JP2006173595A - 半導体集積回路装置及びそれを用いた車載レーダシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】能動回路と受動回路とを含む半導体集積回路装置において、チップ面積を縮小可能としながら、高周波損失を低減し且つ段差による配線切れを防止できるようにする。
【解決手段】半導体集積回路装置(MMIC)は、サファイアからなる基板11上の一部の領域に形成されたIII-V族窒化物半導体層15からなるHFET19と、基板11の上に、III-V族窒化物半導体層15の上面、側面及び上端の角部を覆うように形成された誘電体膜20とを有している。基板11の上には、誘電体膜20を介在させて形成されたマイクロストリップ線路25aと、誘電体膜20の上に形成され、HFET19とマイクロストリップ線路25aとを電気的に接続するドレイン引き出し配線25とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置及びそれを用いた車載レーダシステムに関し、特に、能動回路と受動回路とをモノリシックに集積化したMMIC(Monolithic Microwave Integratd Circuit)型の半導体集積回路装置に関する。
携帯電話に代表される移動体通信システム又は車載レーダシステムに使用される高周波部品には、高性能化と共に小型化が求められる。
これまで、主として高出力特性、低雑音特性及び高利得特性を有する電子デバイスとして、ヒ化ガリウム(GaAs)を用いた電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)又はヘテロ構造電界効果トランジスタ(Heterostructure Field Effect Transistor:HFET)が用いられている。
近年、GaAsを用いたデバイスと比べ、高出力動作、高周波動作及び高温動作が期待できる新たな材料として、窒化ガリウム(GaN)が注目されている。GaNはバンドギャップが3.39eVと大きく、GaAsと比べて絶縁破壊電圧が約一桁大きくなることから、電子飽和ドリフト速度が大きくなる。M.Asif KhanらがAlGaN/GaN系の化合物半導体を用いた電子デバイスを実現して以来、GaN系デバイスの開発が進められている(非特許文献1を参照。)。
上記のような特徴から、GaN系デバイスは、無線通信システム又はレーダシステムの高周波フロントエンド部を構成する基本デバイスとして有望である。また、前述したように、バンドギャップが大きいGaNを用いるGaN系デバイスは高い耐圧特性を示す。これにより、受信回路を構成するGaN系の低雑音デバイスは、通常、外部からのサージに対して必要とされる入力側の保護回路が不要となって、保護回路の挿入損失を低減できるため、雑音指数(Noise Figure)を下げることができる。また、入力信号の増大と共に出力側に発生する妨害波のレベルについても、妨害波が発生しない程度に入力電力を高く設定することができるため、低歪みであるという特徴をも併せ持つ。
送信回路を構成するGaN系の高出力デバイスは、高い飽和出力電力を有し、入力電力に対する入出力特性の線形性が高い。周波数変換器として用いられるミキサ又は信号切替として用いられるスイッチに対しても、上記のような特徴から、低損失で低歪みであるという特徴を持つ。
このように、GaN系デバイスは、微弱な入力信号に対する感度が高く、且つ、高い入力電力に対しても低歪みであり、広いダイナミックレンジを持つ信号を扱うことができる有用なデバイスである。
ところで、GaNからなるIII-V族窒化物半導体層は、サファイア(単結晶Al2MOVPE)法等の気相成長(VPE)法又は分子線エピタキシャル(MBE)法によりエピタキシャル成長される。
以下、従来のGaN系デバイスについて説明する。
GaN系デバイスにおいては、インダクタ又はキャパシタ等の受動回路を、トランジスタ等の能動素子の周辺部に位置する導電層を絶縁性とした素子分離領域上に形成したり、該素子分離領域上に窒化シリコン(SiN)等からなる誘電体膜を介在させて形成したりする場合が一般的である(例えば、非特許文献1を参照。)。
さらに、第1の従来例として、図7に示すように、GaN系のトランジスタ等の能動素子、インダクタ、キャパシタ、抵抗素子若しくは分布定数回路により構成される整合回路又はバイアス回路等の受動回路を1つの基板上に集積化するモノリシックマイクロ波集積回路(以下、MMICと略す。)においては、絶縁性を有する例えばサファイア基板101の上にイオン注入法等により形成され絶縁化された化合物層からなる素子分離領域110を介在させる構成を採る。
具体的には、従来のGaN系デバイスは、MOVPE法により、サファイア基板101の主面上に、アンドープAlNからなるバッファ(緩衝)層102、アンドープGaNからなるチャネル層103及びn型AlGaNからなるキャリア供給層104により構成されたGaN系半導体層105に形成されている。GaN系半導体層105の上には、ゲート電極106とその両側方にソース電極107及びドレイン電極108とがそれぞれ形成されて、HFET109が構成されている。
GaN系半導体層105のドレイン電極108側には、例えばボロン(B)がイオン注入されてなる素子分離領域110が形成されており、該素子分離領域110を含むGaN系半導体層105の上には、ゲート電極106、ソース電極107及びドレイン電極108を覆うように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜111が形成されている。
