JPH10121548A - 温水洗浄装置 - Google Patents

温水洗浄装置

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JPH10121548A
JPH10121548A JP27829096A JP27829096A JPH10121548A JP H10121548 A JPH10121548 A JP H10121548A JP 27829096 A JP27829096 A JP 27829096A JP 27829096 A JP27829096 A JP 27829096A JP H10121548 A JPH10121548 A JP H10121548A
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JP
Japan
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hot water
water
water tank
tank
washing
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Pending
Application number
JP27829096A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Junichi Ida
純一 井田
Fumio Ogura
富美男 小倉
Yasuo Ogawa
康夫 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄開始時よりノズル3,4から噴出する洗
浄水を設定温度に維する。 【解決手段】 給水口65から流入した冷水は、遮流板71
により一時的に温水タンク8の下部に滞留する。そし
て、ここでヒータ13の水平部54により冷水を加熱する。
つまり、冷水は温水タンク8内に予め保温された保温水
と直接混合しない。したがって、洗浄開始時より排出口
46からノズル3,4側に冷水が排出されることはない。
また、給水口65からの冷水を遮流板71で遮った上で、排
出口46に近い水温をサーミスタ61で検知している。これ
により、排出口46からの洗浄水を、望ましい設定温度に
維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄後に人体局部
に温水を噴射して洗浄を行なう温水洗浄装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の温水洗
浄装置として、特開昭63−184625号公報に開示
された温水タンクの構造を図11に示す。同図におい
て、101 は温水タンクであって、この温水タンク101 の
下部側面には、図示しない給水部に連通する給水口102
が設けられる一方、温水タンク101 の上面には、温水タ
ンク101 とは別体の逆止弁103 に連通する排出口104 が
設けられる。また、温水タンク101 の下部には、加熱手
段たるヒータ105 が設けられており、給水部から給水口
102 に供給される冷水を温水タンク101 に収容し、ヒー
タ105 にて加熱するように構成してある。給水口102 の
近傍には、ヒータ105 にオーバラップした形で温度検知
手段106 が取付け固定され、この温度検知手段106 を覆
うように遮流板107 を設けている。また、温水タンク10
1 内にて加熱された洗浄水は、排出口104 から逆止弁10
3 を通過し、図示しない洗浄用ノズルなどの洗浄水噴出
手段から人体局部に噴出される。なお、108 は温水タン
ク101 の水抜口、109 は安全装置であるサーモスタッ
ト、110 は水位検知手段たるフロートスイッチである。
【0003】ところが、こうした構造の温水洗浄装置
は、洗浄時に温水タンク101 に流入した冷水が、ヒータ
105 により十分温められないまま、先に温水タンク101
内に保温された保温水に混入するため、洗浄開始時から
設定水温よりも低い洗浄水が、温水タンク101 の排出口
104 から人体局部に噴出するという不具合があった。
【0004】また、温水タンク101 の底面には、水抜口
108 が設けられているが、温水タンク101 内の水抜を行
なう際に、温水タンク101 を収容する洗浄装置本体を持
ち上げなければならず、作業が面倒である。
【0005】さらに、温水タンク101 側に付勢した逆止
弁103 は、温水タンク101 とは別構造となっているた
め、コスト高を招くという製造上の問題点もある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、洗浄
開始時から洗浄水噴出手段より噴出する洗浄水を設定温
度に維持できる温水洗浄装置を提供することをその第1
の目的とする。
