JP2003347026A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2003347026A JP2002152457A JP2002152457A JP2003347026A JP 2003347026 A JP2003347026 A JP 2003347026A JP 2002152457 A JP2002152457 A JP 2002152457A JP 2002152457 A JP2002152457 A JP 2002152457A JP 2003347026 A JP2003347026 A JP 2003347026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱コイルの設置制約による使いづらさ
を強いることなくした誘導加熱調理器を提供する。 【解決手段】 複数の加熱手段(誘導加熱コイル)2
1,22及び加熱手段(電熱ヒーター)28,29と、
複数の加熱手段21,22及び加熱手段28,29を制
御する制御手段12,17,18とを備える。制御手段
12,17,18は、複数の加熱手段21,22の最大
加熱出力が、加熱調理器の最大定格消費電力値から加熱
手段28(29)の消費電力値を減じた範囲内で収まる
ように、誘導加熱手段21,22を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱コイル、
電熱ヒーター等の加熱手段を備えた加熱調理器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気コンロ型の加熱調理器は、ガ
スコンロに比べ安全であり、火を使わないことから燃焼
による空気の汚染が少ない等の様々な利点を有してお
り、その需要が伸びてきている。従来この種の加熱調理
器としては例えば特開平11−8051号公報に開示さ
れた加熱調理器がある。
【0003】図23は従来の加熱調理器(特開平11−
8051号公報)の斜視図である。図23において、1
01は加熱調理器本体、102a、102bは誘導加熱
コイル,102cは電熱ヒーターである。104は加熱
調理器本体101の電源を入り切りする電源スイッチ1
03や、後述の加熱制御手段に信号を与える入力スイッ
チ等を含む操作部である。105は操作部104の操作
信号を報知する報知部、106は被加熱物が載置され
る、天面部に設けられたトッププレート、107は電熱
ヒーター、ここではシーズヒーターを有するロースター
魚焼き部にて構成される。111は被加熱物である鍋で
ある。
【0004】また、図24は従来の他の加熱調理器の内
部構成を示した分解斜視図である。図24において、1
08は加熱制御部、109a,109bはトッププレー
ト106の下面側の複数箇所に位置して最大出力が互い
に異なるものを含んだ誘導加熱コイル、110a,11
0bは温度レベル検知部である。
【0005】図23及び図24の従来の加熱調理器にお
いては、電源スイッチ103をオンさせ、操作部104
の入力スイッチを操作すると、誘導加熱コイル102
a、102b(109a,109b)を駆動するべく制
御信号が加熱制御手段108に送られ、加熱制御手段1
08は誘導加熱コイル102a、102b(109a,
109b)に電力を供給して鍋111を加熱する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の加熱
調理器では、左右の誘導加熱コイル102a,102b
の最大出力が異なっており(例えば左が2500W、右
が2000W)、各家庭のシステムキッチンの設置位置
により、加熱調理器が左右どちらの壁面に接して使用さ
れるかが特定できない。通常、加熱調理器は台所の壁面
近傍に設置される場合が大半である。壁に近い側で強い
火力出力を使用した場合には、壁面への調理物の飛び散
りが気になって使用を躊躇したり、或いは、使用者の利
き手側で強い火力出力を使用したい場合には、使用者の
立ち位置が壁との距離が近くなってしまい、調理しにく
くなってしまう、という問題点があった。
【0007】また、従来の加熱調理器では、最大加熱出
力より低い出力で制御するIH温度制御調理モード(天
ぷら等の調理モード)がどちらか一方の誘導加熱コイル
でのみ動作可能とする仕様がある。この場合に、IH温
度制御調理モードと同時に、最大加熱出力で炒め物調理
等を行いたい場合がある。しかし、そのような場合に、
他方の誘導加熱コイルの加熱出力が低く設定されている
場合には、そのような調理ができず、上記のような仕様
は使用者側からみて不便を感じる要因となっている。
【0008】また、従来の加熱調理器の報知部は、調理
器正面の特定部分にまとめて配置されたキー入力操作部
の近傍に、液晶表示部やLED表示部を備えている。表
示を見ながらキー入力を行い、各種設定を行うことのみ
を考慮すれば、その配置でも問題はないが、複数の加熱
加熱コイルは加熱調理器本体の天面部に配置され、実際
の加熱調理中は被加熱物である鍋、あるいはその中にあ
る調理物に注目しながら調理を行うことがほとんどであ
る。さらに、一度に左、右、中央に鍋を置いて調理出来
る為に、それぞれの調理に対してタイマー設定をした場
合など、タイマー表示と対象調理物との関係が分かりづ
らかった。
【0009】また、従来の加熱調理器のキー入力部に
は、ダイヤル操作のエンコーダーや、キー押し操作によ
る火力の設定方法がある。これらの設定方法によると、
火力の大小調節に関して、調理中の加熱出力の大小を判
断する方法が表示に頼るところが多く、補助的にブザー
音との組み合わせを用いた場合でも、それを判断する為
には馴れが必要であった。
【0010】また、従来の加熱調理器のIH温度制御調
理モードは、従来例では揚げ物調理モードの場合を示す
が、予熱調理中の油温上昇経過がわかりやすいように、
予熱中表示部を設けたものがある。従来この種の加熱調
理器としては例えば特開平10−69971号公報に開
示された加熱調理器がある。
【0011】上記の予熱表示部は、油の入った鍋等が設
定した温度に達するまでを、点灯あるいは点滅させて使
用者に知らせる構成となっている。しかし、実際の油温
度が設定温度に到達するまでのおよその時間を知ること
が出来ず、揚げ物調理の前準備等にとりかかるタイミン
グが計りづらかった。そこで、現在の鍋温度を表示する
現在温度表示部を設けたものもあるが、液晶表示の文字
数が増え、液晶その物の大きさを大きくしてしまい、ま
た、加熱中の負荷近傍での表示構成にはなっていなかっ
た為に、複数の温度制御調理モードを実施する場合に
は、予熱表示と実際の調理物との関係が分かりづらかっ
た。
【0012】本発明の目的は、誘導加熱コイルの設置制
約による使いづらさを強いることなくした誘導加熱調理
器を提供することにある。本発明の他の目的は、調理中
の状態をより分かり易く確実に使用者に知らせることを
可能にした加熱調理器を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、操作性に優れた加熱
調理器を提供することにある。本発明の他の目的は、設
定温度に到達するまでのおよその時間を知ることがで
き、また、予熱表示と実際の調理物との関係を使用者に
分かり易くした加熱調理器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
加熱調理器は、複数の誘導加熱手段と、各誘導加熱手段
を制御する制御手段とを備え、制御手段は、複数の誘導
加熱手段の最大加熱出力が、所定の消費電力値内で収ま
るように、誘導加熱手段を可変制御するものでる。
【0015】本発明の請求項2に係る加熱調理器は、複
数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターと、複数の誘導加熱
手段及び電熱ヒーターを制御する制御手段とを備え、制
御手段は、複数の誘導加熱手段の最大加熱出力が、加熱
調理器の最大定格消費電力値から前記電熱ヒーターの消
費電力値を減じた範囲内で収まるように、誘導加熱手段
を可変制御するものである。
【0016】本発明の請求項3に係る加熱調理器は、複
数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターと、複数の誘導加熱
手段及び電熱ヒーターを制御する制御手段とを備え、制
御手段は、外部からの選択信号に基づいて、複数の誘導
加熱手段にそれぞれ設定される固定最大加熱出力を切り
