JP3050541U - 縦型充填包装機 - Google Patents

縦型充填包装機

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JP3050541U
JP3050541U JP1998000066U JP6698U JP3050541U JP 3050541 U JP3050541 U JP 3050541U JP 1998000066 U JP1998000066 U JP 1998000066U JP 6698 U JP6698 U JP 6698U JP 3050541 U JP3050541 U JP 3050541U
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克司 飯塚
織寛 鶴田
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Orihiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 そのまま電子レンジで加熱しても破裂するお
それがない袋詰製品を製造可能とする。 【解決手段】 筒状にフォーミングされ、両側部の裏面
同士が重ね合わせられた部分を熱シールする縦シール装
置の縦ヒーター刃41には、第1の溝41bと第2の溝
41cとが形成される。第1の溝41bと第2の溝41
cとは互いに連通し、第1の溝41bは、フィルムの重
ね合わせられた部分の根元部となる内側の側端面に開口
し、第2の溝41cは、フィルムの重ね合わせられた部
分の先端部となる外側の側端面に開口する。第1の溝4
1bの深さD1は、縦ヒーター刃41と対向する受け部
材とでフィルムを加圧加熱したとき、フィルムを熱シー
ルできない深さとされ、第2の溝41cの深さD2は、
加圧面41aでのシール強度よりも弱い強度で熱シール
する深さとされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、シート状のフィルムの両側部を重ね合わせて熱シールして筒状とし 、そのフィルムに充填物を投入し、水平方向に熱シールして袋詰製品を製造する 縦型充填包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、縦型充填包装機としては、シート状のフィルムを筒状に形成する製袋ガ イドと、筒状に形成されたフィルムの合わせ面を熱シールする縦シール装置と、 縦シール装置によって縦方向に熱シールされた筒状のフィルム内に充填物を投入 するための投入パイプと、充填物が投入されたフィルムを水平方向に熱シールし 切断するための横シール装置とを有するものが知られている。
【0003】 この種の充填包装機は、内部が完全に密封された袋詰製品を製造することがで きるので、食品の充填包装に適しており、しかも、固形の充填物だけでなく液状 またはペースト状の充填物の包装にも広く用いられている。また、近年の冷凍食 品の普及により、充填包装機で包装された袋詰製品を冷凍食品の形態で販売する ことも多い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、充填包装機で包装された袋詰製品は、上述したように、内部が 完全に密封されているため、冷凍食品用に製造された場合には、以下に示すよう な問題点があった。
【0005】 冷凍食品の調理(加熱)には、電子レンジが一般的に用いられる。この際、袋 詰製品をそのまま電子レンジで加熱したのでは、充填物の加熱により発生した水 蒸気が袋内で膨張し、最悪の場合には袋が破裂してしまう。袋の破裂を防止する ためには、加熱する前に袋に穴を開けておいたり、内容物を別の容器に移し替え てから加熱する方法がある。しかし、この方法では、穴を開けたり移し替えたり する作業が煩わしく、電子レンジによる簡便な調理性が損なわれてしまう。
【0006】 上記の問題は冷凍食品に限らず、密封された袋を電子レンジで加熱する場合に 共通の問題である。特に、充填物が液状またはペースト状である場合には、上述 のように袋に穴を開けたりする際に、内容物が周囲に飛散してしまうおそれがあ るという問題も生じる。
