JP2003347393A - 基板保持装置、及びその基板保持装置を用いた真空処理装置 - Google Patents

基板保持装置、及びその基板保持装置を用いた真空処理装置

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JP2003347393A
JP2003347393A JP2002155571A JP2002155571A JP2003347393A JP 2003347393 A JP2003347393 A JP 2003347393A JP 2002155571 A JP2002155571 A JP 2002155571A JP 2002155571 A JP2002155571 A JP 2002155571A JP 2003347393 A JP2003347393 A JP 2003347393A
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Japan
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substrate
holding plate
holding
vacuum
posture
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JP2002155571A
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English (en)
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Hideyuki Odagi
秀幸 小田木
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Ulvac Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で安価な真空処理装置に適した基板保持装
置を提供する。 【解決手段】水平姿勢で基板6の受け渡しを行い、垂直
姿勢になって基板6の真空処理を行う保持板60に加熱
装置を内蔵させ、基板6を鉛直にしながら所望温度に加
熱して真空処理を行う。膜質のよい薄膜を形成したり、
高速なエッチングを行うことができる。基板6が鉛直な
ので、ダストやパーティクルが基板6表面に落下しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板保持装置の技術
分野にかかり、特に、マルチカソードのスパッタ装置に
適した基板保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16の符号110は、従来技術の真空
処理装置を示している。この真空処理装置110は、1
台の基板搬送室106と、複数台のスパッタ室1131
〜1133を有している。また、それぞれ1台又は複数
台の加熱室112と、基板搬出入室11a、11bとを
有している。
【0003】各スパッタ室1131〜1133、加熱室1
12、基板搬出入室111a、111bは、基板搬送室
106の周囲に配置されている。
【0004】基板搬出入室111a、111bの手前側
には、基板ストッカ121が配置されており、基板スト
ッカ121と基板搬出入室111a、111bとの間に
は、基板搬送ロボット115a、115bが配置されて
いる。基板ストッカ121には、複数枚の基板122が
配置されている。
【0005】この真空処理装置110によって基板12
2表面に薄膜を形成する場合には、基板搬送ロボット1
15a、115bを動作させ、基板ストッカ121内の
基板122を搬出入室111a、111b内に搬入す
る。
【0006】基板搬送室106内には、不図示の基板搬
送ロボットが配置されており、搬出入室111a、11
1b内を真空雰囲気にした後、搬出入室111a、11
1b内の基板搬送ロボットにより、搬出入室111a、
111b内から基板122を取り出す。
【0007】基板122は、基板搬出入室111a、1
11b内から取り出された後、スパッタ室1131〜1
133と、加熱室112内を自由に移動させられるよう
に構成されており、先ず、取り出した基板122を加熱
室112内に搬入し、所定温度に昇温させた後、1番目
