JP2003519272A - カップリングシステムのような官能化されたオルガノシランをベースにした化合物とカップリング活性剤との組合せの、ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物における使用 - Google Patents

カップリングシステムのような官能化されたオルガノシランをベースにした化合物とカップリング活性剤との組合せの、ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物における使用

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JP2003519272A JP2001550320A JP2001550320A JP2003519272A JP 2003519272 A JP2003519272 A JP 2003519272A JP 2001550320 A JP2001550320 A JP 2001550320A JP 2001550320 A JP2001550320 A JP 2001550320A JP 2003519272 A JP2003519272 A JP 2003519272A
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    • C08K5/5425Silicon-containing compounds containing oxygen containing at least one C=C bond

Abstract

(57)【要約】 発明は、(i)各々が活性化されるエチレン性二重結合を有する(I)式のオルガノシランをベースにしたカップリング剤の群の部材と、(2i)極めて少量の本質的に有機ペルオキシドからなるカップリング用活性剤との組合せの、ホワイト充填剤、特にシリカ質ホワイト充填剤を補強充填剤として含有するジエンゴム組成物におけるホワイト充填剤−エラストマーカップリングシステムとしての使用に関する。オルガノシランは、(I)式(R1O)a(R23-aZSiZ(式中:R1及びR2は、一価炭化水素基であり、aは1、2及び3から選ぶ数であり、Zは、活性化されるエチレン性二重結合を含有する機能、特にマレアミド酸、アクリルアミド、アクリル又はイソマレイミド機能から選ぶ機能である)に一致する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明の分野は、ホワイト充填剤/エラストマーカップリングシステムのよう
な、(i)各々が活性化されるエチレン性二重結合を保持するオルガノシランに
よって形成されるカップリング剤の群の部材と、(2i)極めて少量の適したカ
ップリング用活性剤との組合せの、ホワイト充填剤を補強充填剤として含むジエ
ンゴム組成物における使用の分野である。発明は、また、該組合せを使用するこ
とによって得られるジエンエラストマー組成物、及び上述した組成物を含む本体
を有するジエンエラストマー品にも関する。
【0002】 (従来技術) 発明が最も有用なエラストマー品のタイプは、特に下記の応力を受けるもので
ある:温度の変動及び/又は動的モードにある高周波応力の変動;及び/又は高
静応力;及び/又は動的モードにある広範囲にわたる曲げ疲れ。そのような品は
、例えば下記である:コンベヤーベルト、伝動ベルト、フレキシブルパイプ、伸
縮継手、家庭電化製品用シール、エラストマー内部に金属板を有するか又は作動
液を有するかのいずれかのエンジン用制振材として作用する支持材、ケーブル、
ケーブル外被、靴底及びケーブルカー車輪。
【0003】 発明の分野は、特に下記を有するエラストマー組成物を提供することができる
高性能使用の分野である:調製されたままの化合物を、特に押出及びカレンダー
掛けする作業において加工するのを大層容易にするために、できるだけ低い粘度
値によって示される流動学的性質;加硫プラントの優れた生産性を達成するため
に、できるだけ短い加硫時間;並びに上述した作動応力に耐えるために、充填剤
によって付与される優れた補強性質、特に引張弾性率、引張強さ及び対磨耗性の
最適な値。
【0004】 そのような目的を達成するのに、本質的に、補強充填剤としてのホワイト充填
剤、特にシリカによって改質された一種以上のエラストマー、特に一種以上のジ
エンエラストマーを使用することに集中される数多くの解決策が提案されてきた
。一般に、充填剤によって付与される最適な補強性質を得るために、充填剤がで
きるだけ微細に分割されかつできるだけ均質に分布されるの両方の最終形態でジ
エンエラストマー中に存在することが必要である。今、そのような状態は、充填
剤を、一方で、ジエンエラストマーと混合する間にマトリックス中に極めて容易
に組み込むことができかつ他方で、エラストマーマトリックス中に均質に分散さ
せることができる時だけに、達成することができる。単一の補強ホワイト充填剤
、特に単一の強化用シリカを使用することは、そのような組成物の所定の性質の
レベルが低く、よってこれらの組成物を使用した品の所定の性質のレベルが低い
ことから、適していないことが分かった。
【0005】 ホワイト充填剤粒子、特にシリカ粒子は、相反する親和性の理由で、エラスト
マーマトリックス中で一緒に凝集する困った傾向を有する。これらの充填剤/充
填剤相互作用は、補強性質を、混合作業の間に創り出すことができるホワイト充
填剤/エラストマー結合をすべて実際に得るならば達成するのが理論的に可能で
あろうレベルよりも相当に低いレベルに制限することの望ましくない結果を有す
る。
【0006】 加えて、ホワイト充填剤を使用することは、充填剤/充填剤相互作用が、未硬
化の状態で、エラストマー組成物の粘度を、最低でもエラストマー組成物の加工
を一層困難にさせるように増大させる傾向にあることにより、加工困難性を引き
起こす。
【0007】 当業者ならば、時には結合剤と呼ばれるカップリング剤であって、それの機能
が、ホワイト充填剤粒子の表面とエラストマーとの間のカップリングを確実にし
、同時にこのホワイト充填剤がエラストマー性マトリックス内に分散するのを助
成するにあるものを使用することが必要であることを知っている。
【0008】 「カップリング」剤(ホワイト充填剤/エラストマーカップリングについて)
なる用語は、知られているように、ホワイト充填剤とジエンエラストマーとの間
の化学的及び/又は物理的性質の十分なカップリングを生じることができる剤を
意味すると理解される;そのような少なくとも二機能のカップリング剤の簡略化
された一般式は、例えば「Y−B−X」であり、式中、 Yは、ホワイト充填剤に物理的に及び/又は化学的に結合することができる官
能基(官能基「Y」)を表し、そのような結合は、例えばカップリング剤のケイ
素原子とホワイト充填剤の表面上のヒドロキシル基(OH)(例えば、充填剤が
シリカである時に、表面シラノール)との間で造られることが可能である; Xは、ジエンエラストマーに、例えばイオウ原子を経て物理的に及び/又は化
学的に結合することができる官能基(官能基「X」)を表し; Bは、YをXに結合させる炭化水素基を表す。
【0009】 カップリング剤は、特に簡単なホワイト充填剤コーティング剤と混同してはな
らない、簡単なホワイト充填剤コーティング剤は、知られているように、ホワイ
ト充填剤に対して活性な官能基Yを含むことができるが、ジエンエラストマーに
対して活性な官能基Xを含有しない。
【0010】 カップリング剤、特にシリカ/エラストマーカップリング剤は、多数の文献に
記載されてきており、最も広く知られているのは二官能価アルコキシシランであ
る。
【0011】 これより、特許出願FR−A−2 094 859は、シリカとエラストマー