【0007】 そこで本考案は、そのまま電子レンジで加熱しても破裂するおそれがない袋詰 製品を製造可能な縦型充填包装機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の縦型充填包装機は、フィルムを下方に送りつ つ前記フィルムの製袋および充填物の充填を行い、袋詰製品を製造する縦型充填 包装機であって、 シート状のフィルムを筒状に形成する製袋ガイドと、 前記製袋ガイドにより筒状に形成されたフィルムの重ね合わせられた側縁部の 裏面同士を熱シールする縦シール装置と、 前記縦シール装置によって熱シールされたフィルム内に充填物を投入する投入 パイプと、 前記充填物が投入されたフィルムを水平方向に熱シールおよび切断する横シー ル装置とを有し、 前記縦シール装置は、前記筒状に形成されたフィルムの重ね合わせられた側縁 部を加圧し加熱するための、受け部材と、該受け部材に向かって移動可能に設け られヒーターが内蔵された加熱部材とを備え、 前記加熱部材の前記受け部材への加圧面には、該加圧面に隣接する両側端面に 開口する溝が形成され、該溝の深さは、前記加熱部材と受け部材とでフィルムを 加圧し加熱したとき、前記重ね合わせられた側縁部の根元側となる前記溝の一端 部ではフィルムを熱シールできず、前記溝の他端部では前記加圧面での熱シール 強度よりも弱い強度で熱シールする深さとされるものである。
【0009】 上記のとおり構成された本考案の縦型充填包装機では、縦シール装置の加熱部 材に、受け部材との加圧面に隣接する両側端面に開口し、一端部と他端部とで上 述のように深さの異なる溝が形成されているので、縦シール装置で熱シールされ た縦シール部は、溝の部分において、一端部側ではフィルム同士は熱シールされ ず、他端部側では弱い強度で熱シールされる。その結果、この縦型充填包装機で 製造された袋詰製品を電子レンジで加熱する等して袋の内圧が上昇すると、その 圧力は、縦シール部の熱シールされていない部分を介して、弱いシール強度の部 分に作用する。従って、袋の内圧がある一定の圧力を越えると、この弱いシール 強度の部分でフィルム同士が剥離し、ここから圧力を逃がすことが可能となる。 また、本考案の縦型充填包装機は、フィルムの重ね合わせられた側縁部の、上 記加熱部材および受け部材で加圧し加熱された部分を再び加圧する加圧部材をさ らに有するものとすることもできる。これにより、縦シール装置による熱シール が安定してなされる。この場合、特に、加熱部材の溝の一端部の深さと同じ深さ の部分で熱シールされた領域を加圧しないようにするための逃げを加圧部材に設 けることで、弱い強度で熱シールされた部分の熱シール強度が必要以上に強くな ることはない。
【0010】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】 図1は、本考案の縦型充填包装機の一実施形態の概略側面図である。
【0012】 まず、図1を参照して、本実施形態の縦型充填包装機の概略について説明する 。図1において、液状またはペースト状の充填物55を投入するための投入ノズ ル1が内挿された投入パイプ2の外周部には、樹脂製のシート状フィルム50’ を筒状に形成するための製袋ガイド3が取り付けられている。製袋ガイド3によ って筒状に形成され、両側端部の裏面同士が向かい合わされた筒状フィルム50 は、製袋ガイド3の下方に設けられた縦シール装置4によってその合わせ面が熱 シールされる。
【0013】 投入パイプ2の下方には、筒状フィルム50の両側部を挟んで下方に送る円盤 状のフィルム送りローラ5が配置されている。フィルム送りローラ5の下方には 、フィルム送りローラ5の回転に同期して回転される2つの円柱状ローラからな る一対のシゴキローラ6が設けられる。各シゴキローラ6は、筒状フィルム50 を挟み込むことによって充填物55を分割するためのものであり、矢印Aで示す ように互いに筒状フィルム50の送り方向に垂直な方向に対向移動可能に設けら れている。
【0014】 各シゴキローラ6の下方には、筒状フィルム50をその幅方向すなわち水平方 向に熱シールし切断するための横シール装置10が配置されている。横シール装 置10は、筒状フィルム50を間において対向配置されて矢印Bで示すように互 いに水平方向に対向移動可能に設けられたヒーターバー11とヒーターバー受け 12とを有する。ヒーターバー11はシリンダ(不図示)によって前進および後 退移動され、ヒーターバー11にはヒータ(不図示)が内蔵される。また、ヒー ターバー受け12には、カッタ13がヒーターバー11に向かって進退可能に設 けられているとともに、ヒーターバー11との対向面には、加熱によって溶融し たフィルムの付着を防止するためのシリコーンゴム14が貼り付けられている。
