JP2003507403A - ハイドロフルオロエーテルを含む非エタノール系組成物 - Google Patents

ハイドロフルオロエーテルを含む非エタノール系組成物

Info

Publication number
JP2003507403A
JP2003507403A JP2001518014A JP2001518014A JP2003507403A JP 2003507403 A JP2003507403 A JP 2003507403A JP 2001518014 A JP2001518014 A JP 2001518014A JP 2001518014 A JP2001518014 A JP 2001518014A JP 2003507403 A JP2003507403 A JP 2003507403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
composition
composition according
perfume
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001518014A
Other languages
English (en)
Inventor
スヴィ マリ−ロール
バトン ジェラール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LVMH Recherche GIE
Original Assignee
LVMH Recherche GIE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LVMH Recherche GIE filed Critical LVMH Recherche GIE
Publication of JP2003507403A publication Critical patent/JP2003507403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/69Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing fluorine
    • A61K8/70Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing fluorine containing perfluoro groups, e.g. perfluoroethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/37Esters of carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q13/00Formulations or additives for perfume preparations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、エタノール又はアルコールを含有しない組成物に関する。エタノール又はアルコールを含有しない上記組成物は、ハイドロフルオロエーテルを含み、少なくとも1種類の好ましくは水素化ポリ酸エステルを含むことを特徴とする。本発明の組成物は、香水組成物及び化粧水の調製に使用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ハイドロフルオロエーテルを含む非エタノール系組成物 本発明は、実質的に、過フッ素化ハイドロフルオロエーテル、並びに、ポリ酸エ
ステルを含む、水及びエタノール以外の共溶媒を少なくとも1種類含む非エタノ
ール系組成物並びにその香料組成物への使用に関する。 このような香料組成物は、外観が透明な液体である組成物を得るために、すべて
の成分が互いに混和性であるエタノール非含有香料組成物であることが好ましい
【0002】 香料製品(香水、化粧水等)では、香料濃縮物の可溶化剤として主に使用される
アルコール(エタノール)が含まれることによって、当業者には公知の多数の問
題が生じる。このような理由で、他の可溶化剤で置き換えることによってアルコ