換えて設定するものである。
【0017】本発明の請求項4に係る加熱調理器は、選
択スイッチを備え、制御手段は、選択手段の選択信号に
基づいて、誘導加熱手段の固定最大加熱出力値を切り換
えるものである。
【0018】本発明の請求項5に係る加熱調理器は、複
数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターを操作するための操
作部を備え、前記制御手段は、前記操作部の操作信号に
基づいて、誘導加熱手段の固定最大加熱出力値を切り換
えるものである。
【0019】本発明の請求項6に係る加熱調理器におい
て、制御手段は、複数の誘導加熱手段に対して予め優先
順位を設定し、前記電熱ヒーターが駆動されると、優先
順位の低い誘導加熱手段の最大加熱出力を減少させるも
のである。
【0020】本発明の請求項7に係る加熱調理器は、操
作信号を報知するための報知部と、報知部を制御する報
知制御部とを備え、報知制御部は、制御手段が誘導加熱
手段に設定される固定最大加熱出力を切り換えると、そ
の旨を報知部に報知させるものである。
【0021】本発明の請求項8に係る加熱調理器におい
て、報知部は、各誘導加熱手段又は電熱ヒーターに近接
して又は対称位置に設けられた表示部を備え、表示部
は、各誘導加熱手段又は電熱ヒータに対応したタイマー
表示機能及び設定温度表示機能を有するものである。
【0022】本発明の請求項9に係る加熱調理器におい
て、表示部は、加熱調理器本体の被加熱物を載置する天
面側に透明窓を介して配置されたものである。
【0023】本発明の請求項10に係る加熱調理器は、
複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターと、複数の誘導加
熱手段及び電熱ヒーターを制御する制御手段と、複数の
誘導加熱手段及び電熱ヒーターの加熱出力又は調理加減
を設定するための操作部を備え、操作部をスライドレバ
ーから構成したものである。
【0024】本発明の請求項11に係る加熱調理器は、
前記操作部の内、複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーター
の加熱出力又は調理加減を設定するための操作部をスラ
イドレバーから構成したものである。
【0025】本発明の請求項12に係る加熱調理器は、
被加熱物の温度を検出する温度検出手段を備え、前記表
示部はそれぞれが複数色表示可能な複数のセグメントか
らなり、報知制御手段は、所定の温度制御調理モードが
設定されると、表示部のセグメントに対応して、所定温
度から調理モードの設定温度までの範囲と、少なくとも
前記温度検出手段からの温度とを表示部に識別表示させ
るものである。
【0026】本発明の請求項12に係る加熱調理器は、
少なくとも2以上の誘導加熱手段に温度制御調理モード
を設定可能にしたものである。
【0027】本発明の請求項13に係る加熱調理器にお
いて、制御手段は、被加熱物である鍋の種類を判別し、
その種類に応じて誘導加熱手段の最大加熱出力に規制を
かけるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1に係る加熱調理器の回路構成を示すブロック図であ
る。図1において、11は電源スイッチ、入力スイッチ
等を含む操作部である。12は中央制御部であり、マイ
クロコンピュータ等から構成されており、操作部11か
らの操作信号に基づいて各種の演算処理を行って制御信
号を生成する。この中央制御部12は、特に報知制御部
13を含んでいる。14は報知部であり、操作信号や調
理状態等を点灯表示したり、ブザー音を発生する。
【0029】15,16は誘導加熱コイルの駆動・制御
回路部であり、加熱制御部17,18及びインバータ回
部19,20をそれぞれ含んでいる。加熱制御部17,
18は、マイクロコンピュータ等から構成されており、
中央制御部12からの制御信号に基づいてインバータ回
部19,20を駆動するための制御信号を生成する。イ
ンバータ回部19,20には、被加熱物の温度を検出す
るための感温素子19a,20aや、インバータを構成
するためのスイッチング素子19b,20bを含んでい
る。21,22は誘導加熱コイルからなる加熱手段(誘
導加熱手段)であり、駆動・制御回路部15,16によ
り高周波電流が供給されて磁界を発生し、被加熱物を誘
導加熱する。23は冷却装置であり、中央制御部12に
より制御され、冷却ファンを回転して冷却風を生成す
る。
【0030】24は電熱ヒーターの駆動・制御回路部で
あり、加熱制御部25、BCR(スイッチ)26及び切
換回路27を含んでいる。加熱制御部25はマイクロコ
ンピュータ等から構成されており、中央制御部12を介
して操作信号を入力して各種の演算処理を行って制御信
号を生成する。BCR(スイッチ)26は駆動対象とな
っている電熱ヒーターの駆動電流を加熱制御部25から
の制御信号に基づいて調整する。切換回路27は電熱ヒ
ーターを択一的に駆動するためのものであり、加熱制御
部25からの制御信号に基づいて接続された電熱ヒータ
ーを選択する。28,29は電熱ヒーターからなる加熱
手段であり、加熱手段28はラジェントヒーター、加熱
手段29はロースターに用いられるシーズヒーターから
構成される。
【0031】図2は加熱調理器の外観を示す斜視図であ
る。図2において、30は加熱調理器の本体であり、図
1の各部が内蔵されている。31はトッププレートであ
り、このトッププレート31の下部に図1の加熱手段2
1,22,28が配置されている。32はトッププレー
ト31の周辺に形成されているフレーム(金属)であ
る。33は吸気口であり、34はロースター魚焼き部用
の排気口であり、これらはトッププレート31の奥の方
に形成されている。34はスリット(排気口)であり、
トッププレート31の手前側の下部に形成されている。
35はロースター魚焼き部であり、本体30の正面に引
き出し自在に設けられており、このロースター魚焼き部
35に対応して本体30の内部には図1の加熱手段29
が配置されている。36はガード(フィルタ)であり、
本体30に着脱自在に取り付けられる。
【0032】図3は図1の操作部11の詳細を示した説
明図である。図3において、40は電源スイッチ、41
は加熱手段21の火力を設定するためのエンコーダー、
42は加熱手段22の火力を設定するためのエンコーダ
ー、43は加熱手段28の火力を設定するためのエンコ
ーダーである。44,45は湯沸かしコードキー、4
6,47は天ぷらコードキーであり、これらは加熱手段
21,22にそれぞれ対応して設けられている。即ち、
左右の加熱手段21,22において、それぞれIH温度
制御調理モードを設定することが可能になっている。4
8は時間設定キーであり、49は左側に配置されている
加熱手段21について時間設定キー48を有効にするた
めのキー(左)、50は左右方向の中央部に配置された
加熱手段28について時間設定キー48を有効にするた
めのキー(中央)、51は右側に配置されている加熱手
段22について時間設定キー48を有効にするためのキ
ー(右)である。なお、図3を含めて図において、IH
と記載されているのは誘導加熱を意味し、RHと記載さ
れているのはラジェントヒーターを意味しているものと
する。
【0033】図4は図2のトッププレート31の平面図
である。図4において、55は左負荷用LCD、56は
中央負荷用LCD、57は左負荷用LCDであり、これ
らの表示部は加熱手段21,28,22の近傍又は対称
位置に設けられ、各加熱手段21,28,22に対応し
て残り時間、調理温度等が表示される。61〜63は加
熱手段21,28,22の近傍に設けられ、各加熱手段
21,28,22に対応した設定火力が点灯表示される
LED(表示部)である。このLED61〜63は、火
力LED及び負荷通電LEDとがセットになったLED
であり、火力(温度)、通電の有無等が表示される。な
お、トッププレート31は、その下部に設けられた上記
のLCD55〜57、LED61〜63の発光状態が外
から見ることができるように、該当部分は透明部材(例
えば硝子部材)から構成されており、少なくとも透明窓
を形成しているものとする。
【0034】図5は図4の上記のLCD55〜57,L
ED61〜63の詳細を示した説明図である。LED6
1は8個の左火力LED(赤)65と8個の左負荷通電
LED(緑)66とがセットになっており、8段階表示
が可能になっている。LED62は4個の中央火力LE