また、サファイア基板101のGaN系半導体層105と反対側の面(裏面)上には、その全面に導電膜112が形成されている。
絶縁膜111の上には、一端が第1のスルーホール113を介してソース電極107と接続され、他端が第2のスルーホール114を介して導電膜112と接続された配線115と、一端が第3のスルーホール116を介してドレイン電極108と接続されたマイクロストリップ線路117が形成されている。ここで、マイクロストリップ線路117は裏面に設けた導電膜112が接地線となる。また、第1のスルーホール113及び第3のスルーホール116は絶縁膜111を貫通し、第2のスルーホール114は絶縁膜111、GaN系半導体層105及びサファイ基板101を貫通している。
図8は、第2の従来例であって、サファイア基板1上に設けられたトランジスタ部5a、キャパシタ部5b及びアンテナパターンと、これらを接続する配線4とを備えたGaAs系のMMICを示している(特許文献1を参照。)。ここでは、アンテナパターン及び配線4の少なくとも一方は酸化物高温超伝導体によって形成されている。また、トランジスタ部5a及びキャパシタ部5bは、各側面が部分的に酸化シリコン6により覆われると共に、超伝導体でない通常の配線がサファイア基板1の主面から導電層であるn型GaAs層3bの上面に跨って形成されている。
M.Asif Khan, "High electron mobility transistor based on a GaN-AlxGa1-xN heterojunction(Appl.Phys.Lett.,63(9), 30(1993),1214-1215) 特開平5−243843号公報
しかしながら、図7に示す第1の従来例であって、受動回路に例えばマイクロストリップ線路117を用いたGaN系のMMICは、GaN系半導体層105をイオン注入により絶縁化して素子分離領域110を形成する際に、サファイア基板101の上部に近接する領域にまで一様に高抵抗化することが難しい。従って、一様に高抵抗化されていない素子分離領域110の上側に受動回路を形成する場合は、絶縁性が一様な絶縁性基板と比べて、高周波損失が増大するという問題がある。さらに、高周波特性を決定する基板の絶縁性が一様でない場合にその基板の誘電率は、一様な絶縁性基板と比べて低下するため、該基板の誘電率が低下することにより、所望の電気長を実現するために必要なマイクロストリップ線路117の物理長が長くなる。これにより、MMICのチップ面積が増大してしまい、チップの小型化を図る際の障害となる。また、チップ面積の増大はコストアップの要因となる。
また、図8に示す第2の従来例に係るGaAs系のMMICは、配線が導電層(シリコン層3a、n型GaAs層3b)の上に接して形成されていることから、高周波伝送線路としての配線に、導電層による誘電損失及びインピーダンスの不整合に起因する高周波損失が生じるという問題がある。
さらに、配線が導電層の上面及び側面に直接に形成されているため、配線の形成時に配線が導電層の角部(段差部)において途切れてしまう配線切れ(段切れ)が生じ易いという問題もある。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、能動回路と受動回路とを含む半導体集積回路装置において、チップ面積を縮小可能としながら、高周波損失を低減し且つ段差による配線切れを防止できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体集積回路装置を、絶縁性基板上の一部に形成された能動回路を構成する窒化物半導体層の上面、側面及び上端角部をも誘電体膜により覆う構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体集積回路装置は、絶縁性を有する基板と、基板上の一部の領域に形成されたIII-V族窒化物半導体層を含む能動回路と、基板の上にIII-V族窒化物半導体層の上面、側面及び上端の角部を覆うように形成された誘電体膜と、基板の上に誘電体膜を介在させて形成された受動回路と、誘電体膜の上に形成され能動回路と受動回路とを電気的に接続する第1の配線とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体集積回路装置によると、能動回路を構成するIII-V族窒化物半導体層は、絶縁性基板上の一部の領域に形成されているため、導電性を有する窒化物半導体層に素子分離領域を形成する必要がなくなる。従って、例えばイオン注入により素子分離領域を形成する際の高抵抗化のばらつきが生じることもなく且つチップを小型化することができる。また、受動回路が基板の上に誘電体膜を介在させて形成されているため、配線による高周波信号の損失を抑えることができる。その上、第1の配線は、III-V族窒化物半導体層の上面、側面及び上端の角部を覆うように形成された誘電体膜の上に形成されているため、配線切れを防止することができる。
本発明の半導体集積回路装置において、誘電体膜はスピンコート膜であることが好ましい。このようにすると、誘電体膜を半導体層の上端の角部にも確実に形成することができる。
この場合に、スピンコート膜はベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)、酸化シリコン、窒化シリコン又は窒化酸化シリコンからなることが好ましい。
