JPH10110459A - 温水洗浄装置の洗浄ノズル - Google Patents

温水洗浄装置の洗浄ノズル

Info

Publication number
JPH10110459A
JPH10110459A JP26466796A JP26466796A JPH10110459A JP H10110459 A JPH10110459 A JP H10110459A JP 26466796 A JP26466796 A JP 26466796A JP 26466796 A JP26466796 A JP 26466796A JP H10110459 A JPH10110459 A JP H10110459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
water
cylinder
opening
closing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26466796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Junichi Ida
純一 井田
Fumio Ogura
富美男 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP26466796A priority Critical patent/JPH10110459A/ja
Publication of JPH10110459A publication Critical patent/JPH10110459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水を人体の局部以外に接触させないよう
にする。 【解決手段】 ノズル部21の受圧部35に接する摺動自在
な開閉体38をシリンダ22内に設ける。ノズル部21がシリ
ンダ22に沿って摺動する途中では、開閉体38が共に摺動
して、ノズル部21の流入口37を閉塞する。これにより、
噴出口23からの洗浄水の噴出を防止でき、人体の局部以
外の部位に洗浄水が接触しない。その後、開閉体38が第
1前段部41に当接すると、ノズル部21の流入口37が開口
し、洗浄水の水圧によりノズル部21が最大突出位置まで
摺動する。そして、ノズル部21の噴出口23から人体の局
部に正確に洗浄水を当てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄後に人体局部
に温水を噴射して洗浄を行なう温水洗浄装置の洗浄ノズ
ルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の温水洗浄装置の
洗浄ノズルは、図9〜図12のような構造になってい
る。なお、図9はノズル部101 の収納時における状態
を、図10はノズル部101 の摺動時における状態を、図
11はノズル部101 の最大突出時における状態を示して
いる。また、図12はノズル部101 を正面から見た図で
ある。これらの各図において、101 はシリンダ102 内に
摺動自在に設けられたノズル部、103 はシリンダ102 の
基部に連通する給水口であり、図示しない洗浄水供給手
段の水ポンプが駆動すると、この洗浄水供給手段からの
洗浄水が、給水口103 を通過してシリンダ102 内に供給
されるようになっている。また、シリンダ102 内に配設
された弾性部材たるスプリング104 により、ノズル部10
1 はシリンダ102 内に収納する方向に常時付勢される。
ノズル部101 は、フランジ105 の底面を形成する受圧部
106 と、受圧部106 の中央に開口形成された流入口107
と、ノズル部101 の先端側に形成した噴出口108 と、ノ
ズル部101 の内部にて前記流入口107 と噴出口108とを
連通する通水路109 を有する。そして、洗浄水供給手段
からの洗浄水の供給がない場合には、図9に示すよう
に、ノズル部101 の受圧部106 は洗浄水の水圧を受けて
おらず、前記スプリング104 の反発力により、ノズル部
101 はシリンダ102 内に収納される。
【0003】これに対して、洗浄水供給手段から給水口
103 に洗浄水が供給されると、ノズル部101 の受圧部10
6 に洗浄水の水圧が加わり、図10に示すように、ノズ
ル部101 はスプリング104 の反発力に抗してシリンダ10
2 の軸方向に沿って摺動し突出する。このとき、シリン
ダ102 内に入り込んだ洗浄水は、前記流入口107 から通
