JP2004244035A - 包装袋の製造方法および縦型充填包装機 - Google Patents

包装袋の製造方法および縦型充填包装機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004244035A
JP2004244035A JP2003033674A JP2003033674A JP2004244035A JP 2004244035 A JP2004244035 A JP 2004244035A JP 2003033674 A JP2003033674 A JP 2003033674A JP 2003033674 A JP2003033674 A JP 2003033674A JP 2004244035 A JP2004244035 A JP 2004244035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scraper
tubular film
film
pair
packaging bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003033674A
Other languages
English (en)
Inventor
Orihiro Tsuruta
織寛 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orihiro Engineering Co Ltd
Original Assignee
Orihiro Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orihiro Engineering Co Ltd filed Critical Orihiro Engineering Co Ltd
Priority to JP2003033674A priority Critical patent/JP2004244035A/ja
Publication of JP2004244035A publication Critical patent/JP2004244035A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Package Closures (AREA)

Abstract

【課題】封入水とともに固形状の充填物を充填包装するに際し、包装後の包装体に充填物を保護するための張りを持たせる。
【解決手段】充填物65が投入された筒状フィルム60を一対のスクレーパ31で挟み込み、スクレーパ31を下方に移動させて筒状フィルム60内を加圧する。一対のスクレーパ31によって挟まれた上方で、熱シール機構20で筒状フィルム60を幅方向に熱シールし、その熱シール部をカッター22で切断して包装袋66を製造する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、充填物を筒状フィルム内に投入し、その筒状フィルムを熱シールすることで、充填物が充填された包装袋を製造する包装袋の製造方法および縦型充填包装置に関し、特に、張りを持たせた袋詰製品の製造に適する縦型充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート状のフィルムを製袋ガイドによって筒状に形成し、その合わせ面を熱シールして筒状フィルムを形成し、筒状フィルムの内部に充填物を投入するとともに、筒状フィルムの幅方向を熱シールし、切断して充填物が充填された包装袋を製造する縦型充填包装機が広く使用されている。
【0003】
上述のような包装機を使用して、例えば、生牡蠣やもずくといった食品を封入水とともに包装袋に袋詰めする場合、運搬時や店頭での陳列時に包装袋に加わる外力からこれらの食品を保護するために、包装袋内に圧力を与えて張りを持たせることが好ましい。
【0004】
そのため、従来、包装袋の材料として熱収縮性フィルムを使用して形成した包装袋を加熱して全体的に収縮させ、包装袋に張りを持たせることが行われている。しかしながらこの方法では、加熱した際に充填物である食品の風味が低下してしまう恐れがある。さらに、熱収縮性フィルムは比較的高価であるし、加熱する工程が必要であるため包装袋のコストアップにもつながる。
【0005】
そこで、熱収縮性フィルムを使用することなく、張りを持たせた包装袋を製造する方法が各種提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
同文献によれば、図5(a)に示すように充填物165が投入された筒状フィルム160を挟み込んで押圧する一対のシゴキローラ141と、シゴキローラ141の下方に設けられ筒状フィルム160を幅方向に熱シールする横シール機構120と、シゴキローラ141と横シール機構120との間に配置され、熱シールの際に筒状フィルム160を挟んで押圧する一対のフィルム押え板112とを有する縦型充填包装機を使用して張りを持たせた包装袋を製造することができる。
