JP2003339543A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP2003339543A JP2002155334A JP2002155334A JP2003339543A JP 2003339543 A JP2003339543 A JP 2003339543A JP 2002155334 A JP2002155334 A JP 2002155334A JP 2002155334 A JP2002155334 A JP 2002155334A JP 2003339543 A JP2003339543 A JP 2003339543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内圧の異常上昇時に、これを安全な圧
力範囲で外部に逃がすようにして安全性を確保した電気
湯沸かし器を提供すること。 【解決手段】 容器と蓋とを水密的に閉塞するシールパ
ッキン29は、容器内の圧力が上昇したときに圧力を逃
がす切り欠き部40(圧力上昇防止手段)をそれ自体に
備えたものであり、容器の内圧の異常上昇時に、これを
切り欠き部40から安全な圧力範囲で外部に逃がすよう
にして安全性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭または事
務所等で使用する電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気湯沸かし器において、貯水用
の容器と蓋との間におけるシールは、図13に示すよう
なシールパッキン50が用いられている。シールパッキ
ン50は、図のとおり、略ドーナツ状にシリコーンゴム
で成型加工され、蓋側へ嵌着して取り付ける取り付け部
51、取り付け部51から下方に延設した水密部52、
および水密部52下端を構成するほぼ円錐状でほぼ均等
な肉厚のシール部53を有しているものである。そし
て、シールパッキン50は、略ドーナツ状の中心を通る
垂直な平面で切った断面形状は全周同一なものである。
【0003】ここで、シールパッキン50の水密部52
は、蓋を閉じてロック機構によりロックされると、容器
のフランジ部に水密的に密着し、水密性を維持してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気湯沸かし器においては、何らかの理由で容器内の圧
力が異常に上昇した場合(例えば、湯沸かし状態の最後
のタイミングで本体の転倒等の誤使用が発生した場合、
転倒流出防止弁が作動するので容器内の圧力が上昇す
る)、シールパッキン50の水密部52は内部からの圧
力に抵抗してその弾性により外部方向に変形しながら容
器のフランジ部との水密性を維持する。
【0005】しかし、容器内の圧力がさらに上昇する
と、シールパッキン50の弾性の限界に達してシールパ
ッキン50外周のどこか一番耐圧が小さい位置から内部
の蒸気が漏れ出すこととなる。蒸気が漏れ出す状態では
内部の圧力は高く、従って蒸気温度も105度程度に達
しているため、使用者が近くにいると非常に危険な状態
となる。また、シールパッキン50の形状は全周同一で
あり、どの方向から内圧が開放されるかは確定できな
い。
【0006】さらに、蓋のロック機構等の強度がこの限
界圧力を下回る場合は、蓋が離脱することとなり、やは
り使用者が近くにいると大変危険であるといった課題が
あった。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、容器の内圧が異常に上昇したときに、安全な
圧力範囲でシールパッキンの所定箇所から外部に逃がす
ようにして安全性を確保した電気湯沸かし器を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気湯沸かし器は、容器と蓋とを水密的に
閉塞するシールパッキンは、容器内の圧力が上昇したと
きに圧力を逃がす圧力上昇防止手段をそれ自体に備えた
ものである。
【0009】これにより、容器の内圧が異常に上昇した
ときには、圧力上昇防止手段から安全な圧力範囲で圧力
を外部に逃がすことができ、安全性が確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、容器
と、この容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器の
上部に位置してその開口部を覆う蓋と、前記容器と蓋と
を水密的に閉塞するシールパッキンとを有し、前記シー
ルパッキンは、容器内の圧力が上昇したときに圧力を逃
がす圧力上昇防止手段をそれ自体に備えた電気湯沸かし
器としたことにより、容器の内圧が異常に上昇したとき
には、圧力上昇防止手段から安全な圧力範囲で圧力を外
部に逃がすことができ、安全性が確保できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、シールパッキン
は、蓋に取り付けた請求項1に記載の電気湯沸かし器と
したことにより、特にシールパッキンを蓋とともに扱う
ことができ、安全性が確保できる。
【0012】請求項3に記載の発明は、シールパッキン
は、蓋をロック機構により容器側にロックしたときに容
