モードよりも回転振動数に近い。このような回転振動は、通常は別の振動励起
成分よりも遮断され難い。
【0022】 本発明に基づいて、従来のピストン・コンプレッサの振動の問題は、主として
ガス力に起因する負荷モーメントの第1次の部分が大幅に低減されることによっ
て解決される。第1次部分のこのような低減は、2つまたはそれ以上の低圧段が
同相に重複し、高圧段に対して約180°だけ偏位されて作用するピストン機構
によって達成可能である。
【0023】 このような機構の接線力グラフは、図2に示されている。図1と同様に参照符
号1は、ガス力によるモーメントを示し、符号3は、質量の力およびガス力によ
るモーメントを示し、符号5は、質量の力によるモーメントを示す。
【0024】 図2の曲線のフーリエ解析の結果は、以下のとおりである。 第1次:19Nm 第2次:28Nm 第3次:7Nm
【0025】 第1次の部分は、大幅に低減し、それはコンプレッサ縦軸を中心にした低減し
た振動励振で表される。このようにして客室内の好ましくない振動は、著しく低
減し、もしくはほぼ完全に回避できる。
【0026】 図3には、本発明によるピストン機構を有するピストン・コンプレッサが例示
的に示されている。図3に示した実施形態は、低圧段を形成し、かつ低圧段の1
つの高圧シリンダ24の前に備えられた2つの低圧シリンダ20、22を有する
3シリンダ対向型機構であるが、それに限定されるものではない。
【0027】 3つのシリンダのピストン40、42、44は、玉軸受、またはころ軸受34
を使用してピストン・ロッド32を介して共通のクランクシャフトに支承される
【0028】 機構を冷却するために、クランクシャフト30の前側には、ファン・ホイール
36が備えられており、これはクランクシャフト30の回転時に、双方の低圧段
と高圧段とが内部に配設されているハウジング38の空気を冷却する。
【0029】 図3に示されている位置では、低圧シリンダのピストン40、42は、最上位
にある。高圧ピストン44は、シリンダの上端部にある。クランクシャフト30
が移動すると、低圧シリンダの双方のピストン40、42は、同相に、また高圧
段のピストン44に対して180°偏位して移動する。
【0030】 図3に示されている実施形態は、クランク・ハウジングを経た吸気通路を備え
た、オイルなしで圧縮するピストン・コンプレッサである。
【0031】 個々のピストン40、42、44は、パッキン部材50によってシリンダに対
して密封されている。クランクシャフト30の駆動は、電動モータ60によって
行われる。
【0032】 引き続いて、図3で示されるピストン・コンプレッサの作用方式をより詳細に
述べる。
【0033】 低圧段における圧縮プロセスでは、クランク・ハウジング38から同相で突入
する大きい低圧ピストン40、42がクランク・ハウジング38内の空気容積を
増大する。空気は、クランク・ハウジング内に吸入される。空気が圧縮室内に吸
入されると、低圧ピストン40、42は、クランク・ハウジング38内に突入す
る。クランク・ハウジング38内の容積は、クランク・ハウジング38からの空
気が低圧段の圧縮室内に吸入される瞬間に縮小する。すなわち、低圧ピストン4
0、42のピストン下側は、クランク・ハウジング38からの空気を低圧段の圧
縮室内に押し込む。それによって、低圧段内の吸入負圧は、先行技術の実施例と
比較して低下する。この作用は、空気フィルタ・ハウジングからクランク・ハウ
ジング38への吸入口に逆流防止弁を使用することによって補助され、特に効率
が改善される。
【0034】 本発明によるピストン・コンプレッサのその他の利点は、下記のとおりである
【0035】 ピストン・コンプレッサの負荷モーメントが大きく変動することによって、回
転の不均一さが生ずる。このことは、コンプレッサのモーメント需要が低い場合
に、モータ60が負荷ピークに位相偏位して反応することで、Eモータ60によ
って増強される。その結果生ずる回転時の回転数のバラツキは、先行技術のピス
トン・コンプレッサの場合の例えば±14%である。この作用は、これまでは大
きい振動質量を利用することによってのみ低減可能であったが、それは重量の点
で望ましいことではなかった。更に、Eモータ60によって明らかに消費電流(
Stromaufnahme)が増加し、かつ力率が0.6まで大幅に低下し、従って、先行
技術の実施形態では大型なものにしなければならない。本発明によって負荷モー
メントの第1次部分が大幅に低減することによって、この作用は低減される。回
転の不均一さは低減し、これは本発明によって例えば0.15から0.08へと
低減する。モータの消費電流は、低下する。本発明による機構では、効率は、例
えばLf=0.7から0.8へと著しく高まる。
【0036】 重いピストンを使用することによって、別の実施形態では、高められたピスト
ンの動力学エネルギが圧縮作用に変換されるので、回転力グラフにおける圧力ピ
ークが明確に低下する。シリンダのピストンが、接線力グラフにおける圧力ピー
クが低下するような高い質量を有していることが特に好適であり、接線力グラフ
に現れる圧力ピークでの質量の力は、1000/分と2000/分の回転数範囲