【0007】
すなわち、上記構成の縦型充填包装置では、図5(a)に示すように、所定量の充填物165を筒状フィルム160内に投入し、シゴキローラ141を閉じて筒状フィルム160をしごきながら下方へ搬送する。筒状フィルム160が所定量搬送されたら搬送を停止する。そして、図5(b)に示すように、フィルム押え板112を閉じ、続けて横シール機構120を閉じて筒状フィルム160を熱シールする。
【0008】
このとき、横シール機構120の間には充填物165が存在しており、横シール機構120はその充填物を分割しながら筒状フィルム160を押圧するが、横シール機構120の上方はフィルム押え板112によって閉塞されているので充填物165はフィルム押え板112の上方には逃げることができない。このような状態で熱シールすることで、製造される包装袋は十分に張りを持ったものとなる。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−181702号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述するような従来の縦型充填包装機でも、良好に包装袋を製造できるが、より一層の高性能化を図るには、なお改善の余地が残されている。
【0011】
特に、上述した縦型充填包装機では充填物を分割しながら熱シールを行っているため、生牡蠣などの固形状の内容物を封入水とともに袋詰めするような場合には、横シール機構で挟み込んだ際に内容物を押し潰してしまう可能性がある。内容物が押し潰されれば、製品としての価値がなくなったり、また、熱シール部に押し潰された内容物が残ってしまい包装袋の密閉不良の原因となったりする。
【0012】
さらに、上記方法では充填物を押し分けながら熱シールを行っているので、封入水の濁りといった熱シールに起因する充填物への悪影響も少なからず発生している。
【0013】
そこで本発明の目的は、熱シールによる充填物への影響を最小限に抑え、かつ十分な張りを持たせた包装袋を製造する包装袋の製造方法および縦型充填包装機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の包装袋の製造方法は、充填物が充填された包装袋を製造する包装袋の製造方法であって、充填物が投入された筒状フィルムの充填物より上方の部分を一対のスクレーパで挟み込む工程と、筒状フィルムを挟み込んだ状態で、サーボモータを駆動源とする駆動機構によってスクレーパを筒状フィルムの搬送方向下流に移動させる工程と、筒状フィルムを挟んだままの状態の前記一対のスクレーパの上方で、横シール機構によって筒状フィルムをその幅方向に熱シールする工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、筒状フィルムに投入された充填物が、サーボモータを駆動源として筒状フィルムの搬送方向下流である略鉛直方向下向きに移動する一対のスクレーパによって絞り込まれ、筒状フィルム内が加圧された状態で熱シールすることで張りを持たせた包装袋を製造することができる。さらに、一対のスクレーパは筒状フィルムに投入された充填物より上方を挟み込むため、例えば生牡蠣などの固形状の内容物を充填する場合でも内容物を押し潰すことはない。また、スクレーパの略鉛直方向への移動はサーボモータを駆動源としているため、サーボモータの回転量を調整するだけで、スクレーパの移動範囲を容易に変更する事ができる。したがって包装袋に与える張りの強さや包装袋の大きさの変更を容易に行うことができる。
【0016】
さらに、上述の包装袋の製造方法において、駆動機構はスクレーパと横シール機構とを同時に移動させるようにしてもよい。こうすることで、スクレーパが略鉛直方向に上下移動しても横シール機構と干渉することはない。
【0017】
また、本発明の縦型充填包装機は、充填物が充填された包装袋を製造する縦型充填包装機であって、充填物が投入された筒状フィルムを挟み込む一対のスクレーパを備え、筒状フィルムの搬送方向に略直交する方向にスクレーパを移動させるスクレーパ機構と、一対のスクレーパで、充填物が投入された筒状フィルムの充填物より上方の部分を挟み込んだ状態で、一対のスクレーパを筒状フィルムの搬送方向下流に移動させる、サーボモータによって駆動される駆動機構と、筒状フィルムを挟んだままの状態の一対のスクレーパの上方で、筒状フィルムをその幅方向に熱シールする熱シール機構とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、スクレーパ機構を筒状フィルム搬送方向下流側に移動させる、サーボモータを駆動源とする駆動機構によって、上記本発明の包装袋の製造を良好に実施することができる。
【0019】
