JP3831343B2 - 縦型充填包装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状に成形したフィルム内に充填物を投入し、そのフィルムを熱シールすることで、充填物が充填された包装袋を製造する縦型充填包装機に関するものであり、特に、充填物の投入されたフィルムを押圧し扁平部を形成するシゴキローラの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の縦型充填包装機としては、図6(c)に示すように、包装袋166に封入される充填物165を筒状フィルム160に投入する投入パイプ161と、対向移動して筒状フィルム160を挟み込み、筒状フィルム160内に投入された充填物165を分割するとともに、筒状フィルム160を下方に送るシゴキローラ141と、シゴキローラ141の下方に配置され、筒状フィルム160を幅方向に熱シールし、切断する横シール装置120とを有するものが知られている。
【0003】
なお、シゴキローラ141は、不図示の駆動手段によって回転可能に設けられている。また、横シール装置120は、筒状フィルム160を挟んで対向移動される一対の部材からなり、一方の部材には熱シールのためのヒータ(不図示)が内蔵され、他方の部材にはカッター122が進退可能に設けられている。
【0004】
上記構成の縦型充填包装機では、以下のような工程によって包装袋166が製造される。
【0005】
まず、図6(a)に示すように、前回の熱シールによって筒状フィルム160の下端部に熱シール部160bが形成されている状態で、シゴキローラ141を開き、投入パイプ161から筒状フィルム160内に充填物165を投入する。
【0006】
そして、所定量の充填物165が投入されたら充填を停止し、図6(b)に示すように、シゴキローラ141を閉じ、筒状フィルム160を挟み込んでシゴキローラ141を回転させ、内部に充填物165が存在しない扁平部160aを形成しながら筒状フィルム160を下方に送る。なお、シゴキローラ141によって筒状フィルム160をしごいた際に、シゴキローラ141の上方に残った充填物160は次回の包装工程で製造される包装袋166に投入されることになる。
【0007】
筒状フィルム160を所定量送ったら、図6(c)に示すように、横シール装置120を閉じて筒状フィルム160を熱シールして熱シール部160bを形成し、カッター122で熱シール部160bを切断して包装袋166を分離する。また、横シール装置120で熱シール部160bを形成する間に、次回の包装袋166に投入する充填物165を投入し、シゴキローラ141の上方に保有させる。
【0008】
こうして一袋の包装袋166が製造されたら、図6(d)に示すように、横シール装置120を開く。そして、シゴキローラ141を開いてシゴキローラ141上に溜められていた充填物165を筒状フィルム160に落下させる。
【0009】
以上の一連の動作を繰り返すことで、包装袋を連続的に製造することができる。
【0010】
上述したような製造工程で用いられるシゴキローラを備えた縦型充填包装機は種々実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−95401号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような縦型充填包装機のシゴキローラの開閉駆動源には、一般的にエアシリンダが使用されている。駆動源としてエアシリンダを用いると、比較的簡単な構造で包装機を製造できるという利点があるが、下記のような幾つかの問題点もある。
【0013】
すなわち、エアシリンダでは、供給する空気の圧力および流量の変動が発生しやすいため、作動タイミングが変化したり、シゴキローラの加圧力がばらついたりすることがある。
【0014】
また、エアシリンダを駆動源としたシゴキローラの開閉動作においては、通常、シゴキローラの移動は等速運動的なものとなる。さらに、一般的にシゴキローラの開き量(ストローク)は一定であり、開き量を変更するには装置を物理機械的に調整する必要があり、容易に変更することは難しい。
