JP2959631B1 - 製袋充填包装機 - Google Patents

製袋充填包装機

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JP2959631B1
JP2959631B1 JP10159430A JP15943098A JP2959631B1 JP 2959631 B1 JP2959631 B1 JP 2959631B1 JP 10159430 A JP10159430 A JP 10159430A JP 15943098 A JP15943098 A JP 15943098A JP 2959631 B1 JP2959631 B1 JP 2959631B1
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  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 フィルムの熱シールに必要な時間を確保しつ
つも生産性を低下させず、包装袋を高速で製造する。 【解決手段】 筒状に形成され、投入パイプにより製品
が投入されるとともにシゴキローラにより下方に送られ
るフィルム1を水平方向に熱シールする側シール装置5
0は、フィルム1を熱シールする第1及び第2のシール
機構510,560と、熱シールされた部位を冷却する
第1及び第2の冷却機構520,570とを備える。第
1のシール機構510及び第1の冷却機構520は、第
1のユニット501に独立して鉛直方向に移動可能に設
けられ、第2のシール機構560及び第2の冷却機構6
70は、第2のユニット551に独立して鉛直方向に移
動可能に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状のフィル
ムを製袋しつつ液状もしくはペースト状の製品をその袋
内に充填する製袋充填包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状フィルムを製袋しつつ、
液状もしくはペースト状の製品を袋内に充填する包装機
としては、シート状フィルムを筒状にフォーミングする
製袋ガイドと、筒状にフォーミングされたフィルムの端
縁部を熱シールして筒状フィルムを形成する縦シール機
構と、筒状フィルム内に投入された製品を分割して筒状
フィルムを下方に送るシゴキローラと、シゴキローラの
回転によって筒状フィルムに形成された空充填部を水平
方向に熱シールするとともに切断する横シール機構とを
有する縦型充填包装機が知られている。
【0003】また、熱シールを高速で行い、かつシール
強度を向上させるものとして、特開平7−172403
号公報には、フィルムの送りを停止した状態で、空充填
部を熱シールするヒーターバーと、熱シールされた部位
を冷却する冷却バーとが、同じ部位に順次加圧可能に設
けられた横シール機構を備えた縦型充填包装機が開示さ
れている。
【0004】一方、包装形態の一つとして、自立袋があ
る。自立袋形態の包装製品は、それ自体で立てた状態で
店頭に陳列できるため、プラスチックや瓶・缶に代わる
包装形態として近年広く用いられている。
【0005】自立袋の製袋と製品の充填とは、それぞれ
別工程で行われているのが一般的である。すなわち、予
め、W形に折り込んだ底部と両側部とを熱シールし上端
のみを開口させた袋を用意しておき、充填工程におい
て、用意した袋を1枚ずつ取り出し、袋を水平方向に搬
送しつつ、その袋の開口から製品を投入した後、上端を
熱シールして袋を密封している。
【0006】ところが、製袋と充填が別工程では生産性
が悪い。そこで、シート状のフィルムを半分に折り合わ
せ、折り合わせたフィルムを水平方向に搬送しつつ、底
部と両側部を熱シールし、1袋ごとに切断した後、袋の
上端の開口から製品を投入し、袋の上端を熱シールする
ことによって、製袋と充填とを連続して行う製袋充填包
装機が開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自立袋
の生産において、上述した製袋と充填とを連続して行う
製袋充填包装機は、生産性は向上するものの、フィルム
を水平方向に搬送しているため、装置の設置面積が大き
くなるという問題点があった。
【0008】また、製袋と充填とが別工程の場合も同様
であるが、上端が開口した袋を水平方向に搬送しつつ製
品を投入するため、袋の中にゴミ等が侵入する危険があ
る。しかも、製品が投入された袋の上端を熱シールする
ため、袋内に空気を混入させないで熱シールすることは
極めて困難である。従って、酸化や腐敗し易い食品等を
充填する場合には、製品の品質が維持できなくなってし
まう。また、泡立ちするような製品、例えば洗剤などに
おいては、充填時に袋の開口から泡が流れ出し、包装袋
の外面が汚れたり、または熱シールすべき部位に付着し
てシール不良の原因となる。
【0009】これらの課題を解決するためには、縦型充
填包装機が有効である。しかし、自立袋は底部に厚みを
持った袋であるので、縦型充填包装機で自立袋を生産す
るには、この底部をどのように作るかが問題となってく
る。
【0010】また、上述した特開平7−172403号
公報に開示された従来の縦型充填包装機は、ピロータイ
プの包装袋を生産する上では、熱シール速度、シール強
度ともに優れたものではあるものの、自立袋を生産する
にあたっては、まだまだ改善すべき点がある。すなわ
ち、自立袋の底部では最大で4枚重ねのフィルムを熱シ
ールする必要があり、これら4枚重ねの部分を確実に熱
シールするためにはそれだけシール時間を長くしなけれ
ばならなくなるので、結果的に生産効率が落ちてしま
う。
【0011】そこで本発明は、フィルムの熱シールに必
要な時間を確保しつつも生産性が低下せず、包装袋を高
速で製造可能な製袋充填包装機を提供することを目的と
する。また本発明は、設置面積が小さく、かつ、包装体
内への空気や異物の侵入を防止可能とした、自立袋を製
袋しつつ製品を充填する製袋充填包装機を提供すること
を他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の製袋充填包装機は、筒状に形成されたフィルム
