JP2003513855A - 荷物運搬車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、エスカレーターで運搬可能である荷物運搬車１に関し、この荷物運搬車が、車体フレーム２を有し、この車体フレームに、この車体フレームの前方に設けられた、垂直方向の旋回軸線８を中心にして運動可能なかじ取り足車７の近傍に、およびこの車体フレームの両方の後方の車輪９の近傍に、支持装置１６を備え付けられており、これら支持装置が、エスカレーターの傾斜した部分に荷物運搬車１を支持するためのものであり、手荷物を格納するために設けられた格納装置を有し、この格納装置が、荷物運搬車１の手押し方向に上がり勾配の積載面１１を備えており、この積載面が、上方に整向された前方のストッパー装置１２によって、および上方に整向された後方のストッパー装置１３によって境界されており、且つ、手押し装置６を有し、この手押し装置が荷物運搬車１の案内の役目を果たす。本発明は、後方のストッパー装置１３に対する前方のストッパー装置１２の間隔が、かじ取り足車７の旋回軸線８と、後方のストッパー装置１３との間の間隔よりも小さいこと、このかじ取り足車７が、エスカレーター上で自動的に作用する制動車輪として形成されていること、かじ取り足車７の旋回軸線８と後方の車輪９の共通の水平方向の軸線１０との間の間隔が、少なくとも４８０ｍｍおよび最高で５６０ｍｍであること、および、これら後方の車輪９の輪距が、少なくとも４８０ｍｍで固定されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、エスカレーターで運搬可能である荷物運搬車に関し、この荷物運搬
車が、 車体フレームを有し、この車体フレームに、この車体フレームの前方に設けられ
た、垂直方向の旋回軸線を中心にして運動可能なかじ取り足車の近傍に、および
この車体フレームの両方の後方の車輪の近傍に、支持装置を備え付けられており
、これら支持装置が、エスカレーターの傾斜した部分に荷物運搬車（１）を支持
するためのものであり、 手荷物を格納するために設けられた格納装置を有し、この格納装置が、荷物運搬
車の手押し方向に上がり勾配の積載面を備えて、この積載面が、上方に整向され
た前方のストッパー装置によって、および上方に整向された後方のストッパー装
置によって境界されており、且つ、 手押し装置を有し、この手押し装置が荷物運搬車の案内の役目を果たす。

【０００２】 ドイツ連邦共和国実用新案第８５ ３４ ９５９．３号明細書は、この様式の
荷物運搬車を記載しており、しかしながら、この荷物運搬車の支持装置は、基本
的に、車体フレームの下側の長手側面に設けられている歯付き枠片によって形成
されている。

【０００３】 この荷物運搬車の更なる発展は、例えば、フランクフルト空港において、使用
されている。この荷物運搬車の場合、支持装置は、前方のかじ取り足車の近傍に
、および後方の車輪の近傍に、固定式に車体フレームに設けられている。

【０００４】 両方の運搬車様式は、これら荷物運搬車様式が、全ての大きさのトランク並び
に大きな旅行かばんのような、大きな荷物をも収容することができるように構成
されている。相応して、これら荷物運搬車は、長尺に形成されており、且つ、エ
スカレーターの傾斜した部分における載置部として、３つの踏み段か、それとも
２つの踏み段を必要とし、その際、この場合に１つの踏み段が、不必要にこの荷
物運搬車の中間に存在する。

【０００５】 単に、バック、小さなトランクのような手荷物の、または例えばパイロット用
トランクの運搬にだけ適している、小さな荷物運搬車を開発することが提起され
ている。開発されるべきこの荷物運搬車は、１つの踏み段が、未使用にこの荷物
運搬車の中間に存在することなく、エスカレーターの傾斜した部分において、た
だ２つの踏み段上にだけ支持可能である。この荷物運搬車は、上昇走行および下
降走行の場合、傾斜すべきでなく、且つ、この荷物運搬車が、エスカレーター内
に乗入れする場合、まさに第１の踏み台に乗り上げる場合、確実な位置を占める
べきである。