器の上端外周を延設したフランジ部に当接して水密的に
閉塞する請求項1または2に記載の電気湯沸かし器とし
たことにより、特にシールパッキンによる水密的閉塞が
確実に行えるとともに、安全性が確保できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、圧力上昇防止手
段は、シールパッキンの一部の形状を他と異ならせて構
成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気湯沸か
し器としたことにより、容器内の圧力が上昇しても、他
と異なる形状の圧力上昇防止手段から容器内の内圧と蒸
気が排出され、圧力の異常上昇を回避し、安全性が確保
できる。
【0014】請求項5に記載の発明は、圧力上昇防止手
段は、シールパッキンの一部の断面形状を他と異ならせ
て構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気湯
沸かし器としたことにより、容器内の圧力が上昇して
も、他と異なる断面形状の圧力上昇防止手段から容器内
の内圧と蒸気が排出され、圧力の異常上昇を回避し、安
全性が確保できる。
【0015】請求項6に記載の発明は、圧力上昇防止手
段は、シールパッキンの一部を他と異なる部材で構成し
た請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器
としたことにより、容器内の圧力が上昇しても、他と異
なる部材の圧力上昇防止手段から容器内の内圧と蒸気が
排出され、圧力の異常上昇を回避し、安全性が確保でき
る。
【0016】請求項7に記載の発明は、圧力上昇防止手
段は、容器の内圧力が所定の値以上に上昇したときに作
動する構成とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の
電気湯沸かし器としたことにより、容器内の圧力が上昇
して所定の圧力になると、圧力上昇防止手段が容器内の
内圧と蒸気を排出し、圧力の異常上昇を回避し、安全性
が確保できる。
【0017】請求項8に記載の発明は、圧力上昇防止手
段は、予め設定した一定方向に設けた請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の電気湯沸かし器としたことにより、
容器内の圧力が上昇しても、予め設定した一定方向から
容器内の圧力と蒸気が排出され、圧力の異常上昇を回避
することができるとともに、高圧で高温の蒸気の放出方
向が特定でき、安全性が確保できる。
【0018】請求項9に記載の発明は、フランジ部とシ
ールパッキンは同心円状とした請求項3に記載の電気湯
沸かし器としたことにより、特にシールパッキンによる
水密的閉塞が同心円状に確実に行えるとともに、安全性
が確保できる。
【0019】請求項10に記載の発明は、シールパッキ
ンは、その全周に下方に延設した水密部を備え、水密部
の一部に圧力上昇防止手段を設けた請求項9に記載の電
気湯沸かし器としたことにより、特に圧力上昇防止手段
の構成が簡単にでき、安全性が確保できる。
【0020】請求項11に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、水密部の一部に切り欠き部を設けて構成した請
求項10に記載の電気湯沸かし器としたことにより、容
器の内圧が異常上昇したときに、切り欠き部で構成した
圧力上昇防止手段から内圧を外方に逃がして危険な状態
を回避し、安全性が確保できる。
【0021】請求項12に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、水密部の一部に他よりも薄肉部を設けて構成し
た請求項10に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、容器の内圧が異常上昇したときに、薄肉部で構成し
た圧力上昇防止手段から内圧を外方に逃がして危険な状
態を回避し、安全性が確保できる。
【0022】請求項13に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、水密部の外面に単数または複数の突部を設けて
構成した請求項10に記載の電気湯沸かし器としたこと
により、容器の内圧が異常上昇したときに、水密部の単
数または複数の突部で構成した圧力上昇防止手段から内
圧を外方に逃がして危険な状態を回避し、安全性が確保
できる。
【0023】請求項14に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、水密部の一部に切り欠き部とその両側に突部を
設けて構成した請求項10に記載の電気湯沸かし器とし
たことにより、容器の内圧が異常上昇したときに、水密
部の切り欠き部とその両側の突部で構成した圧力上昇防
止手段から内圧を外方に逃がして危険な状態を回避し、
安全性が確保できる。
【0024】請求項15に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、水密部の一部に薄肉部と突部を設けて構成した
請求項10に記載の電気湯沸かし器としたことにより、
容器の内圧が異常上昇したときに、水密部の薄肉部と突