ールの添加を回避する香料製品に関する研究が長年行われてきた。 例えば、参考文献として、WO99/18925号と米国特許第5,468,7
25号を挙げることができ、これらはアルコール非含有香料組成物について記載
しており、それぞれ、可溶化剤としてシリコーン類及びマイクロエマルション技
術を使用している。 生じた一般的な問題の1つは、香料濃縮組成物の嗅覚的な保存であり、特に使用
する可溶化剤の嗅覚的な中和性である。
【0003】 さらに、文献WO99/11225号は、これら組成物の皮膚への許容度を向上
させ、化粧品の肌触りを向上させるために、少なくとも1%のハイドロフルオロ
エーテルが必須成分である化粧品を開示している。
【0004】 また、文献WO99/26600号は、化粧品組成物の調製において芳香族化合
物を溶解するための薬品としての過フッ素化ハイドロフルオロエーテルの使用を
開示している。上記文献の3ページ、21〜25行では、好ましくはエタノール
及び水を含む群より選択される、すなわち実際には水−アルコール混合物である
、少なくとも1種類の共溶媒を添加することが一般的には可能であると考察して
いる。上記文献のすべての実施例は、精油を可溶化するためにハイドロパーフル
オロエーテルだけを使用することに関連している。上記ハイドロパーフルオロエ
ーテルとしては、実施例1及び2においてMNFBと略記されるメトキシノナフ
ルオロブタン、実施例3〜8においてENFBと略記されるエトキシノナフルオ
ロブタンが挙げられており、プロポキシウンデカフルオロペンタンも挙げられて
いる。
【0005】 そのような香料組成物のすべての成分が溶解することが必要であるという、香料
組成物に関して特有の問題が存在する。主成分は、精油を含有する香料濃縮物と
共に、乳化剤又は界面活性剤、脂肪酸エステル又はセルロース誘導体等の種々の
成分及び当業者に公知である他の成分で構成される。
【0006】 エタノール非含有又はアルコール非含有組成物を得るために実施された実験に関
して、本出願人は、香料組成物を調製するために、過フッ素化ハイドロフルオロ
エーテルがこのような香料濃縮物を完全に可溶化できるかどうかの確認を目的と
する実験を実施した。これらの香料濃縮物は、GIVAUDAN(スイス)、F
IRMENICH(スイス)、又は、インターナショナル・フレーバーズ・アン
ド・フレグランシズ(International Flavors & Fr
agrances)(IFF)(米国)等のそれらの製造を専門とする企業によ
って市販されている。ここで、得られた液体は不透明であり、明らかに区別され
る2つの相で構成されていたという意味では、すべての実験において否定的であ
ることがわかった。
【0007】 したがって、本発明の主な目的の一つは、特に香料組成物を調製する目的で、香
料濃縮物を完全に可溶化して実質的に透明な液体を得ることができる組成物の調
製を可能にする溶液を提供することに存在する、新しい技術的問題を解決するこ
とである。
【0008】 本発明の別の主な目的は、特に、優れた品質の香料組成物を調製するために、前
記香料濃縮物の嗅覚的性質に対して中性又は実質的に中性である可溶化剤の補助
によって、上記香料濃縮物の可溶化を実施可能にする溶液を提供することに存在
する、新しい技術的問題を解決することである。
【0009】 本発明の別の主な目的は、エタノール又はアルコールを含有せず、水、エタノー
ル、又は、それらの混合物を共溶媒として使用しない溶液によって上記の新しい
技術的問題の両方を解決することである。
【0010】 充分かつ単純な方法でこれらすべての技術的問題を初めて解決することが本発明
によって可能となり、この方法は、工業的及び化粧品規模で使用することができ
、特に、優れた品質のエタノール非含有又はアルコール非含有香料組成物、特に
香水及び化粧水の開発に使用することができる。
【0011】 したがって、第1の特徴によると、本発明は、少なくとも1種類のポリ酸エステ
ルを含むことを特徴とするハイドロフルオロエーテルを含むエタノール非含有又
はアルコール非含有組成物を提供する。 驚くべきことに、ハイドロフルオロエーテルとポリ酸エステルの組み合わせは共
溶媒として作用し、香料濃縮物を実質的に完全又は完全に可溶化し、優れた品質
の香料組成物を製造するために実質的に透明な溶液を提供することを可能にした