さらに、一対のスクレーパの配置は、一対の当接部材が筒状フィルムを間に置いて対向配置されるため安定して筒状フィルムを挟み込むことができる。また、駆動機構は、スクレーパ機構と横シール機構とを一体的に保持するため比較的単純な構造となり、動作時に互いに干渉することもない。そしてクランク機構を介することで、駆動機構の駆動源であるサーボモータの回転運動は効率的に伝達され、かつ、スクレーパ機構はその移動範囲端部で移動速度が徐々に減速するものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の縦型充填包装機の一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【0021】
図1に示す本実施形態の縦型充填包装機1は、シート状のフィルムを長手方向に熱シールして筒状に形成された筒状フィルム60を挟み込んで搬送するシゴキ機構40と、筒状フィルム60を幅方向に熱シールする横シール機構20と、筒状フィルム60を挟み込むための一対の部材を有するスクレーパ機構30と、横シール機構20およびスクレーパ機構30を一体的に保持して、上下移動させる駆動機構50と、上記の各機構部の駆動を制御する制御装置(不図示)とを備え、筒状フィルム60に充填物65を投入して筒状フィルム60の幅方向を熱シールして包装袋66を製造する装置である。
【0022】
シゴキ機構40は、筒状フィルム60を挟み込む一対のシゴキローラ41を有しており、シゴキローラ41は筒状フィルム60を間に置いて対向配置されている。さらにシゴキローラ41は不図示の駆動手段によって回転可能に設けられており、シゴキローラ41で筒状フィルム60を挟み押し潰した状態で回転することで、筒状フィルム60を鉛直方向下向きに送る。
【0023】
なお、筒状フィルム60を押し潰さずに送ることができるように、シゴキローラ41とは別に、シゴキローラ41と同期して回転して筒状フィルム60を搬送するフィルム送りローラ(不図示)が配置されている。筒状フィルム60は、シゴキローラ41を開いた状態でフィルム送りローラのみによっても搬送可能であるし、フィルム送りローラおよびシゴキローラ41を同時に使用しても搬送可能である。
【0024】
横シール機構20は、シゴキ機構40の下方に配置されており、筒状フィルム60を間に置いて対向配置されたヒータバー26と受け部材27とを有し、それぞれ不図示の駆動手段によって筒状フィルム60の送り方向に直交する方向に進退移動する。ヒータバー26は、電熱ヒーター等の加熱手段(不図示)を内蔵しており、一方の受け部材27は、ヒータバー26に対して進退可能に設けられたカッター22を備えている。受け部材27の、ヒータバー26と対向する面には、加熱手段により半溶融状態となる筒状フィルム60が受け部材27に付着するのを防止するためにシリコーンゴム(不図示)が貼り付けられている。また、ヒータバー26の、カッター22と対向する部位には、カッター22が前進した際にカッター22が進入可能な溝(不図示)が形成されている。
【0025】
このように構成されたヒータバー26および受け部材27によって、加熱手段を駆動させて筒状フィルム60を挟み込んで、筒状フィルム60の幅方向に熱シールする。そして、カッター22によって熱シール部60bの略中央部を筒状フィルムの幅方向に切断することで、切断された熱シール部60bの一方は包装袋66の密閉を完了する熱シール部60bとなり、他方の熱シール部60bは、次に形成される包装袋66の片端を形成する熱シール部60bとなる。
【0026】
スクレーパ機構30は、横シール機構20の下方に配置されており、筒状フィルム60を挟み込んで張りを持たせる一対のスクレーパ31を有している。それぞれのスクレーパ31は、筒状フィルム60を押圧する当接部材32と、当接部材の保持部材であるスクレーパベース33とで構成される。そして、当接部材32の断面形状は、筒状フィルム60を傷付けないように、筒状フィルム60に当接する部分は丸みを帯びるような形状となっていて、押し潰された筒状フィルム60の横幅全体を挟み込むことができる長さで設けられている。各スクレーパベース33は、例えばエアシリンダなどの不図示の駆動手段によって、筒状フィルム60の送り方向と直交する方向、すなわち水平方向に対向移動する。スクレーパ31は、スクレーパベース33が対向移動した際に、筒状フィルム60を間において互いの当接部材32どうしが当接するように配置されている。
【0027】
駆動機構50は、上述した横シール機構20およびスクレーパ機構30を一体的に保持するベース58を、サーボモータSMを駆動源として上下移動させる機構である。ベース58は不図示のガイド(不図示)に沿って、筒状フィルム60の搬送方向と同方向の鉛直方向に摺動自在に設けられている。ベース58の下部にはサーボモータSMの動力を伝達するための連結アーム54が連結され、図1および図2に示すように、連結アーム54とサーボモータSMの出力軸に固定されたクランクアーム55とでクランク機構が構成されている。したがって、サーボモータSMの回転運動を動力源として熱シール機構20およびスクレーパ機構30とが一体的に上下移動する。
