JP6769159B2 - カップ販売装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ販売装置に関し、より詳細には、所定の金銭が投入され、かつ操作入力部が操作された場合に、カップをベンドステージに搬出し、取出口を通じて該カップを起立姿勢で取り出し可能にさせるカップ販売装置に関するものである。
従来、所定の金銭が投入され、かつ操作入力部が操作された場合に、カップをベンドステージに搬出する装置として、カップ式飲料自動販売機が知られている。
かかるカップ式飲料自動販売機は、ベンドステージに搬出されたカップに、内部で調理した飲料を投入することで飲料を販売するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−65228号公報
上述したカップ式飲料自動販売機では、ベンドステージに搬出されたカップに飲料を投入するので、該カップを保持する保持部材が設けられている。
ところで、近年、所定の金銭が投入され、かつ操作入力部が操作された場合に、カップをベンドステージに搬出し、取出口を通じて該カップを起立姿勢で取り出し可能にさせるカップのみを販売するカップ販売装置が知られている。
このようなカップ販売装置においては、ベンドステージに搬出されたカップをカップ式飲料自動販売機で用いられる保持部材で保持するようにすると、該カップを取り出し難くなる虞れがあり、好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、ベンドステージに搬出されたカップを良好に取り出させることができるカップ販売装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るカップ販売装置は、所定の金銭が投入され、かつ操作入力部が操作された場合に、内部に収納するカップをベンドステージに搬出し、取出口を通じて該カップを取り出し可能にさせて該カップを販売するカップ販売装置であって、前記ベンドステージは、前記取出口から離隔するに連れて漸次下方に傾斜し、かつ前記カップを載置させる底面部と、前記底面部に立設され、かつ該底面部に載置された前記カップを起立姿勢にて支持する支持壁部とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記カップ販売装置において、前記取出口は、装置本体の前面開口を開閉する前面扉に設けられており、前記支持壁部は、前記底面部の後方部分に立設された後壁部と、前記後壁部の左端部に連続し、かつ前記底面部の左側部分に立設された左壁部と、前記後壁部の右端部に連続し、かつ前記底面部の右側部分に立設された右壁部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ベンドステージの底面部が、取出口から離隔するに連れて漸次下方に傾斜しており、底面部に立設され支持壁部が底面部に載置されたカップを起立姿勢にて支持するので、カップは、上面開口が取出口から離隔する方向に傾斜した起立姿勢に維持される。これにより、取出口より挿入された手指にてカップの側面を把持することができ、利用者は、該カップを容易に取り出すことができる。従って、ベンドステージに搬出されたカップを良好に取り出させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるカップ販売装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態であるカップ販売装置の斜視図である。 図3は、図1及び図2に示した装置本体の内部構造を示す斜視図である。 図4は、図1及び図2に示した装置本体の内部構造を示す斜視図である。 図5は、図3及び図4に示したカップ機構部が補充位置までスライドした状態を示す斜視図である。 図6は、図3に示したベンドステージを示す斜視図である。 図7は、図3に示したベンドステージを示す平面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ販売装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態であるカップ販売装置の斜視図である。ここで例示するカップ販売装置は、装置本体10、前面閉塞部11、前面扉12及び後面扉13を備えている。
装置本体10は、図3及び図4に示すように、前面及び後面が開放されることで前面開口10a及び後面開口10bが形成された直方状の形態を成す筐体である。この装置本体10の内部構造については後述する。
前面閉塞部11は、装置本体10の前面開口10aのうち右側部分を閉塞する部分である。この前面閉塞部11には、硬貨投入口11a、返却レバー11b及び硬貨返却口11cが形成されている。
前面扉12は、装置本体10の前面開口10aのうち前面閉塞部11により閉塞されていない部分を開放若しくは閉塞させる扉体である。この前面扉12は、左端部が装置本体10の左前端部にヒンジ機構を介して軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。この前面扉12には、操作ボタン12a、表示部12b及び取出口12cが設けられている。