ことが発見された。さらに、驚くべきことに、ハイドロフルオロエーテルとポリ
酸エステルの組み合わせは、問題となる香料に対する嗅覚の観点から中性又は実
質的に中性である可溶化剤を形成することが見受けられた。
【0012】 ハイドロフルオロエーテル成分は過フッ素化成分であることが好ましい。これら
の化合物は当業者には公知であり;これらは例えば文献WO99/11225号
に記載される種類のものが挙げられ、一般式C−O−C
表すことができ、式中、nは1〜12の範囲の数であり、mは0〜25の範囲の
数であり、pは0〜11の範囲の数であり、m+p=2n+1であり、xは1〜
12の数であり、yは0〜25の数であり、xは0〜11の数であり、y+z=
2x+1である。上記文献に記載されているように、この式において、化学式の
正確性を保証するために、m及びyが同時に0となることはなく、p及びzが同
時に0となることはない。
【0013】 上記一般式で表される過フッ素化ハイドロフルオロエーテル化合物のいくつか、
すなわちメトキシノナフルオロブタン、エトキシノナフルオロブタン及びプロポ
キシウンデカフルオロペンタンは文献WO99/26600号に記載されている
。市販のメトキシヘプタフルオロプロパンも使用し得る。
【0014】 上記ポリ酸エステルは、ヒドロキシル化又は非ヒドロキシル化ポリ酸のエステル
であることが好ましく、1〜30個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原
子を有する飽和又は不飽和、線状又は分岐アルコール、特にエタノール、イソプ
ロパノール又は2−エチルヘキサノールを用いて形成されるものも好ましい。
【0015】 ポリ酸は、3〜10個の炭素原子を有することが好ましい。ポリ酸の炭素鎖は線
状でも分岐してもよく、飽和でも1つ以上の不飽和単位を有する不飽和でもあり
得る。 さらに、ポリ酸の炭素鎖は、1つ以上のヒドロキシル基で置換されているか、又
は、1つ以上のケトン基を含有していることが可能である。上記ヒドロキシル基
はアセチル化されていることが可能である。
【0016】 本発明の実施に使用し得るポリ酸エステルは、実質的に非極性であることが好ま
しい。 これらはポリ酸の部分エステルでも完全エステルでもあり得る。 ポリ酸のすべての酸基がエステル化されていることが好ましい。 長い炭素鎖を有する基が含まれる場合、これらの鎖は、8個の炭素原子を含む2
−エチルヘキシル基のように分岐したものが好ましい。 好ましいエステル基は、エチル基、イソプロピル基及び2−エチルヘキシル基で
ある。
【0017】 本発明により使用され得るポリ酸は: →飽和二酸、例えば: −マロン酸 −コハク酸 −グルタル酸 −アジピン酸 −ピメリン酸 −スベリン酸 −アゼライン酸 →一価不飽和二酸、例えば: −フマル酸 −マレイン酸 −シトラコン酸 −イタコン酸 −メサコン酸 *(分岐二酸) →二価不飽和二酸、例えば −ムコン酸 →モノヒドロキシル化二酸、例えば: −タルトロン酸 −リンゴ酸 −シトラマル酸 →ジヒドロキシル化二酸、例えば: −ジヒドロキシマレイン酸 −酒石酸 →テトラヒドロキシル化二酸、例えば: −ジヒドロキシ酒石酸 −ガラクタル酸 −グルカル酸 →ケト二酸、例えば: −メソキサル酸 −オキサロ酢酸 −2−オキソグルタル酸 −3−オキソグルタル酸 →ジケト二酸、例えば −2,3−ジケトアジピン酸 →飽和三酸、例えば: −トリカルバリル酸 −クエン酸(モノヒドロキシル化三酸) →不飽和三酸、例えば: −アコニット酸 から好適に選択される。
【0018】 好ましいポリ酸はクエン酸であり、より特にはアジピン酸である。 クエン酸エステルは、好ましくはクエン酸トリエチル、クエン酸トリ(2−エチ
ルヘキシル)及びクエン酸アセチルトリエチルである。これらのエステルは市販
されている。 好ましいアジピン酸エステルは、アジピン酸ジイソプロピル(イソ−アジペート
(iso−adipate)と呼ばれることが多い)及びアジピン酸ジ(2−エ
チルヘキシル)である。これらのエステルも市販されている。
【0019】 ハイドロフルオロエーテル成分に対するポリ酸エステルの重量比は、香料の嗅覚
的特性を実質的に変えない限度内で変動し得る。一般に、ポリ酸エステルはハイ