D(赤)67と4個の左負荷通電LED(緑)68とが
セットになっており、4段階表示が可能になっている。
また、LED63は8個の左火力LED(赤)69と8
個の左負荷通電LED(緑)70とがセットになってお
り、8段階表示が可能になっている。
【0035】次に、上述の加熱調理器の動作を説明す
る。図6は実施の形態1に係る加熱調理器の電力制御に
関するフローチャートである。 (A)中央制御部12は、加熱手段(ラジェントヒータ
ー)28又は加熱手段(ロースター)29が動作中であ
るかどうかを判断し(S11)、動作中であるという判
断した場合には、次の処理を行う(S12,S13)。
まず、合計消費電力−電熱ヒーター加熱出力=誘導加熱
火力(IH火力)として、誘導加熱火力に割り当て可能
な火力(電力)を求める(S12)。ここで、例えば合
計消費電力=6000W、電熱ヒーター加熱出力=12
00Wとすると、誘導加熱火力=4800Wとなる。
【0036】次に、後で設定される加熱手段21又は2
2の最大設定火力(最大加熱出力)を求める。誘導加熱
火力−動作中の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力≧後
設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力とし、後設定
の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力の範囲内で火力を
設定する(S13)。ここで、例えば、加熱手段(誘導
加熱コイル)21の火力が2500Wに設定されてい
て、次に、加熱手段(誘導加熱コイル)22の火力を設
定した場合には、2300Wまでの設定が可能になる。
このため、操作部11のエンコーダー42を操作して火
力を設定した場合には2300Wまでは設定されるが、
例えば2500Wを設定しようとしても、2300Wま
でしか設定されないことになる。
【0037】(B)中央制御部12は、操作部11のエ
ンコーダー42の操作量に従って火力を設定するが、そ
のとき、上記の制限の範囲内で火力を設定して加熱制御
部18に制御信号を出力する。加熱制御部18はその制
御信号を入力すると、その制御信号に基づいてインバー
タ回路20を制御して、加熱手段(誘導加熱コイル)2
2の通電量を制御する。また、加熱制御部18は、感温
素子20aからの信号に基づいて、感温素子20aの監
視する温度により、非加熱物の異常温度上昇を検知し
て、加熱出力を低減あるいは停止させることを行なう。
また、加熱制御部18は、感温素子20aからの信号を
例えば8段階の何れに属するかを判断して温度レベル信
号を生成し、中央制御部12に出力する。報知制御部1
3は、温度レベル信号を報知部14に出力して8段階の
火力に応じた火力レベルをLED63に表示させる。ま
た、IH温度制御調理モードが設定されている場合には
感温素子20aの出力を監視して火力を制御する。この
ような動作は後述の実施の形態においても同様にしてな
される。
【0038】(C)中央制御部12は、加熱手段(ラジ
ェントヒーター)28又は加熱手段(ロースター)29
が動作中ではないという判断した場合には(S11)、
合計消費電力−動作中の加熱手段(誘導加熱コイル)の
火力≧後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力とし
て、後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力を設定
する(S14)。ここで、例えば、加熱手段(誘導加熱
コイル)21の火力が2500Wに設定されていて、次
に、加熱手段(誘導加熱コイル)22の火力を設定した
場合には、3500Wまでの設定が可能になる。このた
め、操作部11のエンコーダー42を操作して火力を設
定した場合には3500Wまでの設定が許容されること
になる。
【0039】(D)中央制御部12は、次に、操作部1
1の操作信号に基づいて、先に動作していた加熱手段
(誘導加熱コイル)の火力設定が小さくなる方向で設定
変更があったかどうか判断する(S15)。ここでは、
加熱手段(誘導加熱コイル)21が先に動作していたも
のとして、その火力設定が小さくなったものとすると、
先動作中の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力−変更後
の加熱手段(誘導加熱コイル)=後動作の加熱手段(誘
導加熱コイル)の火力追加可能分とし、火力追加可能分
を求める(S16)。
【0040】(E)そして、中央制御部12は、後動作
の加熱手段(誘導加熱コイル)22の火力設定が大きく
なる方向で設定変更があったかどうか判断する(S1
7)。設定変更があった場合には、後動作の加熱手段
(誘導加熱コイル)の火力+後動作の加熱手段(誘導加
熱コイル)の火力追加可能分、の範囲内で後動作の加熱
手段(誘導加熱コイル)の火力設定を可能とする。例え
ば、加熱手段(誘導加熱コイル)21が2500Wから
2000W(500W減)に火力設定が変更されると、
加熱手段(誘導加熱コイル)22は、例えば最大火力が
2300Wにであった場合には、2800W(500W
増)まで増加可能になる。
【0041】実施の形態1においては、以上のようにし
て、加熱手段21,22,28(29)の合計消費電力
が6000Wの範囲内で、加熱手段21,22が許容さ
れる消費電力の範囲で火力設定をすることが可能になっ
ている。したがって、加熱手段21,22は、その許容
範囲に対して0〜100%の範囲で広範囲に火力設定を
することが可能になっている。このため、加熱調理に際
にしては、高火力で短時間に調理することができるとと
もに、誘導加熱の特徴である熱変換効率の高い高火力、
業務用のバーナーのような高火力による調理の仕上がり
が実現できる。また、左右どちらの加熱手段(誘導加熱
コイル)21,22でも最大加熱出力での動作を可能と
することで、限られた消費電力の範囲で有効に且つ使い
勝手の良い加熱調理器を実現することができる。更に、
加熱手段(誘導加熱コイル)21,22を個々に単独で
使用した場合には、業務用の誘導加熱コイルと同等の加
熱出力を得ることが出来るので、家庭用の加熱調理器と
してだけではなく、業務用機器としてのニーズにも対応
できるようになる。
【0042】なお、実施の形態1においては、加熱手段
21,22の火力設定の範囲が広くなっているので、中
央制御部12は、冷却装置22の冷却能力を火力設定
(加熱出力)の値に応じて変更し、冷却能力を上昇させ
て加熱出力の上昇に伴う制御回路電子部品の発熱を抑え
るようにしている。また、実施の形態1において、報知
制御手段13は、LCD(液晶)55,56,57の表
示用の照明(バックライト)を加熱手段21,28,2
2の動作に連動して点灯させている。この場合、まず、
動作待機状態の加熱手段21,28,22に対して通電
LED66,68,70を点灯させ、これと同期して、
LCD55,56,57もその照明(バックライト)を
点灯させることにより、今どの加熱手段21,28,2
2が動作中(待機中を含めて)なのかを明確に報知する
ことができるようなっている。
【0043】実施の形態2.図7は実施の形態2に係る
加熱調理器の電力制御に関するフローチャートである。
図7のフローチャートおいては、図6のフローチャート
に対して処理(S19)及び(S20)が挿入されてい
る。なお、図7において、図6と同一符号の処理は同一
内容を示しており、また、符号「a」が付加されている
処理(S13a)、(S14a)及び(S18a)につ
いてはその一部が変更されている。
【0044】中央制御部12は、加熱手段(ラジェント
ヒーター)28又は加熱手段(ロースター)29が動作
中であるかどうかを判断し(S11)、動作中であると
いう判断した場合には、まず、鍋材質判断処理を行って
被加熱物の鍋の材質を求めてその材質に対応した最大火
力の上限規制値(AW)を求める(S19)。次に、鍋
大きさ判断処理を行って鍋の大きさを求めてその大きさ
に対応した最大火力の上限規制値(BW)を求める(S
20)。
【0045】図8は上記の鍋材質判断処理(S19)の
詳細を示したフローチャートである。中央制御部12
は、鍋の材質が磁性材か非磁性材の何れであるかを判断
する(S31)。この判断処理は、予め鍋の材質(磁性
材又は非磁性材)に応じて設定された複数の発振周波数
のうち何れかの周波数を発振させて、インバータ回路の