マトリックスとの親和力を増大させるのにメルカプトシランを用いることを提案
した。メルカプトシラン、特にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン又は
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランが、優れたシリカ/エラストマーカ
ップリング性質をもたらすことができるが、これらのカップリング剤を工業上使
用することは、−SH官能基の高い反応性が、インターナルミキサーにおいてゴ
ム−タイプエラストマー組成物を調製する間に、極めて急速に早期の加硫(また
、「スコーチング」とも呼ばれる)に至って高い粘度になり、終局的に産業規模
で工作しかつ加工するのが事実上不可能な組成物になることが立証されてきかつ
今日ではそのことは良く知られている。そのようなカップリング剤及びそれらを
含有するゴム組成物を産業規模で用いることのこの不可能を例示するのに、文献
FR−A−2 206 330及びFR−A−4 002 594を挙げること
ができる。
【0012】 この欠点を改善するために、これらのメルカプトシランを数多くの特許又は特
許出願(例えば、FR−A−2 206 330、US−A−3 842 11
1、US−A−3 873 489、US−A−3 978 103及びUS−
A−3 997 581を参照)に記載されている通りのポリスルフィド−タイ
プアルコキシシラン、特にビス[トリ(C1−C4)アルコキシシリルプロピル]
ポリスルフィドに代えることが提案された。これらのポリスルフィドの中で、特
にビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(略してTESP
Tにする)を挙げることができ、これは、今日一般に、シリカ充填された加硫さ
れた組成物について、耐スコーチ性、加工適性及び補強力に関して最良の折衷を
もたらす生成物と考えられているが、これの知られている欠点は、値段が非常に
高いことである(例えば、特許US−A−5 652 310、US−A−5
684 171及びUS−A−5 684 172を参照)。
【0013】 従来技術に鑑みて、従って、補強充填剤として、シリカ質物質、又は一層一般
的には補強ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物において官能化され
たシランをベースにしたカップリング剤について満足されない高性能使用の要求
が存在することは明らかである。
【0014】 出願人は、それを調べる間に、予期されないことに、(i)各々が活性化され
る二重結合を保持するオルガノキシシランによって形成されるカップリング剤の
群の部材と、(2i)極めて少量の適したカップリング用活性剤との組合せが、
ポリスルフィド−タイプアルコキシシラン、特にTESPTを使用することに伴
うカップリング性能よりも優れたカップリング性能をもたらし、かつまた未硬化
の状態のジエンエラストマー組成物、特にメルカプトシランに特異的な、粘度が
過度に高いことに伴う早期のスコーチ問題及び加工問題も回避することを見出し
た。
【0015】 本発明において関心のあるカップリング剤は、ジエンエラストマーにグラフト
させることを可能にする活性化されるエチレン性二重結合を保持することの必須
の特徴を有する(官能基「X」)。「活性化される」結合なる用語は、知られて
いるように、(本ケースでは、ジエンエラストマーと)反応することを一層可能
にさせる結合を意味すると理解される。カップリング剤は、カップリング剤の役
割(ホワイト充填剤/ジエン−エラストマーカップリングについて)を満足する
のに、また、補強ホワイト充填剤にグラフトさせることを可能にするオルガノキ
シシリル官能基(官能基「Y」)も保持するのはもちろんである。
【0016】 活性化されるエチレン性二重結合を保持するオルガノシラン、例えばアルコキ
シシランのようなものは、当業者にとり、特にゴム組成物におけるカップリング
剤(ホワイト充填剤/ジエン−エラストマーカップリングについて)として知ら
れている;文献US−A−4 370 448、US−A−4 603 158
、DE−A−4 319 142及びJP64−29385号で公表された特許
出願を参照、これらの文献は、そのような知られている化合物及び/又はそれら
を得るプロセスについて詳細に記載している。
【0017】 エチレン性二重結合は、隣接する電子吸引基、すなわちエチレン性二重結合の
2つの炭素原子の内の1つに固定されるものの存在によって活性化されるのが普
通である。定義により、「電子吸引」基は、当該分子中の同じ場所を占める水素
原子に比べて電子をそれ自体に一層吸引することができるラジカル又は官能基で
あることが思い起こされるものと思う。この電子吸引又は「活性化」基は、C=
O、C=C、C≡C、OH、OR(Rはアルキルである)もしくはOAr(Ar
はアリールである)結合の内の少なくとも1つ又は少なくとも1つのイオウ及び
/又は窒素原子又は少なくとも1つのハロゲンを保持するラジカルから選ぶのが
好ましい。
【0018】 従って、出願人は、(i)従来技術において知られているこのタイプの剤から
選ぶ、各々が活性化される二重結合を保持するオルガノキシシランによって形成
されるカップリング剤の群の部材と、(2i)極めて少量の適したカップリング
用活性剤との組合せが、所望の最適化されるカップリング性能を有することがで
きることの要求を満足することを可能にすることを見出した。
【0019】発明の開示 一層詳細に言うと、本発明は、それの第一の主題に従えば、下記: (i)カップリング剤であって、それらの各々の部材が、本質的に下記式の官
能化されたオルガノシランからなる化合物であるものの群より選ぶ少なくとも一
種のカップリング剤:
【化8】 式中: 記号R1は、同一であり又は異なり、各々下記から選ぶ一価炭化水素基を表し
:炭素原子1〜4を有する線状もしくは枝分れアルキルラジカル;炭素原子2〜
6を有する線状もしくは枝分れアルコキシアルキルラジカル;炭素原子5〜8を
有するシクロアルキルラジカル;及びフェニルラジカル; 記号R2は、同一であり又は異なり、各々下記から選ぶ一価炭化水素基を表し
:炭素原子1〜6を有する線状もしくは枝分れアルキルラジカル;炭素原子5〜
8を有するシクロアルキルラジカル;及びフェニルラジカル; Zは、この(これらの)エラストマーと共有結合を形成することによって加硫
工程の間にジエンエラストマーにグラフトさせる意図の活性化されるエチレン性
二重結合を含む官能基(官能基X)、特に下記から選ぶ官能基であり: 下記式のマレアミド酸及び/又はフマルアミド酸官能基Z2
【化9】 下記式のアクリルアミド官能基Z3
【化10】 下記式のアクリル官能基Z4
【化11】 下記式のイソマレイミド官能基Z5
【化12】 式中: 記号R3は、できる限り少なくとも1個の酸素置換されたヘテロ原子であっ
て、それの炭素原子によって保持される遊離原子価がSi原子に結合されるもの
によって割り込まれる、炭素原子1〜10を有する二価の線状もしくは枝分れア
ルキレン炭化水素ラジカル; 記号R4、R5、R6及びR7は、同一であり又は互いに異なり、各々水素原子
又は下記から選ぶ一価炭化水素基を表し:炭素原子1〜6を有する線状もしくは
枝分れアルキルラジカル;及びフェニルラジカル; aは1、2及び3から選ぶ数である; 並びに(2i)ジエンエラストマー100重量部当たり0.05〜1重量部よ
りも小さい値の、熱開始によるラジカル開始剤のタイプのラジカル開始剤からな
る少なくとも一種のカップリング用活性剤 をベースにした組合せの、 下記: (3i)下記から選ぶ少なくとも一種のジエンエラストマー:2つの共役又は
