JP2003346231A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2003346231A
JP2003346231A JP2002152684A JP2002152684A JP2003346231A JP 2003346231 A JP2003346231 A JP 2003346231A JP 2002152684 A JP2002152684 A JP 2002152684A JP 2002152684 A JP2002152684 A JP 2002152684A JP 2003346231 A JP2003346231 A JP 2003346231A
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JP
Japan
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door
sales
plate
outlet
antitheft
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002152684A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kano
浩之 狩野
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Electric Appliances Co Ltd filed Critical Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】販売扉の凸部と防盗板の凸部とが突き当たると
きに、その販売扉の上方への移動を阻止して商品の不正
な抜き取りを確実に防止することができる信頼性の高い
自動販売機を提供する。 【解決手段】防盗板27と販売扉23との間には、防盗
板27に連動して上端部を中心に前後方向に回動するロ
ック板33が設けられ、防盗板27が後方側に回動する
ときには、防盗板27の凸部31の頂部が販売扉23の
凸部32の頂部の上側に入り込み、かつロック板33が
後方側に回動し、この状態で販売扉23が前方側に回動
するときには、販売扉23の凸部32が前記防盗板27
の凸部31に接触してその凸部31の下側から頂部に移
行し、この移行で防盗板27が前方側に回動し、この回
動に応じて前記ロック板33がさらに後方側に回動して
前記販売扉23の凸部32の上側根元部分に隣接する販
売扉23の前面に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飲料入りの缶や
ペットボトル等の商品を販売する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動販売機は、前面が開口した
筐体と、この筐体の前面に設けられた開閉扉とを備え、
筐体内は断熱構造の収納室として構成され、この収納室
内に商品収納用の例えばサーペンタイン型の複数のコラ
ムが前後左右に配列するように設置され、これらコラム
内に各種の商品が上下に積層して収納されている。
【0003】筐体の前面には断熱構造の内扉が開閉自在
に設けられ、この内扉の下部に複数の排出口が形成さ
れ、これら排出口にそれぞれ販売扉が開閉自在に設けら
れている。
【0004】筐体の前面に設けられた開閉扉の下部には
横長の販売口が形成され、筐体内の各コラムから排出さ
れた商品が内扉の排出口を通して開閉扉の販売口内に導
入される。そして自動販売機の利用者が販売口内に手を
差し込んでその商品を取り出す。
【0005】コラムから排出された商品が排出口を通過
する際には、販売扉がその商品により押されて開放し、
商品の通過後に自動的に閉合し、これにより排出口が常
閉され、断熱構造の収納室内の冷気や暖気の流出が抑え
られる。
【0006】ところで、販売口内に手を差し込み、販売
扉を手前側に引き込んで開き、排出口を通して手(腕)
を筐体1内にまで延ばしてコラムの最下層の商品を不正
に抜き取るようないたずらが行なわれることがある。
【0007】そこで近年においては、販売口内に防盗板
を設ける対策が採られるようになってきている。従来の
防盗板は平板状をなし、販売口内に販売扉と対向するよ
うに配置され、上端縁がピンを介して回動自在に支持さ
れている。
【0008】そしてコラムから商品が排出されたときに
は、その商品により販売扉とともに防盗板が前方側に回
動し、この回動で商品が販売口内に落下し、また販売口
内の商品を取り出すときには販売口内に差し込んだ手で