【0015】
つまり、こうした特徴を有する従来のシゴキローラは、一定の可動範囲を等速運動的に開閉運動するものであった。したがって、上述したような、シゴキローラが開くと同時に一定量の充填物を落下させて筒状フィルムに充填物を投入する製造方法では、シゴキローラが瞬間的に開いてしまうので、充填物の落下の衝撃で筒状フィルム下端の熱シール部を破損する可能性が生じていた。
【0016】
落下による衝撃の大きさは、充填物の流動性や充填量、また、シゴキローラの開き量などに大きく左右される。例えば、アンコのような流動性の低い充填物に比べ、水のように流動性が高い充填物の方が当然ながら落下時の衝撃は大きくなる。また、シゴキローラの開き量はより狭い方が落下時の衝撃を緩和できる。その上、シゴキローラの開き量が狭ければ、シゴキローラの移動距離は短くなるのでサイクルタイムの短縮化に有利である。ただし、シゴキローラの開き量が小さすぎると、アンコといった流動性の低い充填物を包装する際、シゴキローラ間の距離が狭いために落下しにくいという問題が発生する。
【0017】
そこで本発明の目的は、充填物に応じてシゴキローラの開き量を適宜調整可能で、かつ、高精度なシゴキローラの開閉運動を実現する縦型充填包装機を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の縦型充填包装機は、填物が投入された筒状フィルムをしごいて前記充填物を分割する一対のシゴキローラと、前記一対のシゴキローラを開閉運動させるための駆動機構部と、前記シゴキローラの下方に配置され前記筒状フィルムをその全幅にわたって熱シールする熱シール装置とを有し、前記一対のシゴキローラが開くと同時に、前記シゴキローラより上方に溜められた前記充填物が前記一対のシゴキローラの間を通って下方に落下する縦型充填包装機において、前記駆動機構部はサーボモータを駆動源とするとともに、前記シゴキローラの開き始めの移動速度が前記シゴキローラのその後の移動速度よりも相対的に遅くなるように、前記シゴキローラを移動させることを特徴とする。
【0020】
本発明の縦型充填包装機によれば、シゴキローラを開閉運動させる駆動源がサーボモータであるので、サーボモータの回転量を制御するだけで、容易にシゴキローラの開き量を変更することができる。また、シゴキローラの開閉速度も適宜変更可能であるため、より効率的に包装袋を製造することができる。特に、シゴキローラの開き始めの移動速度が相対的に遅くなっているため、シゴキローラ上方に蓄えられていた充填物がゆっくり落下することとなる。したがって、筒状フィルム下端の熱シール部に加わる衝撃が小さくなるとともに、充填物の落下に伴う気泡の発生も抑えられる。
【0021】
シゴキローラの開き量や開閉速度は、縦型充填包装機を物理機械的に調整するのではなく、サーボモータの制御を電気的に変更するだけなので作業は容易である。しかも、駆動源がサーボモータであるので、エアシリンダ駆動による開閉運動と比較し、シゴキローラの開閉運動はより正確となる。また、エアシリンダを駆動源とする場合に比べて、エアシリンダに供給する空気圧の調整なども不要である。
【0022】
また、駆動機構部には、シゴキローラを支持するシゴキローラアームに連結する駆動アームを設け、この駆動アームは長手方向に伸縮自在に構成され、かつ、長手方向に伸縮自在な弾性体を有するものとする。こうすることで、2つのシゴキローラが当接し、シゴキローラアームの移動が停止しても、サーボモータの回転運動は弾性体によって吸収される。これにより、2つのシゴキローラの衝突の衝撃を緩和することができ、かつ、筒状フィルムを安定的に押圧することができる。また、この弾性体を交換することによって、シゴキローラの押圧力を適宜設定することができる。
【0023】
さらに、シゴキローラの開閉運動が、駆動アームと一端を固定支持端とするトグルアームとを構成要素の一部とするリンク機構を介して行われるようにすれば、駆動源であるサーボモータの回転運動を効率よく伝達できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の縦型充填包装機の一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【0025】
