JP2003347407A - マイクロ波集積回路素子 - Google Patents

マイクロ波集積回路素子

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Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロ波集積回路において、プローブヘッド
とI/Oパッドとの接触位置のばらつきを防止する。 【解決手段】半導体基板の中央領域に形成された少なく
とも信号線およびGND線を有する伝送線路を備えた回
路形成部と半導体基板外部との電気的接続を行うための
前記信号線用I/Oパッドと、GND線用I/Oパッド
とを有するマイクロ波集積回路素子において、信号線用
I/Oパッド先端部に突起パターンもしくはガイドパタ
ーンを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波、マイクロ
波等の超高周波帯信号を搬送波として使用するマイクロ
波集積回路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信用周波数資源が枯渇している
ため、ミリ波(30GHz以上)のような超高周波を使
用する要求が高まっている。この際、重要なことはこれ
らの超高周波信号処理モジュールをいかに小型化する
か、いかに製造コストを安価にできるかという点であ
る。
【0003】多くの場合、モジュールを小型化するた
め、同一半導体チップ上にHEMT(High Electron Mo
bility Transistor)等の能動素子やキャパシタ、抵抗
等を含む集中定数回路や分布定数回路等(図示省略)を
集積化したMMIC(Monolithic Microwave Integrate
d Circuit )チップが用いられる。
【0004】通常、小型のMMICチップでは、マイク
ロストリップ線路構造で分布定数回路が構成されてい
る。マイクロストリップ線路構造とは、面状のGND線
(接地導体)と面状もしくは帯状の信号線とを誘電体層
を介して対向させた構造をいう。
【0005】従来は、誘電体層としてMMICチップの
母体基板であるガリウム砒素(GaAs)基板そのもの
を用い、GaAs基板裏面にGND線を形成し、基板表
面に信号線を形成する構成を採用する方法が主流であっ
た。しかし、この構成を得るためには、通常650μm
程度の厚みを有するGaAs基板を50μm程度まで研
磨する必要があり、基板の強度に問題が生じていた。ま
た、基板裏面に形成されたGND線と基板表面に形成さ
れた回路とを電気的に接続するためにはGaAs基板に
ビアホールを形成する工程が必要であるが、基板の厚み
が50μmもあるため容易な工程ではなかった。
【0006】そこで、最近ではマイクロストリップ線路
をGaAs基板上に形成した薄膜で構成する構造が提案
されている。この構造では、GaAs基板を研磨した
り、基板にビアホールを形成する必要がないため、製造
工程が上述した方法より容易となる。
【0007】図16は、この薄膜型のマイクロストリッ
プ線路構造を有するMMICチップの一部断面図であ
る。同図に示すように、GaAs基板510主表面上
に、HEMT等の能動素子や、集中定数回路とともに、
GND線520が形成されている。なお、同図面中、便
宜的にHEMTについてはT型ゲート530のみを示し
ており、集中定数回路は図示を省略している。
【0008】GaAs基板510上には、樹脂材料によ
る誘電体層540が形成されており、この誘電体層54
0の表面上に信号線550が形成されている。このGN
D線520、誘電体層540および信号線550でマイ
クロストリップ線路構造が構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】マイクロストリップ線
路の特性インピーダンスは、誘電体層の誘電率、厚みお
よび線路を構成する信号線幅によって決まる。例えば、
図16に示す薄膜型のマイクロストリップ線路構造にお
いて、誘電体材料としてポリイミド等の樹脂を用いた場
合は、一般的に用いられる50Ωの特性インピーダンス
を得るためには、誘電体層540の膜厚を10μm以上
にしなければ、信号線の幅が狭すぎて損失が大きくなっ
てしまう。
【0010】図16に示す構造においても、基板表面上
に形成された集中定数回路と誘電体層540上に形成さ
れる信号線550とを電気的に接続するため、誘電体層
540にはビアホール545を形成する必要がある。
【0011】しかし、同図にも示すように10μm以上
の厚い誘電体層540にビアホールを形成する場合、ビ
アホールの径は必然的に大きくならざるを得ない。ビア
ホールが形成される領域には、通常分布定数回路や集中
定数回路は形成されないため、その分チップ面積を広げ
る必要が生じる。このように、誘電体層540に形成さ
れたビアホールの存在は、MMICチップの小型化を図
ろうとする上で障害となりうる。
【0012】図17(a)は、上述するような薄膜型マ
イクロストリップ構造を有するMMICチップの一般的
な平面上のI/Oパッドのレイアウトを示す。同図に示
すように、GaAs基板510中央の主表面領域にはH
EMT等の能動素子を含む集中定数回路、および上記マ
イクロストリップ線路で構成される分布定数回路等が形
成される薄膜回路形成部となる。この領域は、丁度マイ
クロストリップ線路を構成する誘電体層560の形成領
域と一致する。また、その外周囲には、複数のI/Oパ
ッド600、610が形成される。
【0013】同図中外側の破線で囲む領域540Rは、
GaAs基板上に形成された面状のGND線の形成領域
を示す。I/Oパッド600はGND線に電気的に接続
されており、I/Oパッド610は信号線に電気的に接
続されている。同図中内側に示す破線で囲む領域560
Rは、マイクロストリップ線路を構成する誘電体層56
0の形成領域を示す。
【0014】図17(b)は、図17(a)に示す破断
線A−A’における断面を示す。図17(c)は、図1
7(b)に示すチップ端縁部の等価回路である。
【0015】図17(b)に示すように、MMICチッ
プの端部には、例えば図17(c)に示すように、分布
定数LINE、抵抗R、キャパシタCとが直列に接続さ
れ、キャパシタCの一方の電極が接地される回路が、薄
膜パターンで形成されている。
【0016】薄膜回路形成部内の最も外側に配置される
キャパシタCの下部電極の延長部は、I/Oパッドの下
層電極となっている。I/Oパッドの下層電極上には上
層電極が積層されており、上層電極の表面は、ワイヤボ
ンディングを行うため露出されている。
【0017】チップとそのチップが実装されるパッケー
ジとの電気的な接続は、通常ワイヤボンディング法を用
いて行われる。この場合、I/Oパッドはボンディング
パッドとなる。これらのI/Oパッドが、チップ上の最
も外側の枠状領域に配置されるのは、ワイヤボンディン
グの作業性が考慮されるからである。また、各パッド
は、ボンディングワイヤ径に対し十分大きな面積を得る
ため、一般的に約50μm〜70μm□程度の広さを必
要とする。MMICチップ上でのI/Oパッドの占有面
積はトランジスタ等の部品と比較しかなり大きいもので