防盗板を後方側に押し動かして商品を取り出す。
【0009】通常時は、販売扉が防盗板で覆われてお
り、このためその防盗板が邪魔となって不正に販売扉を
開くことが困難となる。
【0010】ところが、横長の販売口内にその長手方向
に沿うように腕を向けて差し込んで防盗板の下側に腕を
位置させ、このような姿勢で販売扉の下端縁に指先を掛
けて販売扉を開き、コラム内の商品を不正に抜き取るよ
うないたずらが行なわれてしまうことがある。
【0011】特に、商品がペットボトルのように比較的
軟質の容器のものであるときに、その容器を変形させて
比較的容易にコラムから抜き取ることが可能となってし
まう。このような行為は、体格のよい成人男子ではほと
んど実行が困難であるが、手や腕がしなやかで細い子供
や女性にあっては実行が可能となってしまう。
【0012】そこで、横長の販売口内に複数の仕切板を
設け、これら仕切板で販売口内を左右に並ぶ複数の領域
に仕切り、腕を横に向けて販売口内に差し込むことがで
きないようにする手段が採られるようになってきている
が、しかしこの場合、販売口内が仕切板で狭い領域に区
画されるため、販売口内に導入された商品を取り出すと
きの取り出し性が低下してしまう。
【0013】このようなことから本出願人は、図8に示
すように、販売口a内に上端部を中心にして前後方向に
回動する防盗板bを取出口cおよび販売扉dと対向して
設け、この防盗板bには後方側に向かって突出する凸部
eを設けるとともに、販売扉dには前方側に向かって突
出する凸部fを設け、防盗板bが後方側に回動するとき
には、防盗板bの凸部eの頂部が販売扉dの凸部fの頂
部の上側に入り込み、販売扉dが前方側に回動するとき
には、販売扉dの凸部fの頂部が防盗板bの凸部eの頂
部の上側に入り込むようにした自動販売機を提案し、特
願2000−374498として既に特許出願をしてある。
【0014】この自動販売機においては、通常の商品排
出時には、缶やペットボトル等の所定の商品がコラムg
からデリバリーシュートhの上に落下し、この商品が販
売扉dに向かって転動し、販売扉dを押し開きながら販
売口aの商品受けi内に落下する。商品の落下後には、
販売扉dが再び自重で自動的に閉合される。
【0015】この後、自動販売機の利用者は、外扉jを
上方に回動して取出口cを開き、この取出口cから販売
口a内に手を差し込み、この手で防盗板bを後方側に押
し動かしながら商品受けi内の商品を取り出す。
【0016】一方、販売口aが長手方向に連続する形状
であることから、人が腕をその長手方向に沿うように向
けて取出口cから商品受けiの上に差し込み、その腕の
手先で販売扉dを開き、さらに手先を延ばしてコラムg
の最下層の商品を不正に抜き取ろうとする行為が行なわ
れることがある。
【0017】ところが、この自動販売機の場合において
は、取出口cから腕を差し込んで防盗板bを後方側に押
し動かした際に、防盗板bの凸部eの頂部が販売扉dの
凸部fの上側に入り込む。
【0018】そしてこの状態から販売扉dを手先で前方
側に回動して開こうとするわけであるが、販売扉dがピ
ンkを中心に前方側に回動するときには、販売扉dの凸
部fの頂部が防盗板bの凸部eの頂部に移動してその頂
部に突き当たるようになり、このため販売扉dの回動に
応じる防盗板bの回動の角度が拡大され、この結果、販
売口a内に差し込んだ腕に防盗板bの下端部が引っ掛か
ってその回動が阻止され、結局、販売扉dを大きく開く
ことができず、これにより商品の不正な抜き取りを防止
することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、販売扉dは
組立上や取付上の誤差等により多少のがたつきがあり、
このため販売扉dの凸部fの頂部と防盗板bの凸部eの
頂部とが突き当たるとき、あるいはその直前に販売扉d
をそのがたつきにより上方に移動させて販売扉dの凸部
fの頂部を防盗板bの凸部eの頂部より上方に移動させ
るようなことが可能となる。
【0020】そして販売扉dの凸部fの頂部が防盗板b
の凸部eの頂部より上方に移動すると、販売扉dの前方
側への回動許容範囲が拡がり、このため販売扉dを前方
側に大きく開いて商品の不正な抜き取りが可能となって
しまう。
【0021】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、販売扉の凸部と防
盗板の凸部とが突き当たるときに、その販売扉の上方へ
の移動を阻止して商品の不正な抜き取りを確実に防止す