【0015】 ヒーターバー11とヒーターバー受12けとは、ヒーターバー11の動きに連 動してヒーターバー受け12を対向移動させる運動伝達機構(不図示)を介して 互いに連結されており、シリンダによってヒーターバー11を前進させたり後退 させることで、ヒーターバー11とヒーターバー受け12とが閉じたり開いたり する。
【0016】 次に、本考案の最も大きな特徴である縦シール装置について説明する。
【0017】 図2は、図1に示した縦型充填包装機の縦シール装置の正面図であり、投入パ イプ側から見た状態を示している。
【0018】 図2に示すように、縦シール装置4は、筒状フィルム50(図1参照)の合わ せ面部50bを間において対向配置される縦ヒーター刃41と、この縦ヒーター 刃41の受けとなる縦ヒーター受け42とを有する。縦ヒーター受け42は、縦 シール装置4のフレーム40に固定されている。縦ヒーター刃41は、ヒーター (不図示)が内蔵されたものであり、フレーム40に摺動自在に支持された2本 のガイド軸45が固定された可動部材44に取り付けられている。さらに、フレ ーム40には縦ヒーター刃駆動シリンダ43が固定され、この縦ヒーター刃駆動 シリンダ43のロッドは可動部材44に連結されている。
【0019】 これにより、縦ヒーター刃駆動シリンダ43を駆動してそのロッドを突出させ ると、縦ヒーター刃41は矢印C方向に移動し、縦ヒーター受け42との間で合 わせ面部40bを加圧挟持する。このとき、縦ヒーター刃41のヒーターを駆動 することで、合わせ面部50bが熱シールされる。
【0020】 ここで、縦ヒーター刃41について図3を参照して詳細に説明する。図3は、 図2に示した縦シール装置の縦ヒーター刃の斜視図である。なお、図3中の「外 側」「内側」とは、この充填包装機全体の構成上の外側および内側、すなわち合 わせ面部50bの先端側および根元側を意味する。
【0021】 図3に示すように、縦ヒーター刃41の縦ヒーター受け42(図2参照)への 加圧面41aには、加圧面41aに隣接する両側端面に開口する溝が形成されて いる。この溝は、縦ヒーター刃41の内側の端面から外側に向かう第1の溝41 bと、第1の溝41bに連通して縦ヒータ刃41の外側の端面に開口する第2の 溝41cとで構成されている。第1の溝41bと第2の溝41cとは、それぞれ 深さが異なっている。
【0022】 第1の溝41bの深さD1は、縦ヒーター刃41と縦ヒーター受け42とで合 わせ面部50bを加圧挟持したとき、第1の溝41bが形成された部分では合わ せ面部50bが熱シールされない深さとされる。
【0023】 第2の溝41cの深さD2は、第1の溝41bの深さD1よりも浅く、縦ヒー ター刃41と縦ヒーター受け42とで合わせ面部50bを加圧挟持したとき、第 2の溝41cが形成された部分では、合わせ面部50bは熱シールされるものの 十分な力で加圧されず、加圧面41aでの熱シール強度よりも弱い強度で熱シー ルされる深さとなっている。
【0024】 より詳しくは、この充填包装機で製造された袋詰製品をそのまま電子レンジで 加熱したとき、第2の溝41bが形成された部分による熱シールの強度が、袋内 に発生した水蒸気の圧力でフィルム同士が容易に剥離する強度となるように第2 の溝41cの深さD2が設定される。具体的には、第2の溝41cの深さD2は 0.1〜1.0mmの範囲が好ましいが、使用するフィルムの種類や厚さに応じて 適宜設定される。
【0025】 図2に戻って、縦ヒーター刃41および縦ヒーター受け42の下方には、それ ぞれ縦ヒーター刃41と縦ヒーター受け42とで熱シールされた合わせ面部50 bを加圧しつつ下方に送るための一対のフィルム押えローラ46,47が回転自 在に設けられている。一方のフィルム押えローラ47は、その位置が固定されて いるが、他方のフィルム押えローラ46は、付勢手段(不図示)によって上記一 方のフィルム押えローラ47に向けて付勢されている。これにより、熱シールさ れた合わせ面部50bは一定の力で加圧され、溶着された部分が確実に固着され る。
【0026】 ここで、図4に示すように、他方のフィルム押えローラ46には、縦ヒーター 刃41の第2の溝41cで熱シールされた合わせ面部50bを加圧しないように するための逃げ46aが設けられている段付きのローラが用いられている。