水路109 を通過して、噴出口108 よりノズル部101 の外
部に噴出する。また、フランジ105 の外周側面とシリン
ダ102 の内面には僅かな隙間110 が形成してあり、洗浄
水のごく一部は、この隙間110 からシリンダ102 の先端
部に形成した角溝111 に流れ出て、ノズル部101 の先端
部を洗いつつ便器内に送り出される。図13はこのとき
の洗浄水の噴出状態を示すものであり、ノズル部101 の
摺動時には、ノズル部101 の噴出口108 とシリンダ102
の角溝111 の双方から洗浄水が放出される。なお、この
図13において、121 は便器、122 はこの便器121 の上
部開口部123 に取り付けられるノズルユニットであっ
て、洗浄ノズル本体124 はノズルユニット122 の中央部
に装着される。その後、図11に示すように、ノズル部
101 が最大に突出すると、フランジ105 がシリンダ102
内の段部112 に当接して前記隙間110 が閉塞され、給水
口103 からの洗浄水は、全て流入口107 から通水路109
を通過して、噴出口108 より使用者の局部に正確に噴出
する。
【0004】以上のように構成される従来の洗浄ノズル
は、シリンダ102 内に洗浄水が流入すると、ノズル部10
1 が洗浄水の水圧により摺動し突出すると同時に、ノズ
ル部101 の噴出口108 から洗浄水が噴出する。したがっ
て、このとき使用者が便座に着座していると、局部以外
の部位にも洗浄水が接触して濡れるという問題があっ
た。しかも、洗浄水供給手段の温水タンクから給水口10
3 に至る連結管内には冷水が残留しているため、図11
に示す洗浄開始時に、この初期冷水が噴出口108から噴
出して、人体局部に接触するという不快感を生じてい
た。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、洗浄
水を人体の局部以外に接触させることのない温水洗浄装
置の洗浄ノズルを提供することをその第1の目的とす
る。
【0006】また、本発明の第2の目的は、洗浄開始時
に初期冷水を人体局部に当てないような温水洗浄装置の
洗浄ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
温水洗浄装置の洗浄ノズルは、前記第1の目的を達成す
るために、シリンダと、このシリンダ内に摺動自在に設
けられたノズル部と、このノズル部を前記シリンダ内に
収納する方向へ付勢する弾性部材とを備え、洗浄水供給
手段からの洗浄水により前記ノズル部の受圧部を押圧す
ると、前記弾性部材に抗して前記ノズル部が摺動突出
し、該ノズル部の受圧部に形成した流入口を通過して噴
出口から人体局部に洗浄水が噴出する温水洗浄装置の洗
浄ノズルにおいて、前記受圧部に接し前記流入口を閉塞
する開閉体を前記シリンダ内に摺動自在に設ける一方、
前記開閉体が摺動する際にこの開閉体に当接する当接部
を前記シリンダに設け、前記開閉体が前記当接部に当接
すると前記流入口が開口するとともに、前記ノズル部が
洗浄水の水圧により前記シリンダ外部の最大突出位置ま
で摺動するように構成したものである。
【0008】この請求項1の構成によれば、ノズル部の
受圧部に接する摺動自在な開閉体をシリンダ内に設けて
あるので、ノズル部がシリンダに沿って摺動している途
中では、開閉体がノズル部とともに摺動してノズル部の
流入口を閉塞し、噴出口からの洗浄水の噴出を防止する
ことができる、したがって、ノズル部の摺動中に人体の
局部以外の部位に洗浄水が接触して濡れる不具合を回避
できる。また、ノズル部が最大突出位置にまでほぼ摺動
して、開閉体が当接部に当接すると、今度はノズル部の
流入口が開口し、洗浄水の水圧によりノズル部がシリン
ダ外部の最大突出位置まで摺動するので、ノズル部の噴
出口から人体局部に正確に洗浄水を当てることができ
る。
【0009】また、請求項2記載の本発明の温水洗浄装
置の洗浄ノズルは、請求項1の構成に加えて、前記受圧
部の外周に係合するように前記開閉体を凹状に形成し、
また、前記開閉体には前記流入口と重ならない通水孔を
形成して構成される。
【0010】この請求項2の構成によれば、ノズル部が
シリンダに沿って摺動すると、開閉体は受圧部の外周か
ら離れることなく係合した状態で摺動し、開閉体の通水
孔からノズル部の流入口への洗浄水の流入が確実に遮断
される。したがって、ノズル部が摺動する途中で、開閉
体とノズル部の受圧部との間に洗浄水が流入して、噴出
口から人体の局部以外の部位に洗浄水が噴出する虞れを
一掃できる。
【0011】また、請求項3記載の本発明の温水洗浄装