部で構成した圧力上昇防止手段から内圧を外方に逃がし
て危険な状態を回避し、安全性が確保できる。
【0025】請求項16に記載の発明は、圧力上昇防止
手段は、容器内の圧力が4キロパスカル以上になったと
き作動する請求項1〜15のいずれか1項に記載の電気
湯沸かし器としたことにより、容器内の圧力が4キロパ
スカル以上になったときに、圧力上昇防止手段から内圧
を外方に逃がして危険な状態を回避し、安全性が確保で
きる。
【0026】請求項17に記載の発明は、容器のフラン
ジ部を保持するとともに蓋を取り付けた上枠にはシール
パッキンとともに圧力上昇防止手段を構成する凹部を設
けた請求項9に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、容器内の圧力が上昇しても、圧力上昇防止手段から
凹部へ内圧を逃がして危険な状態を回避し、安全性が確
保できる。
【0027】請求項18に記載の発明は、水密部に設け
た切り欠き部の近傍位置の上枠に凹部を設けた請求項1
7に記載の電気湯沸かし器としたことにより、容器内の
圧力が上昇しても、水密部に設けた切り欠き部から凹部
へ内圧を逃がして危険な状態を回避し、安全性が確保で
きる。
【0028】請求項19に記載の発明は、水密部に設け
た薄肉部の近傍位置の上枠に凹部を設けた請求項17に
記載の電気湯沸かし器としたことにより、容器内の圧力
が上昇しても、水密部に設けた薄肉部から凹部へ内圧を
逃がして危険な状態を回避し、安全性が確保できる。
【0029】請求項20に記載の発明は、水密部の外面
に設けた突起の近傍位置の上枠に凹部を設けた請求項1
7に記載の電気湯沸かし器としたことにより、容器内の
圧力が上昇しても、水密部に設けた突起部から凹部へ内
圧を逃がして危険な状態を回避し、安全性が確保でき
る。
【0030】請求項21に記載の発明は、上枠の凹部を
容器からの液体の排水部と兼用した請求項17〜20の
いずれか1項に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、凹部位置から容器内の圧力を外方に逃がして危険な
状態を回避することができるとともに排水部を兼ねた構
成とすることができる。
【0031】
【実施例】以下、本実施例の電気湯沸かし器について図
面に基づいて説明する。
【0032】(実施例1)図1〜図5は実施例1の電気
湯沸かし器を示している。
【0033】図1、図2において、1は略円筒状の容
器、2は容器1内の水を加熱するヒータよりなる加熱手
段、3は容器1上端から外方に水平方向に延設したフラ
ンジ部、4は容器1下方に位置して一端を容器1底部の
流出口5に連通し他端を移送管6に連通した遠心ポンプ
よりなる送水手段である。移送管6の他端には円錐弁で
形成された流出防止弁である第1の転倒流出防止弁7が
取り付けてあり、機器本体Aが一定角度より傾斜したり
または転倒したりすると作動して機器本体Aからの湯の
流出を防止する。
【0034】8は容器1底面に備えた湯温を検知する温
度検知素子、9は操作ボタン10と表示部11とを備え
た操作部、12は加熱手段2と送水手段4とを操作部9
からの信号で制御する制御回路、13は上枠であり、容
器1の外周よりやや大きい貫通穴で形成した嵌着穴14
を略中央に設けて、この嵌着穴14にはフランジ部3を
係止し保持する段部15を設けてある。
【0035】上枠13はその後方に軸支部16が設けて
ある。17は容器1の上部に位置してその開口部を覆う
蓋であり、この蓋17の後部には水平に固定された丸ピ
ンで形成されたヒンジ部18があり、回転自在に軸支部
16に取り付けられる。
【0036】蓋17にはヒンジ部18と反対の上枠13
前部に爪状のロック機構19を備えている。ロック機構
19は、摺動爪20と、操作つまみ21と、上枠13に
形成された横方向に凹状の係止部22とで構成されてい
る。23は蓋17に設けられた蒸気通路であり、途中に
転倒流出防止弁である第2の転倒流出防止弁24が備え
てある。
【0037】蓋17は、上蓋25と中蓋26と、中蓋2
6下に備えたステンレス鋼板で形成されて外周全周に縁
部27を設けた蓋カバー28とを有している。蓋カバー
28の縁部27は、前記容器1の上端のフランジ部3と
相似形である。蓋カバー28には、縁部27にシリコー
ンゴムで成型加工されたシールパッキン29が嵌着され
ている。シールパッキン29は、容器1と蓋17とを水
密的に閉塞するものである。
【0038】シールパッキン29は、特に図3〜図5に
示すように、略ドーナツ状であり、蓋カバー28の縁部
27に嵌着する嵌着部30、嵌着部30から下内方に延
設した水密部31、ほぼ均一な肉厚ですり鉢状をしてい
て、水密部31の下端を構成するほぼ円錐状でほぼ均等
な肉厚のシール部32より構成されている。水密部31
は蓋17を閉じてロック機構19がロックされると、前
記フランジ部3にほぼ同心円状に水密的に密着する。こ
のとき上枠13の段部15から上方に立ち上がった概略
円筒状の壁部33は前記シールパッキン29を均等に囲
うように位置する。つまりフランジ部3と蓋カバー28
と水密部31と壁部33とは略同心円となる。
【0039】蓋17のロック機構19は、上枠13の軸
支部16にヒンジ部18を嵌着し蓋17を回転させて上
