JPH0960083A - 温水洗浄装置 - Google Patents

温水洗浄装置

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Publication number
JPH0960083A
JPH0960083A JP7221436A JP22143695A JPH0960083A JP H0960083 A JPH0960083 A JP H0960083A JP 7221436 A JP7221436 A JP 7221436A JP 22143695 A JP22143695 A JP 22143695A JP H0960083 A JPH0960083 A JP H0960083A
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JP
Japan
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hot water
tank
water
sub
storage tank
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Pending
Application number
JP7221436A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Okazaki
光宏 岡崎
Yutaka Takahashi
豊 高橋
Tahei Hasegawa
太平 長谷川
Junichi Inami
淳一 稲見
Tomohisa Imai
智久 今井
Hidetoshi Yoshifuku
英敏 吉福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力消費を低く押さえることができると共
に、補助タンクの表面に結露が生じない温水洗浄装置を
得る。 【解決手段】 水道水が給水されるサブタンク40、サ
ブタンク40から給水された水をヒータ28で加熱する
貯湯タンク15、及び貯湯タンク15の温水をノズル7
7a,77bに送る給水ポンプ60a,60bなどを内
蔵し、便器本体101の近傍に設置される洗浄器本体1
と、洗浄器本体1から送られた温水を噴出するノズル7
7a,77bを備え便器本体101上に載置されるノズ
ルユニット70とからなり、サブタンク40を貯湯タン
ク15の近傍に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便所に設置して洗
浄用の温水を噴出する温水洗浄装置に係り、特に、既設
の便器に設置して有効な温水洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】既設の便器に温水洗浄器を設置する場合
は、一般に、便器の便座を外してノズルを備えた支持板
(ノズルを別に設けたものもある)を便器本体に固定す
る。そして、この支持板の一端を、ヒータ、給水ポンプ
などを有し便器本体の近傍に設置された洗浄器本体の側
壁に固定し、再び便座を便器本体に取付けて支持板を両
者の間に保持させる。このような温水洗浄器において
は、先ず、洗浄器本体内に洗浄水タンク(ロータンク)
から給水してヒータに通電し、洗浄器本体内の水を所定
の温度に加熱しておく。そして、使用する場合は、洗浄
器本体に設けたボタンを押すと給水ポンプが作動し、ノ
ズルに温水を送って噴出する(例えば、実公昭56−4
0941号、実公昭58−49276号、実公昭61−
33101号、実公平3−49176号、特公平5−4
0090号公報)。
【0003】なお、上記従来例においては、洗浄水タン
クの水を洗浄器本体内に供給する構造であるが、水道の
蛇口から洗浄水タンクに給水する過程において手洗いを
行うため、この手洗い水が局部洗浄水としても使用され
ることになり、不衛生であるという問題があった。この
ような問題を解決するために、洗浄水タンクの側部に水
道水が直接供給される補助タンクを設置し、この補助タ
ンクの水を洗浄器本体内に供給する構造にし、補助タン
クからオーバーフロした水を手洗いに供するとともに洗
浄水タンクへ供給するというものが考案されている(実
公昭63−35085号、実公平3−51420号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既設の便器に温水洗浄
器を設置する場合は、上述のように便座を着脱したり支
持板を便器本体に固定したりしなければならないので工
事人に依頼しなければならないが、工事が面倒でその上
不潔な作業のため多額の工事費が必要である。
【0005】また、補助タンクを設置する構造のもので
は、補助タンクの水を暖める措置は特には講じられてお
らず、補助タンクから供給された水を洗浄器本体内にて
ヒータで暖めるのに時間が掛り、電力消費量が高くなる
という問題があった。さらに、洗浄水タンクの側部に設
置された補助タンクに冷たい水が供給されると補助タン
クの表面に結露を生ずるという問題があった。この問題
を解決するために、例えば実公昭63−35085号公
報には補助タンクの内部に円筒状の防露シートを挿入す
るという方法が考案されている。しかし、この方法でも
補助タンク表面の結露を完全に防止することはできず、
結露が発生した場合の露の処理については何等の措置も
講じられておらず、トイレの床を濡らしてしまうという
問題があった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、既設の便器に対しても便座を外すことな
く簡単に設置することのできる汎用性にすぐれた温水洗
浄装置を得ることを目的としたものである。また、電力
消費を低く押さえることができると共に、補助タンクの
表面に結露が生じにくい温水洗浄装置を得ることを目的
としたものである。さらに、補助タンクの表面に結露が
生じたとしても、トイレの床を濡らすなどの不具合が生
じない温水洗浄装置を得ることを目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る温水洗浄装
置は、水が給水されるサブタンク、該サブタンクから給
水された水をヒータで加熱する貯湯タンク、及び該貯湯
タンクの温水をノズルに送る給水ポンプなどを内蔵し、
便器本体の近傍に設置される洗浄器本体と、該洗浄器本
体から送られた温水を噴出するノズルを備え前記便器本
体上に載置されるノズルユニットとからなり、前記サブ