あり、チップの小型化を図る上で、問題となりうる。
【0018】I/Oパッドと関係し、MMICモジュー
ルを実用化する上では、次のような別の問題も発生す
る。
【0019】通常、チップをパッケージに固定し、ボン
ディングワイヤで電気的接続を行う前に、各MMICチ
ップの特性をチェックするために、ネットワークアナラ
イザを用いた周波数特性の測定が行われる。
【0020】図18(a)は、この測定の様子を示す平
面図である。同図に示すように、測定に際しては、ネッ
トワークアナライザに接続されたプローブヘッド600
をチップ上に設けられた測定用のI/Oパッドに直接接
触させる必要がある。通常、プローブヘッドとしては信
号線Sの両脇にグランドGがある3端子のタイプを使用
し、まず、各端子を各々のパッドの端部にあて、さらに
中心部にすべらせるように移動させ、そこで測定を行
う。使用するプローブヘッドとしては、測定時の寄生成
分を少なく抑えるため、3端子先端のピッチが比較的小
さいサイズのものが選択される。特に、MMICのよう
に、高周波信号が使用されるものに対する測定では、よ
りピッチを狭くする必要がある。
【0021】しかし、上述するように測定用パッドの面
積は、50μm□〜70μm□の大きさが必要であり、
プローブヘッドのピッチに比較しその面積は大きい。プ
ローブヘッドに対する測定用パッドの面積が大きいと、
プローブを当てる位置を特定しにくいため測定毎にプロ
ーブヘッドの測定位置がばらつきやすくなる。測定位置
のばらつきは測定結果のばらつきに反映される。特に、
測定周波数がMMICの使用周波数のように数十GHz
以上の高周波帯域になると、わずかな測定位置のずれが
測定結果に大きく反映し、測定値の再現性が顕著に悪化
する。
【0022】自動的に接触点の位置決めを行う場合は、
そのばらつきはある程度くい止められるが、開発段階は
もとより、生産段階においても手動での測定を必要とす
るケースは少なくない。手動での測定では、上述のよう
な測定毎の接触点の位置ずれは大きな問題となる。
【0023】図19は、従来のI/Oパッドパターンを
有するMMICの高周波特性を上述の方法で測定した結
果の一例を示す。70μm□の測定用I/Oパッドの2
カ所をプローブヘッドの接触位置とし、各接触位置に基
づく異なる測定位置での通過特性(M1,M2)と位相
特性(M1’、M2’)を示した。周波数が60GHz
のとき位相ずれが約15度あり、通過特性のバラツキ
は、最大、絶対量の3倍以上にも及ぶことがわかる。こ
のような測定結果の差は、MMICの特性評価における
信頼性の低下にも関わってくる。
【0024】上述する課題に鑑み、本発明の目的は、I
/Oパッドを用いた信頼性の高い特性評価が可能なマイ
クロ波集積回路素子を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロ波集積
回路素子の第1の特徴は、半導体基板と、前記半導体基
板の中央領域に形成された少なくとも信号線およびGN
D線を有する伝送線路を備えた回路形成部と、前記回路
形成部と前記半導体基板外部との電気的接続を行うため
の前記信号線用I/Oパッドと前記GND線用I/Oパ
ッドとを有するマイクロ波集積回路素子において、前記
信号線用I/Oパッドが、該信号線用I/Oパッド先端
部に突起パターンよりなる一部領域を有することを特徴
とする。
【0026】本発明のマイクロ波集積回路素子の第2の
特徴は、半導体基板と、前記半導体基板の中央領域に形
成された少なくとも信号線およびGND線を有する伝送
線路を備えた回路形成部と、前記回路形成部と前記半導
体基板外部との電気的接続を行うための前記信号線用I
/Oパッドと前記GND線用I/Oパッドとを有するマ
イクロ波集積回路素子において、前記信号線用I/Oパ
ッドに隣接して、該信号線用I/Oパッド内の一部領域
を特定できるガイドパターンを有することである。
【0027】上記第1または第2の特徴によれば、当該
素子の周波数特性測定を行う際、測定装置の有するプロ
ーブ端子を接触させる領域を上記一部領域とすれば、こ
の領域を、肉眼もしくはパターン認識等で容易に特定で
きる。よって、測定ごとの測定位置のばらつきを抑制
し、再現性の良好な精度の高い測定を行うことが可能と
なる。
【0028】なお、上記第1または第2の特徴を有する
マイクロ波集積回路において、前記一部領域は、プロー
ブ端子を有する周波数特性測定装置を用いて前記マイク
ロ波集積回路素子の特性を測定する際の前記プローブ端
子の接触領域であり、前記プローブ端子の幅の2/5以
上、かつ前記プローブ端子の幅以下の長さを一辺とする
正四辺形に相当する面積を有することが好ましい。ある
いは、前記一部領域が、30μm以上50μm以下の長
さを一辺とする正四辺形に相当する面積を有することが
好ましい。
【0029】本発明のマイクロ波集積回路の第3の特徴
は、上記本発明の第1または第2の特徴を有するマイク
ロ波集積回路素子において、前記半導体基板表面に形成
された第1回路と、前記第1回路上に形成された第1絶
縁体層と、前記第1絶縁体層上に形成され、前記第1絶
縁体層を介して、前記第1回路の少なくとも一部に重複
するように形成された第2回路とを有し、前記第1回路
は集中定数回路を有し、前記第2回路は前記第1絶縁体
層上に形成された第1導電体、前記第1導電体上に形成
された第2絶縁体層および前記第2絶縁体層上に形成さ
れた第2導電体とで構成される分布定数回路を有するこ
とである。
【0030】本発明のマイクロ波集積回路素子の第4の
特徴は、上記第3の特徴を有するマイクロ波集積回路素
子において、 前記集中回路は能動素子を含み、前記第
2回路は前記集中定数回路を含まず、前記能動素子の上
方に形成されたビアホールを介して、前記集中定数回路
に接続されていることである。
【0031】上記第3または第4の特徴によれば、分布
定数回路と他の集中定数回路等を三次元的に形成できる
ため、チップ面積の縮小化を図ることができる。また、
微細加工が必要となる集中定数回路を含む第1回路を半
導体基板表面に形成し、第1回路と比較し微細加工の必
要性が少ない第2回路を前記絶縁体層上に形成している
ため、プロセス上の負担が少ない。さらに第1絶縁体層
と第2絶縁体層とを樹脂材料で構成すれば、より簡易な
プロセスで形成することができる。
【0032】本発明のマイクロ波集積回路素子の第5の
特徴は、上記第3の特徴を有するマイクロ波集積回路素
子において、前記第2導電体が、複数本の帯状線路で構
成され、前記第2絶縁体層が、前記第2導電体と前記第
1回路との電気的な接続をとるために1または複数のビ
アホールを有し、前記第2絶縁体層に形成された単一の
ビアホールで、少なくとも2本以上の前記帯状線路と前
記第1回路との電気的な接続が行われることである。
【0033】上記第5の特徴によれば、単一のビアホー
ルで複数の信号線の電気的接続を行うため、必要なビア
ホールの総数を大幅に減らすことができる。よって、チ
ップ面積を縮小化することが可能となる。
【0034】本発明のマイクロ波集積回路素子の第6の
特徴は、上記第3または第4の特徴を有するマイクロ波
集積回路素子において、前記第1回路は一部に高速動作
回路を有し、前記第2回路は前記第1絶縁体層を介して