また、本発明の半導体集積回路装置において、誘電体膜は酸化シリコン又は窒化シリコンからなることが好ましい。
本発明の半導体集積回路装置は、基板における受動回路の反対側の面上に形成された導電膜と、基板を貫通して設けられ受動回路と導電膜とを電気的に接続する第2の配線とをさらに備えていることが好ましい。このようにすると、第2の配線を介して受動回路と裏面の導電膜とが導通するため、配線による寄生インダクタンスを極力抑えることができる。
本発明の半導体集積回路装置は、誘電体膜の上に設けられ、受動回路と電気的に接続されたバンプをさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実装用のマウント部材上に、能動回路及び受動回路を対向させる、いわゆるフリップチップ実装が可能となるため、ワイヤボンディングによる電気的接続が不要となるので、チップの小型化を図れると共に、ボンディングワイヤによる高周波損失を低減できる。
本発明の半導体集積回路装置において、受動回路はキャパシタ、インダクタ又は抵抗素子であることが好ましい。
本発明の半導体集積回路装置において、受動回路はマイクロストリップ線路又はコプレーナ型線路であることが好ましい。
本発明の半導体集積回路装置において、基板はサファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム又は高抵抗シリコンからなることが好ましい。
また、車載レーダシステムは、本発明の半導体集積回路装置を高周波フロントエンド部に用いたことを特徴とする。
本発明に係る半導体集積回路は、能動回路と受動回路とを集積化した半導体集積回路において、チップの小型化を可能としながら高周波損失が低減され、且つ配線の段差による配線切れを防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置であって、(a)は能動回路としてのGaN系HFETと受動回路としてのマイクロストリップ線路とを含むマイクロ波帯又はミリ波帯MMICの平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。ここでは、MMICの構成を製造方法と共に説明する。
まず、MOVPE法により、絶縁性を有する例えばサファイアからなる基板11の主面上に、厚さが0.5μmのアンドープの窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ(緩衝)層12、厚さが3μmのアンドープの窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル(キャリア走行)層13及び厚さが25nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14を順次成長させて、バッファ層12、チャネル層13及びキャリア供給層14からなるIII-V族窒化物半導体層(以下、GaN系半導体層と称す。)15を形成する。
次に、GaN系半導体層15上におけるHFET形成領域に、例えば下から順次形成されたチタン(Ti)と金(Au)との積層体からなり、GaN系半導体層15とショットキ接触するゲート電極16を選択的に形成する。
次に、ゲート電極16の両側方に、例えば金(Au)、ゲルマニウム(Ge)及びニッケル(Ni)を含む合金からなるオーミック性のソース電極17及びドレイン電極18を選択的に形成する。これにより、基板11上には、GaN系半導体層15、ゲート電極16、ソース電極17及びドレイン電極18からなるHFET19が形成される。HFET19は、チャネル層13とキャリア供給層14とのヘテロ接合界面、具体的にはチャネル層13におけるキャリア供給層14との界面近傍に2次元電子ガス(2DEG)層が形成され、電子は該2DEG層に閉じ込められた状態で高速に移動することにより動作する。なお、ゲート電極16、ソース電極17及びドレイン電極18は、各電極形成領域を開口するレジストパターンを形成し、その後、スパッタ法又は金属蒸着法等によりレジストパターンの上に金属膜を堆積した後、該レジストパターンを除去する、いわゆるリフトオフ法を用いて形成することができる。また、ゲート電極16とソース電極17及びドレイン電極18との形成順序は、この順序に限られないが、マスクの位置合わせの容易さから、ゲート電極16をソース電極17等よりも先に形成する方が好ましい。
次に、GaN系半導体層15におけるHFET形成領域をマスクして、その周辺部をエッチングにより除去する。ここで、GaN系半導体層15に対してドライエッチングを行なう場合には、エッチングガスには例えば塩素(Cl2 )を主成分とするガスを用いる。このとき、GaN系半導体層15のエッチングされた各側面(端面)は露出している。このように、GaN系半導体層15の側面が露出した状態で、HFETと受動回路(マイクロストリップ線路)とを接続する配線を形成すると、該配線とGaN系半導体層15の側面とが接触してしまう。この側面には、導電性を有するキャリア供給層14が含まれており、高周波信号を伝送する配線が導電性領域であるキャリア供給層14と接触している状態は好ましくない。すなわち、導電性領域と高周波伝送線路としての配線とが接触すると、該配線に高周波損失及びインピーダンスの不整合が生じてしまう。