タンクを前記貯湯タンクの近傍に配置したものである。
【0008】また、サブタンクと貯湯タンクを洗浄器本
体内の同室に配置したものである。
【0009】さらに、サブタンクを貯湯タンクの上方に
配置したものである。
【0010】また、水が給水されるサブタンク、該サブ
タンクから給水された水をヒータで加熱する貯湯タン
ク、及び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプ
などを内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体
と、該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを
備え前記便器本体上に載置されるノズルユニットとから
なり、前記サブタンクの近傍に前記貯湯タンクと前記給
水ポンプを配置したものである。
【0011】また、水が給水されるサブタンク、該サブ
タンクから給水された水をヒータで加熱する貯湯タン
ク、及び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプ
などを内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体
と、該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを
備え前記便器本体上に載置されるノズルユニットとから
なり、前記貯湯タンクと前記給水ポンプを併設し、該併
設された貯湯タンクと給水ポンプの上方に前記サブタン
クを配置したものである。
【0012】さらに、水が給水されるサブタンク、該サ
ブタンクから給水された水をヒータで加熱する貯湯タン
ク、及び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプ
などを内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体
と、該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを
備え前記便器本体上に載置されるノズルユニットとから
なり、前記サブタンクを前記貯湯タンクの上方に配置
し、該サブタンクと該貯湯タンクとの間に、該サブタン
クで結露した水滴を受ける受皿を設けたものである。
【0013】また、サブタンクと貯湯タンクを受皿を貫
通して接続すると共に該受皿を傾斜させて配置し、該受
皿の高部側に前記サブタンクと前記貯湯タンクの接続部
を位置せしめ、前記受皿の低部側に排水口を設けたもの
である。
【0014】また、排水口から排出された水を溜める排
水溜りを洗浄器本体の外側に設けたものである。
【0015】さらに、サブタンクの上面を傾斜面に形成
したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る温水洗浄装置
を既設の便器100に設置した状態を示す斜視図で、1
01は便器本体、102は便座、103は蓋、104は
洗浄水タンク(ロータンク)である。1は便器本体10
1の近傍に設置された本発明に係る温水洗浄装置の洗浄
器本体で、洗浄水タンク104に給水する蛇口105と
の間には、給水パイプ97が連結されている。98は一
端が洗浄器本体1に連結され、他端が蛇口105の近傍
に開口するオーバーフローパイプ、70は洗浄器本体1
に着脱自在に取付けられ、便器本体101の後部側(洗
浄水タンク104側)において便座102との間にセッ
トされたノズルユニットである。
【0017】図2は本発明に係る温水洗浄装置の全体構
成を示す斜視図、図3は図1の系統図、図4は図3のブ
ロック図、図5は洗浄器本体1の実施形態の縦断面図で
ある。以下、図2〜図5に基づいて、本実施形態を説明
する。洗浄器本体1は偏平なほぼ直方体状に形成されて
おり、ケース本体2、基台3及びカバー4からなってい
る。ケース本体2は上下が開口されて後壁面(図5の左
方)の上方に突出した凸部により手掛け部である段部5
が形成されており、前壁面(図5の右方)は緩やかに後
方に傾斜して下部になるにしたがって後退し、下端部は
上端部より凹状に形成されている。6は前壁面の段部5
とほぼ対応する位置に設けた手掛け部である凹部、7は
前壁面の下端部に設けた排水溜りである。この排水溜り
7を着脱自在に設けてよく、こうすれば排水溜り7に溜
まった水を捨てるのに便利である。
【0018】ケース本体2の下端部には基台3が固定さ
れて開口部が閉塞されており、この基台3の下面には脚
8が取付けられ、ほぼ中央部には貫通穴9が、また、上
面の前部寄りには円筒状のポンプ受部10a,10bが
設けられている。11はポンプ受部10a,10bの底
部に設けた通気穴、12は上面に設けられた後述の貯湯
タンクの支持台である。
【0019】15はケース本体2内に設置された貯湯タ
ンクで、貯湯室17とその上部が前部側に延出された
(図には前部側に延出した場合が示してある)給湯室1
8とからなるほぼ逆L字状のタンク本体16と、上面板
であるカバー25とからなり、タンク本体16の貯湯室
17の底部には、基台3に設けた貫通穴9から突出した
水抜き口19が設けられており、給湯室18にはポンプ
の吸込口20a,20bが設けられている。
【0020】21は貯湯室17と給湯室18との境界部
近傍に設けられた堰板である。図6は図5の矢視A−A
断面図である。図6に示すように、堰板21の下部には
通水穴23が設けられている。また、堰板21の上端と
カバー25との間には通水路22が形成されている。な
お、この堰板21は熱伝導の良好な材料、例えば銅、ア
ルミニュウム等を用いて形成してもよい。このような熱
伝導の良好な材料を用いることによって、貯湯室17側
の温水の熱が堰板21を介して給湯室18側の温水に伝
達され易くなる。これによって、給湯室18側の温水の
温度を効率よく上昇させることができる。
【0021】タンク本体16の上部開口部を閉塞するカ
バー25は、貯湯室17側が低く、給湯室18側が高く
なるように傾斜して形成されている(図には階段状に形
成した場合を示してある)。そして、貯湯室17側の上
面には後述のサブタンクの給水管が接続される連結部2
6が設けられており、下面にはこの連結部26と連通し
て同心的に形成され、タンク本体16の貯湯室17内に
挿入される給水管27が設けられている。また、この給
水管27に近接して貯湯室17内に配設されるヒータ2
8が取付けられている。29,30は貯湯室17の上方