非共役エチレン性二重結合を保持するジエンモノマーを重合させることによって
得られるホモポリマー;少なくとも二種の共役又は非共役ジエンを共重合させる
ことにより或は一種以上の共役又は非共役ジエンを一種以上のエチレン性不飽和
モノマーと共重合させることによって得られるコポリマー;天然ゴム;イソブテ
ンをイソプレンと共重合させることによって得られるコポリマー、及びこれらの
コポリマーのハロゲン化された変種;及び上述したエラストマーを一緒にした混
合物; 並びに(4i)補強充填剤としてのホワイト充填剤 を含む組成物におけるホワイト充填剤/エラストマーカップリングシステムとし
ての使用に関する。
【0020】発明の具体的な説明 上に示した通りに、カップリング剤又は構成成分(i)は、本質的に(i)式
の官能化されたオルガノシランからなる化合物である。「本質的に」なる表現は
、本発明の関係で使用する官能化されたオルガノシランが、純粋な状態の(I)
式の官能化されたオルガノシランの形態であっても又は軽質オルガノシランと可
変モル量のその他のオルガノシリカ質化合物との混合物(その他のオルガノシリ
カ質化合物は、混合物中35モル%に等しい又はそれよりも少ないのが普通であ
る)の形態であってもよいことを意味すると解釈されるべきであり、該その他の
オルガノシリカ質化合物は、下記式:(R82ZSiO1/2(VI−1)、R8
SiO2/2(VI−2)及び/又はZSiO3/2(VI−3)(式中:記号R8
、同一であり又は異なり、各々ヒドロキシルラジカル及び/又はOR1及びR2
定義を満足するラジカルから選ぶ一価ラジカルを表し;記号R1、R2及びZは、
上に定義した通りであり;並びにオリゴマー分子当たりの(VI−1)〜(VI
−3)式の単位の合計数は、1よりも大きい整数又は分数であり、2〜3よりも
小さい値の範囲であるのが好ましい)を満足する単位から形成される線状、環状
及び/又は網状組織化されたシロキサンオリゴマーの少なくとも一種を含む。上
述したモル量は、全混合物中に存在するSi原子100当たりのその他のオルガ
ノシリカ質化合物に属するSi原子(又はオルガノシリカ質単位)の数として表
す。出願人の知る限り、そのようなシロキサンオリゴマーは、新規な生成物であ
り、第一の主題に従う本発明の別の態様を形成する。
【0021】 オルガノシリカ質化合物の量は、(i)式の官能化されたオルガノシランを調
製するために用いることができるプロセスを実施するための作業条件に従って本
質的に変わることになる。目的が生成物の混合物である時に、(i)式の精製さ
れた官能化されたオルガノシラン又は純粋な状態のものを有することができるこ
とを所望するならば、精製工程を、例えば減圧下で蒸留することにより又は液体
クロマトグラフィーによって実施することができる。
【0022】 上記式において、好適なR1ラジカルは、下記のラジカル:メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、CH3OCH2−、CH3OCH2CH 2 −及びCH3OCH(CH3)CH2−から選び;R1ラジカルは、ラジカル:メ
チル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルから選ぶのが一層好ましい。好適
なR2ラジカルは、下記のラジカル:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル及びフェニルから選び;R2
ラジカルは、メチルであるのが一層好ましい。
【0023】 記号Zによって表される官能基は、(II)〜(V)式において、下記である
官能基から選ぶのが好ましい: 記号R3が下記式を満足するアルキレンラジカルを表し:−(CH22−、
−(CH23−、−(CH24−、−CH2−CH(CH3)−、−(CH22
CH(CH3)−(CH2)−、−(CH23−O−(CH23−、−(CH23 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−、−(CH23−O−CH2CH(OH)
CH2−;R3は−(CH22−又は−(CH23−残基であるのが一層好ましい
; 記号R4、R5、R6及びR7は、下記から選ぶ:水素原子並びにメチル、エチ
ル、n−プロピル及びn−ブチルラジカル;これらの記号は、水素原子及びメチ
ルラジカルから選ぶのが一層好ましい。
【0024】 (I)式を満足する代表的な官能化されたオルガノシランは、下記式のもので
ある:
【化13】 式中: 記号R1は、メチル及びエチルラジカルから選び; 記号R2は、メチルラジカルであり; aは2又は3に等しい数であり; 記号Zは、下記式の官能基から選ぶ:
【化14】
【0025】 これらの官能化されたオルガノシランの内のいくつかは、ホワイト充填剤/ジ
エン−エラストマーカップリング剤として知られており、例えばJP−A−64
−29385、US−A−4 603 158、US−A−4 370 448
、US−A−5 484 848及びEP−A−0 278 157に記載され
た。
【0026】 ホワイト充填剤/ジエン−エラストマーカップリング用に使用するのが必須で
あるカップリング用活性剤又は構成成分(2i)として、上に記載したカップリ
ング剤のカップリング機能を活性化する、すなわち増大することができる一種又
はそれ以上の化合物が適しており;そのようなカップリング剤は、熱的に開始さ
れるそれらのタイプのラジカル開始剤であり、極めて少量で使用するものである
【0027】 ラジカル開始剤は、知られているように、エネルギーを供給することによって
活性化した後に、それの周囲媒質内で現場で遊離ラジカルを発生することができ
る有機化合物である。発明において用いるラジカル開始剤は、熱的に開始される
タイプの開始剤、すなわち遊離ラジカルを生じるためのエネルギーの供給が、熱
の形態でなければならないものである。これらの遊離ラジカルの発生は、ゴム組
成物を製造する(熱機械的に混合する)間に、カップリング剤とジエンエラスト
マーとの間の一層良好な相互作用を助成すると思われる。
【0028】 ラジカル開始剤であって、それの分解温度が180℃よりも低い、一層好まし
くは160℃よりも低いものを選ぶのが好適であり、そのような温度範囲は、ゴ
ム組成物を製造する間に、カップリングの活性化作用から十分な利点を引き出す
ことを可能にする。
【0029】 カップリング用活性剤は、ペルオキシド、ヒドロペルオキシド、アジド化合物
、ビス(アゾ)化合物、過酸、ペルエステル或はこれらの化合物の内の二種又は
それ以上の混合物からなる群より選ぶのが好ましい。
【0030】 カップリング用活性剤は、ペルオキシド、ビス(アゾ)化合物、ペルエステル
或はこれらの化合物の内の二種又はそれ以上の混合物からなる群より選ぶのが一
層好ましい。例として、特に下記を挙げることができる:ベンゾイルペルオキシ
ド、アセチルペルオキシド、ラウリルペルオキシド、クミルペルオキシド、t−
ブチルペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、t−ブチルヒドロペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチル)ヘキサ−3−インペルオキシド、1,3−ビ
ス(t−ブチルイソプロピル)ベンゼンペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾ
イルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチル)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンペルオキシド、1,1’−アゾビス(