枠13の係止部22に摺動爪20を係止する。操作つま
み21を操作すると、機構的に連動する摺動爪20が進
退して係止部22に着脱する。このとき、シールパッキ
ン29は、容器1のフランジ部3に水密部31を水密的
に接触させ、容器1のフランジ部3と水密部31を密着
している。水密部31はゴムの弾性により上下方向に約
2mm変形する。
【0040】また、水密部31は下内方に傾斜している
ことから、全周で容器1の内方向からの圧力には、水密
部31が変形する反発力により抗することとなる。
【0041】そして、図4、図5によく表れているよう
に、シールパッキン29はその一部の形状を他と異なら
せている。すなわち、シールパッキン29の水密部31
であるシール部32には約20mm幅で深さ6mmの切
り欠き部40が複数個、実施例では2カ所形成されてい
る。この切り欠き部40は機器本体Aの左右対称で中央
より後方に位置するように位置決めされる。この切り欠
き部40は、容器1内の圧力が上昇したときに圧力を逃
がす圧力上昇防止手段を構成している。
【0042】なお、図1において、34は機器本体Aへ
の給電部であり、電源コードをマグネット(図示せず)
で保持するものである。給電部34は一般に製品側面か
ら後方に位置させる。また、軸支部16の下方位置から
ずらせた位置に設けることが好ましい。これは蓋17を
開けたときに結露した水滴等が給電部34に滴下しない
ためである。35は前記移送管6の上端に第1の転倒流
出防止弁7を介して連通した給湯口である。移送管6と
給湯口35とで送水路36を形成する。
【0043】以上のように構成した電気湯沸かし器の動
作を説明する。まず、蓋17を開けて容器1内に所定量
の給水をする。操作つまみ21を操作して摺動爪20を
待避させてから蓋17を上枠13にセットし、操作つま
み21を操作して摺動爪20を係止部22に係止させ
る。電源をつなぐと制御回路12が加熱手段2への通電
を開始する。温度検知素子8が沸騰を検知すると、制御
回路12は加熱手段2への通電を停止して、やがて温度
検知素子8からの信号で加熱手段2への通電を制御しな
がら容器1内の湯を所定の温度に保温する。
【0044】次に湯を所望の場合は、操作部9の操作ボ
タン10を操作することにより、制御回路12を介して
送水手段4を駆動し、容器1内から移送管6を通して給
湯する。所望の量を給湯すると操作ボタン10の操作を
停止して給湯を終了する。
【0045】容器1内の水位は、移送管6を透明なガラ
ス管で構成し移送管6が外方から見えるように構成して
いるので、湯の量を確認して少なくなれば容器1内に給
水する。また、容器1内の湯温が所定値より低くなる
と、温度検知素子8が検知して自動的に沸騰させる。
【0046】ここで、沸騰中に誤使用や転倒事故によ
り、第1、第2の転倒流出防止弁7、24が作動して容
器1内の圧力が上昇し続けた場合には、容器1内は密封
状態であるため、加熱手段2の加熱が継続する限り、容
器1内の蒸気圧は上昇し続けることとなる。内圧が上昇
すると蓋17は下から上方向に押し上げられる。通常は
4キロパスカル程度までであれば、圧力を瞬間的に開放
しても通常の沸騰水に近い状態であるが、これを越える
と開放した瞬間に容器1内の湯が沸騰して、その蒸気の
噴出する勢いで容器1内の熱湯が撹拌され、外方に蒸気
と熱湯の混合液が噴出する現象となる。
【0047】本実施例では蓋17がヒンジ部18とロッ
ク機構19で上枠13に固定された状態で容器1内の圧
力が上昇するので、蓋17の略中央が山なりに膨らむ。
そして蓋17の略中央の左右部分がフランジ部3から上
方向に移動することとなる。このときシールパッキン2
9の水密部31も約5mm程度上昇するが、内圧により
内側から圧力を掛けられているので、ほぼ全周でシール
部32が上昇する。徐々にシール部32が上昇するうち
に、水密部31は内圧に押されてフランジ部3に接して
水密性を維持しながら上枠13の壁部33に近づき、蓋
17が約5mm上昇した時点でシール部32の切り欠き
部40が容器1のフランジ部3に至る。すると、切り欠
き部40は内圧に抗しきれずにフランジ部3との間の水
密性を維持できなくなり、内圧を開放することとなる。
【0048】ここで、シールパッキン29の外周形状に
おいて切り欠き部40での耐圧が一番小さいため、確実
に切り欠き部40から内圧が開放されることとなる。シ
ール部32はシリコンゴムで形成されていることから、
その弾性により開放される内圧を一気に開放するのでは
なく抑制しながら開放する。開放された蒸気は、上枠1
3の壁部33に当たり壁部33に沿って上方に移動し、
蓋17と上枠13の隙間から外方に開放される。従っ
て、蒸気はシールパッキン29から開放されて直接に外
方には達しないので、使用者に直接的に蒸気が当たるこ
とはない。
【0049】なお、水密部31いおける切り欠き部40
の切り欠き深さを調節することで、開放する内圧を調整
することができる。また、切り欠き部40の位置を調節
することで、内圧を開放する位置を決めることができ
る。
【0050】一般に電気湯沸かし器の使用者は機器本体
Aの正面に位置して操作することから、使用者がいない
機器本体Aの横方向から後方にかけて切り欠き部40を
設けることで、開放した高温で勢いの強い蒸気が使用者