【０００６】 この提起された課題の解決策として、 後方のストッパー装置に対する前方のストッパー装置の間隔が、かじ取り足車の
旋回軸線と、後方のストッパー装置との間の間隔よりも小さいこと、 この前方のかじ取り足車が、エスカレーター上で自動的に作用する制動車輪とし
て形成されていること、 かじ取り足車の旋回軸線と後方の車輪の共通の水平方向の車輪軸線との間の間隔
が、少なくとも４８０ｍｍおよび最高で５６０ｍｍであること、および、 これら後方の車輪の輪距が、少なくとも４８０ｍｍで固定されていることが、提
案された。

【０００７】 この解決策は、小さな、合目的な荷物運搬車を形成させ、この荷物運搬車が、
確実にエスカレーター上に乗ってまたは乗らずに運搬され得る。この確実性に対
して、少なくとも２つの技術的な特徴が、決定的に寄与する。第１の特徴は、か
じ取り足車の旋回軸線が、前方のストッパー装置の前に設けられていることにあ
る。これによって、荷物運搬車の転落は、下降走行の際に、このエスカレーター
上で回避される。第２の重要な特徴は、かじ取り足車が、このエスカレーターに
自動的に作用する制動車輪として形成されていることの中に認識できる。即ち、
エスカレーター内に乗入れる場合、かじ取り足車の車輪が、第１の踏み段によっ
て係止し、従って、この荷物運搬車は、この第１の踏み段を超えて、更に先へ移
動され得ない。同様に、この事実は、エスカレーター上で、荷物運搬車の確実な
運搬のために、寄与する。同様に、その他の解決のために寄与する特徴は、この
荷物運搬車を、転落から、または横への傾斜から防ぐ役目を果たす。

【０００８】 次に、実施例に基づいて本発明を詳しく説明する。荷物運搬車１は、上方から
見て台形状の車体フレーム２を有している。車体フレーム２の後方の領域３にお
いて、この車体フレーム２を出発点として、両方の側面に、２つの管支柱５が延
在し、これら管支柱は、これら管支柱の上部の端部において、手押し装置６を担
持している。この車体フレーム２の前方の領域４において、垂直方向の軸線を中
心にして旋回可能なかじ取り足車７が、設けられている。以下の説明において、
この垂直方向の軸線は、旋回軸線８と称される。管支柱５の下方に、それぞれ１
つの車輪が存在し、これら車輪の両方は、以下の説明において、後方の車輪９と
称される。これら後方の車輪９は、共通の水平方向の軸線１０上に存在する。こ
のかじ取り足車７の近傍、およびこれら後方の車輪９の近傍に、公知の支持装置
１６が設けられており、これら支持装置は、固定式に車体フレーム２に設けられ
、荷物運搬車１を、エスカレーターで運搬する間に、どんな場合でも、エスカレ
ーターの傾斜した部分上に支持する役目を果たす。車体フレーム２の後方の領域
３を出発点として、荷物運搬車１の手押し方向において、上がり勾配に積載面１
１が延在しており、この積載面上に、特に手荷物が格納可能である。前方の積載
面１１に、上方に整向された前方のストッパー装置１２が、接続している。同様
に上方に整向された、しかしながら後方のストッパー装置１３は、積載面１１の
後方の端部１５に設けられている。この後方のストッパー装置１３は、手押し装
置６の近傍に置かれた水平方向の軸線１４を中心にして、前方および後方に向か
って、指示された出発位置に移動可能である。手押し装置（６）から下方に、後
方の車輪９へと案内する、制動装置が設けられる。ここまで説明された詳細の全
ては、公知の方法において、同一の荷物運搬車１が場所を取らず互いに中へ押し
込むことができるように形成され、且つ配設されている。 この荷物運搬車１が、ただ少量の荷物の量の運搬のためだけに、役割を果たすの
で、従って、それに応じて、ドイツ連邦共和国実用新案第８５ ３４ ９５９．
３号明細書において記載された大きな荷物運搬車よりもより小さく、且つ、ただ
２つの連続するエスカレーターの踏み段にだけ、支持可能であるべきであり、発
明性のある方法において、以下の幾何学的な諸条件が備えられている： 前方のストッパー装置１２から後方のストッパー装置１３へ測定した間隔Ａは、
かじ取り足車７の旋回軸線８と後方のストッパー装置１３との間の間隔Ｂよりも
小さい。更に、旋回軸線８と後方の車輪９の共通の水平方向の軸線１０との間の
間隔Ｃは、少なくとも４８０ｍｍ、最高でしかしながら５６０ｍｍである。後方
の車輪９の輪距は、少なくとも４８０ｍｍで固定されている。間隔ＡからＣまで
の算出の場合、最も短く測定可能な区間が有効である。エスカレーターの傾斜し
た部分での荷物運搬車１の確実な支持を保証するために、支持装置１６の近傍に
、かじ取り足車７を、公知のエスカレーター上で自動的に作用する制動車輪とし
て形成することが、付加的に行われる。このように形成された、同様に名称「動
く歩道用ローラ（Fahrsteigrolle）」のもとで公知の、かじ取り足車７は、エス
カレーター内への、方向精確な乗入れを支援する。更に、このかじ取り足車７は
、このかじ取り足車によって走行される踏み段上に、自動的に固定する。従って
、この荷物運搬車１は、踏み段の前方の縁部を超えることはない。

