JP2003341624A - ヒートシール装置、ヒートシール方法および充填包装機 - Google Patents

ヒートシール装置、ヒートシール方法および充填包装機

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JP2003341624A
JP2003341624A JP2002148310A JP2002148310A JP2003341624A JP 2003341624 A JP2003341624 A JP 2003341624A JP 2002148310 A JP2002148310 A JP 2002148310A JP 2002148310 A JP2002148310 A JP 2002148310A JP 2003341624 A JP2003341624 A JP 2003341624A
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JP
Japan
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heat
seal
sealing
filling
packaging machine
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JP2002148310A
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Takatoshi Sato
考勇 佐藤
Hiroyuki Matsui
弘行 松井
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Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール内部に内容物や気泡を残さずに、シー
ル不良を発生させることがないヒートシール装置、ヒー
トシール方法、およびこのヒートシール装置を用いた充
填包装機を提供する。 【解決手段】 垂直方向に延びる筒状フィルム10を挟
むように配置されたシールヘッド34およびシリコンゴ
ム板35を押し合わせることによって、筒状フィルム1
0を水平方向にわたってヒートシールするヒートシール
装置31であって、シリコンゴム板35が、シールヘッ
ド34およびシリコンゴム板35が筒状フィルム10を
介して当接する当接面を垂直方向にしだいに広げるよう
に変形するものであるヒートシール装置31、および、
筒状フィルム10内に内容物11を充填する充填ノズル
12と、ヒートシール装置31とを具備する充填包装機
30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物が充填され
た筒状または袋状のフィルムをヒートシールするヒート
シール装置、ヒートシール方法、および筒状または袋状
のフィルム内に内容物を充填し、フィルムをヒートシー
ルして包装する充填包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】筒状または袋状のフィルム内に内容物を
充填し、フィルムをヒートシールして包装する充填包装
機としては、スティック包装機、給袋式包装機、縦・横
ピロー包装機などが知られている。図5は、従来の充填
包装機の一例を示す図であり、この充填包装機は、熱溶
着可能なフィルムを縦方向にヒートシールして筒状フィ
ルム10とする縦ヒートシール装置(図示略)と、垂直
方向に延びる筒状フィルム10内に液体の内容物11を
充填する充填ノズル12と、筒状フィルム10を水平方
向にわたってヒートシールするヒートシール装置21と
を具備して概略構成されるものである。
【0003】また、ヒートシール装置21は、筒状フィ
ルム10を挟むように配置された加熱手段(図示略)を
有するヒートシールバー22とシール受けバー23とを
具備して概略構成され、ヒートシールバー22のシール
ヘッド24とシール受けバー23のシリコンゴム板25
とを押し合わせることによって、筒状フィルム10を水
平方向にわたって加圧、加熱してヒートシールするもの
である。
【0004】この充填包装機を用いた内容物の充填包装
は、以下のようにして行われる。まず、充填包装機の上
方から下方に向かって移動するフィルムの両側縁を重
ね、これを縦ヒートシール装置によって縦方向にヒート
シールして筒状フィルム10とし、この筒状フィルム1
0をヒートシール装置21によって水平方向にわたって
ヒートシールして有底の筒状フィルム10とする。つい
で、有底の筒状フィルム10内に液体の内容物11を充
填ノズル12から充填し、有底の筒状フィルム10を内
容物11よりも上方においてヒートシール装置21によ
って水平方向にわたってヒートシールする。以後、充填