に直接かからないようにすることができる。
【0051】以上にように、本実施例によれば、第1に
蓋17の内圧に対する強度を調整することで、蓋17が
内圧により山なりに変形することを利用して蓋17の側
面から内圧を開放することができる。第2にシールパッ
キン29に切り欠き部40を設けることで、蓋17が変
形することを調節して開放する内圧を調整することがで
きるとともに内圧を開放する方向や位置を任意に決める
ことができる。
【0052】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて、図6、図7を参照しながら説明する。
【0053】電気湯沸かし器としての全体構成について
は実施例1と同一であるので説明を省略し、相違点につ
いてのみ説明する。
【0054】図に示すように、シールパッキン29は、
その一部の断面形状を他と異ならせている。すなわち、
シール部32の外面に約30mm幅で水密部31下部に
長さ4mmから10mmの凹状の薄肉部41が複数個、
実施例では2カ所形成されている。薄肉部41の肉厚は
1.0mmである。薄肉部41以外のシール部32の肉
厚は約1.6mmである。このシールパッキン29は蓋
カバー28の縁部27に嵌着部30が嵌着されて取り付
けられる。薄肉部41の位置は、実施例1の切り欠き部
と同様な位置に位置決めされている。この薄肉部41は
容器1内の圧力が上昇したときに圧力を逃がす圧力上昇
防止手段を形成している。
【0055】上記のように構成された電気湯沸かし器に
ついて、以下その動作を説明する。容器1内の内圧が開
放されるメカニズムは、蓋17がヒンジ部18とロック
機構19で上枠13に固定された状態で容器1内の圧力
が上昇するので、蓋17の略中央が山なりに膨らむ。そ
して蓋17の略中央の左右部分がフランジ部3から上方
向に移動することとなる。このときシールパッキン29
の水密部31も約5mm程度上昇するが、内圧により内
側から圧力を掛けられているのでほぼ全周でシール部3
2が上昇する。徐々にシール部32が上昇するうちに、
シール部32は内圧に押されてフランジ部3を滑りなが
ら水密性を維持して上枠13の壁部33に近づき、蓋1
7が約5mm上昇した時点で薄肉部41がフランジ部3
に至る。
【0056】すると、薄肉部41は内圧に抗しきれずに
フランジ部3上を滑ってシール部32下端が上枠13の
壁部33側に向く。こうなるとシリコンゴムで形成され
ているシール部32は内圧に抗しきれなくなり、シール
部32とフランジ部3との間の水密性が維持できず薄肉
部41から内圧が開放されることとなる。他の作用は実
施例1と同様である。
【0057】以上にように、本実施例によれば、実施例
1と同様、シールパッキン29に薄肉部41を設けるこ
とで、蓋17が変形することを調節して開放する内圧を
調整することができるとともに、内圧を開放する方向や
位置を任意に決めることができる。
【0058】(実施例3)以下、本発明の実施例3につ
いて、図8を参照しながら説明する。
【0059】電気湯沸かし器としての全体構成について
は実施例1と同一であるので説明を省略し、相違点につ
いてのみ説明する。
【0060】図に示すように、シールパッキン29は、
水密部31の外面に単数または複数の突部43を設けて
圧力上昇防止手段を構成している。この実施例では、シ
ール部32に約20mm幅で水密部31下部に深さ6m
mの切り欠き部42が複数個、実施例では2カ所形成さ
れている。切り欠き部42の位置は蓋17の左右対称位
置で、蓋17の中央より後方に位置している。
【0061】各々の切り欠き部42の両側には、垂直方
向に幅2mmで高さ1.5mm、長さ6mmのリブ状の
突部43が形成されている。この突部43は上枠13の
壁部33に約1mmの近くまで接近している。この切り
欠き部42と突部43とで容器1内の圧力が上昇したと
きに圧力を逃がす圧力上昇防止手段を形成している。
【0062】上記のように構成された電気湯沸かし器に
ついて、以下その動作を説明する。容器1内の内圧が開
放されるメカニズムは、蓋17がヒンジ部18とロック
機構19とで上枠13に固定された状態で容器1内の圧
力が上昇するので、蓋17の略中央が山なりに膨らむ。
【0063】そして、蓋17の略中央の左右部分がフラ
ンジ部3から上方向に移動することとなる。このときシ
ールパッキン29の水密部31も約5mm程度上昇する
が、内圧により内側から圧力を掛けられているのでほぼ
全周でシール部61が上昇する。
【0064】徐々にシール部61が上昇するうちに水密
部31は内圧に押されてフランジ部3を滑って水密性を
維持しながら上枠13の壁部33に近づく。このとき水
密部31よりも突部43が先きに壁部33に当接して、
突部43直近の水密部31は壁部33にはそれ以上接近
できなくなる。突部43と突部43の間の切り欠き部4
2は内圧に押されて突部43の高さ1.5mm分だけさ
らに壁部33に接近する。ここで蓋17は内圧に押され
て、約5mm上昇した時点でシール部61の切り欠き部
42が容器1のフランジ部3に至る。
【0065】さらに切り欠き部42の両側は内圧に押さ
れて突部43で押し返される状態となる。内圧により切
り欠き部42はさらに外方に押されることとなり、従っ
て、切り欠き部42は両側を突部43で外方から押され