置の洗浄ノズルは、前記第2の目的を達成するために、
請求項1または2の構成に加えて、前記開閉体と前記シ
リンダとにより囲まれた洗浄水の流入室と連通する排出
口を前記シリンダの先端部に設け、前記開閉体が前記当
接部に当接すると前記流入室と前記排出口との連通を遮
断するように構成したものである。
【0012】この請求項3の構成によれば、開閉体が当
接部に当接するまでは、シリンダの流入室と排出口との
間が連通しているので、洗浄開始時に流入室に流入する
初期冷水を排出口から外部に排出して、人体局部に当て
ないようにすることができる。しかも、排出口はノズル
部が突出摺動するシリンダの先端部に設けられているた
め、洗浄開始時および洗浄終了後にノズル部を洗浄する
ことも可能になる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の温水洗浄装置の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。先ず、装
置の全体構成を図1に基づき説明すると、1は洗浄水供
給手段に相当する洗浄装置本体、2は洗浄ノズルたるお
しり洗浄用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル4を備えた
ノズルユニットであり、洗浄装置本体1とノズルユニッ
ト2は本実施例では別体に設けられている。5は、便器
の洗浄用水槽たるロータンク(図示せず)内に投入され
る給水フィルタであり、給水フィルタ5と洗浄装置本体
1内の水ポンプ6は、給水ホース7により連結されてい
る。水ポンプ6は、ロータンク内の水を給水フィルタ5
から汲み上げて、温水タンク8に供給するものであり、
例えばマイコンなどの制御装置11を構成する水勢調節可
能な洗浄水制御回路12からの駆動信号により駆動するよ
うになっている。
【0014】一方、温水タンク8は内部に収容した水を
加熱する加熱手段としてのヒータ13を備えている。この
温水タンク8には、他に水温を検知する温度センサ(図
示せず)を備えており、温度センサからの検知信号に基
づいて、制御装置11を構成する洗浄水温制御回路14がヒ
ータ12を通断電制御することにより、温水タンク8内の
水を設定温度に維持するように構成してある。
【0015】15は温水タンク8への逆流防止用の逆止
弁、また、16は洗浄水を人体局部に洗浄する前記おしり
洗浄用ノズル3あるいはビデ洗浄用ノズル4のいずれか
一方と温水タンク8とを連通する電磁切換弁であり、温
水タンク8にて所定温度に加熱された洗浄水は、これら
の逆止弁15および電磁切換弁16を経て、ノズルユニット
2のおしり洗浄用ノズル3若しくはビデ洗浄用ノズル4
から人体局部に噴出される。逆止弁15は、弾性部材たる
ばね(図示せず)により温水タンク8側に付勢されてお
り、水ポンプ6が駆動しているときにのみ、逆止弁15を
開放するように構成してある。また、17は、洗浄装置本
体1の操作パネル(図示せず)からの操作信号に基づき
電磁切換弁16を切換制御する制御装置11の切換弁駆動回
路である。18は温水タンク8から電磁切換弁16に至る通
水路であり、また、電磁切換弁16の流出口側とおしり洗
浄用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル4との間には、前
記通水路18とともに連結管を構成する可撓性のノズルホ
ース19が接続される。
【0016】次に、図2〜図8に基づき、洗浄ノズルの
一方を構成するおしり洗浄用ノズル3の詳細を説明す
る。なお、図2および図6はノズル部21の収納時におけ
る状態を、図3および図7はノズル部21の摺動時におけ
る状態を、図4および図8はノズル部21の最大突出時に
おける状態を示している。また、図5はノズル部21を正
面から見た図である。なお、ビデ洗浄用ノズル4はおし
り洗浄用ノズル3と若干形状などが異なるが、基本的な
動作は共通しているので、ここではその説明を省略す
る。
【0017】これらの各図において、21はシリンダ22の
軸方向に沿ってこのシリンダ22内に摺動自在に設けられ
るノズル部である。ノズル部21の先端一側には,洗浄水
を人体局部に噴出する複数の噴出口23が開口形成される
とともに、ノズル部21の基部に形成されるフランジ24と
シリンダ22の先端部内面との間には、ノズル部21をシリ
ンダ22内に収納する方向に常時付勢する弾性部材として
のスプリング25が装着される。31はキャップ押えであ
り、キャップ32がシリンダ22の軸方向を中心に回動自在
に嵌入されている。このキャップ32は、シリンダ22の基
