JP3061451U - 縦型充填包装機 - Google Patents
縦型充填包装機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 包装動作の高速化を達成し、特に高温の製品
の充填包装に適した縦型充填包装機を提供する。 【解決手段】 上下方向に移動可能に設けられたベース
21には、一対の支持バー29,30が水平方向に移動
可能に支持される。各支持バー29,30の上端部に
は、フィルム1を熱シールするためのヒーターバー22
及びヒーター受けバー23が固定され、各支持バー2
9,30の下端部には、フィルム1の熱シールされた部
位を冷却及び切断するための冷却バー24及びカットバ
ー25が固定される。ベース21は、クランク・カム機
構(不図示)によりフィルム1の下方送り速度と等しい
速度で下方に移動され、それとともに支持バー29,3
0を前進させてヒーターバー22及びヒーター受けバー
23による熱シールと、冷却バー24及びカットバー2
5による冷却をが同時に行われる。
の充填包装に適した縦型充填包装機を提供する。 【解決手段】 上下方向に移動可能に設けられたベース
21には、一対の支持バー29,30が水平方向に移動
可能に支持される。各支持バー29,30の上端部に
は、フィルム1を熱シールするためのヒーターバー22
及びヒーター受けバー23が固定され、各支持バー2
9,30の下端部には、フィルム1の熱シールされた部
位を冷却及び切断するための冷却バー24及びカットバ
ー25が固定される。ベース21は、クランク・カム機
構(不図示)によりフィルム1の下方送り速度と等しい
速度で下方に移動され、それとともに支持バー29,3
0を前進させてヒーターバー22及びヒーター受けバー
23による熱シールと、冷却バー24及びカットバー2
5による冷却をが同時に行われる。
Description
【0001】
本考案は、筒状に成形されたフィルム内に液状またはペースト状の製品を投入 し、製品が投入されたフィルムを水平方向に熱シールすることによって袋詰製品 を製造する縦型充填包装機に関する。
【0002】
従来、筒状に成形されたフィルムに液状またはペースト状の製品を充填する縦 型充填包装機としては、フィルム内に投入された製品を、フィルムを外側から挟 んで分割しつつ下方に送るシゴキローラと、シゴキローラの回転によってフィル ムに形成された空充填部を水平方向に熱シールする熱シール機構と、熱シール機 構の下方に配置され熱シール機構で熱シールされたフィルムの部分を切断する切 断機構とを有するものが知られている。
【0003】 この種の縦型充填包装機では、フィルムの送りを停止した状態で熱シール機構 によるフィルムの熱シールが行われ、その後、熱シール機構と切断機構との距離 だけフィルムを下方に送ってフィルムを再び停止させ、熱シールされた部分が切 断機構で切断される。
【0004】 また、包装動作の高速化及び切断位置の安定性のために、熱シール機構にカッ タを備え、熱シールと切断とを同時に行えるようにした包装機も実現されている 。
【0005】
しかしながら、上述した従来の縦型充填包装機では、熱シールの際にはフィル ムの送りを停止する必要があったので、包装動作の高速化には限界があった。特 に、スープやジャム等、加熱調理した食品の充填包装においては、衛生上の問題 及び生産の効率化のため、調理直後の高温の状態で食品が供給されることが多い ので、熱シールされた部分の温度が冷めにくくなっている。そのため、カッタを 備えた熱シール機構を用いた場合でも、熱シールされた部分が冷却される前にフ ィルムを切断すると切断した部分から製品が漏れ出てしまうため結果的に熱シー ルから切断までの動作に時間がかかり、高速化の効果が十分には得られない。
【0006】 そこで本考案は、包装動作の高速化を達成し、特に高温の製品の充填包装に適 した縦型充填包装機を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため本考案の縦型充填包装機は、製品が投入される筒状フ ィルムを下方に送るフィルム送り手段と、 上下方向に移動可能に設けられ、下方への移動速度が前記フィルム送り手段に よる筒状フィルムの送り速度と等しいベース部材と、 前記ベース部材に支持されて前記筒状フィルムを水平方向に熱シールする熱シ ール手段と、 前記熱シール手段よりも下方で全記ベース部材に支持され、前記熱シール手段 で熱シールされた筒状フィルムの部分を冷却及び切断する冷却切断手段とを有す るものである。