ながら下端は内圧により外方へめくれ上がる結果とな
る。切り欠き部42は内圧に抗しきれずにフランジ部3
との間の水密性を維持できなくなり、内圧を開放するこ
ととなる。
【0066】なお、突部43を両側に設けてことで切り
欠き部42の内圧上昇によるめくれ上がりは確実に実現
することとなる。他の作用は実施例1と同様である。
【0067】以上にように、本実施例によれば、実施例
1と同様、第1に蓋17の内圧に対する強度を調整する
ことで、蓋17が内圧により山なりに変形することを利
用して蓋17の側面から内圧を開放することができる。
第2にシールパッキン29に切り欠き部42を設けるこ
とで、蓋17が変形することを調節して開放する内圧を
調整することができるとともに内圧を開放する方向や位
置を任意に決めることができる。第3に切り欠き部42
の両側に突部43を設けることで、内圧上昇時には確実
に切り欠き部42が外方へめくれ上がる構成とすること
ができる。
【0068】(実施例4)以下、本発明の実施例4につ
いて、図9を参照しながら説明する。
【0069】電気湯沸かし器としての全体構成について
は実施例1と同一であるので説明を省略し、相違点につ
いてのみ説明する。
【0070】図に示すように、シールパッキン29は、
そのシール部71に約30mm幅で水密部31下部に長
さ4mmから10mmの外面が凹状の薄肉部44が複数
個、実施例では2カ所形成されている。薄肉部44の肉
厚は1.0mmである。薄肉部44以外のシール部71
の肉厚は約1.6mmである。このシールパッキン29
は蓋カバー28の縁部27に嵌着部30が嵌着されて取
り付けられる。薄肉部44の位置は機器本体Aの左右対
称で中央より後方に位置するように位置決めされる。
【0071】薄肉部44の両側と中央部に設けてある突
部45は、垂直方向に幅2mm、高さ1.5mm、長さ
6mmのリブ状をなすものである。この薄肉部44と突
部45とで容器1内の圧力が上昇したときに圧力を逃が
す圧力上昇防止手段を形成している。
【0072】上記のように構成された電気湯沸かし器に
ついて、以下その動作を説明する。容器1内の内圧が開
放されるメカニズムは、蓋17がヒンジ部18とロック
機構19で上枠13に固定された状態で容器1内の圧力
が上昇するので、蓋17の略中央が山なりに膨らむ。
【0073】そして、蓋17の略中央の左右部分がフラ
ンジ部3から上方向に移動することとなる。このとき、
シールパッキン29の水密部31も約5mm程度上昇す
るが、内圧により内側から圧力を掛けられているのでほ
ぼ全周でシール部32が上昇する。徐々にシール部32
が上昇するうちに、水密部31は内圧に押されてフラン
ジ部3を滑りながら水密性を維持して上枠13の壁部3
3に近づく。
【0074】蓋17が約5mm上昇した時点で水密部3
1が上枠13の壁部33に接近して突部45が壁部33
に当接する。このとき、内圧に押されてシール部32の
一部が容器1のフランジ部3に至ると、薄肉部44は内
圧に抗しきれずにフランジ部3上を滑ってシール部32
下端が上枠13の壁部33側に向く。つまり、薄肉部4
4は内圧に押される一方、薄肉部44の両側と中央部に
設けてある突部45は壁部33に当接する。
【0075】突部45直近は約1.5mm壁部33から
離れているので、薄肉部44のみが内圧にさらに押され
ることとなる。こうなると、特に薄いシリコンゴムで形
成されている薄肉部44は内圧に抗しきれなくなり、薄
肉部44の下端が外方を向いてシール部32とフランジ
部3との間の水密性が維持できず薄肉部44から内圧が
開放されることとなる。薄肉部44の肉厚と上下の寸法
を調節することで開放する内圧を調整することができ
る。他の作用は実施例1と同様である。
【0076】以上にように、本実施例によれば、実施例
1と同様、シールパッキン29に薄肉部44とその両側
に突部45を設けることで、蓋17が変形することを調
節して開放する内圧を調整することができるとともに、
内圧を開放する方向や位置を任意に決めることができ
て、さらに確実に薄肉部44の水密性を破壊して内圧を
開放することができる。
【0077】(実施例5)以下本発明の実施例5につい
て、図10を参照しながら説明する。電気湯沸かし器と
しての全体構成については実施例1と同一であるので説
明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0078】図に示すように、上枠13はその斜め後部
に、壁部33から外方に傾斜して凹部46を形成してい
る。凹部46の傾斜面の始点はフランジ部3と同じ高さ
である。凹部46は排水時にここから容器1内の湯を排
水する排水部を兼用しているものである。なお、凹部4
6は給電部34を避けた位置に形成してある。そして、
凹部46は図4、図5に示した切り欠き部40等ととも
に容器1内の圧力が上昇したときに圧力を逃がす圧力上
昇防止手段を形成している。
【0079】上記のように構成された電気湯沸かし器に
ついて、以下その動作を説明する。容器1内の内圧が開
放されるメカニズムは、蓋17がヒンジ部3とロック機
構19で上枠13に固定された状態で容器1内の圧力が
上昇するので、蓋17の略中央が山なりに膨らむ。そし
て、蓋17の略中央の左右部分がフランジ部3から上方