ノズル12による内容物の充填と、ヒートシール装置2
1による水平方向のヒートシールとを繰り返して、連続
的に内容物の充填包装を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような充填包装機
を用いて、内容物の充填包装を行う場合、図5の(a)
に示すように、筒状フィルム10の途中に内容物が液だ
れ13となって付着することがあった。この液だれ13
が、ちょうどヒートシールされる部分に付着してしまっ
た場合、図5の(b)に示すように、平坦なシールヘッ
ド24と平坦なシリコンゴム板25との間に液だれ13
が挟まれ、図5の(c)に示すようにシール内部に液噛
み14として閉じこめられることがあった。この液噛み
14は、ヒートシールの際の熱によって沸騰、発泡し、
シール不良を発生させるという問題があった。また、液
だれ13がなくても、場合によっては気泡がシール内部
に閉じこめられ、シール不良を発生させることがあっ
た。
【0006】よって、本発明の目的は、シール内部に内
容物や気泡を残さずに、シール不良を発生させることが
ないヒートシール装置、ヒートシール方法、およびこの
ヒートシール装置を用いた充填包装機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のヒー
トシール装置は、2枚のフィルムを挟むように配置され
た一対のシール部材を押し合わせることによって、フィ
ルム同士をヒートシールするヒートシール装置であっ
て、シール部材の少なくともどちらか一方が、シール部
材同士を押し合わせるときに、シール部材同士がフィル
ムを介して当接する当接面をしだいに広げるように変形
するものであることを特徴とする。また、シール部材の
少なくともどちらか一方は、フィルム側に凸の曲面を有
するものであることが望ましい。
【0008】また、本発明の充填包装機は、筒状または
袋状のフィルム内に内容物を充填する充填ノズルと、本
発明のヒートシール装置とを具備することを特徴とす
る。また、本発明のヒートシール方法は、2枚のフィル
ムを挟むように配置された一対のシール部材を押し合わ
せることによって、フィルム同士をヒートシールするヒ
ートシール方法であって、シール部材同士がフィルムを
介して当接する当接面がしだいに広がるように、シール
部材同士を押し合わせることを特徴とする。なお、本発
明でいう2枚のフィルムにはフィルムを途中で折り返し
た筒状、袋状フィルムも含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (形態例1)図1は、本発明の充填包装機およびヒート
シール装置の一例を示す図である。この充填包装機30
は、熱溶着可能なフィルムを縦方向にヒートシールして
筒状フィルム10とする縦ヒートシール装置(図示略)
と、垂直方向に延びる筒状フィルム10内に液体の内容
物11を充填する充填ノズル12と、筒状フィルム10
を水平方向にわたってヒートシールするヒートシール装
置31とを具備して概略構成されるものである。
【0010】この充填包装機30におけるヒートシール
装置31は、筒状フィルム10を挟むように配置された
加熱手段(図示略)を有するヒートシールバー32とシ
ール受けバー33とを具備して概略構成され、ヒートシ
ールバー32のシールヘッド34(シール部材)とシー
ル受けバー33のシリコンゴム板35(シール部材)と
を押し合わせることによって、筒状フィルム10を水平
方向にわたって加圧、加熱してヒートシールするもので
ある。
【0011】また、シール受けバー33のシリコンゴム
板35の裏面側には、筒状フィルム10側に凸であり、
かつ垂直方向に対して曲がった曲面を有する板バネ36
が設けられており、これによって可撓性を有するシリコ
ンゴム板35は、筒状フィルム10側に凸であり、かつ
垂直方向に対して曲がった曲面を有するものとされ、か
つ正面からの押圧によって平板状に変形可能とされてい
る。
【0012】このヒートシール装置31によるフィルム
のヒートシールは以下のようにして行われる。ヒートシ
ールバー32およびシール受けバー33が、互いに接近
するように移動することにより、図1の(b)に示すよ
うに、まず、ヒートシールバー32のシールヘッド34
の中央付近と、シール受けバー33のシリコンゴム板3
5の中央付近とが、筒状フィルム10を介して当接す
る。
【0013】さらにヒートシールバー32およびシール
受けバー33が接近することにより、シール受けバー3
3のシリコンゴム板35および板バネ36に押圧がかか
り、シールヘッド34とシリコンゴム板35との当接面
が垂直方向にしだいに広がるように、シリコンゴム板3
5および板バネ36がしだいに平板状に変形していく。
図1の(c)に示すように、シリコンゴム板35および