図1に示す本実施形態の縦型充填包装機1は、シート状のフィルムを長手方向に熱シールして筒状フィルム60を形成する縦シール装置10と、筒状フィルム60を押圧して扁平部60aを形成するシゴキ装置40と、筒状フィルム60の扁平部60aを幅方向に熱シールする横シール装置20と、これらの装置の駆動を制御する制御装置(不図示)を備え、両端部を熱シール部60bにより接合された包装袋66を製造する装置である。
【0026】
縦シール装置10は、縦型充填包装機1の上方に配置され、例えば高周波などによってフィルムを半溶融状態にして熱シールする装置である。
【0027】
縦シール装置10の上方に配置される不図示の製袋ガイドによって筒状に形成されたシート状のフィルムの合わせ面を、縦シール装置10によって熱シールして筒状フィルム60が形成される。筒状フィルム60は、充填物を投入するための投入パイプ61に沿うように下方へ搬送される。そして、投入パイプ61の終端部は、後述するシゴキローラ41の上方に位置するように設けられている。
【0028】
シゴキ装置40は、縦シール装置10の下方に設けられており、筒状フィルム60を挟み込んで押圧する1対のシゴキローラ41を備えたシゴキ機構部49と、シゴキローラ41を筒状フィルム60に対して開閉移動させるための駆動機構部50とで構成されている。また、シゴキローラ41は、回転可能に設けられており、シゴキローラ41で筒状フィルム60を押圧した状態で回転することで、充填物65の存在しない扁平部60aを形成しつつ筒状フィルム60を下方に送る。
【0029】
横シール装置20は、シゴキ装置40の下方に配置されており、筒状フィルム60を間に置いて対向配置されたヒータバー26と受け部材27とを有し、それぞれ不図示の駆動手段によって筒状フィルムの送り方向と垂直な方向に進退移動する。ヒータバー26は、電熱ヒーター等の加熱手段(不図示)を内蔵しており、一方の受け部材27は、ヒータバー26に対して進退可能に設けられたカッター22を備えている。受け部材27の、ヒータバー26と対向する面には、加熱手段により半溶融状態となる筒状フィルム60が受け部材27に付着するのを防止するために、シリコンゴム(不図示)が貼り付けられている。また、ヒータバー26の、カッター22と対向する部位には、カッター22が前進した際にカッター22が進入可能な溝(不図示)が形成されている。
【0030】
このように構成されたヒータバー26および受け部材27によって、筒状フィルム60を挟み込んで押圧して加熱手段を駆動させて、筒状フィルム60の幅方向に熱シール部60bを形成して熱シールする。そして、カッター22によって、熱シール部60bの略中央部を筒状フィルムの幅方向に切断することで、切断された熱シール部60bの一方は包装袋66の密閉を完了する熱シール部60bとなり、他方の熱シール部60bは、次に形成される包装袋66の片端を形成する熱シール部60bとなる。
【0031】
図2および図3を参照し、以下に本実施形態のシゴキ装置40をより詳細に説明する。
【0032】
本実施形態のシゴキ装置40は、上述したようにシゴキ機構部49と駆動機構部50とで構成されており、図2に示す状態は、シゴキローラ41が閉じた状態であり、図3に示す状態はシゴキローラ41が開いた状態である。
【0033】
シゴキ機構部49は、1対のシゴキローラ41と、それぞれのシゴキローラ41を回転可能に支持するシゴキローラアーム42と、筒状フィルム60の搬送を行うフィルム送りローラ48とを有している。
【0034】
シゴキローラアーム42は、縦型充填包装機1の基体(不図示)に固定されたベース59の下側に、アーム回転軸44を支点として回転可能に設けられている。それぞれのシゴキローラアーム42には、アーム回転軸44と同心円上に並ぶギア部43が形成されており、シゴキローラアーム42がベース59に配置された状態で、互いに係合している。したがって、一方のシゴキローラアーム42の回転に従動して他方のシゴキローラアーム42も回転し、シゴキローラ41が開閉運動する。また、一方のシゴキローラアーム42のみに、後述する駆動手段が連結される駆動アーム連結部45が形成されている。