向に移動することとなる。このときシールパッキン29
の水密部31も約5mm程度上昇するが、内圧により内
側から圧力を掛けられているのでほぼ全周でシール部3
2が上昇する。
【0080】徐々にシール部32が上昇するうちに、水
密部31は内圧に押されてフランジ部3を滑りながら水
密性を維持して上枠13の壁部33に近づき、蓋17が
約5mm上昇した時点でシール部32の切り欠き部42
が容器1のフランジ部3に至る。すると、切り欠き部4
2は内圧に抗しきれずにさらに壁部33に接近しフラン
ジ部3との間の水密性を維持できなくなり、内圧を開放
することとなる。このとき、凹部46の存在により容器
1内の蒸気を確実に開放することができる。
【0081】すなわち、切り欠き部42の下端が壁部3
3に引っかかるのを回避できるように、壁部33の一部
を外方に傾斜させて凹部46を形成して逃がしてある。
凹部46は容器1内の湯を捨てるときの排水部としての
目印にもなっている。他の作用は実施例1と同様であ
る。
【0082】以上にように、本実施例によれば、実施例
1と同様、蓋の側面から内圧を開放することができ、ま
た、シールパッキン29の切り欠き部等の寸法を調節し
て開放する内圧を調整することができるとともに、内圧
を開放する方向や位置を任意に決めることができる。そ
して、凹部46を設けることで確実に内圧を開放するこ
とができる。
【0083】(実施例6)以下本発明の実施例6につい
て、図11を参照しながら説明する。電気湯沸かし器と
しての全体構成については実施例1と同一であるので説
明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0084】図に示すように、シールパッキン29の形
状は、シール部32の下端寸法が徐々に変化して最短の
位置を切り欠き部47とした形状としたものである。こ
の切り欠き部47が容器1内の圧力が上昇したときに圧
力を逃がす圧力上昇防止手段を形成している。
【0085】上記のように構成された電気湯沸かし器に
おける容器1内の内圧が開放されるメカニズムは、実施
例1と同様である。
【0086】(実施例7)以下本発明の実施例7につい
て、図12を参照しながら説明する。電気湯沸かし器と
しての全体構成については実施例1と同一であるので説
明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0087】図に示すように、シールパッキン29は、
そのシール部32の一部を他と異なる部材で構成したも
のである。すなわち、シールパッキン29はそのほとん
どの部分を硬度50度のシリコンゴムで形成している
が、これとは別の硬度40度のシリコンゴムで2カ所に
形成した幅30mmの圧力上昇防止片48(図の斜線
部)をシールパッキン29に二色成型加工して一体に形
成している。圧力上昇防止片48が容器1内の圧力が上
昇したときに圧力を逃がす圧力上昇防止手段を形成して
いる。
【0088】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、容器1内の圧力が上昇すれば、シールパッキン
29には均一な圧力が内側からかかるが、圧力上昇防止
片48はその硬度が小さいので、所定の圧力値で内圧に
負けて外方に変形するとともに容器1内の圧力を外方に
逃がすこととなる。
【0089】以上にように本実施例によれば、硬度を小
さくした圧力上昇防止片48を有することで、確実に圧
力上昇防止片48位置から上昇した内圧を逃がすことが
できる。
【0090】なお、圧力上昇防止片48に切り欠き部を
設けたり、薄肉部を設けたりして確実に圧力上昇防止片
48から内圧を逃がす構造にしても良い。また、実施例
5の凹部46の位置に圧力上昇防止片48を位置させて
より確実に容器1内の内圧を逃がしても良い。
【0091】上記のように各実施例1〜7の手段を適宜
組み合わせて容器内の圧力を逃がす構成を自由に得るこ
ろができるものであり、実施例そのものに限られるもの
ではない。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明の電気湯沸かし器
は、容器の内圧が異常に上昇したときには、圧力上昇防
止手段から安全な圧力範囲で圧力を外部に逃がすことが
でき、安全性が確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気湯沸かし器の断
面図
【図2】同電気湯沸かし器を蓋開放状態にして示した斜
視図
【図3】同電気湯沸かし器のシールパッキン部分の拡大
断面図
【図4】同シールパッキンを示す斜視図
【図5】同シールパッキンの一部を断面にして示した斜
視図
【図6】本発明の実施例2における電気湯沸かし器のシ
ールパッキンの一部を断面にして示した斜視図
【図7】(a)同シールパッキンの薄肉部における断面
図 (b)同シールパッキンのその他の部分の断面図
【図8】本発明の実施例3における電気湯沸かし器のシ
ールパッキンの一部を断面にして示した斜視図
【図9】本発明の実施例4における電気湯沸かし器のシ
ールパッキンの一部を断面にして示した斜視図
【図10】本発明の実施例5における電気湯沸かし器の
上枠部の部分斜視図
【図11】本発明の実施例6における電気湯沸かし器の