前記高速動作回路を除く前記第1回路と一部重複して形
成されることである。
【0035】上記第6の特徴によれば、高速動作回路上
では、第2回路を構成する第1導電体が存在しないた
め、寄生容量が形成されない。よって、高速動作回路の
特性を良好に維持したまま、チップ面積の縮小化が可能
である。
【0036】本発明のマイクロ波集積回路素子の第7の
特徴は、上記第1〜第6のいずれかの特徴を持つマイク
ロ波集積回路素子において、前記回路形成部の端部が、
前記I/Oパッドと前記回路形成部とを接続するための
配線層と、前記配線層上に形成され、前記配線層の外縁
部よりやや内側に端面を有する絶縁体層とを有し、前記
I/Oパッドが、前記絶縁体層の端面領域を覆うように
形成され、前記I/Oパッドの外縁部が前記配線層の外
縁部と接続されていることである。
【0037】上記第7の特徴によれば、従来、回路形成
部の外側に形成されていたI/Oパッドを回路形成部の
端部に重複して形成しているため、チップ面積を大幅に
縮小化することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態について、図1〜図3(b)を参照して
説明する。
【0039】図1は、第1の実施の形態におけるMMI
Cチップの構造を示すチップの断面図である。
【0040】従来の薄膜型マイクロストリップ線路構造
を有するMMICチップの場合と同様に、母体基板であ
るGaAs基板10表面上には、T型ゲート20で代表
的に示しているように、HEMT等の能動素子ととも
に、集中定数回路に必要な部品を含む薄膜回路が形成さ
れている。
【0041】しかし、第1の実施の形態におけるMMI
Cチップの構造においては、これらの集中定数回路等が
形成されたGaAs基板表面を覆うように、約1μm程
度の厚みの絶縁体層80が形成され、この絶縁体層80
の表面上にマイクロストリップ線路を構成する面状のG
ND線90が形成されている。さらに、このGND線9
0および絶縁体層80表面を覆うように、厚い誘電体層
100が形成されており、その誘電体層100の表面に
信号線110が形成されている。このGND線90、誘
電体層100および信号線110が、マイクロストリッ
プ線路を構成している。
【0042】即ち、第1の実施の形態におけるMMIC
チップの主な特徴は、マイクロストリップ線路が、集中
定数回路等とは異なる面上に独立して形成されているこ
とである。このように、マイクロストリップ線路と他の
集中定数回路等を三次元的に形成するため、チップ面積
の使用効率を飛躍的に上げることができ、チップ面積の
縮小化を図ることが可能である。
【0043】図1に示すように、本実施の形態のMMI
Cチップの場合も、マイクロストリップ線路を構成する
信号線110と基板表面上に形成する集中定数回路との
電気的な接続を行うために、誘電体層100にビアホー
ル105が開けられている。誘電体層の厚みは10μm
以上必要なため、ビアホール105の径は大きい。しか
し、マイクロストリップ線路と集中定数回路を三次元的
に独立に形成しているため、ビアホール105が存在し
ても、チップ面積を縮小化する効果は十分に有効であ
る。
【0044】以下、図2(a)〜図3(b)を参照し
て、第1の実施の形態におけるMMICチップの製造方
法について説明する。
【0045】まず、図2(a)に示すように、GaAs
基板10上に従来のHEMTプロセスを用いて、HEM
Tを形成する。また、回路部品に必要な電極40等を同
時に形成しておく。なお、同図中、便宜的にHEMTに
ついてはソース電極30a、ドレイン電極30bおよび
T型ゲート20のみを示し、他の構成を省略している。
【0046】次に、CVD法等を用いて、パッシベーシ
ョン膜として、厚さ約80nmのシリコン窒化膜(Si
N)膜50を基板成長表面上に形成する。その後、電極
等の取り出しに必要な箇所の開口部を形成するため、通
常のフォトリソグラフィ工程を用いてシリコン窒化膜5
0をパターニングする。基板上に、スパッタ法等を用い
てCr膜を形成し、パターニングを行い薄膜抵抗60を
形成する。
【0047】図2(b)に示すように、スパッタ法等を
用いて、チタン/金(Ti/Au)等の積層導電体を形
成し、パターニングを行い配線70を形成する。先の工
程で形成したシリコン窒化膜50の一部は、電極40を
下部電極とし、配線70を上部電極とするMIMキャパ
シタの容量部分となる。その他、必要な集中定数回路等
を構成する部品を基板表面上に形成する。
【0048】図2(c)に示すように、基板成長面上に
厚さ約1μmのベンゾシクロブテン(BCB)等の樹脂
をスピンコートし、250℃の温度で硬化させ、絶縁層
80を形成する。
【0049】次に、図3(a)〜図3(c)を用いて、
後続する工程を説明する。なお、便宜上、図2(a)〜
図2(c)と図面のスケールを変えている。
【0050】図3(a)に示すように、リアクティブイ
オンエッチング(RIE)法を用いて、必要に応じ絶縁
層80にビアホール85を形成する。
【0051】図3(b)に示すように、絶縁層80上に
スパッタリング法等を用いて、チタン、プラチナ、金
(Ti/Pt/Au)等からなるの積層導電体を形成
し、必要に応じてパターニングし、マイクロストリップ
線路を構成するGND線90を形成する。
【0052】図3(c)に示すように、基板成長表面全
面に厚さ約10μmの感光性ベンゾシクロブテン(BC
B)をスピンコートし、誘電体層100を形成する。感
光性BCBを用いた場合は、通常のフォトリソグラフィ
工程を必要とせず、直接、感光性BCBにマスク露光を
行い、この後現像工程を経ることでビアホール105を
形成する。
【0053】この後、誘電体層100上にメッキ等の方
法により、Auからなる信号線110を形成し、パター
ニングすれば、図1に示した第1の実施の形態における
MMICチップ構造を完成することができる。
【0054】上述した製造方法においては、絶縁層80
および誘電体層100として、BCB樹脂を用いてい
る。薄膜型マイクロストリップ線路構造においては、誘
電体層をSiO2等の無機膜で形成する方法も採用でき
るが、これらの無機膜は、膜厚が1μm以上となるとス
トレスによるクラックが発生しやすい等の問題が生じ
る。しかし、上述するBCBやポリイミド等の樹脂材料
で誘電体層100を形成する場合は、クラック等の発生
が少ない上、スピンコート法を用いることで、10μm
程度の厚い膜を簡易な工程で形成できる。
【0055】さらに、BCBを用いた場合は、その硬化
温度が250℃程度と低いため、GaAs基板上に形成
されている電子デバイス等に温度による特性劣化をもた
らす心配も極めて少ない。また、上述するように、感光
性のBCBを用いた場合は、通常のエッチング工程を必
要としないでビアホールの形成が可能であり、工程をよ
り簡略化することができる。
【0056】又、第1の実施の形態におけるMMICチ
ップでは、微細加工が要求されるHEMTやその他の集
中定数回路を平坦な半導体基板表面上に形成し、集中定
数回路等に比較し微細加工が特に必要とされないマイク
ロストリップ線路を絶縁層80上に形成しているため、
プロセス上の負担も少なく、各回路の特性も保持でき
る。
【0057】このように、第1の実施の形態によれば、