から3番目のスパッタ室1131〜1133内を順次移動
させ、各スパッタ室1131〜1133内でそれぞれ薄膜
を形成し、搬出入室111a、111bから搬出し、成
膜の終了した基板としてストッカ121に配置する。
【0008】上記のような真空処理装置110では、1
枚の基板上に積層させる薄膜が増えると、スパッタ室1
131〜1133の数が増え、大型且つ高価になるという
問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、小型で安価な真空処理装置に適した基板保持装
置と、その基板保持装置を使用した真空処理装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、水平配置された回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、鉛直面内を所定角度回転可
能に構成された保持板と、前記保持板に設けられた孔
と、上下移動すると前記孔内に挿通可能に構成されたピ
ンとを有し、前記保持板が水平に水平姿勢にあるとき
に、前記ピンの先端部上に配置された基板が前記座面に
移載され、前記保持板は、前記基板を前記座面に密着保
持した状態で鉛直な起立姿勢になるように構成された基
板保持装置であって、前記保持板内部には加熱装置が配
置され、前記基板を加熱できるように構成された基板保
持装置である。請求項2記載の発明は、前記回転軸は水
平面内で回転可能に構成され、前記保持板は、前記基板
を保持しながら所望方向に向けて鉛直姿勢になれるよう
に構成された請求項1記載の基板保持装置である。請求
項3記載の発明は、前記回転軸と、前記保持板とを複数
有し、各保持板を水平姿勢にすると、同じピンによっ
て、前記各保持板上に配置された基板を持ち上げられる
ように構成された請求項1又は請求項2のいずれか1項
記載の基板保持装置である。請求項4記載の発明は、真
空排気可能な真空槽と、前記真空槽内に配置された請求
項1乃至請求項3のいずれか1項記載の基板保持装置と
を有し、前記保持板に基板を保持し、前記保持板を鉛直
姿勢にした状態で前記基板表面の処理が可能な真空処理
装置である。請求項5記載の発明は、前記真空槽はスパ
ッタリングガスを導入可能に構成され、それぞれターゲ
ットが配置された複数のカソード装置が取り付けられ、
前記回転軸を所定方向に向け、前記保持板を鉛直姿勢に
すると前記保持板に保持された基板は、所望の前記カソ
ード装置内の前記ターゲットに面し、スパッタリングが
行えるように構成された請求項4記載の真空処理装置で
ある。
【0011】本発明は上記のように構成されており、基
板保持装置は真空槽内に配置されている。真空槽内を真
空雰囲気にし、基板を保持板の表面、即ち座面に密着さ
せた状態で起立姿勢にして、起立姿勢のまま基板表面に
成膜したり、基板表面をエッチングする等の真空処理を
行うことができる。基板が鉛直になっているので真空槽
内部に生じたダストやパーティクルは基板表面に落下し
ない。
【0012】そして真空処理を行う際、保持板内部の加
熱装置によって、起立姿勢のまま基板を加熱できるよう
になっている。
【0013】そのため、基板を所望温度に昇温させて真
空処理を行うことができるので、膜質の良い薄膜を形成
したり、高速なドライエッチング処理等を行うことがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1の符号1は、本発明の一例の
真空処理装置を示している。
【0015】この真空処理装置1は、大気側搬送室11
と、加熱冷却室12と、真空側搬送室13と、スパッタ
室14とを有している。
【0016】大気側搬送室11内には、基板ストッカ2
1と、基板移動装置23とが配置されており、基板スト
ッカ21内には、複数枚の基板22が配置されている。
この基板22は、基板移動装置23によって1枚ずつ取
り出され、加熱冷却室12内に搬入され、また、処理が
終了した基板は、加熱冷却室12内から基板ストッカ2
1に戻されるようになっている。
【0017】加熱冷却室12は、例えば上下二段構成に
なっており、一段目が加熱室、二段目が冷却室になって
いる。搬入された未処理の基板は、一段目の加熱室内に
搬入され、加熱室内が真空排気された後、所定温度まで
加熱される。
【0018】真空側搬送室13内には、図7〜図14の