【0007】また、本発明の第2の目的は、温水タンク
内の水抜作業を容易にできる温水洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0008】また、本発明の第3の目的は、温水タンク
と逆止弁との構造を改善して、コストの低減を図ること
の可能な温水洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の温水洗浄装置は、前記第1の目的を達成するために、
給水部から供給される水を温水タンクに収容して加熱手
段で加熱し、前記温水タンクから供給される洗浄水を洗
浄水噴出手段から人体局部に噴出する温水洗浄装置にお
いて、前記温水タンクの下部に前記給水部に連通する給
水口を設ける一方、前記温水タンクの上部に前記洗浄水
噴出手段に連通する排出口と、該温水タンク内の水温を
検知する水温検知手段とを設け、前記給水口と前記排水
口との間に配設した前記加熱手段の上部に、前記温水タ
ンク内の水流を遮断する遮流板を設け、かつ、この遮流
板を前記水温検知手段の下方に位置させたものである。
【0010】この請求項1の構成によれば、給水口から
流入した冷水は、加熱手段の上部に設けた遮流板によっ
て、一時的に温水タンクの下部に滞留し、ここで加熱手
段によって加熱される。そして、ある程度温められた状
態で、温水タンク内に予め保温された保温水と混合する
ので、洗浄開始時より排出口から冷水が排出されるのを
防止できる。また、給水口からの冷水を遮流板で遮った
上で、排出口に近い水温を水温検知手段で検知するの
で、洗浄水噴出手段から噴出する洗浄水を、望ましい設
定温度に維持することが可能になる。
【0011】また、請求項2に記載の本発明の温水洗浄
装置は、前記請求項1の構成に加えて、前記遮流板の下
部を囲んで遮流壁を前記温水タンクの内壁にさらに立設
し、この遮流壁と前記遮流板との間に隙間を形成したも
のである。
【0012】この請求項2の構成によれば、加熱手段の
上部を遮流板で遮断するだけでなく、遮流板の下部側方
から流出しようとする冷水も、遮流壁によって一時的に
遮断されるので、排出口から冷水が排出されることを確
実に防止できる。
【0013】また、請求項3に記載の本発明の温水洗浄
装置は、前記第2の目的をも達成するために、前記請求
項1の構成に加えて、前記温水タンクの側面下部に水抜
口を設けて構成される。
【0014】この請求項3の構成によれば、温水タンク
を持ち上げなくても、温水タンク内の水を水抜口から簡
単に排出することが可能となる。
【0015】また、請求項4に記載の本発明の温水洗浄
装置は、前記請求項3の構成に加えて、前記温水タンク
の内底面を、前記水抜口に向けて下方に傾斜させたもの
である。
【0016】この請求項4の構成によれば、温水タンク
内に水が部分的に溜まることなく、全て水抜口から水を
排出することができる。
【0017】さらに、請求項5に記載の本発明の温水洗
浄装置は、前記第3の目的をも達成するために、前記請
求項1の構成に加えて、前記排出口に前記温水タンク側
に付勢する逆止弁を一体的に設けたものである。
【0018】この請求項5の構成によれば、逆止弁の入
口と温水タンクの排出口とを兼用させることができ、構
造の一体化によるコストの低減を図ることが可能にな
る。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明の温水洗浄装置の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。先ず、全
体構成を図1に基づき説明すると、1は洗浄水供給手段
に相当する洗浄装置本体、2は洗浄水噴出手段たるおし
り洗浄用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル4を備えたノ
ズルユニットであり、洗浄装置本体1とノズルユニット
2は各々別体に設けられている。5は、後述するロータ
ンク26内に投入されるフィルタ機能を備えた給水部であ
り、給水部5と洗浄装置本体1内の水ポンプ6は、給水
ホース7により連結されている。水ポンプ6は、給水部
5から汲み上げた水を温水タンク8に供給するものであ
り、例えばマイコンなどの制御装置11を構成する水勢調
節可能な洗浄水制御回路12により駆動制御されるように
なっている。一方、温水タンク8は内部に収容した水を
加熱する加熱手段としてのヒータ13を備えている。ヒー
タ13は、制御装置11を構成する洗浄水温制御回路14によ
って、温水タンク8内の水温を設定温度に維持するよう
に通断電制御される。
【0020】15は温水タンク8への逆流防止用の逆止弁
であり、これは、温水タンク8と一体的に設けられてい
る。また、16は前記おしり洗浄用ノズル3あるいはビデ
洗浄用ノズル4のいずれか一方と逆止弁15とを連通する