比較的簡易な工程で、チップ面積を大幅に縮小化できる
MMICチップを提供できる。
【0058】なお、GND線90と信号線110を入れ
替えた逆マイクロストリップ線路構造としても同様の効
果が期待できる。
【0059】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について、図4(a)、図4(b)を参照して説
明する。
【0060】図4(a)、図4(b)は、本発明の第2
の実施の形態におけるMMICチップの構造を示す断面
図である。基本的なMMICチップの構造は、図1に示
した第1の実施の形態におけるMMICのチップの構造
と共通する。
【0061】図4(a)に示すMMICチップの特徴
は、GND線90上に厚み約80nmのシリコン窒化
(SiN)膜120を形成し、その上に感光性BCB膜
からなる誘電体層100を形成していることである。
【0062】一般に樹脂材料とメタルとの密着性は良く
ないが、シリコン窒化膜120が、GND線90と感光
性BCB膜からなる誘電体層100との密着性を改善す
る。また、感光性BCB膜のかわりに、通常のBCB膜
を用いて誘電体層100を形成した場合には、ビアホー
ルを形成するためのエッチング工程が必要となるが、こ
の際、シリコン窒化膜120がエッチングストッパの役
割を果たす。
【0063】また、絶縁層80とGND線90との間に
シリコン窒化膜を形成すれば、GND線90と絶縁層8
0との密着性をも向上させることができる。
【0064】図4(b)に示すMMICチップでは、さ
らに誘電体層100上に厚み約80nmのシリコン窒化
膜130を形成し、その上に信号線110を形成してい
る。シリコン窒化膜130は、信号線110と感光性B
CB膜からなる誘電体層100との密着性を高めるとと
もに、エッチング液に対する耐薬品性が高いため、信号
線110を形成するために行うAuのメッキ工程におい
て、基板全面に形成された給電用メタルをメッキ後、エ
ッチングで除去する際に誘電体層100を保護する効果
をも有する。特に、耐薬品性が問題となるビアホール側
壁面において、シリコン窒化膜130による保護効果が
大きい。
【0065】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について、図5を参照して説明する。
【0066】図5は、本発明の第3の実施の形態におけ
るMMICチップ上のマイクロストリップ線路のレイア
ウト例を示すチップ破断部の斜視図である。チップの断
面構造は、図1に示した第1の実施の形態におけるMM
ICチップの断面構造と共通する。
【0067】同図に示すように、誘電体層100及び絶
縁体層80には、マイクロストリップ線路を構成する信
号線とGaAs基板表面に形成された集中定数回路等と
の電気的な接続を得るため、必要に応じいくつかのビア
ホールが形成されている。通常は、一つのビアホールで
一本の信号線の電気的な接続が行われるが、第3の実施
の形態におけるMMICチップにおいては、誘電体層1
00に形成されたひとつのビアホールで複数本の信号線
の電気的接続を行なっている。
【0068】図5に示すように、例えば図中奥に示すひ
とつのビアホール105bにおいて、4本の信号線11
0d〜110gと集中定数回路との電気的な接続がなさ
れている。
【0069】既に述べたように、誘電体層100の膜厚
が10μm以上であり、絶縁体層80に比較しかなり厚
いため、形成されるビアホールの径は、絶縁体層80に
形成するビアホールに比較し必然的に大きくなる。ビア
ホールの径が大きいことは、チップ上におけるビアホー
ルの占有面積が高いため、チップの小型化を図る上では
不利な条件となるが、一方で、図5に示すように、絶縁
層80に形成するビアホールを介して行う複数の信号線
の電気的接続を、誘電体層100に形成されたひとつの
ビアホール内で行う面積的余裕が存在する。
【0070】よって、図5に示すように、単一のビアホ
ールで複数の信号線の電気的接続を行えば、必要なビア
ホールの総数を大幅に減らすことができ、チップ面積を
縮小化することが可能となる。
【0071】なお、単一のビアホールで電気的接続を行
う信号線の数は、特に限定されない。
【0072】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態について、図6を参照して説明する。
【0073】図6は、本発明の第4の実施の形態におけ
るMMICチップ上のマイクロストリップ線路のレイア
ウト例を示すチップ破断部の斜視図である。
【0074】チップ断面における構造は、図1に示す第
1の実施の形態におけるMMICチプの断面構造と共通
する。第4の実施の形態の特徴は、マイクロストリップ
線路を構成するGND線を、高速動作が必要な集中定数
回路上には形成しないようにしていることである。な
お、ここでは10GHz以上の周波数信号を用いた動作
を「高速動作」と呼ぶ。
【0075】例えば、図6中細かいドットでその存在を
示すように、マイクロストリップ線路を構成するGND
線90は絶縁体層80表面上にほぼ面状に形成される
が、高速動作を行う集中定数回路形成領域140上には
形成せず、開口部としている。また、信号線110h〜
110jも、高速動作を行う集中定数回路140上には
形成されていない。
【0076】また、ビアホール105が形成される領域
には、必然的にGND線90は形成されていないが、こ
のビアホール開孔部中央のGaAs基板表面上にT型ゲ
ート20で示すように高速動作が必要なHEMTを形成
している。
【0077】第1の実施の形態に示すように、三次元的
に薄膜回路を形成する場合、集中定数回路等上に絶縁体
層80を介してマイクロストリップ線路が形成される
が、高速動作が必要なHEMT等を含む集中定数回路上
にGND線が存在すると、寄生容量が発生し、これが回
路中のHEMT等の集中定数回路の高速動作を妨げる場
合がある。
【0078】よって、図6に示すMMICチップのよう
に、10GHz以上の周波数での動作が必要な高速動作
回路が形成された領域上にはGND線を形成しない構成
を採用すれば、各素子本来の高速動作が妨げられる心配
がない。
【0079】また、寄生容量による特性劣化が問題とな
らないその他の電源回路等の高速動作を必要としない回
路上にはGND線を形成することが可能であるため、三
次元的な薄膜回路形成によるチップ面積縮小効果が維持
できる。
【0080】このように、第4の実施の形態におけるM
MICチップによれば、高速動作特性を良好に維持した
まま、チップ面積の縮小化が可能である。
【0081】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について、図7(a)〜図8を参照して説明す
る。
【0082】第5の実施の形態におけるMMICチップ
は、主に回路形成領域の周囲に設けられるI/Oパッド
の構成に特徴を有するものである。
【0083】図7(a)は、第5の実施の形態における
薄膜型マイクロストリップ構造を有するMMICチップ
の端縁部での平面上レイアウトを示す。
【0084】図7(a)に示すように、第5の実施の形
態のMMICチップにおいても、内側の破線で囲まれた