ドロフルオロエーテル成分の0.1〜30重量%、特に1〜20重量%の量に相
当してもよい。
【0020】 上記組成物に他のどの補助成分でも加えることができ、特に、シリコーン等の第
2の共溶媒、又は、例えばフタル酸ジエチル等のフタレートのように前記組成物
の皮膚への持続性等の香料組成物の性質を向上するための成分を加えることがで
きる。しかし、共溶媒又は可溶化添加剤としての性質及び持続特性を同時に兼ね
備えているのでシリコーンが好ましい。
【0021】 好ましくは、シリコーンの割合は、最終香料組成物の重量を基準にして約1〜2
0重量%に相当するように計算される。 使用されるシリコーンとしては、ジメチコーン又はシクロメチコーン、特に市販
のペンタシクロメチコーン、又は、PCT公開番号WO99/06018号に記
載され、具体的にはローディア(RHODIA)(フランス)よりシラトリフェ
ン(SILATRIPHENE)の名称で販売されるもの等のオルガノトリシロ
キサンが挙げられる。好適には、揮発性シリコーンを使用することができ、米国
企業のダウコーニング(DOW CORNING)より販売されているDC20
0フルード1センチストークス(DC200 Fluid 1 centiSt
okes)、又は、好ましくはDC200フルード0.65センチストーク(D
C200 Fluid 0.65 centiStoke)等のジメチコーンを
特に使用することができる。
【0022】 本組成物は、例えばUVフィルター、酸化防止剤、酸化防止剤、着色剤等の、香
料又は化粧水組成物の調製に通常使用される種々の添加剤も含むことができる。
このような補助添加剤は一般に、最終組成物の2重量%を上限とし得る範囲の割
合で添加される。
【0023】 第1の好ましい実施態様では、本発明は、以下:
【0024】
【表1】
【0025】 を重量%で含むことを特徴とする、ハイドロフルオロエーテルを含むエタノール
非含有又はアルコール非含有組成物を提供する。
【0026】 第2の好ましい実施態様では、本発明は、以下:
【0027】
【表2】
【0028】 を重量%で含むことを特徴とする、ハイドロフルオロエーテルを含むエタノール
非含有又はアルコール非含有組成物を提供する。
【0029】 本発明の構成内では、一般的にハイドロフルオロエーテルは組成物の残部を構成
するが、後者は上記香料又は化粧水組成物の調製に通常使用される種々の添加剤
を任意に含むことができる。
【0030】 本発明の構成内で、第2の共溶媒又は可溶化添加剤としてイソ−アジペートを使
用する組成物は、一般的にクエン酸エステル及びシリコーンの関連又は組み合わ
せを使用する組成物よりもべたついた肌触りが少ないことが見受けられる。 このことは当業者には予想外の重要な技術的利点である。なぜなら、イソ−アジ
ペートを主成分とする組成物の肌触りは、化粧水及び香水等の従来のアルコール
系香料組成物の肌触りと近いからである。
【0031】 第2の特徴によると、本発明は、特に香水又は化粧水等の香料組成物を調製する
ために、香料濃縮物の可溶化剤として、上記で定義したように、ポリ酸エステル
をハイドロフルオロエーテルと併用することも包含する。
【0032】 第3の特徴によると、本発明は、上記組成物に実質的に透明な外観を付与するの
に充分な量の少なくとも1種類のポリ酸エステルも含有することを特徴とする、
香料濃縮物及びハイドロフルオロエーテルを含むエタノール非含有又はアルコー
ル非含有香料組成物も包含する。
【0033】 この香料組成物は、香料組成物の最終重量を基準にして約65〜約85重量%の
ハイドロフルオロエーテル成分を好適に含む。 この香料組成物の別の好適な特徴によると、香料組成物の最終重量を基準にして
約1〜約20重量%、好ましくは3〜20重量%の上記ポリ酸エステルを含む。
【0034】 香料組成物の別の好適な特徴によると、約5〜約20重量%の香料濃縮物を含む
。これに関して、化粧水の場合の香料濃縮物の濃度は、一般的に化粧水の最終重
量を基準にして5重量%程度である。香水の場合の香料濃縮物の濃度は、一般的
に最終香水組成物の10〜20重量%の間である。 したがって、香料組成物は化粧水又は香水からなることが好ましい。
【0035】 当然ながら、第2の特徴又は第3の特徴のどちらに適用しても、種々の実施態様