そこで、次に、第1の実施形態においては、基板11の上に、ソース電極17及びドレイン電極18を含めGaN系半導体層15上の上面、側面及び上端の角部を覆うように、例えば、酸化シリコン(SiO2 )、ベンゾシクロブテン(BCB)、窒化シリコン(Si34)又は窒化酸化シリコン(SiON)からなる誘電体膜20を形成する。ここで、誘電体膜20の膜厚は、0.5μm以上且つ3μm以下が好ましい。酸化シリコン、窒化シリコン及び窒化酸化シリコンは、化学的気相堆積(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により形成できる。また、ベンゾシクロブテンは液状であり、回転塗布(スピンコーティング)法を用いる。さらには、酸化シリコン、窒化シリコン及び窒化酸化シリコンにおいても液状の材料、例えばSOG(スピンオングラス)を用いる場合には、回転塗布法を用いることが好ましい。
ところで、本実施形態においては、GaN系半導体層15を島状(メサ状)に形成する際に、ドライエッチング法によりエッチングされたGaN系半導体層15の側面が基板11の主面に対してほぼ垂直となることを前提としている。但し、エッチング条件によっては島状のGaN系半導体層15の上部が下部よりも小さい順テーパ状とすることも可能である。このように、GaN系半導体層15の側面を順テーパ状に形成する場合には、誘電体膜20に酸化シリコン、窒化シリコン又は窒化酸化シリコンを用いたとしても、必ずしも回転塗布法を用いる必要はなく、CVD法等でも所望の誘電体膜20を容易に形成することができる。
図2(a)及び(b)に、誘電体膜20におけるGaN系半導体層15の上端の角部(段差部)付近の拡大図を示す。図2(a)はCVD法により誘電体膜20を成膜した場合を示し、図2(b)はスピンコーティング法により誘電体膜20を成膜した場合を示している。図2(a)に示すように、CVD法を用いた場合は、誘電体膜20におけるGaN系半導体層15の上端の角部Aの上の膜厚が他の部分よりも薄くなり易く、これにより、誘電体膜20の上に形成される配線(ドレイン引き出し配線)25の角部Aにおける厚さも薄くなって、該角部Aにおいて配線切れが生じるおそれがある。さらに、誘電体膜20の膜厚が局所的に変化することにより、配線25を介して伝送される高周波信号に対してインピーダンスにずれが生じたり、高周波成分の漏れが生じたりする。その結果、高周波信号の伝送損失が増大することにもなる。これに対し、図2(b)に示すように、回転塗布法を用いた場合は、誘電体膜20におけるGaN系半導体層15の上端の角部A付近の膜厚が他の部分とほぼ同等となるため、角部Aにおける配線切れや、高周波信号の伝送損失を防止することができる。
次に、形成された誘電体膜20におけるソース電極17及びドレイン電極18の上に各ソース電極17及びドレイン電極18をそれぞれ露出する第1のスルーホール21及び第2のスルーホール22を形成する。さらに、誘電体膜20におけるGaN系半導体層15の側方で且つソース電極17側の領域に深さが100μm程度の第3のスルーホール23を形成する。ここで、第3のスルーホール23の深さは、後工程で基板11におけるGaN系半導体層15の反対側の面(裏面)を研磨して得られる基板11の所定の厚さよりも深くする。なお、各スルーホール21、22及び23を開口するには、エッチング法又はYAGレーザ光又は炭酸ガスレーザ光等を用いたレーザ照射法を用いる。
ここでは、各スルーホール21、22及び23のうち、誘電体膜20に形成される第1のスルーホール21及び第2のスルーホール22並びに第3のスルーホール23の上部においてはエッチングにより形成し、また、第3のスルーホール23の基板11に含まれる部分においてはYAGレーザ光等を照射することにより形成することが好ましい。
なお、第3のスルーホール23は、基板11のGaN系半導体層15が形成されている側から形成する方が、基板11の裏面側から形成するよりも容易である。なぜなら、基板11の裏面から第3のスルーホール23を形成する場合には、基板11のGaN系半導体層15が形成されている面を石英基板等に貼り付けて、基板11の裏面に対してその厚さが100μm程度になるまで研磨した後、研磨された基板11の裏面からレーザ光等により形成する必要があるからである。
次に、誘電体膜20における各スルーホール21、22及び23並びに配線形成領域、具体的にはソース引き出し配線、ドレイン引き出し配線、ゲート引き出し配線及びマイクロストリップ線路の各形成領域を除く領域をレジスト膜等によりマスクして、金めっき法又は銅めっき法等により、各スルーホール21、22及び23の内面のメタライズを行なうと共に、ソース引き出し配線24、ドレイン引き出し配線25、マイクロストリップ線路25a及びゲート引き出し配線26をそれぞれ形成する。
次に、基板11の裏面に対して100μm程度の厚さになるまで研磨する(裏面研磨)。その後、裏面研磨された基板11の裏面上に、例えば真空蒸着法による錫(Sn)又は金めっき法による金(Au)からなり、厚さが約2μmの導電膜27を形成する。
このように、第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の製造方法は、GaN系半導体層15を能動回路であるHFET19用にパターニングした後、基板11上に形成されるGaN系半導体層15の側面(端面)及び上端の角部を、酸化シリコン、窒化シリコン又はベンゾシクロブテン等の誘電体膜20によって覆う構成としている。これにより、各配線24、25をGaN系半導体層15の上に形成する際に、該GaN系半導体層15の角部の上側は該角部の上に成膜される誘電体膜20によってなだらかになるので、各配線24、25に生じるGaN系半導体層15の側面の段差部による配線切れを防止することができる。