【0028】
なお、本実施形態ではスクレーパ31を閉じて、当接部材32が筒状フィルム60に接触した状態で移動するときに大きな摩擦力を生じないように、当接部材32にはプラスチック素材など、摩擦係数の低い材料を使用することが好ましい。さらに、筒状フィルム60との摩擦をより小さくするために、当接部材の表面にガラス繊維からなるテープ部材(不図示)を貼り付けてもよい。また、当接部材32の断面形状は上述する形態に限らず、筒状フィルム60との摩擦抵抗が抑えられ、筒状フィルム60を安定的に挟圧できる形状であればよい。
【0029】
上述のように構成された本実施形態の縦型充填包装機の動作について、図3および図4を参照して説明する。
【0030】
まず、図3(a)に示すように、シゴキローラ41、横シール機構20、およびスクレーパ31を開いた状態で、筒状フィルム60内に充填物65を投入する。ここで充填物65は、例えば生牡蠣といった固形状の内容物と、液体である封入水とからなるものである。
【0031】
また、図3(a)に示す横シール機構20およびスクレーパ31の位置(高さ)は、ベース58の可動範囲内の略上端となる位置とする。すなわち、図2に示したクランク機構の略上死点となる位置である。このときの横シール機構20およびスクレーパ31の高さを、カッター22の高さを基準としLで示す。
【0032】
投入される充填物が所定の量に達したら投入を停止し、図3(b)に示すように、シゴキローラ41を閉じ、筒状フィルム60を押圧した状態でシゴキローラ41を回転させる。これにより、筒状フィルム60はしごかれて扁平部60aを形成されながら下方に搬送される。
【0033】
筒状フィルム60の搬送を続け、扁平部60aがスクレーパ機構30の当接部材32によって挟まれる位置まで送られたら搬送を停止して、図3(c)に示すようにスクレーパ31を閉じる。
【0034】
なお、通常、上述の工程において扁平部60aと充填物65が存在する領域との境界は不明瞭であるためスクレーパ31を閉じるタイミングは充填物の種類などに応じて適宜設定するのが好ましい。つまり、スクレーパ31を閉じるタイミングは、スクレーパ31を閉じた際に生牡蠣などの内容物を挟み込まないように投入された充填物65の上方を挟み込むようにすることが好ましい。
【0035】
次に、図4(d)に示すように、扁平部60aを挟んだ状態でサーボモータSMを所定量だけ回転させ、スクレーパ31を所定の距離だけ鉛直方向下向きに移動させる。このとき、筒状フィルム60は搬送が停止されているため、当接部材32が筒状フィルム60の表面を滑り下りることになる。これにより、筒状フィルム60内の充填物65が当接部材32によって絞り込まれ、筒状フィルム60内が加圧されるので筒状フィルム60に張りを生じさせる。
【0036】
上述したように、スクレーパ機構30および横シール機構20は、一体的にベース58に保持されているため、スクレーパ31および横シール機構20は同じ距離だけ下降することとなる。こうして所定の距離だけ下方に移動した横シール機構20およびスクレーパ31の位置(高さ)を、カッター22の高さを基準としてLとして示す。
【0037】
その後、図4(e)に示すように、熱シール機構20を閉じヒータバー26に内蔵された加熱手段(不図示)を駆動して、筒状フィルム60を熱シールする。このとき、充填物65はスクレーパ31によって絞り込まれているが、当接部材32が筒状フィルム60を挟み込んでいるため当接部材32の上方へ逃げる封入水は最小限に抑えられている。そのため、熱シールされる位置に存在する封入水も最小限となるので、熱シールがより安定的に行える。また、熱シールが充填物65に及ぼす影響も抑えることができる。
【0038】
筒状フィルム60に熱シール部60bを形成して熱シールしたら、カッター22を前進させ熱シールされた部分を切断する。そして図4(f)に示すように、熱シール機構20およびスクレーパ31を開いて包装袋66を落下させ、横シール機構20およびスクレーパ31を元の高さLまで移動させる。その後、シゴキローラ41を開き、次の包装袋66に投入する充填物65を筒状フィルム60内に落下させると、図3(a)に示す状態に戻る。このように上記一連の工程を繰り返すことによって張りを持たせた包装袋66を連続して製造することができる。
【0039】
なお、包装袋66に与えられる張りの強さは、スクレーパ31の鉛直方向への移動量(上記の「所定の距離」)に大きく左右されるが、充填物65の種類、包装袋66の内容量、あるいは使用する筒状フィルム60の材質等に応じて適宜設定することが好ましい。本実施形態の縦型充填包装機1では、スクレーパ31の鉛直方向への移動は駆動機構50が備えた回転を自在に変更できるサーボモータSMを駆動源としている。したがって、サーボモータSMの回転を制御する不図示の制御装置を調整するだけで、サーボモータSMの回転量を変更でき、スクレーパ31の移動範囲を容易に変更することができる。さらに、不図示の制御装置を調整するだけでサーボモータSMの回転速度も容易に変更することができる。したがって、例えば図4(d)に示す工程において充填物65を絞り込む場合、スクレーパ31の下方への移動速度を徐々に減速するように調整すれば、過度な絞込みを防止して筒状フィルム60の破損を防ぐことができる。