【0027】 次に、本実施形態の縦型充填包装機の動作について、図1〜図4を参照して説 明する。なお、本実施形態の縦型充填包装機は、一連の動作の繰り返しによって 袋詰製品を連続して製造するものであるので、以下の説明では、既にいくつかの 袋詰製品を製造している途中の過程から説明を始める。
【0028】 まず、シゴキローラ6を開き、筒状フィルム50の送りを停止した状態で、投 入ノズル1から筒状フィルム50内に充填物55を投入する。充填物55の投入 後、シゴキローラ6を閉じて筒状フィルム50を押し潰し、これによって充填物 55を分割する。
【0029】 一方、充填物55の投入および分割の間に、縦シール装置4の縦ヒーター刃4 1と縦ヒーター受け42とを閉じ、縦ヒーター刃41のヒーターを駆動して、筒 状フィルム50の合わせ面部50bを熱シールする。これにより、縦ヒーター刃 41の加工面の形状にしたがって、図5に示すように、筒状フィルム50の合わ せ面部50bが熱シールされる。
【0030】 すなわち、第1の溝41b(図3参照)に対応する部分は熱シールされず、こ の部分では2枚のフィルムは離れている非シール部51となっている。なお、こ の部分は、後述するように水蒸気排出経路として機能する。また、第2の溝41 c(図3参照)に対応する部分(破線の斜線で示した部分)では、上述したよう な弱いシール強度で熱シールされている弱シール部52となっている。この部分 は、後述するように水蒸気排出口として機能する。その他、実線の斜線で示した 部分では、2枚のフィルムが剥離できない強度で熱シールされる。
【0031】 以上の各工程が終了したら、縦ヒーター刃41と縦ヒーター受け42とを離間 させ、さらに、フィルム送りローラ5およびシゴキローラ6を回転させて、筒状 フィルム50を1袋分のピッチだけ下方に送る。これに伴って、筒状フィルム5 0には、充填物55が存在していない空充填部50aが形成される。一方、縦ヒ ーター刃41と縦ヒーター受け42とで熱シールされた合わせ面部50bは、2 つのフィルム押えローラ46,47で加圧され、熱シールされた部分が定着され る。このとき、上述したように、他方のフィルム押えローラ46には逃げ46a が設けられているので、縦ヒーター刃41の第2の溝41cで熱シールされた部 分の熱シール強度が必要以上に強くなることはない。
【0032】 筒状フィルム50が1袋分のピッチだけ下方に送られたら、筒状フィルム50 の送りを停止させ、ヒーターバー11とヒーターバー受け12とを閉じる。そし て、ヒーターバー11に内蔵されたヒーターの駆動により筒状フィルム50をそ の幅方向に熱シールした後、熱シールされた部分を、カッタ13を前進させて切 断し、ヒーターバー11とヒーターバー受け12とを開く。これら一連の動作を 繰り返すことで、袋詰製品が連続して生産される。
【0033】 図6に、本実施形態の縦型充填包装機で製造された袋詰製品の斜視図を示す。 図6に示すように、袋詰製品60は、縦ヒーター刃41により熱シールされた縦 シール部61と、ヒーターバー11により熱シールされた横シール部62とで内 部が密封されている。
【0034】 ここで、上述したように、縦ヒーター刃41には第1の溝41bおよび第2の 溝41cが形成されているため、縦シール部61には、フィルム同士が溶着され ておらず袋詰製品60の内側と連通している非シール部61aと、この非シール 部61aと袋詰製品60の外部との間にあり弱いシール強度で熱シールされてい る弱シール部61bとを有する。
【0035】 このような袋詰製品60をそのまま電子レンジで加熱すると、そのときに発生 する水蒸気等により袋詰製品60が膨張し、次第に内圧が上昇する。その圧力は 、非シール部61aを介して弱シール部61bに作用するが、弱シール部61b は他のシール部よりもシール強度が弱いので、内圧が高くなると、弱シール部6 1bではフィルム同士が剥離する。これにより、縦シール部61の非シール部6 1aおよび剥離した弱シール部61bを介して袋詰製品60の内部と外部とが連 通し、袋詰製品60内に発生した水蒸気は、非シール部61aおよび剥離した弱 シール部61bを通って袋詰製品60の外部に排出される。すなわち、弱シール 部61bは、通常は閉じているが内圧が高くなることによって開く水蒸気排出口 として機能し、非シール部61aは、縦シール部61において袋詰製品60の内 部と水蒸気排出口とを繋ぐ水蒸気排出経路として機能する。