符号70で示した基板搬送ロボットが配置されている。
この基板搬送ロボット70は、回転軸71によってアー
ム72が伸縮するように構成されており、アーム72の
伸縮により、アーム72の先端に設けられたハンド73
が水平面内で回転し、ハンド73上に保持する基板を所
望の位置に移動できるように構成されている。
【0019】加熱冷却室12の加熱室内で所定温度まで
昇温された基板は、基板搬送ロボット70によって取り
出され、スパッタ室14内に搬入される。基板は、加熱
冷却室12内に搬入されて真空雰囲気中に置かれた後
は、後述するように処理が終了して加熱冷却室12から
取り出されるまで、大気には曝されない。
【0020】スパッタ室14は、1台の真空槽31と、
複数台(ここでは三台)のカソード装置321〜323を有
している。ここでは真空槽31は、外形が略直方体であ
り、その四壁面のうちの一壁面は真空側搬送室13と気
密に接続されており、他の三壁面には、カソード装置3
1〜323がそれぞれ1台ずつ気密に取り付けられてい
る。
【0021】真空槽31の、真空側搬送室13に接続さ
れた壁面には、図6の符号57で示した通路が形成され
ており、この通路57を通って真空槽31内に基板が搬
出入されるようになっている。
【0022】図2は、スパッタ室14の内部を横方向か
ら見た図であり、カソード装置32 1〜323が取り付け
られた壁面には、図2の符号611や613や、図14の
符号612で示す開口がそれぞれ1個ずつ形成されてい
る。
【0023】各カソード装置321〜323の内部には、
図示しない板状のターゲットが鉛直に配置されており、
各カソード装置321〜323内のターゲットの表面は、
開口611〜613によって、真空槽31の内部に露出す
るようになっている。
【0024】真空槽31の内部には、図2に示されてい
るように、本発明の一例の基板保持装置8が配置されて
いる。
【0025】この基板保持装置8は、大別して内槽42
と、保持板60と、昇降板45とで構成されている。
【0026】内槽42は内部が中空であり、その上部は
真空槽31の底壁上に位置しており、下部及び中間部は
柱状に成形され、支柱部43として、真空槽31の底壁
に設けられた貫通孔から真空槽31の下方の真空槽31
の外部に導出されている。
【0027】貫通孔の周囲であって、支柱部43と真空
槽31の底壁との間の位置には、磁性流体シール41が
設けられており、この磁性流体シール41により、真空
槽31の内部雰囲気と外部雰囲気の間が遮断されてい
る。また、内槽42の内部雰囲気及びその内部雰囲気と
一体となった支柱部41の内部雰囲気は、真空槽31の
内部雰囲気から遮断されており、内槽42内に存する気
体は真空槽31の内部に侵入しないようになっている。
【0028】支柱部43の外周には、モータ47が取り
付けられており、支柱部43が回転すると、内槽42
は、真空槽31の底壁上で水平回転するように構成され
ている。磁性流体シール41により、内槽42及びその
支柱部43が回転する際にも、真空槽31の内部には大
気が侵入することはない。
【0029】内槽42の内部には、昇降板用シリンダ4
9と回転用シリンダ48が設けられており、内槽42が
回転すると、昇降用シリンダ49と回転用シリンダ48
も一緒に回転する。
【0030】昇降用シリンダ49には、昇降ロッド44
が鉛直に取り付けられている。この昇降ロッド44の上
部は、内槽42の天井部分から、真空槽31の内部に向
けて気密に突き出されており、昇降板用シリンダ49を
動作させると、昇降ロッド44は、真空槽31の内部雰
囲気と内槽42の内部雰囲気とが遮断された状態を維持
しながら鉛直上下方向に昇降移動するように構成されて
いる。
【0031】昇降板45は、この昇降ロッド44の上端
部分に水平に取り付けられており、その表面には、複数
本のピン46が所定位置に立設されている。昇降ロッド
44を昇降移動させると、ピン46は昇降板45と共に
昇降移動し、また、内槽42が水平回転すると、昇降板
45やピン46は、内槽42と共に水平方向に回転移動
するようになっている。
【0032】内槽42の側面には、回転軸50が気密に
挿通されており、回転用シリンダ48は、ヒンジ56に
よって、回転軸50の内槽42の内部を貫通する部分に
取り付けられている。
【0033】図3は、内槽42の内部を斜め上方位置か