【0035】
ベース59の上側には、フィルム送りローラ48が筒状フィルム60を挟むように対向配置されており、ベース59に固定されたサーボモータ等の駆動手段(不図示)によって回転可能となっている。
【0036】
さらに、フィルム送りローラ48とシゴキローラ41とは、例えばチェーンなどの駆動伝達手段(不図示)によって連結されており、フィルム送りローラ48の回転に同期してシゴキローラ41が回転する。なお、筒状フィルム60の搬送は、シゴキローラ41とフィルム送りローラ48とを同時に使用して行ってもよいし、シゴキローラ41を開いた状態でフィルム送りローラ48のみによって行ってもよい。
【0037】
シゴキローラアーム42を開閉移動させる駆動機構部50は、駆動源となるサーボモータSMと、サーボモータSMの回転運動をシゴキローラアーム42の開閉運動に変換するリンク機構57とを有している。
【0038】
サーボモータSMは、シゴキ機構部49のベース59の側部に固定されたベース58に配置され、不図示の制御装置が接続されてモータの回転方向、回転速度、および回転量を自在に調整できるように設けられている。
【0039】
サーボモータSMの出力軸にはクランクアーム55が固定されている。クランクアーム55の端部に設けられた連結部55aには、第1リンク部材となる連結アーム54が連結される。連結アーム54の他端の連結部53cには、第2リンク部材であるトグルアーム53が連結される。トグルアーム53は、連結アーム54と連結する連結部53cの他に2つの連結部53a、53bを備えており、連結部53bがベース58に固着され連結部53bを支点として揺動する。
【0040】
また、シゴキローラ41が閉じた状態となるとき、駆動アーム連結部45と、連結部53aと、連結部53bとが略一直線上に並ぶように構成されている。このような構成にすることで、シゴキローラアーム42の揺動はリンク機構57に伝達されにくくなる。つまり、シゴキローラ41による押圧をより正確なものとすることができる。
【0041】
トグルアーム53の連結部53aと、シゴキローラアーム42に設けられた駆動アーム連結部45とが、駆動アーム51によって連結される。駆動アーム51は長手方向に伸縮可能に構成され、さらにその伸縮方向に伸縮する弾性体の一例であるスプリング52を備えている。
【0042】
スプリング52は、2つのシゴキローラ41が当接しシゴキローラアーム42の揺動が停止した後に、弾性変形してサーボモータSMから伝達されるエネルギーを吸収するものである。これによって、2つのシゴキローラ41の衝突時の衝撃を緩和する。また、筒状フィルム60に対するシゴキローラ41の押圧力は、スプリング52によって決定されるものであり、筒状フィルム60や充填物65の特性を考慮して適宜設定することが好ましい。
【0043】
上述した連結アーム54、トグルアーム53、および駆動アーム51とでリンク機構57が構成され、サーボモータSMの回転運動が、シゴキローラアーム42の揺動運動に変換されてシゴキローラ41が開閉移動する。このようなリンク機構57を用いることで、サーボモータSMの回転運動を効率よく伝達することができる。また、リンク機構57を用いることでシゴキローラ41の開閉移動は、移動端部で速度を落とすような不等速運動となり、動作の始動時および停止時の衝撃を緩和する。
【0044】
図3に示す状態は、シゴキローラ41間の距離が最大開き量dmaxとなった状態であり、図2に示すシゴキローラ41が閉じた状態からサーボモータSMを180°回転させた状態である。
【0045】
なお、本実施形態のシゴキ装置40は、サーボモータSMの回転量を制御して、所定角度を往復回転運動するように設定することで、シゴキローラ41間の開き量を0〜dmaxの範囲で変更可能である。すなわち、装置の機構を物理機械的に調整しなくても、制御装置を操作してサーボモータSMを制御することで容易に変更できる。なお、この場合、制御装置(不図示)に、予め幾つかの動作パターンを記憶させておくのが好ましい。
【0046】
以上のように構成された本実施形態の縦型充填包装機1では、上述した図6と同様の工程で包装袋66が製造される。