誘電体層形成領域260R内に集中定数回路や、マイク
ロストリップ線路構造による分布定数回路が形成されて
いる。外側の破線はGND線形成領域240Rに相当す
る。
【0085】従来は、誘電体層形成領域260Rの外側
の枠状領域に複数のI/Oパッドを配置していたが、第
5の実施の形態においては、一部のI/Oパッド300
c、300d、310bを、誘電体層形成領域260R
に重複して形成している。なお、I/Oパッド300a
〜300dはGND線に、I/Oパッド310a、31
0bは信号線にそれぞれ電気的に接続されているもので
ある。
【0086】図7(b)は、図7(a)に示す破断線A
−A’における断面を示す。I/Oパッド310は、従
来のようにGaAs基板上に平面的に形成されているの
ではなく、誘電体層260の端部の傾斜面を覆うように
形成されている点に特徴がある。I/Oパッド310の
外縁部は、薄膜キャパシタを構成する下部電極220の
延長部の外縁に接続されているため、丁度、従来のI/
Oパッドを、誘電体層端部でチップの内側に折り返した
ような構造となっている。
【0087】図7(b)に示すチップ端部の構造は、I
/Oパッド310を除いては、従来のMMICチップの
場合と等しい。MMICチップの端部では、例えば図7
(c)に示すような、分布定数LINE、抵抗R、キャ
パシタCとが直列に接続され、キャパシタCの一方の電
極が接地されている回路が、薄膜で形成されている。
【0088】即ち、GaAs基板210上には平行平板
型薄膜キャパシタの下部電極220が形成されており、
その下部電極220の延長部分がI/Oパッドの電極と
接続されている。下部電極220を含むGaAs基板表
面上には、薄膜キャパシタの容量部を構成する絶縁層2
30が形成されている。基板中央部には、絶縁層230
上にGND線240、誘電体層260および信号線28
0とで構成されるマイクロストリップ線路が形成されて
いる。信号線280の端部は、誘電体層260に形成さ
れたビアホール265を介して薄膜抵抗250の端部電
極に接続されており、薄膜抵抗250の他方の端部は薄
膜キャパシタの上部電極240に接続されている。
【0089】図8は、逆マイクロストリップ構造を有す
るMMICチップの例を示した断面図である。逆マイク
ロストリップ構造とは、図7(b)に示すマイクロスト
リップ構造における信号線とGND線とが、上下逆に配
置された構造をいう。よって、図8に示すMMICチッ
プでは、GaAs基板210上に形成された絶縁層23
0上に信号線280が形成され、その上の厚い誘電体層
260上にGND線240が形成されている。
【0090】この場合においても、I/Oパッド300
は、図7(b)に示すマイクロストリップ構造のMMI
Cチップの場合と同様に、誘電体層260の傾斜端面を
覆うように形成されている。
【0091】なお、第1〜第4の実施の形態におけるM
MICチップにおいても、逆マイクロストリップ構造を
採用することができる。
【0092】チップの面積に対するI/Oパッドの面積
はかなり大きいため、I/Oパッドを薄膜回路形成部上
に重複して形成すれば、チップ面積を大幅に縮小化する
ことが可能となる。I/Oパッドの一部のみならず、全
てを薄膜回路形成部上に重複して形成すれば、よりチッ
プ面積を縮小化できる。このような方法により、MMI
Cチップ面積を従来のチップ面積の約70%にすること
も可能である。
【0093】なお、図7(a)〜図8には、従来型の薄
膜型マイクロストリップ構造を有するMMICチップの
例を示しているが、既に述べた第1〜第4の実施の形態
に示す三次元回路構造を有するMMICチップに対して
も同様なI/Oパッドの構成を採用することができる。
この場合は、三次元回路構造によるチップ面積の縮小効
果と相まって相乗的なチップ面積の縮小化が望める。
【0094】図9は、上述した第1〜第5の実施の形態
におけるMMICチップ上に形成される薄膜回路の一例
を示す等価回路である。同図中に示された二つのトラン
ジスタはHEMTを示す。この回路は、HEMTを2個
直列に接続して2段バッファアンプを構成する一般的な
ものである。
【0095】同図中LINE1〜LINE5は、特性イ
ンピーダンスを50Ωに整合させたマイクロストリップ
線路で設計される信号線、LINE6〜LINE10
は、特性インピーダンスを75Ωに整合させたマイクロ
ストリップ線路で設計されるバイアスラインである。C
c1〜Cc3、C0〜C8はキャパシタ、R1〜R4は
抵抗である。この回路では、Vg1、Vg2によりゲー
ト電圧を、Vd1、Vd2によりドレイン電圧を与え、
高周波信号(RF)は同図中INから入力され、途中増
幅されOUTで出力される。同回路中破線で囲んだ領域
は、図7(c)に示したチップ端部の回路に相当する。
【0096】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態について、図10(a)〜図11(b)を参照し
て説明する。第6の実施の形態におけるMMICチップ
は、主に回路形成領域の周囲に設けられるI/Oパッド
のパターンに特徴を有するものである。
【0097】図10(a)は、第6の実施の形態にかか
るMMICチップの高周波特性の測定部であるI/Oパ
ッドの一部を示した平面図である。また、図10(b)
は、図10(a)中の切断線B−B’における断面図で
ある。図10(b)に示すように、ここでは、伝送線路
として、薄膜型のマイクロストリップ線路を有するMM
ICチップを例に挙げた。GaAs基板410上にGN
D線420が形成され、さらにGND線420上に形成
された誘電体層450を介して信号線430が形成され
ている。
【0098】図10(a)に示すように、GaAs基板
410の表面端部には、信号線用パッド430aと、そ
の両脇にGND線用パッド420a、420bが形成さ
れている。これらのパッドはそれぞれマイクロストリッ
プ線路を構成する信号線430とGND線420からひ
きだされた測定用パッドである。図中左側がMMIC回
路形成部に相当する。各パッドの幅は従来と同様に約5
0μm〜70μmである。
【0099】特徴的なことは、信号線用パッド430a
の先端部中央に、突起部を設け、ここをプローブヘッド
接触領域440aとしていることである。図面上では、
プローブヘッド接触領域440aに斑点を付している
が、信号線パッド430aと同様な電極材料で形成すれ
ばよい。なお、信号線用パッド430a上のワイヤボン
ディングの位置は破線サークルで示す位置である。
【0100】このように、信号線用パッドパターンに突
起部を設け、この突起部をプローブを最初に当てるプロ
ーブ接触領域440aとすることで、MMICチップの
特性測定の際、ネットワークアナライザのプローブヘッ
ドの接触位置を特定できる。
【0101】突起部の存在は、パターン認識装置による
位置の特定が容易であるとともに、肉眼によってもその
位置の特定が容易に行える。
【0102】なお、信号線用パッド上のプローブヘッド
を当てる位置が定まれば、GND線用のプローブヘッド
位置は固定されているため、これに伴い特定できる。よ
って、測定毎の測定位置ずれは回避することが可能とな
り、高周波測定における測定精度の確保ならびに測定の