イソブチロニトリル)(略して「AIBN」にする)、1,1’−アゾビス(s
−ペンチルニトリル)及び1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル
)。
【0031】 特に好適な一実施態様に従えば、用いるラジカル開始剤は、1,1−ビス(t
−ブチル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンペルオキシドである。その
ような化合物は、例えばFlexsysによりTRIGONOX 29−40な
る名前(固体の炭酸カルシウム支持体にペルオキシド40重量%付着)で販売さ
れている。
【0032】 発明の別の有利な実施態様に従えば、用いるラジカル開始剤は、1,1’−ア
ゾビス(イソブチロニトリル)である。そのような化合物は、例えばDuPon
t de NemoursによりVAZO 64なる名前で販売されている。
【0033】 上に示した通りに、ラジカル開始剤は、極めて少ない量、すなわちジエンエラ
ストマー100重量部当たり0.05〜1重量部よりも小さい値の範囲の量で使
用する。
【0034】 前記の最少値よりも少ないと、効果は不十分であるのに対し、示した最大値よ
りも多くしても、もはやカップリングの向上はなく、スコーチング(早期の架橋
)の危険が存在し、特に、用いるラジカル開始剤が、一層高い含量で加硫剤とし
て作用する恐れがあるならば(特に、ペルオキシドの場合)、スコーチング(早
期の架橋)の危険が存在する。
【0035】 大多数の場合に、特に低い、好ましくはエラストマー100部当たり0.05
〜0.5部の範囲の含量が、すでに構成成分(i)のカップリング機能を有効に
活性化するのに十分なものであることを見出し;エラストマー100部当たり0
.1〜0.3部の範囲のラジカル開始剤の含量を選ぶことになるのが特に有利で
ある。ここで推奨するような低い含量では、熱的に開始されるラジカル開始剤が
、それらが何であれ、たとえこれらの開始剤が、場合によって、ずっと高い含量
で、ジエンエラストマーを架橋する能力を保有するとしても、組成物を架橋する
ことができないことは当業者にとって自明である。
【0036】 カップリング剤又は構成成分(2i)の最適な含量は、発明を実施する特定の
条件、すなわちジエンエラストマータイプ又は構成成分(3i)、補強ホワイト
充填剤又は構成成分(4i)の性質並びに使用するカップリング剤又は構成成分
(i)の性質及び量に応じて、上に示した範囲内で調節することになるのはもち
ろんである。カップリング用活性剤の量が、カップリング剤の量に対して1〜1
0重量%に相当するのが好ましく、2〜6重量%に相当するのが一層好ましい。
【0037】 本発明の第二の主題は、補強ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物
からなり、これらは、(i)上に挙げる、カップリング剤であって、それらの各
々の部材が、本質的に(I)式の官能化されたオルガノシランからなる化合物で
あるものの群から選ぶ少なくとも一種のカップリング剤と、(2i)また上に挙
げる、カップリング用活性剤の極めて少ない量との組合せを使用することによっ
て得られるものである。
【0038】 一層詳細には、これらの組成物は、下記を含む(部は重量によって挙げる): エラストマー又は構成成分(3i)100部当たり、 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)10〜150部、好ましくは20〜
100部、更に一層好ましくは30〜80部、 補強ホワイト充填剤100部当たりカップリング剤又は構成成分(i)0.5
〜20部、好ましくは1〜15部、更に一層好ましくは3〜12部、 及びジエンエラストマー100部当たりカップリング用活性剤又は構成成分(
2i)0.05〜1部よりも小さい値、好ましくは0.05〜0.5部、更に一
層好ましくは0.1〜0.3部。
【0039】 本明細書中、「補強ホワイト充填剤」なる表現は、架橋剤と異なる手段を用い
ないで、単独で天然ゴム又は合成ゴム−タイプエラストマー組成物を強化するこ
とができるホワイト充填剤を意味すると理解される。
【0040】 補強ホワイト充填剤がどのような物理的状態であろうと問題ではない、すなわ
ち該充填剤は、粉末の形態であっても、ミクロビーズの形態であっても、顆粒の
形態であっても又は球の形態であってもよい。
【0041】 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)は、シリカ、アルミナ又はこれらの
二種の混合物からなるのが好ましい。
【0042】 補強ホワイト充填剤は、シリカ単独から又はアルミナとの混合物としてなるの
が一層好ましい。
【0043】 発明において用いることができるシリカとして、BET比表面積≦450m2
/gを有する当業者に知られているすべての沈降シリカ又は熱分解法シリカが適
している。沈降シリカは、慣用のものでも又は高度に分散性のものでもよく、好
適である。
【0044】 「高度に分散性のシリカ」なる表現は、解凝集することができかつ電子又は光
学顕微鏡により薄い断面で観察することができる通りのポリマーマトリックス中
に極めて微細に分散させることができる任意のシリカを意味すると理解される。
高度に分散性のシリカの例として、CTAB比表面積が450m2/gに等しい
又はそれよりも小さいもの、特に特許US−A−5 403 570並びに特許
出願WO−A−95/09127及びWO−A−95/09128に記載されて
いるものを挙げることができ、それらに限定せず、これらの特許及び特許出願の
内容を本明細書中に援用する。処理された沈降シリカ、例えば特許出願EP−A
−0 735 088に記載されているアルミニウムで「ドープされた」シリカ
もまた適しており、同特許出願の内容も本明細書中に援用する。
【0045】 一層好ましくは、下記を有する沈降シリカが非常に適している: 100〜240m2/g、好ましくは100〜180m2/gの範囲のCTAB
比表面積、 100〜250m2/g、好ましくは100〜190m2/gの範囲のBET比
表面積、 300ml/100gよりも小さい、好ましくは200〜295ml/100
gの範囲のDOP油吸収量、 1.0〜1.6の範囲のBET比表面積/CTAB比表面積比。
【0046】 「シリカ」なる用語が、また、種々のシリカの切片を意味すると理解されるの
はもちろんである。CTAB比表面積比は、NFT45007(1987年11
月)法に従って求める。BET比表面積は、NFT45007(1987年11
月)に一致する、「The Journal of the American
Chemical Society、80巻、309頁(1938)」に記載
されているBrunauer、Emmet及びTeller法に従って求める。
DOP油吸収量は、NFT規格30−022(1953年、3月)に従ってジオ
クチルフタレートを用いて求める。
【0047】 強化用アルミナとして、文献EP−A−0 810 258に記載されている
通りの下記を有する高度に分散性のアルミナを使用するのが有利である: 30〜400m2/g、好ましくは80〜250m2/gの範囲のBET比表面
積、 最も大きくて500nmに等しい、好ましくは最も大きくて200nmに等し
い平均粒径、 表面上の高含量のAl−OH反応性官能基。
【0048】 そのような強化用アルミナの例として、特にBaikowskiからのAl2
5、CRl25、D65CRアルミナを挙げることができ、それらに限定されな
い。
【0049】 上に記載するカップリング剤は、補強ホワイト充填剤に(「Y」官能基を経て
)予備グラフトさせることができよう、このようにして「予備カップルされた」