また、マイクロストリップ線路25aが誘電体膜20を介在させて形成されることにより、サファイアからなる基板11上に直接に形成される場合と比べて、配線材料の下地層との密着性が良好となるという効果もある。
その上、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンからなる誘電体膜20は、サファイアと比べて誘電率が低いため、基板11と誘電体膜20とを合わせた正味の基板としてはサファイアよりも実効誘電率が低くなる。その結果、マイクロストリップ線路25aは、高周波伝送線路として同一の特性インピーダンスを得られる線路幅を大きくすることができる。これにより、線路の抵抗成分を低減できるので、高周波信号の損失が低減されるという利点がある。
第1の実施形態においては、絶縁性を有する基板11としてサファイアを用いたが、サファイアには限られず、炭化シリコン(SiC)、窒化ガリウム(GaN)又は高抵抗シリコン(Si)を用いることができる。これらの基板材料には、一長一短があり、用途(アプリケーション)や使用条件により使い分けることが好ましい。
サファイア基板は、他のSiC基板及びGaN基板と比べて、高品質で且つ大口径の基板、近年では20.3cm(=8インチ)径の基板も存在しており、市場に安定して供給され、低価格であるという優位性を有する。誘電損失も小さく、比誘電率も10程度であり、マイクロ波帯及びミリ波帯での実装基板として有用である。大口径基板上に能動回路と受動回路とを集積化できれば、コストパフォーマンスを上げることが可能である。
ところで、サファイアはSiCと比べて、熱伝導度が低い。また、ミリ波帯の電波はマイクロ波よりも直進性が高く、さらに空気中の酸素及び水分による吸収が大きいことから、用途として長距離通信ではなく、短距離通信に適している。従って、ミリ波帯の電波は必ずしも高い送信電力は必要でなく、熱伝導度が低いサファイア基板でも十分に使用できる。このように、サファイア基板は、ミリ波帯を用いる短距離通信又はレーダシステムにおける高周波フロントエンド部のモノリシック集積化による小型化及び低価格化に適している。
ところで、サファイアは、熱伝導度が低いという特性の他に、GaN系半導体層15との格子不整合、例えば窒化ガリウム(GaN)との格子不整合が13%と比較的に大きい。この格子不整合に対しては、基板11上のバッファ層12の材料及び成長条件によりある程度まで抑制可能ではあるが、本来であれば、SiC又はGaNのように格子整合性が優れる材料を使用することが望ましい。
また、受動回路には分布定数素子としてのマイクロストリップ線路25aを用いたが、これに限られず、集中定数素子としてのスパイラルインダクタについても渦巻状の配線層と引出し配線層との2層の配線から構成されるため、本発明を適用できる。
また、配線の一部を抵抗素子としても本発明は有効である。
(第1の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の一変形例について図面を参照しながら説明する。
図3(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体集積回路装置であって、(a)は能動回路としてのGaN系HFETと受動回路としてのコプレーナ型線路とを含むマイクロ波帯又はミリ波帯MMICの平面構成を示し、(b)は(a)のIIIb−IIIb線における断面構成を示している。図3において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。なお、コプレーナ型線路は、信号線路と接地線路とが同一面上に形成される高周波伝送線路をいう。
図3(a)及び(b)に示すように、サファイアからなる基板11の主面上におけるHFET19のドレイン電極18側には、コプレーナ型線路31が第1の誘電体膜30を介在させて形成されている。第1の誘電体膜30は、膜厚が2μm程度の酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンにより構成されている。
コプレーナ型線路31は、第1の誘電体膜30の上に形成され、金(Au)からなる信号線路31Aと、該信号線路31Aの両側にそれぞれ間隔をおいて形成された金(Au)からなる接地線路31Bとから構成されている。
また、コプレーナ型線路31は、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンからなる第2の誘電体膜32に覆われており、コプレーナ型線路31の信号線路31Aは、一端が第2の誘電体膜32に形成された第3のスルーホール33を介してドレイン引き出し配線25と接続され、他端が第4のスルーホール34を介して第1のバンプ35と接続されている。なお、第1の誘電体膜30にベンゾシクロブテン(BCB)を用いる場合には、第2の誘電体膜32にもBCBを用いることが好ましい。但し、第1の誘電体膜30と第2の誘電体膜32とは必ずしも同一の材料を用いる必要はない。ここで、ドレイン引き出し配線25のコプレーナ型線路31と反対側の端部は、第1の誘電体膜30及び第2の誘電体膜32に形成された第2のスルーホール22を介してドレイン電極18と接続されている。
ソース引き出し線24は、第2の誘電体膜32の上に形成され、該ソース引き出し線24は、一端が第1の誘電体膜30及び第2の誘電体膜32に形成された第1のスルーホール21を介してソース電極17と接続されると共に、他端が第2の誘電体膜32に形成された第5のスルーホール36を介して接地線路31B及び第2のバンプ37と接続されている。