入力電流を増大させて、そのときの入力電圧及び入力電
流の変位と共振コンデンサ(図示せず)の電位変位及び
共振コンデンサの電流変位とに基づいて鍋の材質(磁性
材又は非磁性材)を判断する。中央制御部12は、上記
にて鍋が磁性材であるという判断をしたときには、最大
火力の上限を設定しないこととする(S32)。また、
中央制御部12は、上記にて鍋が磁性材ではなく非磁性
材であるという判断をしたときには、最大火力の上限規
制を行うための電力「A」Wを設定する(S33)。
【0046】図9は鍋の大きさ判断処理(S20)の詳
細を示したフローチャートである。中央制御部12は、
鍋の大きさが基準の大きさより大きいかどうかを判断す
る(S41)。この判断処理は、予め設定された発振周
波数の周波数を発振させて、インバータの入力電流を増
大させ、そのときの入力電圧と入力電流と共振コンデン
サの電位と電流に基づいて鍋の大きさを判別する(例え
ば径が20cm以上であるかどうか)。中央制御部12
は、上記にて鍋の大きさが基準の大きさ以上であるとい
う判断をしたときには、最大火力の上限を設定しないこ
ととする(S42)。また、中央制御部12は、上記に
て鍋が基準の大きさよりも小さいという判断をしたとき
には、最大火力の上限規制を行うための電力「B」Wを
設定する(S43)。
【0047】なお、上記の鍋の種類の判断処理(S1
9,S20)は、いずれも、中央制御部12が加熱制御
部17,18に制御信号を出力してインバータ回路1
9,20を制御して行うものである。
【0048】ここで、図7に戻って同図の説明を継続す
る。図7のフローチャートの処理(S13a)、(S1
4a)及び(S18a)において、後設定の加熱手段
(誘導加熱コイル)の最大火力を設定する際には、上記
の規制電力が求められている場合には、上記の規制電力
(AW又はBWの何れか小さい方の電力)により規制を
行う。例えば上記の規制電力(AW又はBW)よりも大
きな火力が求められたとしても、最大火力は上記の規制
電力(AW又はBW)により制限を受けることになる。
【0049】実施の形態2においては、以上のように、
様々な種類の鍋が使用されることを想定し、中央制御部
12が鍋の種類(材質、大きさ)を判断する処理を行
い、鍋の種類により加熱手段(誘導加熱コイル)21,
22の火力設定(最大加熱出力)に制限を設けて、その
制限内で火力設定を可能にしている。このため、非磁性
鍋等で加熱手段(誘導加熱コイル)21,22に流れる
共振電流が増大して発熱するのを予め防止し、機器が破
損するのを防ぐことができる。
【0050】なお、上記の処理(S19,S20)は、
後述の実施の形態においては省略しているが、同様に適
用させるものである。
【0051】実施の形態3.次の表1は、図1の操作部
11における加熱手段21,22の火力設定の設定可能
な電力の内容の一例を示した表である。加熱手段21,
22の火力設定は、1(弱)〜8(強)の8段階に設定
されており、離散的に火力が設定される。上述のフロー
チャートにおける動作中の加熱手段(誘導加熱コイル)
の火力設定及び後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の
火力設定は、何れも表1の何れかの火力基準によりなさ
れる。そして、その火力設定が例えば図6の上記の処理
(S13)、(S14)及び(S18)により制約を受
ける場合においても、表1に示される電力が採用される
ことになる(例えば2200Wの場合には2000Wが
採用される)。なお、この表1は後述の実施の形態にお
いても同様に適用される。
【0052】
【表1】
【0053】実施の形態4.図10は実施の形態4に係
る加熱調理器の電力制御に関するフローチャートであ
り、IH温度制御調理モードの処理が行われている。図
10のフローチャートおいては、図6のフローチャート
に対して、IH温度制御調理モードの処理に関連する処
理(S21)、(S22)、(S23)及び(S24)
が挿入されている。なお、図10において、図6と同一
符号の処理は同一内容を示しており、この例では最大定
格電力を4800Wに設定している。
【0054】中央制御部12は、まず、操作部11の操
作信号に基づいてIH温度制御調理モードになっている
かどうかを判断する(S21)。IH温度制御調理モー
ドになっていない場合には図6の場合と同様に処理(S
11)以降の処理を行う。なお、最大定格電力が480
0Wに設定している点が図6と異なるが基本的に同じ処
理がなされる。湯沸かしモードキー44,45又は天ぷ
らモードキー46,47が操作されてIH温度制御調理
モードになっている場合には、IH温度制御調理モード
の電力制御を行う(S22)。
【0055】図11はIH温度制御調理モードの電力制
御の処理を示したフローチャートである。ここで、IH
温度制御調理モードの設定火力として、天ぷら温度制御
は2000W、湯沸かし温度制御は2500Wに設定さ
れるものとする。
【0056】(A)中央制御部12は、加熱手段(ラジ
ェントヒーター)28又は加熱手段(ロースター)29
が動作中であるかどうかを判断し(S81)、動作中で
あるという判断した場合には、次の処理を行う(S8
2,S83)。まず、 合計消費電力−電熱ヒーター加熱出力≧誘導加熱火力
(IH火力) として、誘導加熱火力に割り当て可能な火力(最大電
力)を求め、その範囲内で火力が設定される(S8
2)。ここで、例えば合計消費電力=4800W、ヒー
ター加熱出力=1200Wとすると、誘導加熱火力=3
600Wとなる。
【0057】次に、後で設定される加熱手段21又は2
2の最大設定火力を求める。誘導加熱火力−温度制御対
象の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力≧後設定の加熱
手段(誘導加熱コイル)の火力とし、後設定の加熱手段
(誘導加熱コイル)の火力の範囲内で火力を設定する
(S83)。ここで、例えば、加熱手段(誘導加熱コイ
ル)21が天ぷらの調理モード(2000W)に設定さ
れている場合には、後設定の加熱手段(誘導加熱コイ
ル)22の火力は1500Wまで設定可能になる(表1
の設定可能電力表より)。また、加熱手段(誘導加熱コ
イル)21が湯沸かしの調理モード(2500W)に設
定されている場合には、後設定の加熱手段(誘導加熱コ
イル)22の火力は1000Wまで設定可能になる(表
1の設定可能電力表より)。
【0058】(B)中央制御部12は、加熱手段(ラジ
ェントヒーター)28又は加熱手段(ロースター)29
が動作中でないという判断した場合には、次の処理を行
う(S84)。まず、合計消費電力−動作中の加熱手段
(誘導加熱コイル)の火力≧後設定の誘導加熱火力、と
して、後設定の誘導加熱火力に割り当て可能な火力(最
大電力)を求め、その範囲内で火力が設定される(S8
4)。ここで、例えば、加熱手段(誘導加熱コイル)2
1が天ぷらの調理モード(2000W)に設定されてい
る場合には、後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)22
の火力は2500Wまで設定可能になる(表1の設定可
能電力表より)。また、加熱手段(誘導加熱コイル)2
1が湯沸かしの調理モード(2500W)に設定されて
いる場合には、後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)2
2の火力は2000Wまで設定可能になる(表1の設定
可能電力表より)。
【0059】(C)中央制御部12は、2つの加熱手段
(誘導加熱コイル)21,22が動作中に、加熱手段
(ラジェントヒーター)28又は加熱手段(ロースタ
ー)29の動作割り込みがあるかどうかを判断し(S8
5)、動作割り込みがあるという判断した場合には、次
の処理を行う(S86)。中央制御部12は、例えば右
側の加熱手段(誘導加熱コイル)22の上限値Cを変更
する処理を行う。
【0060】例えば右側の加熱手段(誘導加熱コイル)
22がIH温度制御調理モードになっている場合、例え
ば湯沸かし設定されている場合には、C≦1500Wに
設定する。つまり、この状態においては、左側の加熱手
段(誘導加熱コイル)21には2000Wが割り当てら
れており(S84)、加熱手段(ラジェントヒーター)
28又は加熱手段(ロースター)29に1200Wが割
り当てられることから、4800W−2000W−12
00W=1600Wであり、右側の加熱手段(誘導加熱