においてカバー25に取付けられたサーモスタット及び
温度センサ、31は給湯室18の上方においてカバー2
5に取付けられたフロートスイッチ、32は後述の空気
抜きはパイプが接続される接続口である。なお、33は
ヒータ28に近接して設けた温度ヒューズである。
【0022】温度センサ30は貯湯室17内の湯温を常
時測定しており、湯温が所定の温度(例えば42℃)を
超えると、後述の操作基板に設けた制御部へ信号を送っ
てヒータ28への通電を停止し、湯温が所定温度以下に
なると再び通電して湯温をほぼ所定温度に維持する。サ
ーモスタット29は、湯温が所定の温度を超えてもなん
らかの理由によってヒータ28への通電が停止せず、湯
温がさらに上昇してある温度(例えば、50℃)に達す
ると、自動的に作動してヒータ28への通電を停止す
る。
【0023】温度ヒューズ33は湯温がさらに上昇して
もサーモスタット29が作動せず、さらに上昇してある
温度(例えば70℃)に達するとヒータ28への通電を
遮断する。このように、本発明においては、貯湯室17
内の温度につき、温度センサ30、サーモスタット29
及び温度ヒューズ33の3段階の制御手段を備え、安全
を期している。
【0024】また、フロートスイッチ31は貯湯タンク
15内の水の水位を常時監視しており、水位が所定の範
囲内にあるときは後述の給水ポンプへの通電を可能な状
態に維持し、水位が下降してフロートスイッチ31が下
限に達すると制御部へ信号を送り、給水ポンプへの通電
を不能にする。なお、前述した堰板21の高さは、フロ
ートスイッチ31が下限に達した際の水面位置よりも低
く設定しておく。すなわち、給水ポンプ稼働中は堰板2
1の上端部が常に水没するように設定しておくのであ
る。このように設定することによって、貯湯室17の温
水が給湯室18側へ常に供給され、効率のよい温水の利
用が可能となるのである。
【0025】35は貯溜タンク15上に設置されたトレ
ーであり、後述するサブタンク40の表面に結露が生じ
た場合に、その露を受けるものである。トレー35の周
壁の上端部は斜め外方に折曲げられて後述のサブタンク
の着脱を容易にしてある。また、その後部側には後述の
サブタンクの給水管42を挿通するするための貫通穴3
6が設けられている。なお、貫通穴36は給水管42を
挿通したときに水密状態になの、水漏れが生じないよう
な大きさに形成されている。37はトレー35の前部側
に設けられた排水口であり、排水口37には排水パイプ
38の上端が接続され、排水パイプ38の下端部はタン
ク本体2の前壁面に設けた開口部2aに取付けられ、排
水溜り7に臨んでいる。なお、図にはトレー35をほぼ
水平に設置した場合を示してあるが、前部側を低く、傾
斜して設置してもよい。このようにすれば、給水管42
と貫通穴36との接合部からの水漏れが防止できると共
に、トレー35に溜まった水を排水口、排水パイプ38
を介して排水溜り7に速やかに排出できる。
【0026】40はトレー35内に収容されたサブタン
クで、後部側には上方に突出した突出部41が設けられ
ており、突出部41の下方には、トレー35の開口部3
6に挿通され、Oリングの如きシール材を介して貯湯タ
ンク15の連結部26に連結される給水管42が設けら
れている。また、突出部41には、給水パイプ97の接
続される給水口43、オーバーフローパイプ98が接続
されるオーバーフロー口44及び空気抜きパイプ46の
接続口45が設けられており、この空気抜きパイプ46
が他端は貯湯タンク15のカバー25に設けた接続口3
2に接続される。
【0027】上記のようにサブタンク40が貯湯タンク
15の直ぐ上に配置されているので、貯湯タンク15の
熱がサブタンク40に伝達しやすく、ひいてはサブタン
ク40内の水の温度を高めることになる。特に、本実施
形態においてはサブタンク40と貯湯タンク15がケー
ス本体2内の同室に配置されているので、熱の対流によ
って貯湯タンク15からサブタンク40への熱の伝達が
効率的に行われることになる。このことは、冬季におけ
るサブタンク40内の水の凍結防止になり、また貯湯タ
ンク15におけるヒータによる消費電力の低下に資する
ことにもなる。
【0028】なお、上記の実施形態においてはサブタン
ク40の上面は平面状のものを示したが、これを傾斜面
状、例えば円弧状(かまぼこ形)に形成してもよい。こ
のようにすれば、サブタンク40の上面で結露した水滴
が落下しやすく、トレー35、排水パイプ38を通って
すぐに排水溜り7に排出される。したがって、ケース本
体2内の湿度が高くなるのを防止することができ、後述
の電源基板48などの電気部品に悪影響が出るのを防止
できる。
【0029】48は電源回路などが設けられた電源基
板、49は制御回路等が設けられた操作基板である。な
お、これら電源基板48及び操作基板49はサブタンク
40の上方に配置されている。ケース本体2の上部開口
部を閉塞するカバー4の下面には操作パネル49が取付
けられており、上面には、図7に示すように操作パネル
50が設けられている。そして、この操作パネルには、
後述のおしり用及びビデ用のノズルから水を噴射させる
ボタン51,52、水の噴射を止めるボタン53、水勢
調整用のボタン54、水温調整用のボタン55、脱臭用
のボタン56が設けられている。57は切換弁64を切
換える切換スイッチ58(図2)を操作するクリーンボ
タンである。
【0030】60a,60bは貯湯タンク15の貯湯室
17と給湯室18とによって形成された空間部におい
て、ポンプ受部10a,10bに設置され、後述のおし
り用ノズル、ビデ用ノズル及びクリーンノズルに給水す
るための給水ポンプで、モータによって駆動される。そ
して、両給水ポンプ60a,60bは貯湯タンク15の
給湯室18に設けた吸込口20a,20bにシール材を
介して取付けられており、モータと基台3との間には、
例えば、ばねの如き振動吸収用の弾性部材61a,61
bが介装されている。なお、この給水ポンプ60a,6
0bは、吸込口20a,20bから後述の圧力弁まで常
時貯湯タンク15内の温水が連通している。
【0031】上記のように、給水ポンプ60a,60b
は貯湯室17と給湯室18とによって形成された空間部
に設置されており、サブタンク40の下方に位置してい
る。したがって、給水ポンプ60a,60bの稼働によ
って発生した熱がサブタンク40に伝達しやすく、サブ
タンク40内の水温の上昇に資することになる。その結
果、上述のサブタンク40内の水の凍結防止、電力消費
量の低下等の効果を得ることができる。なお、本実施形