では、圧力ピークでのガス力の15%より大きい。
【0037】 このようにして、第1次、第2次、第3次の総ての振動励起モーメントをさら
に低減することが可能である。
【0038】 振動し、回転する質量の質量平衡を達成するため、高圧シリンダ側にある低圧
シリンダの質量として、対向する低圧ピストン並びに高圧ピストンを平衡するよ
うな質量が選択される。平衡は、ピストンでも、ピストン・ロッドでも行うこと
ができる。質量平衡によって生ずるピストン質量の増加によってピストン・ロッ
ドでの軸受負荷が低下する。これは、高圧シリンダの側にある低圧段のピストン
・ピン軸受における負荷にとって好適であるが、その理由は、隣接する高圧段に
よって低圧段が冷却され難いからである。
【0039】 図4a〜図4dには、対向するシリンダを有する本発明による機構が示されて
いる。図4aは、詳細に前述したような3シリンダ機構を示している。図4bは
、本発明による6シリンダ機構を示し、図4cは、4シリンダ機構を、また図4
dは、5シリンダ機構を示す。高圧ピストンには、参照符号44、46が付され
、低圧シリンダには、参照符号40、41、42、43が付されている。高圧シ
リンダには、参照符号24、26が付され、低圧シリンダには、参照符号20、
21、22、23が付されている。180Vのピストン機構の他に、タンデム機
も考えられる。
【0040】 図5aは、本発明による4シリンダ・タンデム機を示し、図5bは、3シリン
ダ・タンデム機を示す。
【0041】 図6には、圧縮作用を行わず、質量平衡のためだけに用いられる従動する釣り
合いピストン50を有する3シリンダのタンデム機が示されている。図4a〜図
4dと同様に、高圧ピストンは、参照符号44で示され、低圧ピストンは、符号
40、42で、高圧シリンダは、符号24で、また低圧シリンダは、符号20、
22で示されている。
【0042】 従って、本発明によって、先行技術によるピストン・コンプレッサの場合に圧
縮力から生ずるような第1次の好ましくない振動を低減可能であるピストン機構
とピストン・コンプレッサが初めて提供される。
【0043】 このことは、図7a〜図7cから特に良く分かる。図7aには、本発明による
2つの低圧シリンダ20、22と1つの高圧シリンダ24とを有するコンプレッ
サが概略的に示されている。更に、例えば、鉄道車両への可能な4つのサスペン
ション70、72、74、76が示されている。シリンダは、x−y面に位置し
、z軸は、シリンダ軸に対して垂直に、サスペンション70、72、74、76
方向に位置している。
【0044】 図7bは、先行技術によるコンプレッサの場合のz方向での第1次のコンプレ
ッサ振動の時間に応じた曲線を示す。図7cは、本発明によるコンプレッサの場
合のz方向での第1次のコンプレッサ振動の時間に応じた曲線を示す。図7b及
び図7cの振動の振幅を比較すると明らかであるように、本発明によるコンプレ
ッサの振動の振幅は、先行技術のそれと比較して、少なくとも半減している。本
発明の特に好適な実施形態では、本発明によるコンプレッサの振幅は、先行技術
によるコンプレッサの振幅の3分の1に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例えばDUBBEL、機械設計ハンドブック15版もしくは18
版の32ページないし33ページから既知であるような従来の対向機構の2段ピ
ストン・コンプレッサの接線力曲線である。
【図2】 本発明によるピストン・コンプレッサの接線力曲線である。
【図3】 本発明によるピストン・コンプレッサの断面図である。
【図4a】 対向コンプレッサ(Boxerverdichter)として実施された本発
明によるピストン機構の可能な実施例である。
【図4b】 対向コンプレッサとして実施された本発明によるピストン機構
の可能な実施例である。
【図4c】 対向コンプレッサとして実施された本発明によるピストン機構
の可能な実施例である。
【図4d】 対向コンプレッサとして実施された本発明によるピストン機構
の可能な実施例である。
【図5a】 タンデム機として実施された本発明によるピストン機構の実施
例である。
【図5b】 タンデム機として実施された本発明によるピストン機構の実施
例である。
【図6】 釣り合いピストンを有するピストン機構の実施例である。
【図7】 先行技術と本発明とによる実施形態での垂直方向のコンプレッサ
振動の振幅である。
【符号の説明】
1 ガス力によるモーメント 3 質量の力およびガス力によるモーメント 5 質量の力によるモーメント 20、22、23 低圧シリンダ 24、26、28 高圧シリンダ 30 ピストンシャフト 32 ピストン・ロッド 34 玉軸受 36 ファン・ホイール 38 ハウジング 40、42、43 低圧ピストン 44、46、48 高圧ピストン 49 パッキン部材 50 釣り合いピストン 60 電動モータ 70、72、74、76 サスペンション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 MOOSACHER STRASSE 80, 80809 MUENCHEN, GE RMANY (72)発明者 マイヤー、フランク ドイツ連邦共和国、81543 ミュンヘン、 シェーンストラーセ 39 (72)発明者 ハルトル、ミヒァエル ドイツ連邦共和国、82008 ウンターハヒ ング、ビュルガーマイスター−プレンスト ラーセ 2アー (72)発明者 シュナイダー、シュテファン ドイツ連邦共和国、01099 ドレスデン、 フェルステライストラーセ 51 Fターム(参考) 3H076 AA03 BB01 CC07 CC24 CC40 CC61