ら見た図面である。回転用シリンダ48は、他のヒンジ
55によって内槽42に固定されており、回転用シリン
ダ48内部のピストンを往復移動させると回転軸50が
約90程度だけ回転するようになっている。
【0034】保持板60は板状であり、その端部が回転
軸50の内槽42から突き出された部分に取り付けられ
ており、図3では、回転軸50の回転により、保持板6
0が昇降板45上で水平に静止した姿勢から、鉛直に起
立した姿勢に変化したところを示している。なお、図3
の符号53は、磁性流体シールであり、回転軸50が回
転しても、内槽50の内部の気体は真空槽31内に侵入
しないようになっている。
【0035】保持板60内部には、抵抗発熱体等の加熱
装置が設けられており、通電すると発熱し、保持板60
の表面を昇温させるように構成されている。図2の符号
51は、発熱体に通電するための配線である。この配線
51は、内槽42内部の部分と外部の部分があり、図3
の真空シール54によって、内部の部分と外部の部分が
気密に接続されている。
【0036】また、図2の符号52は、昇降板用シリン
ダ49と回転用シリンダ48に電力を供給する配線であ
り、内槽42の外部(真空槽31の内部)には導出され
ていない。
【0037】これらの配線51、52は、支柱部43の
内部を通り、真空槽31外部に配置された電源に接続さ
れている。
【0038】図4は、保持板60に基板4を保持した状
態で、保持板60が起立姿勢なり、開口611から、カ
ソード装置321内のターゲットに水平に対面している
状態を示している。
【0039】図5は、保持板60が、起立姿勢から水平
姿勢に変化する途中の状態を示しており、図6は、水平
姿勢になった状態を示している。
【0040】保持板60には、ピン46に対応する位置
に孔63が設けられており、保持板60が昇降板45上
で水平姿勢になった後、昇降板45が上昇し、ピン46
は孔63内に挿通される。その状態では、ピン46の上
端部は保持板60の表面から突き出されるため、保持板
60に保持された基板は、保持板60の表面、即ち座面
からピン46の上端部上に移載され、保持板60から持
ち上げられた状態になる。
【0041】起立姿勢から水平姿勢になる途中にモータ
47が動作し、内槽42が水平面内で回転し、図6に示
されているように、保持板60が水平姿勢になったとき
には、保持板60の底辺、即ち、保持板60が回転軸5
0に取り付けられている辺が、真空槽31と真空側搬送
室13との間の通路57に向く。
【0042】図7〜図13は、基板保持装置8の動作を
より詳細に説明するための図面であり、起立姿勢の保持
板60に、成膜が終了した基板5が保持されている状態
(図7(a))から始まり、成膜工程に従って説明すると、
先ず、保持板60が水平姿勢になり(図7(b))、昇降板
45が上昇してピン46先端上に、基板5が移載される
(図7(c))。
【0043】この状態では、基板5と保持板60の間に
隙間が生じており、真空側搬送室13内に位置する基板
搬送ロボット70のハンド73が基板5と保持板60と
の間の隙間に挿入され(図8(d))、昇降板45が降下す
ると、基板5はハンド73上に乗せられる(図8(e))。
そして、ハンド73をピン46間から抜き出し、真空側
搬送室13内に戻すと、基板5は、真空側搬送室13内
に搬入される(図8(f))。
【0044】基板5を乗せた状態でハンド73を加熱冷
却室12内に挿入し、その内部の冷却室内に載置した
後、空状態のハンド73を加熱室内に挿入し、所定温度
まで昇温された未処理の基板を乗せて取り出す。
【0045】成膜処理が終了し、冷却室内に搬入された
基板5は、所定温度まで冷却された後、大気側搬送室1
1内の基板移動装置23によって、基板ストッカ21に
戻される。
【0046】他方、ハンド73上に乗せられた未処理の
基板は、スパッタ室14内に搬入される。図9(g)の符
号6はその未処理の基板を示している。
【0047】このとき、保持板60は水平姿勢になって
おり、ハンド73が、保持板60の真上で静止したとこ
ろで昇降板45が上昇し、ピン46が上方に移動する
と、ピン46の先端は基板6の裏面に当接され、基板6
はハンド73上からピン46上に移載される(図9
(h))。
【0048】その状態でハンド73をピン46の間から
抜き出し(図9(i))、昇降板45を降下させることでピ