【0040】
また、サーボモータSMを駆動源としているため、エアシリンダ等の駆動手段に比べ、動作のタイミングはより正確なものとなる。
【0041】
以上説明したように本実施形態の包装袋66の製造方法では、スクレーパ31によって充填物65が投入された筒状フィルム60内を挟み込んだ状態で、スクレーパ31を下方に移動させて筒状フィルム60を加圧し、スクレーパ31の挟圧位置の上方を熱シールすることで張りを持たせた包装袋66を製造することができる。特に、スクレーパ31を移動させる駆動機構50の駆動源にサーボモータSMを使用しているので、包装袋の種類に応じてスクレーパ31の移動量および移動速度を容易に変更可能である。また、スクレーパ31は投入された充填物65の上方を挟み込んだ後、下方に移動するので、スクレーパ31が固形状の内容物を挟み込むのを防止することができる。さらに、熱シールされる部分に存在する充填物65は最小限に抑えられるので、熱シールによる充填物65への悪影響も軽減される。
【0042】
また、本実施形態の縦型充填包装機1のスクレーパ機構30は、一対の当接部材32を有しており、安定して筒状フィルム60を挟み込むことができる。そして、スクレーパ機構30と横シール機構20とはベース58によって保持され一体的に移動できるように構成されているので構造の単純化を図ることができる。また、ベース58を移動させる駆動機構50はクランク機構を介しているので、効率的にサーボモータSMの動力を伝達できる。特に、クランク機構を使用すれば、その上下死点付近での運動速度はゆっくりしたものとなる。すなわち、上述したスクレーパ機構30の移動範囲端部における速度が減速するため、充填物65が投入された筒状フィルム60に与える衝撃を抑えることができる。
【0043】
なお、本実施形態のスクレーパ機構30は図1に示した形態に限らず、例えば、当接部材32がより確実に筒状フィルム60を押圧できるように、スクレーパ31に圧縮コイルバネ等の付勢手段などを使用してもよい。すなわち、スクレーパベース33はその移動方向に遊びを持たせて保持されており、圧縮コイルバネ等の付勢手段によって互いに近接する方向に付勢させる。圧縮コイルバネは、図3(c)に示した工程において、当接部材32が互いに当接しスクレーパ31の移動が停止した後に、エアシリンダ等の不図示の駆動手段をさらに駆動させると、圧縮コイルバネが縮んで筒状フィルム60を押圧する付勢力に変換されるように設ける。このようにして、当接部材32でより確実に筒状フィルム60を押圧することができるようになる。
【0044】
また、本実施形態では、シゴキローラ41で筒状フィルム60を挟み込んで搬送する場合について説明したが、フィルム送りローラ(不図示)のみで搬送する場合、シゴキローラ41は必ずしも必要ない。シゴキローラ41を設けない場合、筒状フィルム60内に投入された充填物65がスクレーパ31の当接部材32よりも低い位置となるまで筒状フィルム60を搬送して、スクレーパ31を閉じればよく、それ以外の動作は、上述した動作と同様に行って包装袋66を製造することができる。しかしながら、シゴキローラ41で扁平部60aを形成せずに熱シール機構20で熱シールを行うと、熱シール部60bにしわが発生して熱シール不良となる場合もあるため、やはり本実施形態のようにシゴキローラ41を使用して扁平部60aを形成するのがより望ましい。
【0045】
本実施形態ではベース58に横シール機構20およびスクレーパ機構30とを一体的に配設し、サーボモータSMによって横シール機構20およびスクレーパ機構30を同時に上下移動させる形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。すなわち、スクレーパ機構30と横シール機構20とがそれぞれ独立して移動する形態であってもよいし、あるいは、横シール機構20は移動せず固定配置とし、スクレーパ機構30のみ上下方向に移動できる形態であってもよい。しかしながら、前者の場合では構造および各機構の制御が複雑化する問題がある。また、後者の場合では、ヒータバー26と受け部材27との間にスクレーパ31を配置させ、横シール機構20の上方で筒状フィルム60を挟み込み、スクレーパ31によって挟まれた部分が横シール機構20の下方となるまで、スクレーパ機構30のみを移動させる必要がある。この形態では、ヒータバー26と受け部材27との距離が広くなってしまう。すなわち、移動ストロークが長くなるため動作の高速化に対して不利となる恐れがある。したがって、本実施形態に示したように、横シール機構20とスクレーパ機構30とを一体的に保持するようにすれば、ヒータバー26と受け部材27との距離を最小限にすることができる。