【０００９】 図２は、手押し方向における後方からの荷物運搬車1を示している。寸法Ｄは
、車輪９の中心から車輪9の中心へ測定された、後方の車輪９の輪距Ｄを示して
いる。この輪距は、少なくとも４８０ｍｍであり、且つ、最大の場合には、約６
００ｍｍが可能である。

【００１０】 荷物運搬車１が使用可能なエスカレーターは、例えば、ヨーロッパ規格（euro
paischen Norm）ＥＮ１１５に記載されているように構成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 側面図における荷物運搬車の、概略的に図示された図である。

【図２】 手押し方向において見た、同一の荷物運搬車の概略的に図示された図である。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 動車輪として形成されていること、かじ取り足車７の旋 回軸線８と後方の車輪９の共通の水平方向の軸線１０と の間の間隔が、少なくとも４８０ｍｍおよび最高で５６ ０ｍｍであること、および、これら後方の車輪９の輪距 が、少なくとも４８０ｍｍで固定されていることを特徴 とする。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エスカレーターで運搬可能である荷物運搬車（１）であって
   、この荷物運搬車が、 車体フレーム（２）を有し、この車体フレームに、この車体フレームの前方に設
   けられた、垂直方向の旋回軸線（８）を中心にして運動可能なかじ取り足車（７
   ）の近傍に、およびこの車体フレームの両方の後方の車輪（９）の近傍に、支持
   装置（１６）を備え付けられており、これら支持装置が、エスカレーターの傾斜
   した部分に荷物運搬車（１）を支持するためのものであり、 手荷物を格納するために設けられた格納装置を有し、この格納装置が、荷物運搬
   車（１）の手押し方向に上がり勾配の積載面（１１）を備えており、この積載面
   が、上方に整向された前方のストッパー装置（１２）によって、および上方に整
   向された後方のストッパー装置（１３）によって境界されており、且つ、 手押し装置（６）を有し、この手押し装置が荷物運搬車（１）の案内の役目を果
   たす様式の、上記、荷物運搬車において、 後方のストッパー装置（１３）に対する前方のストッパー装置（１２）の間隔が
   、かじ取り足車（７）の旋回軸線（８）と、後方のストッパー装置（１３）との
   間の間隔よりも小さいこと、 このかじ取り足車（７）が、エスカレーター上で自動的に作用する制動車輪とし
   て形成されていること、 かじ取り足車（７）の旋回軸線（８）と後方の車輪（９）の共通の水平方向の軸
   線（１０）との間の間隔が、少なくとも４８０ｍｍおよび最高で５６０ｍｍであ
   ること、および、 これら後方の車輪（９）の輪距が、少なくとも４８０ｍｍで固定されていること
   を特徴とする荷物運搬車。
2. 【請求項２】 手押し装置（６）から後方の車輪へと案内されている制動装
   置が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の荷物運搬車。