端側開口部を閉塞するとともに、シリンダ22の軸方向に
対し垂直に開口し、かつ、この開口部に前記ノズルホー
ス19が接続する給水口33を備えている。シリンダ22とキ
ャップ32との間は、漏水防止のためにOリング34を介在
してある。
【0018】前記フランジ24の底面は、給水口33からシ
リンダ22内に流入する洗浄水を受ける受圧部35が形成さ
れており、受圧部35の中央には、ノズル部21内の通水路
36を経て前記噴出口23に連通する流入口37が開口形成さ
れる。また、38は、前記受圧部35に当接するとともに、
前記ノズル部21の流入口37とシリンダ22内とを遮断して
この流入口37を閉塞し、かつ、ノズル部21とともにシリ
ンダ22内に摺動自在に設けられた開閉体である。開閉体
38は、ノズル部21の受圧部35外周に嵌合すなわち係合す
るように断面が凹状に形成されており、ノズル部21の流
入口37と重なり合わない複数の通水孔39が形成されてい
る。また、ノズル部21の受圧部35に嵌合する開閉体38の
外周部40は、その先端部がフランジ24よりも突出した状
態に形成してある。そして、シリンダ22内に洗浄水が流
入すると、開閉体38がノズル部21とともに摺動する際
に、シリンダ22の先端部寄りに設けた当接部たる第1前
段部41に開閉体38の外周部40が当接し、前記ノズル部21
の流入口37が開口するとともに、ノズル部21の受圧部35
が洗浄水の水圧により押されて、ノズル部21のみがシリ
ンダ22外部の最大突出位置まで摺動するように構成して
ある。
【0019】前記シリンダ22内は、開閉体38の底面とシ
リンダ22とにより囲まれた洗浄水の流入室45と、ノズル
部21のフランジ24すなわち受圧部35よりもシリンダ22の
先端側にあって、ノズル部21の近傍に排出口たる角溝46
を形成した洗浄水の排水室47とに区画される。この流入
室45と角溝46を備えた排水室47は完全に隔離されている
わけではなく、開閉体38の外周部40とシリンダ22の内面
との間に形成した隙間48により双方が連通している。そ
して、前記ノズル部21が最大突出位置まで摺動する際
に、開閉体38の外周部40が第1前段部41に当接すると、
隙間48が塞がれることにより、前記角溝46と流入室45と
の連通が遮断されるようになっている。なお、シリンダ
22の先端部寄りには、ノズル部21のフランジ24が当接す
る第2前段部49が形成されている。
【0020】次に、図6〜図8を参照して、おしり洗浄
用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル4周辺の構成を説明
する。なお、これらの各図にはおしり洗浄用ノズル3の
みが示されているが、ビデ洗浄用ノズル4はこのおしり
洗浄用ノズル3の後方に配設されている。51は、便器52
の上部開口部53に取り付けられるノズルユニットであ
り、おしり洗浄用ノズル3およびビデ洗浄用ノズル4
は、このノズルユニットを構成するノズルカバー54の中
央部に取り付け固定される。また、55は便器52に対しそ
の基部を回動自在に枢着させた便座である。そして、図
8に示すノズル部21が最大突出位置まで摺動した状態で
は、便座55に着座した人体Hの局部に、ノズル部21の噴
出口23から洗浄水が噴出されるようになっている。
【0021】次に、上記構成につきその作用を説明す
る。先ず、水ポンプ6が駆動しておらず、洗浄装置本体
1から洗浄水の供給がない場合は、給水口33からシリン
ダ22内に洗浄水が流入しないため、ノズル部21はスプリ
ング25によりシリンダ22内に収納する方向に付勢され
る。また、このノズル部21に作用するスプリング25の反
発力により、開閉体38の底面はキャップ32の内面に当接
すると同時に、開閉体38の外周部40はノズル部21のフラ
ンジ24に嵌合し、これにより開閉体38はノズル部21の受
圧部35に形成した流入口37を閉塞する(図2および図6
参照)。
【0022】この状態で、洗浄装置本体1内の洗浄水制
御回路12により水ポンプ6が駆動すると、ロータンク内
の水が給水フィルタ5から汲み上げられ、温水タンク8
に供給される。温水タンク8内の水は、洗浄水温制御回
路14により通断電制御されるヒータ13によって所定温度
に加熱され、この加熱された洗浄水が通水路18およびノ
ズルホース19を通過して、おしり洗浄用ノズル3または
ビデ洗浄用ノズル4の給水口33に圧送される。シリンダ
22の流入室45には、先ず、通水路18およびノズルホース
19に残留した初期冷水が流入し、この初期冷水による水
圧が開閉体38の底面ひいてはノズル部21の受圧部35に加