再現性の向上が期待できる。
【0103】ここで、突起部であるプローブヘッド接触
領域440aの幅は、プローブヘッドの接触位置を特定
するために、パッド幅より十分狭いことが望ましい。一
方、プローブヘッドとパッドとの十分な接触を確保する
ためには、例えば、プローブヘッドの各端子幅の少なく
とも2/5以上の幅を有することが望ましい。また、プ
ローブヘッドの端子幅を越えて大きくする必要はない。
言い換えればこの幅を一辺とする正四辺形に相当する面
積を有すればよい。よって、例えば50μm幅の端子を
有するプローブヘッドを使用する場合、突起部の面積
は、30μm□以上50μm□以下の大きさとすること
が望ましい。
【0104】また、本実施の形態のように信号線用とグ
ランド配線用とでパッドの形状を変えておくと、ボンデ
ィングの際の位置決めが容易になると同時に(ボンディ
ング位置を間違える等の)ボンディングミスも減らすこ
とになるため実装時の歩留まり向上にも有利である。
【0105】図11(a)は、図10(a)と同じ形状
の信号線用パッドをチップ端部の膜構造が異なるMMI
Cチップに適用した例である。図10(a)に示したM
MICチップでは、信号線用パッド430aとGND線
用パッド420a、420bがGaAs基板410上に
直接形成されているのに対して、図11(a)に示すM
MICチップでは、誘電体層450が、破線450R内
側の各パッド部形成領域を含めて形成されており、信号
線用パッド430a、GND線用パッド420a、42
0bは、この誘電体層450上に存在する。
【0106】なお、ボンディングパッドを誘電体層45
0(例えばBCBやポリイミド)上に形成すると、Ga
As基板410上に直接形成する場合に比べて、誘電体
層450とメタルとの密着強度が弱い欠点がある。しか
しながら、製造技術の向上によりワイヤーボンディング
をしてもはがれない程度の強度が得られる場合には、G
ND線用のパッド下に、例えばキャパシタや薄膜抵抗を
形成する等により面積の有効利用が可能であり、チップ
の小型化や低コスト化にもつながる。
【0107】また、図11(b)は、図7(b)に示し
た本願の第5の実施の形態にかかるMMICチップにお
いて、上述する信号線用パッドを応用した例を示す。従
来のI/Oパッドを、誘電体層450端部でチップの内
側に折り返したような構造のパッドにすれば、プローブ
ヘッドがあたる部分は、GaAs基板410上に直接電
極膜が形成されているためパッドの密着強度を高く維持
できるとともに、GND線用パッド下の面積の有効利用
も可能となる。
【0108】このようにパッド周辺の膜構造が微妙に異
なる場合にも、信号線用パッドの先端部に突起部を備え
ることで、測定時のプローブ位置を特性し、再現性の良
い測定を確保できる。
【0109】また、後述するように、MMICチップ上
に形成される伝送線路は、薄膜マイクロストリップ線路
の他、逆マイクロストリップ線路およびコプレーナ線路
を有するものでもよい。
【0110】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態について、図12(a)、図12(b)を参照し
て説明する。第7の実施の形態におけるMMICチップ
も、第6の実施の形態同様、主に回路形成領域の周囲に
設けられるI/Oパッドのパターンに特徴を有するもの
である。
【0111】図12(a)は、第7の実施の形態にかか
るMMICチップの高周波特性測定部であるI/Oパッ
ドの一部を示した平面図である。また、図12(b)
は、図中切断線C−C’における断面図である。ここで
は、伝送線路として、コプレーナ線路を採用するMMI
Cチップを例に挙げた。
【0112】図12(b)に示すように、コプレーナ線
路構造とは、GaAs基板410上に直接信号線430
とGND線420の両方を形成する構造をいう。信号線
430の両側に一定の間隙をおいて、GND線420が
形成される。マイクロストリップ線路構造に比較し、誘
電体層の存在が不要なため、構成がより簡易であり、プ
ロセス上の負担が少ない。よって、最近薄膜マイクロス
トリップ線路とともに、その使用が検討されている線路
構造のひとつである。
【0113】図12(a)に示すように、GaAs基板
410の表面端部には、信号線用パッド430aと、そ
の両脇にGND線用パッド420a、420bが形成さ
れている。これらのパッドはそれぞれコプレーナ線路を
構成する信号線430とGND線420からひきだされ
た測定用パッドである。図中左側がMMIC回路形成部
に相当する。各パッドの幅は従来と同様に約50μm〜
70μmである。
【0114】特徴的なことは、信号線用パッド430a
の平面パターンにおいて、先端部両側にテーパを形成
し、パッド先端部に設けた左右のテーパに挟まれたパッ
ド先端部をプローブヘッド接触領域440aとしている
ことである。
【0115】プローブヘッド接触領域440aは、信号
線パッド430aの左右に設けたテーパにより、その位
置を肉眼でも容易に特定することが可能となる。この結
果、第6の実施の形態におけるMMICチップと同様
に、測定パッドに接触させるネットワークアナライザの
プローブヘッドの接触点の位置を特定できるため、測定
毎の測定位置ずれは回避することが可能となり、高周波
測定における測定精度の確保ならびに測定の再現性の向
上が期待できる。
【0116】なお、第7の実施の形態にかかるパッド形
状では、第6の実施の形態の場合よりボンディング領域
を多く確保できる利点もある。
【0117】なお、図12(a)に示すように、コプレ
ーナ線路構造の場合は、信号線がある程度長いと、信号
線の両側のGND線に電位差を生じやすいため、パッド
のすぐ近くに、両GND線間を接続するための電気的な
ブリッジ460を形成して電位差の発生を解消してい
る。ブリッジ460の下には、信号線430との電気的
ショートを防ぐため、BCB、ポリイミドなどの誘電体
層465が形成される。なお、ブリッジ460をボンデ
ィングワイヤで形成することもできる。この場合の絶縁
体は空気となる。
【0118】なお、第7の実施の形態にかかるパッド形
状は、コプレーナ線路構造のMMICチップのみなら
ず、第6の実施の形態で説明したようなマイクロストリ
ップ線路構造や逆マイクロストリップ線路構造を採用す
るMMICチップにおいても有効である。
【0119】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態について、図13(a)、図13(b)を参照し
て説明する。第8の実施の形態におけるMMICチップ
も、第6の実施の形態同様、主に回路形成領域の周囲に
設けられるI/Oパッドのパターンに特徴を有するもの
である。
【0120】図13(a)は、第8の実施の形態にかか
るMMICチップの高周波特性測定部であるI/Oパッ
ドの一部を示した平面図である。また、図13(b)
は、図13(a)中の切断線D−D’における断面図で
ある。図13(b)に示すように、ここでは、伝送線路
として、逆マイクロストリップ線路を採用するMMIC
チップを例に挙げた。逆マイクロストリップ線路構造で
は、信号線430とGND線の位置が誘電体層450を
挟んで上下で逆となる。