操作ボタン12aは、利用者が押下操作を行う操作入力部である。表示部12bは、利用者に対して所定の情報を表示する部分である。取出口12cは、取出扉12dにより開閉される開口である。
後面扉13は、装置本体10の後面開口10bを開放若しくは閉塞させる扉体である。この後面扉13は、右端部が装置本体10の右後端部にヒンジ機構を介して軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。この後面扉13は、当該カップ販売装置が設置される店舗等の管理者等により揺動されるものであり、所定のキーが図示せぬ鍵孔に挿入された場合に揺動可能なものである。
上記装置本体10の内部には、硬貨処理装置20、カップ機構部30及びベンドステージ40が設けられている。
硬貨処理装置20は、いわゆるコインメックと称されるものであり、装置本体10の右側壁部に取り付けられている。この硬貨処理装置20は、硬貨投入口11aより投入された硬貨の真偽を判別し、真と判別した硬貨をその種類毎に硬貨収納部に収納するものである。また硬貨処理装置20は、返却レバー11bが操作された場合には、硬貨投入口11aより投入されて一時的に保留する硬貨を硬貨返却口11cに返却するものである。
カップ機構部30は、カップ収納部31とカップシュータ32とを有している。カップ収納部31は、カップを積み重ねた状態で収納するものである。また、このカップ収納部31には、図示しないカップ払出機構が設けられている。カップ払出機構は、払出指令が与えられた場合に、積み重ねた状態で収納されるカップのうち最下位のカップを下方に払い出すものである。
カップシュータ32は、カップ収納部31の下部において取り付けられるとともに、シュータ保持部材33により保持されている。このカップシュータ32は、カップ収納部31から払い出されたカップを下方に向けて搬出するものである。
このようなカップ機構部30は、互いに高さレベルが異なる態様で設けられた左右一対のレール機構34により前後方向に沿ってスライド可能に支持されている。そして、カップ機構部30は、前方にスライドして、図3及び図4に示すような収納位置に配置される場合には、カップシュータ32が硬貨処理装置20よりも前方側に位置しており、硬貨処理装置20の左方側にスペースSを形成している。
尚、図4中の符号35は、ロック機構部である。このロック機構部35は、ロック状態となる場合にはカップ機構部30を収納位置に保持するものであり、ロック解除状態となる場合には、カップ機構部30が収納位置から後方に向けてスライドすることを許容するものである。
上記カップ機構部30は、ロック機構部35がロック解除状態にされるとともに後面扉13が後方に向けて揺動されて後面開口10bが開放された場合に、図5に示すように、後面開口10bを通じて後方に向けてスライドして装置本体10の外部となる補充位置まで移動することができる。
カップ機構部30が補充位置に配置される場合には、カップ収納部31の上方が開放されるので、カップ収納部31にカップを補充することが可能になる。
ベンドステージ40は、図3に示すように、取出口12cの後方側であって、収納位置に配置されるカップ機構部30のカップシュータ32の下端開口32aの下方域に設けられている。
図6及び図7は、それぞれ図3に示したベンドステージを示すものであり、図6は斜視図であり、図7は平面図である。このベンドステージ40は、底面部41と支持壁部42とを備えて構成されている。
底面部41は、カップを載置させるためのものであり、後方に向かうに連れて、すなわち取出口12cから離隔するに連れて漸次下方に傾斜している。
支持壁部42は、上記底面部41の上面の垂直方向に沿って延在する態様で底面部41に立設され、かつ該底面部41に載置されたカップを支持するためのもので、後壁部421、左壁部422及び右壁部423を有している。
後壁部421は、底面部41の後方部分に立設された部分であり、前面が湾曲する中央部421aと、中央部421aの左端部分に連続し、前面が左方に向かうに連れて漸次前方に直線状に傾斜する左端部421bと、中央部421aの右端部分に連続し、前面が右方に向かうに連れて漸次前方に直線状に傾斜する右端部421cとが一体的に形成されて構成されている。
左壁部422は、底面部41の左側部分に立設され、かつ後壁部421の左端部421bに連続している。この左壁部422の右面は、後壁部421における左端部421bの前面に連続している。
右壁部423は、底面部41の右側部分に立設され、かつ後壁部421の右端部421cに連続している。この右壁部423の左面は、後壁部421における右端部421cの前面に連続している。
このようなベンドステージ40の上方にはガイドカバー50が設けられている。ガイドカバー50は、ベンドステージ40の上方域を覆う態様で設けられており、上面に円形状のカップ通過口51が形成されている。また、かかる上面におけるカップ通過口51の前方側及び左右両側には、上方から見た場合にコ字状をなすガイドバー52が上方に突出する態様で設けられている。このガイドバー52は、カップ機構部30が収納位置に配置される場合に、カップシュータ32の下端部に当接して、カップ通過口51の上方にカップシュータ32の下端開口32aが配置されるようにしている。