電磁切換弁であり、温水タンク8にて所定温度に加熱さ
れた洗浄水は、逆止弁15および電磁切換弁16を経て、ノ
ズルユニット2のおしり洗浄用ノズル3若しくはビデ洗
浄用ノズル4から人体局部に噴出される。逆止弁15は、
後述する弾性部材たる逆止弁スプリング48により温水タ
ンク8側に付勢されており、水ポンプ6が駆動している
ときにのみ、逆止弁15を開放するように構成してある。
また、17は、前記電磁切換弁16を切換制御する制御装置
11の切換弁駆動回路である。18は温水タンク8から電磁
切換弁16に至る通水路であり、また、電磁切換弁16の流
出口側とおしり洗浄用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル
4との間には、前記通水路18とともに連結管を構成する
可撓性のノズルホース19が接続される。
【0021】図2は全体の外観を示すものであり、同図
において、21は便器、22はこの便器21に対しその基部を
回動自在に枢着させた便座、23は同じく便器21に対しそ
の基部を回動自在に枢着させて、便座22を被覆するよう
に設けた蓋体である。便器21の開口部24は、便座22とほ
ぼ同形の楕円状に形成されているとともに、便座22の下
面には複数の脚部25が装着され、この脚部25が便座22の
使用時において、前記便器21の開口部24の上面に当接す
ることにより、便器21の開口部24と便座22との間に所定
の隙間(図示せず)が形成される。26は便器21の洗浄用
水槽であるロータンクであって、このロータンク26の側
面に設けられた回動レバー27を回動することにより、便
器21内に放水が行なわれる。
【0022】洗浄装置本体1は、トイレ室内の任意の場
所に設置可能であるが、この図では、便器21の左側に設
置される。また、洗浄装置本体1の上面には、操作部お
よび表示部を兼用する操作パネル28が設けられる。一
方、前記ノズルユニット2は、この図には示していない
ノズル3,4を、ノズルカバー31の中央に固着してあ
る。ノズルカバー31は、ノズル3,4の一側を覆い便器
21に向かって垂下した中央覆部32と、この中央覆部32か
ら便器21の左右方向に延びる一対の延出部33とからな
る。また、34は延出部33に沿って摺動可能に嵌め込まれ
た一対のスライド板であり、ノズルユニット2の中心部
より便器21の左右方向に同じ移動量で摺動するように配
設してある。スライド板34の先端側には下方に折曲がる
折曲げ片35が設けられており、この折曲げ片35には、便
器21の開口部24側面に対向して便器21への固定手段であ
る吸盤36が配設される。
【0023】そして、ノズルユニット2を便器21に装着
する場合には、先ず、ノズルユニット2の各スライド板
34を最大限に拡げた状態で、ノズルユニット2を便器21
の基部側に軽く押し付けながら、便座22および蓋体23を
上げた便器21の開口部24に、ノズルユニット2を載置す
る。すると、各スライド板34の先端部に取付けられた吸
盤36は、便器21の開口部24の外側面に対向するようにな
る。その後、スライド板34の一方をノズルユニット2の
内方に押すと、他方のスライド板34もノズルユニット2
の内方に同じ移動量で移動し、各吸盤36は便器21の開口
部24の両外側面にほぼ同時に吸着固定される。
【0024】図3〜図6は、前記温水タンク8の各部の
構成を示したものである。同図において、温水タンク8
は、有底筒状をなす下タンク41と、この下タンク41の上
部開口部を閉塞する上タンク42とにより、その外殻を形
成している。また、これらの下タンク41と上タンク42と
の接合部には、リング状のパッキン43が密着して設けら
れている。温水タンク8の上部を形成する上タンク42の
上面は、第1平坦部44と、この第1平坦部44よりも下方
に位置する第2平坦部45とにより段状に形成される。上
タンク42の最上部をなす第1平坦部44には、温水タンク
8内で加熱された洗浄水を外部に排出する排出口46が開
口形成され、排出口46の外側すなわち第1平坦部44の上
面には、通水路18から排出口46への流れを規制する逆止
弁15が、温水タンク8と一体的に設けられる。この逆止
弁15は、排出口46の外側に当接する弁体47と、弁体47を
温水タンク8側に付勢する逆止弁スプリング48と、これ
らの弁体47および逆止弁スプリング48を収容する逆止弁
ケース49とからなり、温水タンク8の排出口46も逆止弁
15の一部を構成している。さらに、第1平坦部44の内側
には、温水タンク8内の水位を検知する水位検知手段と
してのフロートスイッチ50が設けられる。
【0025】一方、第2平坦部45には、ヒータ挿通孔51
が開口形成されており、このヒータ挿通孔51から差し込
まれた形で、加熱手段たるヒータ13が温水タンク8内に
配設される。ヒータ13の加熱部は、図4に示すように正