を間において回転可能に対向配置され、前記フィルムを
挟みつつ回転して前記フィルムを下方に送る一対のシゴ
キローラと、前記シゴキローラの上方で前記フィルム内
に製品を投入するための投入パイプと、前記投入パイプ
の下方に配置され、前記フィルムを水平方向に熱シール
し、この熱シールされた部分を冷却するために、それぞ
れ鉛直方向に独立して移動可能に設けられた、2つのシ
ール機構及び前記シール機構よりも下方に位置する2つ
の冷却機構を備えた横シール装置とを有し、前記2つの
シール機構は、いずれか一方が前記フィルムとともに下
方に移動しつつ前記フィルムを熱シールしている間に、
前回の動作で前記フィルムとともに下方に移動しつつ前
記フィルムを熱シールした他方が次回の熱シールのため
に上方に移動され、前記2つの冷却機構は、いずれか一
方が、前記フィルムとともに下方に移動しつつ、前回の
動作で前記他方の熱シール機構によって熱シールされた
部分を冷却している間に、他方が、前記一方のシール機
構によって熱シールされている部位の冷却のために上方
に移動されるものである。
【0013】上記のとおり構成された本発明では、下方
に送られる筒状のフィルムを水平方向に熱シールする横
シール装置は、それぞれ鉛直方向に移動可能な2つのシ
ール機構と2つの冷却機構とを備えており、フィルムを
下方に送りながら、各シール機構で交互にフィルムを熱
シールするとともに、熱シール機構で熱シールされた部
位を各冷却機構で交互に冷却する。
【0014】ここで、冷却機構で冷却する部位は、前回
の動作でシール機構により熱シールされた部位であり、
つまり、熱シール機構によるフィルムの熱シールと、冷
却機構によるフィルムの冷却とが同時に行われる。しか
も、一方のシール機構及び冷却機構でそれぞれフィルム
を熱シールし冷却している間に、他方のシール機構及び
冷却機構はそれぞれ次回の動作での熱シール及び冷却の
ために上方に移動される。従って、他方のシール機構に
よる熱シールは、一方の熱シール機構による熱シールが
終了した直後あるいは終了する前に開始することがで
き、さらに、他方の冷却機構による冷却は、一方の熱シ
ール機構による熱シールが終了した直後に開始すること
ができる。よって、フィルムの確実なシールを行うのに
必要な熱シール時間及び冷却時間を確保しつつも、生産
性が低下することはない。
【0015】また、本発明の製袋充填包装機は、上述し
た構成に更に、両側端部が一致するように折り合わせら
れたシート状のフィルムの前記両側端部を前記フィルム
の長手方向に沿って熱シールすることにより前記フィル
ムを筒状とする天シール機構と、前記フィルムを挟んで
前記天シール機構と反対側に配置され、前記フィルムの
一部を前記フィルムの長手方向に沿って折り込む折り込
み機構と、前記折り込み機構によって前記フィルムに形
成された2つの山部を前記フィルムの長手方向に沿って
熱シールする底シール機構とを付加し、前記投入パイプ
の下端を、前記底シール機構よりも下方、かつ、前記シ
ゴキローラよりも上方に位置するように構成すること
で、自立袋を製袋しつつ、その内部に製品を充填する製
袋充填包装機が構成される。
【0016】この製袋充填包装機では、フィルムを下方
に送りながら、天シール機構によって、自立袋の上端部
に相当する部分が熱シールされ、底シール機構によっ
て、自立袋の底部に相当する部分が熱シールされる。こ
れら天シール機構及び底シール機構によって熱シールさ
れたフィルム内に投入パイプから製品が投入され、この
投入された部分をシゴキローラで挟んで製品を分割し、
この部分を横シール装置で水平方向に熱シールすること
で、自立袋の側部に相当する部分が熱シールされる。つ
まり、自立袋を横にした状態で自立袋の製袋及び製品の
充填が行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の製袋充填包装機の一実施
形態の正面図であり、図2は図1に示した製袋充填包装
機の側面図である。
【0019】この製袋充填包装機は、自立袋100(図
14参照)を製袋しつつ、投入パイプ14から投入され
る液状もしくはペースト状の製品2を自立袋内に充填す
るものである。
【0020】投入パイプ14の上方には、フィルム供給
ローラ13からテンションローラ(不図示)やガイドロ
ーラ15を経由して供給されるシート状のフィルム1の
両側端部が一致するように折り合わせるための製袋ガイ
ド11が取り付けられている。製袋ガイド11は、下辺
の長さが上辺の長さよりも短い台形板と、その下辺の近
傍に配置され台形板を通過したフィルム1の位置を規制
するための2本のフィルムガイドアーム12とを有す
る。これにより、フィルム1には、図3に示すように2
つの稜部1bが形成され、これら稜部1bの間の領域が
自立袋100の底部100aとなる。
【0021】製袋ガイド11の下方には、製袋ガイド1
1でフィルム1に形成された2つの稜部1bの間の領域
の中間ををさらに内側へ折り込むための折り込み機構3
0が配置される。折り込み機構30は、図4に示すよう
に、1枚の押し込み板32と2枚の押え板31とで構成
される。各押え板31は、フィルム1の内側において互
いに間隔をあけて対向配置される。押し込み板32は、
フィルム1の外側において各押え板31の間に側端部を
侵入させて配置される。従って、折り込み機構30を通
過したフィルム1は、横断面がW形状に折り込まれ、2
つの耳部1cが形成される。
【0022】折り込み機構30の下方には、折り込み機
構30によって形成された2つの耳部1cをフィルム1
の長手方向に沿って熱シールするための底シール機構4
0が配置される。さらに、投入パイプ14を間において
底シール機構40と対向する位置には、フィルム1の開
放端である合わせ面を側縁部に沿って熱シールするため
の天シール機構20が配置されている。この天シール機
構20でフィルムの合わせ面の側縁部を熱シールするこ
とで、フィルム1は筒状となる。
【0023】天シール機構20は、従来の縦型充填包装
機に用いられる縦シール機構と同様であるが、底シール
機構40は従来の縦型充填包装機にはない機構であるの
で、以下に、底シール機構40について図5を参照して
説明する。図5は、底シール機構を示す図であり、同図