ることができる信頼性の高い自動販売機を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、前面が開口した筐体およびこの筐
体の前面に設けられた開閉扉を備え、筐体内には商品収
納用の複数のコラムが設けられ、筐体の前面の開口部に
は内扉が設けられ、この内扉には排出口が形成され、こ
の排出口には上端部を中心にして前後方向に回動する販
売扉が設けられ、前記開閉扉には前記コラムから排出口
を通して排出される商品を受入れる横長の販売口が設け
られている自動販売機において、前記販売口は、開閉扉
の前面において開口して前記販売扉に対向する横長の取
出口と、この取出口より下方に位置して開閉扉の内側に
設けられた商品受けとを有し、この販売口内には、上端
部を中心にして前後方向に回動する防盗板が前記取出口
および販売扉と対向して設けられ、この防盗板には後方
側に向かって突出する凸部が設けられているとともに、
前記販売扉には前方側に向かって突出する凸部が設けら
れ、防盗板と販売扉との間には、防盗板に連動して上端
部を中心に前後方向に回動するロック板が設けられ、防
盗板が後方側に回動するときには、防盗板の凸部の頂部
が販売扉の凸部の頂部の上側に入り込み、かつロック板
が後方側に回動し、この状態で販売扉が前方側に回動す
るときには、販売扉の凸部が前記防盗板の凸部に接触し
てその凸部の下側から頂部に移行し、この移行で防盗板
が前方側に回動し、この回動に応じて前記ロック板がさ
らに後方側に回動して前記販売扉の凸部の上側根元部分
に隣接する販売扉の前面に接触するようにしたものであ
る。
【0023】そして請求項2の発明では、防盗板および
ロック板が付勢手段によりそれぞれ前方側に回動する方
向に弾性的に付勢され、この付勢力により商品の販売待
機時に防盗板およびロック板が前方側に向かって斜めに
傾斜する姿勢に保持されていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1には、この発明の一
実施形態に係る自動販売機の全体の外観図を示してあ
り、この自動販売機は前面が開口する筐体1、およびこ
の筐体1の前面にヒンジ2を介して回動自在に設けられ
た開閉扉3とを備えている。
【0025】開閉扉3の前面には、販売商品を展示する
商品展示部4、コインを投入するコイン投入口5、紙幣
を投入する紙幣投入口6、つり銭を返却するつり銭返却
口7、開閉扉3を筐体1にロックするロック機構8等が
設けられている。そしてこの開閉扉3の下部に、開閉扉
3の前面からその内側に通じる横長の販売口9が設けら
れている。
【0026】筐体1の前面の開口部には、図2に示すよ
うに、断熱構造の内扉13が開閉可能に設けられ、この
内扉13の内側の筐体1内に商品収納用の複数の例えば
サーペンタイン型のコラム14が前後左右に配列するよ
うに設置されている。
【0027】開閉扉3に設けられた販売口9は、図3お
よび図4に示すように、開閉扉3の前面において開口す
る取出口17と、開閉扉3の裏面に前記取出口17より
下方に位置して設けられた樋形状の商品受け18とで構
成されている。
【0028】販売口9の内部は、途中が仕切られること
なく、横方向に連続して延びる空間となっている。そし
て取出口17の上部にはアクリル等の透明な板材からな
る上下回動式の外扉19が設けられている。
【0029】前記内扉13の下部には、前記販売口9に
対向して複数の排出口22が形成され、これら排出口2
2にそれぞれ販売扉23が設けられている。これら販売
扉23は、上端部がピン24を介して排出口22の上部
に回動自在に支持され、通常時すなわち商品の販売待機
時には自重でほぼ垂直に垂下して下端部が排出口22の
下端の受け部22aに当接する状態に保持されている。
【0030】各コラム14の下方には、排出口22に向
かって傾斜するデリバリーシュート26が設けられ、コ
ラム14から排出された商品はこのデリバリーシュート
26の上に落下し、このデリバリーシュート26の上を
転動して排出口22に達し、さらに販売扉23を押圧し
て開きながら販売口9の商品受け18の上に落下するよ
うになっている。
【0031】販売口9の内部には、その前後方向のほぼ
中間部において防盗板27が設けられている。この防盗
板27は前記取出口17の横幅より大きい横長の一体的
な例えば金属板からなり、上端部には逆U字状をなす掛
け部28が形成されている。そして掛け部が販売口9内
の上部に架設された支持ピン29に着脱可能に引っ掛け
られて下方に垂れ下がるように前後方向に回動自在に支
持されている。
【0032】前記支持ピン29の中間部には図5に示す