このように、本変形例においても、第1の実施形態と同様に、基板11の上にHFET19を構成するGaN系半導体層15を島状にパターニングし、且つ、島状のGaN系半導体層15と間隔をおいて形成されたコプレーナ型線路31からなる受動回路を、HFET19を覆う第1の誘電体膜30の上に形成している。その上、コプレーナ型線路31は、第1の実施形態に係るマイクロストリップ線路25aと比べても、その実効誘電率がさらに低くなる。
さらに、本変形例においては、第1の誘電体膜30の上に第2の誘電体膜32を積層しているため、GaN系半導体層15の側面による上端の角部の影響が弱められてよりなだらかになるため、配線切れはさらに生じにくくなる。
また、本変形例は、第1の実施形態のように基板11の裏面に接地電圧を印加する導電膜27を設けたいわゆるフェースアップ型実装に代えて、第1のバンプ35及び第2のバンプ37を実装基板と対向させて実装する、いわゆるフリップチップ型実装が可能となる。フリップチップ型実装は、ワイヤボンディングが不要であるため、MMICチップの実装面積の削減と共に、ボンディングワイヤによる高周波損失をも低減できる。
なお、コプレーナ型線路31を用いる構成であっても、図1(a)に示したように、基板11に該基板11を貫通するスルーホール23及び導電膜27を併設する構造も適用可能である。ちなみに、このタイプはグラウンデッドコプレーナ型線路と呼ばれる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置であって、(a)は能動回路としてのGaN系HFETと受動回路としてのMIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタとを含むマイクロ波帯又はミリ波帯MMICの平面構成を示し、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面構成を示している。図4において、図1及び図3に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4(a)及び(b)に示すように、サファイアからなる基板11の主面上におけるHFET19のドレイン電極18側には、MIMキャパシタ44が第1の誘電体膜30を介在させて形成されている。MIMキャパシタ44は、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンからなる第1の誘電体膜30の上に形成された、例えばチタン(Ti)と金(Au)との積層膜からなる下部電極41と、該下部電極41の上に形成された例えば窒化シリコンからなる容量絶縁膜42と、該容量絶縁膜42の上に形成された金(Au)からなる上部電極43とから構成されている。
下部電極41は、基板11に形成され且つ内面がメタライズされた第4のスルーホール40を介して裏面の導電膜27と接続されている。上部電極43は、ドレイン引き出し配線25と一体に形成されている。
以下、MIMキャパシタ44の形成方法について説明する。
まず、GaN系半導体層15の上に、ゲート電極16、ソース電極17及びドレイン電極18を形成する。その後、GaN系半導体層15をHFET19となる領域を残してパターニングし、続いて、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンからなる第1の誘電体膜30を、ソース電極17及びドレイン電極18を含めGaN系半導体層15を覆うように成膜する。このとき、第1の誘電体膜30は、第1の実施形態で説明したようにベンゾシクロブテン等を用いたスピンコート膜が好ましい。
次に、図4(b)に示すように、エッチング又はレーザ照射法により、基板11におけるGaN系半導体層15のソース電極17側に第3のスルーホール23を形成すると共に、MIMキャパシタ44の下部電極41の下側に第4のスルーホール40を形成する。
次に、金めっき法又は銅めっき法等により各スルーホール23、40の内面をメタライズする。その後、真空蒸着法により、MIMキャパシタ44の下部電極形成領域にチタンと金とを選択的に蒸着して下部電極41を形成する。
次に、第1の誘電体膜30の上に、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン又はベンゾシクロブテンからなる第2の誘電体膜32を成膜する。ここでも、第2の誘電体膜32はスピンコート膜が好ましい。続いて、成膜した第2の誘電体膜32が酸化シリコン又はベンゾシクロブテンの場合には、第2の誘電体膜32における下部電極41の上側部分をエッチングにより除去して下部電極41を露出する。その後、CVD法等により、下部電極41の露出部分に窒化シリコンを所定の厚さに堆積して容量絶縁膜42を得る。なお、第2の誘電体膜32をそのまま容量絶縁膜42に用いる場合には、第2の誘電体膜32の容量絶縁膜形成部分に対して選択的にエッチングを行なって、所定の膜厚を持ち且つ第2の誘電体膜32からなる容量絶縁膜42を形成すればよい。
次に、金めっき法により、ソース引き出し配線24と、ドレイン引き出し配線25及び該ドレイン引き出し配線25と一体の上部電極43とを形成する。