(a)はその一部を破断した上面図、同図(b)は側面
図を示す。
【0024】この製袋充填包装機のフレーム10には、
2つのヒーターバー支持部材44が、上下方向に間隔を
あけて固定されている。各ヒーターバー支持部材44間
には2本のヒーターバー軸42が固定され、これら各ヒ
ーターバー軸42にそれぞれ、電熱ヒータ等の加熱手段
(不図示)を内蔵したヒーターバー41が図5(a)に
示した矢印方向に回動自在に設けられている。各ヒータ
ーバー41は、ばね等の付勢手段(不図示)により、互
いの先端部が接近する向きに付勢されている。
【0025】また、各ヒーターバー支持部材44間には
ヒーターバー受け43が固定されている。ヒーターバー
受け43は、各ヒーターバー41の間に配置される。各
ヒーターバー41の先端部には、それぞれヒーターバー
受け43に向けて突出した加圧面を有し、これら加圧面
が、上記付勢手段の付勢力によりヒーターバー受け43
の両側面に加圧される。
【0026】一方、フレーム10には、シリンダ固定部
材46によってシリンダ45が固定されている。シリン
ダ45は、そのロッドをヒーターバー41に向けて固定
される。シリンダ45のロッドには、押圧棒47がフレ
ーム10を貫通して固定されている。押圧棒47は、各
ヒーターバー軸42の中間に位置しており、シリンダ4
5のロッドを突出させることにより、各ヒーターバー4
1の互いの対向する部位に形成された凸部41aに押圧
される。これにより、各ヒーターバー41は付勢手段の
付勢力に抗して互いに開く向きに回動され、各ヒーター
バー41の加圧面とヒーターバー受け43との間に隙間
が形成される。
【0027】図3に示したフィルム1の耳部1cは、そ
れぞれヒーターバー41の加圧面とヒーターバー受け4
3との間を通る。ここで、フィルム1の送りを停止した
状態でシリンダ45のロッドを引き込ませると、押圧棒
47による各ヒーターバー41の凸部41aの押圧が解
除され、各ヒーターバー41はそれぞれ付勢手段の付勢
力によってヒーターバー軸42を中心に回動し、各ヒー
ターバー41の加圧面がヒーターバー受け43に加圧さ
れる。そして、各ヒーターバー41の加熱手段を駆動す
ることにより、図6に示すように、フィルム1の各耳部
1cの先端部がフィルム1の長手方向に沿って熱シール
される。
【0028】再び図1及び図2を参照すると、底シール
機構40及び天シール機構20の下方には、これらによ
って熱シールされたフィルム1の両側部を挟み込む2対
の送りローラ16が設けられており、フィルム1を挟み
ながら送りローラ16を回転させることでフィルム1が
下方に送られる。
【0029】送りローラ16の下方には、フィルム1を
間において対向配置され、送りローラ16の回転に同期
して回転される1対のシゴキローラ17が設けられてい
る。シゴキローラ17はフィルム1を挟み込むことによ
って、フィルム1内に投入された製品2を分割するもの
であり、不図示の駆動機構によって矢印A方向に移動可
能に設けられている。また、シゴキローラ17は、フィ
ルム1を挟んだ状態で回転することにより、送りローラ
16とともにフィルム1を下方に送る。
【0030】なお、投入パイプ14の下端は、シゴキロ
ーラ17よりも上方で、かつ、底シール機構40よりも
下方に位置している。これにより、製品2は底シール機
構40よりも下方に投入されるので、底シール装置40
によって製品2を挟み込むことがなくなり、底シール装
置40による熱シールを良好に行うことができる。
【0031】シゴキローラ17の下方には、製品2が投
入されたフィルム1を横方向(水平方向)に熱シールす
るための側シール装置50が配置されている。
【0032】側シール装置50について、図7〜図9を
参照して説明する。図7は、図1及び図2に示した製袋
充填包装機の側シール装置の正面図である。図8は、図
7に示した側シール装置の第1のシール機構の平面図で
あり、図9は、図7に示した側シール装置の第1の冷却
機構の平面図である。
【0033】図7に示すように、側シール装置50は2
つのユニット501,551で構成される。各ユニット
501,551は、フィルム1の通過経路を挟んで互い
に対向配置されて互いに独立して駆動され、それぞれフ
ィルム1を熱シールし切断するものである。
【0034】図7〜図9に示すように、第1のユニット
501は、鉛直方向に延びる2本のガイドシャフト50
1に上下方向に滑動可能に支持された第1のシール機構
510及び第1の冷却機構520を有する。
【0035】第1のシール機構510は、図8に示すよ
うに、ガイドシャフト502に支持された支持フレーム
511と、この支持フレーム511にそれぞれ支軸51
2,513を中心に水平面内で回動可能に設けられた第
1のヒーターバー514及び第1のヒーターバー受け5
15とを有する。第1のヒーターバー514は、電熱ヒ
ータ等の加熱手段(不図示)を内蔵しており、支持フレ
ーム511に設けられた駆動シリンダ516に連結部材
518を介して連結され、駆動シリンダ416のロッド
を突出させることで、図8に示した矢印B方向に回動す
る。第1のヒーターバー受け515も同様に、支持フレ
ーム511に設けられた駆動シリンダ517に連結部材
519を介して連結され、駆動シリンダ517のロッド
を突出させることで、図8に示した矢印C方向に回動す
る。
【0036】これにより、両駆動シリンダ516,51
7のロッドを同時に突出させるとヒーターバー514と
ヒーターバー受け515とが閉じられてフィルム1が加
圧され、両駆動シリンダ516,517のロッドを引き
込ませるとヒーターバー514とヒーターバー受け51
5とが開かれ、加圧が解除される構成となっている。な
お、ヒーターバー受け515の、ヒーターバー514と
の加圧面には、シリコーンゴム515aが貼り付けられ
ている。
【0037】第1の冷却機構520は、第1のシール機
構510の下方に配置され、図9に示すように、ガイド
シャフト502に支持された支持フレーム521と、こ
の支持フレーム521にそれぞれ支軸522,523を
中心に水平面内で回動可能に設けられた第1の冷却バー
524及び第1の冷却バー受け525とを有する。第1