ように付勢手段としてのスプリング30が装着され、こ
のスプリング30により防盗板27が前方側に弾性的に
付勢され、この付勢力で防盗板27は通常時には取出口
17の配置側つまり前方側に向かって傾斜するように保
持されている。
【0033】防盗板27の板面の縦方向のほぼ中間部に
は、断面がコ字状をなす凸部31が防盗板27の横方向
の全長に亘って連続して形成されている。この凸部31
は防盗板27の後方側つまり排出口22の配置側に向か
って突出している。
【0034】各排出口22に設けられた販売扉23の前
面の両側部にはそれぞれ断面がほぼ三角形をなす凸部3
2が設けられている。これら凸部32は販売扉23の前
方側つまり防盗板27の配置側に向かって突出してい
る。
【0035】防盗板27と販売扉23との間にはロック
板33が設けられ、このロック板33は上端部が保持ピ
ン34を介して支持され、その保持ピン34を支点にし
て前後方向に回動自在となっている。
【0036】前記保持ピン34には付勢手段としてのス
プリング35が装着され、これらスプリング35により
ロック板33が前方側に弾性的に付勢され、この付勢力
でロック板33はその下端部が前記防盗板27に接触す
る傾斜状態に保持されている。
【0037】ロック板33の上部には切起し片36aお
よびその切起しによる開口36bが形成されている。ま
た、防盗板27の上部には、その後方側に向かって延び
るレバー片27aが一体に形成されている。防盗板27
が前方側に傾斜する姿勢のときに、ロック板33はスプ
リング35の付勢力でその下端側の端部が防盗板27に
おける凸部31の上方側の内面に接触し、また前記レバ
ー片27aが開口36bを通して切起し片6aに接触す
る状態にある。
【0038】横長の防盗板27の両端部の前面には、図
3に示すようにそれぞれ止め部材として突起37が設け
られ、防盗板27が前方側に回動したときに、これら突
起37が開閉扉3の内側に固定して設けられた係止部3
8に対向し、この状態で防盗板27の中間部が無理やり
に前方側に引っ張られて防盗板27が湾曲変形しようと
したときに、前記突起37が前記係止部38に当接して
その湾曲変形が抑えられるようになっている。
【0039】また、取出口17の中間部には、縦方向に
延びて取出口17を横切るように抑え部材として抑え棒
39が前記外扉19の内側に位置して架設されている。
そして防盗板27が無理やりに前方側に引っ張られたと
きに、その防盗板27の中間部が前記抑え棒39に当接
してその湾曲変形がより確実に抑えられるようになって
いる。
【0040】内扉13の下部には、図4および図5に示
すように、取出口17から商品受け18の内側にその長
手方向に沿うように人が腕を差し込もうとしたときにそ
の動作を邪魔する邪魔部材46が設けられている。
【0041】この邪魔部材46は、販売口9内の後方下
側で排出口22の下部に対応するレベルの位置におい
て、縦方向に延び、かつ販売口9の後部から前方に向か
って突出するように設けられている。
【0042】次に、この自動販売機の作用について説明
する。商品の販売待機時においては、図4に示すよう
に、排出口22に販売扉23が閉合し、防盗板27およ
びロック板33が前方側に傾斜する状態にある。そして
この状態から自動販売機の利用者により所定の商品購入
操作が行なわれると、所定のコラム14から缶やペット
ボトル等の所定の商品がその下方に排出され、デリバリ
ーシュート26の上に落下する。
【0043】デリバリーシュート26の上に落下した商
品は、排出口22に向かって転動し、図4に鎖線で示す
ように販売扉23を押し開きながら排出口22を通過し
て販売口9の商品受け18内に導入される。商品が排出
口22を通過した後には、販売扉23は再び排出口22
に自動的に閉合される。
【0044】この後、利用者は外扉19を上方に回動し
て取出口17を開き、この取出口17から販売口9内に
手を差し込み、この手で防盗板27をスプリング30に
抗して後方側に押し動かしながら商品受け18内の商品
を取り出す。
【0045】防盗板27が後方側に回動したときには、
図6に示すように、防盗板27の凸部31が販売扉23
の凸部21の上側の空間内に進入し、したがって防盗板
27を後方側に大きく回動させることができ、商品受け
18内の商品を容易に取り出すことができる。
【0046】なお、防盗板27が後方側に回動したとき
には、その防盗板27により押されてロック板33もス
プリング35に抗して保持ピン34を中心に後方側に回
動する。そして防盗板27の後方側への回動に応じてレ
バー片27aがロック板33の開口36b内から離脱す