このように、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の製造方法は、GaN系半導体層15を能動回路であるHFET19用にパターニングした後、基板11上に形成されるGaN系半導体層15の側面(端面)及び上端の角部を、酸化シリコン、窒化シリコン又はベンゾシクロブテン等の第1の誘電体膜30によって覆う構成としている。これにより、各配線24、25を形成する際に、GaN系半導体層15の側面の角部の上側が第1の誘電体膜30によってなだらかになるので、各配線24、25に生じるGaN系半導体層15の側面の段差部による配線切れを防止することができる。
その上、第2の実施形態においては、第1の誘電体膜30の上に第2の誘電体膜32を積層しているため、GaN系半導体層15の上端の角部の上側がさらになだらかとなるため、各配線24、25の配線切れはさらに生じにくくなる。
また、MIMキャパシタ44の下部電極41を基板11の主面に直接に形成せずに、第1の誘電体膜30を介在させているため、前述したように、MIMキャパシタ44を基板11の主面に直接に形成する場合と比べて実効誘電率が低くなる。これにより、寄生容量を低減できるので、MIMキャパシタ44に対して所望の容量値を高精度に設定できると共に、高周波信号の伝送損失を低減することができる。
また、MIMキャパシタ44を構成する容量絶縁膜42を第2の誘電体膜32の誘電率よりも大きい材料を用いると、該MIMキャパシタ44のサイズを小さくでき、且つ、MIMキャパシタ44の周囲の寄生容量を低減することができる。その結果、半導体集積回路自体を小さくできるので、さらなる高周波動作を実現できる。
また、第2の実施形態においても、絶縁性の基板11としてサファイアを用いたが、これに限られず、炭化シリコン(SiC)、窒化ガリウム(GaN)又は高抵抗シリコン(Si)を用いることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
背景技術で説明したように、バンドギャップが3.39eVと比較的に大きいバンドギャップを有する窒化ガリウム(GaN)は、ヒ化ガリウム(GaAs)を用いたトランジスタ素子又はダイオード素子として比べて、高耐圧特性、高温動作、高いサージ電圧耐性、高いパワーハンドリング及び低歪特性(低相互変調歪)という特徴を有している。さらに、GaAsと比べて動作時のオン抵抗が低いため、低雑音特性を得ることができる。
このことから、GaN系デバイスは、無線通信システム又はレーダシステムの高周波フロントエンド部を構成する基本デバイスとして適している。
図5は本発明の第3の実施形態に係るパルスレーダ方式を用いた車載レーダシステムにおける高周波フロントエンド部のブロック構成の一例を示している。図5に示すように、送信系回路(Tx)は、第1の発振器51から出力される高周波信号を外部から入力されたパルス信号52によりパルス変調し、変調された高周波信号を電力増幅器53により増幅した後、送信アンテナ54から外部に出力する。受信系回路(Rx)は、出力された高周波信号が照射された対象物(障害物)からの反射信号を受信アンテナ55により受信し、低雑音増幅器56で増幅した後、ダウンミキサ57によって第2の発振器58から出力される信号をローカル信号として周波数変換する。続いて、周波数変換された信号を検波し、送信系回路(Tx)からのパルス信号52との時間差を計測することにより対物距離を計測する。
図6(a)〜(c)は本発明のMMICを用いた電力増幅器等の等価回路図を示す。図6(a)は電力増幅器53及び低雑音増幅器56の等価回路を示している。図6(a)に示す第1のMMICは、第1のGaN系HFET61と第2のGaN系HFET62とを含み、第1のGaN系HFET61は入力整合回路63と段間整合回路64との間に配置され、第2のGaN系HFET62は段間整合回路64と出力整合回路65との間に配置されている。図6(b)は第1の発振器51及び第2の発振器58の等価回路を示し、図6(b)に示す第2のMMICは、GaN系HFET66とその出力側に配置された出力整合回路67とを含んでいる。また、図6(c)はダウンミキサ57の等価回路を示し、図6(c)に示す第3のMMICは、第1〜第6のGaN系HFET68〜73と抵抗素子74、75とを含んでいる。
ところで、自動車に搭載される車載レーダシステムは、自動車の周囲又は内部に発生するサージ電圧や、高温環境下でも破壊しない耐環境性に優れたデバイスが必要とされる。さらに、レーダ特性として、送信信号の反射波を受信して障害物を検知する関係上、微弱な信号から高出力の信号までを受信するため、高周波フロントエンド部に用いられるデバイスには高ダイナミックレンジ、すなわち低雑音特性及び低歪特性の信号処理を行なえる能力が求められる。GaN系デバイスは、このような要望を満たすことができる最適なデバイスである。
従って、第3の実施形態によると、例えば図6(a)に示した第1のMMICのように、GaN系HFET61、62と入力整合回路63等の受動回路とを集積化したマイクロ波帯又はミリ波帯MMICとして、高周波フロントエンド部を構成することにより、高周波損失の低減及びチップ面積の小型化を図ることができ、ひいてはチップコストの低減を図ることができる。