【0008】 上記のとおり構成された本考案の縦型充填包装機では、熱シール手段及び冷却 切断手段が、上下方向に移動可能なベース部材に支持されているので、ベース部 材をフィルムの下方への送り速度と等しい速度で下方に移動させながら、熱シー ル及び、前回の動作で熱シールされた部分の冷却・切断を行うことにより、フィ ルム送りを停止する時間が最小限ですむ。これにより、包装動作の1サイクル当 たりの時間が短縮され、結果的に包装動作の高速化が達成される。また、熱シー ル手段により熱シールされた部位は、次回の動作時に切断手段により冷却された 後切断されるので、熱シールが終了してから切断までの間に、フィルムは十分に 冷却される。
【0009】 また、熱シール手段及び冷却切断手段はベース部材に支持されているので、ベ ース部材の上下動を制御するだけで、熱シール手段と冷却切断手段とを同期させ て上下動させることが可能である。その結果、これらの駆動機構が簡単になり、 しかも駆動の制御が容易になる。
【0010】 熱シール手段及び冷却切断手段は、下方に移動しながら熱シール及び冷却・切 断を行うため、次の動作時には元の位置まで上昇させる必要がある。そこで、ベ ース部材の上方への移動速度を下方への移動速度よりも速くすることで、熱シー ル手段及び冷却切断手段が上方へ移動する間の時間のロスが少なくなる。
【0011】 なお、熱シール手段と冷却切断手段との間に、フィルムの厚みを規制する成形 板を設けることで、偏平状の包装体を製造することも可能である。
【0012】
次に、本考案の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】 図1は、本考案の縦型充填包装機の一実施形態の概略側面図である。図1に示 すように、この充填包装機は、メインパイプ12の内側に設けられた投入パイプ から投入される製品50を袋詰めして偏平パックを製造するものである。メイン パイプ12の外周部には、テンションローラ13を経由して供給されるシート状 のフィルム1を筒状にフォーミングするための製袋ガイド14が取り付けられて いる。製袋ガイド14によって筒状にフォーミングされたフィルム1は、製袋ガ イド14の下方に設けられた縦シール機構15によって、その合わせ面が側縁部 に沿って熱シールされ、筒状とされる。
【0014】 メインパイプ15の下端には、筒状とされたフィルム1を内側から押し広げる 案内張り16が取り付けられている。この案内張り16で押し広げられたフィル ム1の両側端部を2対の送りローラ17で挟みながら送りローラ17を回転させ ることで、フィルム1が下方に送られる。
【0015】 送りローラ17の下方には、1対のシゴキローラ18が、フィルム1を間にお いて対向配置されている。シゴキローラ18は、フィルム1を挟み込んだりそれ を解除するように矢印A方向に対向移動可能に設けられており、フィルム1の製 品50が投入された部分でフィルム1を挟み込むことで製品50が分割される。 また、フィルム1を挟み込んだままシゴキローラ18を回転させることで、シゴ キローラ18は送りローラ17とともにフィルム1を下方に送り、これによりフ ィルム1には空充填部1aが形成される。
【0016】 シゴキローラ18の下方には、横シール機構20が配置されている。横シール 機構20について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、図1に示した横 シール機構の側面図、図3は、図1に示した横シール機構の平面図である。
【0017】 横シール機構20全体を支持するベース21は、鉛直方向に延びて配された垂 直ガイド軸32を介して、この充填包装機のフレーム(不図示)に鉛直方向に移 動自在に支持されている。そして、ベース21にはクランク・カム機構(不図示 )が連結されており、ベース21は、このクランク・カム機構の駆動により、等 速かつ所定のストロークで上下動される。なお、クランク・カム機構に、ベース 21の上下動のストロークを調整するための調整機構を設け、製造すべき袋詰製 品の一袋分の長さに応じてストロークを変えられるようにしてもよい。
【0018】 ベース21には、水平方向に互いに平行に配設された2本の水平ガイド軸31 が固定され、これら2本の水平ガイド軸31にまたがって、2つの支持バー29 ,30が不図示の駆動機構によりシゴキローラ18(図1参照)の対向移動方向 と略平行な方向に対向移動可能に設けられている。