ン46先端を保持板60の高さよりも低い位置まで降下
させると、基板6は保持板60の座面上に移載される
(図10(j))。
【0049】保持板60に設けられた不図示の爪又は静
電チャック等により、基板6を保持板60の座面に密着
保持した状態で、保持板60を所定角度だけ起立させ
(図10(k))、内槽42と共に水平回転させ、一番目の
カソード装置321に対して基板6を向かい合わせる(図
10(l))。
【0050】次いで、保持板60を鉛直な起立姿勢にす
ると、保持板60に保持された基板6はカソード装置3
1内のターゲットに対して平行に対向する(図11
(m))。
【0051】スパッタ室14内は予め真空雰囲気に置か
れており、基板6とターゲットの間にスパッタリングガ
スを導入し、圧力を上昇させた後、ターゲットに電圧を
印加すると、ターゲットの表面近傍にスパッタリングガ
スのプラズマが発生し、ターゲット表面がスパッタリン
グされる。
【0052】保持板60は予め所定温度まで昇温されて
おり、基板6を保持板60の表面に密着保持し、熱伝導
によって基板6を加熱するようになっている。従って、
基板6は一定温度よりも低下せず、形成される薄膜の種
類に応じた温度が維持される。
【0053】基板6を一定温度に維持しながらその表面
に、一番目のカソード装置321に装着されたターゲッ
トの材料を付着させ、その材料から成る薄膜を形成する
と、膜質をのよい一層目の薄膜が成長する。
【0054】この一層目の薄膜が所定膜厚に形成される
と、スパッタリングガスの導入と電圧印加を停止し、ス
パッタリングを終了させ、保持板60を鉛直姿勢から所
定角度だけ傾ける(図11(n))。
【0055】保持板60が所定角度傾くと、保持板60
は水平回転可能な状態になる。内槽42と共に保持板6
0を回転させ、二番目のカソード装置322に向き合わ
せる(図11(o))。
【0056】次いで、保持板60を起立姿勢にし(図1
2(p))、一番目のカソード装置32 1のときと同様にス
パッタリングを行い、一層目の薄膜表面に二層目の薄膜
を形成する。
【0057】二層目の薄膜形成後、上記と同様に保持板
60を所定角度傾け(図12(q))、水平回転させて三番
目のカソード装置323に向き合わせ(図12(r))、起
立姿勢にしてスパッタリングを行い(図13(s))、二層
目の薄膜表面に三層目の薄膜を形成する。
【0058】一〜三層目の薄膜が形成された後、保持板
60を所定角度傾け(図13(t))、真空槽31のカソー
ド装置321〜323が配置されておらず、真空側搬送室
13とスパッタ室14との間の通路57が形成されてい
る面に、保持板60の底辺、即ち、保持板60が回転軸
50に取り付けられている辺を向ける(図13(u))。
【0059】その状態から保持板60を水平姿勢にし、
図14に示すように、ハンド73上に基板6を乗せて、
スパッタ室14の内部から搬出する。
【0060】符号60'は、二番目のカソード装置322
でスパッタするときの保持板の輪郭を示している。この
ときの回転軸50の向きは、基板6が搬出されるときの
向きとは反対になる。
【0061】以上は、一台の保持板60を有する基板保
持装置8について説明したが、二台以上の保持板60を
有する基板保持装置も本発明に含まれる。
【0062】図15の符号9は、二台の保持板60a、
60bを有する基板保持装置であり、各保持板60a、
60bに対応する二本の回転軸50a、50bと、ヒン
ジ55a、55bによって、回転軸50a、50bに接
続され、各回転軸50a、50bを所定角度だけ回転さ
せる二台の回転シリンダ48a、48bと、各回転シリ
ンダ48a、48bを内槽42に固定するヒンジ55
a、55bを有しており、保持板60a、60bは、基
板を保持した状態で水平姿勢から起立姿勢になり、所望
のカソード装置321〜323と向き合ってスパッタリン
グが行えるようになっている。
【0063】二台の保持板60a、60bが同時に水平
姿勢になる場合は、一方の保持板60aが上側になり、
他方の保持板60bが下側になる。両方の保持板60
a、60bが同時に水平姿勢にある場合でも、下側の保
持板60b上に配置された基板は上側の保持板60aと
は接触しないようになっている。
【0064】上側又は下側の保持板60a、60b上に
配置された基板は、同じピン46によって持ち上げられ
るようになっている。