シールパッキンの斜視図
【図12】本発明の実施例7における電気湯沸かし器の
シールパッキンの斜視図
【図13】従来の電気湯沸かし器におけるシールパッキ
ンの斜視図
【符号の説明】
1 容器 2 加熱手段 3 フランジ部 4 送水手段 7 第1の転倒流出防止弁 13 上枠 16 軸支部 17 蓋 18 ヒンジ部 19 ロック機構 24 第2の転倒流出防止弁 29 シールパッキン 30 嵌着部 31 水密部 32 シール部 33 壁部 40、42、47 切り欠き部 41、44 薄肉部 43、45 突部 46 凹部 48 圧力上昇防止片

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、この容器内の水を加熱する加熱
    手段と、前記容器の上部に位置してその開口部を覆う蓋
    と、前記容器と蓋とを水密的に閉塞するシールパッキン
    とを有し、前記シールパッキンは、容器内の圧力が上昇
    したときに圧力を逃がす圧力上昇防止手段をそれ自体に
    備えた電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 シールパッキンは、蓋に取り付けた請求
    項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 シールパッキンは、蓋をロック機構によ
    り容器側にロックしたときに容器の上端外周を延設した
    フランジ部に当接して水密的に閉塞する請求項1または
    2に記載の電気湯沸かし器。
  4. 【請求項4】 圧力上昇防止手段は、シールパッキンの
    一部の形状を他と異ならせて構成した請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 圧力上昇防止手段は、シールパッキンの
    一部の断面形状を他と異ならせて構成した請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  6. 【請求項6】 圧力上昇防止手段は、シールパッキンの
    一部を他と異なる部材で構成した請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の電気湯沸かし器。
  7. 【請求項7】 圧力上昇防止手段は、容器の内圧力が所
    定の値以上に上昇したときに作動する構成とした請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  8. 【請求項8】 圧力上昇防止手段は、予め設定した一定
    方向に設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気
    湯沸かし器。
  9. 【請求項9】 フランジ部とシールパッキンは同心円状
    とした請求項3に記載の電気湯沸かし器。
  10. 【請求項10】 シールパッキンは、その全周に下方に
    延設した水密部を備え、水密部の一部に圧力上昇防止手
    段を設けた請求項9に記載の電気湯沸かし器。
  11. 【請求項11】 圧力上昇防止手段は、水密部の一部に
    切り欠き部を設けて構成した請求項10に記載の電気湯
    沸かし器。
  12. 【請求項12】 圧力上昇防止手段は、水密部の一部に
    他よりも薄肉部を設けて構成した請求項10に記載の電
    気湯沸かし器。
  13. 【請求項13】 圧力上昇防止手段は、水密部の外面に
    単数または複数の突部を設けて構成した請求項10に記
    載の電気湯沸かし器。
  14. 【請求項14】 圧力上昇防止手段は、水密部の一部に
    切り欠き部とその両側に突部を設けて構成した請求項1
    0に記載の電気湯沸かし器。
  15. 【請求項15】 圧力上昇防止手段は、水密部の一部に
    薄肉部と突部を設けて構成した請求項10に記載の電気
    湯沸かし器。
  16. 【請求項16】 圧力上昇防止手段は、容器内の圧力が
    4キロパスカル以上になったとき作動する請求項1〜1
    5のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  17. 【請求項17】 容器のフランジ部を保持するとともに
    蓋を取り付けた上枠にはシールパッキンとともに圧力上
    昇防止手段を構成する凹部を設けた請求項9に記載の電
    気湯沸かし器。
  18. 【請求項18】 水密部に設けた切り欠き部の近傍位置
    の上枠に凹部を設けた請求項17に記載の電気湯沸かし
    器。
  19. 【請求項19】 水密部に設けた薄肉部の近傍位置の上
    枠に凹部を設けた請求項17に記載の電気湯沸かし器。
  20. 【請求項20】 水密部の外面に設けた突起の近傍位置
    の上枠に凹部を設けた請求項17に記載の電気湯沸かし
    器。
  21. 【請求項21】 上枠の凹部を容器からの液体の排水部
    と兼用した請求項17〜20のいずれか1項に記載の電
    気湯沸かし器。
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