【0019】 一方の支持バー29には、その上部に、フィルム1を水平方向に熱シールする ためのヒーターを内蔵したヒーターバー22が固定され、下部には、フィルム1 の熱シールされた部位を冷却するための冷却バー24が固定されている。ヒータ ーバー22と冷却バー24とは、製造すべき袋詰製品の一袋分の送りピッチだけ 離れて配置されている。また、冷却バー24の先端面には、後述するカット刃2 6が侵入するためのカット刃受け溝24aが形成されている。
【0020】 他方の支持バー30には、その上部に、ヒーターバー22の受けとなるヒータ ー受けバー23が固定され、下部には、フィルム1の熱シールされた部位を切断 するためのカットバー25が固定されている。ヒーター受けバー23は、フィル ム1を間においてヒーターバー22と対向する位置に設けられ、カットバー25 は、フィルム1を間において冷却バー24と対向する位置に設けられている。両 支持バー29,30を前進させることで、ヒーターバー22とヒーター受けバー 23とが加圧され、冷却バー24とカットバー25とが加圧される。また、カッ トバー25にはフィルム1を切断するカット刃26がシリンダ33により進退移 動可能に設けられている。カット刃26は通常はカットバー25内に引き込まれ ているが、フィルム1の切断時には前進して冷却バー24のカット刃受け溝24 a内に侵入される。
【0021】 さらに、各支持バー29,30にはそれぞれ成形板27,28が設けられてい る。一方の支持バー29の成形板27は、ヒーターバー22と冷却バー24との 間に位置し、他方の支持バー30の成形板28は、ヒーター受けバー23とカッ トバー25との間に位置している。また、一方の支持バー29の成形板27は一 方の支持バー29に固定されているが、他方の支持バー30の成形板28はシリ ンダ34により進退移動可能に設けられている。これら2つの成形板27.28 は製品50が充填されたフィルム1の厚みを規定するものであり、互いに当接す ることはない。具体的には、両支持バー29,30を前進させ、さらに一方の成 形板27を前進させた状態でも、成形板27,28間には、製造すべき袋入り製 品(偏平パック60:図4(e)参照)の厚みと等しい隙間が存在する。この隙 間は、袋入り製品に要求される厚みに応じて、電動または手動で任意に調整可能 である。
【0022】 次に、上述した本実施形態の充填包装機の動作について、図4を参照して説明 する。
【0023】 まず、図4(a)に示すように、支持バー29,30を開いた状態で横シール 機構20を上昇させつつ、常時回転しているシゴキローラ18によりフィルム1 を下方に送る。この状態では、シゴキローラ18を閉じることによって分割され た製品50aが、前回の動作で形成された熱シール部1bの上方に存在しており 、分割された製品50aとシゴキローラ18との間には、シゴキローラ18を閉 じたままフィルム1を送ることによって生じた空充填部1aが形成されている。 また、この状態では、一方の成形板27は後退位置にある。なお、分割された製 品50aの量は、1袋分の量に相当する。
【0024】 熱シール機構20が予め決められた所定の位置まで上昇したら、図4(b)に 示すように、支持バー29,30を閉じつつ、シゴキローラ18を開く。これに より、シゴキローラ18を閉じることにより保持されていた製品50が落下しは じめるが、その製品50が完全に落下して分割された製品50aと合流する前に 、フィルム1に形成されている空充填部1aを残した状態で、図4(c)に示す ように、支持バー29、30が完全に閉じられる。
【0025】 なお、支持バー29,30を閉じている間も、横シール機構20は上昇され、 フィルム1は送りローラ17(図1参照)により下方に送られている。そして、 支持バー29,30は、横シール機構20のストロークの上端すなわち上死点で 完全に閉じられる。支持バー29,30が閉じられると、ヒーターバー22とヒ ーターバー受け23、及び冷却バー24とカットバー25で、それぞれフィルム 1が加圧されるが、このとき、フィルム1の熱シール部1bの位置が冷却バー2 4及びカットバー25の位置と等しい位置になるように、横シール機構20の上 死点位置、上昇速度及びフィルム1の送り速度が設定されている。また、ヒータ ーバー22及びヒーターバー受け23は、フィルム1の空充填部1aを加圧する 。