の冷却バー524は、支持フレーム521に設けられた
駆動シリンダ526に連結部材528を介して連結さ
れ、駆動シリンダ526のロッドを突出させることで、
第1のヒーターバー514と同様に図9に示した矢印B
方向に回動する。第1の冷却バー受け525も、支持フ
レーム521に設けられた駆動シリンダ527に連結部
材529を介して連結され、駆動シリンダ527のロッ
ドを突出させることで、第1のヒーターバー受け515
と同様に図9に示した矢印C方向に回動する。
【0038】これにより、両駆動シリンダ526,52
7のロッドを同時に突出させると冷却バー524と冷却
バー受け525とが閉じられてフィルム1が加圧され、
両駆動シリンダ526,527のロッドを引き込ませる
と冷却バー524と冷却バー受け525とが開かれ、加
圧が解除される構成となっている。
【0039】第1のシール機構510及び第1の冷却機
構520の上下方向への駆動は、それぞれシール機構駆
動モータ503及び冷却機構駆動モータ504で行われ
る。シール機構駆動モータ503の回転軸には、鉛直方
向に延びるボールねじ505が連結されており、このボ
ールねじ505が、第1のシール機構510の支持フレ
ーム511に取り付けられたボールナット506に螺合
するとともに、第1の冷却機構520の支持フレーム5
21に形成された貫通穴521aを貫通している。従っ
て、シール機構駆動モータ503の駆動によりボールね
じ505を回転させることで、その回転運動はボールナ
ット506を介して第1のシール機構510の上下運動
に変換される。
【0040】一方、冷却機構駆動モータ504の回転軸
にも、鉛直方向に延びるボールねじ507が連結されて
おり、このボールねじ507が、第1の冷却機構520
の支持フレーム521に取り付けられたボールナット5
08に螺合するとともに、第1のシール機構510の支
持フレーム511に形成された貫通穴511aを貫通し
ている。従って、冷却機構駆動モータ504の駆動によ
りボールねじ507を回転させることで、その回転運動
はボールナット508を介して第1の冷却機構520の
上下運動に変換される。つまり、第1のシール機構51
0及び第1の冷却機構520は、互いに独立して上下方
向に移動可能である。
【0041】ここで、第1の冷却機構520の冷却バー
524及び冷却バー受け525の構造について、図10
を参照して説明する。図10に示すように、冷却バー受
け525には、フィルム1を水平方向に切断するための
カッタ530が、冷却バー524に対して不図示のエア
シリンダによって進退可能に保持されている。一方、冷
却バー524には、カッタ530を前進させたときにカ
ッタ530が侵入可能な溝524aが形成されている。
なお、冷却バー受け525の、冷却バー524との対向
面には、シリコーンゴム525aが貼り付けられてい
る。
【0042】カッタ530は、通常は冷却バー受け52
5内に引き込まれているが、冷却バー524と冷却バー
受け525とを閉じた後、後述するような所定時間経過
後に冷却バー受け525から突出され、先端部が冷却バ
ー524の溝524aに侵入することで、フィルム1が
切断される。
【0043】第1の冷却機構520は、冷却バー514
と冷却バー受け525との加圧により、第1の熱シール
機構510で熱シールされたフィルム1の部分を効率的
に冷却するためのものであり、アルミニウムのような熱
伝導性の良い材料で構成される。また、冷却性をより向
上させるために、冷却バー524の内部に、冷却用の液
体や気体等の冷却媒体を流す構成としても良い。
【0044】以上、側シール装置50の第1のユニット
501について説明したが、第2のユニット551につ
いても、第1のユニット501と同じ構成を有する。す
なわち、図7に示すように、第2のユニット551は、
2本のガイドシャフト552(1本のみ図示)に上下方
向に滑動可能に支持された第2のシール機構560及び
第2の冷却機構570を備える。第2のシール機構56
0は、それぞれ駆動シリンダにより水平面内で互いに回
動し加圧可能に設けられた第2のヒーターバー564
(図11〜図13参照)及び第2のヒーターバー受け5
65を有し、第2の冷却機構570は、それぞれ駆動シ
リンダにより水平面内で互いに回動し加圧可能に設けら
れた第2の冷却バー574(図11〜図13参照)及び
第2の冷却バー受け575を有する。これら、第2のヒ
ーターバー564、第2のヒーターバー受565け、第
2の冷却バー574及び第2の冷却バー受け575の構
成は、それぞれ第1のヒーターバー514、第1のヒー
ターバー受け515、第1の冷却バー524及び第1の
冷却バー受け525の構成と同様であるので、その説明
は省略する。また、第2のシール機構560及び第2の
冷却機構570の上下駆動についても、第1のユニット
501と同様に、2つのボールねじ機構により互いに独
立して行われる。
【0045】ここで、上述したように第1のユニット5
01及び第2のユニット551は対向配置されているの
で、第1のヒーターバー514と第1のヒーターバー受
け515とを閉じた状態では、第2のヒーターバー56
4と第2のヒーターバー受け565とを開いた状態で、
第2のシール機構560を第1のシール機構510の上
方から下方、及び下方から上方へ移動させることができ
る。また、この逆に、第2のヒーターバー564と第2
のヒーターバー受け565とを閉じた状態では、第1の
ヒーターバー514と第1のヒーターバー受け515と
を開いた状態で、第1のシール機構510を第2のシー
ル機構560の上方から下方、及び下方から上方へ移動
させることができる。
【0046】第1の冷却機構520及び第2の冷却機構
570についても同様に、第1の冷却バー524と第1
の冷却バー受け525とを閉じているときには第2の冷
却バー574と第2の冷却バー受け575とを開き、第
1の冷却バー524と第1の冷却バー受け525とを開
いているときには第2の冷却バー574と第2の冷却バ
受け575とを閉じることで、上下方向の位置関係を
任意に変えることができる。
【0047】次に、上述した製袋充填包装機による充填
包装動作について説明する。
【0048】まず、図1及び図2において、シゴキロー