【0047】
すなわち、筒状フィルム60がフィルム送りローラ48によって搬送されて、図4(a)に示すように、シゴキローラ41および横シール装置20がそれぞれ開いた状態で、投入パイプ61から充填物65が投入される。
【0048】
充填物65が所定量まで投入されたら、シゴキ装置40の駆動機構部50(図2参照)を作動させ、図4(b)に示すように、シゴキローラ41で筒状フィルム60を挟み込んで充填物を分離する。そしてシゴキローラ41を回転させて、充填物65の存在しない扁平部60aを形成しながら筒状フィルム60を下方に搬送する。
【0049】
図4(c)に示すように、扁平部60aが横シール装置20のヒーター26および受け部材27に挟まれる位置まで送られたら筒状フィルム60の搬送を停止し、横シール装置20によって横シールして熱シール部60bを形成して、カッター22で熱シール部60bを切断して1つの包装袋66の製造を完了する。
【0050】
また、この横シール装置20による熱シール中に、次回分の包装袋66に投入される充填物65を、閉じたシゴキローラ41によって密閉された筒状フィルム60内に投入する。
【0051】
そして、図4(d)に示すように、熱シール装置20を開き、シゴキローラ41を開いてシゴキローラ41上に保有された充填物65を落下させる。
【0052】
以上の一連の動作を繰り返して、包装袋66が連続的に製造される。
【0053】
本実施形態のシゴキローラ41の開閉運動は、リンク機構57を利用し、さらには駆動源のサーボモータSMの回転速度を適宜に制御することで、例えば、図5のグラフに示すような不等速運動させることが可能である。すなわち、シゴキローラ41の開き始め(t0−t1間)および開き終わり(t2−t3間)の移動速度が遅く、中間(t1−t2間)に高速移動するように設定することができる。
【0054】
こうすることで、図4(d)に示すような充填物65の落下工程においても、シゴキローラ41の開き始めの速度が遅くなり、充填物65はゆっくりと落下するため熱シール部60bに加わる衝撃が低減し熱シール部60bを破る恐れが軽減される。また、充填物65の落下に伴う気泡の発生も最小限に抑えることができる。
【0055】
これは充填物65として、例えば、生牡蠣などの固形物を封入水とともに充填するような場合には特に有効である。なぜなら、生牡蠣などを筒状部フィルム60に投入する時に気泡が発生すると、それらの気泡が生牡蠣に付着して浮力を発生させてしまう。その結果、横シール装置20に生牡蠣が挟み込まれる可能性が高くなるからであり、さらには、充填物65の落下の衝撃が大きければ生牡蠣そのものも損傷しやすいからである。
【0056】
なお、図5において、サーボモータ駆動およびエアシリンダ駆動のいずれも、1つの包装袋66を製造する1サイクルの時間は同じであり、t0−t6間の時間が1サイクルの時間となる。
【0057】
以上説明したように、駆動機構部50の駆動源をサーボモータSMとしているのでシゴキローラ41の移動速度を適宜調整でき、充填物の落下の際の衝撃を最小限に抑えることができる。この場合、サーボモータSMの制御の変更は、物理機械的な操作を必要としないので容易である。そして、サーボモータSM駆動である本実施形態のシゴキ装置40は、エアシリンダ駆動と比較して駆動精度が向上する。さらに、エアシリンダに供給する空圧の点検および調整等も不要である。また、駆動アーム51に弾性体であるスプリング52を備えることでシゴキローラ41が当接した際の衝撃を吸収するとともに、シゴキローラ41の押圧をより安定的なものとすることができる。さらに、リンク機構57は、トグルアーム53を備えシゴキローラ41が閉じた状態での安定性を向上させている。
【0058】
なお、本実施形態ではサーボモータSMの回転速度を制御する形態について説明したが、充填物の流動性や包装袋の大きさなどに応じてシゴキローラ41の開き量を適宜設定して充填物を落下させたときの衝撃を軽減させてもよい。例えば、水のように流動性の高い充填物の場合にはシゴキローラ41の開き量を小さく設定し、一方、アンコのように流動性の低い充填物の場合はシゴキローラ41の開き量を大きくするとよい。さらに、このようにシゴキローラ41の開き量を適宜設定すればサイクルタイムの短縮に有利となる。