【0026】 さらに、ヒーターバー22とヒーターバー受け23とで空充填部1aを加圧す ると同時にヒーターを駆動して空充填部1aを熱シールする。また、冷却バー2 4とカットバー25とで熱シール部1bを加圧することで、熱シール部1bが冷 却される。
【0027】 支持バー29,30を閉じることによって、支持バー29,30の間の分割さ れた製品50aは、成形板27,28によりある程度の厚さまで押し潰される。 また、シゴキローラ18を開くことにより、シゴキローラ18の上方に溜まって いた製品50が落下するが、このときにはヒーターバー22とヒーター受けバー 23とでフィルム1が加圧されているので、落下した製品50は、ヒーターバー 22及びヒーター受けバー23で加圧されている部分の上方に保持される。
【0028】 次いで、図4(d)に示すように、フィルム1の送り速度と等しい速度で横シ ール機構20を下降させるとともに、一方の成形板27を前進させて、分割され た製品50aの厚さを整えて偏平状とする。そして、熱シール機構20が下降し ている間も、ヒーターバー22とヒーターバー受け23とによる空充填部1aの 熱シール、及び冷却バー24とカットバー25とによる熱シール部1bの冷却が 行われている。熱シール部1bの冷却に必要な一定時間が経過したら、カットバ ー25からカット刃26を突出させ、前回の動作で形成された熱シール部1bを 切断する。
【0029】 次いで、図4(e)に示すように、支持バー29,30を開いて、偏平パック 60を落下させるとともに、一方の成形板27を後退させる。ここで、ヒーター バー22とヒーター受けバー23とで加圧されていたフィルム1の部分は熱シー ルされ新たな熱シール部1bが形成されているので、ヒーターバー22とヒータ ー受けバー23とによるフィルム1の加圧が解除されても、分割された製品50 aはこの熱シール部1bの上方に保持されている。
【0030】 また、フィルム1が、シゴキローラ18の下方に1袋分の製品50が存在する だけ下方に送られたら、シゴキローラ18を閉じ、製品50を分割する。そして 、この状態のままフィルム1の送り速度と等しい速度で横シール機構20を下降 させ、図4(f)に示すように横シール機構20が下死点に達したら、再び横シ ール機構20を上昇させる。
【0031】 以降は、図4(a)〜(f)に示した動作を繰り返すことで、偏平パック60 が連続して製造される。
【0032】 以上説明したように、本実施形態の充填包装機では、ヒーターバー22及びヒ ーター受けバー23が上下方向に移動可能に設けられているので、フィルム1を 送りながらフィルム1の熱シールを行うことができる。また、冷却バー24及び カットバー25が上下方向に移動可能に設けられているので、フィルム1を送り ながらフィルム1の冷却及び切断を行うことができる。これにより、熱シールや 冷却・切断のためにフィルム1の送りを停止する必要もなくなり、熱シールや冷 却・切断に要する時間のロスが少なくなる。従って、包装動作1サイクル当たり の時間を短縮することができ、結果的に包装動作の高速化を達成することができ る。
【0033】 なお、支持バー29,30は、フィルム1の送りとともに下方に移動した後、 次の動作のために上方に移動しなければならないが、このときの速度を、下方に 移動するときの速度よりも速くすれば、図4(a)に示した位置にフィルム1が 送られるまでの間に支持バー29,30の位置を図4(a)に示した位置に戻す ことも可能であるので、実質的な時間のロスは少ない。ここで重要なのは、フィ ルム1が図4(a)に示した位置に送られるより前に、熱シール及び冷却・切断 を終了させ、支持バー29,30を上昇させることである。
【0034】 また、ヒーターバー22で熱シールされた部位は、熱シールの終了後、次回の 熱シールが終了するまでの間、切断せずに冷却することが可能であるので、切断 するまでに十分に冷却することができる。その結果、製品の温度が高く熱シール された部分の温度が冷めにくいような場合でも、冷却が不十分なときに発生する 切断部分からの製品の漏れは発生しない。