面からみてL字状をなし、ヒータ挿通孔51から垂下する
垂直部53と、この垂直部53の下端より下タンク41の内側
面に向けて延出した水平部54とにより構成される。ま
た、各垂直部53の上端には、配線コード55との電気的,
機械的接続を図るための端子56が配設される。57は、ヒ
ータ13と一体形成されたフランジ状のヒータサポートで
あり、ヒータ13を温水タンク8内に収容した状態で、ヒ
ータサポート57がヒータ挿通孔51全体を塞ぐように構成
してある。このヒータサポート57の上部には、温度過昇
防止装置としての温度ヒューズ58とサーモスタット59
が、いずれも共通の押さえ板60により取付け固定され
る。また、61は、第2平坦部45から温水タンク8の内部
に突出して設けられた水温検知手段としてのサーミスタ
であり、前記洗浄水温制御回路14は、このサーミスタ61
で検知された温水タンク8内の水温が、予め設定した温
度と一致するように、ヒータ13を通断電制御するように
している。そして、サーミスタ61は、ヒータ13の垂直部
53の近傍であって、かつ、前記排出口46の近傍にも位置
する温水タンク8の上部に設けられる。
【0026】温水タンク8の下部を形成する下タンク41
の側面下部には、ヒータ13の水平部54の下方に位置し
て、水ポンプ6ひいては給水部5に連通する給水口65が
設けられる。また、同じく下タンク41の側面下部には、
温水タンク8内の水を強制的に排除する水抜口66が外方
に突出した状態で設けてある。下タンク41の内底面は、
図5に示すように水抜口66に向けて下方に傾斜してお
り、温水タンク8の水抜き作業時に温水タンク8内に水
が残らないように形成してある。なお、67は水抜口66を
密閉する着脱可能な水抜栓である。
【0027】71は、ヒータ13の水平部54の上部に載置状
態で設けられた遮流板である。この遮流板71は、ヒータ
13の水平部54の主に上部から排出口46側に流れ込む水流
を遮断するものであって、少なくとも前記サーミスタ61
の下方に位置して設けられている。さらに、下タンク41
の内壁面72とともに遮流板71の下部を囲むようにして、
下タンク41の内壁すなわち内底面より遮流壁73が直立状
態で設けられている。遮流壁73は、遮流板71の下部側方
から排出口46側に流れ込む水流を遮断するものであり、
遮流板71の外周と遮流壁73の上端部との間と、遮流壁73
相互の間には、各々水の流れを部分的に可能にする隙間
74が形成される。そして、図4の矢印に示すように、給
水口65から温水タンク8の下部に侵入した冷水は、遮流
板71,内壁面72および遮流壁73により囲まれた隔離室75
内で、ヒータ13の水平部54により一旦温められ、その後
ここで温められた水は、隙間74からヒータ13の垂直部53
にほぼ沿って温水タンク8内を上昇し、予めヒータ13に
より温められた保温水と混合しながら、排出口46から通
水路18に排出される。つまり、ヒータ13は、給水口65か
ら排出口46に至る流水路76に沿って設けられている。
【0028】図7〜図10は、いずれも給水部5の構成
を示したものである。同図において、81は給水ホース7
の一端に連結した給水部5のケースであり、このケース
81の先端開口部には、メッシュ体82を備えたキャップ状
の給水フィルタ83が着脱可能に設けられる。ケース81の
内部には、前記給水フィルタ83により押さえられた形
で、重り用のガラス球84が収容される。ケース81の先端
側は、テーパー状に拡がる胴部85よりも若干径小な係合
段部86が形成されているが、この係合段部86には、給水
フィルタ83の内周面に形成した凸部87が挿入可能な溝部
88が設けてある。溝部88は、具体的には、ケース81の先
端面から給水フィルタ83の挿入方向に沿って縦方向に形
成した縦溝89と、縦溝89から引き続いて係合段部86の外
周方向すなわち給水フィルタ83の回転方向に沿って形成
した外周溝90とからなる。そして、給水フィルタ83をケ
ース81に装着したときに、この給水フィルタ83が空転し
ないように、外周溝90の先端側には前記凸部87の動きを
規制する当接面91が形成される。さらに、外周溝90の先
端寄りには、係合部である凸部87が係合する被係合部と
しての突起92が形成される。
【0029】そして、給水フィルタ83の装着時には、給
水フィルタ83の凸部87を溝部88の縦溝89より挿入し、外
周溝90の先端側に給水フィルタ83を回転させると、この
外周溝90に沿って凸部87が摺動するが、凸部87が突起92
を乗り越えて当接面91に突き当たると、凸部87は当接面
91と突起92との間の外周溝90先端に係合し、給水フィル
タ83がここで確実に固定される。逆に、外周溝90の基端
側に向けて給水フィルタ83を回転させると、凸部87が突
起92を乗り越えて外周面90に沿って摺動し、最終的には