充填剤は、次いで「X」遊離官能基によってエラストマーに結合される可能性が
ある。
【0050】 発明の第二の主題に従う組成物について用いることができるエラストマー又は
構成成分(3i)とは、一層詳細には下記であると理解される: (1)炭素原子4〜22を有する共役ジエンモノマー、例えば1,3−ブタジ
エン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジエチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−エチル−1,3
−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−イソプロピ
ル−1,3−ブタジエン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエン及び2,4−ヘキサジエンのようなものを重合させることによって得られ
るホモポリマー、 (2)前述した共役ジエンの内の少なくとも二種を相互に共重合させることに
より或は前述した共役ジエンの内の一種以上を下記から選ぶエチレン性不飽和モ
ノマーの内の一種以上と共重合させることによって得られるコポリマー: 炭素原子8〜20を有する芳香族ビニルモノマー、例えば:スチレン、オルト
−、メタ−又はパラ−メチルスチレン、商用混合物「ビニルトルエン」、パラ−
t−ブチルスチレン、メトキシスチレン、クロロスチレン、ビニルメシチレン、
ジビニルベンゼン及びビニルナフタレンのようなもの; 炭素原子3〜12を有するビニルニトリルモノマー、例えばアクリロニトリル
及びメタクリロニトリルのようなもの; アクリル酸又はメタクリル酸と炭素原子1〜12を有するアルカノールとから
誘導されるアクリル系エステルモノマー、例えばメチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート及びイソブチルメタクリレートのよう
なもの; コポリマーは、ジエン単位99〜20重量%及び芳香族ビニル、ビニルニトリ
ル及び/又はアクリル系エステル単位1〜80重量%を含有することができる; (3)天然ゴム; (4)イソブテンとイソプレンとを共重合させることによって得られるコポリマ
ー(ブチルゴム)、及びこれらのコポリマーのハロゲン化された変形、特に塩素
化又は臭素化された変形; (5)上述したエラストマー(1)〜(4)の内の幾種かを一緒にしたブレンド
【0051】 下記:(1)ポリイソプレン[又はポリ(2−メチル−1,3−ブタジエン)
];(2)ポリ(イソプレン−ブタジエン)、ポリ(イソプレン−スチレン)、
ポリ(イソプレン−ブタジエン−スチレン);(3)天然ゴム;(4)ブチルゴ
ム;(5)上述したエラストマー(1)、(2)、(3)、(4)を一緒にした
ブレンド;(5’)主量(51〜99.5重量%、好ましくは70〜99重量%
の範囲)のポリイソプレン(1)及び/又は天然ゴム(3)並びに少量(49〜
0.5重量%、好ましくは30〜1重量%の範囲)のポリブタジエン、ポリクロ
ロプレン、ポリ(ブタジエン−スチレン)及び/又はポリ(ブタジエン−アクリ
ロニトリル)を含有するブレンドから選ぶエラストマーを一種以上使用するのが
好ましい。
【0052】 発明に従う組成物は、その上にエラストマー及びゴム組成物の分野において通
常使用されるその他の構成成分及び補助添加剤の内のすべて又はいくらかを含有
する。
【0053】 これより、下記のその他の構成成分及び補助添加剤の内のすべて又はいくらか
を使用してよい: 加硫システムに関しては、例えば下記を挙げることができる: イオウ又はイオウ供与化合物、例えばチウレム誘導体のようなものから選ぶ
加硫剤; 加硫促進剤、例えばグアニジン誘導体、チアゾール誘導体又はスルフェンア
ミド誘導体のようなもの; 加硫活性剤、例えば酸化亜鉛、ステアリン酸及びステアリン酸亜鉛のような
もの; その他の添加剤に関しては、例えば下記を挙げることができる: 慣用の補強充填剤、例えばカーボンブラックのようなもの(この場合、使用
する補強ホワイト充填剤は、補強ホワイト充填剤+カーボンブラック組合せの重
量の50%よりも多くを構成する); ほとんど補強しない又は非補強性の慣用のホワイト充填剤、例えばクレー、
ベントナイト、タルク、チョーク、カオリン、二酸化チタン又はこれらの種の混
合物のようなもの; 酸化防止剤; オゾン亀裂防止剤、例えばN−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル
)−p−フェニレンジアミンのようなもの; 可塑剤及び加工助剤。
【0054】 加工助剤に関しては、発明に従う組成物は、知られているように、充填剤をゴ
ムマトリックス中に分散させるのを向上させることによりかつ組成物の粘度を低
下させることによって未加工の又は未硬化の状態の組成物の加工適性を向上させ
ることができる、例えばY官能基だけを含む、補強充填剤を被覆する剤を含有し
てよい。そのような加工助剤は、例えばポリオール、ポリエーテル(例えば、ポ
リエチレングリコール)、第一、第二又は第三アミン(例えば、トリアルカノー
ルアミン)及びα,ω−ジヒドロキシル化ポリジメチルシロキサンに在る。その
ような加工助剤は、一種を使用する時には、重量により、補強ホワイト充填剤1
00部当たり1〜10部の量で用い、2〜8部の量で用いるのが好ましい。
【0055】 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)、少なくとも一種のカップリング剤
又は構成成分(i)及び少なくとも一種のカップリング用活性剤又は構成成分(
2i)を含むジエンエラストマー組成物を調製するプロセスは、慣用の作業様式
で一又は二工程で実施することができる。
【0056】 一工程プロセスに従えば、必要な構成成分を、加硫剤及び可能ならば加硫促進
剤及び/又は加硫活性剤を除いてすべて標準のインターナルミキサー、例えばB
ANBURYタイプ又はBRABENDERタイプの中に導入しかつ混合する。
この第一混合工程の結果を、更にイクスターナルミキサー、通常練りロール機で
混合し、次いで加硫剤及び可能ならば加硫促進剤及び/又は加硫活性剤をそれに
加える。
【0057】 所定の品の調製が、二工程プロセスを採用し、両方の工程をインターナルミキ
サーで実施するのが有利になり得る。第一工程で、必要な構成成分を、加硫剤及
び可能ならば加硫促進剤及び/又は加硫活性剤を除いてすべて導入しかつ混合す
る。下記の第二工程の目的は、本質的に混合物に補足的な熱処理を受けさせるに
ある。次いで、この第二工程の結果を、また、それに加硫剤及び可能ならば加硫
促進剤及び/又は加硫活性剤を加えるために更にイクスターナルミキサーで混合
する。
【0058】 インターナルミキサーにおける加工段階は、温度80°〜200℃の範囲で実
施するのが普通であり、80°〜180℃の範囲で実施するのが好ましい。この
第一の加工段階の後に、第二の加工段階を続け、第二の加工段階は、イクスター
ナルミキサーで一層低い温度、通常120℃よりも低い、好ましくは25°〜7
0℃の範囲の温度で作動する。
【0059】 得られた最終の組成物を、次いで、例えばシートの形態で、又はエラストマー
品を製造するために使用することができるプロフィルの形態でカレンダー掛けす
る。
【0060】 加硫(又は硬化)は、知られている方式で、通常130°〜200℃の範囲の
温度で、特に硬化温度、採用する加硫システム及び当該組成物の加硫速度論に応
じて例えば5〜90分の間で変わり得る十分な時間の間実施する。
【0061】 本発明が、それの第二の主題に従えば、上に記載した未加工の状態(すなわち
、硬化する前)及び硬化の状態(すなわち、架橋又は加硫した後)のエラストマ