の変形は、第1の特徴に起因するものである。したがって、ハイドロフルオロエ
ーテルとポリ酸エステルは第1の特徴の構成内で定義される。同様のことが、第
1の特徴の構成内で説明した、存在してもよいいずれの他の補助成分にでも適用
される。
【0036】 更に、本発明のどの特徴の構成内でも、組成物は、例えばUVフィルター、酸化
防止剤、着色剤等の香水又は化粧水等の香料組成物の調製に通常使用される添加
剤のいずれでも、最終組成物を基準にして上限で2重量%好適に含むことができ
る。
【0037】 組成物の調製方法は当業者には容易に理解される。一般的手順では、最初にポリ
酸エステルを香料濃縮物に添加し、次にいずれかの補助化合物、特にシリコーン
等の第2の共溶媒、又は、例えば上記フタレート等の組成物の皮膚への持続性等
の香料組成物の性質を向上するための成分、特にUVフィルター、酸化防止剤又
は着色剤等のいずれか他の添加剤を添加し、好ましくは最後に添加され一般的に
は組成の残部を構成するハイドロフルオロエーテル成分を最後に添加する。
【0038】 以下に、完全に透明な外観又は完全に溶液の外観を有するエタノール非含有又は
アルコール非含有香水及び化粧水組成物の実施例を採用して本発明を説明する;
上記実施例は単に説明のために与えられたものであって、本発明の範囲を限定す
るものでは決してない。明記しない限り、実施例におけるパーセンテージは重量
%である。
【0039】本発明によるエタノール非含有又はアルコール非含有香料組成物の実施例1 この香料組成物の配合は以下の通りであった:
【0040】
【表3】
【0041】 この組成物は以下の方法で調製した: 最初にクエン酸トリエチルを市販の香料濃縮物に添加し、両者を均質に混合した
;これにフタル酸ジエチルを添加し、最後にエトキシノナフルオロブタンを添加
した。 エタノール又はアルコールを使用せずにこのようにして調製された香料組成物は
、完全に透明な外観又は完全に溶液の外観を有し、香料濃縮物の嗅覚的性質は完
全に保存されることが分かった。
【0042】本発明によるエタノール非含有又はアルコール非含有香料組成物の実施例2 この香料組成物は以下の成分を有していた:
【0043】
【表4】
【0044】 実施例1と同様の方法で、シリコーンをクエン酸の後に加えることにより、この
組成物を調製した。 この組成物も完全に透明な外観又は完全に溶液の外観を有し、香料濃縮物の嗅覚
的性質は完全に保存されることが分かった。
【0045】本発明によるエタノール非含有又はアルコール非含有香料組成物実施例3 この香料組成物は以下の成分を有していた:
【0046】
【表5】
【0047】 実施例1及び2と同様の方法で混合物を製造し、再び完全に透明な外観又は完全
に溶液の外観を有し、香料濃縮物の嗅覚的性質は完全に保存されるエタノール非
含有又はアルコール非含有香料組成物を得た。
【0048】実施例4: 本発明によるエタノール非含有又はアルコール非含化粧水組成物 この化粧水組成物は以下の成分を有していた:
【0049】
【表6】
【0050】 この組成物は、上記実施例と同様の混合手順により調製した。
【0051】実施例5 本発明によるエタノール非含有又はアルコール非含有香料組成物 この香料組成物は、再び重量%で、以下の成分を有していた:
【0052】
【表7】
【0053】 エステル共溶媒としてアジピン酸ジイソプロピルを使用したこの組成物は一般的
に、クエン酸エステル及びシリコーンの関連の物質を使用した組成物よりもべた
ついた肌触りが少なく、この組成物の肌触りが、化粧水等の従来のアルコール系
香料組成物の肌触りに近いという予想外の重要な技術的利点が得られた。
【0054】 これらの実施例の他の実施態様の変形は、当業者には公知であり、例えばUVフ
ィルター、酸化防止剤、着色剤等の、香水又は化粧水等の香料組成物の調製に通
常使用される種々の他の添加剤の混入等を挙げることができる。このような補助
添加剤は一般的に、最終組成物の2重量%を上限とし得る範囲の割合で添加され
る。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類のポリ酸エステルを含むことを特徴とするハイ
    ドロフルオロエーテルを含むエタノール非含有又はアルコール非含有組成物。