【0036】 その結果、袋詰製品60に予め穴を開けておいたり、充填物55を別の容器に 移し替えるということをしなくても、袋詰製品60を破裂させることなく、充填 物55を十分に加熱することができる。また、加熱前は袋詰製品60の内部は密 封されているので、充填物55が液状またはペースト状であっても、袋詰製品6 0の中から充填物55が漏れ出すことはない。
【0037】 このように、本考案の縦型充填包装機は、縦シール装置4の縦ヒーター刃41 に上述のような溝を形成するだけの簡単な構成で、そのまま電子レンジによる加 熱が可能な袋詰製品60を容易に製造することができる。
【0038】 以上説明した実施形態では、図3に示したように、縦ヒーター刃41の第1の 溝41bがそのまま第2の溝41cに繋がっている例を示したが、縦ヒーター刃 41の内側の端面と外側の端面とを繋ぐものであれば、第1の溝41bおよび第 2の溝41cの配置および形状は任意とすることができる。
【0039】 図7に、縦ヒーター刃の他の例の斜視図を示す。図7に示した縦ヒーター刃7 1では、第1の溝71bは、縦ヒーター刃71の内側端面から外側に向かう途中 で屈曲して縦ヒーター刃71の長手方向に延びた形状となっている。第2の溝7 1cは、第1の溝71bの屈曲して延びた部分の側壁において第1の溝71bと 連通し、縦ヒーター刃71の外側端面に開口している。これにより、第1の溝7 1bが縦ヒーター刃71の内側端面に開口している位置と、第2の溝71cが縦 ヒーター刃71の外側端面に開口している位置とは、縦ヒーター刃71の内側か ら外側に向かう方向に対して異なっている。なお、第1の溝71bの深さD1お よび第2の溝71cの深さD2は、図3に示した例と同様である。
【0040】 図8に、図7に示した縦シール刃を用いて製造された袋詰製品の縦シール部の シール状態を示す。図8に示すように、この袋詰製品80の縦シール部81は、 水蒸気排出経路として機能する屈曲した形状の非シール部81aと、非シール部 81aの屈曲して延びた部分の側部と繋がり水蒸気排出口として機能する弱シー ル部81bとを有する。
【0041】 この袋詰製品80を電子レンジで加熱すると、袋詰製品80は内部で発生した 水蒸気による内圧の上昇に伴って膨張し、最終的には弱シール部81bのフィル ム同士が剥離してここから水蒸気が排出される。
【0042】 ところで、袋詰製品80を落下させる等して大きな衝撃を与えると、袋詰製品 80の内圧が瞬間的に大きくなる。この圧力は弱シール部81bにも作用し、場 合によっては弱シール部81bのフィルムが剥離して充填物が飛び出してしまう ことがある。ところが、上述したように非シール部81aは屈曲した経路を構成 し、弱シール部81bはその経路の側部に設けられているので、上昇した圧力は 、弱シール部81bには直接的には作用しない。その結果、落下等の衝撃による 弱シール部81bのフィルムの不用意な剥離を防止することができる。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の縦型充填包装機は、縦シール装置の加熱部材に、 受け部材との加圧面に隣接する両側端面に開口し、一端部では熱シールされず他 端部では弱いシール強度で熱シールするように深さの異なる溝が形成されている ので、そのまま電子レンジ等で加熱しても破裂するおそれのない袋詰製品を容易 に製造することができる。
【0044】 また、フィルムの重ね合わせられた側縁部の、加熱部材および受け部材で加圧 し加熱された部分を再び加圧する加圧部材をさらに有することで、縦シール装置 による縦シール部のフィルム同士を定着させることができる。この場合、加熱部 材の溝の一端部の深さと同じ深さの部分で熱シールされた領域を加圧しないよう にするための逃げを加圧部材に設けることで、弱い強度で熱シールされた部分の 熱シール強度が必要以上に高くなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の縦型充填包装機の一実施形態の概略側
面図である。
【図2】図1に示した縦型充填包装機の縦シール装置の
正面図である。
【図3】図2に示した縦シール装置の縦ヒーター刃の斜
視図である。
【図4】図2に示した縦シール装置の縦ヒーター刃およ
びその下方のフィルム押えローラを縦ヒーター受け側か
ら見た図である。
【図5】図3に示した縦ヒーター刃で熱シールされた合
わせ面部の熱シール状態を説明するための図である。