【0035】 さらに、ヒーターバー22と冷却バーと24のピッチ及びヒーター受けバー2 3とカットバー25とのピッチは、前述したように偏平パックの1袋分の送りピ ッチと等しいので、フィルム1の熱シールと、前回の動作で熱シールされた部分 の冷却・切断を同時に行うことができる。このことにより、本実施形態のように 、ヒーターバー22と冷却バー24とを支持バー29に固定するとともにヒータ ー受けバー23とカットバー25とを支持バー30に固定し、これら支持バー2 9,30の進退移動により熱シール及び冷却を行うことができ、横シール機構2 0の構造が簡単なものとなる。特に、これら支持バー29,30はベース21に 支持され、ヒーターバー22、ヒーター受けバー23、冷却バー24、カットバ ー25及び成形板27,28を一つのユニットとして上下に移動させているので 、これらの上下方向への移動の制御も、個別にではなくベース21について行え ばよいので容易である。
【0036】 本実施形態では偏平パック60を製造する充填包装機について述べたが、この ような偏平パック60は、例えば、ジャムやクリームのようにパンに塗布して食 するものや、かまぼこのように種々の形態で食される食品の包装形態として好適 に用いることができる。
【0037】 ジャムの場合は、イージーピール性を付与したフィルムを使用することで、偏 平パック60の縦シール機構15及び横シール機構20により熱シールされた部 分で開いてジャムを露出させ、それをフィルムごとパンの上で反転させてジャム をパンの上に載せることで、ジャムをパンに塗布する手間を省くことができる。 一方、かまぼこの場合には、実際には、凝固する前に包装し、偏平の状態で凝固 させることになるが、これにより偏平状に形成されたかまぼこをスティック状に 切った野菜等に巻けば、新たなメニューとして食卓を飾ることになる。
【0038】 また、これらの偏平パック60は、従来のスライスチーズなどのような1枚の フィルムを折りたたんだ形態と異なり1枚ずつ完全密封されているため、包装後 にボイル加工や殺菌処理を行うことができ、必要な分だけ開封して使用すること ができ、保存や取り扱いも容易である。
【0039】 このように、偏平パック60は多くの利点を有するものであるが、本考案は、 偏平パック60を生産する充填包装機に限定されるものではなく、一般的なピロ ータイプの包装体を生産する充填包装機にも適用することができることは、いう までもない。この場合には、図2に示した横シール機構20から、成形板27, 28に関する機構を取り除くだけでよい。また、包装動作及び作用についても、 フィルムが成形板により押圧されなくなるだけで、その他は図4で説明した動作 及び作用と同様である。
【0040】 このピロータイプの包装体の特殊な形態として、図6に示すようなスティック パック80が挙げられるが、本考案の充填包装機では、このようなスティックパ ック80を製造することも可能である。
【0041】 スティックパック80は、例えば魚肉ソーセージの包装に好適に用いられるも ので、フィルムとしては、熱を与えることにより収縮する、いわゆるシュリンク フィルムを用いる。そして、製品の包装後、殺菌を兼ねて120℃の温度で加熱 すると、フィルムが収縮して張りのある包装体が得られる。
【0042】 ただし、その場合、横シール機構においてフィルムを直線的に熱シールする一 般的なシールバーを用いると、収縮後の包装体の張りにより、シールバーにより 熱シールされた部位である横シール部の角部が包装体の側方に張り出してしまい 、これが店頭等での陳列の妨げになってしまう場合がある。
【0043】 そこで、シールバーとして図5に示すような、上部及び下部が円弧状にくり抜 かれた形状の加圧凸部72aを有するヒーターバー72を用いる。なお、図5に おいては、加圧凸部72aは平坦な加圧面を有するように描かれているが、実際 は通常のヒーターバーと同様にストライプ状の突起が設けられている。
【0044】 このようなヒーターバー72を用いて熱シールされた包装体を加熱し、フィル ムを収縮させると、図6に示すように、横シール部81の両側部が中央部に引き 寄せられ、角が側方に張り出さないスティックパック80を製造することができ る。
【0045】
以上説明したように本考案の縦型充填包装機によれば、熱シール手段及び切断 手段をベース部材に支持し、このベース部材を上下方向に移動させることにより 、熱シールや冷却・切断のためのフィルム送りの停止が最小限ですむため、包装 動作の高速化を達成することができる。しかも、熱シールされた部位は次回の動 作時に切断され、熱シールが終了してから切断までの間にフィルムを十分に冷却 することができるので、充填する製品の温度が高く熱シールされた部分が冷めに くいような場合でも、切断した部分からの製品の漏れを防止することができる。