板バネ36が完全に平面となったとき、シールヘッド3
4の全面がシリコンゴム板35に当接し、平坦なシール
ヘッドと平坦なシリコンゴム板とによるヒートシールと
同等のシール圧力によって筒状フィルム10のヒートシ
ールが行われる。
【0014】このようなヒートシール装置31にあって
は、シール受けバー33のシリコンゴム板35が、シー
ルヘッド34とシリコンゴム板35とが筒状フィルム1
0を介して当接する当接面を垂直方向にしだいに広げる
ように変形するものであるので、図1の(a)に示すよ
うに、液だれ13が筒状フィルム10のヒートシールさ
れる部分に付着してしまった場合であっても、図1の
(b)に示すように、シールヘッド34の中央付近とシ
リコンゴム板35の中央付近とが、筒状フィルム10を
介して当接した際に、液だれ13を上下方向に分断し、
ついで、当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、分断された液だれ13が上下方向に押し退けられ、
図1の(c)に示すように、シール内部に内容物が閉じ
こめられることがない。
【0015】また、このようなヒートシール装置31に
あっては、筒状フィルム10のヒートシールされる部分
に存在する気体が、シールヘッド34とシリコンゴム板
35との当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、上下方向に押し出され、シール内部に気泡が閉じこ
められることがない。そして、このようなヒートシール
装置31が設けられた充填包装機30にあっては、シー
ル内部に内容物や気泡を残さずに、シール不良を発生さ
せることなく、内容物の充填、包装ができる。
【0016】(形態例2)図2は、本発明の充填包装機
およびヒートシール装置の他の例を示す図である。この
充填包装機40は、熱溶着可能なフィルムを縦方向にヒ
ートシールして筒状フィルム10とする縦ヒートシール
装置(図示略)と、垂直方向に延びる筒状フィルム10
内に液体の内容物11を充填する充填ノズル12と、筒
状フィルム10を水平方向にわたってヒートシールする
ヒートシール装置41とを具備して概略構成されるもの
である。
【0017】この充填包装機40におけるヒートシール
装置41は、筒状フィルム10を挟むように配置された
加熱手段(図示略)を有するヒートシールバー42とシ
ール受けバー43とを具備して概略構成され、ヒートシ
ールバー42のシールヘッド44(シール部材)とシー
ル受けバー43のシリコンゴム板45(シール部材)と
を押し合わせることによって、筒状フィルム10を水平
方向にわたって加圧、加熱してヒートシールするもので
ある。
【0018】また、シール受けバー43のシリコンゴム
板45は、筒状フィルム10側に凸であり、かつ垂直方
向に対して曲がった曲面を有するものである。また、シ
リコンゴム板45は、可撓性を有するものであるので、
正面からの押圧によって変形可能とされている。
【0019】このヒートシール装置41によるフィルム
のヒートシールは以下のようにして行われる。ヒートシ
ールバー42およびシール受けバー43が、互いに接近
するように移動することにより、図2の(b)に示すよ
うに、まず、ヒートシールバー42のシールヘッド44
の中央付近と、シール受けバー43のシリコンゴム板4
5の中央付近とが、筒状フィルム10を介して当接す
る。
【0020】さらにヒートシールバー42およびシール
受けバー43が接近することにより、シール受けバー4
3のシリコンゴム板45に押圧がかかり、シールヘッド
44とシリコンゴム板45との当接面が垂直方向にしだ
いに広がるように、シリコンゴム板45の表面がしだい
に平面に変形していく。そして、図2の(c)に示すよ
うに、シールヘッド44の表面とシリコンゴム板45の
表面が完全に一致し、シールヘッド34の全面がシリコ
ンゴム板35に当接することにより、平坦なシールヘッ
ドと平坦なシリコンゴム板とによるヒートシールと同等
のシール圧力によって筒状フィルム10のヒートシール
が行われる。
【0021】このようなヒートシール装置41にあって
は、シール受けバー43のシリコンゴム板45が、シー
ルヘッド44とシリコンゴム板45とが筒状フィルム1
0を介して当接する当接面を垂直方向にしだいに広げる
ように変形するものであるので、図2の(a)に示すよ
うに、液だれ13が筒状フィルム10のヒートシールさ
れる部分に付着してしまった場合であっても、図2の
(b)に示すように、シールヘッド44の中央付近とシ
リコンゴム板45の中央付近とが、筒状フィルム10を
介して当接した際に、液だれ13を上下方向に分断し、
ついで、当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、分断された液だれ13が上下方向に押し退けられ、