わる。そして、図3および図7に示すように、開閉体38
とこの開閉体38に嵌合するノズル部21は、いずれもスプ
リング25の反発力に抗してシリンダ22の軸方向に沿って
摺動する。
【0023】このとき、ノズル部21はシリンダ22の先端
部から外部に徐々に突出するようになるが、開閉体38は
ノズル部21に嵌合して、ノズル部21の流入口37を閉塞し
たままの状態を維持しているので、ノズル部21の噴出口
23からは洗浄水が噴出しない。一方、シリンダ22内の流
入室45と排水室47は隙間48により連通しているので、前
流入室45に流入した初期冷水は、隙間48から排水室47を
通り、角溝46から人体Hに当たることなく便器52に排水
される。しかも、この角溝46は、ノズル部21が突出摺動
するシリンダ22の先端部に設けられているため、初期冷
水によりノズル部21を洗浄することができる。
【0024】その後、通水路18やノズルホース19などに
残留していた初期冷水が角溝46から殆ど排水され、ノズ
ル部21が最大突出位置付近にまで摺動するようになる
と、開閉体38の外周部40にシリンダ22内の第1前段部41
が当接し、開閉体38の摺動がこの時点で規制されるとと
もに、隙間48が塞がれて、角溝46と流入室45との連通が
遮断される。シリンダ22の流入室45内の洗浄水は、通水
孔39を通過して開閉体38とノズル部21のフランジ24との
間に流れ込むようになり、開閉体38とフランジ24との嵌
合が水圧により解かれて、ノズル部21だけがさらに摺動
するようになる。同時に、開閉体38とノズル部21のフラ
ンジ24が離れることにより、受圧部35に形成した流入口
37が開口し、ノズル部21の通水路36内に洗浄水が流入す
る。そして、図4および図8に示すように、ノズル部21
が最大突出位置にまで摺動して、ノズル部21のフランジ
24が第2前段部49に当接するようになると、開口したノ
ズル部21の流入口37から通水路36を経て噴出口23から、
便座55に着座した人体Hの局部に、温水タンク8内で温
められた洗浄水が噴出する。
【0025】一方、洗浄動作が終了し、水ポンプ6の駆
動が停止すると、給水口33からシリンダ22の流入室45へ
の洗浄水の流入が遮断される。すると、今度は、スプリ
ング25の反発力によって、ノズル部21は最大突出位置か
らシリンダ22内に収納される方向に摺動する。ノズル部
21が摺動して、フランジ24に開閉体38が嵌合するように
なると、その後開閉体38の外周部40がシリンダ22内の第
1前段部41から離れて、隙間48が開口する。したがっ
て、シリンダ22の流入室45内の洗浄水は、隙間48から排
水室47を通り、角溝46からシリンダ22の先端部を洗い流
しながら便器52に排水される。
【0026】以上のように、本実施例では、ノズル部21
の受圧部35に接する摺動自在な開閉体38をシリンダ22内
に設けてあるので、ノズル部21がシリンダ22に沿って摺
動している途中では、開閉体38がノズル部21とともに摺
動して、ノズル部21の流入口37を閉塞し、噴出口23から
の洗浄水の噴出を防止することができる。このため、ノ
ズル部21の摺動中に使用者が便座55に着座していても、
従来のように人体Hの局部以外の部位に洗浄水が接触し
て濡れる不具合を回避できる。また、ノズル部21が最大
突出位置にまでほぼ摺動して、開閉体38が第1前段部41
に当接すると、今度はノズル部21の流入口37が開口し、
洗浄水の水圧によりノズル部21がシリンダ22外部の最大
突出位置まで摺動するので、ノズル部21の噴出口23から
人体Hの局部に正確に洗浄水を当てることができる。
【0027】つまり、シリンダ22と、シリンダ22内に摺
動自在に設けられたノズル部21と、ノズル部21をシリン
ダ22内に収納する方向へ付勢する弾性部材たるスプリン
グ25とを備え、洗浄水供給手段たる洗浄装置本体1から
の洗浄水によりノズル部21の受圧部35を押圧すると、ス
プリング25に抗してノズル部21が摺動突出し、このノズ
ル部21の受圧部35に形成した流入口37を通過して噴出口
23から人体Hの局部に洗浄水が噴出する温水洗浄装置の
洗浄ノズルにおいて、受圧部35に接し流入口37を閉塞す
る開閉体38をシリンダ22内に摺動自在に設ける一方、開
閉体38が摺動する際にこの開閉体38に当接する当接部た
る第1前段部41をシリンダ22に設け、開閉体38が第1前
段部41に当接すると流入口37が開口するとともに、ノズ
ル部21が洗浄水の水圧によりシリンダ22外部の最大突出
位置まで摺動するように構成することにより、洗浄水を