凸部87が溝部88の縦溝89から離脱して、給水フィルタ83
をケース81から外すことができる。
【0030】次に、上記構成につきその作用を説明す
る。操作パネル28の操作スイッチ(図示せず)を押して
洗浄を開始すると、洗浄水制御回路12により水ポンプ6
が駆動し、予めロータンク26に投入した給水部5から冷
水が汲み上げられる。そして、この冷水は、給水ホース
7および水ポンプ6を通過して、給水口65から温水タン
ク8の下部に流れ込む。一方、制御装置11の洗浄水温制
御回路14により、ヒータ13は洗浄開始と同時に通電して
いる。給水口65から流れ込んだ冷水は、遮流板71,内壁
面72および遮流壁73により囲まれた隔離室75内に一時的
に滞留し、ここでヒータ13の水平部54により加熱され、
ある程度温められた状態で、隙間74から隔離室75の外部
に放出される。そして、この隔離室75の外部にて、先に
温水タンク8内に保温されていた保温水と混ざり合い、
ヒータ13の垂直部53に沿ってさらに温められながら温水
タンク8内を上昇する。このように、給水口65から流れ
込んだ冷水は、温水タンク8内に前もって保温された保
温水と直接混合しないので、洗浄開始時より排出口46か
らノズル3,4側に冷水が排出されることはない。ま
た、遮流板71よりも上方にあって、排出口46と同じ温水
タンク8の上部にあるサーミスタ61は、隙間74から放出
した温められた水と、温水タンク8内に前もって保温さ
れた保温水とを混合した後の水温を検知しているので、
ノズル3,4から噴出する洗浄水を、望ましい設定温度
に維持することが可能になる。この点に関し、従来の図
11に示したものは、温度検知手段106 が給水口102 の
近傍に設けられているため、温度検知手段106 の検知温
度と、排出口104 から排出される洗浄水の温度との間に
甚だしい差異を生じ、ノズルから噴出する洗浄水の温度
が設定温度に一致しない。本実施例では、給水口65から
の冷水を遮流板71で遮った上で、排出口46に近い水温を
サーミスタ61で検知しているので、このような不具合を
一掃できる。
【0031】こうして、温水タンク8の排出口46から排
出される洗浄水は、逆止弁スプリング48の付勢力に抗し
て弁体47を上方に押し上げ、逆止弁15および通水路18を
経て、電磁切換弁16に至る。電磁切換弁16は、通水路18
とノズルホース19の一方とを選択的に連通しており、洗
浄水はおしり洗浄用ノズル3またはビデ洗浄用ノズル4
の一方から人体局部に噴出される。この一連の過程にお
いて、温水タンク8と逆止弁15は一体構造をなし、温水
タンク8の排出口46が逆止弁15の入口を兼用しているた
め、この部分でコストダウンを図ることが可能である。
一方、温水タンク8から水を抜く場合は、温水タンク8
を収容する洗浄装置本体1を持ち上げなくても、水抜栓
67を外すだけで、温水タンク8の側部に設けた水抜口66
から簡単に温水タンク8内部の水を排出できる。しか
も、温水タンク8の内底面は水抜口66に向けて下方に傾
斜しているので、この温水タンク8の底部に部分的に水
が溜まることなく、全て水抜口66から水を排出すること
が可能となる。
【0032】以上のように、本実施例によれば、給水口
65から流入した冷水は、ヒータ13の水平部54の上部に設
けた遮流板71によって、一時的に温水タンク8の下部に
滞留し、ここでヒータ13の水平部54により加熱される。
そして、ある程度温められた状態で、温水タンク8内に
予め保温された保温水と混合するので、洗浄開始時より
排出口46から冷水が排出されるのを防止することが可能
になる。また、給水口65からの冷水を遮流板71で遮った
上で、排出口46に近い水温をサーミスタ61で検知してい
るので、ノズル3,4から噴出する洗浄水を、望ましい
設定温度に維持することが可能になる。
【0033】つまり、給水部5から供給される水を温水
タンク8に収容して、加熱手段であるヒータ13で加熱
し、温水タンク8から供給される洗浄水を洗浄水噴出手
段である各ノズル3,4から人体局部に噴出する温水洗
浄装置において、温水タンク8の下部に給水部5に連通
する給水口65を設ける一方、温水タンク8の上部にノズ
ル3,4に連通する排出口46と、温水タンク8内の水温
を検知する水温検知手段たるサーミスタ61とを設け、給
水口65と排出口46との間に配設したヒータ13の上部に、
温水タンク8内の水流を遮断する遮流板71を設け、か
つ、この遮流板71をサーミスタ61の下方に位置させるこ
とにより、洗浄開始時からノズル3,4より噴出する洗
浄水を設定温度に維持することが可能になる。
【0034】また、このような構成において、本実施例
では、遮流板71の下部を囲んで温水タンク8の内壁に遮
流壁73をさらに立設し、この遮流壁73と遮流板71との間
に隙間74を形成してある。したがって、この場合は、ヒ