態においては、給水ポンプ60a,60bと貯湯タクン
15が共にサブタンク40の下方に配置される例を示し
たが、例えば図9に示すようにサブタンク40の両側に
貯湯タクン15と給水ポンプ60a,60bを配置し、
サブタンク40を貯湯タクン15と給水ポンプ60a,
60bによって挟むようにしてもよい。このようにすれ
ば、貯湯タクン15と給水ポンプ60a,60bの熱が
サブタンク40の両側からサブタンク40へ伝達され効
果的である。
【0032】また、両給水ポンプ60a,60bの吐出
口には圧力弁62a,62bが介装されており、この圧
力弁62a,62bは図9に示すように、下部接続口に
は給水ポンプ60a,60bの吐出口が接続され、上部
接続口との間にはばね63aによって円錐形状の弁座6
3bに圧着された弁体63cが設けられている。そし
て、一方の圧力弁(例えば62a)の上部接続口は切換
弁64を介して洗浄器本体1の側壁に設けた接続部69
に接続され、他方の圧力弁62bの上部接続口は接続部
69に直接接続されている。したがって、給水ポンプ6
0a,60bから圧送された温水は弁体63を押上げて
送水されることになる。よって、若し、給水ポンプ60
a,60bに給水パイプ97及びオーバーフローパイプ
98からのヘッド圧が加えられても、後述のおしり用ノ
ズル、ビデ用ノズ及びクリーンノズルから温水が漏洩す
ることはない。
【0033】なお、便器本体101を清掃する際にはノ
ズルユニット70を便器本体101から取り外してトイ
レの床面に置くことが考えられるが、この場合にもノズ
ルユニット70に取り付けられた各ノズルから温水が漏
洩するのを防止する必要がある。そこで、ばね63aの
弁体63cを押圧する力は蛇口105とトイレの床面と
のヘッドに相当するように設定しておく。
【0034】なお、図示してないが、電源基板48から
ヒータ28、給水ポンプ60a,60bなどには通電線
が、また、操作基板49からサーモスタット29、温度
センサ30、フロートスイッチ31などには信号線がそ
れぞれ配線されている。
【0035】65は洗浄器本体1に設けたノズルユニッ
ト70の取付部で、図2及び図10に示すように、ケー
ス本体2の便器本体101側の側壁上部の前後方向のほ
ぼ中央部に設けた取付部65aと、カバー4のこの取付
部65aと対応する位置に設けた取付部65bとからな
っている。この取付部65は、図10に示すように、中
央部に脚部とその先端部の上下方向に設けられた円柱部
とにより平面マッチ棒状に形成された係止部66aと、
その両側に設けられた平面ほぼ正三角形状の上下方向に
長い三角柱からなる保持部67a,67bと、保持部6
7a,67bの外側に設けられた係止部66aと同じ構
造の係止部66b,66cとからなっている。
【0036】上述の説明では、取付部65をケース本体
2とカバー4とにそれぞれ連続するように設けた場合を
示したが、ケース本体2又はカバー4の何れか一方のみ
に設けてもよい。また、係止部66a,66b及び保持
部67aからなる取付部と、係止部66a,66c及び
保持部67bからなる取付部とにより前後方向に2組の
取付部65(但し、係止部66aは両者兼用)を並設し
た場合を示したが、取付部65は1組でもよく、あるい
は3組以上並設してもよい。
【0037】上記のように構成した洗浄器本体1は、後
面部と前面部に手掛け部を構成する段部5と凹部6を設
けたので、洗浄器本体1の設置位置の調整が容易であ
り、また、前面部の下部を凹状に形成したので、立って
用を足す際に、足のつま先が当ることもない。さらに、
貯湯タンク15の貯湯室17を後部側に配設し、給水ポ
ンプ60a,60bを前部側に配設すると共に、貯湯室
17と給水ポンプ60a,60b上にこれらに跨がって
サブタンク40を設置するようにしたので、全体にバラ
ンスがとれており倒れにくい構造になっている。
【0038】70はノズルユットで、図2及び図11に
示すように、中央部が大きな半径の円弧部により後方に
湾曲した支持板71と、そのほぼ中央部の前部側に垂下
したノズル収容室72と、洗浄器本体1側に設けられ、
洗浄器本体1の取付部65に着脱自在に装着される連結
部82を備えた保持室80と、他端に設けられたバラン
サ86とからなっている。
【0039】ノズル収容室72の詳細を図12〜図14
に示す。図12、図13はそれぞれノズル収容室の背面
図、その下面図、その中央断面図である。このノズル収
容室72は下部と背面が開口された箱状に形成されてい
る。また、このノズル収容室72の前面に設けられた前
面パネル73は、幅方向の中央部が低い円弧状に形成さ
れると共に、その側端部73a,73bには丸みを設け
ている。これは後述するクリーンノズル74から噴出す
る洗浄水が周囲に飛びはねるのを防止するためのもので
ある。また、前面パネル73の中央部上方に設けた穴に
は、図14に示すように、前端部が閉塞されこれに続く
下面のほぼ180°の範囲にノズル穴75が設けられた
クリーンノズル74が露出しており、ノズル穴75の後
部は前面パネル73の前面とほぼ同一平面上に位置して
いる。
【0040】76a,76bはクリーンノズル74の両
側に設けられたノズルガイドで、下方の前面側に所定の
角度でノズル穴が設けられたおしり用ノズル77a及び
ビデ用ノズル77bが上下に摺動可能に収容されてい
る。この両ノズル77a,77bは、ノズルガイド76
a,76bとの間に介装されたばねの如き弾性部材(図
示せず)により常時は上方に位置しており、使用のため
温水が給水されて水圧が加えられると下方に摺動してノ
ズル穴から水を噴出する。78a,78b,78cはノ
ズル74及びノズルガイド76a,76bに接続された
給水パイプで、支持板71の下面に配設され、連結部8
0を介して洗浄器本体1の接続部69に接続される。
【0041】支持板71の洗浄器本体1側には、図1
1、図15に示すように、下部及び背面が開口され支持
板71から90°下方折曲げられた箱状の保持室80が
設けられており、その下部開口部には例えば合成樹脂の
如き弾性材からなる連結部材81が装着されている。そ
して、連結部材81の洗浄器本体1側の幅方向のほぼ中
央部には、先端部に垂下した円柱部を有し、所定の間隔
2 を隔てて突設された2本の腕部からなる嵌合部83
が設けられており、また、その両側には、連結部材81
の端部から垂下した支柱の下端部両側に、先端部に下方
に垂下した円柱部を有するそれぞれ円弧状の腕部が設け
られた係合部84a,84bとからなる連結部82が設