人体の局部以外に接触させることなく正確に噴出するこ
とが可能になる。
【0028】なお、ここでいう当接部とは、例えばシリ
ンダ22内に形成した突起状のものであってもよい。ま
た、弾性部材は実施例のようなスプリングなどのばね部
材に限定されない。また、開閉体38は、できるだけノズ
ル部21が最大突出位置に達する直前で第1前段部41に当
接するようにすることが好ましい。このように構成しな
いと、ノズル部21の摺動中から洗浄水が噴出することに
なる。
【0029】また、このような構成において、本実施例
では、受圧部35の外周に係合するように開閉体38を凹状
に形成し、また、開閉体38には流入口37と重ならない通
水孔39を形成してある。この場合、ノズル部21がシリン
ダ22に沿って摺動すると、開閉体38は受圧部35の外周か
ら離れることなく係合した状態で摺動し、開閉体38の通
水孔39からノズル部21の流入口37への洗浄水の流入が確
実に遮断される。したがって、ノズル部21が摺動する途
中で、開閉体38とノズル部21の受圧部35との間に洗浄水
が流入して、噴出口23から人体Hの局部以外の部位に洗
浄水が噴出する虞れを一掃できる。なお、通水孔39の個
数や形状などは特に限定されない。
【0030】さらに、このような構成において、本実施
例では、開閉体38とシリンダ22とにより囲まれた洗浄水
の流入室45と連通する排出口たる角溝46をシリンダ22の
先端部に設け、開閉体38が前記第1前段部41に当接する
と流入室45と角溝46との連通を遮断するように構成して
ある。この場合、開閉体38が第1前段部41に当接するま
では、シリンダ22の流入室45と角溝46との間が連通して
いるので、洗浄開始時に流入室45に流入する初期冷水を
角溝46から外部に排出して、人体局部に当てないように
することができる。しかも、角溝46はノズル部21が突出
摺動するシリンダ22の先端部に設けられているため、洗
浄開始前および洗浄終了後のノズル21の摺動中に、この
ノズル部21を洗浄することも可能になる。なお、本実施
例では、開閉体38の外周部40とシリンダ22の内面との間
に隙間48を形成し、これを流入室45と角溝46との連通部
としているが、例えば、ノズル部21のフランジ24と開閉
体38を貫通する連通孔を設け、開閉体38が第1前段部41
に当接したときに、この連通孔がシリンダ22の先端部で
閉塞されるように構成してもよい。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば洗浄水供給手段は、ノズルユニ
ットと一体であってもよい。ノズルユニット各部の形状
や材質などは、実施例中のものに限定されることなく適
宜変形可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の温水洗浄装置の
洗浄ノズルは、シリンダと、このシリンダ内に摺動自在
に設けられたノズル部と、このノズル部を前記シリンダ
内に収納する方向へ付勢する弾性部材とを備え、洗浄水
供給手段からの洗浄水により前記ノズル部の受圧部を押
圧すると、前記弾性部材に抗して前記ノズル部が摺動突
出し、該ノズル部の受圧部に形成した流入口を通過して
噴出口から人体局部に洗浄水が噴出する温水洗浄装置の
洗浄ノズルにおいて、前記受圧部に接し前記流入口を閉
塞する開閉体を前記シリンダ内に摺動自在に設ける一
方、前記開閉体が摺動する際にこの開閉体に当接する当
接部を前記シリンダに設け、前記開閉体が前記当接部に
当接すると前記流入口が開口するとともに、前記ノズル
部が洗浄水の水圧により前記シリンダ外部の最大突出位
置まで摺動するように構成したものであり、洗浄水を人
体の局部以外に接触させることなく正確に噴出すること
が可能になる。
【0033】また、請求項2記載の本発明の温水洗浄装
置の洗浄ノズルは、請求項1の構成に加えて、前記受圧
部の外周に係合するように前記開閉体を凹状に形成し、
また、前記開閉体には前記流入口と重ならない通水孔を
形成して構成され、ノズル部が摺動する途中で、開閉体
とノズル部の受圧部との間に洗浄水が流入して、噴出口
から人体の局部以外の部位に洗浄水が噴出する虞れを一
掃できる。
【0034】また、請求項3記載の本発明の温水洗浄装
置の洗浄ノズルは、請求項1または2の構成に加えて、
前記開閉体と前記シリンダとにより囲まれた洗浄水の流
入室と連通する排出口を前記シリンダの先端部に設け、
前記開閉体が前記当接部に当接すると前記流入室と前記
排出口との連通を遮断するように構成され、洗浄開始時