【0046】
さらに、横シール機構20は、上述した形態だけでなく例えば、特開平10−95401号公報に開示されているような、筒状フィルム60を挟み込む2対の部材を交互に切換えて高速動作可能な横シール機構を使用してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、スクレーパによって充填物が投入された筒状フィルムの充填物の上方を挟み込み、スクレーパを下方に移動して筒状フィルムを加圧した状態で、スクレーパの上方を熱シールすることで張りを持たせた包装袋を製造することができる。また、熱シールする位置に存在する充填物を最小限に抑えることができるので、熱シールの安定性を向上させるとともに、充填物に与える悪影響も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦型充填包装機の一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1の縦型充填包装機の駆動機構を示す図である。
【図3】図1に示す縦型充填包装機による包装袋の製造工程を示す模式図である。
【図4】図1に示す縦型充填包装機による包装袋の製造工程を示す模式図である。
【図5】従来技術による、張りを持たせた包装袋の製造方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 縦型充填包装機
20 横シール機構
22 カッター
26 ヒータバー
27 受け部材
30 スクレーパ機構
31 スクレーパ
32 当接部材
33 スクレーパベース
40 シゴキ機構
41 シゴキローラ
50 駆動機構
54 連結アーム
55 クランクアーム
58 ベース
60 筒状フィルム
60a 扁平部
60b 熱シール部
65 充填物
66 包装袋
SM サーボモータ

Claims (6)

  1. 充填物が充填された包装袋を製造する包装袋の製造方法であって、
    充填物が投入された筒状フィルムの充填物より上方の部分を一対のスクレーパで挟み込む工程と、
    前記筒状フィルムを挟み込んだ状態で、サーボモータを駆動源とする駆動機構によって前記スクレーパを前記筒状フィルムの搬送方向下流に移動させる工程と、
    前記筒状フィルムを挟んだままの状態の前記一対のスクレーパの上方で、横シール機構によって前記筒状フィルムをその幅方向に熱シールする工程とを含む包装袋の製造方法。
  2. 前記スクレーパを前記筒状フィルムの搬送方向下流に移動させる工程は、前記スクレーパと前記横シール機構とを同時に移動させることを含む、請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  3. 充填物が充填された包装袋を製造する縦型充填包装機であって、
    充填物が投入された筒状フィルムを挟み込む一対のスクレーパを備え、前記筒状フィルムの搬送方向に略直交する方向に前記スクレーパを移動させるスクレーパ機構と、
    前記一対のスクレーパで、充填物が投入された筒状フィルムの充填物より上方の部分を挟み込んだ状態で、前記一対のスクレーパを前記筒状フィルムの搬送方向下流に移動させる、サーボモータによって駆動される駆動機構と、
    前記筒状フィルムを挟んだままの状態の前記一対のスクレーパの上方で、前記筒状フィルムをその幅方向に熱シールする熱シール機構とを有する縦型充填包装機。
  4. 前記スクレーパ機構は、前記筒状フィルムを押圧する一対の当接部材と、前記当接部材の保持体である一対のスクレーパベースとを有し、
    前記一対の当接部材は、前記筒状フィルムを間に置いて対向配置される請求項3に記載の縦型充填包装機。
  5. 前記駆動機構は、前記スクレーパ機構と前記横シール機構とを筒状フィルムの搬送方向に同時に移動させる請求項4に記載の縦型充填包装機。
  6. 前記駆動機構は、前記サーボモータの回転運動を変換するクランク機構を有する請求項4または5に記載の縦型充填包装機。
JP2003033674A 2003-02-12 2003-02-12 包装袋の製造方法および縦型充填包装機 Pending JP2004244035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003033674A JP2004244035A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 包装袋の製造方法および縦型充填包装機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003033674A JP2004244035A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 包装袋の製造方法および縦型充填包装機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004244035A true JP2004244035A (ja) 2004-09-02