ータ13の上部のみならず、遮流板71の下部側方から流出
しようとする冷水も、遮流壁73によって一時的に遮断さ
れるので、排出口46から冷水が排出されることを確実に
防止できる。
【0035】また、本実施例では、温水タンク8の底面
ではなく側面下部に水抜口66を設けてある。したがっ
て、温水タンク8を収容する洗浄装置本体1を持ち上げ
なくても、温水タンク8内の水を水抜口66から簡単に排
出することができ、温水タンク8内の水抜作業を容易に
行なうことが可能になる。さらに、温水タンク8の内底
面を水抜口66に向けて下方に傾斜させてあるので、温水
タンク8内に水が部分的に溜まることなく、全て水抜口
66から水を排出することができる。
【0036】また、本実施例では、温水タンク8の排出
口46に、温水タンク8側に付勢する逆止弁15を一体的に
設けてある。このため、逆止弁15の入口と温水タンク8
の排出口46とを兼用させることができ、構造の一体化に
よるコストの低減を図ることが可能になる。
【0037】次に、給水部5に関する作用,効果を列記
する。従来のこの種の給水部は、重りを備えたケース本
体の開口部に雄螺子部を形成し、この雄螺子部に給水フ
ィルタの雌螺子部を螺合させることにより、ケース本体
と給水フィルタとの固定を図るようにしていた。しか
し、このような構造では、螺子の締め過ぎによって、給
水フィルタが外しにくくなったり、あるいは、給水フィ
ルタを何回も回転させなければ、ケース本体との固定お
よび離脱を図ることができず、実用上問題があった。
【0038】そこで、本実施例では、給水管である給水
ホース7に連結するケース81と、このケース81の開口部
に設けられる給水フィルタ83とを備えた温水洗浄装置の
給水部5において、ケース81の外周面に沿って溝部88を
設ける一方、この溝部88に挿入かつ係脱可能な凸部87を
給水フィルタ83に設けてある。したがって、従来のよう
に給水フィルタ83を何回も回転させなくても、溝部88に
沿って給水フィルタ83を所定角度(実施例では約90
゜)に回すだけで、ケース81と給水フィルタ83とを簡単
に着脱することができ、給水フィルタ83を楽に清掃する
ことが可能になる。また、本実施例では、溝部88の途中
に凸部87が乗り越えて係合することの可能な被係合部た
る突起92を形成してあるので、凸部87と突起92との係合
により、給水フィルタ83をケース81に確実に装着するこ
とが可能となる。なお、実施例とは異なるが、ケース81
に凸部87を設け、給水フィルタ83に溝部88を設けても、
同様の作用,効果を奏する。また、溝部88はケース81ま
たは給水フィルタ83の全周に設ける必要はない。このよ
うに溝部88を形成すれば、給水フィルタ83の空転を防止
できる。また、溝部88の先端面すなわち当接面91の近傍
に前記突起92を形成しておけば、凸部87が当接面91と突
起92との間に入り込んで、給水フィルタ83を安定した状
態でケース81に固定できる。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では加熱手段であるヒ
ータ13をL字状に形成してあるが、ヒータ13の形状など
は適宜変更できる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の温水洗浄装置
は、給水部から供給される水を温水タンクに収容して加
熱手段で加熱し、前記温水タンクから供給される洗浄水
を洗浄水噴出手段から人体局部に噴出する温水洗浄装置
において、前記温水タンクの下部に前記給水部に連通す
る給水口を設ける一方、前記温水タンクの上部に前記洗
浄水噴出手段に連通する排出口と、該温水タンク内の水
温を検知する水温検知手段とを設け、前記給水口と前記
排水口との間に配設した前記加熱手段の上部に、前記温
水タンク内の水流を遮断する遮流板を設け、かつ、この
遮流板を前記水温検知手段の下方に位置させたものであ
り、洗浄開始時から洗浄水噴出手段より噴出する洗浄水
を設定温度に維持することが可能になる。
【0041】また、請求項2の本発明の温水洗浄装置
は、前記請求項1の構成に加えて、前記遮流板の下部を
囲んで前記温水タンクの内壁に遮流壁をさらに立設し、
この遮流壁と前記遮流板との間に隙間を形成したもので
あり、この場合は、請求項1の作用,効果のみならず、
排出口から冷水が排出されることを確実に防止すること
が可能になる。
【0042】また、請求項3の本発明の温水洗浄装置
は、前記請求項1の構成に加えて、前記温水タンクの側
面下部に水抜口を設けたものであり、この場合は、請求
項1の作用,効果のみならず、温水タンク内の水抜作業
を容易に行なうことが可能になる。
【0043】また、請求項4の本発明の温水洗浄装置
は、前記請求項3の構成に加えて、前記温水タンクの内
底面を、前記水抜口に向けて下方に傾斜させたものであ