【0121】第8の実施の形態にかかる特徴は、信号線
用パッド430aの先端部に隣接し、その左右両側のパ
ッドと接触しない程度の位置に、プローブヘッド接触領
域440aを特定するための目印となるL字型やT字型
等のガイドパターン470a、470bを形成している
ことである。パターンを形成する材料は、金属薄膜、抵
抗体、絶縁体いずれかの材料でもよい。ここでは、信号
線用のパッド440aとGND線用のパッド420a、
420bとして同一形状を用い形状自体では信号線とG
ND線の区別をつけていないが、例えばガイドパターン
の形状、長さおよび太さ等を左右で変えることにより、
ボンディングミスの防止は可能である。
【0122】この結果、第6の実施の形態におけるMM
ICチップと同様に、測定パッドに接触させるネットワ
ークアナライザのプローブヘッド接触領域440aの位
置を特定できるため、測定毎の測定位置ずれを回避する
ことが可能となり、高周波測定における測定精度の確保
ならびに測定の再現性の向上が期待できる。
【0123】なお、目印になるガイドパターンは、T字
型,L字型のどちらも効果があるが、金属パターンでT
字型を形成した場合、ボンディングワイヤによる信号線
とGND線との電気的ショートを防ぐ意味では、L字型
の方が有利である。勿論、それ以外のパターンでもかま
わない。
【0124】第8の実施の形態にかかるパッド周囲の構
成は、コプレーナ線路構造のMMICチップのみなら
ず、第6の実施の形態で説明したようなマイクロストリ
ップ線路構造や逆マイクロストリップ線路構造を採用す
るMMICチップにおいても有効である。
【0125】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態について、図14(a)〜図15(b)を参照し
て説明する。図14(a)、図14(b)は、チップ周
縁部の構成を概略的に示す平面図である。便宜上、チッ
プ内側の回路形成部は図示を省略している。
【0126】ここでは、基板490の四辺それぞれに信
号線用パッド430aとGND線用パッド420a、4
20bを形成した例を示している。また、このMMIC
チップにおいては、GNDの強化のため、回路形成部の
みならず基板外周の端部に沿ってもGND線が設けられ
ている。なお、図示は省略したが、信号線用パッド43
0aおよびGND線用パッド420a、420bのパタ
ーンは、第6〜第8の実施の形態に示したいずれかのパ
ターンが採用され、プローブヘッドをあてる領域の特定
がしやすくなっているものとする。
【0127】図14(a)に示す平面構成において特徴
的なことは、各GND線用のパッド420a、420b
に隣接する位置のGND線に窪みパターン475が形成
されている点である。また、図14(b)に示す平面構
成では、窪みパターン475の代わりにスリット480
が形成されている。
【0128】高周波特性の測定の際は、プローブヘッド
をまずパッドの先端部に接触させ、さらにこのプローブ
をパッド中央の測定位置まで滑らすように移動させる。
ここで、最初にプローブヘッドをあてるプローブヘッド
接触領域については、第6〜第8の実施の形態において
説明したように、パッドの先端に突起部を設けたり、ガ
イドパターンを設けることにより特定することができ
る。
【0129】本実施の形態では、さらにスリット480
や窪みパターン475が設けられているため、スリット
480の位置や、窪みパターン475の深さ位置を参照
して、プローブヘッドを滑らせる距離、即ちパッド上の
移動停止位置も特定することが可能となる。
【0130】即ち、上述した第6〜第8の実施の形態に
おけるパターンを採用することで図14(a)、図14
(b)中におけるX方向のプローブヘッドの位置が特定
され、さらに、窪みパターン475やスリット480を
設けることにより、Y方向のプローブヘッドの位置が特
定できることとなる。よって、さらに、測定の測定精度
や再現性を向上させることができる。なお、ここに示し
たパターン以外にも、Y方向のプローブヘッドの位置が
特定できるパターンであればどのようなパターンを採用
してもよい。
【0131】なお、パッドパターンは、信号線用パッド
430a、GND線用パッド420a、420bのいず
れの場合も角部を削りとったパターンにすることが好ま
しい。
【0132】図15(a)、15(b)は、MMICチ
ップ上のI/Oパッドとこれを実装するパッケージ上の
電極パッドとをボンディングワイヤで接続した状態を示
す概略平面図である。図15(a)は、MMICチップ
がパッケージの所定の位置に精度良く搭載された場合、
図15(b)は、パッケージ上のMMICチップの固定
位置が所定の位置からずれてしまった場合を示す。
【0133】MMICチップが所定位置に精度良く搭載
された場合は、MMICチップ上の各パッドとパッケー
ジ上の電極パッドはボンディングワイヤで良好に接続さ
れるが、MMICチップの固定位置がずれた場合は、ワ
イヤのたわみなどでワイヤと隣接パッドとが電気的にシ
ョートしてしまう危険性がある。特に、ここではMMI
Cチップやパッケージ上の電極パッドのピッチに余裕が
ある為顕著ではないが、さらに小型化することを考えた
場合には、ワイヤーのたわみなどで隣接パッドとショー
トしてしまう危険性がある。このような場合、パッドパ
ターンが角を取った形状となっていれば、ショートは起
こりにくい。また、一般に膜の剥離はパターンの角部か
ら発生するため、角を丸めると膜がはがれにくく効果を
有する。
【0134】以上、各実施の形態に沿って本発明につい
て説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
【0135】
【発明の効果】以上に説明したように、I/Oパッドの
パターンに突起部もしくはパターン近傍にガイドパター
ンを備えることにより、MMICチップの特性測定の際
の測定装置を特定することができ、測定精度を向上さ
せ、チップの信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるMMICチ
ップの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるMMICチ
ップの製造工程を説明するための各工程におけるチップ
の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるMMICチ
ップの製造工程を説明するための各工程におけるチップ
の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるMMICチ
ップの断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるMMICチ
ップの斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるMMICチ
ップの斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態におけるMMICチ
ップ端部の平面図、断面図および等価回路図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態におけるMMICチ