上記装置本体10の上側壁部には、補充開口14が形成されている。補充開口14は、補充扉15により開放若しくは閉塞される開口であり、収納位置に配置されるカップ機構部30のカップ収納部31に対向可能な領域に形成されている。
以上のような構成を有するカップ販売装置においては、装置本体10の前面開口10a及び後面開口10bが閉塞された状態において、硬貨投入口11aを通じて所定の硬貨(金銭)が投入されて操作ボタン12aが押下操作されると、カップ収納部31から払い出されたカップがカップシュータ32によりベンドステージ40に搬出される。これにより、取出扉12dを揺動させて取出口12cが開成されることにより、該取出口12cを通じてベンドステージ40に搬出されたカップを取り出し可能にさせて該カップの販売を行うことができる。
そして、上記カップ販売装置によれば、ベンドステージ40の底面部41が後方に向かうに連れて下方に傾斜し、この底面部41に立設された支持壁部42が該底面部41に載置されたカップC(図6参照)を、後壁部421の左端部421bの前面と、該後壁部421の右端部421cの前面とが該カップCの側面に接して、起立姿勢にて支持するので、カップCは、上面開口C1が後方に傾斜した起立姿勢に維持される。これにより、取出口12cより挿入された手指にてカップCの側面C2を把持することができ、利用者は、該カップCを容易に取り出すことができる。従って、ベンドステージ40に搬出されたカップCを良好に取り出させることができる。
また、支持壁部42における後壁部421の左端部421bの前面と右端部421cの前面とでカップCの側面に接するので、直線状に傾斜する傾斜面でカップに接していることとなり、様々な大きさのカップを良好に支持することができる。
上記カップ販売装置によれば、カップ機構部30が収納位置に配置される場合、硬貨処理装置20の左方側にスペースSを形成しているので、管理者等は、装置本体10の後面開口10bを開放させた状態で硬貨処理装置20の硬貨収納部を開放して該硬貨収納部に収納された硬貨を取り出す作業を容易に行うことができる。
上記カップ販売装置によれば、ガイドカバー50のガイドバー52が、カップ機構部30が収納位置に配置される場合に、カップシュータ32の下端部に当接して、カップ通過口51の上方にカップシュータ32の下端開口32aが配置されるようにしているので、ベンドステージ40に対するカップシュータ32の位置決めを容易に行うことができ、カップ機構部30から払い出されたカップをベンドステージ40に確実に搬出することができる。
上記カップ販売装置によれば、装置本体10の上側壁部における収納位置に配置されるカップ機構部30のカップ収納部31に対向可能な領域に補充開口14が形成されているので、補充扉15を揺動させて補充開口14が開放されることにより、該補充開口14を通じてカップの補充を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、取出口12cは前面扉12に設けられていたが、本発明においては、取出口は、カップ販売装置の接客面に設けられていれば、必ずしも前面扉に設けられている必要はない。従って、ベンドステージも取出口の後方に設けられていなくてもよい。
10 装置本体
10a 前面開口
10b 後面開口
11 前面閉塞部
11a 硬貨投入口
11b 返却レバー
11c 硬貨返却口
12 前面扉
12a 操作ボタン
12b 表示部
12c 取出口
12d 取出扉
13 後面扉
14 補充開口
15 補充扉
20 硬貨処理装置
30 カップ機構部
31 カップ収納部
32 カップシュータ
32a 下端開口
34 レール機構
40 ベンドステージ
41 底面部
42 支持壁部
421 後壁部
422 左壁部
423 右壁部
50 ガイドカバー
51 カップ通過口
52 ガイドバー
C カップ
S スペース

Claims (2)

  1. 所定の金銭が投入され、かつ操作入力部が操作された場合に、内部に収納するカップをベンドステージに搬出し、取出口を通じて該カップを取り出し可能にさせて該カップを販売するカップ販売装置であって、
    前記ベンドステージは、前記取出口から離隔するに連れて漸次下方に傾斜し、かつ前記カップを載置させる底面部と、前記底面部に立設され、かつ該底面部に載置された前記カップを起立姿勢にて支持する支持壁部とを備え
    前記支持壁部は、前記底面部の後方部分に立設された後壁部と、前記後壁部の左端部に連続し、かつ前記底面部の左側部分に立設された左壁部と、前記後壁部の右端部に連続し、かつ前記底面部の右側部分に立設された右壁部とを備えてなり、
    前記後壁部は、
    前記底面部の後方部分に立設された部分であり、前面が湾曲する中央部と、
    前記中央部の左端部分に連続し、前面が左方に向かうに連れて漸次前方に直線状に傾斜する左端部と、
    前記中央部の右端部分に連続し、前面が右方に向かうに連れて漸次前方に直線状に傾斜する右端部と
    が一体的に形成されて構成されたことを特徴とするカップ販売装置。
  2. 前記取出口は、装置本体の前面開口を開閉する前面扉に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のカップ販売装置。
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