コイル)22には1500Wが割り当てられる。同様に
して、加熱手段(誘導加熱コイル)22に天ぷらの調理
モードが設定されている場合には、C≦1000Wに設
定する。
【0061】また、右側の加熱手段(誘導加熱コイル)
22が通常の火力制御の動作中の場合に(加熱手段(誘
導加熱コイル)21がIH温度制御調理モードになって
いる場合)、例えばIH温度制御調理モードが天ぷらの
調理モードに設定されている場合には、C≦1500W
に設定し、湯沸かしの調理モードに設定されている場合
にはC≦1000Wに設定する。
【0062】ここで、再び図10に戻って同図の説明を
継続する。中央制御部12は、上述のように、加熱手段
(ラジェントヒーター)28又は加熱手段(ロースタ
ー)29が動作中ではないという判断した場合には(S
11)、合計消費電力−動作中の加熱手段(誘導加熱コ
イル)の火力≧後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の
火力として、後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の火
力を設定する(S14)が、この後、2つの加熱手段2
1,22が動作中に、加熱手段(ラジェントヒーター)
28又は加熱手段(ロースター)29の動作割り込みが
あるかどうかを判断し(S23)、動作割り込みがある
という判断した場合には、例えば右側の加熱手段(誘導
加熱コイル)22の上限値Cを変更する処理を行う(S
24)。この処理は上記の処理(S86)と基本的には
同じであり、加熱手段(ラジェントヒーター)28又は
加熱手段(ロースター)29の電力の割り込み分を、例
えば右側の加熱手段(誘導加熱コイル)22の上限値C
を減少させることにより吸収するようにしている。中央
制御部12は、上記の処理(S24)の後は、処理(S
15)以降の処理を図6のフローチャートと同様にして
行う。
【0063】また、本実施の形態4においては、エンコ
ーダー41,42を操作して火力設定を行う時、設定で
きる火力の上限になった時点で、報知制御部13は、そ
のことを検出し、制限が働いていることを報知部14の
ブザーを駆動して使用者にその旨を知らせる。
【0064】なお、実施の形態4においては、以上のよ
うに、加熱手段21,22,28(29)が4800W
の範囲内で制御されるので、左右温度制御モード、右天
ぷら(2000W)+左天ぷら(2000W)、右湯沸
し(2500W)+左天ぷら(2000W)等の任意の
組合せが可能になっている。したがって、例えば天ぷら
モードキー46、47を一緒に操作して1つの負荷とし
て制御動作させても良い。即ち、加熱手段(誘導加熱コ
イル)21,22を1つの加熱源として機能させること
もできる。
【0065】また、加熱手段(ラジェントヒーター)2
8又は加熱手段(ロースター)29の動作割り込みがあ
った場合には、右側の加熱手段(誘導加熱コイル)22
の上限値Cを抑制し、また、加熱手段(誘導加熱コイ
ル)21、加熱手段(ラジェントヒーター)28又は加
熱手段(ロースター)29が停止又は加熱手段(誘導加
熱コイル)21の火力設定の減少があると、その上限値
Cは上昇することになる。例えば加熱手段(誘導加熱コ
イル)21の火力設定が小さくなると、それに応じて加
熱手段(誘導加熱コイル)22の上限値Cも大きくなる
(S17,S18)。
【0066】なお、上記の説明においては、2つの加熱
手段(誘導加熱コイル)21,22が動作中に、加熱手
段(ラジェントヒーター)28又は加熱手段(ロースタ
ー)29の動作割り込みがあった場合には、右側の加熱
手段(誘導加熱コイル)22の上限値Cを抑制する例に
ついて説明したが(S24,S86)、左側の加熱手段
(誘導加熱コイル)22の上限値を抑制するようにして
もよい。
【0067】なお、3負荷同時通電の場合には、何れか
の通電が停止又は加熱手段(誘導加熱コイル)21の火
力設定の減少があった場合には加熱手段(誘導加熱コイ
ル)22の上限値Cも大きくなる例について説明した
が、その通電中の負荷の火力出力を変更しない(或いは
元に戻さない)ようにし、総火力4800W以内であれ
ば、エンコーダー41,42の操作により火力設定を大
きく設定できるようにしてもよい。
【0068】本実施の形態4においては、以上のよう
に、火力設定が制約を受けるような状態においては、優
先順位を定めて、複数の加熱手段(誘導加熱コイル)2
1,22の内、予め設定された一方の加熱手段(誘導加
熱コイル)の火力の上限値を抑制するようにしたので、
他方の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力は抑制される
ことがなく、加熱調理をする際に高火力で短時間で出来
上がる。また、誘導加熱の特徴である熱変換効率の高い
高火力、業務用のバーナーのような高火力による調理の
仕上がりが実現でき、左右どちらの誘導加熱源でも最大
加熱出力での動作を可能とすることで、限られた消費電
力の範囲で有効に且つ使い勝手の良い加熱調理器を実現
することができる。
【0069】実施の形態5.図12は操作部11の他の
構成例を示した図である。ここでは、加熱手段21,及
び22に対応するエンコーダー41,42の近傍に、加
熱手段(誘導加熱コイル)21,22の何れかに固定最
大加熱出力を設定するための選択スイッチ70,71が
設けられている。例えば選択スイッチ70操作される
と、中央制御部12は加熱手段(誘導加熱コイル)21
の最大火力(電力)を例えば2500Wに固定設定す
る。また、選択スイッチ71が操作されると、中央制御
部12は加熱手段(誘導加熱コイル)22の最大火力
(電力)を例えば2500Wに固定設定する。このよう
にして、ユーザーの利用が利用しやすい形で左右の何れ
か一方の加熱手段21又は22から最大加熱出力が出る
ようにする。
【0070】ところで、加熱調理器の複数の加熱手段
(誘導加熱コイル)21,22を、使用者の使用環境、
すなわち台所の右壁面側に設置する際に、右の壁が近い
側で強い加熱出力を使用すると、調理物の飛び散り等で
壁等を汚してしまう恐れがあるため、壁から離れた側で
強い加熱出力を使用したい場合がある。左が壁面側にな
った場合も同様である。このような場合には、選択スイ
ッチ70,71を操作して、何れかの一方の加熱手段
(誘導加熱コイル)21,22から最大出力が出るよう
にすることにより、使用者の使用環境に対応した設定が
可能になっている。
【0071】なお、選択スイッチの設置箇所は図12に
限定されるものではなく、本体30の内部に設けておい
て、購入した使用者の台所に設置する際に、その選択ス
イッチを操作するようにしてもよい。また、操作部11
の既設の操作部11のスイッチ類の組み合わせや、電源
の投入後に最初に操作したエンコーダーに基づいて、最
大出力が出る加熱手段(誘導加熱コイル)21,22を
選択するようにしてもよい。これらの場合には、中央制
御部12がその操作信号を取り込んで判断し、固定最大
加熱出力が出る加熱手段(誘導加熱コイル)21,22
を選択して設定する。
【0072】実施の形態5においては、上述のように、
左右どちらの加熱手段(誘導加熱コイル)でも最大加熱
出力での動作を可能とすることで、限られた消費電力の
範囲で有効に且つ使い勝手の良い加熱調理器を実現する
ことができる。更に、使用者の環境に合わせて複数の加
熱手段(誘導加熱コイル)の最大火力を選択できるよう
にしたことで、様々な使用条件に容易に対応でき、使用
者独自の設定が可能となる為、より使いやすい加熱調理
器を実現できるようになる。
【0073】実施の形態6.次の表2は上記の実施の形
態5において右側に位置する加熱手段(誘導加熱コイ
ル)22を最大加熱出力可能な熱源として選択した場合
の出力の組み合わせを示した表である。使用頻度の高い
右側の加熱手段(誘導加熱コイル)22を高火力動作可
能に設定し、この高火力を常に有効にする為に、3負荷
同時動作時の火力調整を、最大火力の小さい側の左側の
加熱手段(誘導加熱コイル)22で行うようにしてお
り、その詳細を実施の形態7として説明する。
【0074】
【表2】
【0075】実施の形態7.図13は実施の形態7に係
る加熱調理器の電力制御に関するフローチャートであ
る。図13のフローチャートおいては、図10のフロー
チャートに対して処理の一部が変更されており、変更し
た処理には符号aが付記されている。具体的には、処理
(S13a)、(S14a)及び(S24a)が図13