ラ17を開いた状態で、投入パイプ14からフィルム1
内に製品2を投入しつつ、送りローラ16を回転させて
フィルム1を下方に送る。この際、フィルム1には折り
込み機構30により2つの耳部1c(図4参照)が形成
されており、さらに、フィルム1の製品2が投入される
部分は、既に天シール機構20及び底シール機構40に
よる熱シールがなされている。
【0049】そして、フィルム1が所定量だけ送られた
ら、シゴキローラ17を閉じ、製品2を分割する。この
状態で更に送りローラ16及びシゴキローラ17を回転
させてフィルム1を下方に送ると、フィルム1には、製
品2が存在しない空充填部1aが形成される。この空充
填部1aを側シール装置50で熱シールし切断すること
によって、製品2が密閉された自立袋100(図14参
照)を製造していくわけであるが、その際の側シール装
置50の動作について、図11〜図13を参照して説明
する。
【0050】なお、図11〜図13においては、説明を
分かりやすくするため、第2のユニット551に関する
機構については網目を施してある。また、図11(a)
〜図13(h)に示した各段階は、0.1秒ごとの動作
を表わしている。
【0051】図11(a)に示す状態では、第2のシー
ル機構560は最上位置にあり、第1のシール機構51
0は第2のシール機構560の下方に、製造すべき自立
袋の幅と等しいピッチPだけ離れて位置している。ま
た、第1の冷却機構520は、第1のシール機構510
の下方に、同じくピッチPだけ離れて位置しており、第
2の冷却機構570は、第1のシール機構510と第1
の冷却機構520との間に位置している。このとき、第
1のヒーターバー514と第1のヒーターバー受け51
5とは閉じており、フィルム1を熱シールしている。ま
た、第1の冷却バー524と第1の冷却バー受け525
とも閉じており、第1のシール機構510の下方でフィ
ルム1を保持している。
【0052】なお、第1の冷却バー524及び第1の冷
却バー受け525とで保持しているフィルム1の部分
は、図11(a)〜図13(k)に示す一連のサイクル
の1サイクル前の動作において、第2のシール機構56
0で熱シールされた部分である。
【0053】このように、第1のシール機構510によ
りフィルム1を熱シールするとともに、第1の冷却機構
520によりフィルム1を保持しながら、フィルム1を
下方に送り、その送り速度と同期して第1のシール機構
510及び第1の冷却機構520を下方に移動させ、第
2のシール機構560と第1のシール機構510との上
下方向におけるピッチがPになったら、図11(a)に
示すように、フィルム1の送りを停止させると同時に、
第1のシール機構510及び第1の冷却機構520の下
方への移動も停止させる。
【0054】次いで、図11(b)に示すように、第2
のヒーターバー564と第2のヒーターバー受け565
とを閉じ、フィルム1の空充填部1aの熱シールを開始
する。第2のヒーターバー564と第2のヒーターバー
受け565とを閉じたら、図11(c)に示すように、
第1のヒーターバー514と第1のヒーターバー受け5
15とを開き、直ちに、図11(d)に示すように、第
1のシール機構510及び第2の冷却機構570を上昇
させる。また、この時点でシゴキローラ17を開き、シ
ゴキローラ17によって保持していた製品2を第2のシ
ール機構520の上方に落下させる。
【0055】そして、第2の冷却機構570の位置が、
第1のシール機構510によりフィルム1が熱シールさ
れた部位である側シール部5と同じ高さになったら、図
12(e)に示すように、第2の冷却機構570の第2
の冷却バー574と第2の冷却バー受け575とを閉
じ、第1のシール機構510によって熱シールされた側
シール部5の冷却を開始する。一方、第2の冷却機構5
70の下方では、第1の冷却機構520のカッタ530
(図10参照)を突出させ、この動作の1サイクル前に
熱シールされた部位を切断する。
【0056】以上、図11(a)〜図12(e)を用い
て説明したように、熱シールされた部位を冷却するため
に第1のシール機構510と第2の冷却機構570とを
入れ替える際には、フィルム1の送りが停止されてい
る。これにより、フィルム1への第2の冷却機構570
による加圧位置を容易に制御することができ、第2の冷
却機構570を第1のシール機構510により加圧され
ていた部位に正確に加圧させ、確実な冷却を行うことが
できる。
【0057】第1の冷却機構520によりフィルム1が
切断されたら、図12(f)に示すように、第1の冷却
機構520の第1の冷却バー524と第1の冷却バー受
け525とを開き、得られた自立袋100を落下させ
る。また、この際、シゴキローラ17を閉じて製品2を
分割するとともに、第1のシール機構510を上昇させ
始める。
【0058】次いで、図12(g)〜図13(k)に示
すように、シゴキローラ17を閉じたままフィルム1を
下方に送るとともに、その送り速度と同期して第2のシ
ール機構560及び第2の冷却機構570を下降させ
る。この間、第2のシール機構560による熱シール及
び第2の冷却機構570による冷却は継続して行われて
いる。また、それとともに、第1のシール機構510及
び第1の冷却機構520を上昇させる。そして、図13
(h)に示す状態、すなわち図11(a)と比べて第1
のシール機構510と第2のシール機構560との位
置、第1の冷却機構520と第2の冷却機構570との
位置が入れ替った状態になったら、フィルム1の送りを
停止する。
【0059】それ以降は、第1のシール機構510と第
2のシール機構560の動作、及び第1の冷却機構52
0と第2の冷却機構570の動作を入れ替えて、上述し
た各工程を繰り返すことで、自立袋100が連続して生
産される。
【0060】以上のようにして生産された自立袋100
は、底シール機構40(図1参照)で熱シールされた部
分を図14に示すように底部100aとして立たせるこ
とができる。また、この自立袋100は、底シール機構
40で熱シールされた部分がリブとなるため安定して立
たせることができる。また、この包装機は、製袋と製品
の充填とを同時に行っているので、自立袋100を効率