けられている。なお、両係合部84a,84bの円柱部
間の間隙はW3 に設定されている。
【0042】上記の嵌合部83の円柱部間の間隙W
2 は、洗浄器本体1に設けた取付部65の保持部67
a,67bの基部の幅W1 より狭く、また、係合部84
a,84bの円柱部間の間隙W3 は取付部65の係止部
66a〜66cの円柱部の外径dより狭く形成されてい
る。85は保持室80内に設けられ、洗浄器本体1の接
続部69に接続された給水パイプと、各ノズル74,7
7a,77bに接続された給水パイプ78a〜78cと
の接続部である。
【0043】86は支持板71の左右のバランスをとる
と共に、支持板70が便器本体101から外れるのを防
止するためのバランサで、図11には支持板71の他端
に設けられた蓋体87と、蓋体87の下部に着脱可能に
装着された箱体88とにより機能部品などの収納部によ
って構成した場合が示してあり、箱体88の内部には必
要に応じて消臭剤、ファンモータ、ヒータ、トイレット
ペーパなどが適宜収容され、支持板71の左右のバラン
スを保っている。収納部86にファンモータ、ヒータが
収容されたときは、支持板70の下面に沿って電源線が
配線される。
【0044】次に、上記のように構成したノズルユニッ
ト70の洗浄器本体1への取付け手順について説明す
る。先ず、支持板71に設けた連結部82を、洗浄器本
体1の取付部65の上方に位置させ、図16に示すよう
に、連結部82の係合部84a,84bの円柱部を、取
付部65の係止部66a,66bの円柱部と洗浄器本体
1の側壁との間に位置させると共に、嵌合部83の腕部
を取付部65のガイド部67aの両側に位置せさる。こ
の状態で支持板71の保持室80を圧下すれば、ノズル
ユニット70は洗浄器本体1に連結される。
【0045】また、図17に示すように、連結部82を
取付部65に対向させて支持板71を洗浄器本体1と直
交させて保持し、連結部82の係合部84a,84bの
円柱部を取付部65の係止部66a,66bの円柱部に
当接させると共に、嵌合部83の腕部をガイド部67a
と対向させ、この状態で支持板71を洗浄器本体1側に
押圧する。これにより、係合部84a,84bは弾性変
形してその間隙W3 が開いて前進し、係止部66a,6
6bの円柱部を通過すると元の状態に戻り、図16の状
態になってノズルユニット70は洗浄器本体1に連結さ
れる。
【0046】ノズルユニット70を洗浄器本体1から取
り外す場合は、装着時と反対に、ノズルユニット70の
連結部82を洗浄器本体1の取付部65に沿って上方又
は下方に移動させるか、又はノズルユニット70を手前
に強く引張ればよく、このように、ノズルユニット70
に上下方向又は手前に所定の負荷を作用させることによ
り、ノズルユニット70を洗浄器本体1から離脱させる
ことができる。
【0047】上記のような洗浄器本体1とノズルユニッ
ト70との連結手段において、若し、便器本体101の
上面が高い(又は低い)場合は、ノズルユニット70の
連結部82を洗浄器本体1の取付部65に沿って上方
(又は下方)に移動させて位置調整を行えばよい。ま
た、便器本体101と洗浄器本体1との前後の相対位置
がずれているため、ノズルユニット70を便器本体10
の後部側の所定の位置にセットすることが困難な場合
は、ノズルユニット70の連結部82を、洗浄器本体1
のガイド部67aと係止部66a,66bからなる取付
部、又はガイド部67bと係止部66a,66cからな
る取付部の何れかを選択して装着すれば、ノズルユニッ
ト70の前後位置を容易に調整することができる。
【0048】さらに、連結部82は弾性材によって構成
されているので、図18に示すように、ノズルユニット
70の他端を連結部82を支点として前後方向に移動さ
せ、あるいはノズルユニット70を平面に対してねじっ
ても、連結部82が取付部65から外れたり破損したり
するおそれがない。しかし、ノズルユニット70に加わ
る前後方向又はねじりが所定の負荷になると、ノズルユ
ニット70は洗浄器本体1から離脱する。
【0049】このように、本発明に係る洗浄器本体1と
ノズルユニット70との連結手段は、着脱や位置調整が
容易であり、その上ノズルユニット70を連結部82を
支点として前後に移動させたりねじったりしても、直ち
に連結部82が外れたり破損したりすることもないの
で、ノズルユニット70を含む便器の清掃が容易であ
る。
【0050】図1において、90は水道の蛇口105に
取付けられた分配器で、図19に示すように、2方向に
主給水口92と分岐口93を有する分配器本体91がシ
ール部材95を介して袋ナット96により蛇口105に
取付けられている。なお、94は流路を形成するための
堰である。そして、主給水口92は洗浄水タンク104
上に開口し、分岐口93には一端が洗浄器本体1の給水
口43に接続された給水パイプ97の他端が接続されて
おり、一端が洗浄器本体1のオーバーフロー口44に接
続され、給水パイプ97と一体的に結合されたオーバー
フローパイプ98の他端は主給水口92の近傍に開口し
ている。
【0051】次に、上記のように構成た本発明に係る温
水洗浄装置の設置手順及び作用を説明する。先ず、洗浄
器本体1の段部5と凹部6に手を掛けて、洗浄器本体1
を便所内に搬入し、便器本体1の近傍(右側又は左側)
に設置する。ついで、便座102を開いて便器本体1の
上面を開放し、ノズルユニット70の連結部82を洗浄
器本体1の取付部65に嵌合して取付け、上下、前後の
位置を調整する。そして、図1に示すように、ノズルユ
ニット70を便器本体101の最後部上にセットし、便
座102を閉じる。このとき、ノズル収容室72は便器
本体1内の後方で左右方向のほぼ中央部に位置し、バラ
ンサ86は洗浄器本体1の反対側において、便器本体1
01の上端面より下方に位置し、左右のバランスを保っ
ている。
【0052】次に、洗浄器本体1のカバー4から突出し
たサブタンク41の接続口43,44に給水パイプ97
及びオーバーフローパイプ98の一端を接続し、給水パ
イプ97の他端を蛇口105に取付けた分配器90の分
岐口93に接続する。このとき、給水パイプ97と一体
化されたオーバーフローパイプ98の他端は、分配器9
0の主給水口92の近傍に開口する。これにより温水洗
浄装置の設置が完了する。なお、図には、洗浄器本体1
を便器本体101の左側に設置した場合を示したが、右
側に設置することもできる。この場合は、洗浄器本体1
の取付部65及びノズルユニット70の連結部82が図