本発明に係る半導体集積回路装置及びそれを用いた車載レーダシステムは、能動回路と受動回路とが集積化されており、チップの小型化を可能としながら高周波損失が低減され且つ配線の段差による配線切れを防止することができ、マイクロ波帯又はミリ波帯で用いられる移動体通信システム及び車載レーダシステム等に有用である。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置(MMIC)を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置における誘電体膜の段差部付近を拡大した部分を示し、(a)は誘電体膜をCVD法により成膜した場合の断面図であり、(b)は誘電体膜を回転塗布法により成膜した場合の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体集積回路装置(MMIC)を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIIIb−IIIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置(MMIC)を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るパルスレーダ方式を用いた車載レーダシステムにおける高周波フロントエンド部を示すブロック図である。 (a)〜(c)は図5の高周波フロントエンド部に用いる複数のMMICの等価回路を示し、(a)は電力増幅器及び低雑音増幅器の等価回路図であり、(b)は発振器の等価回路図であり、(c)はダウンミキサの等価回路図である。 第1の従来例に係る半導体集積回路装置(MMIC)を示す断面図である。 第2の従来例に係る半導体集積回路装置(MMIC)を示す斜視図である。
符号の説明
A GaN系半導体層の上端の角部
Tx 送信系回路
Rx 受信系回路
11 基板(絶縁性基板)
12 バッファ(緩衝)層
13 チャネル(キャリア走行)層
14 キャリア供給層
15 III-V族窒化物半導体層(GaN系半導体層)
16 ゲート電極
17 ソース電極
18 ドレイン電極
19 HFET
20 誘電体膜
21 第1のスルーホール
22 第2のスルーホール
23 第3のスルーホール
24 ソース引き出し配線
25 ドレイン引き出し配線
25a マイクロストリップ線路
26 ゲート引き出し配線
27 導電膜
30 第1の誘電体膜
31 コプレーナ型線路
31A 信号線路
31B 接地線路
32 第2の誘電体膜
33 第3のスルーホール
34 第4のスルーホール
35 第1のバンプ
36 第5のスルーホール
37 第2のバンプ
40 第4のスルーホール
41 下部電極
42 容量絶縁膜
43 上部電極
44 MIMキャパシタ
51 第1の発振器
52 パルス信号
53 電力増幅器
54 送信アンテナ
55 受信アンテナ
56 低雑音増幅器
57 ダウンミキサ
58 第2の発振器
61 第1のGaN系HFET
62 第2のGaN系HFET
63 入力整合回路
64 段間整合回路
65 出力整合回路
66 GaN系HFET
67 出力整合回路
68 第1のGaN系HFET
69 第2のGaN系HFET
70 第3のGaN系HFET
71 第4のGaN系HFET
72 第5のGaN系HFET
73 第6のGaN系HFET
74 抵抗素子
75 抵抗素子

Claims (10)

  1. 絶縁性を有する基板と、
    前記基板上の一部の領域に形成されたIII-V族窒化物半導体層を含む能動回路と、
    前記基板の上に、前記III-V族窒化物半導体層の上面、側面及び上端の角部を覆うように形成された誘電体膜と、
    前記基板の上に前記誘電体膜を介在させて形成された受動回路と、
    前記誘電体膜の上に形成され、前記能動回路と前記受動回路とを電気的に接続する第1の配線とを備えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記誘電体膜は、スピンコート膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記スピンコート膜は、ベンゾシクロブテン、酸化シリコン、窒化シリコン又は窒化酸化シリコンからなることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記誘電体膜は、酸化シリコン又は窒化シリコンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記基板における前記受動回路の反対側の面上に形成された導電膜と、
    前記基板を貫通して設けられ、前記受動回路と前記導電膜とを電気的に接続する第2の配線とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記誘電体膜の上に設けられ、前記受動回路と電気的に接続されたバンプをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記受動回路は、キャパシタ、インダクタ又は抵抗素子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記受動回路は、マイクロストリップ線路又はコプレーナ型線路であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記基板は、サファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム又は高抵抗シリコンからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置を高周波フロントエンド部に用いたことを特徴とする車載レーダシステム。
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