【0065】各保持板60a、60b内には抵抗発熱体
等の加熱装置が設けられており、基板を保持しながら起
立姿勢になり、基板を加熱しながらスパッタリングでき
るようになっている。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、基板を鉛直にした状態
で加熱できるので、基板を所望温度にして真空処理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空処理装置の一例
【図2】そのスパッタ室の内部を説明するための図
【図3】保持板と内槽の回転を説明するための図
【図4】保持板の姿勢を説明するための図(1)
【図5】保持板の姿勢を説明するための図(2)
【図6】保持板の姿勢を説明するための図(3)
【図7】(a)〜(c):成膜工程を説明するための図(1)
【図8】(d)〜(f):成膜工程を説明するための図(2)
【図9】(g)〜(i):成膜工程を説明するための図(3)
【図10】(j)〜(l):成膜工程を説明するための図
(4)
【図11】(m)〜(o):成膜工程を説明するための図
(5)
【図12】(p)〜(r):成膜工程を説明するための図
(6)
【図13】(s)〜(u):成膜工程を説明するための図
(7)
【図14】成膜工程を説明するための図(8)
【図15】保持板を複数有する基板保持装置の例
【図16】従来技術の真空処理装置を説明するための図
【符号の説明】
1……真空処理装置 5、6……基板 8、9……基板保持装置 31……真空槽 46……ピン 50、50a、50b……回転軸 60、60a、60b……保持板 63……孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 DA08 DC16 JA02 5F031 CA02 DA01 FA01 FA02 FA11 FA12 GA43 GA47 HA16 HA23 HA33 HA37 HA45 HA58 HA59 LA15 MA28 MA29 MA30 MA32 NA05 NA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平配置された回転軸と、前記回転軸に取
    り付けられ、鉛直面内を所定角度回転可能に構成された
    保持板と、 前記保持板に設けられた孔と、 上下移動すると前記孔内に挿通可能に構成されたピンと
    を有し、 前記保持板が水平に水平姿勢にあるときに、前記ピンの
    先端部上に配置された基板が前記座面に移載され、 前記保持板は、前記基板を前記座面に密着保持した状態
    で鉛直な起立姿勢になるように構成された基板保持装置
    であって、 前記保持板内部には加熱装置が配置され、前記基板を加
    熱できるように構成された基板保持装置。
  2. 【請求項2】前記回転軸は水平面内で回転可能に構成さ
    れ、前記保持板は、前記基板を保持しながら所望方向に
    向けて鉛直姿勢になれるように構成された請求項1記載
    の基板保持装置。
  3. 【請求項3】前記回転軸と、前記保持板とを複数有し、
    各保持板を水平姿勢にすると、同じピンによって、前記
    各保持板上に配置された基板を持ち上げられるように構
    成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の基
    板保持装置。
  4. 【請求項4】真空排気可能な真空槽と、 前記真空槽内に配置された請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項記載の基板保持装置とを有し、 前記保持板に基板を保持し、前記保持板を鉛直姿勢にし
    た状態で前記基板表面の処理が可能な真空処理装置。
  5. 【請求項5】前記真空槽はスパッタリングガスを導入可
    能に構成され、 それぞれターゲットが配置された複数のカソード装置が
    取り付けられ、 前記回転軸を所定方向に向け、前記保持板を鉛直姿勢に
    すると前記保持板に保持された基板は、所望の前記カソ
    ード装置内の前記ターゲットに面し、スパッタリングが
    行えるように構成された請求項4記載の真空処理装置。
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