  2. 【請求項2】 ハイドロフルオロエーテル成分が過フッ素化成分であり、特に一
    般式C−O−C(式中、nは1〜12の範囲の数であり、
    mは0〜25の範囲の数であり、pは0〜11の範囲の数であり、m+p=2n
    +1であり、xは1〜12の数であり、yは0〜25の数であり、xは0〜11
    の数であり、y+z=2x+1であり、m及びyが同時に0となることはなく、
    p及びzが同時に0となることはない)であることを特徴とする請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】 ハイドロフルオロエーテル成分が、メトキシノナフルオロブタン
    、エトキシノナフルオロブタン、プロポキシウンデカフルオロペンタン及びメト
    キシヘプタフルオロプロパンから選択されることを特徴とする請求項1又は2記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリ酸エステルが、ヒドロキシル化又は非ヒドロキシル化ポ
    リ酸のエステルであり、1〜30個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原
    子を有する、好ましくは、飽和又は不飽和、線状又は分岐アルコール、特にエタ
    ノール、イソプロパノール又は2−エチルヘキサノールを用いて形成されている
    ことを特徴とする先行する請求項のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ポリ酸が、3〜10個の原子を有し、線状又は分岐、飽和又は不
    飽和の炭素鎖を含む組成物であって、前記炭素鎖は1つ以上のヒドロキシル基で
    置換される、又は、1つ以上のケトン基を含有することが可能で、前記ヒドロキ
    シル基はアセチル化されることが可能であることを特徴とする先行する請求項の
    いずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリ酸が、請求項4記載のアルコールで完全にエステル化されて
    いることを特徴とする先行する請求項のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ポリ酸が、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメ
    リン酸、スベリン酸又はアゼライン酸等の飽和二酸、フマル酸、マレイン酸、シ
    トラコン酸、イタコン酸又はメサコン酸等の一価不飽和二酸、ムコン酸等の二価
    不飽和二酸、タルトロン酸、リンゴ酸又はシトラマル酸等のモノヒドロキシル化
    二酸、ジヒドロキシマレイン酸又は酒石酸等のジヒドロキシル化二酸、ジヒドロ
    キシ酒石酸、ガラクタル酸又はグルカル酸等のテトラヒドロキシル化二酸、メソ
    キサル酸、オキサロ酢酸、2−オキソグルタル酸又は3−オキソグルタル酸等の
    ケト二酸、2,3−ジケトアジピン酸等のジケト二酸、トリカルバリル酸又はク
    エン酸等の飽和三酸、若しくは、アコニット酸等の不飽和三酸であることを特徴
    とする先行する請求項のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ポリ酸が、クエン酸又はアジピン酸であることを特徴とする請求
    項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ポリ酸エステルが、実質的に非極性のエステルであることを特徴
    とする先行する請求項のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリ酸エステルが、クエン酸トリエチル、クエン酸トリ(
    2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル及びアジピン酸ジ(2−エチ
    ルヘキシル)を含む群より選択されることを特徴とする先行する請求項のいずれ
    か1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記ポリ酸エステルが、ハイドロフルオロエーテル成分の0.