と反対側に設けられているものを使用すればよい。さら
に、必要に応じて、取付部65を洗浄器本体1の左右両
側壁に設けてもよい。
【0053】上記のようにして設置された温水洗浄装置
は、貯湯タンク15、給水ポンプ60a,60b及びサ
ブタンク40が洗浄器本体1内にバランスよく配設され
ており、また、ノズルユニット70が洗浄器本体1の前
後方向のほぼ中央部に取付けられている。そして、ノズ
ルユニット70の他端にはバランサ86が設けられてお
り、かつ、このバランサ86は便器本体101の上端面
より下方に位置しているので、全体としてきわめてバラ
ンスがよく、洗浄器本体1が転倒するおそれがない。
【0054】この状態でバルブ106を開いて洗浄水タ
ンク104に給水する。このとき、蛇口105から出た
水は主給水口92から洗浄水タンク104に給水される
が、その一部は、堰94により方向を変えて分岐口93
から給水パイプ97に流入し、サブタンク40を経て給
水口42、接続口26及び給水管27から貯湯タンク1
5に給水される。そして、貯湯タンク15が満水になる
と引続きサブタンク40に給水され、サブタンク40が
満水になるとオーバーフローした水は、オーバーフロー
口44、オーバーフローパイプ98を経てその開口部か
ら洗浄水タンク104に排出される。これにより、分配
器90の主給水口92から給水タンク104に給水され
る水の量、したがって手洗用の水が増加し、また、分配
器90の主給水口92からの水流にオーバーフローパイ
プ98からの排水が加わるため流水形状が変化するの
で、サブタンク40からオーバーフローしていることが
わかる。
【0055】貯湯タンク15及びサブタンク40への給
水が終ったときは、電源コード99(図2)のプラグを
コンセントに差込んで電源基板48及び操作基板49に
給電し、また、電源基板48を介してヒータ28に通電
する。なお、このとき、フロートスイッチ31は上限位
置にあり、両給電ポンプ60a,60bは作動可能な状
態にある。ヒータ28への通電により貯湯室17内の水
が加熱され、加熱された温水は堰板21とカバー25と
の間の通水路22を通って給湯室18に至る。すなわ
ち、給湯室18側へヒータ28により暖められた温水が
効率よく供給されることになるのである。一方、給湯室
18の下部にある冷たい水は堰板21の通水穴23を通
って貯湯室17に流入し、加熱される。このようにして
タンク本体16内の水は循環し、温度センサ30の出力
信号によって制御され、ほぼ所定の温度(例えば、42
℃)に維持される。
【0056】この間、ヒータ28の周囲には気泡が発生
するが、この気泡は貯湯室17内を上昇したのちカバー
25の下面に沿って給湯室18方向に移動し、接続口3
2から空気抜きパイプ46を通ってサブタンク40の突
出部41に至り、オーバーフローパイプ98から外部に
排出される。また、貯湯タンク15内の水温の上昇ある
いは室温の上昇によりサブタンクの外面に結露を生じる
ことがあるが、この結露はトレー35に滴下して前部側
に集まり、接続口37から排水パイプ38を経て排水溜
り7に排水され、蒸発する。このため、洗浄器本体1内
の電気部品に錆が発生したり、電源基板48や操作基板
49がショートすることもない。
【0057】用便が終ったときは、使用者はそのままの
状態で操作パネル50のおしりボタン51を押す。これ
により、給水ポンプ60aに通電されて作動し、貯湯タ
ンク15内の温水を吸込口20aから吐出口、圧力弁6
2a、切換弁64を経ておしり用ノズル77aに供給す
る。なお、このとき、切換弁64はおしり用ノズル77
a側に切換えられているものとする。おしり用ノズル7
7aに温水が供給されると、その水圧によりおしり用ノ
ズル77aはノズルガイド76aから下降し、ノズル穴
から温水を噴出しておしりを洗浄する。洗浄が終ったと
きは、操作パネル50の止めボタン53を押せば給水ポ
ンプ60aが停止し、おしり用ノズル77aからの温水
の噴出が停止し、おしり用ノズル77aは上昇して元の
状態に戻る。
【0058】この間、貯湯タンク15内の水は減少する
けれども、これと連通するサブタンク40から連続的に
給水されるため、サブタンク40内の水位は低下するが
貯湯タンク15内は常に満水状態にあり、ヒータ28に
加熱されて所定の温度に維持される。最後に洗浄水タン
ク104から便器本体101に水を流すと、前述のよう
にその一部がサブタンク40に給水され、サブタンク4
0が満水になるとオーバーフローパイプ98から洗浄水
タンク104内に排水される。なお、多量の温水を使用
してサブタンク40内の水がなくなり貯湯タンク15内
の温水の水位が低下すると、フロートスイッチ31が下
降し、下限位置に達すると給水ポンプ60a,60bへ
の通電を不能にする。
【0059】ビデ用ノズル77bを使用する場合は、操
作パネル50のビデ用ボタン52を押せば第2の給水ポ
ンプ60bが作動し、上記と同様の作用により洗浄する
ことができる。なお、おしり用ノズル77a及びビデ用
ノズル77bから噴出する温水の水勢を変えたい場合
は、操作パネル50の水勢用ボタン54を押して調整す
ればよく、温水の温度を変えたい場合は、水温用ボタン
55を押して調整すればよい。また、バランサ86内に
消臭剤が収容されている場合は、操作パネル50の脱臭
ボタン56を押せば、脱臭剤が放出される。
【0060】男性が立って使用したときは、ノズルユニ
ット70のノズル収容室72の前面パネル73などを汚
し易い。この場合は、使用後操作パネル50のクリーン
ボタン57を押す。これにより、切換弁64によってお
しり用ノズル77aからクリーンノズル74に切換えら
れると共に、給水ポンプ60aが作動してクリーンノズ
ル74のノズル穴75から、図20に示すように前面パ
ネル73に沿って温水が四方に噴出し、ノズル収容室7
2の前面パネル73及びその近傍を洗浄する。このとき
前面パネル73の側端部73a,73bに丸みを設けて
いるので、温水はその粘性によって図20に示すように
この丸みに沿って流れ、周囲に飛び散るのが防止され
る。
【0061】洗浄が終ったときは再びクリーンボタン5
7を押せば、給水ポンプ60aが停止すると共に、切換
弁64はおしり用ノズル77a側に切換えられる。な
お、この場合、洗浄器本体1の前面側は、前述のように
その下部が凹状に形成されて上部より後方に位置してい
るため、便器本体101の前に立ってもつま先の邪魔に
ならず前進することができ、このため、便器本体1の前
面側や床面を汚すこともない。
【0062】また、便器本体101を清掃する際にノズ