図2の(c)に示すように、シール内部に内容物が閉じ
こめられることがない。
【0022】また、このようなヒートシール装置41に
あっては、筒状フィルム10のヒートシールされる部分
に存在する気体が、シールヘッド44とシリコンゴム板
45との当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、上下方向に押し出され、シール内部に気泡が閉じこ
められることがない。そして、このようなヒートシール
装置41が設けられた充填包装機40にあっては、シー
ル内部に内容物や気泡を残さずに、シール不良を発生さ
せることなく、内容物の充填、包装ができる。
【0023】(形態例3)図3は、本発明の充填包装機
およびヒートシール装置の他の例を示す図である。この
充填包装機50は、熱溶着可能なフィルムを縦方向にヒ
ートシールして筒状フィルム10とする縦ヒートシール
装置(図示略)と、垂直方向に延びる筒状フィルム10
内に液体の内容物11を充填する充填ノズル12と、筒
状フィルム10を水平方向にわたってヒートシールする
ヒートシール装置51とを具備して概略構成されるもの
である。
【0024】この充填包装機50におけるヒートシール
装置51は、筒状フィルム10を挟むように配置された
加熱手段(図示略)を有するヒートシールバー52とシ
ール受けバー53とを具備して概略構成され、ヒートシ
ールバー52のシールヘッド54(シール部材)とシー
ル受けバー53のシリコンゴム板55(シール部材)と
を押し合わせることによって、筒状フィルム10を水平
方向にわたって加圧、加熱してヒートシールするもので
ある。
【0025】また、ヒートシールバー52のシールヘッ
ド54は、筒状フィルム10側に凸であり、かつ垂直方
向に対して曲がった曲面を有するものである。また、シ
ール受けバー53のシリコンゴム板55は、可撓性を有
するものであるので、正面からの押圧によって変形可能
とされている。
【0026】このヒートシール装置51によるフィルム
のヒートシールは以下のようにして行われる。ヒートシ
ールバー52およびシール受けバー53が、互いに接近
するように移動することにより、図3の(b)に示すよ
うに、まず、ヒートシールバー52のシールヘッド54
の中央付近と、シール受けバー53のシリコンゴム板5
5の中央付近とが、筒状フィルム10を介して当接す
る。
【0027】さらにヒートシールバー52およびシール
受けバー53が接近することにより、シール受けバー5
3のシリコンゴム板55に押圧がかかり、シールヘッド
54とシリコンゴム板55との当接面が垂直方向にしだ
いに広がるように、シリコンゴム板45の表面が、シー
ルヘッド54の凸の曲面に合わせて、しだいに凹むよう
に変形していく。そして、図3の(c)に示すように、
シールヘッド54の凸の曲面とシリコンゴム板55の凹
みが完全に一致し、シールヘッド54の全面がシリコン
ゴム板55に当接することにより、平坦なシールヘッド
と平坦なシリコンゴム板とによるヒートシールと同等の
シール圧力によって筒状フィルム10のヒートシールが
行われる。
【0028】このようなヒートシール装置51にあって
は、シール受けバー53のシリコンゴム板55が、シー
ルヘッド54とシリコンゴム板55とが筒状フィルム1
0を介して当接する当接面を垂直方向にしだいに広げる
ように変形するものであるので、図3の(a)に示すよ
うに、液だれ13が筒状フィルム10のヒートシールさ
れる部分に付着してしまった場合であっても、図3の
(b)に示すように、シールヘッド54の中央付近とシ
リコンゴム板55の中央付近とが、筒状フィルム10を
介して当接した際に、液だれ13を上下方向に分断し、
ついで、当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、分断された液だれ13が上下方向に押し退けられ、
図3の(c)に示すように、シール内部に内容物が閉じ
こめられることがない。
【0029】また、このようなヒートシール装置51に
あっては、筒状フィルム10のヒートシールされる部分
に存在する気体が、シールヘッド54とシリコンゴム板
55との当接面が垂直方向にしだいに広がることによ
り、上下方向に押し出され、シール内部に気泡が閉じこ
められることがない。そして、このようなヒートシール
装置51が設けられた充填包装機50にあっては、シー
ル内部に内容物や気泡を残さずに、シール不良を発生さ
せることなく、内容物の充填、包装ができる。
【0030】なお、本発明のヒートシール装置および充
填包装機は、形態例1〜3の構成に制限されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差
し支えない。例えば、シール受けバーに設けられる変形