    1〜30重量%、特に1〜20重量%に相当することを特徴とする先行する請求
    項のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 特にシリコーン等の第2の共溶媒、又は、例えばフタル酸ジエ
    チル等のフタレートのように前記組成物の皮膚への持続性等の香料組成物の性質
    を向上するための成分といった補助成分を含むことを特徴とする先行する請求項
    のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 揮発性シリコーン、ジメチコーン、シクロメチコーン、特にペ
    ンタシクロメチコーン及びオルガノトリシロキサンから特に選択されるシリコー
    ンを含む組成物であって、シリコーンは好ましくは組成物の1〜20重量%に相
    当することを特徴とする先行する請求項のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 特に香水又は化粧水等の香料組成物を調製するため、香料濃縮
    物の可溶化剤として、先行する請求項のいずれか1項に記載のポリ酸エステルと
    ハイドロフルオロエーテルとの併用。
  15. 【請求項15】 香料濃縮物及びハイドロフルオロエーテルを含むエタノール非
    含有又はアルコール非含有香料組成物であって、前記組成物に実質的に透明な外
    観を付与するのに充分な量の少なくとも1種類のポリ酸エステルも含有すること
    を特徴とする香料組成物。
  16. 【請求項16】 ハイドロフルオロエーテル成分が、香料組成物の最終重量を基
    準にして約65〜約85重量%の量で存在することを特徴とする請求項15記載
    の香料組成物。
  17. 【請求項17】 香料組成物の最終重量を基準にして約1〜約20重量%、好ま
    しくは3〜20重量%のポリ酸エステルを含むことを特徴とする請求項15又は
    16記載の組成物。
  18. 【請求項18】 約5〜約20重量%の香料濃縮物を含むことを特徴とする請求
    項15〜17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 化粧水の最終重量を基準にして5重量%程度の濃度の香料濃縮
    物を含む化粧水であることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載
    の組成物。
  20. 【請求項20】 香料であって、香料濃縮物の濃度が最終香料組成物の10〜2
    0重量%の間であることを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載の
    組成物。
  21. 【請求項21】 ハイドロフルオロエーテル及び/又はポリ酸エステルが、請求
    項1〜11のいずれか1項に記載のものであることを特徴とする請求項15〜2
    0のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 特にシリコーン等の第2の共溶媒、又は、例えばフタル酸ジエ
    チル等のフタレートのように前記組成物の皮膚への持続性等の香料組成物の性質
    を向上するための成分といった補助成分を含むことを特徴とする請求項15〜2
    1のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 例えばUVフィルター、酸化防止剤又は着色剤等の少なくとも
    1種類の補助添加剤を、最終組成物を基準にして上限で2重量%含むことを特徴
    とする請求項15〜22のいずれか1項に記載の組成物。
JP2001518014A 1999-08-26 2000-08-25 ハイドロフルオロエーテルを含む非エタノール系組成物 Pending JP2003507403A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR99/10821 1999-08-26
FR9910821A FR2797764B1 (fr) 1999-08-26 1999-08-26 Composition non ethanolique comprenant un hydrofluoroether perfluore et au moins un co-solvant autre que l'eau et l'ethanol comprenant un ester d'un polyacide et son utilisation dans des compositions parfumantes
PCT/FR2000/002384 WO2001013875A1 (fr) 1999-08-26 2000-08-25 Composition non ethanolique comprenant un hydrofluoroether

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003507403A true JP2003507403A (ja) 2003-02-25

Family

ID=9549362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001518014A Pending JP2003507403A (ja) 1999-08-26 2000-08-25 ハイドロフルオロエーテルを含む非エタノール系組成物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US7425529B1 (ja)
EP (1) EP1206240B1 (ja)
JP (1) JP2003507403A (ja)
KR (1) KR20020047127A (ja)
AT (1) ATE279908T1 (ja)
CA (1) CA2382794A1 (ja)
DE (1) DE60015150T2 (ja)
ES (1) ES2231248T3 (ja)
FR (1) FR2797764B1 (ja)
HK (1) HK1048587A1 (ja)
WO (1) WO2001013875A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513660A (ja) * 2009-12-15 2013-04-22 クレザ,ジョン・イー 低毒性活性薬剤局所送達システム
JP2020502354A (ja) * 2016-12-21 2020-01-23 シムライズ アーゲー 香料混合物