【図6】図1に示した縦型充填包装機で製造された袋詰
製品の斜視図である。
【図7】本考案の縦型充填包装機に使用可能な縦ヒータ
ー刃の他の例の斜視図である。
【図8】図7に示した縦ヒーター刃を用いて製造された
袋詰製品の縦シール部のシール状態を示す図である。
【符号の説明】
1 投入ノズル 2 投入パイプ 3 製袋ガイド 4 縦シール装置 5 フィルム送りローラ 6 シゴキローラ 10 横シール装置 11 ヒーターバー 12 ヒーターバー受け 13 カッタ 40 フレーム 41,71 縦ヒーター刃 41a 加圧面 41b,71b 第1の溝 41c,71c 第2の溝 42 縦ヒーター受け 43 縦ヒーター刃駆動シリンダ 44 可動部材 45 ガイド軸 46,47 フィルム押えローラ 46a 逃げ 50 筒状フィルム 50’ シート状フィルム 50a 空充填部 50b 合わせ面部 51,61a,81a 非シール部 52,61b,81b 弱シール部 55 充填物 60,80 袋詰製品 61,81 縦シール部 62 横シール部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを下方に送りつつ前記フィルム
    の製袋および充填物の充填を行い、袋詰製品を製造する
    縦型充填包装機であって、 シート状のフィルムを筒状に形成する製袋ガイドと、 前記製袋ガイドにより筒状に形成されたフィルムの重ね
    合わせられた側縁部の裏面同士を熱シールする縦シール
    装置と、 前記縦シール装置によって熱シールされたフィルム内に
    充填物を投入する投入パイプと、 前記充填物が投入されたフィルムを水平方向に熱シール
    および切断する横シール装置とを有し、 前記縦シール装置は、前記筒状に形成されたフィルムの
    重ね合わせられた側縁部を加圧し加熱するための、受け
    部材と、該受け部材に向かって移動可能に設けられヒー
    ターが内蔵された加熱部材とを備え、 前記加熱部材の前記受け部材への加圧面には、該加圧面
    に隣接する両側端面に開口する溝が形成され、該溝の深
    さは、前記加熱部材と受け部材とでフィルムを加圧し加
    熱したとき、前記重ね合わせられた側縁部の根元側とな
    る前記溝の一端部ではフィルムを熱シールできず、前記
    溝の他端部では前記加圧面での熱シール強度よりも弱い
    強度で熱シールする深さとされる縦型充填包装機。
  2. 【請求項2】 前記溝の他端部での熱シール強度は、製
    造された袋詰製品を加熱したとき、該袋詰製品の内部の
    圧力の上昇によりフィルム同士が剥離可能な強度である
    請求項1に記載の縦型充填包装機。
  3. 【請求項3】 前記溝は、前記一端部での深さと同じ深
    さである第1の部分と、該第1の部分と連通し前記他端
    部での深さと同じ深さである第2の部分とを有し、前記
    第1の部分は途中で屈曲して前記加熱部材の長手方向に
    延びた形状となり、前記第2の部分は、前記第1の溝の
    屈曲して延びた部分の側壁で前記第1の溝と連通してい
    る請求項1または2に記載の縦型充填包装機。
  4. 【請求項4】 フィルムの前記重ね合わせられた側縁部
    の、前記加熱部材および受け部材で加圧し加熱された部
    分を再び加圧する加圧部材をさらに有する請求項1、2
    または3に記載の縦型充填包装機。
  5. 【請求項5】 前記加圧部材は、前記加熱部材の溝の一
    端部の深さと同じ深さの部分で熱シールされた領域を加
    圧しないようにするための逃げを有する請求項4に記載
    の縦型充填包装機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136232A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Hiranoya Bussan:Kk 収容袋

Cited By (1)

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JP2012136232A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Hiranoya Bussan:Kk 収容袋

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