に初期冷水を人体局部に当てず、しかも、洗浄開始前お
よび洗浄終了後にノズル部を洗浄することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】同上ノズル部の収納時における状態を示す洗浄
ノズルの断面図である。
【図3】同上ノズル部の摺動時における状態を示す洗浄
ノズルの断面図である。
【図4】同上ノズル部の最大突出時における状態を示す
洗浄ノズルの断面図である。
【図5】同上洗浄ノズルの正面図である。
【図6】同上ノズル部の収納時における状態を示す洗浄
ノズルおよびその周辺の断面図である。
【図7】同上ノズル部の摺動時における状態を示す洗浄
ノズルおよびその周辺の断面図である。
【図8】同上ノズル部の最大突出時における状態を示す
洗浄ノズルおよびその周辺の断面図である。
【図9】従来例を示すノズル部の収納時における状態を
示す洗浄ノズルの断面図である。
【図10】同上ノズル部の摺動時における状態を示す洗
浄ノズルの断面図である。
【図11】同上ノズル部の最大突出時における状態を示
す洗浄ノズルの断面図である。
【図12】同上洗浄ノズルの正面図である。
【図13】同上ノズル部の摺動時における状態を示す洗
浄ノズルおよびその周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置本体(洗浄水供給手段) 21 ノズル部 22 シリンダ 23 噴出口 25 スプリング(弾性部材) 35 受圧部 37 流入口 38 開閉体 39 通水孔 41 第1前段部(当接部) 45 流入室 46 角溝(排出口)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダ内に摺動自在
    に設けられたノズル部と、このノズル部を前記シリンダ
    内に収納する方向へ付勢する弾性部材とを備え、洗浄水
    供給手段からの洗浄水により前記ノズル部の受圧部を押
    圧すると、前記弾性部材に抗して前記ノズル部が摺動突
    出し、該ノズル部の受圧部に形成した流入口を通過して
    噴出口から人体局部に洗浄水が噴出する温水洗浄装置の
    洗浄ノズルにおいて、前記受圧部に接し前記流入口を閉
    塞する開閉体を前記シリンダ内に摺動自在に設ける一
    方、前記開閉体が摺動する際にこの開閉体に当接する当
    接部を前記シリンダに設け、前記開閉体が前記当接部に
    当接すると前記流入口が開口するとともに、前記ノズル
    部が洗浄水の水圧により前記シリンダ外部の最大突出位
    置まで摺動するように構成したことを特徴とする温水洗
    浄装置の洗浄ノズル。
  2. 【請求項2】 前記受圧部の外周に係合するように前記
    開閉体を凹状に形成し、また、前記開閉体には前記流入
    口と重ならない通水孔を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の温水洗浄装置の洗浄ノズル。
  3. 【請求項3】 前記開閉体と前記シリンダとにより囲ま
    れた洗浄水の流入室と連通する排出口を前記シリンダの
    先端部に設け、前記開閉体が前記当接部に当接すると前
    記流入室と前記排出口との連通を遮断するように構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の温水洗浄装
    置の洗浄ノズル。
JP26466796A 1996-10-04 1996-10-04 温水洗浄装置の洗浄ノズル Pending JPH10110459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26466796A JPH10110459A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 温水洗浄装置の洗浄ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26466796A JPH10110459A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 温水洗浄装置の洗浄ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10110459A true JPH10110459A (ja) 1998-04-28

Family