Family

ID=33019589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003033674A Pending JP2004244035A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 包装袋の製造方法および縦型充填包装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004244035A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208838A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fuji Impulse Kk ヒートシール装置
CN107813971A (zh) * 2017-10-23 2018-03-20 惠州市憬泰工艺制品有限公司 一种新型袋装灌装式封口机及其工作方法
JP2020518527A (ja) * 2017-05-08 2020-06-25 スパークル・イノベーションズ・ベスローテン・フェンノートシャップSparkle Innovations B.V. チューブ状包装容器を製造し、チューブ状包装容器に無菌液を充填する方法及びシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208838A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fuji Impulse Kk ヒートシール装置
JP2020518527A (ja) * 2017-05-08 2020-06-25 スパークル・イノベーションズ・ベスローテン・フェンノートシャップSparkle Innovations B.V. チューブ状包装容器を製造し、チューブ状包装容器に無菌液を充填する方法及びシステム
CN107813971A (zh) * 2017-10-23 2018-03-20 惠州市憬泰工艺制品有限公司 一种新型袋装灌装式封口机及其工作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1228964B1 (en) Method for manufacturing flexible bags and vertical type forming, filing and sealing machine
CA2636169C (en) Vertical filling-packaging machine and method of manufacturing packaging bag
JP4955695B2 (ja) 縦型充填包装機
JPH0749285B2 (ja) 板状包装材料ウエブから液体を充▲填▼した平行六面体の包装容器を形成する装置
JPS63191706A (ja) 撓性の素材による包装の方法と包装装置
JP3990680B2 (ja) 縦型充填包装機
CN205652418U (zh) 一种塑料袋抽真空热封装置
JP2007001654A (ja) 袋包装におけるしごき方法及び装置
JP2004244035A (ja) 包装袋の製造方法および縦型充填包装機
JP3061451U (ja) 縦型充填包装機
JP2646514B2 (ja) 充填包装機におけるシール装置
JP2004276930A (ja) 縦型充填包装機の縦シール方法およびその装置
JP2902600B2 (ja) 充填包装方法及び竪型充填包装機
EP4338937A1 (en) A cross sealing device
JP3270349B2 (ja) 充填包装方法及び竪型充填包装機
JP2005313963A (ja) 縦型充填包装機および包装袋の製造方法
JP3036269U (ja) 竪型充填包装機
JP2005112359A (ja) 包装袋の製造方法およびシゴキ装置を有する縦型充填包装機
JP2959631B1 (ja) 製袋充填包装機
JP3025266B1 (ja) 縦型充填包装機の横シ―ル装置
JP3831343B2 (ja) 縦型充填包装機
JPH10119911A (ja) シールバー型竪形自動包装機
JPH10101007A (ja) 充填包装機の横シール装置
JP2003291907A (ja) 包装体の製造方法および竪型充填包装機
JPH09295603A (ja) シールバー型竪形自動包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050922

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060301