【0046】 また、熱シール手段と冷却切断手段との間に筒状フィルムの厚みを規制する成 形板を設けることで、スライスチーズに見られるような偏平状の包装体を製造す ることができるが、従来のスライスチーズの包装と異なり一つずつ完全密封され るので、包装後の保存や取り扱いを容易にすることができるばかりでなく、包装 される製品も選ばず、新たな商品の開発にも貢献するものである。
【図1】本考案の縦型充填包装機の一実施形態の概略側
面図である。
面図である。
【図2】図1に示した横シール機構の側面図である。
【図3】図1に示した横シール機構の平面図である。
【図4】図1に示した縦型充填包装機の動作を説明する
図である。
図である。
【図5】本考案の縦型充填包装機によりスティックパッ
クを製造する場合に用いられるヒーターバーの斜視図で
ある。
クを製造する場合に用いられるヒーターバーの斜視図で
ある。
【図6】熱収縮性のフィルムを用い、図5に示したヒー
ターバーにより熱シールして製造したスティックパック
の正面図である。
ターバーにより熱シールして製造したスティックパック
の正面図である。
1 フィルム 1a 空充填部 1b 熱シール部 11 投入パイプ 12 メインパイプ 13 テンションローラ 14 製袋ガイド 15 縦シール機構 16 案内張り 17 送りローラ 18 シゴキローラ 20 横シール機構 21 ベース 22,72 ヒーターバー 23 ヒーター受けバー 24 冷却バー 25 カットバー 26 カット刃 27,28 成形板 29,30 支持バー 31 水平ガイド軸 32 垂直ガイド軸 60 偏平パック 72a 加圧凸部 80 スティックパック 81 横シール部
Claims (4)
- 【請求項1】 製品が投入される筒状フィルムを下方に
送るフィルム送り手段と、 上下方向に移動可能に設けられ、下方への移動速度が前
記フィルム送り手段による筒状フィルムの送り速度と等
しいベース部材と、 前記ベース部材に支持されて前記筒状フィルムを水平方
向に熱シールする熱シール手段と、 前記熱シール手段よりも下方で全記ベース部材に支持さ
れ、前記熱シール手段で熱シールされた筒状フィルムの
部分を冷却及び切断する冷却切断手段とを有する縦型充
填包装機。 - 【請求項2】 前記ベース部材の上方への移動速度は、
下方への移動速度よりも速い請求項1に記載の縦型充填
包装機。 - 【請求項3】 前記ベース部材には、前記熱シール手段
と前記冷却切断手段との間に配置され、製品が投入され
た筒状フィルムを水平方向から押さえることで前記筒状
フィルムの厚みを規制する成形板が設けられている請求
項1または2に記載の縦型充填包装機。 - 【請求項4】 前記熱シール手段と前記冷却切断手段と
は、製造すべき包装体の1袋分のピッチだけ離れて配置
されている請求項1、2または3に記載の縦型充填包装
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999000661U JP3061451U (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 縦型充填包装機 |
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JP1999000661U JP3061451U (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 縦型充填包装機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3061451U true JP3061451U (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=43195224
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3061451U (ja) |
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- 1999-02-15 JP JP1999000661U patent/JP3061451U/ja not_active Expired - Lifetime
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