の対応する処理(S13)、(S14)及び(S24)
に変更が加えられている。処理(S13a)及び(S1
4a)においては、右側の加熱手段(誘導加熱コイル)
22が3000W以内、左側の加熱手段(誘導加熱コイ
ル)21が2000W以内になるように火力を設定して
いる。
【0076】また、中央制御部12は、2つの加熱手段
(誘導加熱コイル)21,22が動作中に、加熱手段
(ラジェントヒーター)28又は加熱手段(ロースタ
ー)29の動作割り込みがあるかどうかを判断したとき
(S23)、動作割り込みがあるという判断した場合に
は、左側の加熱手段(誘導加熱コイル)21の上限値C
を変更する処理を行う(S24a)。ここで、例えば左
側の加熱手段(誘導加熱コイル)22の上限値が200
0Wに設定されている場合には、2000W−1200
W=800W→C=750Wに設定される。中央制御部
12は、上記の処理(S24a)の後は処理(S15)
以降の処理を図6(又は図10)のフローチャートと同
様にして行う。
【0077】図14は図13のIH温度制御調理モード
の電力制御の処理(S22)の詳細を示したフローチャ
ートである。ここでは、天ぷらの調理モードの温度制御
は2000W、湯沸かしの調理モードの温度制御は30
00Wに設定されるものとする。なお、右側の加熱手段
(誘導加熱コイル)22の最大火力は3000Wに設定
されているものとし、湯沸かしの調理モードの制御を行
う場合には右側の加熱手段(誘導加熱コイル)22が用
いられる。
【0078】図14のフローチャートおいては、図11
のフローチャートに対して処理の一部が変更されてお
り、変更した処理には符号aが付記されている。具体的
には、処理(S83a)、(S84a)及び(S86
a)が図11の対応する処理(S83)、(S84)及
び(S86)に変更が加えられている。
【0079】加熱手段(ラジェントヒーター)28又は
加熱手段(ロースター)29が動作中の場合(S81,
S82)には、上記のように、天ぷらの調理モードの温
度制御は2000W、湯沸かしの調理モードの制御は3
000Wに設定されているので、後設定の加熱手段(誘
導加熱コイル)の火力は、天ぷら時には1500W以下
(表2の設定可能電力より)、湯沸かし時には500W
以下(表2の設定可能電力より)に設定可能となる(S
83a)。
【0080】また、加熱手段(ラジェントヒーター)2
8又は加熱手段(ロースター)29が動作中でない場合
(S81)には、上記のように、天ぷら温度制御は20
00W、湯沸かし制御は3000Wに設定されているの
で、後設定の加熱手段(誘導加熱コイル)の火力設定
は、天ぷら時には2000W以下(表2の設定可能電力
より)、湯沸かし時には1500W以下(表2の設定可
能電力より)に設定可能となる(S84a)。また、2
つの加熱手段21,22が動作中に、加熱手段(ラジェ
ントヒーター)28又は加熱手段(ロースター)29の
動作割り込みがあると(S85)、左側の加熱手段(誘
導加熱コイル)21の上限値Cを変更する処理を行う
(S86a)。
【0081】例えば左側の加熱手段(誘導加熱コイル)
21がIH温度制御調理モードになっている場合、例え
ば天ぷら又は湯沸かしの何れの場合においても、C≦5
00Wに設定する。また、左側の加熱手段(誘導加熱コ
イル)21が通常の火力動作をしている場合には、左側
の加熱手段(誘導加熱コイル)21の上限値Cを、右側
の加熱手段(誘導加熱コイル)22が天ぷらの温度制御
をしている場合には、C≦1500W、右側の加熱手段
(誘導加熱コイル)22が湯沸かしの温度制御をしてい
る場合にはC≦500Wに設定する。
【0082】なお、上記においては、左側の加熱手段
(誘導加熱コイル)21の上限値を調整する例について
説明したが、左右の加熱手段(誘導加熱コイル)21,
22の役割を反転させてもよい。
【0083】実施の形態7においては、以上のようにし
て、左側の加熱手段(誘導加熱コイル)21の最大火力
を抑制することにより、右側の加熱手段(誘導加熱コイ
ル)22が最大火力が高く維持できるようにしたので、
加熱調理をする際に高火力で短時間で出来上がると共
に、誘導加熱の特徴である熱変換効率の高い高火力、業
務用のバーナーのような高火力による調理の仕上がりが
実現できる。
【0084】実施の形態8.図15は実施の形態8に係
る表示報知部の詳細を示した説明図である。表示報知部
においては、左負荷用LCD55及び右負荷用LCD5
7の近傍にそれぞれ最大火力動作表示LED72,73
を設けたものである。報知制御部13は、左側の加熱手
段(誘導加熱コイル)21又は右側の加熱手段(誘導加
熱コイル)22の何れかに最大火力が設定されると、最
大火力動作表示LED72又は73を点灯して、左右の
何れが最大火力に設定されたかを使用者に知らせる。
【0085】なお、この最大火力動作の表示について
は、既設のLCD55,57、LED61〜63を利用
して表示させるようにしてもよい。その場合の表示は、
点滅、文字、数字、絵表示等の何れでもよい。
【0086】実施の形態9.図16は実施の形態9に係
る表示報知部の詳細を示した説明図である。報知部14
においては、左負荷用LCD55及び右負荷用LCD5
7に最大火力負荷を表示させるようにしている。図示の
例においては、左側の加熱手段(誘導加熱コイル)21
に最大火力負荷2500Wが設定された場合であり、左
負荷用LCD55には2500Wを示す「250」とい
う数値が表示される。
【0087】実施の形態10.図17(A)(B)
(C)は実施の形態10に係る報知部14の詳細を示し
た説明図である。ここでは、例えば天ぷらモードキーが
押されたときの報知制御部13及び報知部14の動作に
ついて説明する。
【0088】図17(A)の状態の後、加熱手段(誘
導加熱コイル)21が動作待機状態になって、通電LE
D1〜8の点灯(図18(B))の後、天ぷらモードキ
ー46が押された場合には、通電LED1,2,7,8
を消灯(火力LED1,2,7,8も消灯)させ、通電
LED4〜6を点灯のまま、火力+通電LED3を同時
に1秒間隔のオン−オフで点滅させる(図17
(C))。LCD55は「天ぷら」「180」を点灯さ
せるとともに、ブザーを鳴らす。中央制御部12は例え
ば1秒後に加熱手段(誘導加熱コイル)21の加熱制御
部17に火力出力を送信し温度制御に移行する。天ぷら
モードキーによる温度制御におけるデフォルト設定温度
は180℃、指令火力は2000W(火力7)とする。
【0089】天ぷら温度の上がり具合を4段階のレベ
ル表示で使用者に現在の油温度目安を知らせる。温度表
示に火力LEDを兼用せず液晶内に表示させ、更に天ぷ
らモードであることをより明確にしながら加熱経過をわ
かりやすく表示することを目的としている。温度が設定
温度に達する時点となるまでの表示パターンは次の図1
8に記載の通りとする。
【0090】図18は温度が設定温度に達する時点とな
るまでの表示パターンを示した説明図である。 (A)レベル0で火力・通電LED3を同時に点滅させ
る。 (B)加熱制御部17から温度レベルが送られ、レベル
1の時点で表示を切り替える。火力・通電LED3は同
時に点灯する。通電LED4は火力・通電LED4とし
て同時に点滅させる(1秒間隔のオン−オフ)。 (C)加熱制御部17から温度レベルが送られ、レベル
2の時点で表示を切り替える。火力・通電LED4を同
時に点灯させる。通電LED5は火力・通電LED5と
して同時に点滅させる(1秒間隔のオン−オフ)。
【0091】(D)加熱制御部17から温度レベルが送
られ、レベル3の時点で表示を切り替える。火力・通電
LED5を同時に点灯させる。通電LED6は火力・通
電LED6として同時に点滅させる(1秒間隔のオン−
オフ)。 (E)加熱制御部17から温度レベルが送られ、レベル
4の時点で表示を切り替える。設定温度範囲内データを
受けて点灯し、温度が目標温度に達したことを報知す
る。このとき、火力・通電LED6を同時に点灯し、ブ
ザーを鳴らす(設定温度範囲に入った最初の1回の
み)。 (F)天ぷら調理終了で通電LED1〜8を点灯させ
る。天ぷらキー押し又は切り忘れ防止タイマーによる終
了。(高温注意信号有り・許可状態) (G)エンコーダーのノブ押し込みで終了した場合。
(高温注意信号有り・不許可状態)
【0092】ところで、本実施の形態10においては、
天ぷら温度の上がり具合を4段階でレベル表示する為、
加熱制御部17からの検出温度データを元に、次の表3