ップの別の構成例を示すMMICチップの断面図であ
る。
【図9】本発明の第1〜第5の実施の形態におけるMM
ICチップ上に形成される薄膜回路の一例を示す等価回
路である。
【図10】本発明の第6の実施の形態におけるMMIC
チップ端部の平面図および断面図である
【図11】本発明の第6の実施の形態におけるMMIC
チップ端部の平面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態におけるMMIC
チップ端部の平面図および断面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態におけるMMIC
チップ端部の平面図および断面図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態におけるMMIC
チップの概略平面図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態におけるMMIC
チップとパッケージ間のボンディング状態を示す平面図
である。
【図16】従来の薄膜型マイクロストリップ線路構造を
有するMMICチップの断面図である。
【図17】従来の薄膜型マイクロストリップ線路構造を
有するMMICチップの端部の平面図、断面図および等
価回路図である。
【図18】従来のMMICチップの特性測定時の状態を
示すMMICチップ端部の平面図である。
【図19】ネットワークアナライザを用いた従来のMM
ICチップの周波数特性の測定結果例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10、210・・GaAs基板 20・・T型ゲート 30a・・ソース 30b・・ドレイン 40・・電極 50、230・・シリコン窒化膜 60、250・・薄膜抵抗 70・・配線 80・・絶縁体層 90、240、420・・GND線 100、260、450・・誘電体層 105、265・・ビアホール 110、280、430・・信号線 300、310・・I/Oパッド 420a、420b・・GND線用パッド 430a・・信号線用パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 保彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 渕田 裕美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内 (72)発明者 小野 直子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5F033 GG02 HH07 HH13 HH17 HH18 JJ01 JJ13 KK01 MM05 PP15 PP28 QQ08 QQ09 QQ25 QQ37 RR06 RR21 RR27 SS11 SS22 VV00 VV05 VV07 VV09 VV10 XX03 XX14 XX17 XX27 5F038 AZ01 CA10 CD02 CD05 CD13 DF02 EZ02 EZ20 5F064 BB01 BB21 CC26 EE03 EE22 EE26 EE45

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の中央領域に形成された少なくとも信号
    線およびGND線を有する伝送線路を備えた回路形成部
    と、 前記回路形成部と前記半導体基板外部との電気的接続を
    行うための前記信号線用I/Oパッドと前記GND線用
    I/Oパッドとを有するマイクロ波集積回路素子におい
    て、 前記信号線用I/Oパッドが、 該信号線用I/Oパッド先端部に突起パターンよりなる
    一部領域を有することを特徴とするマイクロ波集積回路
    素子。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板の中央領域に形成された少なくとも信号
    線およびGND線を有する伝送線路を備えた回路形成部
    と、 前記回路形成部と前記半導体基板外部との電気的接続を
    行うための前記信号線用I/Oパッドと前記GND線用
    I/Oパッドとを有するマイクロ波集積回路素子におい
    て、 前記信号線用I/Oパッドに隣接して、 該信号線用I/Oパッド内の一部領域を特定できるガイ
    ドパターンを有することを特徴とするマイクロ波集積回
    路素子。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板表面に形成された第1回
    路と、 前記第1回路上に形成された第1絶縁体層と、 前記第1絶縁体層上に形成され、前記第1絶縁体層を介
    して、前記第1回路の少なくとも一部に重複するように
    形成された第2回路とを有し、 前記第1回路は、集中定数回路を有し、 前記第2回路は、前記第1絶縁体層上に形成された第1
    導電体、前記第1導電体上に形成された第2絶縁体層お
    よび前記第2絶縁体層上に形成された第2導電体とで構
    成される分布定数回路を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載のマイクロ波集積回路素子。
  4. 【請求項4】 前記集中回路は能動素子を含み、 前記第2回路は前記集中定数回路を含まず、さらに、前
    記能動素子の上方に形成されたビアホールを介して、前
    記集中定数回路に接続されていることを特徴とする請求
    項3に記載のマイクロ波集積回路素子。
  5. 【請求項5】 前記第2導電体が、複数本の帯状線路で
    構成され、前記第2絶縁体層は、 前記第2導電体と前記第1回路との電気的な接続をとる
    ための1または複数のビアホールを有し、 前記第2絶縁体層に形成された単一のビアホールで、少
    なくとも2本以上の前記帯状線路と前記第1回路との電
    気的な接続が行われることを特徴とする請求項3に記載
    のマイクロ波集積回路素子。
  6. 【請求項6】 前記第1回路が、一部に高速動作回路を
    有し、 前記第2回路が、 前記第1絶縁体層を介して、前記高速動作回路を除く前
    記第1回路と一部重複して形成されることを特徴とする
    請求項3〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波集積回
    路素子。
  7. 【請求項7】 前記回路形成部の端部が、 前記I/Oパッドと前記回路形成部とを接続するための
    配線層と、 前記配線層上に形成され、前記配線層の外縁部よりやや
    内側に端面を有する絶縁体層とを有し、 前記I/Oパッドが、前記絶縁体層の端面領域を覆うよ
    うに形成され、前記I/Oパッドの外縁部が前記配線層
    の外縁部と接続されていることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1項に記載のマイクロ波集積回路素子。
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