る。
【0047】また、販売口9は長手方向の途中が仕切ら
れていない連続した形状をなしており、したがって商品
受け18内の商品を容易に能率よく取り出すことができ
る。
【0048】一方、販売口9が長手方向に連続する形状
であることから、人が腕をその長手方向に沿うように向
けて取出口17から商品受け18の上に差し込み、その
腕の手先で販売扉23を開き、さらに排出口22から手
先を延ばして筐体1内の最前列に配置するコラム14の
最下層の商品を不正に抜き取ろうとする行為が行なわれ
ることがある。
【0049】ところが、この自動販売機の場合において
は、取出口17から腕を差し込んで防盗板27を後方側
に押し動かした際には、図6に示すように防盗板27の
凸部31の頂部31aが販売扉23の凸部32の上側の
空間内に入り込む状態となる。
【0050】そしてこの状態から販売扉23を手先で前
方側に開こうとするわけであるが、販売扉23がピン2
4を中心に前方側に回動するときには、販売扉23の凸
部32の頂部32aが防盗板27の凸部31の下側の側
面31bに当たる。
【0051】そして、さらに販売扉23を前方側に強い
力で回動させると、図7に示すように、防盗板27が支
持ピン29を中心にして前方側に回動し、販売扉23に
おける凸部32の頂部32aが防盗板27における凸部
31の頂部31aにまで移行し、その販売扉23の凸部
32の頂部32aが防盗板27の凸部31の頂部31a
に突き当たり、この動作で防盗板27の回動の角度が販
売扉23の回動の角度よりも拡大される。
【0052】このため、販売扉23をある程度、前方側
に開いたときに防盗板27が大きく回動し、販売口9内
に差し込まれた腕に防盗板27の下端部が引っ掛かって
それ以上の回動が阻止され、結局、販売扉23を大きく
開くことができず、これにより商品の不正な抜き取りを
防止することができる。
【0053】防盗板27の下端部が販売口9内の腕に引
っ掛かってそれ以上の回動が阻止されたときに、仮に販
売扉23をその組立上や取付上の誤差等によるがたつき
を利用して上方に移動させることが可能であると、販売
扉23の凸部32が防盗板27の凸部31から離脱し、
販売扉23を前方側に大きく回動させることができるこ
とが可能となり、商品の不正な抜き取りが許容されてし
まうことになる。
【0054】ところが、本実施形態においては、防盗板
27が前方側に傾斜している図4に示す状態から防盗板
27が図6に示すように後方側に回動すると、レバー片
27aの先端部がロック板33の開口36bから離脱す
る。
【0055】そしてこの状態から、不正操作により図7
に示すように、販売扉23を前方側に回動させると、防
盗板27も前方側に回動する。そして防盗板27の前方
側への回動に応じてレバー片27aがロック板33の板
面に当り、これによりロック板33がスプリング35に
抗して後方側に回動し、その下端部が前記販売扉23の
前面の凸部32の上側根元側部分に接触する。
【0056】このため、図7に示すように、販売扉23
の凸部32の頂部32aが防盗板27の凸部31の頂部
31aに突き当たる状態のもとで、販売扉23を上方に
移動させようとしても、凸部32が前記ロック板33の
下端部に当接してその移動が阻止され、したがって販売
扉23の前方側への回動は不能となり、商品の不正な抜
き取りを確実に防止することができる。すなわち、販売
扉23に組立上や取付上の誤差等によるがたつきが生じ
ていても、販売扉23の上方への移動をロック板33で
的確に阻止して不正な抜き取りを防止することができ
る。
【0057】また、販売口9内には邪魔部材46が配置
しており、このため販売口9内へその長手方向に沿うよ
うに腕を差し込もうとすることがその邪魔部材46によ
り難しくなり、これにより商品の不正な抜き取り防止効
果をより一層高めることができる。
【0058】また、取出口17から手を差し込み、防盗
板27を前方側に無理やりに引き寄せて変形させるよう
ないたずらが行なわれたときには、その引き寄せに応じ
て防盗板27の両端部の突起37が係止部38に当接
し、したがって防盗板27が前方側に湾曲する変形が抑
えられる。
【0059】さらに、取出口17の中間部には縦方向に
延びる抑え棒39が設けられており、このため防盗板2
7を前方側に無理やりに引き寄せたときに、防盗板27
の中間部が抑え棒39に当接し、これにより防盗板27
の前方側への湾曲変形がより確実に抑えられる。
【0060】なお、図7の状態から販売口9内に差し込
んだ腕を抜き取ったときには、販売扉23が自重で後方