ー組成物に関することは、言うまでもない。
【0062】 エラストマー組成物は、該組成物を含む本体を有するエラストマー品を製造す
るのに使える。これらの組成物は、特に、エンジンマウント、靴底、ケーブルカ
ー車輪、家庭電化製品用シール、及びケーブル外被からなる品を製造するために
有用である。
【0063】 下記の例は、本発明を例示する。
【0064】 本例の目的は、本質的に(I)式の活性化されるエチレン性二重結合を有する
アルコキシシランからなる化合物の、それに熱的に開始されるラジカル開始剤と
してのペルオキシドを組み合わせる時に、カップリング性能が向上されることを
立証するにある。この性能を、一方で慣用のTESPTカップリング剤の性能と
、他方で本質的に(I)式の活性化されるエチレン性二重結合を有するアルコキ
シシランからなる化合物それ自体の、該化合物を単独で使用する時の、すなわち
該化合物にラジカル開始剤を組み合わせない時の性能と比べる。
【0065】 靴底についての配合を代表する4つのエラストマー組成物を比べる。これらの
4つの組成物は、下記の相違の他は、同一である: 組成物第1番(対照1):TESPTカップリング剤(4パーセント又は重量
によりエラストマー100部当たり4部)を単独で使用する; 組成物第2番(対照2):TESPT(4パーセント)にペルオキシド0.1
2パーセントを組み合わせる; 組成物第3番(対照3):N−[γ−プロピル(メチルジエトキシ)シラン]
マレアミド酸からなる(I)式の活性化されるエチレン性二重結合を有するアル
コキシシランから本質的になる化合物(4.3パーセント)を単独で使用する; 組成物第4番(発明に従う例):本質的にN−[γ−プロピル(メチルジエト
キシ)シラン]マレアミド酸からなる化合物(4.3パーセント)にペルオキシ
ド0.12パーセントを組み合わせる。
【0066】 1.本質的にN−[γ−プロピル(メチルジエトキシ)シラン]マレアミド酸か らなる化合物の調製 : 調製を、攪拌システム及び滴下漏斗を装備した2リットルガラス反応装置内で
実施した。(C25O)2CH3Si(CH23NH2式のγ−アミノプロピルシ
ラン(404.41g、すなわち2.113モル)を、溶媒としてのジクロロメ
タンCH2Cl2(773.7g)中の無水マレイン酸(215.6g、すなわち
2.20モル)の溶液に温度10℃(反応温度)で1時間25分の期間かけて徐
々に滴下して加えた。次いで、反応混合物を17℃において72時間放置した。
この時間の後に、溶媒を蒸発によって除き、次いで所望の化合物をベースにした
白色結晶がこうして回収された。
【0067】 得られた結晶にプロトンNMR分析及びケイ素(29Si)NMR分析を施した
。これらの分析の結果は、得られた化合物が、下記を含有していたことを示す(
下記に示すモルパーセンテージは、得られた化合物中に存在するケイ素原子10
0当たりのオルガノシリカ質単位の数を表す): 下記式:
【化15】 のマレアミド酸シラン(96.6重量%の量で存在する)に属するCH32Si
(OC252式のコード化された単位D(OC25296モル%; 下記式:
【化16】 のジシロキサン(3.4重量%の量で存在する)に属するCH32(OC25
SiO1/2式のコード化された単位D(OC25)4モル%。
【0068】 2.ジエンエラストマー組成物の配合: 下記の組成物(それらの配合は重量による部で表して下記に挙げる表Iに示す
)をBRABENDERタイプのインターナルミキサー中で調製した:
【0069】
【表1】 (1)Safic−AlcanによりSMR 5Lなる参照で販売されるマレ
ーシア起源の天然ゴム; (2)SMPCによって販売される高含量のシス−1,4−付加生成物を有す
るポリブタジエンゴム; (3)Rhodia−Silicesによって販売されるZeosil 11
65 MPシリカ; (4)及び(5)加硫促進剤; (6)DegussaによってSi−69なる名前で販売されるビス(3−ト
リエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド; (7)上のセクション1に示す通りにして調製した、N−[γ−プロピル(メ
チルジエトキシ)シラン]マレアミド酸からなる(I)式の活性化されるエチレ
ン性二重結合を有するアルコキシシランから本質的になる化合物; (8)N−t−2−ブチル−ベンゾチアジルスルフェンアミド(加硫促進剤)
; (9)ジフェニルグアニジン(加硫促進剤); (10)加硫剤; (11)FlexsysによりTRIGONOX 29−40なる名前で販売
される1,1−ビス(t−ブチル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンペ
ルオキシド、これは、固体の炭酸カルシウム支持体上に付着される純ペルオキシ
ド40重量を含有する;表Iに示す量は、純粋な状態で採取した、すなわち炭酸
カルシウム支持体を持たないペルオキシドの実際の割合に相当する。
【0070】 3.組成物の調製: 種々の構成成分をBRABENDERタイプのインターナルミキサー中に下記
に示す順序、時間及び温度で導入した:時間 温度 構成成分 0分 90℃ NRゴム 1分 BRゴム 2分 105℃ 2/3シリカ+TESPTシラン 又はマレアミド酸シラン+ ペルオキシド(それを使用する時) 化合物 4分 120℃ 1/3シリカ+ステアリン酸 +酸化亜鉛
【0071】 ミキサーの内容物を、5分した後に排出し又は落とした。達した温度は135
°〜140℃の範囲であった。
【0072】 次いで、得られた混合物を、30℃に保った練りロール機に投じ、TBBS、
DPG及びイオウを導入した。均質化した後、最終混合物を厚さ2.5〜3mm
のシートの形態でカレンダー掛けした。
【0073】 4.組成物の流動学的性質: 未硬化状態の組成物に関して測定を行った。下記の表IIは、MONSANT
O 100 S流動計を使用して160℃において30分間実施した流動学テス
トに関する結果を挙げる。
【0074】 このテストに従えば、テストすべき組成物を、温度160℃に調節したテスト
室に入れ、組成物が抗する抵抗トルクをテスト室内に入れた両円錐ローターの低
振幅振動について測定するもので、組成物は当該室を完全に占めた。トルクの変
化の時間の関数としてのカーブから、下記を求めた:最小トルク、これは当該温
度における組成物の粘度を表す;最大トルク及びデルタ−トルク、これらは加硫
システムの作用によって引き起こされる架橋度を表わす;完全な加硫の90%に
相当する加硫状態を得るのに要する時間T−90(この時間は、加硫最適条件で
あるとする);並びに当該温度(160℃)における最小トルクよりもよりも大
きい2点の増大を有するのに要する時間に相当しかつ時間であって、その間、未
硬化の化合物をこの温度で加硫を開始させることを必要としないで使用すること
が可能であるものを表わすスコーチ時間TS−2。
【0075】 得られた結果を下記の表IIに挙げる:
【0076】
【表2】
【0077】 5.加硫された組成物の機械的性質: 最適に加硫された組成物に関して測定を行った(温度160℃;各々の組成物
についての期間;表IIに示すT−90時間)。
【0078】 測定された性質及び得られた結果を下記の表IIIに挙げる:
【0079】
【表3】 (1)引張テストをH2−タイプテスト片に関してNF T 46−002規
格中の情報に従って実施した。10%、100%、300%及び400%モジュ
ラス並びに引張強さをMPaで表し;破断点伸びを%で表す。 (2)測定は、ASTM D 3240規格中の情報に従って行った。上げる
値は、15秒で測定した。 (3)測定は、NF T 46−012規格中の情報に従い、回転テスト片ホ