可能なシール部材は、可撓性を有するものであって、か
つシールヘッドの押圧を受ける弾性を有し、ヒートシー
ル時の熱に対する耐性を有するものであれば、図示例の
シリコンゴム板には限定されない。また、シール部材同
士の当接面が広がる方向も、垂直方向(上下方向)に限
らず、水平方向でもよいし、両方を併用してもよい。さ
らには、当接が開始される位置は、中央付近に限定はさ
れず、任意に設定できる。また、形態例1〜3に示した
本発明のヒートシール装置は、図示例の充填包装機(ス
ティック包装機)用には限定されず、他の縦・横ピロー
包装機や、多種多様の製袋機に用いることもできる。
【0031】(形態例4)図4は、給袋式の充填包装機
に用いられるヒートシール装置の一例を示す図である。
このヒートシール装置61は、内容物11が充填された
パウチ15の開口部付近を挟むように配置された、加熱
手段(図示略)を有するヒートシールバー62、63と
を具備して概略構成されるものであり、ヒートシールバ
ー63のパウチ15側には、板バネ64がヒートシール
バー63の下端縁の軸65に揺動可能に軸支されてい
る。そして、ヒートシールバー62(シール部材)とヒ
ートシールバー63の板バネ64(シール部材)とを押
し合わせることによって、パウチ15の開口部を水平方
向にわたって加圧、加熱してヒートシールするものであ
る。
【0032】ここで、ヒートシールバー63の板バネ6
4は、パウチ15側に凸であり、かつ垂直方向に対して
曲がった曲面を有するものである。また、板バネ64
は、可撓性を有するものであるので、正面からの押圧に
よって平板状に変形可能とされている。
【0033】このヒートシール装置61によるフィルム
のヒートシールは以下のようにして行われる。ヒートシ
ールバー62、63同士が、互いに接近するように移動
することにより、図4の(b)に示すように、まず、ヒ
ートシールバー62の上部付近と、ヒートシールバー6
3の板バネ64上部付近とが、パウチ15を介して当接
する。
【0034】さらにヒートシールバー62、63が接近
することにより、ヒートシールバー63の板バネ64に
その両側から押圧がかかり、ヒートシールバー62と板
バネ64との当接面が下方方向にしだいに広がるよう
に、板バネ64がしだいに平板状に変形していく。図4
の(c)に示すように、板バネ64が完全に平面となっ
たとき、ヒートシールバー62、63の全面がパウチ1
5および板バネ64を介して当接し、平坦なヒートシー
ルバー同士によるヒートシールと同等のシール圧力によ
ってパウチ15のヒートシールが行われる。
【0035】このようなヒートシール装置61にあって
は、ヒートシールバー63の板バネ64が、にヒートシ
ールバー62と板バネ64とがパウチ15を介して当接
する当接面を垂直方向にしだいに広げるように変形する
変形部材であるので、液だれ13が筒状フィルム10の
ヒートシールされる部分に付着してしまった場合であっ
ても、図5の(b)に示すように、ヒートシールバー6
2の上部付近とヒートシールバー63の板バネ64上部
付近とが、パウチ15を介して当接した際に、液だれ
(図示略)を下方向に押し出し、ついで、当接面が下方
向にしだいに広がることにより、液だれが下方向に押し
退けられ、シール内部に内容物が閉じこめられることが
ない。また、パウチ15の開口部に内容物が付着してい
ない状態でヒートシールしているので、パウチ15の袋
口部における内容物による汚れを防止でき、シール部ピ
ンホールのない衛生的な包装物を得ることが可能であ
る。
【0036】また、このようなヒートシール装置61に
あっては、パウチ15のヒートシールされる部分に存在
する気体が、ヒートシールバー62と板バネ64との当
接面が下方向にしだいに広がることにより、下方向に押
し出され、シール内部に気泡が閉じこめられることがな
い。そして、このようなヒートシール装置61が設けら
れた充填包装機にあっては、シール内部に内容物や気泡
を残さずに、シール不良を発生させることなく、内容物
の充填、包装ができる。
【0037】なお、本発明のヒートシール装置は、図示
例の構成に制限されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変更して差し支えない。例えば、図
4における板バネ64は、ヒートシールバー63に取り
付けられている必要はなく、パウチ15とヒートシール
バー63との間に、ヒートシールバー63から独立して
設けられていてもよい。また、形態例4に示した本発明
のヒートシール装置は、図示例の充填包装機(給袋式包
装機)用には限定されず、他の充填包装機や、多種多様
の製袋機に用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヒートシ
ール装置は、2枚のフィルムを挟むように配置された一
対のシール部材を押し合わせることによって、フィルム
同士をヒートシールするヒートシール装置であって、シ
ール部材の少なくともどちらか一方が、シール部材同士
を押し合わせるときに、シール部材同士がフィルムを介
して当接する当接面をしだいに広げるように変形するも
のであるので、シール内部に内容物や気泡を残すことな
く、シール内部の内容物や気泡によるシール不良を発生
させることがない。
【0039】また、本発明のヒートシール方法は、2枚
のフィルムを挟むように配置された一対のシール部材を
押し合わせることによって、フィルム同士をヒートシー
ルするヒートシール方法であって、シール部材同士がフ
ィルムを介して当接する当接面がしだいに広がるよう
に、シール部材同士を押し合わせる方法であるので、シ
ール内部に内容物や気泡を残すことなく、シール内部の
内容物や気泡によるシール不良を発生させることがな
い。また、本発明の充填包装機は、筒状または袋状のフ
ィルム内に内容物を充填する充填ノズルと、本発明のヒ
ートシール装置とを具備するものであるので、シール内
部の内容物や気泡によるシール不良を発生させることな
く、内容物の充填、包装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヒートシール装置および充填包装機
の一例を示す正面図であり、(a)はヒートシール前、
(b)はヒートシール開始直後、(c)はヒートシール
中の状態を示す図である。
【図2】 本発明のヒートシール装置および充填包装機
の他の例を示す正面図であり、(a)はヒートシール
前、(b)はヒートシール開始直後、(c)はヒートシ
ール中の状態を示す図である。
【図3】 本発明のヒートシール装置および充填包装機
の他の例を示す正面図であり、(a)はヒートシール
前、(b)はヒートシール開始直後、(c)はヒートシ
ール中の状態を示す図である。
【図4】 本発明のヒートシール装置の他の例を示す正
面図であり、(a)はヒートシール前、(b)はヒート
シール開始直後、(c)はヒートシール中の状態を示す
図である。
【図5】 従来のヒートシール装置および充填包装機の
一例を示す正面図であり、(a)はヒートシール前、
(b)はヒートシール開始直後、(c)はヒートシール
中の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 筒状フィルム(フィルム) 11 内容物 12 充填ノズル 15 パウチ(フィルム) 30 充填包装機 31 ヒートシール装置 34 シールヘッド(シール部材) 35 シリコンゴム板(シール部材) 40 充填包装機 41 ヒートシール装置 44 シールヘッド(シール部材) 45 シリコンゴム板(シール部材) 50 充填包装機 51 ヒートシール装置 54 シールヘッド(シール部材) 55 シリコンゴム板(シール部材) 61 ヒートシール装置 62 ヒートシールバー(シール部材) 64 板バネ(シール部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E050 AA02 AB02 BA01 DF01 DF09 DH04 FA01 FB01 FB07 3E094 AA11 BA01 CA05 DA06 EA20 HA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のフィルムを挟むように配置された
    一対のシール部材を押し合わせることによって、フィル
    ム同士をヒートシールするヒートシール装置であって、 シール部材の少なくともどちらか一方が、シール部材同
    士を押し合わせるときに、シール部材同士がフィルムを
    介して当接する当接面をしだいに広げるように変形する
    ものであることを特徴とするヒートシール装置。
  2. 【請求項2】 シール部材の少なくともどちらか一方
    が、フィルム側に凸の曲面を有することを特徴とする請
    求項1記載のヒートシール装置。
  3. 【請求項3】 筒状または袋状のフィルム内に内容物を
    充填する充填ノズルと、請求項1または請求項2記載の
    ヒートシール装置とを具備することを特徴とする充填包
    装機。
  4. 【請求項4】 2枚のフィルムを挟むように配置された
    一対のシール部材を押し合わせることによって、フィル
    ム同士をヒートシールするヒートシール方法であって、 シール部材同士がフィルムを介して当接する当接面がし
    だいに広がるように、シール部材同士を押し合わせるこ
    とを特徴とするヒートシール方法。
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