【0059】
さらに、本発明は、上述した実施形態に示した構成に限定されるものではない。 例えば、本実施形態の縦型充填包装機1は、横シール装置20が固定位置に配置され、間欠的に筒状フィルム60を送って包装袋66を製造するものであったが、横シール装置20が筒状フィルム60の搬送速度と同期した速度で移動しながら連続的に筒状フィルム60を熱シールする形態であってもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の縦型充填包装機によれば、シゴキローラの開閉運動がサーボモータを駆動源としているので、サーボモータの回転を制御するだけで、容易にシゴキローラの開閉速度または開き量を変更することができる。さらに、サーボモータを駆動源としているので、シゴキローラの開閉運動は正確なものとなる。特に、本発明によればシゴキローラの開き始めの移動速度が比較的遅くなっているため、シゴキローラより上方に溜まっていた充填物がゆっくりと落下するようになっている。したがって、熱シール部に加わる衝撃を小さくすることができ、また、落下時に充填物内に混入される気泡の量を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦型充填包装機の一実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す縦型充填包装機のシゴキ装置のシゴキローラが閉じた状態を示す図である。
【図3】図1に示す縦型充填包装機のシゴキ装置のシゴキローラが開いた状態を示す図である。
【図4】図1に示す縦型充填包装機による包装袋の製造工程を示す模式図である。
【図5】図1に示す縦型充填包装機のシゴキローラの開閉速度を示すタイミング線図である。
【図6】シゴキローラの開閉運動の駆動源としてエアシリンダを使用する縦型充填包装機による包装袋の製造工程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 縦型充填包装機
10 縦シール装置
20 横シール装置
22 カッター
26 ヒータバー
27 受け部材
40 シゴキ装置
41 シゴキローラ
42 シゴキローラアーム
43 ギア部
44 アーム回転軸
45 駆動アーム連結部
48 フィルム送りローラ
49 シゴキ機構部
50 駆動機構部
51 駆動アーム
52 スプリング
53 トグルアーム
53a、53b、53c 連結部
54 連結アーム
55 クランクアーム
55a 連結部
57 リンク機構
58、59 ベース
60 筒状フィルム
60a 扁平部
60b 熱シール部
61 投入パイプ
65 充填物
66 包装袋
SM サーボモータ

Claims (3)

  1. 填物が投入された筒状フィルムをしごいて前記充填物を分割する一対のシゴキローラと、前記一対のシゴキローラを開閉運動させるための駆動機構部と、前記シゴキローラの下方に配置され前記筒状フィルムをその全幅にわたって熱シールする熱シール装置とを有し、前記一対のシゴキローラが開くと同時に、前記シゴキローラより上方に溜められた前記充填物が前記一対のシゴキローラの間を通って下方に落下する縦型充填包装機において、
    前記駆動機構部は、サーボモータを駆動源とするとともに、前記シゴキローラの開き始めの移動速度が前記シゴキローラのその後の移動速度よりも相対的に遅くなるように、前記シゴキローラを移動させることを特徴とする縦型充填包装機。
  2. 前記駆動機構部は、前記シゴキローラを支持するシゴキローラアームに連結する駆動アームを有し、前記駆動アームは、長手方向に伸縮自在に構成され、かつ、伸縮自在な弾性体を着脱可能に備える、請求項1に記載の縦型充填包装機。
  3. 前記駆動機構部は、前記駆動アームと、一端を固定支持端とするトグルアームとを構成要素の一部とするリンク機構を有する、請求項1または2に記載の縦型充填包装機。
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