のレベルに達した時点で表示を切り替える。但し、レベ
ル1→4の上昇方向のみの変化とし、温度データが前レ
ベル値に下がった場合でも、現レベル表示を維持するも
のとする。また、表4に示されるように、設定温度によ
らず一律に扱うことによって油温度目安をわかりやすく
することもできる。
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】実施の形態10においては、上述のよう
に、予熱の段階で設定温度到達するまでの間、LED6
1,63にその経過が判断できるように表示色又はその
表示数を変化させるようにしたので、例えば油の入った
鍋等が設定した温度に達するまでのまでのおよその時間
を知ることができ、揚げ物調理の前準備等にとりかかる
タイミングを計り易くなっている。また、LED61,
63が加熱中の負荷近傍に設けられているので、複数の
IH温度制御調理モードの実施の場合であっても、予熱
表示と実際の調理物との関係が分かり易いものとなって
いる。
【0096】実施の形態11.図19は実施の形態11
に係る加熱調理器の斜視図であり、図20は図19の操
作部11の詳細を示した正面図である。この実施の形態
においては、加熱手段21,22,28の火力又は調理
加減を設定するための操作手段を、スライドレバーに7
5〜77により構成したものである。図示の例において
は、3個のスライドレバー75〜77を縦方向に配置し
ている。このようにスライドレバー75〜77により火
力設定することができるようにしたので、操作量が把握
し易いものとなっている。
【0097】実施の形態12.図21は実施の形態12
に係る加熱調理器の操作部11の詳細を示した正面図で
ある。この実施の形態においては、加熱手段21,2
2,28の火力又は調理加減を設定するための操作手段
をスライドレバー75〜77により構成しているが、こ
こでは、3個のスライドレバー75〜77を横方向に並
べて配置している。このようにスライドレバー75〜7
7は加熱負荷に対象位置に設けられているので操作がよ
りわかりやすくできる。
【0098】実施の形態13.図22は実施の形態13
に係る加熱調理器の回路構成図である。図1に示された
ものとの対比においては、BCR(スイッチ素子)2
6,26aを加熱手段28,29にそれぞれ対応して設
けている。加熱制御部25は、中央制御部12かからの
指令に従って、BCR(スイッチ素子)26,26aを
択一的(排他的)に選択し、選択されたBCR(スイッ
チ素子)26又は26aを制御することにより、加熱手
段28又は29による火力を制御する。
【0099】実施の形態14.なお、上記の実施の形態
においては誘導加熱手段が2個の場合にはついて説明し
たが、これは3以上の複数であってもよい。また、中央
制御部12、加熱制御部15,16,25をそれぞれ別
のマイクロコンピュータ等によって構成した例について
説明したが、それらの一部又は全部を纏めてマイクロコ
ンピュータによって構成するようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る加熱調理器によ
れば、複数の誘導加熱手段の最大加熱出力が、所定の消
費電力値内で収まるように、誘導加熱手段を可変制御す
るようにしたので、各誘導加熱手段の加熱出力を所定の
消費電力値内で任意の設定することが可能になってお
り、誘導加熱コイルの設置制約による使いづらさがなく
なり、また、高火力による調理が可能になっている。
【0101】本発明の請求項2に係る加熱調理器によれ
ば、複数の誘導加熱手段の最大加熱出力が、加熱調理器
の所定の消費電力値から電熱ヒーターの消費電力値を減
じた範囲内で収まるように、誘導加熱手段を可変制御す
るようにしたので、各誘導加熱手段の加熱出力を上記の
範囲内で任意の設定することが可能になっており、誘導
加熱コイルの設置制約による使いづらさがなくなり、ま
た、高火力による調理が可能になっている。
【0102】本発明の請求項3に係る加熱調理器によれ
ば、外部からの選択信号に基づいて、誘導加熱手段に設
定される固定最大加熱出力を切り換えて設定するように
したので、誘導加熱コイルの設置制約による使いづらさ
がなくなり、例えば左右の何れの誘導加熱手段において
も固定最大加熱出力を設定することができ、使い勝手の
良いものとなっている。
【0103】本発明の請求項4に係る加熱調理器によれ
ば、選択スイッチの選択信号に基づいて、誘導加熱手段
の固定最大加熱出力値を切り換えるようにしたので、使
い勝手の良いものとなっている。
【0104】本発明の請求項5に係る加熱調理器によれ
ば、操作部の操作信号に基づいて、各誘導加熱手段の固
定最大加熱出力値を切り換えるようにしたので、既設の
設備に基づいて誘導加熱手段の固定最大加熱出力値を切
り換えることができ、切り換えのための機械的な機構が
不要になっている。
【0105】本発明の請求項6に係る加熱調理器によれ
ば、複数の誘導加熱手段に対して予め優先順位を設定
し、電熱ヒーターが駆動されると、優先順位の低い誘導
加熱手段の加熱出力を減少させるようにしたので、優先
順位の高い誘導加熱手段の加熱出力を高く維持すること
ができる。
【0106】本発明の請求項7に係る加熱調理器によれ
ば、誘導加熱手段に設定される固定最大加熱出力を切り
換えると、その旨を報知部に報知させるようにしたの
で、どの誘導加熱手段に固定最大加熱出力が設定される
かを簡単に把握することができる。
【0107】本発明の請求項8に係る加熱調理器によれ
ば、各誘導加熱手段又は電熱ヒーターに近接して又は対
称位置に設けられた表示部を備え、表示部は各誘導加熱
手段又は電熱ヒータに対応したタイマー表示機能及び温
度表示機能を設けたので、調理対象物である被加熱物の
近傍でタイマー及び温度が確認することができ、見易い
ものとなっており、調理の状態を確実に把握することが
できる。
【0108】本発明の請求項9に係る加熱調理器によれ
ば、表示部は、加熱調理器本体の被加熱物を載置する天
面側に透明窓を介して配置されたので、天面側の透明窓
を介してタイマー及び温度を見ることができる。
【0109】本発明の請求項10に係る加熱調理器によ
れば、複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターの加熱出力
又は調理加減を設定するための操作部を備え、操作部を
スライドレバーから構成したので、操作量が把握し易い
ものとなっており、操作性に優れたものとなっている。
【0110】本発明の請求項11に係る加熱調理器によ
れば、前記操作部の内、複数の誘導加熱手段及び電熱ヒ
ーターの加熱出力又は調理加減を設定するための操作部
をスライドレバーから構成したので、操作量が把握し易
いものとなっており、操作性に優れたものとなってい
る。
【0111】本発明の請求項12に係る加熱調理器によ
れば、表示部はそれぞれが複数色表示可能な複数のセグ
メントからなり、報知制御手段は、所定の温度制御調理
モードが設定されると、表示部のセグメントに対応し
て、所定温度から調理モードの設定温度までの範囲と、
少なくとも温度検出手段からの温度とを前記表示部に識
別表示させるようにしたので、調理モードの設定温度ま
での温度の推移を把握することができる。即ち、実際の
温度が設定温度に到達するまでのおよその時間を知るこ
とができる。また、予熱表示と実際の調理物との関係が
使用者に分かり易いものとなっている。
【0112】本発明の請求項13に係る加熱調理器によ
れば、少なくとも2以上の誘導加熱手段に温度制御調理
モードを設定可能にしたものである
【0113】本発明の請求項14に係る加熱調理器によ
れば、被加熱物である鍋の種類を判別し、その種類に応
じて誘導加熱手段の最大加熱出力に規制をかけるように
したので、例えば非磁性鍋等で誘導加熱手段に流れる共
振電流が増大して発熱するのを予め防止し、機器が破損
するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る加熱調理器の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】 図1の加熱調理器の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】 図1の操作部11の詳細を示した説明図であ
る。
【図4】 図2のトッププレートの平面図である。
【図5】 図4の上記の表示部(LCD)の詳細を示し