的に生産することができる。上述したように、図11〜
図13に示した各工程は0.1秒ごとの段階を示すもの
であるので、本実施形態では、1秒を1サイクルとして
自立袋100が生産されることになる。
【0061】さらに、本発明では、自立袋の底部となる
部分を横にした状態で製袋を行うので、フィルム1を下
方に送りながら製袋及び製品の充填を行うことができる
ようになる。その結果、従来のように上端が開口した袋
を水平方向に搬送しながら製品の投入及び袋の密封を行
う場合に比べて、製袋充填包装機の設置面積が小さくす
むとともに、袋の中にゴミが入りにくくなる。しかも、
自立袋の底部となる部分を横にして製品を投入すること
により、従来に比べて投入パイプの直径を大きくするこ
とができる。その結果、製品の単位時間当たりの投入量
を多くすることができるため、製品の投入時間が短縮さ
れ、ひいては自立袋の生産効率が向上する。
【0062】一方、自立袋の両側部の熱シールについて
は、上述したように、2つの熱シール機構510,56
0及び2つの冷却機構520,570を備えた側シール
装置50によって、フィルム1を下方に送りながら、各
熱シール機構510,560による熱シールを交互に行
うとともに、各冷却機構520,570による冷却を交
互に行っている。しかも、フィルム1を送っている間
は、フィルム1の熱シールと、前回の動作で熱シールさ
れた部位の冷却とが同時に行われ、さらに、熱シールを
行っていない熱シール機構及び冷却を行っていない冷却
機構は、それぞれ次回の動作のために上方に移動されて
いる。
【0063】これにより、現在の熱シールが終了した直
後または終了する前に次回の熱シールを開始することが
できるとともに、現在の熱シールが終了した直後に、こ
の部分の次回の冷却を開始することができる。従って、
フィルム1を確実に熱シール及び冷却するために必要な
時間を確保しつつも、生産性を低下させることなく自立
袋100を高速で製袋充填することができる。また、フ
ィルム1は、熱シール後直ちに冷却されるので、フィル
ム1の熱シール、冷却、切断の各工程を効率的に行うこ
とができ、熱シールから切断までの動作自体も高速化す
ることができるとともに、熱シール強度も向上させるこ
とができる。
【0064】上述のように、熱シール機構510,56
0による熱シールは、熱シール機構510,560をフ
ィルム1とともに下方に移動させながら行っているの
で、通常は、この移動時間が熱シール時間として利用さ
れる。ここで、本実施形態では、熱シールされた部分を
冷却する際に、熱シールされた部分を確実に冷却するた
めに、フィルム送りを停止して熱シール機構510,5
60と冷却機構520,570とを入れ替えており、し
かも、熱シール機構510,560と冷却機構520,
570との入れ替えに先立って、他方のシール機構での
熱シールを開始している。従って、フィルム1を送って
いる時間に加え、フィルム送りの停止時間も熱シール時
間として利用することができる。
【0065】また、冷却についても同様に本実施形態の
側シール装置50では2組の冷却機構520,570を
備えており、冷却機構520,570による冷却時間
も、フィルム1を送っている時間の他にフィルム送りの
停止時間も冷却時間として利用することができる。
【0066】例えば、本実施形態のように1秒あたり1
つの自立袋100を生産する場合、実際には1サイクル
の時間(1秒)よりも長い時間、具体的には1.2秒程
度、熱シール時間として利用することができる。
【0067】その結果、シール機構510,560によ
る熱シール時間及び冷却機構520,570による冷却
時間を十分にとることができるので、より確実な熱シー
ルが可能となる。特に、本実施形態のように自立袋10
0を生産する場合には、最大で4枚のフィルム1が重な
った部分を熱シールする必要があるので、上述のような
側シール装置50は、自立袋100を生産するための製
袋充填包装機に用いられる側シール装置として適してい
るといえる。
【0068】また、図11(b)〜図12(e)に示し
たように、熱シールした部位を冷却するために、例えば
第1のシール機構510と第2の冷却機構570とを入
れ替える際には、フィルム1は、第1のシール機構51
0で熱シールされた側シール部5の上方及び下方で、そ
れぞれ第2のシール機構560及び第1の冷却機構52
0によって保持されている。これにより、第2の冷却機
構570は、第1のシール機構510で熱シールされた
側シール部5に対してずれることなく正確に加圧するこ
とができる。
【0069】本実施形態の製袋充填包装機で製造される
自立袋100においては、シゴキローラ17の下方には
図11〜図13に示したように2袋または3袋分の製品
2が存在している。また、図15に示すように、切断さ
れる前のフィルム1は、底シール機構40(図1参照)
によって熱シールされた部位である底シール部4側が、
天シール機構20(図1参照)によって熱シールされた
部位である天シール部3に比べて膨らんでおり、自然な
状態では弓なりになる。そのため、側シール部5同士も
平行にはならず、仮に第1のシール機構510によって
熱シールされた部位の上下を保持していないと、第1の
シール機構510がフィルム1から離れた際に側シール
部5の位置がずれてしまうことがある。つまり、フィル
ム1自体の位置がずれることによって、第2の冷却機構
570は正確に側シール部5を加圧することができない
場合がある。このような場合、第2の冷却機構570
は、この状態のまま側シール部5を切断するので、第2
の冷却機構570の保持位置がずれたまま切断を行う
と、最悪の場合には側シール部5以外の部分が切断さ
れ、製品が流出してしまうことがある。
【0070】従って、本実施形態のようにシール機構5
10,560と冷却機構520,570との入れ替えの
際に、その上下を保持しておくことは、切断位置ずれの
防止に効果的である。
【0071】また、本実施形態では、上位位置にある熱
シール機構510,560を閉じた状態でシゴキローラ
17を開き、その熱シール機構510,560の上方に
製品を落下させ、その状態のままフィルム1を下方に送
って、シゴキローラ17を閉じてフィルム1に空充填部