り、この場合は、請求項1および3の作用,効果のみな
らず、温水タンク内の水抜作業時に、温水タンク内に水
が部分的に溜まることを防止することができる。
【0044】さらに、請求項5の本発明の温水洗浄装置
は、前記請求項1の構成に加えて、前記排出口に前記温
水タンク側に付勢する逆止弁を一体的に設けたものであ
り、この場合は、請求項1の作用,効果のみならず、温
水タンクと逆止弁との構造を改善して、コストの低減を
図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の全体構成をあら
わしたブロック図である。
【図2】同上温水洗浄装置の全体斜視図である。
【図3】同上温水タンクの平面図である。
【図4】同上図3のA−A線断面図である。
【図5】同上図3のB−B線断面図である。
【図6】同上上タンクを外した状態の温水タンクの平面
図である。
【図7】同上給水フィルタを外した状態の給水部の正面
図である。
【図8】同上給水部の底面図である。
【図9】同上給水部の断面図である。
【図10】同上給水部の断面図である。
【図11】従来例を示す温水タンクの断面図である。
【符号の説明】
3 おしり洗浄用ノズル(洗浄水噴出手段) 4 ビデ洗浄用ノズル(洗浄水噴出手段) 5 給水部 8 温水タンク 13 ヒータ(加熱手段) 15 逆止弁 46 排出口 61 サーミスタ(水温検知手段) 65 給水口 66 水抜口 71 遮流板 73 遮流壁 74 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 康夫 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水部から供給される水を温水タンクに
    収容して加熱手段で加熱し、前記温水タンクから供給さ
    れる洗浄水を洗浄水噴出手段から人体局部に噴出する温
    水洗浄装置において、前記温水タンクの下部に前記給水
    部に連通する給水口を設ける一方、前記温水タンクの上
    部に前記洗浄水噴出手段に連通する排出口と、該温水タ
    ンク内の水温を検知する水温検知手段とを設け、前記給
    水口と前記排水口との間に配設した前記加熱手段の上部
    に、前記温水タンク内の水流を遮断する遮流板を設け、
    かつ、この遮流板を前記水温検知手段の下方に位置させ
    たことを特徴とする温水洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記遮流板の下部を囲んで遮流壁を前記
    温水タンクの内壁にさらに立設し、この遮流壁と前記遮
    流板との間に隙間を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の温水洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記温水タンクの側面下部に水抜口を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の温水洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記温水タンクの内底面を、前記水抜口
    に向けて下方に傾斜させたことを特徴とする請求項3記
    載の温水洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記排出口に前記温水タンク側に付勢す
    る逆止弁を一体的に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の温水洗浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865064B1 (ko) 2007-05-17 2008-10-27 주식회사 대원비데 비데용 물탱크의 세정수 가이드 구조
JP2016049346A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 プールス株式会社 おしぼり製造装置
JP2017002700A (ja) * 2015-09-10 2017-01-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100865064B1 (ko) 2007-05-17 2008-10-27 주식회사 대원비데 비데용 물탱크의 세정수 가이드 구조
JP2016049346A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 プールス株式会社 おしぼり製造装置
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