ルユニット70を便器本体101から取り外してトイレ
の床面に置いた場合であっても、圧力弁62a,62b
によって温水の流れが遮断されるので、ノズルユニット
70に取り付けられた各ノズルから温水が漏洩すること
はない。
【0063】上記の説明では、本発明に係る温水洗浄装
置を既設の便器に設置する場合について述べたが、新設
の便器にも設置しうることは言うまでもない。また、洗
浄器本体1の取付部65とノズルユニット70の連結部
82を図示のように構成した場合を示したが、本発明は
これに限定するものではなく、着脱が容易で、かつ、上
下若しくは左右方向又は後方若しくはひねりりに所定の
負荷が作用したときはノズルユニット70が洗浄器本体
1から離脱するものであれば、他の構造のものを用いて
もよい。
【0064】なお、上記実施形態においては、給水ポン
プの吐出口とノズルとの間の流路に設ける弁体として圧
力弁62a,62bを用いた例を示した。しかし、本発
明はこれに限られるものではなく、弁体として電磁弁を
用いてもよい。この場合には両給水ポンプ60a,60
bの稼働に連動して開閉するように構成すればよい。
【0065】また、上記の実施形態の説明では貯湯タン
ク15の天井面の高さと、ノズルユニット70を便器本
体101に設置した際における各ノズルの高さ位置(以
下、単に「ノズルの高さ位置」)との関係については特
に規定していなかった。しかし、貯湯タンク15の天井
面の高さがノズルの高さ位置よりも高く設定されていた
場合において、もし圧力弁62a,62bが破損する
と、貯湯タンク15内の水は水面の高さがノズルの高さ
位置になるまで、ノズルから漏れてしまう。そして、給
水ポンプ60a,60bの吸い込み口20a,20bが
水面に露出してしまい給水ポンプ60a,60bに空気
が入り込むことが考えられる。そこで、貯湯タンク15
の天井面の高さをノズルの高さ位置とほぼ同じ高さにす
ることが考えられる。このようにすれば、たとえ圧力弁
62a,62bが破損した場合であっても、ノズルから
温水が漏れて給水ポンプ60a,60bの吸い込み口2
0a,20bが水面に露出することがなく、給水ポンプ
60a,60bに空気が入り込むこともない。
【0066】なお、上記の実施の形態の説明では、堰板
21は図6に示したように矩形状のものを例に挙げて説
明したが、堰板21の形状はこれに限られるものではな
い。図21に堰板21の他の形状を示す。図に示した堰
板21は正面コ字形状に形成され、両片部21a,21
bがカバー25に当接している。そして、この両片部2
1a,21bがカバー25に設けられた保持部25a,
25bに表裏両面から保持される構造になっている。こ
のような構造にすれば、堰板21の取り付けが容易にな
る。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。
【0068】サブタンクを貯湯タンクの近傍に配置した
ので、貯湯タンクの熱をサブタンクに伝達させることが
でき、ひいてはサブタンク内の水の温度を高めることが
できる。これにより、サブタンク内の水の凍結及びサブ
タンク表面における結露を防止でき、さらに貯湯タンク
での加熱の消費電力を低下させることができる。
【0069】また、サブタンクと貯湯タンクを洗浄器本
体内の同室に配置したので、貯湯タンクの熱をサブタン
クにより効率的に伝達させることができる。
【0070】さらに、サブタンクを貯湯タンクの上方に
配置したので、熱の対流によりさらに効率的に貯湯タン
クの熱をサブタンクに伝達させることができる。
【0071】また、サブタンクの近傍に貯湯タンクと給
水ポンプを配置したので、貯湯タンクの熱に加えて給水
ポンプで発生する熱をもサブタンクへ伝達させることが
できる。
【0072】さらに、貯湯タンクと給水ポンプを併設
し、該併設された貯湯タンクと給水ポンプの上方にサブ
タンクを配置したので、熱の対流によりさらに効率的に
貯湯タンク及び給水ポンプの熱をサブタンクに伝達させ
ることができる。
【0073】また、サブタンクを貯湯タンクの上方に配
置し、該サブタンクと該貯湯タンクとの間に、該サブタ
ンクで結露した水滴を受ける受皿を設けたので、たとえ
サブタンクで結露が生じたとしても、洗浄器本体内へ漏
水することがない。
【0074】受皿の高部側にサブタンクと貯湯タンクの
接続部を位置せしめたので、たとえ排水口が詰まったよ
うな場合であっても受皿と接続部との接合部から水漏れ
することがない。また、受皿の低部側に排水口を設けた
ので、受皿に溜まった水を排水口から速やかに排出でき
る。
【0075】排水口から排出された水を溜める排水溜り
を洗浄器本体の外側に設けたので、排水溜りの水が蒸発
した場合であっても、洗浄器本体の電気部品等に悪影響
を与えることがない。
【0076】サブタンクの上面を傾斜面に形成したの
で、サブタンク上面で結露した水滴が受皿に落下しやす
く排水口から速やかに排出されるので、洗浄器本体内の
湿度が高くなるのが防止され、電気部品等に悪影響が出
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る温水洗浄装置を便器にセットし
た状態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る温水洗浄装置の斜視図である。
【図3】 図1の系統図である。
【図4】 図3のブロック図である。
【図5】 図2の洗浄器本体の縦断面図である。
【図6】 図5の矢視A−A断面図である。
【図7】 洗浄器本体の上面図である。
【図8】 サブタンクの他の配置の説明図である。
【図9】 洗浄器本体に設置される圧力弁の一部断面図
である。
【図10】 洗浄器本体に設けたノズルユニットを取付
ける取付部の斜視図である。
【図11】 ノズルユニットの斜視図である。
【図12】 ノズルユニットに設けたノズル収容室の背
面図である。
【図13】 図11の下面図である。
【図14】 図11の中央断面図である。
【図15】 ノズルユニットの一端に設けた連結部の斜
視図である。
【図16】 取付部と連結部の作用説明図である。
【図17】 取付部と連結部の作用説明図である。
【図18】 取付部と連結部の作用説明図である。
【図19】 分配器の縦断面図である。
【図20】 クリーンノズルの作用説明図である。
【図21】 堰板の他の実施形態の説明図である。
【符号の説明】 1 洗浄器本体、5 段部、6 凹部、7 排水溜り、
15 貯湯タンク、17 貯湯室、18 給湯室、21