1aを形成した後、この空充填部1aを他方の熱シール
機構560,510で熱シールしている。これにより、
製品2を分割してフィルム1の空充填部1aを熱シール
するまでの間は、フィルム1には常に1袋分の製品2の
重量のみが加わることになる。その結果、フィルム1に
は余分な重量が作用しないので、得られる自立袋100
の張りも良好なものとなる。
【0072】ところで、生産された自立袋100は、数
ダースまたは数十個を一つの単位として箱に梱包して出
荷される。しかし、図14に示すように、自立袋100
は、底部100aに膨らみを持たせ、これにより自立で
きるようにした袋であるため、これらを箱内に並列に整
列させるのは容易ではない。
【0073】そこで、自立袋100を容易に整列させる
ことができるようにするためには、各冷却機構520,
570に図16に示すようなカッタ531を用いるのが
好ましい。
【0074】図16に示したカッタ531は、一端に、
幅が2〜3mm程度の複数の凹部532が形成されたも
のであり、その刃531aは、凹部532が設けられた
側に、凹部532内も含めて形成されている。これによ
り、フィルムを切断する際に、凹部532の刃531a
の部分はフィルムに当接しない量であるC1だけカッタ
531を突出させると、フィルムは凹部532以外の部
分だけで切断され、凹部532の刃531aの部分も作
用する量であるC2だけカッタ531を突出させると、
フィルムは完全に切断される。
【0075】このようなカッタ531を上述した第1の
冷却機構520及び第2の冷却機構570に装着し、通
常は突出量をC1としてフィルム1を切断し、フィルム
が5回送られるごとに、その際に動作されるカッタ53
1の突出量をC2とすることで、図17に示すように、
5つの自立袋100が、互いに連結部111により並列
に連なった5連パック120が得られる。このように、
自立袋100を5連パック120とすることで、箱詰め
の際に自立袋100を一つずつ整列させる手間が省け、
箱詰め作業が簡素化される。
【0076】一方、このような形態の自立袋100を店
頭に陳列する際には、各自立袋100を連結部111で
切り離して陳列すればよい。連結部111の幅はカッタ
531の凹部532の幅に対応しており、上述したよう
に、凹部532の幅は2〜3mm程度であるので、連結
部111での切り離しは容易である。ここでは、各自立
袋100が2つの連結部111で連なった5連パック1
20を例に挙げて説明したが、連結部111の数、及び
自立袋100の数は、使用されるフィルムの材質、自立
袋100の大きさ、梱包用の箱の大きさ等に応じて任意
に設定することができる。
【0077】以上、本発明の実施形態として、自立袋を
生産する製袋充填包装機を例に挙げて説明したが、本発
明は、自立袋以外の包装体を生産するのにも適用するこ
とができる。
【0078】例えば、図1において、折り込み機構30
及び底シール装置40をなくすることで三方シール型の
包装体を生産することができるし、折り込み機構30及
び底シール装置40をなくするとともに、底シール装置
40の位置に天シール装置20と同様のシール機構を設
けることで四方シール型の包装体を生産することができ
る。また、折り込み機構30及び底シール機構40をな
くするとともに、製袋ガイドとしてフィルムを筒状にフ
ォーミングするものを用い、さらに、送りローラ16か
ら下方の構成を、投入パイプ14の中心軸回りに90度
回転させて配置することで、ピロータイプの包装体を生
産する包装機とすることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製袋充填包
装機は、フィルムを下方に送りつつ、製品が投入された
フィルムを2つの熱シール機構により交互に熱シール
し、この熱シール機構で熱シールされた部位を2つの冷
却機構で交互に冷却するように構成された横シール装置
を有するので、一方の熱シール機構による熱シールと、
一方の冷却機構による冷却とを同時に行うことができ、
しかも、一方の熱シール機構による熱シールが終了した
直後には他方の熱シール機構による熱シール及び他方の
冷却機構による冷却を行うことができる。その結果、フ
ィルムの確実なシールに必要な熱シール時間及び冷却時
間を確保しつつも、生産性を低下させることなく包装袋
を効率的に生産することができる。
【0080】また、天シール機構、折り込み機構及び底
シール機構を更に付加することで、フィルムを下方に送
りながら製袋され、製品が充填された自立袋を生産する
ことができる。この製袋充填包装機は、フィルムを下方
に送りながら製袋及び製品の充填を行うので、設置面積
が小さくてすみ、しかも、自立袋内へのゴミや空気の侵
入を極力抑えることができる。しかも、横シール装置
は、上記のように生産性を低下させることなくフィルム
の確実なシールに必要な熱シール時間及び冷却時間を確
保できるものであるので、フィルムが4枚重ねとなる部
分が存在する自立袋を熱シールするのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製袋充填包装機の一実施形態の正面図
である。
【図2】図1に示した製袋充填包装機の側面図である。
【図3】製袋ガイドを通過したフィルムの横断面図であ
る。
【図4】折り込み機構の横断面図である。
【図5】底シール機構を示す図であり、同図(a)はそ
の一部を破断した上面図、同図(b)は側面図を示す。
【図6】底シール機構によって熱シールされたフィルム
の横断面図である。
【図7】側シール装置の正面図である。
【図8】図7に示した側シール装置の第1のシール機構
の平面図である。
【図9】図7に示した側シール装置の第1の冷却機構の
平面図である。
【図10】第1の冷却機構の冷却バー及び冷却バー受け
の構造を説明するための図である。
【図11】側シール装置によるシール動作を説明する図
である。
【図12】側シール装置によるシール動作を説明する図
である。
【図13】側シール装置によるシール動作を説明する図
である。
【図14】自立袋の正面図及び側面図である。
【図15】冷却機構による切断をせずに連続して製袋充
填を行った場合にフィルムに生じる弓なり現象を説明す