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(30)と、 内部を移動するピストン(40、42、43、44、46、48)を有する複
    数個のシリンダ(20、22、24)とを有し、 2つまたはそれ以上の低圧シリンダと、少なくとも1つの高圧シリンダとが形
    成されている2段ピストン・コンプレッサ用のピストン機構であって、 前記2つ、または3つ、またはそれ以上の低圧シリンダ(20、22、23)
    は、高圧段に対して、前記2つまたはそれ以上の低圧シリンダ(20、22、2
    3)が同相に、すなわち±15°未満だけ偏位すると共に、1つまたはそれ以上
    の高圧シリンダ(24、26、28)に対して180°±20°だけ偏位して圧
    縮するように配置されることを特徴とするピストン機構。
  2. 【請求項2】 該ピストン機構は、オイル潤滑式のピストン機構であること
    を特徴とする請求項1に記載のピストン機構。
  3. 【請求項3】 該ピストン機構は、乾式のピストン機構であることを特徴と
    する請求項1に記載のピストン機構。
  4. 【請求項4】 該ピストン機構は、2つまたはそれ以上の低圧シリンダ(4
    0、42、43)および1つまたはそれ以上の高圧シリンダ(44、46、48
    )を有する6シリンダ、5シリンダ、4シリンダ、または3シリンダ機構である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の内のいずれか1項に記載のピストン機構。
  5. 【請求項5】 該ピストン機構は、2つの低圧シリンダ(20、22)と1
    つの高圧シリンダ(24)とを含む3シリンダ機構として実施され、該高圧シリ
    ンダ(24)と該低圧シリンダ(22)とには、別の低圧シリンダ(20)が対
    向していることを特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか1項に記載のピスト
    ン機構。
  6. 【請求項6】 前記シリンダ(20、22、23、24、26、28)の前
    記ピストン(40、42、43、44、46、48)は、接線力グラフにおける
    圧力ピークが低減するような大きい質量を備え、前記接線力グラフに現れる前記
    圧力ピークにおける質量の力は、1500/分から2000/分の回転数範囲で
    は、前記圧力ピークにおけるガス力の15%以上であることを特徴とする請求項
    1乃至5の内のいずれか1項に記載のピストン機構。
  7. 【請求項7】 振動する質量(ピストン、ピストン・ロッド)の質量平衡は
    、前記ピストン(20、22、23、24、26、28)の少なくとも1つ、お
    よび/またはピストン・ロッドの付加質量を利用して行われることを特徴とする
    請求項1乃至6の内のいずれか1項に記載のピストン機構。
  8. 【請求項8】 前記振動する質量の質量平衡は、従動する釣り合いピストン
    (50)を利用して行われることを特徴とする請求項1乃至7の内のいずれか1
    項に記載のピストン機構。
  9. 【請求項9】 前記質量平衡は、前記クランクシャフト(30)への付加質
    量を利用して行われることを特徴とする請求項1乃至8の内のいずれか1項に記
    載のピストン機構。
  10. 【請求項10】 前記ピストン機構は、低圧段のピストンがクランク・ハウ
    ジング(38)を介して同相に吸入するように構成され、吸入プロセスで前記ク
    ランク・ハウジング(38)内に突入する双方の前記低圧ピストン(40、42
    、43)が空気を圧縮室に押し込むことを特徴とする請求項1乃至9の内のいず
    れか1項に記載のピストン機構。
  11. 【請求項11】 逆流防止弁が前記クランク・ハウジング(38)の吸入口
    に取付けられることを特徴とする請求項1乃至10の内のいずれか1項に記載の
    ピストン機構。
  12. 【請求項12】 ピストン機構が請求項1乃至11の内のいずれか1項に記
    載のピストン機構を含むことを特徴とする、特に鉄道車両用のピストン・コンプ
    レッサ。
  13. 【請求項13】 該ピストン・コンプレッサは、電動モータ駆動機構(60
    )を含むことを特徴とする請求項12に記載のピストン・コンプレッサ。
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