側に回動して排出口22に閉合し、また防盗板27がス
プリング30の付勢力で前方側に回動するとともに、ロ
ック板33がスプリング35の付勢力で前方側に回動し
て図4に示す販売待機状態に復帰する。この際、レバー
片27aは切起し片36aに沿って開口36b内に進入
する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
コラム内の商品を不正に抜き取ろうとして販売口内に腕
を差し込み、販売扉を僅かに前方側に開くと、これに応
じて販売扉の凸部が防盗板の凸部に接触するとともに、
その販売扉の凸部の頂部が防盗板の凸部の頂部に突き当
たり、これにより防盗板が大きく拡大して前方側に回動
し、この回動により販売口内に差し込んだ腕に防盗板が
当たってその回動が阻止され、したがって販売扉を大き
く開くことができず、これにより商品の不正な抜き取り
を防止することができる。
【0062】そして販売扉の凸部の頂部が防盗板の凸部
の頂部に突き当ったときには、防盗板に連動して動作す
るロック板の下端部が販売扉の凸部の上側根元部分に隣
接する販売扉の前面に接触して販売扉の上方への移動が
阻止され、したがってこの状態のもとで販売扉を上方に
移動させて販売扉を大きく開こうとしてもそれが困難と
なり、これにより商品の不正な抜き取りをより確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る自動販売機の全体
の外観を示す斜視図。
【図2】その自動販売機の内部構造を概略的に示す断面
図。
【図3】その自動販売機の販売口を示す正面図。
【図4】その販売口の内部構造を示す断面図。
【図5】その販売口内の防盗板の前面からその後方側を
見たときの正面図。
【図6】その販売口の防盗板が後方側に回動したときの
状態を示す断面図。
【図7】その販売口の防盗板が後方側に回動し、販売扉
が前方側に回動したときの状態を示す断面図。
【図8】この発明の先行技術を示す断面図。
【符号の説明】
1…筐体 3…開閉扉 9…販売口 13…内扉 14…コラム 17…取出口 18…商品受け 22…排出口 23…販売扉 26…デリバリーシュート 27…防盗板 27a…レバー片 30…スプリング 31…凸部 32…凸部 33…ロック板 35…スプリング 36b…開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が開口した筐体およびこの筐体の前面
    に設けられた開閉扉を備え、筐体内には商品収納用の複
    数のコラムが設けられ、筐体の前面の開口部には内扉が
    設けられ、この内扉には排出口が形成され、この排出口
    には上端部を中心にして前後方向に回動する販売扉が設
    けられ、前記開閉扉には前記コラムから排出口を通して
    排出される商品を受入れる横長の販売口が設けられてい
    る自動販売機において、 前記販売口は、開閉扉の前面において開口して前記販売
    扉に対向する横長の取出口と、この取出口より下方に位
    置して開閉扉の内側に設けられた商品受けとを有し、こ
    の販売口内には、上端部を中心にして前後方向に回動す
    る防盗板が前記取出口および販売扉と対向して設けら
    れ、この防盗板には後方側に向かって突出する凸部が設
    けられているとともに、前記販売扉には前方側に向かっ
    て突出する凸部が設けられ、防盗板と販売扉との間に
    は、防盗板に連動して上端部を中心に前後方向に回動す
    るロック板が設けられ、防盗板が後方側に回動するとき
    には、防盗板の凸部の頂部が販売扉の凸部の頂部の上側
    に入り込み、かつロック板が後方側に回動し、この状態
    で販売扉が前方側に回動するときには、販売扉の凸部が
    前記防盗板の凸部に接触してその凸部の下側から頂部に
    移行し、この移行で防盗板が前方側に回動し、この回動
    に応じて前記ロック板がさらに後方側に回動して前記販
    売扉の凸部の上側根元部分に隣接する販売扉の前面に接
    触することを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】防盗板およびロック板は付勢手段によりそ
    れぞれ前方側に回動する方向に弾性的に付勢され、この
    付勢力により商品の販売待機時には前方側に向かって斜
    めに傾斜する姿勢に保持されていることを特徴とする請
    求項1に記載の自動販売機。
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