るための図である。
【図16】冷却機構に用いられるカッタの形状の他の例
の平面図である。
【図17】図16に示したカッタを用いて得られる5連
パックの図である。
【符号の説明】
1 フィルム 1a 空充填部 1c 耳部 2 製品 3 天シール部 4 底シール部 5 側シール部 11 製袋ガイド 14 投入パイプ 16 送りローラ 17 シゴキローラ 20 天シール機構 30 折り込み機構 40 底シール機構 41 ヒーターバー 43 ヒーターバー受け 50 側シール装置 100 自立袋 111 連結部 120 5連パック 501,551 ユニット 502 ガイドシャフト 503 シール機構駆動モータ 504 冷却機構駆動モータ 505,507 ボールねじ 506,508 ボールナット 510,560 シール機構 511,521 支持フレーム 512,513,522,523 支軸 514,564 ヒーターバー 515,565 ヒーターバー受け 516,517,526,527 駆動シリンダ 518,519,528,529 連結部材 520,570 冷却機構 524,574 冷却バー 525,575 冷却バー受け 530,531 カッタ 531a 刃 532 凹部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成されたフィルムを間において
    回転可能に対向配置され、前記フィルムを挟みつつ回転
    して前記フィルムを下方に送る一対のシゴキローラと、 前記シゴキローラの上方で前記フィルム内に製品を投入
    するための投入パイプと、 前記投入パイプの下方に配置され、前記フィルムを水平
    方向に熱シールし、この熱シールされた部分を冷却する
    ために、それぞれ鉛直方向に独立して移動可能に設けら
    れた、2つのシール機構及び前記シール機構よりも下方
    に位置する2つの冷却機構を備えた横シール装置とを有
    し、 前記2つのシール機構は、いずれか一方が前記フィルム
    とともに下方に移動しつつ前記フィルムを熱シールして
    いる間に、前回の動作で前記フィルムとともに下方に移
    動しつつ前記フィルムを熱シールした他方が次回の熱シ
    ールのために上方に移動され、 前記2つの冷却機構は、いずれか一方が、前記フィルム
    とともに下方に移動しつつ、前回の動作で前記他方の熱
    シール機構によって熱シールされた部分を冷却している
    間に、他方が、前記一方のシール機構によって熱シール
    されている部位の冷却のために上方に移動される、製袋
    充填包装機。
  2. 【請求項2】 両側端部が一致するように折り合わせら
    れたシート状のフィルムの前記両側端部を前記フィルム
    の長手方向に沿って熱シールすることにより前記フィル
    ムを筒状とする天シール機構と、 前記フィルムを挟んで前記天シール機構と反対側に配置
    され、前記フィルムの一部を前記フィルムの長手方向に
    沿って折り込む折り込み機構と、 前記折り込み機構によって前記フィルムに形成された2
    つの山部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールす
    る底シール機構とを更に有し、 前記投入パイプの下端は、前記底シール機構よりも下
    方、かつ、前記シゴキローラよりも上方に位置している
    請求項1に記載の製袋充填包装機。
  3. 【請求項3】 前記一方のシール機構によるフィルムの
    熱シールが終了してから、前記他方の冷却機構が前記一
    方のシール機構で熱シールされた部位の冷却を開始する
    までの間は、前記フィルムの送りが停止される請求項1
    または2に記載の製袋充填包装機。
  4. 【請求項4】 前記横シール装置は、前記フィルムの通
    過経路を挟んで対向配置された2つのユニットを有し、
    一方のユニットに前記一方のシール機構及び前記一方の
    冷却機構がそれぞれ鉛直方向に移動可能に設けられると
    ともに、他方のユニットに前記他方のシール機構及び前
    記他方の冷却機構がそれぞれ鉛直方向に移動可能に設け
    られる請求項1、2または3に記載の製袋充填包装機。
  5. 【請求項5】 前記横シール装置の2つの熱シール機構
    はそれぞれ、前記フィルムを加圧可能に設けられた、加
    熱手段を内蔵するヒーターバー及び該ヒーターバーを受
    けるヒーターバー受けを有し、前記横シール装置の2つ
    の冷却機構はそれぞれ、前記フィルムを加圧可能に設け
    られた冷却バー及び該冷却バー受けを有する請求項4に
    記載の製袋充填包装機。
  6. 【請求項6】 少なくとも、前記一方のシール機構が熱
    シールを終了して前記ヒーターバーとヒーターバーとに
    よるフィルムの加圧を解除し、前記他方の冷却機構の冷
    却バーと冷却バー受けとが前記一方のシール機構により
    熱シールした部位を加圧するまでの間は、前記一方のシ
    ール機構よりも上方では前記他方のシール機構のヒータ
    ーバーとヒーターバー受けとによりフィルムが加圧さ
    れ、前記一方のシール機構よりも下方では前記一方の冷
    却機構の冷却バーと冷却バー受けとによりフィルムが加
    圧される請求項5に記載の製袋充填包装機。
  7. 【請求項7】 前記冷却バー受けには、前記フィルムを
    水平方向に切断するためのカッタが、前記冷却バーの加
    圧面に対して進退可能に設けられている請求項5または
    6に記載の製袋充填包装機。
  8. 【請求項8】 前記カッタは、刃先の一部に複数の凹部
    が形成されており、前記フィルムを切断する際の前記カ
    ッタの前進量が可変である請求項7に記載の製袋充填包
    装機。
JP10159430A 1997-11-20 1998-06-08 製袋充填包装機 Expired - Lifetime JP2959631B1 (ja)

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