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002100372A2 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Firmenich Sa Stable transparent perfuming emulsion
WO2002102339A1 (en) * 2001-06-14 2002-12-27 Firmenich S.A. Stable transparent perfuming emulsion
US7728163B2 (en) 2007-08-06 2010-06-01 E.I. Du Pont De Nemours And Company Mixed fluoroalkyl-alkyl surfactants
FR3107649B1 (fr) * 2020-02-27 2022-03-11 Sensient Cosmetic Tech Composition permettant de disperser un composé liposoluble dans une phase aqueuse

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5294433A (en) * 1976-01-30 1977-08-09 Shiseido Co Ltd Perfume blender
JP3287359B2 (ja) * 1990-05-11 2002-06-04 株式会社資生堂 ハス様香料組成物
US5234689A (en) * 1990-11-08 1993-08-10 La Parfumerie, Inc. Multi-purpose fragrance composition
WO1994010970A1 (en) * 1992-11-09 1994-05-26 Quest International B.V. Solubilizing agents
EP0845523A3 (en) * 1996-11-28 1999-01-27 Givaudan-Roure (International) S.A. Ingredient preventing the viscosity problem encountered in a perfumed concentrated fabric softener
JP3211740B2 (ja) 1997-08-28 2001-09-25 ダイキン工業株式会社 化粧料
FR2771290B1 (fr) * 1997-11-26 2000-02-11 Archimex Pibs Utilisation des hydrofluoroethers en tant qu'agents de dissolution de composes aromatiques pour la realisation de compositions cosmetiques
EP1184446A4 (en) * 1999-03-26 2008-06-25 Nippon Mitsubishi Oil Corp OIL COMPOSITION FOR COOLING MACHINE

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513660A (ja) * 2009-12-15 2013-04-22 クレザ,ジョン・イー 低毒性活性薬剤局所送達システム
JP2020502354A (ja) * 2016-12-21 2020-01-23 シムライズ アーゲー 香料混合物
JP6990707B2 (ja) 2016-12-21 2022-01-14 シムライズ アーゲー 香料混合物

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020047127A (ko) 2002-06-21
FR2797764A1 (fr) 2001-03-02
US7425529B1 (en) 2008-09-16
EP1206240B1 (fr) 2004-10-20
CA2382794A1 (en) 2001-03-01
DE60015150D1 (de) 2004-11-25
DE60015150T2 (de) 2005-11-10
HK1048587A1 (en) 2003-04-11
ATE279908T1 (de) 2004-11-15
WO2001013875A1 (fr) 2001-03-01
EP1206240A1 (fr) 2002-05-22
FR2797764B1 (fr) 2001-11-16
ES2231248T3 (es) 2005-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009102650A (ja) Voc不含マイクロエマルション
JPH10513179A (ja) ロール・オン発汗抑制組成物
JPH11193208A (ja) 香料可溶化組成物及びこれを配合した外用組成物
CA2071244A1 (en) Aerosol hair styling aid
JPH04149112A (ja) 透明皮膚化粧料
US7425529B1 (en) Non-ethanol perfume compositions comprising hydrofluoroether
JPH08157862A (ja) 香料組成物
JPH08502982A (ja) 可溶化剤
JP2009269879A (ja) 毛髪化粧料組成物及びその使用方法
ES2894690T3 (es) Perfumes acuosos
JP3560628B2 (ja) セルフタンニング化粧料
JP4304394B2 (ja) 育毛剤組成物
JP3220968B2 (ja) 透明な液状整髪剤組成物
JP2013139411A (ja) 透明二層式クレンジング化粧料
JP2927867B2 (ja) 毛髪化粧料
KR102655771B1 (ko) 수성 향료
JP7252153B2 (ja) 水性香料
JP4406855B2 (ja) 化粧料
JP2005002059A (ja) 油性透明化粧料
JP2019156813A (ja) 制汗剤組成物、及び制汗剤
JPH06157250A (ja) 整髪料組成物
KR19980701843A (ko) 산화 방지제로서 4-삼차-부틸-1-사이클로헥사놀의 용도
JPH0816047B2 (ja) 半透明液状化粧料
JP2546806B2 (ja) 透明な液状の油性化粧料
JPH05279237A (ja) 香料組成物