た説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る加熱調理器の電力制御に
関するフローチャートである。
【図7】 実施の形態2に係る加熱調理器の電力制御に
関するフローチャートである。
【図8】 図7のIH鍋材質判断処理の詳細を示したフ
ローチャートである。
【図9】 図7のIH鍋大きさ判断処理の詳細を示した
フローチャートである。
【図10】 実施の形態3に係る加熱調理器の電力制御
に関するフローチャートである。
【図11】 IH温度制御調理モードの電力制御の処理
を示したフローチャートである。
【図12】 実施の形態3に係る加熱調理器の操作部の
他の構成例を示した図である。
【図13】 実施の形態6に係る加熱調理器の電力制御
に関するフローチャートである。
【図14】 図13のIH温度制御調理モードの電力制
御に関するフローチャートである。
【図15】 実施の形態8に係る表示報知部の詳細を示
した説明図である。
【図16】 実施の形態9に係る表示報知部の詳細を示
した説明図である。
【図17】 実施の形態10に係る報知部の詳細を示し
た説明図である。
【図18】 温度が設定温度に達する時点となるまでの
表示パターンを示した説明図である。
【図19】 実施の形態11に係る加熱調理器の斜視図
である。
【図20】 図19の操作部の詳細を示した正面図であ
る。
【図21】 実施の形態12に係る加熱調理器の操作部
の詳細を示した正面図である。
【図22】 実施の形態13に係る加熱調理器の回路構
成図である 。
【図23】 従来の加熱調理器の斜視図である。
【図24】 従来の他の加熱調理器の内部構成を示した
分解斜視図である。
【符号の説明】
11 操作部、12 中央制御部、13 報知制御部、
14 報知部、15,16 駆動・制御回路部、17,
18 加熱制御部、19,20 インバータ回路、21
,22 加熱手段(誘導加熱コイル)、23 冷却装
置、25 加熱制御部、27 切換回路、28,29
加熱手段(電熱ヒーター)、30 本体、31 トップ
プレート、41〜43 エンコーダー、44,45 湯
沸かしモードキー、46,47 天ぷらモードキー、4
8 時間設定キー、70,71 選択スイッチ、75〜
77 スライドレバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/12 314 H05B 6/12 314 F24C 7/04 301 F24C 7/04 301A Fターム(参考) 3K051 AA08 AB04 AB14 AC09 AC33 AD12 AD14 AD39 CD02 3L087 AA03 BA04 BA06 BA09 BB08 BC07 CA03 CA12 DA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘導加熱手段と、 前記各誘導加熱手段を制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記複数の誘導加熱手段の最大加熱出力
    が、所定の消費電力値内で収まるように、前記誘導加熱
    手段を可変制御することを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーター
    と、 前記複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターを制御する制
    御手段とを備え、 該制御手段は、前記複数の誘導加熱手段の最大加熱出力
    が、加熱調理器の最大定格消費電力値から前記電熱ヒー
    ターの消費電力値を減じた範囲内で収まるように、前記
    誘導加熱手段を可変制御することを特徴とする加熱調理
    器。
  3. 【請求項3】 複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーター
    と、 前記複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターを制御する制
    御手段とを備え、 該制御手段は、外部からの選択信号に基づいて、前記複
    数の誘導加熱手段にそれぞれ設定される固定最大加熱出
    力を切り換えて設定することを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 選択スイッチを備え、前記制御手段は、
    前記選択スイッチの選択信号に基づいて、前記誘導加熱
    手段の固定最大加熱出力値を切り換えることを特徴とす
    る請求項3記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターを
    操作するための操作部を備え、前記制御手段は、前記操
    作部の操作信号に基づいて、前記誘導加熱手段の固定最
    大加熱出力値を切り換えることを特徴とする請求項3記
    載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記複数の誘導加熱手
    段に対して予め優先順位を設定し、前記電熱ヒーターが
    駆動されると、優先順位の低い誘導加熱手段の最大加熱
    出力を減少させることを特徴とする請求項2乃至5の何
    れかに記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 操作信号を報知するための報知部と、該
    報知部を制御する報知制御部とを備え、該報知制御部
    は、前記制御手段が前記誘導加熱手段に設定される固定
    最大加熱出力を切り換えると、その旨を報知部に報知さ
    せることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の
    加熱調理器。
  8. 【請求項8】 前記報知部は、前記各誘導加熱手段又は
    電熱ヒーターに近接して又は対称位置に設けられた表示
    部を備え、該表示部は、前記各誘導加熱手段又は電熱ヒ
    ータに対応したタイマー表示機能及び設定温度表示機能
    を有することを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記
    載の加熱調理器。
  9. 【請求項9】 前記表示部は、加熱調理器本体の被加熱
    物を載置する天面側に透明窓を介して配置されたことを
    特徴とする請求項8記載の加熱調理器。
  10. 【請求項10】 複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーター
    と、 前記複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターを制御する制
    御手段と、 複数の誘導加熱手段及び電熱ヒーターの加熱出力又は調
    理加減を設定するための操作部を備え、該操作部をスラ
    イドレバーから構成したことを特徴とする加熱調理器。
  11. 【請求項11】 前記操作部の内、複数の誘導加熱手段
    及び電熱ヒーターの加熱出力又は調理加減を設定するた
    めの操作部をスライドレバーから構成したことを特徴と
    する請求項1乃至10の何れかに記載の加熱調理器。
  12. 【請求項12】 被加熱物の温度を検出する温度検出手
    段を備え、前記表示部はそれぞれが複数色表示可能な複
    数のセグメントからなり、前記報知制御手段は、所定の
    温度制御調理モードが設定されると、前記表示部のセグ
    メントに対応して、所定温度から前記調理モードの設定
    温度までの範囲と、少なくとも前記温度検出手段からの
    温度とを前記表示部に識別表示させることを特徴とする
    請求項8、9又は11記載の加熱調理器。
  13. 【請求項13】 少なくとも2以上の誘導加熱手段に温
    度制御調理モードを設定可能にしたことを特徴とする請
    求項1乃至12の何れかに記載の記載の加熱調理器。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、被加熱物である鍋の
    種類を判別し、その種類に応じて誘導加熱手段の最大加
    熱出力に規制をかけることを特徴とする請求項1乃至1
    3の何れかに記載の加熱調理器。
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