堰板、23 通水穴、25 カバー、28ヒータ、2
9 サーモスタット、30 温度センサ、31 フロー
トスイッチ、33 ヒューズ、35 トレー、37 排
水口、38 排水パイプ、40 サブタンク、46 空
気抜きパイプ、48 電源基板、49 操作基板、50
操作パネル、60a,60b 給水ポンプ、62a,
62b 圧力弁、65 ノズルユニットの取付部、70
ノズルユニット、71 支持板、72 ノズル収容
室、73a,73b 前面パネルの丸み、74 クリー
ンノズル、80 保持室、83 連結部、86 バラン
サ、90 分配器、97 給水パイプ、98 オーバー
フローパイプ、100 便器、101 便器本体、10
2 便座。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 太平 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 稲見 淳一 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 今井 智久 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 吉福 英敏 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が給水されるサブタンク、該サブタン
    クから給水された水をヒータで加熱する貯湯タンク、及
    び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプなどを
    内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体と、 該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを備え
    前記便器本体上に載置されるノズルユニットとからな
    り、 前記サブタンクを前記貯湯タンクの近傍に配置したこと
    を特徴とする温水洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記サブタンクと前記貯湯タンクを前記
    洗浄器本体内の同室に配置したことを特徴とする請求項
    1記載の温水洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンクを前記貯湯タンクの上方
    に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の温
    水洗浄装置。
  4. 【請求項4】 水が給水されるサブタンク、該サブタン
    クから給水された水をヒータで加熱する貯湯タンク、及
    び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプなどを
    内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体と、 該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを備え
    前記便器本体上に載置されるノズルユニットとからな
    り、 前記サブタンクの近傍に前記貯湯タンクと前記給水ポン
    プを配置したことを特徴とする温水洗浄装置。
  5. 【請求項5】 水が給水されるサブタンク、該サブタン
    クから給水された水をヒータで加熱する貯湯タンク、及
    び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプなどを
    内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体と、 該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを備え
    前記便器本体上に載置されるノズルユニットとからな
    り、 前記貯湯タンクと前記給水ポンプを併設し、該併設され
    た貯湯タンクと給水ポンプの上方に前記サブタンクを配
    置したことを特徴とする温水洗浄装置。
  6. 【請求項6】 水が給水されるサブタンク、該サブタン
    クから給水された水をヒータで加熱する貯湯タンク、及
    び該貯湯タンクの温水をノズルに送る給水ポンプなどを
    内蔵し、便器本体の近傍に設置される洗浄器本体と、 該洗浄器本体から送られた温水を噴出するノズルを備え
    前記便器本体上に載置されるノズルユニットとからな
    り、 前記サブタンクを前記貯湯タンクの上方に配置し、該サ
    ブタンクと該貯湯タンクとの間に、該サブタンクで結露
    した水滴を受ける受皿を設けたことを特徴とする温水洗
    浄装置。
  7. 【請求項7】 前記サブタンクと前記貯湯タンクを前記
    受皿を貫通して接続すると共に前記受皿を傾斜させて配
    置し、該受皿の高部側に前記サブタンクと前記貯湯タン
    クの接続部を位置せしめ、前記受皿の低部側に排水口を
    設けたことを特徴とする請求項6記載の温水洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記受皿に排水口を設け、該排水口から
    排出された水を溜める排水溜りを前記洗浄器本体の外側
    に設けたことを特徴とする請求項6記載の温水洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 前記サブタンクの上面を傾斜面に形成し
    たことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の
    温水洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020064685A (ko) * 2002-04-30 2002-08-09 주식회사 그린월드그린워터 비데용 물탱크의 구조
CN106049635A (zh) * 2016-06-23 2016-10-26 安庆市银瑞商贸有限公司 一种智能洁身器
JP2021055321A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 Toto株式会社 水洗大便器

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