ID=17406540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26466796A Pending JPH10110459A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 温水洗浄装置の洗浄ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10110459A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100376753C (zh) * 2002-08-29 2008-03-26 松下电器产业株式会社 卫生清洗装置
JP2010196389A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 温水洗浄式便座装置
JP2012067451A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Lixil Corp 局部洗浄装置の制御方法及び局部洗浄装置
WO2013062097A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JP2019073895A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 アイシン精機株式会社 洗浄便座装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100376753C (zh) * 2002-08-29 2008-03-26 松下电器产业株式会社 卫生清洗装置
JP2010196389A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 温水洗浄式便座装置
JP2012067451A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Lixil Corp 局部洗浄装置の制御方法及び局部洗浄装置
WO2013062097A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 Toto株式会社 衛生洗浄装置
CN103890287A (zh) * 2011-10-28 2014-06-25 Toto株式会社 卫生洗净装置
JPWO2013062097A1 (ja) * 2011-10-28 2015-04-02 Toto株式会社 衛生洗浄装置
CN103890287B (zh) * 2011-10-28 2016-03-02 Toto株式会社 卫生洗净装置
JP2019073895A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 アイシン精機株式会社 洗浄便座装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008223244A (ja) ノズル装置及びそれを備えた衛生洗浄装置
JP4866884B2 (ja) ビデ用洗浄水の流路転換装置及び方法
KR100642938B1 (ko) 전방에서 분사되는 세정노즐이 장착된 비데
CN113574232A (zh) 具有平坦的底部面的智能马桶盖本体
JPH10110459A (ja) 温水洗浄装置の洗浄ノズル
JP2001020350A (ja) 温水洗浄装置
JP3718090B2 (ja) 人体局部洗浄装置
JP4425394B2 (ja) 温水洗浄装置のノズル掃除装置
JP4701526B2 (ja) 衛生洗浄装置のノズル構造
JP2550805Y2 (ja) 温水洗浄装置
JPS6113056B2 (ja)
JP4580477B2 (ja) 温水洗浄装置
JP7439574B2 (ja) 局部洗浄装置
JP3716142B2 (ja) 局部洗浄装置
JP2995932B2 (ja) ノズル装置
KR200372487Y1 (ko) 비데 물탱크의 세정수 배출장치
JP3547667B2 (ja) 人体局部洗浄装置
JP4158416B2 (ja) 局部洗浄装置
JPH10121548A (ja) 温水洗浄装置
KR200453770Y1 (ko) 자동 안전밸브 기능과 세정수 온도 유지 기능을 겸비한비데
JP3073320B2 (ja) 温水洗浄便座ユニットの水抜き装置
JPS5915142A (ja) 衛生洗浄装置
JPH0352301Y2 (ja)
JPH03279524A (ja) 排水弁を有する人体局部洗浄装置
KR20200137467A (ko) 성별 사용 위생성이 향상된 비데 장치