ルダーによりメソッド2を用いて行った。測定された値は、磨耗による物質の減
少(mm3で表す)である;この値が小さい程、耐磨耗は良好である。
【0080】 表II及び表III中の種々の結果を調べると、下記の観測に至る。未硬化の
化合物に関しては、粘度は、ペルオキシドを有する組成物とペルオキシドを有い
ない組成物との間で実質的に同一である。このことは、ペルオキシドを推奨され
る極めて少ない量でかつ適用する作業条件下で加えると、インターナルミキサー
中の混合段階の間にジエンエラストマーに架橋作用を及ぼさないことを立証する
【0081】 硬化した後に、ペルオキシドをTESPTと共に加えても、モジュラス値にほ
とんどはっきりしない影響を与えるにすぎずかつ取り分けこのシランによって補
強指数を変えない(対照1及び2の比較)ことを見ることができる。
【0082】 対照して、発明に従う組成物の場合(対照3及び例比較)、ペルオキシドの添
加は、モジュラスを、特に高い伸びで極めて相当に増大し、取り分け補強指数の
値を増大し、これらは、発明に従うカップリング剤/カップリング用活性剤の組
合せによりホワイト充填剤/エラストマーカップリングの相当の向上を表示する
ものであり、このことは当業者に知られている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/08 F16G 1/06 F16G 1/06 F16J 15/10 X F16J 15/10 B29K 9:00 // B29K 9:00 C08K 5/54 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ナタリー ゲヌーニ フランス国 エフ69540 イリニ、リュ ド ラ フォンダスィオン ドロテー プ ティ、5、ラ クレリエル (72)発明者 ジェラール ミニャニ フランス国 エフ69008 リヨン、アブニ ュ デ フレール リュミエール、2 (72)発明者 エルヴェ パリゾー フランス国 エフ69300 カリュイール、 シュマン ド ヴェテファイ、538 (72)発明者 ジャンクロード タルディヴァ フランス国 エフ63000 クレルモンフェ ラン、リュ デュ ドクトール シブレ、 7 Fターム(参考) 3J040 EA15 FA06 3J048 AA01 BD04 EA01 EA07 3J059 AB11 BA41 GA09 4F201 AA46 AB03 AB06 AB07 AB11 AB16 AB18 AH17 AH33 AH35 AH67 AR06 AR11 BA01 BC01 BC03 BC37 BK01 BK14 BK16 BK26 BK74 4J002 AC011 AC031 AC061 AC081 BP011 DA039 DE146 DJ016 EX037 EX077 FD016 FD029 FD079 FD148 FD159 GC00 GJ02 GM00 GN01 GQ02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記: (i)カップリング剤であって、それらの各々の部材が、本質的に下記式の官
    能化されたオルガノシランからなる化合物であるものの群から選ぶ少なくとも一
    種のカップリング剤: 【化1】 (式中: 記号R1は、同一であり又は異なり、各々下記から選ぶ一価炭化水素基を表し
    :炭素原子1〜4を有する線状もしくは枝分れアルキルラジカル;炭素原子2〜
    6を有する線状もしくは枝分れアルコキシアルキルラジカル;炭素原子5〜8を
    有するシクロアルキルラジカル;及びフェニルラジカル; 記号R2は、同一であり又は異なり、各々下記から選ぶ一価炭化水素基を表し
    :炭素原子1〜6を有する線状もしくは枝分れアルキルラジカル;炭素原子5〜
    8を有するシクロアルキルラジカル;及びフェニルラジカル; Zは、この(これらの)エラストマーと共有結合を形成することによって加硫
    工程の間にジエンエラストマーにグラフトさせる意図の活性化されるエチレン性
    二重結合を含む官能基(官能基X)、特に下記から選ぶ官能基であり: 下記式のマレアミド酸及び/又はフマルアミド酸官能基Z2: 【化2】 下記式のアクリルアミド官能基Z3: 【化3】 下記式のアクリル官能基Z4: 【化4】 下記式のイソマレイミド官能基Z5: 【化5】 (式中: 記号R3は、できる限り少なくとも1個の酸素置換されたヘテロ原子であっ
    て、それの炭素原子によって保持される遊離原子価がSi原子に結合されるもの
    によって割り込まれる、炭素原子1〜10を有する二価の線状もしくは枝分れア
    ルキレン炭化水素ラジカルであり; 記号R4、R5、R6及びR7は、同一であり又は互いに異なり、各々水素原子
    又は下記から選ぶ一価炭化水素基を表す:炭素原子1〜6を有する線状もしくは
    枝分れアルキルラジカル;及びフェニルラジカル); aは1、2及び3から選ぶ数である); 並びに(2i)ジエンエラストマー100重量部当たり0.05〜1重量部よ
    りも小さい値の、熱開始によるラジカル開始剤のタイプのラジカル開始剤からな
    る少なくとも一種のカップリング用活性剤 をベースにした組合せの、 下記: (3i)下記から選ぶ少なくとも一種のジエンエラストマー:2つの共役又は
    非共役エチレン性二重結合を保持するジエンモノマーを重合させることによって
    得られるホモポリマー;少なくとも二種の共役又は非共役ジエンを共重合させる
    ことにより或は一種以上の共役又は非共役ジエンを一種以上のエチレン性不飽和
    モノマーと共重合させることによって得られるコポリマー;天然ゴム;イソブテ
    ンをイソプレンと共重合させることによって得られるコポリマー、及びこれらの
    コポリマーのハロゲン化された変種;及び上述したエラストマーを一緒にした混
    合物; 並びに(4i)補強充填剤としてのホワイト充填剤 を含む組成物におけるホワイト充填剤/エラストマーカップリングシステムとし
    ての使用。
  2. 【請求項2】 構成成分(i)に関して、 R1ラジカルは、下記のラジカル:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
    ピル、n−ブチル、CH3OCH2−、CH3OCH2CH2−及びCH3OCH(C
    3)CH2−から選び; R2ラジカルは、下記のラジカル:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
    ピル、n−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル及びフェニルから選び; 記号Zによって表される官能基が、(II)〜(V)式において、 記号R3が下記式を満足するアルキレンラジカルを表し:−(CH22−、
    −(CH23−、−(CH24−、−CH2−CH(CH3)−、−(CH22
    CH(CH3)−(CH2)−、−(CH23−O−(CH23−、−(CH23 −O−CH2−CH(CH3)−CH2−及び−(CH23−O−CH2CH(OH
    )CH2−; 記号R4、R5、R6及びR7は、下記から選ぶ:水素原子並びにメチル、エチ
    ル、n−プロピル及びn−ブチルラジカル 官能基から選ぶ ことを特徴とする請求項1の使用。
  3. 【請求項3】 (I)式を満足する官能化されたオルガノシランが、下記式
    : 【化6】 (式中: 記号R1は、メチル及びエチルラジカルから選び; 記号R2は、メチルラジカルであり; aは2又は3に等しい数であり; 記号Zは、下記式: 【化7】 の官能基から選ぶ) のものであることを特徴とする請求項2の使用。
  4. 【請求項4】 構成成分(2i)を、ペルオキシド、ヒドロペルオキシド、
    アジド化合物、ビス(アゾ)化合物、過酸、ペルエステル或はこれらの化合物の
    内の二種又はそれ以上の混合物からなる群より選ぶことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一の使用。
  5. 【請求項5】 (i)上に請求項1〜3のいずれか一に規定する、カップリ
    ング剤であって、それらの各々の部材が、本質的に(I)式の官能化されたオル
    ガノシランからなる化合物であるものの群から選ぶ少なくとも一種のカップリン
    グ剤と、(2i)また上に請求項1〜4に規定する、少なくとも一種のカップリ
    ング用活性剤の極めて少ない量との組合せを使用することによって得られる、補
    強ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 下記: エラストマー又は構成成分(3i)100部当たり、 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)10〜150部、 補強ホワイト充填剤100部当たりカップリング剤又は構成成分(i)0.5
    〜20部、 及びジエンエラストマー100部当たりカップリング用活性剤又は構成成分(
    2i)0.05〜1部よりも小さい値 (部は重量によって挙げる)を含むことを特徴とする請求項5の組成物。
  7. 【請求項7】 下記: エラストマー又は構成成分(3i)100部当たり、 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)20〜100部、 ホワイト充填剤100重量部当たりカップリング剤又は構成成分(i)1〜1
    5部、 及びジエンエラストマー100重量部当たりカップリング用活性剤又は構成成
    分(2i)0.05〜0.5部 を含むことを特徴とする請求項6の組成物。
  8. 【請求項8】 補強ホワイト充填剤又は構成成分(4i)が、シリカ、アル
    ミナ又はこれらの二種の混合物からなることを特徴とする請求項5〜7のいずれ
    か一の組成物。
  9. 【請求項9】 下記: シリカが慣用の又は高度に分散性の沈降シリカ、特にBET比表面積≦450
    2/gのものであり; アルミナが高度に分散性のアルミナ、特にBET比表面積が30〜400m2
    /gの範囲でありかつ表面上のAl−OH反応性官能基の含量が高いものである
    を特徴とする請求項8の組成物。
  10. 【請求項10】 ジエンエラストマー又は構成成分(3i)を、下記: (1)炭素原子4〜22を有する共役ジエンモノマーを重合させることによって
    得られるホモポリマー; (2)前述した共役ジエンの内の少なくとも二種を相互に共重合させることによ
    り或は前述した共役ジエンの内の一種以上を下記: 炭素原子8〜20を有する芳香族ビニルモノマー; 炭素原子3〜12を有するビニルニトリルモノマー; アクリル酸又はメタクリル酸と炭素原子1〜12を有するアルカノールとから
    誘導されるアクリル系エステルモノマー から選ぶ一種以上のエチレン性不飽和モノマーと共重合させることによって得ら
    れるコポリマー から選び、コポリマーは、ジエン単位99〜20重量%及び芳香族ビニル、ビニ
    ルニトリル及び/又はアクリル系エステル単位1〜80重量%を含有することが
    できる; (3)天然ゴム; (4)イソブテンをイソプレン(ブチルゴム)と共重合させることによって得ら
    れるコポリマー、及びこれらのコポリマーのハロゲン化変型; (5)上述したエラストマー(1)〜(4)の内の幾種かを一緒にしたブレンド
    から選ぶことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一の組成物。
  11. 【請求項11】 下記:(1)ポリイソプレン[又はポリ(2−メチル−1
    ,3−ブタジエン)];(2)ポリ(イソプレン−ブタジエン)、ポリ(イソプ
    レン−スチレン)、ポリ(イソプレン−ブタジエン−スチレン);(3)天然ゴ
    ム;(4)ブチルゴム;(5)上述したエラストマー(1)、(2)、(3)、
    (4)を一緒にしたブレンド;(5’)主量(51〜99.5重量%、好ましく
    は70〜99重量%の範囲)のポリイソプレン(1)及び/又は天然ゴム(3)
    並びに少量(49〜0.5重量%、好ましくは30〜1重量%の範囲)のポリブ
    タジエン、ポリクロロプレン、ポリ(ブタジエンスチレン)及び/又はポリ(ブ
    タジエン−アクリロニトリル)を含有するブレンドから選ぶエラストマーを一種
    以上使用することを特徴とする請求項10の組成物。
  12. 【請求項12】 その上に、エラストマー及びゴム組成物の分野において通
    常使用されるその他の構成成分及び補助添加物の内のすべて又はいくつかを含有
    し、該その他の構成成分及び添加物が、下記: 加硫システムに関しては: 加硫剤; 加硫促進剤; 加硫活性剤; その他の添加物に関しては: カーボンブラックのような慣用の補強充填剤; ほとんど補強しない又は非補強性の慣用のホワイト充填剤; 酸化防止剤; オゾン亀裂防止剤; 可塑剤及び加工助剤 を含むことを特徴とする請求項5〜11のいずれか一の組成物。
  13. 【請求項13】 下記: 必要な構成成分を、加硫剤及び可能ならば加硫促進剤及び/又は加硫活性剤を
    除いてすべて標準のインターナルミキサーの中に一又は二工程で、温度80°〜
    200℃の範囲において導入しかつ混合し; 次いで、このようにして得られた混合物を更にイクスターナルミキサーで混合
    し、加硫剤及び可能ならば加硫促進剤及び/又は加硫活性剤をそれに一層低い、
    120℃よりも低い温度で加える ことを特徴とする請求項5〜12のいずれか一のジエンエラストマー組成物を調
    製する方法。
  14. 【請求項14】 請求項5〜12のいずれか一の組成物を含む本体を有する
    ことを特徴とするエラストマー品。
  15. 【請求項15】 エンジンマウント、靴底、ケーブルカー車輪、家庭電化製
    品用シール及びケーブル外被からなることを特徴とする請求項14の品。
  16. 【請求項16】 上に請求項1〜3のいずれか一に規定するカップリング剤
    又は構成成分(i)の配合物において用いることができる新規な生成物であって
    、下記式:(R82ZSiO1/2(VI−1)、R8ZSiO2/2(VI−2)及
    び/又はZSiO3/2(VI−3)(式中:記号R8は、同一であり又は異なり、
    各々ヒドロキシルラジカル及び/又はOR1及びR2の定義を満足するラジカルか
    ら選ぶ一価ラジカルを表し;記号R1、R2及びZは、上に定義した通りであり;
    並びにオリゴマー分子当たりの(VI−1)〜(VI−3)式の単位の合計数は
    、1よりも大きい整数又は分数である)を満足する単位から形成される線状、環
    状及び/又は網状組織化されたシロキサンオリゴマー又はそのようなオリゴマー
    の混合物からなることを特徴とする新規な生成物。
JP2001550320A 1999-12-30 2000-12-22 カップリングシステムのような官能化されたオルガノシランをベースにした化合物とカップリング活性剤との組合せの、ホワイト充填剤を含むジエンエラストマー組成物における使用 Abandoned JP2003519272A (ja)

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